JP2006247881A - 記録装置、および液体噴射装置 - Google Patents

記録装置、および液体噴射装置 Download PDF

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Hiroyuki Ito
寛之 井藤
Naoyuki Shioda
尚之 潮田
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Abstract

【課題】 記録装置が傾いた状態に置かれた際、または記録装置が持ち上げられた際に、確実にインクの漏れ出しを防止すること
【解決手段】 記録装置100が載置された床141から離間されたときに、弁142を閉塞する床非検知時弁閉塞手段140を備え、床非検知時弁閉塞手段140は、記録装置100の底面部131に開口部131bと、開口部131bに挿通するピン部120とを備え、ピン部120は、記録装置100が床141に載置されたときに、床141と当接・退避移動し、記録装置100が床141から離間されたときに、記録装置の底面部131から突出するように移動することを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、インク貯留部と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置、および液体噴射装置に関するものである。
ここで、液体噴射装置とは、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドから記録紙等の被記録材へインクを噴射して被記録材への記録を実行するインクジェット式記録装置、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えて特定の用途に対応する液体を前述した記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから、被記録材に相当する被噴射材に噴射して、液体を被噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。また、液体噴射ヘッドとしては、前述した記録ヘッド以外に、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイや面発光ディスプレイ(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料を噴射する試料噴射ヘッド等が挙げられる。
インクジェット式記録装置或いは液体噴射装置の一例としてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタは、インクジェット記録ヘッドをキャリッジに備え、当該キャリッジは主走査方向に延びるガイド手段(例えば、ガイド軸)に案内されながら主走査方向に往復駆動される。
ここで、キャリッジには、インクカートリッジを搭載するものと、インクカートリッジを搭載しないものとがある。インクカートリッジを搭載するものは、インクカートリッジを搭載した状態で主走査方向に往復動し、キャリッジ内部で、インクジェット記録ヘッドへとインクを供給する。インクカートリッジを搭載しないものは、インクカートリッジがキャリッジから独立してインクジェットプリンタの本体(基体)側に設けられ、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとは、インク供給用のチューブによって連通される。
ここで、インクカートリッジをインクジェット記録ヘッドの下方、例えばインクジェットプリンタの底部に配設した場合に、輸送の際や取り扱い時にインクジェットプリンタを大きく傾けると、水頭差によってインクが記録ヘッドから漏れ出すといった問題が生じることになる。従って、この様な問題を防止する為に、インクカートリッジとインクジェット記録ヘッドとの間にインク流路の開閉を行うバルブが設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−070668号公報
しかしながら、上述した従来技術においては、バルブの開閉動作は紙送りローラ駆動手段によって行われていた為、例えばバルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了時にはバルブが開放状態のままとなり、この状態でインクジェットプリンタが傾けられると、インクの漏れ出しが発生する虞がある。
また、持ち運ぶことが可能な小型のインクジェットプリンタにおいては、電源としてバッテリが用いられているものが多い。このような、内部にバッテリを備えたインクジェットプリンタでは、バッテリが切れて、或いは外されてバルブが開放状態のままとなる虞がある。さらに、インクジェットプリンタが小型であるため、記録中であっても容易に持ち上げられてしまうことが考えられる。該インクジェットプリンタが持ち上げられた状態は、たとえ水平を保っていたとしても、傾き易く非常に不安定な状態であり、水頭差によってインクが漏れ出す虞がある。
