JP3166808U - 女性用採尿カップ - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、摘み手無しで、衛生的で、簡単に重ねて収納でき、使い捨て可能で、製造コストの安い女性用採尿カップを提供する。【解決手段】女性用採尿カップ1は、一体に形成され、大きく開口した開口部2と、該開口部2より小径の円筒側面3と、該円筒側面3と同径の底面4を有する。前記開口部2は、大体楕円形をしており、一方の前縁5とそれに対向する後縁6を比較すると、前記前縁5は前記後縁6よりも外方へより長く伸びた形を持ち、前記円筒側面3のうち、より長く伸びた方の前縁5の側は、それに対向する後縁6の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっている。前記底面4と前記円筒側面3は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面3は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形状をとる。【選択図】図1
Description
本考案は、家庭、病院、診療所などで、特に女性から尿を採取する際に役立つ女性用採尿カップに関するものである。
従来の女性用採尿カップは、基本的には使い捨て用コップで、材質は、紙、発泡スチロール、プラスチック等である。
このようなコップの開口部は、直径が大体6〜8cmの円形となっており、女性局部から排出される不規則な尿の流れを受け止めるには不適切な形となっている。その結果、尿がはじけたりこぼれたりしやすく、手、腿、衣服、そして便座などを汚してしまうことになる。そのような汚れをきれいにするため多量のトイレット・ペーパーが使われるなど、結局、資源の浪費につながっている。
このように、従来の採尿コップを使用する女性は、非衛生的な状況におかれるのみならず、検尿のたびに赤面し、羞恥心を覚えながら、おどおどして検尿検査を受けている、というのは否めない事実である。
これまでにも採尿を容易にするため、特に女性を対象とした形の工夫が考案されている。
このようなコップの開口部は、直径が大体6〜8cmの円形となっており、女性局部から排出される不規則な尿の流れを受け止めるには不適切な形となっている。その結果、尿がはじけたりこぼれたりしやすく、手、腿、衣服、そして便座などを汚してしまうことになる。そのような汚れをきれいにするため多量のトイレット・ペーパーが使われるなど、結局、資源の浪費につながっている。
このように、従来の採尿コップを使用する女性は、非衛生的な状況におかれるのみならず、検尿のたびに赤面し、羞恥心を覚えながら、おどおどして検尿検査を受けている、というのは否めない事実である。
これまでにも採尿を容易にするため、特に女性を対象とした形の工夫が考案されている。
特開2001−99836号公報(特許文献1)では、採尿用漏斗が発明され、この漏斗の一方の口は円形ではなく女性局部にフィットするような形状を持ち、他方の口は従来の採尿コップに挿入するようになっている。一方の口の形状が女性局部にフィットするようになっているため、尿がはじけこぼれる可能性は従来の採尿コップよりも低い。
この採尿用漏斗を使用した採尿器では漏斗の側面につまみが取り付けられているが、使用者が手で持つためのつまみとは考えられない。なぜなら、もし使用者がそのつまみを持てば、尿の重みで重くなったコップは漏斗から逸脱して落下することになる。
さらに、このつまみは、排尿時コップを保持する際、使用者が体の正面からこのつまみを持つことはできないような位置にある。
以上の考察から、この特開2001−99836号公報のつまみは、漏斗をコップに差し込んでずれないようにするためのストッパーのような役割を果たすためのものだと考えられる。
そのため、この特開2001−99836号公報の採尿器においては、コップの持ち方は従来の採尿コップと同様であり、採尿用漏斗を採尿コップに挿入するようになっているため、やはり尿がこぼれて手などを汚す可能性が高い。
この採尿用漏斗を使用した採尿器では漏斗の側面につまみが取り付けられているが、使用者が手で持つためのつまみとは考えられない。なぜなら、もし使用者がそのつまみを持てば、尿の重みで重くなったコップは漏斗から逸脱して落下することになる。
さらに、このつまみは、排尿時コップを保持する際、使用者が体の正面からこのつまみを持つことはできないような位置にある。
以上の考察から、この特開2001−99836号公報のつまみは、漏斗をコップに差し込んでずれないようにするためのストッパーのような役割を果たすためのものだと考えられる。
そのため、この特開2001−99836号公報の採尿器においては、コップの持ち方は従来の採尿コップと同様であり、採尿用漏斗を採尿コップに挿入するようになっているため、やはり尿がこぼれて手などを汚す可能性が高い。
又、本出願人が開発した特開2006−119117号公報(特許文献2)があり、これは衛生的で、簡単に重ねて収納でき、使い捨て可能で、製造コストの安い女性用採尿器である。
この女性用採尿器は、底面と、上部及び下部からなる側面から構成され、側面下部は底面の縁に装着して共に尿を受け取って尿を溜める容器を形成し、側面上部は上へ向かって徐々に外側へ広がり大体楕円形の開口を形成し、該開口の一方の前縁はそれに対向する後縁よりも更に外側へ長く伸び、その外側へ長く伸びている方の前縁での高さは、それに対向する後縁での高さより高くなっており、全体として前記開口の形は女性の局部にフィットするような形状となっていることを特徴とするものである。
