JP2008119969A - 画像形成装置及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水頭差によって液体吐出ヘッドに付与する場合に、簡単な構成でヘッドに付与する負圧を規定値内に収めることが難しい。
【解決手段】記録ヘッド1に対して供給する液体を収容したカートリッジ3を備え、カートリッジ3内の液面11と記録ヘッド1内の液体との水頭差で負圧を付与し、カートリッジ3は、ばね部材21によって上昇方向に付勢され、記録ヘッド1内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間でカートリッジ3の液体の液面11が維持されるように液体残量に応じて高さ位置が変化するカートリッジホルダ4に装填され、カートリッジホルダ4にはカートリッジ3が取り外されて最も高い位置に上昇するときに供給チューブ6を潰して液体供給路を遮断する供給路遮断部23を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は画像形成装置及び液体吐出装置に関し、特に液体容器を備える画像形成装置及び液体吐出ヘッドに関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、液体とは記録液、インクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではない。また、液体吐出装置とは、液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味する。
このような液体吐出装置を備えて画像を形成する画像形成装置において、記録ヘッドのノズルに良好なメニスカスを形成し、液垂れを防止するために、記録ヘッド内の液体に対して負圧を付与する必要がある。
液体容器による負圧付与ないし負圧形成に関しては、例えば、特許文献1に記載されているように記録ヘッドに備えられる液体容器に負圧発生機構(手段)を備えるもの、特許文献2、3に記載されているように記録ヘッドと液体容器との水頭差によって負圧を付与するもの、特許文献4に記載されているように装置本体に据え置かれるメインタンクに負圧付与機構を備えるものなどが知られている。
特開2003−237108号公報 特開2005−212170号公報 特許第3724584号公報 特開2003−326732号公報
その他、特許文献5、6に記載されているようなものもある。
特開平07−017046号公報 特公平04−029548号公報
さらに、特許文献7に記載されているように記録ヘッドをインク供給手段より水頭差が大きくなる方向に動かすことにより記録ヘッド内圧を負圧にして回復に要する時間を短縮させるようにしたものもある。
特開2000−318181号公報
上述したようにヘッドに搭載される、あるいは、装置本体に据え置かれる液体容器に負圧発生機構(手段)を備えることは、液体容器の構成が複雑になるという課題がある。これに対して、記録ヘッドと液体容器の水頭差によって記録ヘッド内に負圧を付与する構成は、構成が簡単であり、低コスト化を図れる上で好ましい。
しかしながら、記録ヘッドに付与する負圧は規定値内に収めなければならず、負圧が大きすぎるとノズルメニスカスが引き込まれ過ぎて安定して滴吐出を行うことができなくなり、あるいは、負圧が小さすぎるとノズルからの液垂れが生じやすくなったり、安定して滴吐出を行うことができなくなったりするという課題を生じる。この場合、上述した特許文献6に記載のように記録ヘッドを高さ方向に移動させて水頭差を変化させる構成は、記録ヘッドと用紙とのギャップ精度を維持する上で好ましくない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、水頭差で液体吐出ヘッドに対して負圧を付与するときに安定した負圧を付与できる液体吐出装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出装置は、液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段と、液体容器が取り外されているときに液体容器から液体吐出ヘッドに対する液体供給路を遮断する手段を備えている構成とした。
ここで、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を上昇方向に付勢する付勢力を発生する弾性部材を含む構成とできる。また、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を上昇方向に付勢する磁力による反発力を発生する手段を含む構成とできる。また、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を上昇方向に付勢する気流を発生する手段を含む構成とできる。
また、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器の液体残量を検出する手段と、この液体残量の検出結果に応じて液体容器を上下動させる手段を含む構成とできる。
また、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器に備えられた記憶手段に記憶されている液体使用量及び液体残量の少なくともいずれかの情報に基づいて液体容器を上下動させる手段を含む構成とできる。