そこで、本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、記録装置が傾いた状態に置かれた際に、バッテリが切れた状態であっても確実にインクの漏れ出しを防止することのできるバルブを備えた記録装置を提供することにある。さらに、記録装置が持ち上げられた不安定な状態、即ち、インクが漏れ出す虞の段階でバルブを閉塞してインクの漏れ出しを防止することである。
尚、本明細書において、記録装置が床から離間するときの「離間」とは、記録装置の底面部が完全に床から離れた場合だけでなく、記録装置が傾いて前記底面部の一部の縁部以外が床から離れて前記一部の縁部のみが当接した場合をも含むこととする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、インク貯留部と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置であって、前記記録装置が載置された床から離間されたときに、前記弁を閉塞する床非検知時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする記録装置である。
第1の態様によれば、前記記録装置は床非検知時弁閉塞手段を備えているので、該記録装置が載置された床から離間されたときに、前記弁を閉塞することができる。即ち、記録装置が載置された床から離間された不安定な状態では、弁が閉塞されるので、インクの漏れを防止することができる。例えば、記録中にユーザが持ち上げたとき、或いは、ユーザが誤って記録装置を転倒させてしまったとき、前記弁が閉塞されるので、インクの漏れを防止することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記床非検知時弁閉塞手段は、前記記録装置の底面部に開口部と、前記開口部に挿通するピン部とを備え、該ピン部は、前記記録装置が床に載置されたときに、前記床と当接・退避移動し、前記記録装置が床から離間されたときに、該記録装置の底面部から突出するように移動することを特徴とする記録装置である。
第2の態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、該ピン部は、前記記録装置が床に載置されたときに、前記床と当接・退避移動し、前記記録装置が床から離間されたときに、該記録装置の底面部から突出するように移動するので、前記床非検知時弁閉塞手段は、前記記録装置の底面部において、機械的に床の有無を検知することができる。例えば、電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了された状態、或いはバッテリが抜かれた状態であっても確実に床の有無を検知することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記ピン部には、作用部が設けられ、前記弁側には、前記記録装置が床から離間されたときに、前記作用部から該弁を閉塞する方向に作用する力を受けるための被作用部が設けられていることを特徴とする記録装置である。
第3の態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、前記ピン部には、作用部が設けられ、前記弁側には、前記記録装置が床から離間されたときに、前記作用部から該弁を閉塞する方向に作用する力を受けるための被作用部が設けられている。従って、作用部は、ピン部の移動方向の力を、被作用部の方向への力に変換することができ、前記作用部からの力を受けた被作用部は、前記弁を閉塞することができる。即ち、前記床非検知時弁閉塞手段は、機械的に弁を閉塞することができる。例えば、バルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了されて弁が開放したままの状態、或いはバッテリが抜かれて弁が開放したままの状態であっても、記録装置が載置された床から離間された不安定な状態では、確実に弁を閉塞することができる。
本発明の第4の態様は、第2または第3の態様において、前記ピン部は、前記記録装置の底面部に対して垂直方向に移動することを特徴とする記録装置である。
第4の態様によれば、第2または第3の態様と同様の作用効果に加え、前記ピン部は、前記記録装置の底面部に対して垂直方向に移動するので、確実に床の有無を検知することができる。
本発明の第5の態様は、第2から第4のいずれか一の態様において、前記ピン部が挿通する開口部は、前記記録装置の底面部の縁部から離間して設けられていることを特徴とする記録装置である。
前記ピン部が突出する開口部が、前記記録装置の底面部の縁部に近接するように設けられ、前記記録装置が該縁部を軸に傾いた場合、即ち、前記記録装置の底面部のうち該縁部のみが床と当接している場合、前記ピン部が床と当接したままの状態である虞が生じる。即ち、弁が開放状態のまま前記記録装置が傾いてインク漏れが発生する虞が生じる。
