JP2006248170A - スクリーン印刷用サイドガード - Google Patents

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Abstract

【課題】スクリーンに対するスキージの加圧状態を確保するとともに、ペーストの流れ出しや滲み出しを確実に防止することができるサイドガードを提供する。
【解決手段】スクリーン上で一定方向に摺動するスキージ2を備え、スクリーン上に供給されたペーストを、スクリーンのパターン孔を通して被印刷物の表面に印刷する印刷装置において設けられ、スキージ2の移動方向両側からペーストが流れ出ることを防止するスクリーン印刷用サイドガード1であって、下面がスクリーンに当接する立壁状の流れ阻止部20と、スキージホルダ3の両側端面に取付けられ、流れ阻止部20がスキージ2よりも下方に突出する突出位置と、流れ阻止部20がスキージ2の下端よりも上方に後退する後退位置との間で、流れ阻止部20を摺動可能に支持するサイドホルダ21と、流れ阻止部20を突出位置側に付勢する付勢手段とを具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクリーン印刷用サイドガードに関するものであり、特に、スクリーン上に供給されたペーストを、スクリーンのパターン孔を通して被印刷物の表面に印刷する際に、スキージの移動方向両側からペーストが流れ出ることを防止するスクリーン印刷用サイドガードに関するものである。
従来、スクリーン印刷装置として、印刷用スクリーンとスキージとを備え、スキージをスクリーン上で一定方向に摺動させることにより、スクリーン上に供給されたペーストを、スクリーンのパターン孔を通して被印刷物の表面に印刷させるものが知られている。なお、スキージとしては、ウレタンゴムで形成された厚板状ものや、ステンレスで形成された薄板状のものがある。
なお、スクリーン印刷は、電子部品の実装用基板に半田付けパターンを印刷する場合にも用いられており、この場合には、ペーストとして、クリーム半田や導電性ペーストが使用される。
ところで、ペーストは流動性を有することから、スキージによって一定方向に送られる際、スキージの移動方向に対して左右方向に拡がり、ひいては、スキージの左右両端よりも外側に流れ出ることとなる。この場合、流れ出たペーストは、作業者の手作業によってスキージの移動方向である印刷領域に戻されるが、この作業には極めて煩雑な手間を要していた。
そこで、スキージの移動方向に延出された板状の部材(以下、サイドガードという)をスキージの左右両端に取付け、スキージの移動方向両側からペーストが流れ出ることを防止するようにした印刷装置が提案されている(例えば特許文献1)。
しかしながら、上記の印刷装置では、スキージの下端(接地面)と、サイドガードの下端(接地面)とを合致させる調整作業が必要であり、この極めて面倒な作業が、作業者の負担を大きくしていた。例えば、仮に、サイドガードがスキージよりも下方に突出した状態で取付けられた場合には、スキージによってスクリーンを加圧することができなくなり、スクリーンのパターン孔にペーストを充填させることができなくなる。また、スキージとしてウレタンゴムで形成されたものを使用する場合には、スキージをスクリーンに圧接する際、スキージの接地部分である角部が、弾性変形したり磨耗したりすることから、調整作業においては、このような変形分や磨耗分を考慮してサイドガードの位置(高さ)を調整しなければならず、調整作業の困難性が助長されていた。
このため、通常は、サイドガードをスキージよりも僅かに浮かせた状態で合せることにより、スクリーンに対するスキージの加圧状態(すなわち適切な印刷状態)を確保するとともに、調整作業の簡略化を図っている。
特開2000−51424号
しかし、サイドガードをスキージよりも僅かに浮かせた状態に調整した場合には、サイドガードの下方に隙間が生じ、その隙間を通してペーストが滲み出していた。そして、ペーストには、有機溶剤が多く含まれているため、滲み出たものが乾燥することにより固形化し、クリーニング等の作業が必要となっていた。
また、ペーストとして、クリーム半田が使用される場合には、流れ出ることによって流動しなくなると、溶剤が揮発して固まり易くなる。すなわち、流れ出して取り残されたクリーム半田は、再利用できなくなることから、製造コストが増加する要因となっていた。特に、最近では、環境を考慮して鉛を含まない鉛レスの半田が使用されるようになってきたが、この半田は従来の半田に比べて高価なことから、製造コストの増加が深刻な問題となっていた。
