JP2006249747A - 小便器用尿滴跳ね返り防止受具 - Google Patents

小便器用尿滴跳ね返り防止受具 Download PDF

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Abstract

【課題】小便器の使用者は、立ち姿勢の高い位置から放尿するため、小便器内壁に当たった尿は跳ね返り、また、勢いを失った終盤の尿は尿滴となって床に落ちることが多く、便器周囲や靴を汚し、尿汚染を拡散する。
【解決手段】 上記課題を解決するために、小便器尿溜り部の多様なリム形状に合わせて、受皿に付けた複数の縦の折り目線を選択して折り曲げることにより、リム形状と相似した形状になるようにした、逆台形状の薄い平板から成る受皿と、受皿を尿溜り部のリム内側に接して前面を遮蔽するように保持し、尿溜り部先端より使用者側に上向きに傾斜した傾斜角度を調節可能とする、薄い帯状の保持アームと、保持アームを小便器の外側面の任意の位置に着脱容易に固定する固定具から構成され、排尿時の尿滴と跳ね返りを受けて小便器内に戻すようにした、軽量で、使い捨て可能なことを特徴とする小便器用尿滴跳ね返り防止受具を発明した。
【選択図】図1

Description

本発明は、男性用小便器に取り付けて、排尿する時、小便器外へ尿滴及び跳ね返りが飛散し、床や靴等を汚すことを防止するための受具に関する。
男性用小便器は立った姿勢で放尿するため、小便器との距離ができること、高い位置から放尿するため尿滴や跳ね返りの飛散が発生すること、から便器外への尿の拡散が避けられない。
このため、小便器の内部は奥行きのある湾曲した壁面と折り返しのあるリム部、前方に張り出し、底を深くした尿溜り部が、尿滴や跳ね返りを受け飛散を防止する役目をしているが、小便器への接触を不潔と思う人間心理から小便器との距離ができ、特に、勢いの弱った終盤の尿滴は便器外にこぼれ易い。こぼれた尿が床を汚し、これを見て使用者は、汚れを避けようと小便器との距離を大きくして無理な姿勢で放尿することになる。
このような尿汚染を防止するため、これまでに、次のような尿飛散防止器具が考案されている。
実登第3058945号 実登第3069430号 実登第3049328号 実登第3076672号 実登第3046721号 実開昭63−117377
床を汚す尿には、勢いよく放尿された尿が小便器内壁に当たり跳ね返り飛散するものと、勢いの弱った終盤の尿滴が直接床に落ちるものとがある。
特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4は、いずれも受皿の形状からみて、小便器と受皿の間に隙間が発生し、小便器尿溜り部の前面の遮蔽が充分ではなく、勢いのある放尿が小便器内壁に当たり飛散するのを防止しきれない。尿受具が使用者側に突き出す構造であることから、主として尿滴を受け、小便器に戻す機能に主眼を置いた考案である。
特許文献5及び特許文献6は、いずれも、小便器の尿溜り部を、垂直に立てた湾曲した遮蔽板で囲み、固定設置する構造であり、遮蔽板を使用者の前方へ傾斜して近付ける機能がなく、尿溜り部先端から外側に落ちる尿滴を受けきれないことから、主として跳ね返りが飛散するのを防止することに主眼を置いた考案である。
個々の考案について問題点を挙げると、特許文献1では、身長の違いによって、受具の高さ調整が必要であり不便である。もし、高さ調整を怠ると、放尿が小便器内壁に当たる場合もあり、飛び跳ねが発生する。特許文献2では、小便器尿溜り部の前面の尿滴及び飛び跳ねは防止できるが、両横からの飛び跳ねの飛散は防止できない。また、小便器外に受具の足元が設置されるため、誤って蹴飛ばす恐れがある。特許文献3では、小便器尿溜り部の先端の一部分が前方に延長された形のものであり、勢いのある放尿が小便器内壁に当たり、飛び跳ねが発生するのを防止できない。特許文献4では、小便器尿溜り部の多様な形状とリム幅の大小に適応して受具を取り付けることは難しく、取り付け可能な小便器の種類は限定される。また、使用者の立ち位置から判断してアタッチメントの縦幅は限定されるので、遮蔽範囲も限定される。また、アタッチメントの外周に立設される遮蔽板は伸縮し湾曲するアタッチメントに取り付けることが難しく、もし、隙間なく取り付けた場合、一定の形状に固定され、自在な伸縮湾曲が困難になる。