また、液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を着脱自在に装着する液体容器装着部の高さ位置を変化させる構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出装置を備えているものである。
本発明に係る液体吐出装置、本発明に係る画像形成装置によれば、液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段と、液体容器が取り外されているときに液体容器から液体吐出ヘッドに対する液体供給路を遮断する手段を備えているので、液体の使用量に応じて液体容器の液面位置(高さ)を調整して適切な負圧を発生させることができ、液体容器内の液面変動量がヘッドへかけることのできる負圧の上限値から下限値の範囲を超えていてもヘッドにかかる負圧が規定値以上にオーバーすることがなく、液体容器内の液体を使用することができ、また、液体容器を取り外しているときには供給経路への異物、気泡の混入が防止される。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図、図2は同じくカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。
この液体吐出装置は、液滴を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッド1を搭載したキャリッジ2を備えている。このキャリッジ2は図示しない主ガイド部材と従ガイド部材に摺動自在に装着して図で紙面垂直方向に移動可能としている。なお、キャリッジ2には記録液ヘッド1への記録液の供給路にバッファ用の記録液タンクを備えることもできる。
この記録ヘッド1に対して液体としての記録液(インク)を供給する液体容器であるカートリッジ3は液体容器装填部であるカートリッジホルダ4に着脱自在に装着可能とされている。このカートリッジホルダ4の底部近傍にはカートリッジ3の供給部13に刺通する供給針5が設けられ、この供給針5とキャリッジ2の記録ヘッド1との間に配設した供給チューブ6を介してカートリッジ3から記録ヘッド1に対して記録液が供給される。
このカートリッジホルダ4は、カートリッジ3を収納したときに、カートリッジ3内の記録液10の液面11と記録ヘッド1との間の水頭差によって記録ヘッド1内の記録液に負圧が付与される位置に配置される。
そして、このカートリッジホルダ4は、装置本体部20に対して高さ方向に変位可能に配置され、カートリッジホルダ4の底部と装置本体部20との間に介装した弾性体であるばね部材21、21によって高さ方向で上昇方向に付勢されている。なお、カートリッジホルダ4の高さ方向の変位を案内するガイド部材22を装置本体部20に対して上下動可能に設けている。
これにより、カートリッジホルダ4は、カートリッジ3内の記録液残量が少なくなると、ばね部材21の付勢力によってカートリッジ3を伴って上昇し、カートリッジ3内の記録液残量が多くなると、カートリッジ3の重さによってばね部材21の付勢力に抗して下降することになる。なお、カートリッジホルダ4を高さ方向で付勢する弾性体としてばね部材を用いているが、ゴムなどでもよく、また、ばね部材としては板バネ、コイルバネなどを用いることができる。
このとき、カートリッジホルダ4が記録ヘッド1内の記録液に付与することができる負圧の上限値から下限値の間、即ち、図1で水頭差の上限値から下限値の間でカートリッジ3内の記録液10の液面11が維持されるように、カートリッジ3内の記録液残量に応じて高さ方向に変位するようにばね部材21の付勢力を設定している。
つまり、ここでは液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を収容する液体容器装填部の高さ位置を変化させる手段であって、液体容器装填部を上昇方向に付勢する付勢力を発生する弾性部材を備える構成としている。
また、カートリッジホルダ4には、カートリッジ3が取り外されてカートリッジホルダ4が上昇したときに装置本体の一部(固定部)20Aとの間で供給チューブ6を押し潰してカートリッジ3から記録ヘッド1に対する供給路を遮断する(封止する)手段である供給路遮蔽部23を一体に設けている。
なお、カートリッジ3の上部には大気開放穴14が形成されるとともに、この大気開放穴14を開閉する開閉レバー15が揺動可能に設けられ、一方、カートリッジホルダ4の上部内面には、カートリッジ3が装填されたときに開閉レバー15の後端部に当接することで、開閉レバー15を、大気開放穴14を開放する位置に揺動させる当接部25が設けられている。
このように構成したので、図1及び図2(a)に示すように、記録液10が満タン状態で収容されたカートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときには、カートリッジ3の記録液10による荷重(重量)がカートリッジホルダ4にかかるので、カートリッジホルダ4はばね部材22の付勢力に抗して下降した高さ位置になる。このとき、カートリッジ3内の記録液10の液面11は水頭差の上限値よりも低い位置にあり、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液に負圧が付与される。