なお、スキージを弾性部材で形成し、スキージを弾性変形させながらスクリーンに圧接させるものも提案されている。ところが、これによれば、弾性変形によってスキージの底面形状も変形し、この結果、スキージをスクリーンの上面に面接触させることが困難となる。つまり、部分的に隙間が形成され、ペーストの滲み出しを阻止することができなかった。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、スクリーンに対するスキージの加圧状態を確保するとともに、ペーストの流れ出しや滲み出しを確実に防止することができるスクリーン印刷用サイドガードの提供を課題とするものである。
本発明にかかるスクリーン印刷用サイドガードは、「スクリーン上で一定方向に摺動するスキージを備え、前記スクリーン上に供給されたペーストを、前記スクリーンのパターン孔を通して被印刷物の表面に印刷する印刷装置、において設けられ、前記スキージの移動方向両側から前記ペーストが流れ出ることを防止するスクリーン印刷用サイドガードであって、下面が前記スクリーンに当接する立壁状の流れ阻止部と、前記スキージの両側端面、または該スキージを支持するスキージホルダの両側端面に取付けられ、前記流れ阻止部が前記スキージよりも下方に突出する突出位置と、前記流れ阻止部が前記スキージの下端よりも上方に後退する後退位置との間で、前記流れ阻止部を摺動可能に支持するサイドホルダと、該サイドホルダに備えられ前記流れ阻止部を前記突出位置側に付勢する付勢手段とを具備する」ものである。
ここで、「スキージ」は、ウレタンゴム等の樹脂で成形されたものであってもよく、ステンレスで形成されたものであってもよい。また、「流れ阻止部」の材質は特に限定されるものではないが、例えば、ウレタンゴム等から成形することができる。さらに、「付勢手段」は弾性部材からなり、具体的には圧縮バネや板バネを例示することができる。
本発明によれば、スキージの両側端面またはスキージを支持するスキージホルダの両側端面には、立壁状の流れ阻止部が設けられているため、スクリーン上に供給されたペーストがスクリーン上で一定方向に送られる際に左右方向に拡がっても、流れ阻止部によって阻止され、スキージの左右両側から外方向へ流れ出ることが防止される。特に、流れ阻止部はサイドホルダによって上下方向に摺動可能に支持されるとともに、付勢手段によって下限位置である突出位置側に付勢されているため、流れ阻止部の底面を変形させることなくスクリーンに確実に接触させることができる。したがって、ペーストの流れ出し及び滲み出しを防止することが可能になる。しかも、スクリーンに対してスキージを押圧すると、付勢手段の付勢力に抗して流れ阻止部が後退位置側へ変位し、スキージの下端をスクリーンに圧接させることが可能になる。つまり、付勢手段の付勢力を比較的弱く設定することにより、スクリーンに対するスキージの加圧状態を確保することが可能になる。
本発明のスクリーン印刷用サイドガードにおいて、「前記流れ阻止部は、前記スキージの移動方向に対して、シーソー状に傾動可能に支持されている」構成を採用することが好ましい。
ところで、流れ阻止部は、左右方向に拡がったペーストがスキージから流れ出ることを阻止するものであるため、スキージの長手方向に対して略直角に配設され、且つスキージの移動方向(印刷方向)に対してある程度の長さを有するものでなければならない。つまり、スクリーンと接する流れ阻止部の底面は、スキージの移動方向に沿って延出された形で形成される。ところが、このようにある程度の長さを有する場合には、スキージの移動方向に対してスクリーンが湾曲すると、流れ阻止部の底面のうち、一部分のみがスクリーンに接し、他の部分とスクリーンとの間に隙間が生じる恐れがある。つまり、ペーストが滲み出る可能性が発生する。
これに対し、本発明の流れ阻止部は、スキージの移動方向(印刷方向)に対してシーソー状に傾動可能に支持されているため、スクリーンの面が傾斜している場合には、流れ阻止部はそれに追従して傾斜した状態となる。つまり、スクリーンの面が傾斜していても、流れ阻止部の底面全体をスクリーンに接触させ、スクリーンと流れ阻止部との隙間を極力防止することが可能になる。
また、本発明のサイドガード付き印刷スキージは、「請求項1または請求項2に記載のスクリーン印刷用サイドガードが、前記スキージの両側端面に直接取付けられている」ものである。
