JP2006250343A - 管体の回動兼スライド防止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 回動防止具に挟持部を周方向の回動を防止すると共に、特にその長手方向のスライドを防止することが可能な管体の回動兼スライド防止構造。
【解決手段】 回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔を隔てて外周面にストッパー用凹溝を形成すると共に、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には、回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止する係止端部を設け、周方向の回動を防止すると共に、長手方向のスライドを阻止する。
【選択図】 図1
【解決手段】 回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔を隔てて外周面にストッパー用凹溝を形成すると共に、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には、回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止する係止端部を設け、周方向の回動を防止すると共に、長手方向のスライドを阻止する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、回動防止具に挟持部を周方向の回動を防止すると共に、特にその長手方向のスライドを防止することが可能な管体の回動兼スライド防止構造に関するものである。
従来、管体1の外周に装着される回動防止具3は、管体1の周方向の回動を阻止する手段ために、例えば、図2,図4に示すような回動防止具3が知られている。
図2に示すものは、管体1の軸線方向となる長手方向にリング体として外周に回動防止具3が取付けられている。この回動防止具3は、熱収縮性チューブや絶縁テープなどとして巻回されているが、ポリプロピレン樹脂などのような溶融状態の樹脂を、固化状態で管本体2に一体的に付着されている。そして、回動防止具3の外周面は、長手方向に沿ったストッパー用凹溝3a・・・が一定間隔で条設されている。
一方、回動防止具3には取付け金具4が取付けられている。この取付け金具4は、回動防止具3に嵌合されるU字状の挟持部41と、建物などの固定部材Xなどに掛り止められる取付け部42と、取付け部42に掛り止められた固定部材Xなどを締結する締結部5との組み合わされた構成とされている。
取付け金具4の挟持部41は、その上部及び上部中央部にストッパー用凸条41aがその内周面に向けて突設されている。したがって、回動防止具3に被冠された取付け金具4の挟持部41と回動防止具3とは、取付け金具4の挟持部41のストッパー用凸条41aに回動防止具3の長手方向に沿うストッパー用凹溝3aが嵌合することとなる。
そして、このような取付け金具4の挟持部41と回動防止具3とは、取付け金具4の開口部42aに掛り止められた固定部材Xなどを、ネジ通し孔6に図中下方側から挿通するネジ体6aが螺合されている。このネジ体6aの螺合により、押圧されて固定部材Xが挟持されるのであるが、取付け金具4の締結部5と回動防止具3とは、取付け金具4の挟持部41のストッパー用凸条41aと回動防止具3の長手方向に沿うストッパー用凹溝3aとが嵌合することとなる。
なお、回動防止具3は、図4に示すように構成されてもよい。すなわち、管体1の軸線方向のリング体である管本体2は省略され、回動防止具3に直接取付け金具4が締結されるようにされている。
ところで、上記のように取付け金具4の締結部5と回動防止具3とが一体的に噛合うためには、取付け金具4の挟持部41のストッパー用凸条41aと回動防止具3の長手方向に沿うストッパー用凹溝3aとが互いに良好に嵌合することが必要になる。
ところが、この回動防止具3は長手方向に沿うようにストッパー用凹溝3aが条設されており、取付け金具4の挟持部41のストッパー用凸条41aとの嵌合に際しては、周方向の回動は規制できるものの長手方向に沿ったスライドは規制できないこととなる。
この取付け部42の締結部5はネジ体6aにより固定部材Xを圧設するものであり、取付け金具41の締結部5と回動防止具3とも互いに圧設されるものであるが、両者は互いに面接合するため、周方向の回動を防止することができるが、特に回動防止具3の長手方向に沿ったスライドを防止することができなかった。
回動防止具3や取付け金具4の挟持部41などが、少なくとも表面の摩擦係数を小とするような樹脂部材などにより形成されたりしている場合には、なおさら滑り易くなり、外圧や突然の加圧力などにより不用意に回動防止具3や取付け金具4が動くとなどの事態も予想される。
この発明は、上記のような目的を達成するために、回動防止具に挟持部を周方向の回動を防止すると共に、特にその長手方向のスライドを防止することが可能な管体の回動兼スライド防止構造を提供するものである。
この発明は、上記のような目的を達成するために、請求項1記載のように、管体の回動兼スライド防止構造として、
回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔を隔てて外周面にストッパー用凹溝を形成すると共に、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には、回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止する係止端部を設け、
周方向の回動を防止すると共に、長手方向のスライドを阻止することを特徴とする管体の回動兼スライド防止構造
回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔を隔てて外周面にストッパー用凹溝を形成すると共に、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には、回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止する係止端部を設け、
周方向の回動を防止すると共に、長手方向のスライドを阻止することを特徴とする管体の回動兼スライド防止構造
この発明によれば、回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔に外周面にストッパー用凹溝を形成し、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止するように係止端部を設け、周方向の回動を防止することができると共に、長手方向のスライドも防止することができ、互いの面接合により外圧や突然の加圧力などにより不用意に回動防止具と取付け金具との嵌合が動くことがない。