特許文献5では、長方形状のFRP版の中央部を折り曲げ、元の平面に戻ろうとする力を利用して、小便器内壁に固定するものであるが、小便器尿溜り部は多様な形状をしており、特に、三角形状に細く突き出た形のものでは、その形状に相似させようとすると大きく湾曲させなければならず、尿溜り部の形状に阻まれて、FRP版の上部両端では元に戻ろうとする力が働かず、小便器内壁に固定する力が弱くなる。固定する力を十分に発揮するためには、尿溜り部の形状に関係なく円弧状に折り曲げ、垂直に立てる必要があるが、前述の尿溜り部が三角形状の場合は、尿溜り部の先端部分を余らせた内側から設置することになり、尿滴を受ける機能が減少する。使用者側に傾斜させた場合には、FRP板上部両端が小便器内壁と接する面が小さくなり固定できなくなるので傾斜させることにも限界がある。特許文献6では、小便器の前面を外側から囲むように作られた床置き式の設備であり、遮蔽板が垂直に立てられ、使用者側に傾斜させる構造になっていない。設備が大型であり、使用者の立つ位置が遮蔽板に邪魔されることになる。尿溜り部の多様な形状に対応できないので使用できる小便器が限定される。
尿の跳ね返りによる飛散を防止するには、特許文献5及び特許文献6のように小便器の尿溜り部の前面を完全に遮蔽することが最良の方法である。一方、尿滴を受けるためには、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4のように、尿溜り部の先端より更に使用者側に接近するように尿受具を延長することが必要である。
本発明は、このような従来の考案が有していた問題を解決しようとするものであり、尿溜り部の形の異なる小便器に使用でき、受皿が小便器の尿溜り部の前面を隙間なく遮蔽して、跳ね返りの飛散を防止し、尿溜り部の先端から、さらに使用者側に受皿を上方に傾斜させて、突き出すように設置して、尿滴を受ける方法により、尿滴と跳ね返りの両方を効率よく受け、小便器内に戻すことを目的とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、小便器尿溜り部の多様なリム形状に合わせて、受皿に付けた複数の縦の折り目線を選択して折り曲げることにより、リム形状と相似した形状になるようにした、逆台形状の薄い平板から成る受皿と、受皿を尿溜り部のリム内側に接して前面を遮蔽するように保持し、尿溜り部先端より使用者側に上向きに傾斜した傾斜角度を調節可能とする、薄い帯状の保持アームと、保持アームを小便器の外側面の任意の位置に着脱容易に固定する固定具から構成され、排尿時の尿滴と跳ね返りを受けて小便器内に戻すようにした、軽量で、使い捨て可能なことを特徴とする小便器用尿滴跳ね返り防止受具を発明したものである。
また、第2の問題解決手段は、受皿及び保持アームは、紙、布、不織布、木材、ゴム、合成樹脂、金属の内の何れかからできた薄い平板状の湾曲容易な材料を耐水性、難燃性の処理をして用い、製作される。防水剤や難燃剤を表面塗布等の処理をして、耐水性、難燃性を高めることにより、尿が流れ易く染込まないようにし、タバコ等の火で容易に燃えないようにする。また、薄くて湾曲性のある材料を使い、構造を簡単にして、受具の軽量化を図る。
また、第3の問題解決手段は、前記受皿の平面形状を、下辺より上辺が長い逆台形の形状にしたことである。これにより受皿を使用者側に上向きに傾斜して設置し、小便器と受皿の間にできる隙間を遮蔽して、尿滴及び跳ね返りの飛散を防止するようにしたものである。
また、第4の問題解決手段は、前記逆台形状の受皿には縦に複数の折り目線を入れたことである。この折り目線を選択して折り曲げることにより、小便器尿溜り部の円弧状、又は三角形状、又はコの字状等の形状に合わせて受皿を相似させ、尿溜り部の内側に、リム形状に沿って設置できるようにしたものである。