これによれば、スキージとスクリーン印刷用サイドガードとを一体品として取り扱うことが可能になる。つまり、スキージをスキージホルダから取り外すと、スクリーン印刷用サイドガードもスキージとともに外される。逆に、スキージをスキージホルダに装着するだけで、サイドガードを印刷装置の一部として機能させることも可能になる。このため、スキージ及びサイドガードが摩耗した際には、極め簡易に交換できるとともに、作業現場におけるサイドガードの位置調整が不要となり、作業者等の負担を一層軽減することができる。
このように、本発明のスクリーン印刷用サイドガードでは、流れ阻止部を突出位置側に付勢しているため、流れ阻止部の底面を変形させることなくスクリーンに面接触させ、ペーストの流れ出しや滲み出しを確実に防止することができる。また、付勢手段の付勢力に抗して流れ阻止部を後退位置側へ変位させることができるため、スクリーンに対するスキージの加圧状態を確保し、ペーストをスクリーンのパターン孔に確実に充填させることができる。
以下、本発明の一実施形態であるスクリーン印刷用サイドガード(以下、単に「サイドガード」と称す)、及びそのサイドガードを備えた印刷スキージについて、図1乃至図6に基づき説明する。図1はサイドガード付き印刷スキージの構成を示す斜視図であり、図2及び図3はその正面図、左側面図、及び断面図である。また、図4はサイドガード付き印刷スキージにおける要部の構成を示す分解斜視図であり、図5及び図6はサイドガードの動作を示す説明図である。
図5に示すように、本実施形態のサイドガード1は、スクリーン印刷装置Aにおいて用いられ、スキージホルダ3の左右端面に取付けられることにより、移動方向両側からペースト5が流れ出ることを防止するものである。
まず、スクリーン印刷装置Aの全体構成について簡単に説明する。スクリーン印刷装置Aは、スクリーン4上で一定方向(図5では紙面手前方向)に摺動するスキージ2を備え、スクリーン4上に供給されたペースト5(例えばクリーム半田)を、スクリーン4のパターン孔を通して被印刷物6(例えば基板)の表面に印刷するものである。なお、図示しないが、スクリーン印刷装置Aにおいて、被印刷物6は、保持部材によって保持されており、移動テーブルを駆動させることにより、位置決めされるようになっている。また、スキージ2は、スキージホルダ3によって支持された状態で、スクリーン4の上面(即ち水平面)に対し、例えば60°傾斜した状態で配設されている。スキージホルダ3は、エアーシリンダやモータ等の駆動手段によって上下方向及び水平方向に移動可能に取付けられており、スキージ2の下端をスクリーン4に圧接させた状態で水平方向に移動させることにより、スクリーン4上のペースト5をパターン孔に充填する。
スキージ2の形状及び材質は特に限定されるものではないが、本例では、ステンレスで形成された薄板状のスキージ2を採用している。このスキージ2は、図4に示すように、基部8とプレート押え9とからなるスキージホルダ3によって挟持され、下部11がスキージホルダ3の下方から突出した状態で支持されている。なお、基部8には螺子孔(図示しない)が形成され、それに対向するプレート押え9には、螺子孔に連通する貫通孔が穿設され、この貫通孔を通して基部8の螺子孔に雄螺子10を螺合させることにより、スキージ2が挟持されている。また、詳細は後述するが、スキージ2の下部11の左右両端には、スキージホルダ3の端面よりも延出された延出部12と、さらに延出部12よりも外方に突出した突出部13とが形成されており、サイドガード1の一部分と交わっている。
次に、本例のサイドガード1について詳細に説明する。図1及び図4に示すように、サイドガード1は、スキージホルダ3の両端において雄螺子33によって取付けられている。具体的に、スキージホルダ3の両端には上下方向に並設された二つの螺子孔14が形成されており、サイドガード1に穿設された二つの貫通孔32を通して、雄螺子33が螺子孔14に螺合されることにより、サイドガード1を固定状態に保持している。なお、二つの貫通孔32は、水平面に対して60度傾斜した傾斜面34に沿って形成されており、サイドガード1は、傾斜面34がスキージホルダ3の基部8と同一面上に位置するように取付けられている。
図2及び図3に示すように、サイドガード1は、主に、流れ阻止部20と、サイドホルダ21と、スプリングプランジャ22と、プレート23とから構成されている。流れ阻止部20は、下面がスクリーン4に当接することによりペースト5の流れを阻止する立壁状の部材であり、本例ではウレタンゴムで形成されている。全体の外観は略直方体形状を呈しているが、先端側(スキージ2の移動方向側)には、ペースト5を内方に向かって案内する断面三角形状のガイド部25(図1参照)が形成されている。