その後、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されるに従ってカートリッジ3の記録液10による荷重が少なくなるので、カートリッジホルダ4はばね部材22による付勢力によって上昇する。そして、カートリッジ3内の記録液10がなくなる(エンド又はニアーエンド)と、カートリッジホルダ4は、図2(b)に示すように上昇した位置になる。このとき、カートリッジホルダ4の高さはカートリッジ3内の記録液10の液面11が水頭差の下限値よりも高くなる位置にあるので、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液には負圧が付与されている。
そこで、カートリッジ3が交換のためにカートリッジホルダ4から取り外されると、図2(c)に示すように、カートリッジホルダ4はカートリッジ3による荷重もなくなるので更に上昇する。このとき、カートリッジホルダ4の供給路遮蔽部23が供給チューブ6を押し潰して封止するので、供給チューブ6が遮断され、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。
このように、体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段と、液体容器が取り外されているときに液体容器から液体吐出ヘッドに対する液体供給路を遮断する手段を備えているので、液体の使用量に応じて液体容器の液面位置(高さ)を調整して適切な負圧を発生させることができ、液体容器内の液面変動量がヘッドへかけることのできる負圧の上限値から下限値の範囲を超えていてもヘッドにかかる負圧が規定値以上にオーバーすることがなく、液体容器内の液体を使用することができ、また、液体容器を取り外しているときには供給経路への異物、気泡の混入が防止される。
この場合、カートリッジを上昇方向に付勢する付勢力を弾性部材によって発生することで、低コストで、電源のオン/オフにかかわらず、常に正しい位置にカートリッジ(液体容器)の高さを調整することができ、また、カートリッジ取り外し時には供給経路を封止することができる。
なお、ここでは、カートリッジホルダ自体を高さ方向に変位させているが、カートリッジホルダに対するカートリッジの高さを変位させるようにすることもできる。ただし、カートリッジ自体を高さ方向に変位させる場合にはカートリッジホルダの供給針も高さ方向に変位できるようにするか、他の手段を用いて供給チューブとの連結が維持されるようにする必要がある。また、ここでは、カートリッジホルダの底部側に弾性体を配置した例で説明しているが、カートリッジホルダを弾性体で吊り下げる構成とすることもできる。
本発明の第2実施形態について図3を参照して説明する。なお、図3は同実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。
ここでは、カートリッジホルダ4の底部に所定の極性のマグネット31、31を取り付け、このマグネット31、31に対向して装置本体部20には電磁石32、32を配置している。電磁石32は通電されたときにマグネット31との対向側がマグネット31の極性と反対の極性になる。
そして、電源33からスイッチ手段34を介して電磁石32,32へ一方への給電路を構成するとともに、他方への給電路には、カートリッジホルダ4に設けた接点35a、35bと、カートリッジ3の背面に設けた接点部材36とで構成される接点回路37を介装し、カートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときに接点回路37が閉じて電磁石32への給電路閉回路が形成されるようにしている。
これにより、電磁石32に通電された状態ではカートリッジホルダ4のマグネット31との間で反発力が生じているので、カートリッジホルダ4はカートリッジ3内の記録液残量が少なくなると、磁力による反発力によってカートリッジ3を伴って上昇し、カートリッジ3内の記録液残量が多くなると、カートリッジ3の重さによって磁力による反発力に抗して下降することになる。
このとき、カートリッジホルダ4が記録ヘッド1内の記録液に付与することができる負圧の上限値から下限値の間、即ち、水頭差の上限値から下限値の間でカートリッジ3内の記録液10の液面11が維持されるように、カートリッジ3内の記録液残量に応じて高さ方向に変位するようにマグネット31と電磁石32で発生させる反発力を設定している。
つまり、ここでは液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を収容する液体容器装填部の高さ位置を変化させる手段であって、液体容器装填部を上昇方向に付勢する磁力による反発力を発生する手段を備える構成としている。
また、カートリッジホルダ4には供給チューブ6の上側にカートリッジ3が取り外されたときに供給チューブ6を挟むための固定部となるフランジ部38を一体的に形成し、他方、装置本体部20にはフランジ部38に対向する位置でフランジ部38と共同して供給チューブ6を押し潰してカートリッジ3から記録ヘッド1に対する供給路を遮断する(封止する)手段である供給路遮蔽部39を上方向に向けて突出させて配置している。
このように構成したので、図3(a)に示すように、スイッチ部材34がオン状態で、記録液10が満タン状態で収容されたカートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときには、カートリッジ3の背面の接点部材36がカートリッジホルダ4の接点35a、35bに接触して接点回路37が閉じられ、電磁石32に通電されてマグネット31との間で反発力が発生し、カートリッジホルダ4が持ち上げられる。
そして、このとき、カートリッジ3の記録液10による荷重(重量)がカートリッジホルダ4にかかるので、カートリッジホルダ4は磁力による反発力に抗して下降した高さ位置になる。このとき、カートリッジ3内の記録液10の液面11は水頭差の上限値よりも低い位置にあり、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液に負圧が付与される。
その後、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されるに従ってカートリッジ3の記録液10による荷重が少なくなるので、カートリッジホルダ4は磁力による反発力によって上昇する。そして、カートリッジ3内の記録液10がなくなる(エンド又はニアーエンド)と、カートリッジホルダ4は、図3(b)に示すように上昇した位置になる。このとき、カートリッジホルダ4の高さはカートリッジ3内の記録液10の液面11が水頭差の下限値よりも高くなる位置にあるので、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液には負圧が付与されている。
また、スイッチ手段34がオフ状態になると、電磁石32への通電が遮断されてマグネット31との間の反発力が消失するので、図3(c)に示すように、カートリッジホルダ4が最下降位置まで下降する。このとき、カートリッジホルダ4のフランジ部38と装置本体部20の供給路遮蔽部39との間で供給チューブ6を押し潰して封止するので、供給チューブ6が遮断され、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。したがってまた、カートリッジ3を交換するときにはスイッチ手段34をオフ状態にすることで、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。
このようにカートリッジを上昇方向に付勢する力として磁力、特に電磁石による反発力を用いることで、低コストでカートリッジの高さ位置を調整することができ、特に電磁石による場合には、給電回路の一部をカートリッジに持たせることにより、カートリッジが取り外されたときに供給経路を封止することができる。また、省エネモードや電源オフ時にも、電源が供給されないため、カートリッジの位置は調整されないが、供給経路を封止することができ、異物や気泡の混入によるキャリッジ側への影響を防止できる。
本発明の第3実施形態について図4を参照して説明する。なお、図4は同実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。
ここでは、カートリッジホルダ4の底部に対向して装置本体部20に複数の気流噴出口41を設け、複数の気流噴出口41には共通流路42を介して気流発生手段43から気流を送り込むことで気流噴出口41から気流が噴出される。
そして、第2実施形態と同様に、電源33からスイッチ手段34を介して電磁石32,32へ一方への給電路を構成するとともに、他方への給電路には、カートリッジホルダ4に設けた接点35a、35bと、カートリッジ3の背面に設けた接点部材36とで構成される接点回路37を介装し、カートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときに接点回路37が閉じて気流発生手段43への給電路閉回路が形成されるようにしている。
これにより、気流発生手段43が駆動された状態ではカートリッジホルダ4に対して気流噴出口41から上昇気流が噴出されてカートリッジホルダ4は持ち上げられているので、カートリッジホルダ4はカートリッジ3内の記録液残量が少なくなると、気流によってカートリッジ3を伴って上昇し、カートリッジ3内の記録液残量が多くなると、カートリッジ3の重さによって気流に抗して下降することになる。
このとき、カートリッジホルダ4が記録ヘッド1内の記録液に付与することができる負圧の上限値から下限値の間、即ち、水頭差の上限値から下限値の間でカートリッジ3内の記録液10の液面11が維持されるように、カートリッジ3内の記録液残量に応じて高さ方向に変位するように気流噴出口4から噴出される気流の強さを設定している。
つまり、ここでは液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を収容する液体容器装填部の高さ位置を変化させる手段であって、液体容器装填部を上昇方向に付勢する磁力による気流を発生する手段を備える構成としている。
なお、気流発生手段43としては、印字の際に発生するインクミストを回収したり、制御基板やモータなどの電気による発熱を抑えるために機体内(装置内)で気流を発生させる装置にあっては、それらの気流を利用することもできる。
また、カートリッジホルダ4には供給チューブ6の上側にカートリッジ3が取り外されたときに供給チューブ6を挟むための固定部となるフランジ部38を一体的に形成し、他方、装置本体部20にはフランジ部38に対向する位置でフランジ部38と共同して供給チューブ6を押し潰してカートリッジ3から記録ヘッド1に対する供給路を遮断する(封止する)手段である供給路遮蔽部39を上方向に向けて突出させて配置している。
このように構成したので、図4(a)に示すように、スイッチ部材34がオン状態で、記録液10が満タン状態で収容されたカートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときには、カートリッジ3の背面の接点部材36がカートリッジホルダ4の接点35a、35bに接触して接点回路37が閉じられ、気流発生手段43に通電されて気流噴出口41から気流44が噴出されてカートリッジホルダ4が持ち上げられる。
そして、このとき、カートリッジ3の記録液10による荷重(重量)がカートリッジホルダ4にかかるので、カートリッジホルダ4は気流44による上昇圧力に抗して下降した高さ位置になる。このとき、カートリッジ3内の記録液10の液面11は水頭差の上限値よりも低い位置にあり、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液に負圧が付与される。
その後、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されるに従ってカートリッジ3の記録液10による荷重が少なくなるので、カートリッジホルダ4は気流44による上昇圧力によって上昇する。そして、カートリッジ3内の記録液10がなくなる(エンド又はニアーエンド)と、カートリッジホルダ4は、図3(b)に示すように上昇した位置になる。このとき、カートリッジホルダ4の高さはカートリッジ3内の記録液10の液面11が水頭差の下限値よりも高くなる位置にあるので、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液には負圧が付与されている。
また、スイッチ手段34がオフ状態になると、気流発生手段43への通電が遮断されて気流44が消失するので、図4(c)に示すように、カートリッジホルダ4が最下降位置まで下降する。このとき、カートリッジホルダ4のフランジ部38と装置本体部20の供給路遮蔽部39との間で供給チューブ6を押し潰して封止するので、供給チューブ6が遮断され、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。したがってまた、カートリッジ3を交換するときにはスイッチ手段34をオフ状態にすることで、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。
このようにカートリッジを上昇方向に付勢する力として気流を用いることで、低コストでカートリッジの高さ位置を調整することができ、特に給電回路の一部をカートリッジに持たせることにより、カートリッジが取り外されたときに供給経路を封止することができる。また、省エネモードや電源オフ時にも、電源が供給されないため、カートリッジの位置は調整されないが、供給経路を封止することができ、異物や気泡の混入によるキャリッジ側への影響を防止できる。
次に、本発明の第4実施形態について図5ないし図8を参照して説明する。なお、図5は同実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図、図6は同じくカートリッジホルダの上下動を制御する部分のブロック説明図、図7は同じくカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図、図8は同じく供給路遮断機構部の動作状態を説明に拡大模式的説明図である。
ここでは、カートリッジ3の高さ位置を変化させるために、カートリッジホルダ4の底部に、カートリッジホルダ4を上下動させて高さ位置を変化させる手段である卵形状のカム51を配置している。
また、カートリッジ3内の記録液残量を検出する手段として、カートリッジホルダ4には供給チューブ6と兼用する検知電極52と、所定の高さの位置に配置した検知電極53a、53b、53cを設けている。一方、カートリッジ3には、装填時にカートリッジホルダ4の各検知電極53a、53b、53cに接触する接点電極54a、54b、54cを設けている。これらの接点電極54a〜54cはいずれも内部の記録液の高さに応じて記録液に接触可能に設けられる。
そして、図6に示すように、これらの検知電極52、53a〜53cの通電状態に応じてカム51を回転させる駆動モータ56を駆動制御するホルダ上下動駆動手段55を設けている。
これにより、カートリッジ3内の記録液10の液面11が接点電極54a以上のときには検知電極52と検知電極53aとが記録液10を介して通電することになるので、記録液10の液面11が接点電極54a以上の高さ位置以上の位置にあることが検知される。同様にして、検知電極52と検知電極53b、53cとの通電状態からカートリッジ3内の記録液10の液面11が接点電極54aの高さ位置より低く検知電極54bの高さ位置以上の位置にあること、接点電極54bの高さ位置より低い高さ位置にあることを検知できる。これにより、カートリッジ3内の記録液残量に応じてカム51を回転駆動してカートリッジホルダ4の高さ位置を変化させてカートリッジ3の高さ位置を変化させることができる。
このとき、カートリッジホルダ4が記録ヘッド1内の記録液に付与することができる負圧の上限値から下限値の間、即ち、水頭差の上限値から下限値の間でカートリッジ3内の記録液10の液面11が維持されるようにカム51による高さ位置の変化範囲を設定している。
つまり、ここでは液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を収容する液体容器装填部の高さ位置を変化させる手段であって、液体容器の液体残量を検出する手段と、この液体残量の検出結果に応じて液体容器装填部を上下動させる手段を備えている。