しかし、前記女性用採尿器は、取っ手を備えているため、製造コストが掛かり大量生産には不向きであることが判った。
この女性用採尿器は、底面と、上部及び下部からなる側面から構成され、側面下部は底面の縁に装着して共に尿を受け取って尿を溜める容器を形成し、側面上部は上へ向かって徐々に外側へ広がり大体楕円形の開口を形成し、該開口の一方の前縁はそれに対向する後縁よりも更に外側へ長く伸び、その外側へ長く伸びている方の前縁での高さは、それに対向する後縁での高さより高くなっており、全体として前記開口の形は女性の局部にフィットするような形状となっていることを特徴とするものである。
しかし、前記女性用採尿器は、取っ手を備えているため、製造コストが掛かり大量生産には不向きであることが判った。
本考案は、摘み手無しで、衛生的で、簡単に重ねて収納でき、使い捨てまたはリサイクル可能で、製造コストの安い女性用採尿カップを提供することを目的とする。
本考案の女性用採尿カップは、一体に形成され、大きく開口した開口部と、該開口部より小径の円筒側面と、該円筒側面と同径の底面を有し、前記開口部は大体楕円形をしており、一方の前縁とそれに対向する後縁を比較すると、前記前縁は前記後縁よりも外方へより長く伸びた形を持つ。
前記底面と前記円筒側面は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形をとる。
前記円筒側面のうち、より長く伸びた方の前縁の側は、それに対向する後縁の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっている。
前記底面と前記円筒側面は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形をとる。
前記円筒側面のうち、より長く伸びた方の前縁の側は、それに対向する後縁の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっている。
本考案の女性用採尿カップは、従来の採尿コップに比べ、女性局部から排出されるかなり不規則な尿の流れを受け止め、尿のもれを防ぐことが可能である。このように、女性の場合に特に有効であるが女性に限らず、男性の場合であってもより安定した状態で採尿することができる男女兼用の採尿器として利用できる。
また、妊婦や肥満の人など大きい腹部が邪魔となって採尿部分がうまく見えない場合でも、本考案の女性用採尿カップを使うことにより、従来の採尿コップに比べ、尿の流れを受け止めやすくなる。
本考案の女性用採尿カップは、検査技師が尿を女性用採尿カップから試験管やビーカーなどに注ぐ場合に手の力で簡単に女性用採尿カップのとがった部分を利用することができ、結果として検査する人たちにも衛生面で好ましい。
本考案の女性用採尿カップは、製造コストが低いので、使い捨てを前提に製造することが可能となる。
また、材質をPETなどにすることによりリサイクル可能となり、自然保護及び製造個数の削減という観点からも好ましい。
また、妊婦や肥満の人など大きい腹部が邪魔となって採尿部分がうまく見えない場合でも、本考案の女性用採尿カップを使うことにより、従来の採尿コップに比べ、尿の流れを受け止めやすくなる。
本考案の女性用採尿カップは、検査技師が尿を女性用採尿カップから試験管やビーカーなどに注ぐ場合に手の力で簡単に女性用採尿カップのとがった部分を利用することができ、結果として検査する人たちにも衛生面で好ましい。
本考案の女性用採尿カップは、製造コストが低いので、使い捨てを前提に製造することが可能となる。
また、材質をPETなどにすることによりリサイクル可能となり、自然保護及び製造個数の削減という観点からも好ましい。
本考案の女性用採尿カップの一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図1の斜視図に示すように、女性用採尿カップ1は、一体に形成され、大きく開口した開口部2と、該開口部2より小径の円筒側面3と、該円筒側面3と同径の底面4を有する。
図3の平面図で明らかなように、前記開口部2は、大体楕円形をしており、一方の前縁5とそれに対向する後縁6を比較すると、前記前縁5は前記後縁6よりも外方へより長く伸びた形を持つ。
また、図2の側面図に示すように、前記底面4と前記円筒側面3は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面3は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形状をとる。
図2の側面図、図4の正面図で明らかなように、前記円筒側面3のうち、より長く伸びた方の前縁5の側は、それに対向する後縁6の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっている。
図1の斜視図に示すように、女性用採尿カップ1は、一体に形成され、大きく開口した開口部2と、該開口部2より小径の円筒側面3と、該円筒側面3と同径の底面4を有する。
図3の平面図で明らかなように、前記開口部2は、大体楕円形をしており、一方の前縁5とそれに対向する後縁6を比較すると、前記前縁5は前記後縁6よりも外方へより長く伸びた形を持つ。
また、図2の側面図に示すように、前記底面4と前記円筒側面3は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面3は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形状をとる。