サイドホルダ21は、流れ阻止部20を上下方向に摺動可能に支持するものであり、アルミ等で形成されている。このサイドホルダ21は、直方体形状の基台部29と、その上面中央部分から突出した山形突出部30とからなり、基台部29には、底面及び正面(先端側の面)を開放した溝部31が形成されている。そして、この溝部31の内部に流れ阻止部20が収容されており、流れ阻止部20は、その先端及び底面が基台部29から突出した状態で支持されている。基台部29の左右両側面の下部側には、一対の貫通穴(図示しない)が穿設され、また、この貫通穴と対向する流れ阻止部20の側面には、長孔26が穿設されており、夫々の貫通穴及び長孔26を通して雄螺子27が挿通されている。なお、雄螺子27の先端は、基台部29の一方の側面から外方へ突出しナット36に螺合されている。このように、流れ阻止部20に縦長の長孔26を形成することにより、サイドホルダ21に対して流れ阻止部20が上下方向に摺動可能となっている。
ここで、流れ阻止部20が下限位置に移動した状態では、スキージ2よりも下方に突出し、一方、流れ阻止部20が上限位置に移動した状態では、スキージ2の下端よりも上方に位置する。本発明では、下方に突出した位置を突出位置と称し、上方に後退した位置を後退位置と称している。
なお、図4に示すように、サイドホルダ21の内側面37には、スキージ2の延出部12が挿入される溝状の凹部38と、突出部13が挿入される切欠部39とが形成されており、スキージホルダ3の端面が内側面37に当接する取付状態では、延出部12がサイドホルダ21の内部に挿入され内側面37とスキージ2との間に隙間が生じることを防止するとともに、突出部13の先端が流れ阻止部20に当接し、スキージ2と流れ阻止部20との間(サイドホルダ21の下方の空間)に隙間が生じることを防止している。つまり、スキージ2と流れ阻止部20とを当接させることにより、その間からペースト5が流出すること、すなわち左右方向に拡がったペースト5が取り残されることを防止している。
図3に示すように、スプリングプランジャ22は、サイドホルダ21における基台部29に螺合されており、工具等を用いて回転させることにより、基台部29に対する位置(高さ)が調整させられる。このスプリングプランジャ22は、外周に雄螺子が形成された円筒状の螺子部と、その内部に収容され下方に出没可能に支持された突出ピン41と、突出ピン41を下方に付勢するスプリング42(図5参照)とから構成され、プレート23を介して流れ阻止部20を下方(すなわち突出位置側)に付勢している。また、スプリングプランジャ22は、前後方向に並設されており、流れ阻止部20の先端側と後端側とを夫々下方に付勢している。したがって、流れ阻止部20は、スキージ2の移動方向に対して、シーソー状に傾動可能となり、例えばスクリーン4の表面が傾斜している場合には、流れ阻止部20はそれに追従して傾斜することになる。ここで、スプリングプランジャ22が本発明の付勢手段に相当する。
プレート23は、平板状の部材であり、スプリングプランジャ22の突出ピン41と流れ阻止部20との間に介装されている。このプレート23は、流れ阻止部20と突出ピン41との間で、流れ阻止部20に加わる荷重を分散するとともに、流れ阻止部20の撓みを防止するものであり、流れ阻止部20を安定した状態で傾動させることを可能にしている。なお、プレート23の中央部分には、貫通孔(図示しない)が穿設されており、基台部29に形成された位置決め用突起部45が嵌挿されることにより、プレート23の位置決めがなされている。
続いて、本例のサイドガード1における動作について、図5及び図6を基に説明する。 スクリーン4上に供給されたペースト5が、スキージ2によって一定方向(図5では紙面手前方向)に送られる際、ペースト5は流動性を有することから、スキージ2の移動方向に対して左右方向に拡がる傾向にある。ところが、スキージ2の両側端面には、サイドガード1が取付けられているため、立壁状の流れ阻止部20よってペースト5の流動が阻止される。特に、流れ阻止部20はサイドホルダ21によって上下方向に摺動可能に支持されるとともに、スプリングプランジャ22によって下限位置である突出位置側に付勢されているため、流れ阻止部20の底面を変形させることなくスクリーン4に確実に接触させることができる(図5(a)参照)。これにより、ペースト5の流れ出し及び滲み出しを防止することが可能になる。しかも、スクリーン4に対してスキージ2を押圧すると、スプリングプランジャ22の付勢力に抗して流れ阻止部20が後退位置側へ変位し、スキージ2の下端がスクリーン4に圧接する(図5(b)参照)。このため、スクリーン4に対するスキージ2の加圧状態を確保することが可能になる。