そこで、第5の態様によれば、第2から第4のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、前記ピン部が挿通する開口部は、前記記録装置の底面部の縁部から離間して設けられているので、前記底面部の縁部のいずれかを軸として傾いた場合、即ち、前記記録装置の底面部のうち該縁部のみが床と当接している場合、前記ピン部は、床と離間して床非検知状態になることが可能である。従って、より確実に記録装置が床に対して傾いたことを検知することができる。
本発明の第6の態様は、液体貯留部と、液体を被噴射媒体へ吐出する液体噴射ヘッドと、前記液体貯留部と前記液体噴射ヘッドとを繋ぐ液体供給路と、前記液体供給路に設けられた弁とを備えた液体噴射装置であって、前記液体噴射装置が載置された床から離間されたときに、前記弁を閉塞する床非検知時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すのは、本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図である。記録装置100の本体の背面側には、被記録材としての用紙が積層される給紙カセット101が、着脱可能に設けられている。給紙カセット101の最上位に積層された用紙は、給送用モータ104によって駆動する給送ローラ(図示せず)によりピックアップされて、用紙案内ガイド103に案内されながら搬送方向の下流側の搬送ローラ(図示せず)へと給送される。搬送ローラまで給送された用紙は、搬送用モータ105によって駆動する搬送ローラにより、さらに搬送方向の下流側の記録部143へと搬送される。記録部143は、用紙を下方から支持するプラテン(図示せず)と、プラテンの上方側に対向するようにキャリッジ106とによって構成される。そのうち、キャリッジ106は、主走査方向へ延びたキャリッジガイド軸(図示せず)に案内されながらキャリッジモータ102によって駆動する。さらに、キャリッジ106の底面部131には、用紙へ向かってインクを吐出する記録ヘッド107が設けられている。記録部143で記録された用紙は、さらに下流側へと搬送され排紙ローラ(図示せず)によって記録装置100の正面側から排出される。
また、記録装置100の本体の下方には、インクカートリッジ108が装填され、インク供給針109を介してインク供給路144へとインクが供給される。具体的には、先ず、第1のインク供給路ユニット112へとインクが供給される。第1のインク供給路ユニット112には、インクの供給を遮断することが可能な弁ユニット115が設けられている。弁ユニット115は、例えば搬送用モータ105の動力を、ギアユニット116を介して利用して弁142(図8参照)の開閉をすることが可能に構成されている。弁ユニット115の詳しい構造については、後に説明する。続いて、第1のインク供給路ユニット内の弁142を通過したインクは、第2のインク供給路ユニット114まで供給され、さらに、インク供給チューブ110を介してキャリッジ106の記録ヘッド107まで供給される。そして、記録ヘッド107のクリーニング時には、1桁側に設けられたキャッピング装置111においてインクの吐出・吸引動作が行われる。
図2に示すのは、本発明に係る記録装置のインク供給路の斜視図である。即ち、図1に示した第1のインク供給路ユニット112、弁ユニット115、および第2のインク供給路ユニット114を拡大した図である。
弁ユニット115には、弁142を開閉することが可能なレバー部材119が設けられ、レバー部材119は、後述するピン部120の移動によって回動可能に設けられている。
図3に示すのは、本発明に係る第1のインク供給路ユニットの斜視図である。
図3の向かって奥側には、インクカートリッジ108に刺さるインク供給針109が、第1のインク供給路ユニット112と一体に形成されている。インク供給針109は中空となっており、インクは、針穴112eを介して第1の溝112aへと供給される。ここで、図面手前側の面、即ち、第1のインク供給路ユニット112において第1の溝112aが形成された面には、フィルム材113a(図8参照)が一面に熱溶着されるので、インクは、第1の溝112aから漏洩する虞がない。さらに、第1の溝112aは、インク供給針毎に対してそれぞれ独立に設けられているので、各色のインクが混ざり合う虞もない。
インクは、さらに第1の溝112aを進み弁開口部112cへ入り接続部112dを介して、図2に示した第2のインク供給路ユニット114へと供給される。
図4に示すのは、本発明に係る第1のインク供給路ユニットの正面図および背面図である。同図(A)は、図3に示した第1のインク供給路ユニット112の手前側の面、即ち、第1の溝112aにフィルム材113aが張られた面である。一方、同図(B)は、図3に示した第1のインク供給路ユニット112の奥側の面、即ち、インク供給針109が設けられた面である。
図3の説明において前述したように、インク供給針109から入ったインクは、第1の溝112aに案内されて弁開口部112cへと入る。弁開口部112cへ入ったインクは、図4(A)に示す面から同図(B)に示す面へと進み、第2の溝112bに案内されて接続部112dを介して図2に示した第2のインク供給路ユニット114へと供給される。ここで、第2の溝112bが形成された面には、第1の溝112aが形成された面と同様に、フィルム材113bが熱溶着されているので、インクは、第2の溝112bから漏洩する虞がない。
図5に示すのは、80桁側から見た本発明に係る弁ユニットの周辺の斜視図である。
搬送用モータ105によって駆動する排出ローラ121の80桁側には、ギアユニット116が設けられており、そのうち歯車116aは排出ローラ軸122と直結に設けられている。従って、歯車116aに伝達された動力は、当接する歯車116b、116cを介して歯車116dへと伝達される。さらに、歯車116dが、レバー部材119を回動して弁ユニット115の弁142の開閉を制御する。レバー部材119が歯車116dによって回動する様子を図6、および図7を用いて説明する。
図6に示すのは、本発明に係る弁ユニットを除くその周辺の1桁側から見た斜視図である。
図6に示す如く、歯車116dの弁ユニット側には、カム部117が一体に設けられている。歯車116dの回動に伴いカム部117が回動して、カム部117に当接するレバー部材119を回動させる。レバー部材119は、回動支点となるレバー回動軸119aを有し、レバー回動軸119aの両側に第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cとが対に設けられている。第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cは、後述する弁軸ガイド124、弁軸123、および弁ばね125を有する弁ユニット115の磁力によって図中反時計回り方向へ付勢される。従って、第1のレバーアーム部119bは、常にカム部117と当接するように付勢されている。一方、第2のレバーアーム部側には、矢印方向へ摺動可能なピン部120が設けられており、ピン部120には傾斜部120aが形成されている。ピン部120が、矢印の方向(図中下方向)へ移動することにより、傾斜部120aは、第2のレバーアーム部119cに設けられたレバー突片119dと当接して、レバー部材119を回動させることができる。
図7に示すのは、本発明に係るギアユニットの平面図である。
図7に示す如く、常に、カム部117に当接するように付勢されるレバー部材119の第1のレバーアーム部119bは、歯車116dの回動に伴うカム部117の回動によって、レバー回動軸119aを支点に回動することができる。
続いて、弁ユニット115の構造について説明する。
図8に示すのは、本発明に係る弁ユニットの側断面図であり、同図(A)は、弁が開放した状態、同図(B)は、弁が閉塞した状態である。
図8に示す如く、弁142は、シール材126、弁軸123、弁軸ガイド124、および弁ばね125から構成され、弁ユニット115は、弁142と、弁142に磁力を作用させる磁石128、磁石128の磁力を増強させる部材であるバックヨーク127、および磁石ホルダ129とから構成されている。そのうちの弁142について先に説明する。
第1のインク供給路ユニット112の弁開口部112cには、弁軸ガイド124が嵌合され、金属材質である弁軸123が、弁軸ガイド内を摺動するように設けられている。さらに、弁軸123は、第1のインク供給路ユニット112に固定された弁軸ガイド124に設けられた弁ばね125によって、弁開口部側から第2の溝側へ付勢される。付勢された弁軸123は、弁開口部底面112fに設けられたゴム弾性体であるエラストマーのシール材126と当接・押圧して、インクの流通を遮断することができる。
一方、フレーム部130には、磁石128と、磁石128の磁力を増強させる部材であるバックヨーク127とが、磁石ホルダ129と一体に設けられている。磁石ホルダ129は、フレーム部130に設けられた磁石ホルダガイド130bに案内され、弁軸123に対して接近・離間可能に摺動する。ここで、磁石ホルダ129に磁力以外の外力が付与されていない場合において、磁石ホルダ129は、弁軸123が金属材質であるので、磁力により互いに引き合う力が発生し、フレーム部内を弁軸123に接近するように摺動する。一方、弁軸123にも磁力が作用するので、弁軸123は、弁ばね125のばね力に対抗しながらシール材126から離間して磁石ホルダ側へ摺動する。従って、第1の溝112aから弁開口部112cと弁軸ガイド124の間の隙間(図示しない)を介して弁開口部112cへ案内されたインクを、弁軸123とシール材126との隙間を介して第2の溝112bへと流入させることができる。
また、磁石ホルダ129には、ホルダ突起部129aが形成され、フレーム部130の両側面に形成されたスリット130aを介して第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cと当接するように設けられている。従って、前述したカム部117の回動により、レバー部材119がレバー回動軸119aを支点に回動して、第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cが、ホルダ突起部129aと当接・押圧して磁石ホルダ129を弁軸123から離間する方向へ摺動させることができる。
即ち、同図(A)に示す如く、磁石ホルダ129に磁力以外の外力が付与されていない場合は、弁軸123と、磁石128を一体に保持する磁石ホルダ129とが、互いに磁力によって引き寄せられる。さらに、弁軸123の位置において、弁軸123に作用する磁力は、弁ばね125のばね力より大きく作用するように構成されている。従って、弁軸123がシール材126から離間して、弁142が開放状態となる。
それに対して、同図(B)に示す如く、磁力以外の外力、即ち、レバー部材119の回動により磁石ホルダ129が、弁軸123から離間する方向へ摺動した場合は、弁軸123と磁石128との距離が大きくなり、弁軸123の位置において、磁石128が弁軸123に作用する磁力が小さくなる。さらに、このとき、磁石128が弁軸123に作用する前記小さくなった磁力は、弁ばね125のばね力より小さく作用するように構成されている。従って、弁軸123がシール材126と当接・押圧して、弁142が閉塞状態となる。
ここで、同図(A)に示す弁軸123と磁石128とが、接近した状態において互いに引き合う力を磁力Fとし、同図(B)に示す弁軸123と磁石128とが、離間した状態において互いに引き合う力を磁力F’とし、弁ばね125のばね力をFとすると、

’ < F < F

の関係が成り立つように構成されている。
図9に示すのは、本発明に係る弁ユニットの正面図であり、図10に示すのは、本発明に係る弁ユニットの背面側から見た斜視図である。
図9に示す如く、磁石ホルダ129には左右両側に延びたホルダ突起部129aが設けられ、スリット130aを介して第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cとそれぞれ当接している。従って、磁石ホルダ129は、弁軸123に対して左右方向に傾く虞がない。また、磁石ホルダ129は、磁石ホルダガイド130bに案内されるので、弁軸123に対して上下方向に傾く虞がない。即ち、図10に示す如く、磁石ホルダ129は、磁石128の面を4つの弁軸123に対して平行に保ちながらフレーム部内を摺動することができる。従って、4つの弁142の閉塞・開放の制御を同時に確実に実行することができる。
通常の弁142の閉塞・開放の制御は、モータの動力をカム部117まで伝達させ、第1のレバーアーム部119bを回動させて行っている。即ち、記録終了後や、電源スイッチをオフにしたときに、制御部が、モータを駆動させて弁142を閉塞させるように構成されている。
しかしながら、例えばバルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了された場合、バッテリが切れた場合はモータを駆動させて、弁142を閉塞させることができないので、記録装置100が傾くことによってインクが漏れる虞が生じる。また、記録中であっても、記録装置100が傾くことによってインクが漏れる虞が生じる。
そこで、そのようなインク漏れを防止するのが、本発明に係る床非検知時弁閉塞手段であり、以下にその説明をする。
図11に示すのは、本発明に係る記録装置の底面部の下方斜視図である。
また、図12に示すのは、本発明に係る床非検知時弁閉塞手段を備えた記録装置の側面図である。同図(A)に示すのは、記録装置が床に載置された状態であり、同図(B)は記録装置が床から離間した状態である。
図11および図12に示す如く、記録装置100の底面部131には開口部131bが設けられ、ピン部120が、開口部131bより底面側へ突出している。記録装置100が床141の上に載置された場合、ピン部120は、床141と当接して記録装置100内部へ退避する。一方、記録装置100の底面部131が床141から離間した場合、ピン部120は、後述するピン部用ばね132のばね力によって、記録装置100の底面部131から突出する。
図13に示すのは、本発明に係る床非検知時弁閉塞手段の動作の様子である。同図(A)は、床を検知した状態であり、同図(B)は、床を検知していない状態である。
図13に示す如く、ピン部120の一端は、床141を検出すべく下方に向けられ、他端には、ピン部用ばね132を備えている。ここで、ピン部用ばね132のばね力は、弁軸123と磁石128との間に作用する磁力Fに弁142の数を乗じた大きさの力よりも、大きくなるように設けられている。
このとき、図13(A)に示す如く、ピン部120が退避した状態においては、ピン部120は、レバー部材119に何ら作用することはない。
ところが、図13(B)に示す如く、記録装置100の底面部131が床141から離間してピン部120が底面部131から突出した状態においては、ピン部120に形成された傾斜部120aが、第2のレバーアーム部119cに設けられたレバー突片119dと当接して、レバー部材119を図中時計回り方向へ回動させる。従って、第1のレバーアーム部119b、および第2のレバーアーム部119cは、ホルダ突起部129aを押圧して磁石ホルダ129を弁軸123から離間する方向へ摺動させる。その結果、弁軸123がシール材126と当接・押圧して、弁142が閉塞状態となる。
また、記録装置100の底面部131が再び床141に載置された場合、ピン部120に形成された傾斜部120aは、レバー部材119に対して何ら作用しなくなる。従って、弁軸123と磁石128との間に作用する磁力F’により、磁石ホルダ129、およびレバー部材119は、図13(A)に示す矢印の示す方向へ移動して、再び弁142は開放状態となる。
本実施形態の記録装置100は、インク貯留部としてのインクカートリッジ108と、インクを被記録材へ吐出する記録ヘッド107と、インクカートリッジ108と記録ヘッド107とを繋ぐインク供給路144と、インク供給路144に設けられた弁142とを備えた記録装置100であって、記録装置100が載置された床141から離間されたときに、弁142を閉塞する床非検知時弁閉塞手段118を備えている。
その結果、記録装置100が載置された床141から離間されたときに、弁142を閉塞することができる。即ち、記録装置100が載置された床141から離間した不安定な状態では、弁142が閉塞されるので、インクの漏れを防止することができる。例えば、記録中にユーザが持ち上げたとき、或いは、ユーザが誤って記録装置100を転倒させてしまったとき、弁142が閉塞されるので、インクの漏れを防止することができる。
さらに、本実施形態の床非検知時弁閉塞手段118は、記録装置100の底面部131に開口部131bと、開口部131bに挿通するピン部120とを備え、ピン部120は、記録装置100が床141に載置されたときに、床141と当接・退避移動し、記録装置100が床141から離間されたときに、記録装置100の底面部131から突出するように移動することを特徴とする。
その結果、ピン部120の一端は、記録装置100が床141に載置されたときに、床141と当接・退避移動し、記録装置100が床141から離間されたときに、記録装置100の底面部131から突出するように移動するので、床非検知時弁閉塞手段118は、記録装置100の底面部131において、機械的に床141の有無を検知することができる。例えば、電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了された状態、或いはバッテリが抜かれた状態であっても確実に床141の有無を検知することができる。
また、本実施形態のピン部120の他端には、作用部としての傾斜部120aが設けられ、弁側には、記録装置100が床141から離間されたときに、作用部としての傾斜部120aから弁142を閉塞する方向に作用する力を受けるための被作用部としてのレバー部材119が設けられていることを特徴とする。
その結果、傾斜部120aは、ピン部の移動方向の力を、レバー部材119の方向への力に変換することができ、傾斜部120aからの力を受けたレバー部材119は、弁119を閉塞することができる。即ち、床非検知時弁閉塞手段118は、機械的に弁142を閉塞することができる。例えば、バルブ開放状態においていきなり電源コンセントを引き抜かれた場合等の様に異常終了されて弁が開放したままの状態、或いはバッテリが抜かれて弁が開放したままの状態であっても、記録装置100が載置された床141から離間した不安定な状態では、確実に弁142を閉塞することができる。
さらに、本実施形態のピン部120は、記録装置100の底面部131に対して垂直方向に移動することを特徴とする。
その結果、確実に床141の有無を検知することができる。
ところが、図14(A)に示す如く、ピン部120が突出する開口部131bが、記録装置100の底面部131の縁部131aに近接するように設けられ、記録装置100が縁部131aを軸に傾いた場合、即ち、記録装置100の底面部131のうち縁部131aのみが床141と当接している場合、ピン部120が床141と当接したままの状態である虞が生じる。即ち、弁142が開放状態のまま記録装置100が傾いてインク漏れが発生する虞が生じる。
そこで、本実施形態において、ピン部120が挿通する開口部131bは、記録装置100の底面部131の縁部131aから離間して設けられていることを特徴とする。
図14に示すのは、本発明に係る床非検知時弁閉塞手段の動作を示す側面図である。
図14(B)に示す如く、ピン部120が挿通する開口部131bは、記録装置100の底面部131の縁部131aから離間した中央部に設けることができる。その結果、底面部131の縁部131aのいずれかを軸として傾いた場合、即ち、記録装置100の底面部131のうち縁部131aのみが床141と当接している場合、ピン部120は、床141と離間して床非検知状態になる。従って、より確実に記録装置100が床141に対して傾いたことを検知することができる。
尚、ピン部が、ピン部用ばねのばね力を利用して記録装置の底面部から突出するように設けられているが、ばね力に限られることなく、ピン部自体の重さによって記録装置の底面部から突出させることが可能なのは勿論である。