また、供給路を遮断する供給路遮断機構60は、図8にも示すように、カートリッジホルダ4の底部に、フランジ部38との間で供給チューブ6を押し潰してカートリッジ3から記録ヘッド1に対する供給路を遮断する(封止する)手段である供給路遮蔽部61を形成した略L字状のリンク部材62を支軸63によって揺動可能に軸支して配設している。
このリンク部材62の供給路遮断部61と反対側の端部には、カートリッジホルダ4の底部との間に圧縮ばね64を介装し、また、カートリッジホルダ4の底部に支軸65で揺動可能に軸支したリンク部材66の一端部を連結軸69にて回動可能に連結している。このリンク部材66の他端部をカートリッジ3に当接させる係合部67とし、この係合部67はカートリッジホルダ4の底部に形成した貫通穴68を介してカートリッジホルダ4内部に臨ませ、カートリッジホルダ4内にカートリッジ3が装填されたときに圧縮ばね64の付勢力に抗して係合部67が押し下げられ、リンク部材66が揺動する構成としている。
このように構成したので、図5及び図7(a)に示すように、記録液10が満タン状態で収容されたカートリッジ3をカートリッジホルダ4に装填したときには、検知電極52と検知電極53aとが導通状態になるので、ホルダ上下動駆動手段55は卵型カム51の細い側先端部が下を向く位置に回動させる。これにより、カートリッジホルダ4は最も低い位置になり、カートリッジ3は最も低い位置でホールドされる。このとき、カートリッジ3内の記録液10の液面11は水頭差の上限値よりも低い位置にあり、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液に負圧が付与される。
その後、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されるに従ってカートリッジ3の記録液10の液面11が低下し、図7(b)に示すように、検知電極52と検知電極53aとが非導通状態になると、ホルダ上下動駆動手段55は卵型カム51を横向きの位置に回動させる。さらに、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されるに従ってカートリッジ3の記録液10の液面11が低下し、図7(c)に示すように、検知電極52と検知電極53a、53bとが非導通状態になると、ホルダ上下動駆動手段55は卵型カム51を先端が上向きになる位置に回動させる。
この間、カートリッジホルダ4の高さはカートリッジ3内の記録液10の液面11が水頭差の下限値よりも高くなる位置に保持され、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液には負圧が付与されている。
さらに、記録ヘッド1から液滴が吐出されることでカートリッジ3内の記録液10が消費されてカートリッジ3の記録液10の液面11が低下し、検知電極52と検知電極53a、53b、53cとがいずれも非導通状態になると、カートリッジエンドとなる。
そこで、カートリッジ3が交換のためにカートリッジホルダ4から取り外されると、図8(b)に示すように、リンク部材66の係合部67がカートリッジホルダ4内に入り込むことができるので、圧縮ばね64の付勢力(復元力)によりリンク部材62の他端部が押し下げられて供給路遮蔽部61が上昇し、フランジ部38との間で供給チューブ6を押し潰して封止するので、供給チューブ6が遮断され、異物や気泡が供給チューブ6内に混入されることが防止される。
このようにカートリッジの高さ位置を調整する機構としてカムを用いることで、カートリッジの高さ位置を調整することができる。そして、カートリッジの液面を検知して段階的にカートリッジの高さを変えることで記録液の液面位置を調整することができることにより、カートリッジ内の液面変動量がヘッドへかけることのできる負圧の上限値から下限値の範囲を超えていてもヘッドにかかる負圧を規定値以上にオーバーすることをなくカートリッジ内の記録液を使用することが可能になる。また、カートリッジを取り外したときには記録液の供給路を確実に遮断することができる。
ここで、供給路を遮断する供給路遮断機構60の他の例について図9を参照して説明する。
この例では、カートリッジホルダ4のフランジ部38を底部側に設け、リンク部材62の供給路遮蔽部61を供給チューブ6の上側まで延ばして配置するとともに、リンク部材62の他端部を係合部67としてカートリッジホルダ4の貫通穴68に臨ませ、また、リンク部材62を揺動付勢する圧縮ばね64は支軸63より供給路遮蔽部61の部位とカートリッジホルダ64の底部との間に介装している。
これにより、図9(a)に示すようにカートリッジ3がカートリッジホルダ4に装填されているときには、リンク部材62の係合部67がカートリッジ3に当接して押し下げられているので、反対側の供給路遮蔽部61が上昇した位置にあり、供給チューブ6には当接しない状態に保持されている。
そして、図9(b)に示すようにカートリッジ3がカートリッジホルダ4から取り外されると、リンク部材62の供給路遮蔽部61側が圧縮ばね64の付勢力で押し下げられるので、供給路遮蔽部61がフランジ部38との間で供給チューブ6を押し潰して封止する。このように構成すればリンク部材が1つで済み、図8の構成よりは構成が簡単になる。
