JP2006248844A - オゾン発生装置 - Google Patents
オゾン発生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006248844A JP2006248844A JP2005067537A JP2005067537A JP2006248844A JP 2006248844 A JP2006248844 A JP 2006248844A JP 2005067537 A JP2005067537 A JP 2005067537A JP 2005067537 A JP2005067537 A JP 2005067537A JP 2006248844 A JP2006248844 A JP 2006248844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ozone generator
- metal film
- electrode
- dielectric
- dielectric electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)
Abstract
【課題】 誘電体電極内に設けられた金属膜と給電子の接触状態を向上させる。
【解決手段】 誘電体からなる筒状の誘電体電極2と、前記誘電体電極2の内面に設けられた金属膜4と、前記金属膜4にその外周面が接触するように設けられるとともに、電源7に接続された螺旋状の給電子10と、前記誘電体電極2と所定のギャップ長を保つとともに、前記誘電体電極2を包囲するように設けられた接地電位の金属電極3とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 誘電体からなる筒状の誘電体電極2と、前記誘電体電極2の内面に設けられた金属膜4と、前記金属膜4にその外周面が接触するように設けられるとともに、電源7に接続された螺旋状の給電子10と、前記誘電体電極2と所定のギャップ長を保つとともに、前記誘電体電極2を包囲するように設けられた接地電位の金属電極3とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、浄水処理、パルプ漂白、排ガス処理、産業廃水処理、医療器具の殺菌、脱臭、脱色などのオゾン処理を目的としたオゾン発生装置に係り、特に、オゾン化ガスの発生効率を向上し得るオゾン発生装置に関する。
従来のこの種のオゾン発生装置は、一対の電極間に酸素を含むオゾン原料ガスを流し、一対の電極間に高電圧を印加して無声放電を起こすことによりオゾン化ガスを発生させるものである。
一対の電極のうち、高電圧側に金属電極を用いるものでは、電極の形状を螺旋状に加工し、放電の面積を増加させているものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、螺旋状の金属電極が酸化し易いことがある。
一方、高電圧側にガラスなどの誘電体を有する誘電体電極を用いる技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。このオゾン発生装置は、図6に示すように、ガス入口1aとガス出口1bとを備えた気密容器1内に、筒状の誘電体電極2と、誘電体電極2を包囲するように設けられた筒状の金属電極3とから構成されている。
誘電体電極2には、その内面に厚さ0.数μm〜数μmの金属膜4が設けられており、この金属膜4にブラシ状の給電子5が接触するようになっている。給電子5は、気密容器1の側壁に固定されたブッシング6を介して高電圧の電源7に接続されている。また、誘電体電極2と金属電極3間には、スペーサ8が介在されており、両電極2および3間の放電ギャップ長を所定の値に保っている。
特開2004−59365号公報 (第3ページ、図1)
特開平10−182109号公報 (第2〜3ページ、図1)
上記の従来のオゾン発生装置においては、次のような問題がある。
金属膜4にブラシ状の給電子5の複数の先端が点接触して通電されているので、これらの接触点においては金属膜4に電流が集中する。これにより、薄い金属膜4は接触点の近傍が温度上昇を起し、熱応力により誘電体電極2のガラスなどの絶縁物が破損することがある。誘電体電極2が破損すれば、オゾン化ガスの発生ができなくなってしまう。
また、温度上昇に伴って接触状態が変化し、不安定な接触になると、コロナ放電を起こすことがある。コロナ放電が起きると、NOXが生成され、オゾン化ガスの発生効率が低下する。
このため、金属膜4と給電子5との接触状態を向上させてオゾン化ガスの発生を安定させ、発生効率を向上させることが望まれていた。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、オゾン化ガスの発生効率を向上し得るオゾン発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のオゾン発生装置は、誘電体からなる筒状の誘電体電極と、前記誘電体電極の内面に設けられた金属膜と、前記金属膜にその外周面が接触するように設けられるとともに、電源に接続された螺旋状の給電子と、前記誘電体電極と所定のギャップ長を保つとともに、前記誘電体電極を包囲するように設けられた接地電位の金属電極とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、給電子の形状を螺旋状とし、その外周面を誘電体電極の内面に設けられた金属膜に接触させているので、給電子と金属膜とが線接触の良好な接触状態となり、オゾン化ガスの発生効率を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係るオゾン発生装置を図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係るオゾン発生装置の構成を示す断面図である。なお、図1において、従来と同様の構成部分については、同一符号を付した。
図1に示すように、オゾン発生装置は、酸素を含むオゾン原料ガスのガス入口1aとオゾン化ガスのガス出口1bとを備えた気密容器1内に、筒状の誘電体電極2と、誘電体電極2を包囲するように設けられた筒状の接地電位の金属電極3とから構成されている。
誘電体電極2には、その内面に、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料を蒸着もしくは溶射させた厚さ0.数μm〜数十μmの金属膜4が設けられている。そして、金属膜4の内面には、弾性体金属からなる直径数mmの素線を螺旋状に巻いた給電子10の外周面が接触するように挿入されている。給電子10は、気密容器1の側壁に固定されたブッシング6を介して高電圧の電源7に接続されている。
また、誘電体電極2と金属電極3間には、スペーサ8が介在されており、両電極2および3間の放電ギャップ長が0.数mmの所定値に保たれるようになっている。なお、金属電極3は、必要に応じて放電時の発熱を抑える冷却が行われる。
