JP2006247448A - 生ゴミ処理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に生ゴミの分解処理を行う。
【解決手段】処理材を収容する処理槽20を有する処理機本体10と、処理槽20の内部に収容した生ゴミと処理材とを攪拌する攪拌手段(攪拌部材25)と、処理槽20内を加熱する加熱手段(ヒータ41)と、処理槽20内の空気を排気する排気手段(ファン46,47)とを備えた生ゴミ処理機において、処理材の温湿度および外気の温湿度を検出する第1および第2の温湿度検出手段(温湿度センサ72,73)と、これら温湿度検出手段による検出値に基づいて攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御する制御手段(マイコン75)とを設ける。処理槽20内の温湿度を検出する第3の温湿度検出手段(温湿度センサ71)を更に設け、制御手段は、第1から第3の温湿度検出手段(温湿度センサ71〜73)による検出値に基づいて攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御する。
【選択図】図6

Description

本発明は、バイオ方式の生ゴミ処理機に関するものである。
家庭用の生ゴミ処理機としては、生ゴミを細かく破砕する破砕方式、生ゴミの水分を無くすことにより重量および容積を低減させる乾燥方式、および、好気性の微生物(バイオ菌)を基材に担持させた処理材によって生ゴミを発酵させて分解するバイオ方式の3種の方式のものがある。
そのうち、バイオ方式の生ゴミ処理機は、処理機本体の処理槽内に、回動可能な攪拌手段が配設されるとともに、前記処理槽の外部には内部を加熱するための加熱手段が配設されている。そして、前記加熱手段によって処理槽の内部を所定温度範囲内に維持しながら、投入した生ゴミを前記攪拌手段によって処理材と攪拌することによって処理を行うものである。また、前記処理機本体には、処理槽の内部の空気を排気するための排気手段が配設され、
本発明のバイオ方式の生ゴミ処理機に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開平9−122622号公報 特開2001−334238号公報
特許文献1に記載の生ゴミ処理機では、前記処理機本体に外気の温度を検出する温度センサが配設され、該温度センサによる検出温度が所定温度になると、処理槽内の温度も同温に達していると判断して、前記加熱手段による加熱制御を行い、生ゴミの分解処理の促進を図っている。
特許文献2に記載の生ゴミ処理機では、前記処理槽に加熱手段による加熱温度を検出する第1温度センサが配設されるとともに、処理材および生ゴミの温度を検出する第2温度センサが処理槽内の空気を機外に排気する排気手段内に配設され、これらの検出値に基づいて前記加熱手段による加熱制御を行い、生ゴミの分解処理の促進を図っている。
しかしながら、このバイオ方式の生ゴミ処理機において、生ゴミの分解処理を効率的に行うには外気の温度と湿度(以下「温湿度」と称する。)、処理槽内の温湿度、および、実際の処理材の温湿度が大きな関係を有し、これらはそれぞれ異なる温湿度となる場合が多い。具体的には、処理材による生ゴミ処理を促進するには、処理材の含水分(率)が大きな影響を及ぼすが、この含水分を温度により推測するには、前記3カ所の温湿度が大きな関係を有し、そのなかでも外気の温湿度と実際の処理材の温湿度とは、非常に大きな影響を及ぼす。しかし、各特許文献では、これらの相関関係に基づいて制御を行うものではないため、分解処理を効率的に行うことはできない。
本発明は、従来の問題に鑑みてなされたもので、効率的に生ゴミの分解処理を行うことができる生ゴミ処理機を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の生ゴミ処理機は、処理材を収容する処理槽を有する処理機本体と、前記処理槽の内部に収容した生ゴミと処理材とを攪拌する攪拌手段と、前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の空気を排気する排気手段とを備えた生ゴミ処理機において、前記処理材の温湿度および外気の温湿度を検出する第1および第2の温湿度検出手段と、これら温湿度検出手段による検出値に基づいて前記攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御する制御手段とを設けた構成としている。
前記生ゴミ処理機によれば、処理材の含水分に大きな影響を及ぼす実際の処理材の温湿度および外気の温湿度を検出する第1および第2の検出手段を設けているため、生ゴミの分解処理に必要な含水分と相関関係を有する温湿度状態を正確に検出できる。そのため、前記攪拌手段、加熱手段および排気手段を効率的に制御することができる。その結果、確実に分解処理の促進を図ることができる。この構成は、常温付近に温調する菌を基材に担持させた処理材を適用し、室内などの安定した常温の環境下に設置する生ゴミ処理機の場合に特に有効である。