次に、本発明の第5実施形態について図10を参照して説明する。なお、図9は同実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図である。
ここでは、カートリッジ3の高さ位置を変化させるために、カートリッジホルダ4の底部側に、駆動モータ71によって回転されるウオームギヤ72を配置し、このウオームギヤ72にギヤ73,73をウオームギヤ72に噛み合わせ、更にギヤ73、73をカートリッジホルダ4の底部に固定したギヤ74、74に噛み合わせて、駆動モータ71によってウオームギヤ72を回転することにより、ギヤ73が回転し、これによりギヤ74が回転して上下方向に移動し、このギヤ74の上下方向の移動に伴ってカートリッジホルダ4が上下動するようにしている。
そして、カートリッジ3には記録液の使用量あるいは残量に関する情報などが記憶される記憶手段であるICチップ81が取付けられ、カートリッジホルダ4側にはICチップ81との接点81が設けられている。さらに、駆動モータ71を回転駆動するホルダ上下動駆動手段75を備えている。このホルダ上下動駆動手段75は、ICチップ81に記憶されている情報を読み出して駆動モータ71を回転駆動する。
つまり、ここでは液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて液体容器の高さ位置を変化させる手段は、液体容器を収容する液体容器装填部の高さ位置を変化させる手段であって、液体容器に備えられた記憶手段に記憶されている液体使用量及び液体残量の少なくともいずれかの情報に基づいて液体容器装填部を上下動させる手段で構成している。
このように構成したので、ホルダ上下動駆動手段75によってカートリッジホルダ4に装填されたカートリッジ3のICチップ81に記憶されている記録液使用量又は記録液残量情報を読み出し、記録液の残量に応じて駆動モータ71を回転駆動してウオーム72を回転させ、カートリッジホルダ4を上下動させる。このとき、カートリッジホルダ4の高さはカートリッジ3内の記録液10の液面11が水頭差の上限値と下限値の範囲内になる位置に保持され、記録ヘッド1とカートリッジ3内の記録液10の液面11との水頭差によって記録ヘッド1内の記録液には負圧が付与される。
この場合、カートリッジホルダ4の上下動は連続的に行ってもよいし、あるいは、段階的に行ってもよい。
このように、カートリッジの高さ位置を調整する機構としてギヤ機構を用いることによって、カートリッジの高さ位置を調整することができる。そして、カートリッジの液面を検知して段階的にカートリッジの高さを変えることで記録液の液面位置を調整することができることにより、カートリッジ内の液面変動量がヘッドへかけることのできる負圧の上限値から下限値の範囲を超えていてもヘッドにかかる負圧を規定値以上にオーバーすることをなくカートリッジ内の記録液を使用することが可能になる。また、カートリッジを取り外したときには記録液の供給路を確実に遮断することができる。
次に、本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の一例について図11及び図12を参照して説明する。なお、図11は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図12は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、左右の側板201A、201Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234a、234b(区別しないときは「記録ヘッド234」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ233には、記録ヘッド234のノズル列に対応して各色のインクを供給するための供給路中に圧力変動を抑えるバッファタンク235a、235b(区別しないときは「バッファタンク235」という。)を搭載している。このバッファタンク235には各色の供給チューブ236を介して、各色の液体容器であるインクカートリッジ210y、210m、210c、210kから各色のインクが補充供給される。
ここで、インクカートリッジ210y、210m、210c、210kは、それぞれ、前述した液体吐出装置の実施形態で説明したカートリッジホルダ211y、211m、211m、211kに着脱自在に装着され、記録ヘッド234との水頭差によって記録ヘッド234内に負圧を付与している。そして、各カートリッジホルダ211y、211m、211m、211kは、前述した液体吐出装置の実施形態で説明したいずれかの構成によって、インクカートリッジ210y、210m、210c、210k内の記録液(インク)の残量に応じて、インクの液面が水頭差の上限値と下限値との範囲内で維持されるように高さ位置が変化するようにしている。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってのベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器であるインク回収ユニット(空吐出受け)288を配置し、このインク回収ユニット288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