ここで、給電子10の外径は、金属膜4の内径よりも僅かに大きくなっている。これにより、金属膜4に接触圧力を加えながら給電子10の外周面を線接触の状態で確実に接触させることができる。給電子10の外径と金属膜4の内径との比率は、給電子10の外径/金属膜4の内径=1.05程度が好ましい。この比率が、給電子10の外径/金属膜4の内径=1以下では、接触圧力を生じさせることができず、また、給電子10の外径/金属膜4の内径=1.1以上では、給電子10の外径が金属膜4の内径よりも大き過ぎて、給電子10を金属膜4内に挿入することが困難となる。
また、螺旋状のピッチは、金属膜4と接触する間隔となるが、軸方向の長さの1/5程度が複数個所で接触している金属膜4に流れる電流密度が略均一となり好ましい。ピッチが軸方向の長さの1/2以下では、接触する間隔が広くなり金属膜4の電流密度を均一にし難くなる。また、ピッチが軸方向の長さの1/10以上では、給電子10の素線が長くなり重量物となる。
上記実施例1のオゾン発生装置によれば、給電子10を螺旋状にしてその外周面を金属膜4に接触させているので、金属膜4の電流密度が均一になるとともに、良好な線接触のもと、接触部において温度上昇が抑制され、オゾン化ガスの発生効率を向上させることができる。
なお、上記実施例1では、給電子10を弾性体金属で説明したが、形状記憶合金を用い、金属膜4内に挿入した後、例えば温度を加えて元の形状に戻して金属膜4と接触するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例2に係るオゾン発生装置を図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施例2に係るオゾン発生装置の給電子を示す拡大断面図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、給電子の素線形状である。図2において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、給電子11は、断面楕円形状であり、楕円形状を構成する曲率の大小のうち、曲率の小さい面を外周面とし、金属膜4と接触するようにしている。なお、同様の曲率の小さい面は、内周面にも形成される。
上記実施例2のオゾン発生装置によれば、実施例1の効果のほかに、金属膜4と給電子11との接触する面積が増加するので、より安定した接触状態を得ることができる。
次に、本発明の実施例3に係るオゾン発生装置を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例3に係るオゾン発生装置の給電子を示す拡大断面図である。なお、この実施例3が実施例1と異なる点は、給電子の素線形状である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、給電子12は、断面三角形状であり、その頂部を外周部とし、金属膜4と接触するようにしている。なお、この断面は、三角形状以上の多角形状としてもよい。
上記実施例3のオゾン発生装置によれば、実施例1の効果のほかに、給電子12の多角状の頂部が金属膜4に接触し、確実な接触状態を得ることができる。
次に、本発明の実施例4に係るオゾン発生装置を図4を参照して説明する。図4は、本発明の実施例4に係るオゾン発生装置の誘電体電極部を示す断面図である。なお、この実施例4が実施例1と異なる点は、給電子の形状である。図4において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4に示すように、誘電体電極2には、その内面に金属膜4が設けられ、螺旋状の給電子13の外周面が金属膜4に接触するように挿入されている。そして、螺旋状の給電子13の内周部の軸方向、即ち略中心軸上には、給電子13の素線よりも太径で機械的強度を有する電極挿入棒14が挿通され、給電子13の両端部がそれぞれ電極挿入棒14に接続固定されている。
上記実施例4のオゾン発生装置によれば、実施例1の効果のほかに、電極挿入棒14で給電子13を金属膜4内に挿入するので、給電子13の挿入作業が容易となる。また、給電子13への通電が螺旋状の両端から行われるので、給電子13の素線の電流密度を低減させることができる。
次に、本発明の実施例5に係るオゾン発生装置を図5を参照して説明する。図5は、本発明の実施例5に係るオゾン発生装置の誘電体電極部を示す断面図である。なお、この実施例5が実施例1と異なる点は、金属膜と給電子間に不敷布を挟装したことである。図5において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、誘電体電極2には、その内面に金属膜4が設けられ、螺旋状の給電子10の外周面が金属膜4内面に接触するように挿入されている。そして、給電子10と金属膜4間には、例えばスレンレスのような金属細線を織りこんだ金属製の不敷布15が挟装されている。
上記実施例5のオゾン発生装置によれば、実施例1の効果のほかに、給電子10と金属膜4間の接触、通電が良好になる。
1 気密容器
1a ガス入口
1b ガス出口
2 誘電体電極
3 金属電極
4 金属膜
5、10、11、12、13 給電子
6 ブッシング
7 電源
8 スペーサ
14 電極挿入棒
15 不敷布
1a ガス入口
1b ガス出口
2 誘電体電極
3 金属電極
4 金属膜
5、10、11、12、13 給電子
6 ブッシング
7 電源
8 スペーサ
14 電極挿入棒
15 不敷布
Claims (8)
- 誘電体からなる筒状の誘電体電極と、
前記誘電体電極の内面に設けられた金属膜と、
前記金属膜にその外周面が接触するように設けられるとともに、電源に接続された螺旋状の給電子と、
前記誘電体電極と所定のギャップ長を保つとともに、前記誘電体電極を包囲するように設けられた接地電位の金属電極とを備えたことを特徴とするオゾン発生装置。 - 前記給電子の外径を前記金属膜の内径よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子の螺旋状のピッチを、前記誘電体電極の軸方向の長さの1/2〜1/10としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子の素線を断面楕円状とし、曲率の小さい面を外周面としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子の素線を断面多角形状とし、頂部を外周部としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子の内周部に、この給電子の少なくとも一方の端部が接続された電極挿入棒を挿通したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子と前記金属電極間に、金属製の不敷布を挟装したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