この生ゴミ処理機では、前記処理槽内の温湿度を検出する第3の温湿度検出手段を更に設け、前記制御手段は、前記第1から第3の温湿度検出手段による検出値に基づいて前記攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御することが好ましい。このようにすれば、生ゴミの分解処理に必要な温湿度状態を更に正確に検出できるため、更に効率的な制御を行うことができ、大幅に分解処理の促進を図ることができる。また、この場合、処理材の基材に担持させる菌の種類や設置場所に係る汎用性を向上させることができる。
また、前記温湿度検出手段の検出値に基づいて前記処理材の状態を判断する処理材状態判断手段を設けることが好ましい。
この場合、前記処理材状態判断手段が判断した処理材の状態を表示する表示手段を設けることが好ましい。
このように、処理材の処理機能の状態を判断し、その判断結果を表示手段に表示するため、ユーザに対して処理材が常に安定した状態を維持するように、生ゴミの投入を促すことができる。
さらに、前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記攪拌手段による攪拌を抑制することが好ましい。
または、前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記加熱手段による加熱を抑制することが好ましい。
または、前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記排気手段による排気を抑制することが好ましい。
さらにまた、前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記攪拌手段による攪拌を増加することが好ましい。
または、前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記加熱手段による加熱を増加することが好ましい。
または、前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記排気手段による排気を増加することが好ましい。
これらのように、処理材状態判断手段の判断に基づいて攪拌手段、加熱手段または排気手段を制御することにより、処理材を効率的に良好状態とすることができる。
そして、前記処理材状態判断手段による判断結果に基づいて動作する脱臭手段を更に設けることが好ましい。このようにすれば、処理槽内で発生する不快な臭気を抑制することができる。その結果、臭気が外部に放出され、周囲を通るユーザに対して不快感を与えることを防止できる。
この場合、前記処理機本体に開閉可能に取り付けられ前記処理槽の投入口を閉塞する蓋体を設けるとともに、該蓋体が閉塞されたことを検出する蓋体閉塞検出手段を設け、前記制御手段は、前記蓋体閉塞検出手段により前記蓋体の閉塞を検出すると前記脱臭手段を動作させる予備脱臭処理を実行することが好ましい。このように、処理槽内に新たな生ゴミが投入された状態を意味し、多くの臭気が放出される状態である蓋体の閉塞を検出すると、前記制御手段は予備脱臭処理を行うため、不快な臭気が放出されることを抑制できる。
また、前記処理機本体に開閉可能に取り付けられ前記処理槽の投入口を閉塞する蓋体を設けるとともに、該蓋体が閉塞されたことを検出する蓋体閉塞検出手段を設け、前記制御手段は、前記蓋体閉塞検出手段により前記蓋体の閉塞を検出すると前記加熱手段を動作させる予備加熱処理を実行することが好ましい。このようにすれば、臭気の発生の原因になる生ゴミが含んだ水分を迅速に蒸発させることができる。その結果、不快な臭気が外部に放出されることを抑制できる。
本発明の生ゴミ処理機では、処理材の含水分に大きな影響を及ぼす実際の処理材の温湿度および外気の温湿度を検出する第1および第2の検出手段を設けているため、生ゴミの分解処理に必要な含水分と相関関係を有する温湿度状態を正確に検出できる。そのため、前記攪拌手段、加熱手段および排気手段を効率的に制御することができる。その結果、確実に分解処理の促進を図ることができる。また、処理槽内の温湿度を検出する第3の温湿度検出手段を更に設けることにより、更に正確に処理材の状態を判断し、制御を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機を示す。この生ゴミ処理機は、内部の処理槽20に、好気性の酵母菌からなる微生物(バイオ菌)をおがくずなどの基材に担持させた処理材を収容し、投入した生ゴミを処理材によって分解させるバイオ方式であり、大略、処理機本体10と、該処理機本体10の上部を開閉可能に閉塞する蓋体51とからなる。
前記処理機本体10は、その外装体11の内部に処理槽20を配設することにより、該処理槽20内の処理部と処理槽20外の部品配設部とに区画したものである。
前記外装体11は、略四角筒状をなす枠体12の底に底板13が配設されるとともに、上部に蓋枠14が配設されたものである。前記枠体12の後面(図1中右側)には、後述する処理槽20の排出口21から突出した筒部22を露出させる開口部12aが設けられている。そして、この枠体12の前面(図1中左側)と前記開口部12aが設けられた後面には、前カバー15と後カバー16とが着脱可能に配設されている。前記蓋枠14には、その前部に生ゴミの投入口14aが設けられている。また、枠体12の内部には、処理槽20の上端に位置するように仕切板17が配設されている。この仕切板17は、処理槽20の上端前部に位置するように開口部17aが設けられ、該開口部17aと前記蓋枠14の投入口14aとの間には筒状をなすダクト部材18が配設されている。このダクト部材18の後面側には吸気口19が設けられ、この吸気口19に後述する排気手段を構成する排気ダクト44が接続されている。
前記処理槽20は、横断面矩形状をなし、かつ、その横断面積が上側の開口に向けて徐々に広がる有底筒状のものである。この処理槽20の前側壁20aは、その上部が前方に位置するダクト部材18の前面を覆うように前方に膨出した形状をなす。また、この処理槽20の後側壁下部には、外部に連通する排出口21が設けられ、その開口縁には先端が前記枠体12の開口部12a内に配置される筒部22が突設されている。この筒部22には、ネジ締めにより蓋23が着脱可能に取り付けられている。さらに、処理槽20の底には、有底筒状をなす軸受部24が一体に設けられ、この軸受部24に攪拌手段を構成する攪拌部材25の下端が回転可能に取り付けられる。
前記処理機本体10には、前記処理槽20内に回転可能に支持される攪拌部材25と、前記仕切板17上に配設した前記攪拌部材25の駆動手段である駆動モータ26とからなり、処理槽20内に収容した生ゴミと処理材とを攪拌する攪拌手段が設けられている。
前記攪拌部材25は金属製であり、図2に示すように、垂直方向に延びる回転軸27に、攪拌翼を構成する第1から第3の羽根部29,33A,33B,37を放射状をなすように固着した縦型のものである。ここで、この攪拌部材25は、前記処理機本体10内において後面側に位置し、生ゴミを投入するための投入口14aおよびダクト部材18からは上面視で殆ど見えないように構成されている。
前記回転軸27は、その下端が前記軸受部24に回転可能に支持される一方、上端に継手部材28が配設されている。そして、この継手部材28が前記仕切板17を貫通され、該仕切板17上に配設した前記駆動モータ26の出力軸26aに接続されている。
前記第1羽根部29は、前記回転軸27の下端近傍に接合され、処理材および生ゴミを上向きに押し上げるように作用するものである。この第1羽根部29は、挿通孔を有する第1取付部30を備え、該第1取付部30から屈曲されて回転方向後側に向けて上方に傾斜するように設けられている。この第1取付部30は、回転軸27に対して水平方向に延びるように接合されるもので、その回転方向後側の縁31は先端に向けて先細になるように形成され、この傾斜縁31に略扇形形状をなす第1羽根部29が連設されている。これら第1羽根部29および第1取付部30には、その連続部分である前記傾斜縁31を除く外周縁に、それぞれ第1リブ部32a,32bが屈曲により連設されている。第1羽根部29の第1リブ部32aは攪拌部材25の回転方向後側に向けて突設され、該第1羽根部材の補強の役割をなす。第1取付部30の第1リブ部32bは下向きに突設され、該第1取付部30の補強、および、前記軸受部24の上端を覆うカバー部の役割をなす。言い換えれば、本実施形態では、この第1羽根部29は、回転軸27を軸受部24に支持させた状態で、前記第1リブ部32bが軸受部24に対してオーバーラップするように、回転軸27の下端近傍に固着されている。
前記第2羽根部33A,33Bは、前記処理槽20内に収容された処理材および生ゴミに埋没されるように回転軸27の中間部分に接合され、処理材および生ゴミを上向きに押し上げるように作用するものである。この第2羽根部33A,33Bは、挿通孔を有する第2取付部34を備え、該第2取付部34の先端から上下に屈曲されて回転方向後側に向けて上方に傾斜するように設けられている。この第2取付部34は、回転軸27に対して水平方向に延びるように接合されるもので、略D字形状をなし、その先端の直線縁35に略扇形形状をなす第2羽根部33A,33Bが連設されている。具体的には、第2羽根部33A,33Bは、回転方向前側の縁33aが直線縁35の回転方向前側から下向きに屈曲され、回転方向後側の縁33bが直線縁35の回転方向後側から上向きに屈曲され、これらの間に流曲線状の面を形成したものである。これら第2羽根部33A,33Bおよび第2取付部34には、その連続部分である前記直線縁35を除く外周縁に、それぞれ第2リブ部36a,36bが屈曲により連設されている。第2羽根部33A,33Bの第2リブ部36aは攪拌部材25の回転方向後側に向けて突設され、第2取付部34の第2リブ部36bは下向きに突設され、それぞれ補強の役割をなす。
前記第3羽根部37は、前記処理槽20内に収容された処理材および生ゴミの上表面より露出するように回転軸27の上方部分に接合され、投入口14aからの投入により処理材上に載った生ゴミを下向きに押し下げ、処理材内に没入させるように作用するものである。この第3羽根部37は、挿通孔を有する第3取付部38を備え、該第3取付部38の先端から上下に屈曲されて回転方向前側に向けて上方に傾斜するように設けられている。この第3取付部38は、回転軸27に対して水平方向に延びるように接合されるもので、略D字形状をなし、その先端の直線縁39に略扇形形状をなす第3羽根部37が連設されている。具体的には、第3羽根部37は、回転方向前側の縁37aが直線縁39の回転方向前側から上向きに屈曲され、回転方向後側の縁37bが直線縁39の回転方向後側から下向きに屈曲され、これらの間に流曲線状の面を形成したものである。これら第3羽根部37および第3取付部38には、その連続部分である前記直線縁39を除く外周縁に、それぞれ第3リブ部40a,40bが屈曲により連設されている。第3羽根部37の第3リブ部40aは攪拌部材25の回転方向前側に向けて突設され、第3取付部38の第3リブ部40bは下向きに突設され、それぞれ補強の役割をなす。
前記羽根部29,33A,33B,37からなる攪拌翼は、回転軸27の一番下側である一段目に、前記第1羽根部29が配設される。この際、回転軸27を軸受部24に支持させた状態で該軸受部24の上部を第1リブ部32bで覆う位置とする。また、二段目に配設される第2羽根部33Aは、第1羽根部29に対して、攪拌部材25の回転方向前側に120度回転した位置に固着される。また、三段目に配設される第2羽根部33Bは、二段目の第2羽根部33Aに対して、同様に攪拌部材25の回転方向前側に120度回転した位置に固着される。また、回転軸27の一番上側である四段目に配設される第3羽根部37は、第2羽根部33Bに対して、攪拌部材25の回転方向前側に90度回転した位置に固着される。これにより、本実施形態の攪拌部材25は、回転軸27から各羽根部29,33A,33B,37が放射状に突出する。
図1に示すように、前記処理槽20の下部外周面には、処理槽20内の処理材を所定温度範囲内に維持するための加熱手段としてヒータ41が配設されている。また、外装体11を構成する枠体12の前面と処理槽20との間には、蓋体51を自動開放するために人体の足の進入を検出する測距センサ42と、該測距センサ42を床面から所定高さに配置するためのケース43とが配設されている。前記測距センサ42は、ケーシングの内部に発光素子と、該発光素子から投射した光の反射光を受光する受光素子とを配設したものである。
前記ダクト部材18に接続する排気手段は、図3(A),(B)に示すように、前記攪拌部材25の駆動モータ26を迂回するように配設した排気ダクト44と、該排気ダクト44の内部に配設した第1送風手段である第1送風ファン46と、前記処理槽20内に配設した第2送風手段である第2送風ファン47とを設けたものである。また、この排気ダクト44の内部には、排気する空気に含まれた臭分は勿論、処理槽20内の空気に含まれた臭分を分解除去する脱臭手段が更に配設されている。
具体的には、前記排気ダクト44は、前記ダクト部材18に設けた吸気口19に接続されるもので、加熱源を備えた脱臭手段を配設するために、排気する空気の冷却区間を設ける目的として略L字形状に構成されている。この前記排気ダクト44において、機内に開口した吸気口19および機外に開口した排気部44aには集塵用のフィルタ45が配設されている。
前記第1送風ファン46は、前記排気ダクト44内において、機外に開口する排気部44aの近傍に位置するように配設したプロペラ形状の羽根を備えた周知のものである。
前記第2送風ファン47は、前記吸気口19の下方である処理槽20内における処理材の上方の空気層領域の空気を拡散するプロペラ形状の羽根を備えた周知のものである。この第2送風ファン47は、送出する風が処理材に向かうように、前記仕切板17の下面に所定間隔をもって配設されている。
前記脱臭手段は、前記排気ダクト44内において第1送風ファン46の上流側である吸気口19の近傍に配設されている。具体的には、この脱臭手段は、機内側から機外側に向けて順次配設した加熱ヒータ48と、加熱温度の検出手段であるサーミスタ49と、触媒50とを備えている。前記加熱ヒータ48は、触媒50が220℃から280℃の温度になるように加熱するもので、サーミスタ49の検出値に基づいて後述するマイコン75がオン、オフ制御する。前記サーミスタ49は、前記触媒50の検出し、温度に相当するデータをマイコン75に出力するものである。前記触媒50は、Fe-Cr-Alステンレス構造体からなるハニカム状の基材に白金を担持させ、イオウ系やアンモニア系などの臭分を化学的に反応させてCOやHOに変化させるものである。
前記蓋体51は、前記処理機本体10を構成する蓋枠14の上面に回動可能に取り付けられるとともに、付勢手段であるヒンジスプリング52により開放方向に付勢されたものである。なお、このヒンジ接続部分の近傍には、下向きに円弧状に突出する押圧部材53が設けられ、該押圧部材53がスイッチ54をオン、オフすることにより、生ゴミの投入を検出および蓋体51の開閉を検出する検出できるように構成している。また、この蓋体51の前部には、図4に示すように、下向きに突出した係止受部55が設けられ、この係止受部55がロック手段によってロックおよびアンロックされる。
前記ロック手段は、前記蓋枠14に回動可能に取り付けられ、前記係止受部55に係止する爪部58aを設けたロック部材56からなる。具体的には、このロック部材56は、蓋体51に回動可能に取り付ける取付部57より上方に突出するように先端に前記爪部58aを形成した係止部58が設けられている。また、取付部57には、略L字形状に突出して下向きに延びる作用部59が設けられている。この作用部59は、スプリング60によってロック位置である上向きに付勢されている。また、この作用部59には、前記測距センサ42による人体の検出により蓋体51を自動開放させる蓋体開放手段を構成するソレノイド61のロッド61aがリンク部材62を介して連結されている。さらに、作用部59の前部に位置するように蓋枠14には、手動式のロック解除操作部63がスプリング60によって外向きに付勢された状態で配設されている。なお、符号64は、蓋体51を自動および手動のいずれでも開放不可能とする手動式の強制ロック部材である。
このように構成された生ゴミ処理機には、図5に示すように、前記蓋枠14の前面に、表示手段を有する操作パネル65が配設されている。この操作パネル65には、機器を動作または停止するためのON/OFFスイッチ66と、処理材の処理機能の状態を示す第1表示部67、第2表示部68および第3表示部69と、フィルタ清掃表示部70とを備えている。そのうち、第1表示部67は、新たな生ゴミの投入の許可を意味するもので、「良好」という文字が印刷されている。第2表示部68は、処理材の処理機能が若干低下しているため、新たな生ゴミの投入を抑制することを促すもので、「ひかえめ」という文字が印刷されている。第3表示部69は、処理材の処理機能が低下しているため、新たな生ゴミの投入の不許可(禁止)を意味するもので、「中止」という文字が印刷されている。フィルタ清掃表示部70は、前記フィルタ45が目詰まり状態であることを表示するもので、スイッチの内部にLEDを配設したものである。このフィルタ清掃表示部70のスイッチを操作すると、フィルタ45の目詰まり状態を判断するための累積時間がリセットされる。また、本実施形態では、このフィルタ清掃表示部70のスイッチは、処理材を交換および補充したときに操作するスイッチとして兼用しており、該スイッチを5秒以上継続して押圧操作することにより、処理材の累積使用時間をリセットするように構成している。
また、本実施形態の生ゴミ処理機には、図6に示すように、前記処理槽20内に収容された処理材の温度Tおよび湿度Hを検出するための温湿度検出手段として、処理槽20内の温湿度Ts,Hs、処理材の温湿度Tk,Hk、および、外気の温湿度Tg,Hgを検出する第1から第3の温湿度センサ71〜73が配設されている。第3温湿度検出手段である処理槽用温湿度センサ71は、処理槽20内における処理材の上部の空間に配設されている。第1温湿度検出手段である処理材用温湿度センサ72は、処理槽20内における底に配設されている。第2温湿度検出手段である外気用温湿度センサ73は、処理機本体10の外装体11に配設されている。なお、これら温湿度センサ71〜73は、1つの筐体の内部に温度と湿度とを検出する検出機構が搭載された周知のものである。
そして、図1に示すように、前記外装体11と処理槽20との間の前方下部には、制御基板74が配設され、この制御基板74に実装された制御手段であるマイコン75は、予め設定されたプログラムに従って動作される。具体的には、このマイコン75は、商用電源からの電力が電源回路部76により直流電圧に変換され、この直流電圧が印加されることにより動作する。
前記マイコン75の主たる制御としては、蓋体開放手段の役割をなし、前記測距センサ42により人体を含む物体が検出可能な範囲内に近づいたことを検出すると、前記ソレノイド61を動作させ、係止部58による係止受部55の係止を解除することにより、ヒンジスプリング52の付勢力によって蓋体51を自動開放させる。また、スイッチ54により蓋体51が閉塞されたことを検出すると、その閉塞時を制御の開始点として、内蔵した時間計時タイマ77により時間の計測を開始し、前記ヒータ41のオン、オフ、攪拌部材25の回転の制御および脱臭手段の加熱ヒータ48の制御を開始する。さらに、所定時間毎に温湿度センサ71〜73による検出値に基づいて処理材の含水分などに基づく処理機能の状態を判断する処理材状態判断手段の役割をなし、その判断結果に基づいて前記ヒータ41をオン、オフ制御するとともに、攪拌部材25の回転数を制御する。かつ、排気手段のファン46,47をオンオフ制御するとともに、操作パネル65の表示部67〜69を点灯させて処理材の状態を表示する。
具体的には、マイコン75に内蔵されている記憶手段78であるROMには、図7に示すように、処理材の活性状態を判断する第1温度判断値Tαおよび第2温度判断値Tβが予め記憶されている。また、処理材の水分が少なく乾燥状態であると判断する第1湿度判断値Hα、および、含水分が過多状態であると判断する第2湿度判断値Hβが記憶されている。そして、処理材状態判断手段としてのマイコン75は、所定時間(2時間)毎に検出する前記温湿度センサ71〜73による検出値(外気Tg,Hg、槽内Ts,Hs、処理材Tk,Hk)から処理材温度Tおよび処理材湿度Hを演算する。そして、その演算値T,Hと、前記判断値Tα,Tβ,Hα,Hβとで、処理材が図表において、低湿低温状態、低湿適温状態、低湿高温状態、適湿低温状態、適湿適温状態、適湿高温状態、高湿低温状態、高湿適温状態および高湿高温状態のうち、どの領域に属するかを判断する。そして、その判断結果に基づいて、前記攪拌部材25、ヒータ41、ファン46,47、および、脱臭手段の加熱ヒータ48を予め設定されたプログラムに従って制御するとともに、操作パネル65の表示部67〜69を表示させる。
なお、本実施形態では、好気性の酵母菌からなる微生物(バイオ菌)を基材に担持させた処理材を適用しているため、処理材の活性状態を判断する第1判断値Tαは約30℃、第2判断値Tβは約50℃、処理材の水分が少なく乾燥状態であると判断する第1判断値Hαは約30%、および、含水分が過多状態であると判断する第2判断値Hβは約50%に設定している。また、検出値(外気Tg,Hg、槽内Ts,Hs、処理材Tk,Hk)から処理材温度Tおよび処理材湿度Hを導き出す演算式は、本発明者が鋭意実験することにより見出したものである。
判断結果に基づいた攪拌部材25の制御は、処理材の活性状態を意味する温度Tに拘わらず、含水量を意味する湿度Hのみにより変更するもので、良好状態である場合には通常(標準)で動作させ、乾燥状態である場合には攪拌を抑制して動作させ、水分過多状態である場合には攪拌を促進して動作させる。通常制御は、処理材の現状を維持するためのもので、1分オン(動作)させた後、3分オフ(停止)する周期を繰り返す。抑制制御は、処理材の水分の発散を抑制するとともに飛散を防止するためのもので、1分オンさせた後、10分オフする周期を繰り返す。促進制御は、水分を発散させるためのもので、1分オンさせた後、2分オフする周期を繰り返す。なお、本実施形態では、攪拌部材25の回転速度は、全て1分当たりの回転が1700rpmに設定されている。但し、時間の代わりに回転数を変更してもよい。
判断結果に基づいたヒータ41の制御は、処理材の活性状態を意味する温度Tと、含水量を意味する湿度Hとの相関関係により変更するもので、通常(標準)、促進、常時、抑制および停止の5段階で動作させる。通常加熱は、処理材の現状を維持するためのもので、10分オン(動作)させた後、20分オフ(停止)する周期を繰り返す。促進加熱は、水分の発散を促進させるためのもので、20分オンさせた後、10分オフする周期を繰り返す。常時加熱は、水分を速く発散させるためのもので、常に(1時間)オンさせ続ける。抑制加熱は、水分の発散を抑制するためのもので、5分オンさせた後、25分オフする周期を繰り返す。加熱停止は、水分の発散を防止するためのもので、常に(1時間)オフさせ続ける。但し、時間の代わりにヒータ41による加熱量を変更してもよい。
判断結果に基づいたファン46,47の制御は、攪拌部材25と同様に、処理材の活性状態を意味する温度Tに拘わらず、含水量を意味する湿度Hのみにより変更するもので、良好状態である場合には通常(標準)で動作させ、乾燥状態である場合には停止させ、水分過多状態である場合には常時動作させる。通常制御は、処理材の現状を維持するためのもので、3分オン(動作)させた後、1分オフ(停止)する周期を繰り返す。排気停止は、処理材の飛散を防止するためのもので、常に(1時間)オフさせ続ける。常時排気は、処理材の水分を発散させるとともに活性化を促進させるためのもので、常に(1時間)オンさせ続ける。なお、本実施形態では、第1送風ファン46の回転数は3800rpm、第2送風ファン47の回転数は2200rpmであり、これらは連動して常に動作される。
判断結果に基づいた加熱ヒータ48の制御は、攪拌部材25と同様に、処理材の活性状態を意味する温度Tに拘わらず、含水量を意味する湿度Hのみにより変更するもので、良好状態である場合には通常(標準)で動作させ、乾燥状態である場合には停止させ、水分過多状態である場合には常時動作させる。通常制御は、処理材の含水量が適量であることに伴って該処理材から発散される臭気を分解するもので、1時間オン(動作)させて停止される。脱臭停止は、処理材の含水量が少ないことに伴って処理材からは臭気が殆ど発散されないため、動作を停止して節電を図る。常時脱臭は、処理材の含水量が多いことに伴って処理材から多くの臭気が発散されるため、常に(4時間)オンさせ続けて機外への臭気の飛散を防止する。
また、本実施形態の生ゴミ処理機は、機器の使用を開始した当初や、定期的に処理材を交換したり補充した後に、処理材の微生物が十分に活性化していない状態では、水分過多状態を意味する「中止」の第3表示部69を表示させない。なお、この非表示期間は、発明者等が実験により見出した336時間(14日)に設定している。
さらに、本実施形態の生ゴミ処理機は、スイッチ54により蓋体51の閉塞を検出した後に、最初に処理材の状態を判断するまでの時間(120分)は、前記ヒータ41による予備加熱処理と、加熱ヒータ48による予備脱臭処理とからなる予備処理を実行する構成としている。なお、予備加熱処理は、処理材の加熱手段であるヒータ41、および、脱臭手段である加熱ヒータ48をフルパワーで動作させるものである。また、予備処理の実行時間は、処理材の判断周期と同一にする必要はなく、希望に応じて変更が可能である。
次に、マイコン75による制御について具体的に説明する。
電源が投入されると、マイコン75は、図8に示すように、まず、ステップS10で、時間計時タイマをリセットしてスタートさせた後、ステップS11で、処理材の実際の状態に拘わらず操作パネル65において投入許可を意味する第1表示部67を表示させる。
ついで、ステップS12で、設定時間(336時間)が経過(カウントアップ)したか否かを検出する。そして、設定時間が経過した場合にはステップS13に進み、設定時間が経過していない場合にはステップS15に進む。
ステップS13では、設定時間が経過していることを示すためにフラグfに1を入力した後、ステップS14で、時間計時タイマ77をストップしてステップS15に進む。
ステップS15では、後述する生ゴミ処理制御工程を実行してステップS16に進む。このステップS16では、フラグfに1が入力されているか否かを検出する。そして、fが1である場合にはステップS17に進み、fが1でない(f=0)場合にはステップS12に戻る。
ステップS17では、フィルタ清掃表示部70のスイッチにより処理材の補充を含む交換操作がなされたか否かを検出する。そして、交換操作を検出した場合にはステップS18に進み、フラグfに0を入力してステップS10に戻る。一方、交換操作を検出しない場合にはステップS15に戻る。
次に、ステップS15の生ゴミ処理制御工程について具体的に説明する。
この生ゴミ処理制御工程では、マイコン75は、図9に示すように、まず、ステップS20で、スイッチ54を介して蓋体51が開放されたか否かを検出する。そして、蓋体51の開放を検出した場合にはステップS21に進み、蓋体51の開放を検出しない場合にはステップS26に進む。
ステップS21では、攪拌部材25や排気手段のファン46,47などの各負荷部品の停止処理を行う。ついで、ステップS22で、スイッチ54を介して蓋体51が閉塞されたことを検出するまで待機する。そして、蓋体51の閉塞を検出すると、ステップS23で、処理材の処理機能の状態を検出する周期である2時間タイマをリセットしてスタートさせた後、ステップS24で、予備処理を実行してステップS26に進む。
ステップS26では、2時間タイマがカウントアップしたか否かを検出し、カウントアップした場合にはステップS27に進み、カウントアップしていない場合にはステップS30に進む。
ステップS27では、温湿度センサ71〜73によって次に処理材の状態を判断するために2時間タイマをリセットしてスタートさせる。その後、ステップS28で、処理材の状態を判断する処理材状態判断処理を実行した後、ステップS29で、その判断結果に基づいて操作パネル65の表示部67〜69の表示を変更してステップS30に進む。
ステップS30では、駆動モータ26および攪拌部材25からなる攪拌手段の制御処理、ヒータ41による加熱手段制御処理からなる処理材調整処理、ファン46,47による排気手段制御処理、および、加熱ヒータ48による脱臭処理を実行してリターンする。なお、蓋体の閉塞直後にこのステップS30に至った場合には、ヒータ41、ファン46,47および加熱ヒータ48は、ステップS24の予備処理を実行する。そして、本実施形態では、この予備処理の実行時間を温湿度センサ71〜73による処理材の判断周期と同一にしているため、蓋体51の閉塞後に、最初に処理材の状態を判断した後には、この判断に従って制御することになる。
次に、マイコン75によるステップS28の処理材状態判断処理について具体的に説明する。
この処理材状態判断処理では、マイコン75は、まず、各温湿度センサ71〜73によって各部位の温湿度を検出し、各検出値(外気Tg,Hg、槽内Ts,Hs、処理材Tk,Hk)から処理材温度Tおよび処理材湿度Hを演算する。そして、その演算値T,Hと、前記判断値Tα,Tβ,Hα,Hβとで、処理材が図表のどの領域に属するかを判断する。
そして、処理材温度Tが第1判断値Tαと第2判断値Tβの間(Tα≦T≦Tβ)で、処理材湿度Hが第1判断値Hαと第2判断値Hβの間(Hα≦H≦Hβ)である場合、処理材は適温適湿の良好状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は通常攪拌、加熱手段のヒータ41は通常加熱、排気手段のファン46,47は通常排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は通常加熱として制御される。
また、処理材温度Tが第1判断値Tαより低く(T<Tα)、処理材湿度Hが第1判断値Hαと第2判断値Hβの間(Hα≦H≦Hβ)である場合、処理材は処理機能が若干低下しているが、適湿低温の良好状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は通常攪拌、加熱手段のヒータ41は促進加熱、排気手段のファン46,47は通常排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は通常加熱として制御される。
また、処理材温度Tが第2判断値Tβより高く(Tβ<T)、処理材湿度Hが第1判断値Hαと第2判断値Hβの間(Hα≦H≦Hβ)である場合、処理材は処理機能が若干低下しているが、適湿高温の良好状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は通常攪拌、加熱手段のヒータ41は加熱停止、排気手段のファン46,47は通常排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は通常加熱として制御される。