なお、上記実施形態では本発明に係る液体吐出装置をプリンタ構成の画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、例えば、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置にも適用することができる。また、記録液以外の液体を用いる液体吐出ヘッド、液体吐出装置、画像形成装置にも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図である。 同じくカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第2実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第3実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。 本発明の第4実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図である。 同じくカートリッジホルダを上下動させる制御を行う部分の説明に供するブロック図である。 同じくカートリッジ装着部分の異なる状態を示す要部模式的説明図である。 同じく供給路遮断機構の動作状態の説明に供する要部模式的説明図である。 供給路遮断機構の他の例における動作状態の説明に供する要部模式的説明図である。 本発明の第5実施形態に係る液体吐出装置のカートリッジ装着部分を示す要部模式的説明図である。 本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 同じく要部平面説明図である。
符号の説明
1…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
2…キャリッジ
3…カートリッジ(液体容器)
4…カートリッジホルダ(液体容器装填部)
6…供給チューブ
21…ばね部材(弾性部材)
23…供給路遮断部
31…マグネット
32…電磁石
41…気流噴出口
51…カム
60…供給路遮断機構
72…ウオーム
233…キャリッジ
234a、234b…記録ヘッド
210y、210m、210c、210k…インクカートリッジ
211y、211m、211m、211k…カートリッジホルダ

Claims (8)

  1. 液体を記録媒体に吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに対して供給する液体を収容した液体容器とを備え、この液体容器の液面と前記液体吐出ヘッド内の液体との水頭差で液体吐出ヘッド内に液体に負圧を付与する液体吐出装置において、
    前記液体吐出ヘッド内の液体に付与することのできる負圧の上限値から下限値の間で前記液体容器内の液体の液面が維持されるように液体残量に応じて前記液体容器の高さ位置を変化させる手段と、
    前記液体容器が取り外されているときに前記液体容器から前記液体吐出ヘッドに対する液体供給路を遮断する手段を備えている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器を上昇方向に付勢する付勢力を発生する弾性部材を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器を上昇方向に付勢する磁力による反発力を発生する手段を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器を上昇方向に付勢する気流を発生する手段を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器の液体残量を検出する手段と、この液体残量の検出結果に応じて前記液体容器を上下動させる手段を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1に記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器に備えられた記憶手段に記憶されている液体使用量及び液体残量の少なくともいずれかの情報に基づいて前記液体容器を上下動させる手段を含むことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出装置において、前記液体容器の高さ位置を変化させる手段は、前記液体容器を着脱自在に装着する液体容器装着部の高さ位置を変化させることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 被記録媒体に液体吐出装置を用いて画像を形成する画像形成装置において、請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8303096B2 (en) 2010-03-08 2012-11-06 Ricoh Company, Ltd. Liquid supplying apparatus and image forming apparatus
JPWO2016159096A1 (ja) * 2015-03-31 2018-01-25 芝浦メカトロニクス株式会社 錠剤印刷装置及び錠剤印刷方法
CN111565934A (zh) * 2018-01-25 2020-08-21 惠普发展公司,有限责任合伙企业 用于打印盒的罐

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