- 前記給電子に形状記憶合金を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のオゾン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005067537A JP2006248844A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | オゾン発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005067537A JP2006248844A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | オゾン発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006248844A true JP2006248844A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37089722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005067537A Pending JP2006248844A (ja) | 2005-03-10 | 2005-03-10 | オゾン発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006248844A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5467590A (en) * | 1977-11-09 | 1979-05-31 | Toshiba Corp | Ozone generator |
JPS54133494A (en) * | 1978-04-07 | 1979-10-17 | Takaoka Electric Mfg Co Ltd | Ozone generating tube |
JPS60180835A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | 西堀 貞夫 | 化粧合板の成形方法 |
JPH0351537A (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-05 | Kobe Steel Ltd | 微細ばね |
JPH0517101A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-01-26 | Shimon Kk | オゾナイザ及びオゾン供給装置 |
JPH0648707A (ja) * | 1992-07-28 | 1994-02-22 | Nippon Ozon Kk | オゾン発生装置 |
JP2005001991A (ja) * | 2004-08-02 | 2005-01-06 | Toshiba It & Control Systems Corp | オゾン発生器 |
-
2005
- 2005-03-10 JP JP2005067537A patent/JP2006248844A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5467590A (en) * | 1977-11-09 | 1979-05-31 | Toshiba Corp | Ozone generator |
JPS54133494A (en) * | 1978-04-07 | 1979-10-17 | Takaoka Electric Mfg Co Ltd | Ozone generating tube |
JPS60180835A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-14 | 西堀 貞夫 | 化粧合板の成形方法 |
JPH0351537A (ja) * | 1989-07-20 | 1991-03-05 | Kobe Steel Ltd | 微細ばね |
JPH0517101A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-01-26 | Shimon Kk | オゾナイザ及びオゾン供給装置 |
JPH0648707A (ja) * | 1992-07-28 | 1994-02-22 | Nippon Ozon Kk | オゾン発生装置 |
JP2005001991A (ja) * | 2004-08-02 | 2005-01-06 | Toshiba It & Control Systems Corp | オゾン発生器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4918628B2 (ja) | イオン発生装置及びイオン発生素子 | |
JP5048714B2 (ja) | オゾン発生装置 | |
JP6271833B2 (ja) | チューブ型のオゾン生成装置及びその製造方法 | |
JP2012144425A (ja) | オゾン発生装置 | |
WO2015122131A1 (ja) | チューブ型のオゾン発生装置 | |
JP5802579B2 (ja) | オゾン発生装置 | |
JP5517939B2 (ja) | オゾン発生装置 | |
JP2006248844A (ja) | オゾン発生装置 | |
JP2007169134A (ja) | オゾン発生器 | |
JP3828970B2 (ja) | オゾン発生器 | |
JP2010215448A (ja) | オゾン発生装置 | |
JP6133021B2 (ja) | オゾナイザ | |
JP2005001991A (ja) | オゾン発生器 | |
JP2572561B2 (ja) | オゾン発生装置および水槽浄化装置 | |
JP2576590B2 (ja) | オゾン反応器 | |
JPH04370699A (ja) | 円筒型プラズマ発生装置 | |
RU2316468C2 (ru) | Озонатор | |
JPH11209105A (ja) | オゾン発生装置 | |
JPH1111908A (ja) | オゾン発生器 | |
JP5995565B2 (ja) | オゾナイザ | |
JP3533538B2 (ja) | 二重管型オゾナイザー | |
JPH0687603A (ja) | 無声放電式オゾン発生装置 | |
JP3982044B2 (ja) | オゾン発生方法 | |
JP2021138564A (ja) | オゾン発生装置 | |
JPH0517101A (ja) | オゾナイザ及びオゾン供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071015 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090814 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20110318 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |