JP2006247882A - 記録装置、および液体噴射装置 - Google Patents

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JP2006247882A JP2005064016A JP2005064016A JP2006247882A JP 2006247882 A JP2006247882 A JP 2006247882A JP 2005064016 A JP2005064016 A JP 2005064016A JP 2005064016 A JP2005064016 A JP 2005064016A JP 2006247882 A JP2006247882 A JP 2006247882A
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寛之 井藤
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Abstract

【課題】 記録装置が高温な環境下に置かれた際、インクの漏れ出しを低減すること。
【解決手段】 記録装置100の内部が一定の温度以上になったときに、弁142を閉塞する高温時弁閉塞手段150を備え、高温時弁閉塞手段150は、記録装置100の内部の温度が一定温度を超えたか否かを検知する温度検知器152として形状記憶ばね153を備え、一定温度以上になったときに発生する形状記憶ばね153のばね力によって弁142を閉塞する。
【選択図】図11

Description

本発明は、インク貯留部と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置、および液体噴射装置に関するものである。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
インクジェット式記録装置或いは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、インクジェット記録ヘッドをキャリッジに備え、当該キャリッジは主走査方向に延びるガイド手段(例えば、ガイド軸)に案内されながら主走査方向に往復駆動される。
ここで、キャリッジには、インクカートリッジを搭載するものと、インクカートリッジを搭載しないものとがある。インクカートリッジを搭載するものは、インクカートリッジを搭載した状態で主走査方向に往復動し、キャリッジ内部で、インクジェット記録ヘッドへとインクを供給する。インクカートリッジを搭載しないものは、インクカートリッジがキャリッジから独立してインクジェットプリンタの本体(基体)側に設けられ、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとは、インク供給用のチューブによって連通される。
ここで、インクカートリッジをインクジェット記録ヘッドの下方、例えばインクジェットプリンタの底部に配設した場合に、輸送の際や取り扱い時にインクジェットプリンタを大きく傾けると、水頭差によってインクが記録ヘッドから漏れ出すといった問題が生じることになる。従って、この様な問題を防止する為に、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとの間にインク流路の開閉を行うバルブが設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−070668号公報
しかしながら、インクジェットプリンタの小型化に伴って持ち運ぶことが可能になり、乗用車内や屋外の高温下で放置される虞が生じ、従来はこれらの問題に対処したものがなかった。インクジェットプリンタが、高温下で放置された場合、部材の膨張によって変形してインク漏れが発生する虞が生じる。
さらに、持ち運ぶことが可能な小型のインクジェットプリンタにおいては、電源としてバッテリが用いられているものが多い。このような、内部にバッテリを備えたインクジェットプリンタでは、バッテリが切れて、或いは外されてバルブが開放状態のままとなる虞がある。
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、記録装置が高温な環境下に置かれた際、バルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了時やバッテリが切れた状態であってもインクの漏れ出しを低減することのできるバルブを備えた記録装置を提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、インク貯留部と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置であって、前記記録装置の内部が一定の温度以上になったときに、前記弁を閉塞する高温時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする記録装置である。
本発明の第1の態様によれば、前記記録装置は、高温時弁閉塞手段を備えているので、前記記録装置の内部が一定の温度以上になったときに、前記弁を閉塞することができる。その結果、前記弁より下流側のインク供給路が、高温下に膨張によって変形した場合であっても、前記弁によってインクの流れを止めることができるので、インク漏れを低減することができる。
さらに、前記インク供給路において、前記インクカートリッジからの経路の距離が短くなる位置に前記弁を設けることが可能であり、前記距離が長くなる位置に設けられた場合と比較して、弁より上流側からインクの漏れる虞を低減することができる。またさらに、インク漏れの発生しやすい箇所より上流側に弁を設けることにより、インクの漏れる量を低減することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記高温時弁閉塞手段は、前記記録装置の内部の温度が一定温度を超えたか否かを検知する温度検知器を備えたことを特徴とする記録装置である。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、高温時弁閉塞手段は、温度検知器を備えているので、前記記録装置の内部の温度が一定温度を超えたか否かを検知することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様において、前記高温時弁閉塞手段は、前記弁に閉塞力を及ぼす作用部と、弁側に設けられて前記作用部の前記閉塞力を受ける被作用部とを備え、前記作用部は、形状記憶ばねであることを特徴とする記録装置である。
本発明の第3の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、前記高温時弁閉塞手段は、一定温度以上になった場合、作用部である形状記憶ばねによって、前記閉塞力としてのばね力を発生させることができる。そして、弁側に設けられた被作用部は、前記ばね力を受けて前記弁を閉塞することができる。即ち、前記高温時弁閉塞手段は、機械的に前記弁を閉塞することができる。また、前記作用部は、形状記憶ばねであるので、温度を検知することができる。即ち、形状記憶ばねを用いたことによって、電気的な装置を必要とせず、機械的に温度を検知することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記高温時弁閉塞手段は、一定の温度以上になったときに前記形状記憶ばねの付勢を規制する規制部を備えたことを特徴とする記録装置である。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様と同様の作用効果に加え、前記高温時弁閉塞手段は、規制部を備えているので、一定の温度以上になったときに前記形状記憶ばねの付勢を規制することができる。例えば、急激な温度上昇によって、前記形状記憶ばねのばね力が瞬時に大きくなると、勢い余って前記被作用部に衝当する虞がある。従って、前記衝当によって新たに衝撃の問題が生じる。そこで、前記規制部を設けることにより、前記衝撃の問題から前記弁を保護することができる。
本発明の第5の態様は、液体貯留部と、液体を被噴射媒体へ吐出する液体噴射ヘッドと、前記液体貯留部と前記液体噴射ヘッドとを繋ぐ液体供給路と、前記液体供給路に設けられた弁とを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射装置の内部が一定の温度以上になったときに、前記弁を閉塞する高温時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図である。記録装置100の本体の背面側には、被記録材としての用紙が積層される給紙カセット101が、着脱可能に設けられている。給紙カセット101の最上位に積層された用紙は、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ(図示せず)によりピックアップされて、用紙案内ガイド103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ(図示せず)へと給送される。搬送ローラまで給送された用紙は、搬送用モータ105によって駆動する搬送ローラにより、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。記録部143は、用紙を下方から支持するプラテン(図示せず)と、プラテンの上方側に対向するようにキャリッジ106とによって構成される。そのうち、キャリッジ106は、主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ106の底面部131には、用紙へ向かってインクを吐出する記録ヘッド107が設けられている。記録部143で記録された用紙は、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ108が装填され、インク供給針109を介してインク供給路144へとインクが供給される。具体的には、先ず、第1のインク供給路ユニット112へとインクが供給される。第1のインク供給路ユニット112には、インクの供給を遮断することが可能な弁ユニット115が設けられている。弁ユニット115は、例えば搬送用モータ105の動力を、ギアユニット116を介して利用して弁142(図8参照)の開閉をすることが可能に構成されている。弁ユニット115の詳しい構造については、後に説明する。続いて、第1のインク供給路ユニット内の弁142を通過したインクは、第2のインク供給路ユニット114まで供給され、さらに、インク供給チューブ110を介してキャリッジ106の記録ヘッド107まで供給される。そして、記録ヘッド107のクリーニング時には、1桁側に設けられたキャッピング装置111においてインクの吐出・吸引動作が行われる。
図2に示すのは、本発明に係る記録装置のインク供給路の斜視図である。即ち、図1に示した第1のインク供給路ユニット112、弁ユニット115、および第2のインク供給路ユニット114を拡大した図である。
弁ユニット115には、弁142を開閉することが可能なレバー部材119が設けられ、レバー部材119は、後述するレバー当接部材151の移動によって回動可能に設けられている。
図3に示すのは、本発明に係る第1のインク供給路ユニットの斜視図である。
図3の向かって奥側には、インクカートリッジ108に刺さるインク供給針109が、第1のインク供給路ユニット112と一体に形成されている。インク供給針109は中空となっており、インクは、針穴112eを介して第1の溝112aへと供給される。ここで、図面手前側の面、即ち、第1のインク供給路ユニット112において第1の溝112aが形成された面には、フィルム材113a(図8参照)が一面に熱溶着されるので、インクは、第1の溝112aから漏洩する虞がない。さらに、第1の溝112aは、インク供給針毎に対してそれぞれ独立に設けられているので、各色のインクが混ざり合う虞もない。
インクは、さらに第1の溝112aを進み弁開口部112cへ入り接続部112dを介して、図2に示した第2のインク供給路ユニット114へと供給される。
図4に示すのは、本発明に係る第1のインク供給路ユニットの正面図および背面図である。同図(A)は、図3に示した第1のインク供給路ユニット112の手前側の面、即ち、第1の溝112aにフィルム材113aが張られた面である。一方、同図(B)は、図3に示した第1のインク供給路ユニット112の奥側の面、即ち、インク供給針109が設けられた面である。
図3の説明において前述したように、インク供給針109から入ったインクは、第1の溝112aに案内されて弁開口部112cへと入る。弁開口部112cへ入ったインクは、図4(A)に示す面から同図(B)に示す面へと進み、第2の溝112bに案内されて接続部112dを介して図2に示した第2のインク供給路ユニット114へと供給される。ここで、第2の溝112bが形成された面には、第1の溝112aが形成された面と同様に、フィルム材113bが熱溶着されているので、インクは、第2の溝112bから漏洩する虞がない。
図5に示すのは、80桁側から見た本発明に係る弁ユニットの周辺の斜視図である。
搬送用モータ105によって駆動する排出ローラ121の80桁側には、ギアユニット116が設けられており、そのうち歯車116aは排出ローラ軸122と直結に設けられている。従って、歯車116aに伝達された動力は、当接する歯車116b、116cを介して歯車116dへと伝達される。さらに、歯車116dが、レバー部材119を回動して弁ユニット115の弁142の開閉を制御する。レバー部材119が歯車116dによって回動する様子を図6、および図7を用いて説明する。
図6に示すのは、本発明に係る弁ユニットを除いたその周辺の1桁側から見た斜視図である。
図6に示す如く、歯車116dの弁ユニット側には、カム部117が一体に設けられている。歯車116dの回動に伴いカム部117が回動して、カム部117に当接するレバー部材119を回動させる。レバー部材119は、回動支点となるレバー回動軸119aを有し、レバー回動軸119aの両側に第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cとが対に設けられている。第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cは、後述する弁軸ガイド124、弁軸123、および弁ばね125を有する弁ユニット115の磁力によって図中反時計回り方向へ付勢される。従って、第1のレバーアーム部119bは、常にカム部117と当接するように付勢されている。一方、第2のレバーアーム部側には、矢印方向へ移動可能なレバー当接部材151が設けられており、レバー当接部材151が、矢印の方向へ移動することにより、第2のレバーアーム部119cに設けられたレバー突片119dと当接して、レバー部材119を回動させることができる。
図7に示すのは、本発明に係るギアユニットの平面図である。
図7に示す如く、常に、カム部117に当接するように付勢されるレバー部材119の第1のレバーアーム部119bは、歯車116dの回動に伴うカム部117の回動によって、レバー回動軸119aを支点に回動することができる。
続いて、弁ユニット115の構造について説明する。
図8に示すのは、本発明に係る弁ユニットの側断面図であり、同図(A)は、弁が開放した状態、同図(B)は、弁が閉塞した状態である。
図8に示す如く、弁142は、シール材126、弁軸123、弁軸ガイド124、および弁ばね125から構成され、弁ユニット115は、弁142と、弁142に磁力を作用させる磁石128、磁石128の磁力を増強させる部材であるバックヨーク127、および磁石ホルダ129とから構成されている。そのうちの弁142について先に説明する。
第1のインク供給路ユニット112の弁開口部112cには、弁軸ガイド124が嵌合され、金属材質である弁軸123が、弁軸ガイド内を摺動するように設けられている。さらに、弁軸123は、第1のインク供給路ユニット112に固定された弁軸ガイド124に設けられた弁ばね125によって、弁開口部側から第2の溝側へ付勢される。付勢された弁軸123は、弁開口部底面112fに設けられたゴム弾性体であるエラストマーのシール材126と当接・押圧して、インクの流通を遮断することができる。
一方、フレーム部130には、磁石128と、磁石128の磁力を増強させる部材であるバックヨーク127とが、磁石ホルダ129と一体に設けられている。磁石ホルダ129は、フレーム部130に設けられた磁石ホルダガイド130bに案内され、弁軸123に対して接近・離間可能に摺動する。ここで、磁石ホルダ129に磁力以外の外力が付与されていない場合において、磁石ホルダ129は、弁軸123が金属材質であるので、磁力により互いに引き合う力が発生し、フレーム部内を弁軸123に接近するように摺動する。一方、弁軸123にも磁力が作用するので、弁軸123は、弁ばね125のばね力に対抗しながらシール材126から離間して磁石ホルダ側へ摺動する。従って、第1の溝112aから弁開口部112cと弁軸ガイド124の間の隙間(図示しない)を介して弁開口部112cへ案内されたインクを、弁軸123とシール材126との隙間を介して第2の溝112bへと流入させることができる。
また、磁石ホルダ129には、ホルダ突起部129aが形成され、フレーム部130の両側面に形成されたスリット130aを介して第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cと当接するように設けられている。従って、前述したカム部117の回動により、レバー部材119がレバー回動軸119aを支点に回動して、第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cが、ホルダ突起部129aと当接・押圧して磁石ホルダ129を弁軸123から離間する方向へ摺動させることができる。
即ち、同図(A)に示す如く、磁石ホルダ129に磁力以外の外力が付与されていない場合は、弁軸123と、磁石128を一体に保持する磁石ホルダ129とが、互いに磁力によって引き寄せられる。さらに、弁軸123の位置において、弁軸123に作用する磁力は、弁ばね125のばね力より大きく作用するように構成されている。従って、弁軸123がシール材126から離間して、弁142が開放状態となる。
それに対して、同図(B)に示す如く、磁力以外の外力、即ち、レバー部材119の回動により磁石ホルダ129が、弁軸123から離間する方向へ摺動した場合は、弁軸123と磁石128との距離が大きくなり、弁軸123の位置において、磁石128が弁軸123に作用する磁力が小さくなる。さらに、このとき、磁石128が弁軸123に作用する前記小さくなった磁力は、弁ばね125のばね力より小さく作用するように構成されている。従って、弁軸123がシール材126と当接・押圧して、弁142が閉塞状態となる。
ここで、同図(A)に示す弁軸123と磁石128とが、接近した状態において互いに引き合う力を磁力Fとし、同図(B)に示す弁軸123と磁石128とが、離間した状態において互いに引き合う力を磁力F’とし、弁ばね125のばね力をFとすると、

’ < F < F

の関係が成り立つように構成されている。
図9に示すのは、本発明に係る弁ユニットの正面図であり、図10に示すのは、本発明に係る弁ユニットの背面側から見た斜視図である。
図9に示す如く、磁石ホルダ129には左右両側に延びたホルダ突起部129aが設けられ、スリット130aを介して第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cとそれぞれ当接している。従って、磁石ホルダ129は、弁軸123に対して左右方向に傾く虞がない。また、磁石ホルダ129は、磁石ホルダガイド130bに案内されるので、弁軸123に対して上下方向に傾く虞がない。即ち、図10に示す如く、磁石ホルダ129は、磁石128の面を4つの弁軸123に対して平行に保ちながらフレーム部内を摺動することができる。従って、4つの弁142の閉塞・開放の制御を同時に確実に実行することができる。
通常の弁142の閉塞・開放の制御は、モータの動力をカム部117まで伝達させ、第1のレバーアーム部119bを回動させて行っている。即ち、記録終了後や、電源スイッチをオフにしたときに、制御部が、モータを駆動させて弁142を閉塞させるように構成されている。
しかしながら、バルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了された場合、バッテリが切れた場合はモータを駆動させて、弁142を閉塞させることができないので、記録装置内が一定温度以上になると部材の膨張によって変形してインクが漏れる虞が生じる。また、記録中であっても、一定温度以上になった場合、同様の虞が生じる。
そこで、そのようなインク漏れを防止するのが、本発明に係る高温時弁閉塞手段であり、以下にその説明をする。