前記逆台形状の受皿に、折り曲げ状態を維持できない材質を用いる場合は、湾曲容易な針金又は板金を、受皿の上辺と下辺に、それぞれの辺の長さに合わせて固着し、それを小便器尿溜り部のリム形状に合わせて折り曲げることにより、リム形状と相似した形状にすることができる。
また、第5の問題解決手段は、前記保持アームは2本の帯状の部品をT字状に組み合わせ、重複部を固着したものである。保持アームの一端を受皿の上部側面近傍に、他の一端を受皿の下部側面近傍に取り付け、また、残る一端には固定具を取り付ける多角形の穴を等間隔で複数個空けて、小便器外側面に固定具で、それぞれ1箇所を固定するようにしたことである。これにより、受皿の両側面が側面リム内側に接し、使用者側に上向きに傾斜し、尿溜り部のリム内側に接して前面を遮蔽するように保持し、傾斜角度調整等において受具の取り付け操作が簡単にできる。また、保持アームを小便器外側面に取り付けたとき、受皿の下部側面近傍に取り付けた保持アームが小便器の側面リム部を横切り接触して、受皿が小便器の奥へ落ち込まないように、ストッパーの役目をするものである。
また、第6の問題解決手段は、前記保持アームを薄い帯状にしたことである。このことで、受皿内に折りたたんで収納でき、横方向に容易に湾曲して可動でき、固定具を取り付けるための多角形の穴を等間隔で複数個空けることができ、開口幅の大きさの異なる種類の小便器に合うように、アームの長さを調節して、固定具としての吸盤、マジックテープ(登録商標)、ホックのうちの何れの固定具も取り付けることができ、保持アームを固定具で小便器に取り付けたとき、小便器壁と接する面のでっぱりを無くすことができ、受具の重量を支えても容易に折れ曲がらないようにしたものである。
また、第7の問題解決手段は、保持アームを取り付ける固定具として、吸盤、マジックテープ(登録商標)、ホックのうち何れも使用できるようにしたことである。マジックテープ(登録商標)、及びホックは小便器壁面に固定具受具を設けてこれを介して固定される。吸盤であれば、直接壁面に固定できる。
固定具に吸盤を使用する場合、その吸盤の受軸は形状を保持アームの穴に適合する多角形にし、ピンの差込穴を設ける。このことで、保持アームの多角形の穴に吸盤の多角形の受軸を挿入したとき、受具が重量で空回りしないで安定する。また、保持アームから吸盤が外れるのを防止するピンには、くの字状に曲げたピンを使用すことにより、その一端を小便器壁に押し付け、他の端を持ち上げるように操作することで、梃子の要領で吸盤の取り外しが容易にできる。このことにより、受具の取り付け時に、傾斜角度の調整等が容易になり、誰でも簡単に受具が着脱できるようにしたものである。
また、第8の問題解決手段は、前記逆台形状の受皿は、その上辺中央部に、三角形、四角形、台形、半円形、半楕円形の内の何れかの形を付加した形状にすることにより、受皿の縦の長さを部分的に延長することができる。
また、逆台形状の受皿の上辺中央部に、三角形、四角形、台形、半円形、半楕円形の内の何れかの形をした延長キャップを取り付けることにより、受皿の縦の長さを部分的に延長することができるようにしたことである。
このことの効果は、逆台形状の受皿は、設置したとき上部が広がる形になるが、受皿の縦の長さを短くすることで上部の広がりを小さくすることができる。上部の広がりが大きいほど、使用者のズボン等に受皿の両側が接触する可能性が大きくなるので、これを避けるために受皿の縦の長さを短くして、尿滴を受けるために必要な上辺中央部のみを延長する方法を考えたものである。
延長キャップは、受皿と同じ材料を使用し、例えば、2等辺三角形の部品とそれから食み出さない大きさの長方形の部品を作り、二等辺三角形の2等辺でない一辺が二重になるように、長方形の部品を平行に重ね、その二重になった辺が開くようにして、二つの部品を固着してできている。受皿の上辺中央部に、二重になった辺を開けて差し込むことにより、キャップを簡単に取り付けることができる。受皿の縦の長さを短くした製品に、取り付けると尿滴の飛散を防止する効果が大きい。
本発明は、小便器の尿溜り部が当該受具で完全にカバーされており、尿の跳ね返りの心配がないこと。また、当該受具は構造が単純であり、小便器の尿溜り部のリム内側から使用者側に上向きに傾斜させて設置するため、受具が邪魔にならず、使用者が小便器の前に立った時、足の位置を小便器に近づけて立つことができること。小便器の尿溜り部を見下ろす姿勢になり、目前に受具で囲まれた放尿範囲が広く見えるため放尿の狙いが定め易いこと。当該受具が薄い材料でできているため、尿滴が受皿に当たると振動音を発するので、これが警鐘になり放尿位置の注意を喚起すること。等から尿の飛散を心配することなく、安心して確実に小便器内に排尿できるので、跳ね返りの飛散や尿滴の漏れを防止しすることができる。
また、受具は形状が簡単で軽量化されており、扱いが楽であり、傾斜角度等の調整も容易で、保持アームを小便器側面の任意の位置に固定できるので受具の着脱が誰にも簡単にでき、交換も容易である。
また、受具の使用期間は1週間程度を考えているが、その間の毎日の便所掃除は片方の側面から保持アームを取り外し、それを他方の側面に取り付けることにより、床に置くことなく、受具を小便器前面から取り外すことができるので掃除が容易である。
また、使い捨てするように作られているので、固定具は受具から取り外して再利用し、その他は廃棄することにより洗浄の手間が省ける。
また、交換頻度を多くすることにより、使用者にいつも清潔なイメージを与え、小便器に対する不潔感を取り除くことができる。
また、当該受具に色をつけ絵を描く等のデザイン化が可能であり、受具及び小便器のイメージを変えることができる。
これらのことから、便所の清潔な環境を守ることに貢献する。
本発明は、主に床置式小便器において使用するものである。
調査した範囲で床置式小便器の形状を述べると、大型のものは横幅47CM、開口部の横幅32CM、小便器前面の両側のリム部を結ぶ直線と尿溜り部凸部の先端から延ばした水平直線が直角で交わる点までの尿溜り部のでっぱり長は約17CM、床から尿溜り部上辺までの高さは37CMである。
また、中型のものは、前述の順序で示すと、37CM、26CM、17CM、30CMである。
また、小型のものは、32CM、23CM、17CM、20CMである。
尿溜り部の出っ張り長は、形の大小に関わらず17CM程度である。
また、尿溜り部前面の形状は、楕円形状、三角形状、台形状等があり、三角形状のものの設置割合が高い。
小便器の横幅で区分すると、床置式小便器の製品種類は多くはない。
尿溜り部前面の各種形状に対しては、受皿に付けた折り目線を選択して折ることにより製品の大小に関係なく対応できる。
大型の小便器は、床から尿溜り部の上辺までの高さが37CMと高いため、受具の高さをを低くせざるを得ない。これらのことから、小便器の横幅の大きさに合わせて、大、中、小の3種類程度に、本発明品を分類して生産すれば、材料を無駄にせず、取り付け作業も容易であり、取り付け後の使いやすさ、外観のきれいさも良いと考える。
試作品は、二つ製作した。始め、牛乳パックを2個分使い、継ぎ合わせて、受皿及び保持アームを作り組み立てた試作品を、自宅の小便器に取り付けて試用してみた。
次に 厚さ0.1ミリメートルの湾曲性のあるポリエチレン樹脂シートを使用して、受皿を作り、先の材料を2枚貼り合わせて厚さ0.2ミリメートルのシートにして保持アームを作り、組み立てた試作品を使用して、取り付け具合を試験してみた。
前記2つの試作品の使用結果は、いずれも本発明の構成で実用化が可能であることが分かった。総重量は50G以下にできた。
受皿の平面形状は、逆台形を基本形とする。
受皿の下辺の長さは、尿溜り部の形状及び大きさにより異なるので、大中小の3分類で実測し平均値を算出する。
受皿の上辺の長さは、受皿の縦の長さ(中央線)と傾斜角度(床面との角度)を何度にするかを決め、傾斜角度を挟んで受皿の縦の長さと対向する辺の長さを求め、これを半径の一部とし、実測して求めた下辺の長さを半円と見做して、逆算して求めた半径と先の半径を合計し、この値に円周率を乗じて受皿の上辺の長さを求める。
受皿の縦の長さを30CM、傾斜角度を45度とした場合、受皿の上辺は尿溜り部先端から前方に21CM突き出すことになる。これに尿溜り部の出っ張り長が17CMあることから、合計38CM尿溜り部が突き出すことになり、尿滴を受けるには充分すぎる長さである。
実際には、傾斜角度を45度にすると、使用者が小便器の前に立ったとき、受具が低く突きだす状態になるので、受皿をまたぐ姿勢になり、使い勝手が悪くなる。
受皿の縦の長さが30CMの試作品を使用した経験では、傾斜角度は70度でも充分飛散防止効果を発揮することが分かった。
受皿の上辺の長さは、受皿の縦の長さと傾斜角度(床面との角度)の関係によって決まる。受皿の縦の長さを長くすると傾斜角度は大きくできる。反対に、受皿の縦の長さを短くすると傾斜角度は小さくできる。 受皿の前方への傾斜角度は、使用者の使い易さを考慮して選択決定されるが、試作品の経験からは、小便器の前に使用者が立ったとき、ズボン等が受具に触れる心配がなく、尿滴も充分に受けることができる傾斜角度は60〜70度の範囲が最良である。
60度より低くする必要性は少ないので、傾斜角度を55度程度に決めて上辺の長さを求めると、余裕を持った傾斜角度の調整ができる受具になる。
傾斜角度を小さくするためには、受皿の上辺の長さを短くして上部の広がりを小さくする必要があるが、その場合には、受皿の縦の長さが短くなる。受皿の縦の長さを短くした製品を傾斜角度を大きくして使用する場合には、延長キャップを付ける等により受皿の縦の長さの不足を補うことができる。受皿の縦の長さが短いとコンパクトな受具になる。
大型の小便器では、床から尿溜り部の上辺までの高さが37CMと高いものがある。この場合、受皿の縦の長さを30CM、傾斜角度を60度とすると、受皿の上辺中央は尿溜り部の上辺から26CMの高さになり、床面からの高さは、63CMになる。幼児や身長の低い子供は使用に困ることになる。
これを解決する方法としては、受皿の縦の長さを短かくした製品を使用し、傾斜角度を小さくして設置することがが考えられる。また、幼児等が使用するときは、取り外す必要が生じる場合も考えられるが、そのときは、受具の片方の保持アームを側面から取り外し、他方の側面に取り付けることにより、床に置くことなく、取り外すこともができる。
小便器尿溜り部の形状に合わせて、受皿を形成するため、受皿には縦に折り目線を入れてある。尿溜り部の形状では、三角形状のものが多いが、その内側の先端は直径5CM程の緩い円弧状になっている。受皿の中央に折り目線を入れないことで、尿溜り部内側先端の円弧状の形にフィットするものになり、また、受皿中央部の湾曲状態を保持することができる。従って、中央を約5CMの幅で空けて、その両側に折り目線を上辺に対し垂直に付け、続いて、同様に約3CM間隔程度で折り目線を、それぞれ両側に向けて付けて行くのが良い。
尿溜り部の形状に合わせて、折り目線を選択して折り曲げるときは、形を作る上で必要な折り目線だけを物差し等を当てて折り曲げる。
保持アームは、2本の帯状の部品をT字状に組み合わせ、重なった部分を固着して、1つの保持アームにしたものである。(T字状の横の線に当たる方を主保持アーム、縦の線に当たる方を副保持アームと呼ぶことにする。)
帯の幅は、使用する材料及び厚みにもよるが、受具を支え、また、固定具を取り付ける穴を空ける必要があるので、主保持アームは約3CM程度が望ましい。副保持アームの幅は、主保持アームの三分の一程度が適当である。
T字状に組み合わせて固着するときは、主保持アームの長さの三分の一程度に副保持アームの一端を固着する。副保持アームの長さは、受皿の縦の長さの三分の二程度を目安とする。主保持アームには、副保持アームで2分割された長い方に等間隔で2〜4個の四角形の穴を空ける。
主保持アームは、穴の空けてない方の端を受皿上部側面近傍に固着する。副保持アームの一方の端は、主保持アームに固着し、他方は受皿下部側面近傍に固着して、受具を支え、受皿が小便器の奥へ落ち込むのを防止する役目をする。
受皿の縦の長さを短くした場合、保持アームは主保持アームだけで、受皿を安定して保持することができるので、副保持アームが不要に成る。その場合は、T字状の保持アームにする必要はないので、一の字状の主保持アームだけの構造にすることができる。
保持アームを受皿に固定するときは、注意が必要である。副保持アームは、受具を取り付けたとき受皿が尿溜り部内にあるため、小便器の側面リムを横切ることになる。その時、副保持アームの平らな面がねじれることなく側面リムに接するように、副保持アームの外側の辺を少し弛めて、取り付け角度を調整し、受皿に固着する必要がある。また、受皿の下辺から約5CM程度上に固着して、受皿の下辺が尿溜り部内に留まるようにする。また、受皿の左右の辺から約5〜8CM内側に、主保持アーム及び副保持アームを固着すると、受皿の両辺が小便器側面リムの内壁に引っかかり、固く取り付けることができる。
本発明品を小便器に取り付ける方法は、極めて簡単である。小便器尿溜り部の前面リム部の形状に合わせて、受皿の折り目線を選択して、物差し等を当てて折り曲げ、受皿を円弧状、又は三角形状等にする。次に、小便器の大きさ、受皿の傾斜角度等を考慮して、保持アームに空けた固定具取り付け穴を適宜選択し、保持アームの長さを決め、吸盤(固定具)を、穴に取り付ける。
次に、吸盤を取り付けた保持アームを両手に持って、受皿の下辺が小便器尿溜り部のリム内側に接し、受皿の左右の辺が、小便器の側面リム内側に納まるように設置し、吸盤を掴んだ状態で、手をそれぞれ小便器の外側面に移し、壁面上を左右の手を前後上下に移動させて、受皿の尿溜り部内の位置、左右の傾き、前方への傾斜角度、取り付けの固さ、保持アームと小便器壁との接触具合等を調整して、小便器の両側面の適当な位置に吸盤を押し付け、保持アームを吸着固定して設置完了する。必要があれば延長キャップの二重部を開き受皿の上辺中央部に取り付ける。
本発明品の一実施形態の斜視図 受皿に保持アームを固着した表面図 受皿中央部に三角形を付加した図面 受皿中央部に三角形状の延長キャップを取り付けた図面 保持アームに吸盤を取り付けた図面
符号の説明
1 受皿
2 保持アーム
3 固定具(吸盤)
4 延長キャップ
5 ピン
6 折り目線
7 尿溜り部

Claims (6)

  1. 小便器尿溜り部の多様なリム形状に合わせて、受皿に付けた複数の縦の折り目線を選択して折り曲げることにより、リム形状と相似した形状になるようにした、逆台形状の薄い平板から成る受皿と、受皿を尿溜り部のリム内側に接して前面を遮蔽するように保持し、尿溜り部先端より使用者側に上向きに傾斜した傾斜角度を調節可能とする、薄い帯状の保持アームと、保持アームを小便器の外側面の任意の位置に着脱容易に固定する固定具から構成され、排尿時の尿滴と跳ね返りを受けて小便器内に戻すようにした、軽量で、使い捨て可能なことを特徴とする小便器用尿滴跳ね返り防止受具。
  2. 前記逆台形状の受皿の上辺中央部に、三角形、四角形、台形、半円形、半楕円形の内の何れかの形を付加した形状にしたことを特徴とする請求項1記載の小便器用尿滴跳ね返り防止受具。
  3. 前記逆台形状の受皿の上辺中央部に、三角形、四角形、台形、半円形、半楕円形の内の何れかの形状をした着脱容易な延長キャップを取り付け可能にしたことを特徴とする請求項1記載の小便器用尿滴跳ね返り防止受具。
  4. 前記逆台形状の受皿に、折り曲げ状態を維持できない材質を用いる場合は、湾曲容易な針金又は板金を、受皿の上辺と下辺に、それぞれの辺の長さに合わせて固着し、それを小便器尿溜り部のリム形状に合わせて折り曲げることにより、リム形状と相似した形状になるようにしたことを特徴とする請求項1記載の小便器用尿滴跳ね返り防止受具。
  5. 前記保持アームは、T字状の形状で、一端を受皿の上部側面近傍に、他の一端は受皿の下部側面近傍に固着し、残る一端には、固定具を取り付ける多角形の穴を等間隔で複数個空けてあることを特徴とする請求項1記載の小便器用尿滴跳ね返り防止受具。
  6. 前記固定具には吸盤を使用し、その吸盤の受軸は形状を保持アームの穴に適合する多角形にし、ピン差込穴を設け、その穴に挿入するピンはくの字状に曲げたものであることを特徴とする請求項1記載の小便器用尿滴跳ね返り防止受具。

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