また、図6に示すように、流れ阻止部20は、スキージ2の移動方向に対してシーソー状に傾動可能に支持されているため、スクリーン4の反り等によって流れ阻止部20と当接する面が傾斜している場合には、流れ阻止部20はそれに追従し傾斜した状態となる。具体的には、図6(a)に示すようにスキージ2の移動方向に対しスクリーン4の表面が下り傾斜となっている場合には、流れ阻止部20の底面はそれに追従し先端側の突出量が多くなる。一方、図6(b)に示すようにスクリーン4の表面が上り傾斜となっている場合には、流れ阻止部20の底面は後端側の突出量が多くなる。このように傾動可能に支持することにより、スクリーン4の面が傾斜していても、流れ阻止部20の底面全体をスクリーン4に接触させることが可能になり、スクリーン4と流れ阻止部20との隙間を極力防止することが可能になる。
このように、本実施形態のサイドガード1によれば、流れ阻止部20を突出位置側に付勢しているため、流れ阻止部20の底面を変形させることなくスクリーン4に面接触させ、ペースト5の流れ出しや滲み出しを確実に防止することができる。また、スプリングプランジャ22におけるスプリング42の付勢力に抗して流れ阻止部20を後退位置側へ変位させることができるため、スクリーン4に対するスキージ2の加圧状態を確保し、ペースト5をスクリーン4のパターン孔に確実に充填させることができる。さらに、スクリーン4の表面が傾斜していても、流れ阻止部20はその傾斜に追従して傾動するため、スクリーン4と流れ阻止部20との隙間を極力防止することができる。
ところで、スキージ2の長手方向に対して一対のサイドガードを摺動可能に取付け、サイドガードの位置を、各被印刷物6の印刷幅間隔に応じた間隔になるように調整させる構成も考えられる。ところがこの構成によれば、スキージ2に対するサイドガードの取付構造が複雑になるとともに、適用可能となる印刷装置の機種が制限されてしまい汎用性に乏しくなる。また、一対のサイドガードで囲まれた領域から逸脱する範囲では、スキージ2がスクリーン4に接しているにも拘わらずペースト5が供給されないことから、スキージ2の磨耗が助長されるという不具合も生じる。
これに対し、本例のサイドガード1は、スキージホルダ3の端面に対して取付けられているため、比較的簡単に装着させることができるとともに、スキージ2全体に亘ってペースト5を供給しスキージ2における部分的な磨耗を抑制することができる。なお、一般的なスクリーン印刷装置には、スキージホルダ3の端面に螺子孔14が穿設されていることから、このようなスクリーン印刷装置に本例のサイドガード1を適用する場合には、スキージホルダ3を加工することなく、サイドガード1を容易に装着させることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記の印刷装置Aでは、ステンレスで形成されたスキージ2に対してサイドガード1を装着するものを示したが、図7(a)に示すように、ウレタンゴムで形成されたスキージ50に対してサイドガード51を装着させるようにしてもよい。この場合、スキージ50及び流れ阻止部52は、同一の素材から成形されることとなるが、流れ阻止部52の硬度をスキージ50の硬度よりも低くすることが好ましい。これによれば、流れ阻止部52をスクリーン4の凹凸に対して一層確実に追従させ、密着度を高めることが可能となる。
また、この際、図7(b)に示すように、流れ阻止部52の下部側から内方に向かって突出した延出部53を形成するとともに、その一部に、スキージ50の端部が嵌合される切欠部54を形成するようにしてもよい。これによれば、従来のスキージ50を加工することなく、流れ阻止部52とスキージ50との隙間を確実に防止することができる。