さらに、ピン部は、レバー部材を介して、弁を閉塞・開放させるように設けられているが、ピン部とレバー部材とを一体に形成して弁を閉塞・開放させることができるのは、勿論である。
また、本発明は上記実施例に限定されることなく、特に、弁ユニットの構成としては、本実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
本発明に係る記録装置の内部を示す全体斜視図 本発明に係る記録装置のインク供給路を示す斜視図 本発明に係る第1のインク供給路ユニットを示す斜視図 図3に示す第1のインク供給路ユニットの正面図および背面図 本発明に係る弁ユニットの周辺の80桁側から見た斜視図 本発明に係る弁ユニットの周辺の1桁側から見た斜視図 本発明に係るギアユニットの平面図 本発明に係る弁ユニットの側断面図 本発明に係る弁ユニットの正面図 本発明に係る弁ユニットの背面側から見た斜視図 本発明に係る記録装置の底面部を示す下方斜視図 本発明に係る床非検知時弁閉塞手段の動作を示す側面図 本発明に係る床非検知時弁閉塞手段の動作を示す斜視図 本発明に係る床非検知時弁閉塞手段の動作を示す側面図
符号の説明
100 記録装置、101 給紙カセット、102 キャリッジモータ、
103 用紙案内ガイド、104 給送用モータ、105 搬送用モータ、
106 キャリッジ、107 記録ヘッド、108 インクカートリッジ、
109 インク供給針、110 インク供給チューブ、111 キャッピング装置、
112 第1のインク供給路ユニット、112a 第1の溝、112b 第2の溝、
112c 弁開口部、112d 接続部、112e 針穴、112f 弁開口部底面、
113a フィルム材、114 第2のインク供給路ユニット、115 弁ユニット、
116 ギアユニット、117 カム部、118 床非検知時弁閉塞手段、
119 レバー部材、119a レバー回動軸、119b 第1のレバーアーム部、
119c 第2のレバーアーム部、119d レバー突片、120 ピン部、
120a 傾斜部、121 排出ローラ、122 排出ローラ軸、123 弁軸、
124 弁軸ガイド、125 弁ばね、126 シール材、127 バックヨーク、
128 磁石、129 磁石ホルダ、129a ホルダ突起部、130 フレーム部、
130a スリット、130b 磁石ホルダガイド、131 底面部、131a 縁部、
131b 開口部、132 ピン部用ばね、141 床、142 弁、143 記録部、
144 インク供給路

Claims (6)

  1. インク貯留部と、
    インクを被記録材へ吐出する記録ヘッドと、
    前記インク貯留部と前記記録ヘッドとを繋ぐインク供給路と、
    前記インク供給路に設けられた弁とを備えた記録装置であって、
    前記記録装置が載置された床から離間されたときに、前記弁を閉塞する床非検知時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1において、前記床非検知時弁閉塞手段は、
    前記記録装置の底面部に開口部と、
    前記開口部に挿通するピン部とを備え、
    該ピン部は、
    前記記録装置が床に載置されたときに、前記床と当接・退避移動し、
    前記記録装置が床から離間されたときに、該記録装置の底面部から突出するように移動することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2において、前記ピン部には、作用部が設けられ、
    前記弁側には、前記記録装置が床から離間されたときに、前記作用部から該弁を閉塞する方向に作用する力を受けるための被作用部が設けられていることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項2または3において、前記ピン部は、前記記録装置の底面部に対して垂直方向に移動することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項2乃至4において、前記ピン部が挿通する開口部は、前記記録装置の底面部の縁部から離間して設けられていることを特徴とする記録装置。
  6. 液体貯留部と、
    液体を被噴射媒体へ吐出する液体噴射ヘッドと、
    前記液体貯留部と前記液体噴射ヘッドとを繋ぐ液体供給路と、
    前記液体供給路に設けられた弁とを備えた液体噴射装置であって、
    前記液体噴射装置が載置された床から離間されたときに、前記弁を閉塞する床非検知時弁閉塞手段を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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JP7468066B2 (ja) 2020-03-30 2024-04-16 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、梱包システム

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