以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、管本体の一例を示す説明図である。図面の符号において、従来と同一の符号は同一の符号により説明する。
図2に示すように、管体1に設けられる回動防止具3は、この回動防止具3を挟持して固定部材Xを支持する取付け金具4とによって構成される。回動防止具3は、管本体2の外周に固着される所定長のリング体として形成されており、その外周面には管本体2の長手方向に沿って条設されるストッパー用凹溝3aが一定間隔で穿設されている。
すなわち、回動防止具3の断面形状は、図3に示すように、一定の厚みを以って形成された回動防止具3の外周面に所定幅の凹凸が繰り返される形状となっており、これにより取付け金具4に対する管本体2の取付けは360度のいずれでもよく、取付けの際の使い勝手に優れるものである。
取付け金具4は、回動防止具3に嵌合されるU字状の挟持部41と、建物などの固定部材Xに掛り止められる取付け部42と、この取付け部42に設けられ挟持部41に嵌合された回動防止具3と取付け部42に掛り止められた固定部材Xを締結する締結部5とが一体的に構成されている。
取付け金具4の挟持部41は、その内面に回動防止具3のストッパー用凹溝3aに嵌合されるストッパー用凸条41aが突設されている。取付け金具4の取付け部42は、固定部材Xを挿通することができるようにコ字状の開口部42aが開設されている。締結部5は、取付け部42の開口部42aにおける上下縁辺に設けられたネジ通し孔6aに、図中下方側からネジ体6を螺合させて構成されている。
尚、固定部材Xとしては種々のものがあるが、例えば建物の場合には、建物の天井Aの裏面側に野縁や野縁受けなどにより構成される支持部材が敷設され、この野縁受け間に固定部材Xが懸け渡されるものなどがある。
一方、回動防止具3は滑り止め作用と絶縁作用を果たすものであればよいが、この実施例においては、管本体2の外周面に予め凹凸を形成し、この部分にポリプロピレン樹脂により形成された回動防止具3が取付け形成されている。
したがって、溶融状態にある樹脂部材が、管本体2の外周面に形成された凹凸部分に付着して固化されるため、回動防止具3は、管本体2の外周面に不動状態で固着されることとなる。尚,管本体2と回動防止具3との固着は適宜設計変更が可能であり、接着剤を介して固着させてもよいし、管本体2側からの突出部などにより回動防止具3を規制するようにしてもよい。
U字状の挟持部41は、その内面に回動防止具3のストッパー用凹溝3aに嵌合されるストッパー用凸条41aが突設されている。このストッパー用凸条41aは、挟持部41の長手方向に沿ったその端部をU字状とする長方形の溝部として形成されており、さらにこのストッパー用凸条41aの端部は、回動防止具3のストッパー用凹溝3aとの間で回動防止具3の長手方向に対するスライドを阻止する、すなわち周方向ではない、係止端部7が設けられている。
この係止端部7は、挟持部41が回動防止具3を挟持したときに回動防止具3の長手方向のスライドを阻止すべく、長手方向に沿ったその端部が回動防止具3に屈曲するように形成されている。この屈曲部分により回動防止具3の長手方向のスライドは、面圧により引っ掛かりを生じ良好にスライドを阻止させることがない。
このように、この実施例によれば、管本体2の外周に回動防止具3が不動状態で固着されるとともに、この回動防止具3の外周面に管本体2の長手方向に沿うようにストッパー用凹溝3aが形成され。かつ、このストッパー用凹溝3a内に管本体2を挟持しつつ固定部材Xに掛り止められる取付け金具4の挟持部41に形成されたストッパー用凸条41aが嵌合されると共に、挟持部5が回動防止具3を挟持した際に係止端部7により回動防止具3の長手方向のスライドするよう構成されている。
このため、管本体2の取付け,取り外し時に、異常な回動力が加わった場合でも管本体2の回動が防止されて捩れが防止され、管本体2の破損を防止すると共に、管本体2と取付け金具4との絶縁を確保して電蝕を防止すると共に、回動防止具3と挟持部41とを周方向の回動を阻止することができ、且つ、長手方向のスライドを阻止することができる。
1 管体
2 管本体
3 回動防止具
3a ストッパー凹溝
4 取付け金具
41 挟持部
41a ストッパー用凸条
42 取付け部
42a コ字状の開口部
5 締結部
7 係止端部
2 管本体
3 回動防止具
3a ストッパー凹溝
4 取付け金具
41 挟持部
41a ストッパー用凸条
42 取付け部
42a コ字状の開口部
5 締結部
7 係止端部
Claims (1)
- 回動防止具の軸線方向である長手方向に沿って一定間隔を隔てて外周面にストッパー用凹溝を形成すると共に、回動防止具に被冠される取付け金具の挟持部には、回動防止具のストッパー用凹溝に被冠するストッパー用凸条であって回動防止具の長手方向のスライドを防止する係止端部を設け、周方向の回動を防止すると共に、長手方向のスライドを阻止することを特徴とする管体の回動兼スライド防止構造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005111396A JP2006250343A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 管体の回動兼スライド防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005111396A JP2006250343A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 管体の回動兼スライド防止構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006250343A true JP2006250343A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37091054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005111396A Pending JP2006250343A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | 管体の回動兼スライド防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006250343A (ja) |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005111396A patent/JP2006250343A/ja active Pending
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