図11に示すのは、本発明に係る高温時弁閉塞手段の動作を示す斜視図である。同図(A)は、常温時であって弁が開放されている状態であり、同図(B)は、高温時に弁が閉塞されている状態を示す。
図11に示す如く、第1のインク供給路ユニット112の近傍には、ばねホルダ154が設けられ、ばねホルダ154は、温度検知器152としての形状記憶ばね153の一端を保持している。一方、形状記憶ばね153の他端は、レバー当接部材151を介してレバー部材119のレバー突片119dと当接可能に設けられている。
図11(A)に示す如く、常温では、形状記憶ばね153のばね力は、殆どゼロに等しくなるように設けられている。従って、弁ユニット115に磁力以外の外力は作用していない。即ち、前述したように弁軸123と磁石128とが互いに引き合い、磁石ホルダ129が弁軸123に接近した状態となるので、弁142は開放状態となる。
一方、記録装置内が高温、即ち、一定温度以上になると、図11(B)に示す如く、形状記憶ばね153は、温度に反応してばね力を発生させるように設けられている。従って、形状記憶ばね153は、レバー当接部材151をレバー部材119へと移動させ、レバー当接部材151の当接面151aが、レバー部材119のレバー突片119dと当接し力を付与する。レバー部材119は、付与された力によって磁石ホルダ129を弁軸123から離間させるので、弁142は閉塞状態となる。ここで、一定温度以上となった時の形状記憶ばね153のばね力は、弁軸123と磁石128との間に作用する磁力Fに弁142の数を乗じた大きさの力よりも、大きくなるように設けられている。
また、記録装置内の温度が、高温から一定温度を下回り常温となった場合、形状記憶ばね153のばね力は、再びゼロと等しくなる。従って、弁ユニット115の磁力によって各部材は、図11(A)に示す矢印の示す方向へ移動して、再び弁142は開放状態となる。
図12に示すのは、本発明に係る高温時弁閉塞手段の動作を示す平面図である。同図(A)は、常温時であって弁が開放されている状態であり、同図(B)は、高温時に弁が閉塞されている状態を示す。
また、図13(A)は図12(A)のX―X’における断面図であり、図13(B)は図12(B)のY−Y’における断面図である。
図12に示す如く、レバー当接部材151は、第1のインク供給路ユニット112に隣接し、支軸151bを支点に回動自在に設けられている。レバー当接部材151の一端には、レバー部材119と当接する当接面151aが形成され、当接面151aの反対側には、レバー当接部材151の回動を規制する規制部151cが設けられている。
ここで、図11(A)、図12(A)、および図13(A)が対応し、図11(B)、図12(B)、および図13(B)が対応している。即ち、前者が常温時における弁142の開放状態であり、後者が高温時における弁142の閉塞状態である。
図12(B)および図13(B)に示す如く、高温、即ち、一定温度以上になると、形状記憶ばね153にばね力が発生するので、形状記憶ばね153は、当接面151aを介してレバー部材119に当接して力を付与することができる。このとき、レバー当接部材151の回動支点である支軸151bは、当接面151aから十分長く離間しているため、当接面151aは、形状記憶ばね153の付勢する方向へ略平行移動することができる。また、レバー当接部材151が一定以上回動しようとすると、規制部151cが第1のインク供給路ユニット112と当接するため、回動が規制される。
本実施形態の記録装置100は、インク貯留部としてのインクカートリッジ108と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッド107と、インクカートリッジ108と記録ヘッド107とを繋ぐインク供給路144と、インク供給路144に設けられた弁142とを備えた記録装置100であって、記録装置100の内部が一定の温度以上になったときに、弁142を閉塞する高温時弁閉塞手段150を備えたことを特徴とする。
その結果、弁142より下流側のインク供給路144が、高温下に膨張によって変形した場合であっても、弁142によってインクの流れを止めることができるので、インク漏れを低減することができる。さらに、インク供給路144において、インクカートリッジ108からの経路の距離が短くなる位置に弁142を設けることが可能であり、前記距離が長くなる位置に設けられた場合と比較して、弁より上流側からインクの漏れる虞を低減することができる。またさらに、インク漏れの発生しやすい箇所より上流側に弁を設けることにより、インクの漏れる量を低減することができる。
さらに、本実施形態の高温時弁閉塞手段150は、記録装置100の内部の温度が一定温度を超えたか否かを検知する温度検知器152を備えたことを特徴とする。
またさらに、本実施形態の高温時弁閉塞手段150は、弁142に閉塞力を及ぼす作用部としての形状記憶ばね153と、弁側に設けられて形状記憶ばね153の前記閉塞力を受ける被作用部としてのレバー部材119とを備えたことを特徴とする。
その結果、高温時弁閉塞手段150は、一定温度以上になった場合、作用部である形状記憶ばね153によって、閉塞力としてのばね力を発生させることができる。そして、弁側に設けられた被作用部としてのレバー部材119は、前記ばね力を受けて弁142を閉塞することができる。即ち、高温時弁閉塞手段150は、機械的に弁142を閉塞することができる。また、作用部は、形状記憶ばね153であるので、温度を検知することができる。即ち、形状記憶ばね153を用いたことによって、電気的な装置を必要とせず、機械的に温度を検知することができる。
またさらに、高温時弁閉塞手段150は、一定の温度以上になったときに形状記憶ばね153の付勢を規制する規制部151cを備えたことを特徴とする。
その結果、一定の温度以上になったときに形状記憶ばね153の付勢を規制することができる。例えば、急激な温度上昇によって、形状記憶ばね153のばね力が瞬時に大きくなると、勢い余って被作用部としてのレバー部材119に衝当する虞がある。従って、前記衝当によって新たに衝撃の問題が生じる。そこで、規制部151cを設けることにより、前記衝撃の問題から弁142を保護することができる。
尚、本実施形態において、レバー当接部材は、支軸を設けて回動することによってレバー部材に力を付与させたが、回動に限られることなく、摺動するように設けることもできることは勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図 本発明に係る記録装置のインク供給路を示す斜視図 本発明に係る第1のインク供給路ユニットを示す斜視図 図3に示す第1のインク供給路ユニットの正面図および背面図 本発明に係る弁ユニットの周辺の80桁側から見た斜視図 本発明に係る弁ユニットの周辺の1桁側から見た斜視図 本発明に係るギアユニットの平面図 本発明に係る弁ユニットの側断面図 本発明に係る弁ユニットの正面図 本発明に係る弁ユニットの背面側から見た斜視図 本発明に係る高温時弁閉塞手段の動作を示す斜視図 本発明に係る高温時弁閉塞手段の動作を示す平面図 本発明に係る高温時弁閉塞手段の動作を示す断面図
符号の説明
100 記録装置、101 給紙カセット、102 キャリッジモータ、
103 用紙案内ガイド、104 給送用モータ、105 搬送用モータ、
106 キャリッジ、107 記録ヘッド、108 インクカートリッジ、
109 インク供給針、110 インク供給チューブ、111 キャッピング装置、
112 第1のインク供給路ユニット、112a 第1の溝、112b 第2の溝、
112c 弁開口部、112d 接続部、112e 針穴、112f 弁開口部底面、
113a フィルム材、114 第2のインク供給路ユニット、115 弁ユニット、
116 ギアユニット、117 カム部、119 レバー部材、119a レバー回動軸、
119b 第1のレバーアーム部、119c 第2のレバーアーム部、
119d レバー突片、121 排出ローラ、122 排出ローラ軸、123 弁軸、
124 弁軸ガイド、125 弁ばね、126 シール材、127 バックヨーク、
128 磁石、129 磁石ホルダ、129a ホルダ突起部、130 フレーム部、
130a スリット、130b 磁石ホルダガイド、142 弁、143 記録部、
144 インク供給路、150 高温時弁閉塞手段、151 レバー当接部材、
151a 当接面、151b 支軸、151c 規制部、152 温度検知器、
153 形状記憶ばね、154 ばねホルダ、

Claims (5)

  1. インク貯留部と、
    インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、
    前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、
    前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置であって、
    前記記録装置の内部が一定の温度以上になったときに、前記弁を閉塞する高温時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、前記高温時弁閉塞手段は、前記記録装置の内部の温度が一定温度を超えたか否かを検知する温度検知器を備えたことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1において、前記高温時弁閉塞手段は、前記弁に閉塞力を及ぼす作用部と、
    弁側に設けられて前記作用部の前記閉塞力を受ける被作用部とを備え、
    前記作用部は、形状記憶ばねであることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3において、前記高温時弁閉塞手段は、一定の温度以上になったときに前記形状記憶ばねの付勢を規制する規制部を備えたことを特徴とする記録装置。
  5. 液体貯留部と、
    液体を被噴射媒体へ吐出する液体噴射ヘッドと、
    前記液体貯留部と前記液体噴射ヘッドとを繋ぐ液体供給路と、
    前記液体供給路に設けられた弁とを備えた液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置の内部が一定の温度以上になったときに、前記弁を閉塞する高温時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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