また、上記の印刷装置Aでは、スキージホルダ3の端面にサイドガード1を装着させるものを示したが、図8に示すように、ウレタンゴムから成形されたスキージ60の端面に、サイドガード61を直接取付けるようにしてもよい。なお、この例では、スキージ60とサイドガード61の一部に互いに連続する凹部62を形成するとともに、この凹部62に対して一枚の結合プレート63を雄螺子64で固定することにより、スキージ60とサイドガード61とを連結している。そして、このように組み付けられたサイドガード付きのスキージ60は、ホルダー本体65及びスキージ押えプレート66との間に形成された溝部67に挿入され、複数の雄螺子68を締結させることにより、挟持された状態で支持される。このように構成すると、スキージ60とサイドガード61とを一体品として取り扱うことが可能になる。つまり、スキージ60をホルダー本体65から取り外すと、サイドガード61もスキージ60とともに外され、逆に、スキージ60をホルダー本体65に装着するだけで、サイドガード61を印刷装置の一部として機能させることが可能になる。このため、スキージ60及びサイドガード61の摩耗による交換が極め簡易化されるとともに、作業現場におけるサイドガード61の位置調整が不要となり、作業者等の負担を軽減することができる。
また、上記のサイドガード1では、流れ阻止部20の先端がサイドホルダ21から前方に突出するものを示したが、図9に示すように、サイドホルダ72によって、流れ阻止部73の全周を覆うようにしてもよい。これによれば、サイドホルダ72から突出するのは、流れ阻止部73の底面部分のみとなるため、サイドホルダ72と流れ阻止部73との隙間にペースト5が流れ込むことを防止し、ひいては流れ阻止部73の摺動性を維持することができる。また、位置決め用突起部45を省くことができ、サイドホルダ72の構成を一層簡単なものとすることができる。
また、図9に示すサイドガード71では、雄螺子27の代わりに、先端部分にのみ雄螺子部が形成された支持ピン74が用いられており、サイドホルダ72の一方の側面に形成された螺子孔に螺合されている。これによれば、流れ阻止部73を一層滑らかに摺動させることが可能になる。さらに、ナット36が不要となることから、例えばナット36の落下によるスキージ2の破損等を未然に防止することが可能になる。
さらに、本例の印刷装置Aでは、ステンレス製のスクリーン4を用いて基板等の被印刷物6を印刷するものを例示したが、ポリエステル製のスクリーンを用いた印刷装置においても適用可能である。また、被印刷物の種類及びペーストの種類も限定されるものではない。
本発明のサイドガード付き印刷スキージの外観を示す斜視図である。 サイドガード付き印刷スキージの構成を示す正面図である。 サイドガード付き印刷スキージの構成を示す左側面図及び断面図である。 サイドガード付き印刷スキージにおける要部の構成を示す分解斜視図である。 サイドガード付き印刷スキージの動作を示す説明図である。 サイドガードにおける流れ阻止部の傾動動作を示す説明図である。 サイドガードの他の実施形態を示す説明図である。 印刷スキージの他の実施形態を示す説明図である。 サイドガードのさらに他の実施形態を示す斜視図及び断面図である。
符号の説明
1,51,61 サイドガード(スクリーン印刷用サイドガード)
2,50,60 スキージ
3 スキージホルダ
4 スクリーン
5 ペースト
6 被印刷物
20,52 流れ阻止部
21 サイドホルダ
22 スプリングプランジャ(付勢手段)

Claims (3)

  1. スクリーン上で一定方向に摺動するスキージを備え、前記スクリーン上に供給されたペーストを、前記スクリーンのパターン孔を通して被印刷物の表面に印刷する印刷装置において設けられ、前記スキージの移動方向両側から前記ペーストが流れ出ることを防止するスクリーン印刷用サイドガードであって、
    下面が前記スクリーンに当接する立壁状の流れ阻止部と、
    前記スキージの両側端面、または該スキージを支持するスキージホルダの両側端面に取付けられ、前記流れ阻止部が前記スキージよりも下方に突出する突出位置と、前記流れ阻止部が前記スキージの下端よりも上方に後退する後退位置との間で、前記流れ阻止部を摺動可能に支持するサイドホルダと、
    該サイドホルダに備えられ前記流れ阻止部を前記突出位置側に付勢する付勢手段と
    を具備することを特徴とするスクリーン印刷用サイドガード。
  2. 前記流れ阻止部は、前記スキージの移動方向に対して、シーソー状に傾動可能に支持されていることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷用サイドガード。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスクリーン印刷用サイドガードが、前記スキージの両側端面に直接取付けられていることを特徴とするサイドガード付き印刷スキージ。
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