図2の側面図、図4の正面図で明らかなように、前記円筒側面3のうち、より長く伸びた方の前縁5の側は、それに対向する後縁6の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっている。
図1に示すように、前記開口部2は、従来の採尿コップのような円形ではなく、女性局部にフィットするような楕円形となっている。
そのため、従来の採尿コップに比べ、女性局部から排出されるかなり不規則な尿の流れを受け止め、尿のもれを防ぐことが可能である。
前記女性用採尿カップ1は対称的な形になっているため、積み重ねて収納することができる。
前記底面4と前記円筒側面3は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、その形は円筒コップでもよいし、楕円形の底面を持つものであってもよい。
そのため、従来の採尿コップに比べ、女性局部から排出されるかなり不規則な尿の流れを受け止め、尿のもれを防ぐことが可能である。
前記女性用採尿カップ1は対称的な形になっているため、積み重ねて収納することができる。
前記底面4と前記円筒側面3は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、その形は円筒コップでもよいし、楕円形の底面を持つものであってもよい。
図7の説明図に示すように、前記女性用採尿カップ1の円筒側面3は、上に行くに従って徐々に広がっているので、多数個重ねて簡単に収納が可能である。
前記女性用採尿カップ1は、簡単な構造を持っているため、尿を短時間入れておける程度に強く、しかも形成しやすい柔軟な材質であれば簡単に製造することができる。例えば、紙、発泡スチロール、プラスチック等が好ましい。
使用材質の色は、尿の視覚によるチェックに支障をきたさない色であればどんな色でもよい。
以上により、本考案の前記女性用採尿カップ1は、製造コストが低いので、使い捨てを前提に製造することが可能となる。
また、材質をPETなどにすることによりリサイクル可能となる。
前記女性用採尿カップ1は、簡単な構造を持っているため、尿を短時間入れておける程度に強く、しかも形成しやすい柔軟な材質であれば簡単に製造することができる。例えば、紙、発泡スチロール、プラスチック等が好ましい。
使用材質の色は、尿の視覚によるチェックに支障をきたさない色であればどんな色でもよい。
以上により、本考案の前記女性用採尿カップ1は、製造コストが低いので、使い捨てを前提に製造することが可能となる。
また、材質をPETなどにすることによりリサイクル可能となる。
1 女性用採尿カップ
2 開口部
3 円筒側面
4 底面
5 前縁
6 後縁
2 開口部
3 円筒側面
4 底面
5 前縁
6 後縁
Claims (3)
- 一体に形成され、大きく開口した開口部と、該開口部より小径の円筒側面と、該円筒側面と同径の底面を有し、前記開口部は大体楕円形をしており、一方の前縁とそれに対向する後縁を比較すると、前記前縁は前記後縁よりも外方へより長く伸びた形を持つことを特徴とする女性用採尿カップ。
- 前記底面と前記円筒側面は、尿を受けそれを溜めるための円筒容器を形作り、前記円筒側面は上に行くに従って徐々に広がって、積み重ね可能な形をとることを特徴とする請求項1記載の女性用採尿カップ。
- 前記円筒側面のうち、より長く伸びた方の前縁の側は、それに対向する後縁の側に比べて高く、さらに外側に向かって広がっていることを特徴とする請求項1記載の女性用採尿カップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011000075U JP3166808U (ja) | 2011-01-11 | 2011-01-11 | 女性用採尿カップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011000075U JP3166808U (ja) | 2011-01-11 | 2011-01-11 | 女性用採尿カップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3166808U true JP3166808U (ja) | 2011-03-24 |
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Family Applications (1)
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JP2011000075U Expired - Fee Related JP3166808U (ja) | 2011-01-11 | 2011-01-11 | 女性用採尿カップ |
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JP (1) | JP3166808U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015509593A (ja) * | 2012-02-28 | 2015-03-30 | デサイ,アキル,ラージェーンドラ | 女性用尿レシーバ |
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2011
- 2011-01-11 JP JP2011000075U patent/JP3166808U/ja not_active Expired - Fee Related
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