また、処理材温度Tが第1判断値Tαと第2判断値Tβの間(Tα≦T≦Tβ)で、処理材湿度Hが第1判断値Hαより低い(H<Hα)場合、処理材は低湿適温の乾燥状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は抑制攪拌、加熱手段のヒータ41は抑制加熱、排気手段のファン46,47は排気停止、脱臭手段の加熱ヒータ48は加熱停止として制御される。
また、処理材温度Tが第1判断値Tαより低く(T<Tα)、処理材湿度Hが第1判断値Hαより低い(H<Hα)場合、処理材は低湿低温の乾燥状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は抑制攪拌、加熱手段のヒータ41は通常加熱、排気手段のファン46,47は排気停止、脱臭手段の加熱ヒータ48は加熱停止として制御される。
また、処理材温度Tが第2判断値Tβより高く(Tβ<T)、処理材湿度Hが第1判断値Hαより低い(H<Hα)場合、処理材は低湿高温の乾燥状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、操作パネル65において良好であることを示す第1表示部67が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は抑制攪拌、加熱手段のヒータ41は加熱停止、排気手段のファン46,47は排気停止、脱臭手段の加熱ヒータ48は加熱停止として制御される。
また、処理材温度Tが第1判断値Tαと第2判断値Tβの間(Tα≦T≦Tβ)で、処理材湿度Hが第2判断値Hβより高い(Hβ<H)場合、処理材は高湿適温の水分過多状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、フラグfが0の場合(処理材の投入後に設定時間が経過していない場合)を除き、操作パネル65において投入を控えることを促す第2表示部68が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は促進攪拌、加熱手段のヒータ41は促進加熱、排気手段のファン46,47は常時排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は常時加熱として制御される。
また、処理材温度Tが第1判断値Tαより低く(T<Tα)、処理材湿度Hが第2判断値Hβより高い(Hβ<H)場合、処理材は高湿低温の水分過多状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、フラグfが0の場合を除き、操作パネル65において投入を中止することを示す第3表示部69が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は促進攪拌、加熱手段のヒータ41は常時加熱、排気手段のファン46,47は常時排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は常時加熱として制御される。
また、処理材温度Tが第2判断値Tβより高く(Tβ<T)、処理材湿度Hが第2判断値Hβより高い(Hβ<H)場合、処理材は高湿高温の水分過多状態であると判断する。
その結果、ステップS29の表示部変更処理では、フラグfが0の場合を除き、操作パネル65において投入を控えることを促す第2表示部68が点灯される。また、ステップS30の処理材調整処理では、攪拌手段の攪拌部材25は促進攪拌、加熱手段のヒータ41は加熱停止、排気手段のファン46,47は常時排気、脱臭手段の加熱ヒータ48は常時加熱として制御される。
このように、本実施形態の生ゴミ処理機は、処理槽20内の温湿度、処理材の温湿度、および、外気の温湿度を検出する温湿度センサ71〜73を設け、生ゴミの分解処理に必要な温度と湿度を正確に判断できるようにしているため、処理材の分解能力が高い状態となるように、前記攪拌部材25、ヒータ41およびファン46,47を効率的に制御することができる。
具体的には、各温湿度センサ71〜73の検出値に基づいて処理材が乾燥状態であると判断すると攪拌部材25による攪拌を抑制(低減)し、また、水分過多状態であると判断すると攪拌部材25による攪拌を促進(増加)する。また、この攪拌部材25の制御と並行して、ヒータ41およびファン46,47を、微生物が活性化して活発に活動可能な温湿度領域に維持する。そのため、処理材を効率的に良好状態にすることができる。
さらに、処理材の含水分などに基づく処理機能の状態を操作パネル65に表示するため、ユーザに対して処理材が常に安定した状態を維持するように、生ゴミの投入を促すことができる。さらにまた、電源を投入した直後や、処理材を補充または交換した直後は、休眠状態の微生物が活性化していないため、分解処理機能は低い。しかし、本実施形態では、この投入した後の所定時間は、操作パネル65には良好状態を示す第1表示部67を表示させるため、新たな処理材にも拘わらず良好表示が行われないことによって、ユーザに対して違和感を与えるという不都合を防止できる。また、ユーザに生ゴミの投入を促進できるため、微生物の活性化を促進できる。
さらにまた、脱臭手段により処理槽20内で発生した臭気を分解できるため、臭気が外部に放出され、周囲を通るユーザに対して不快感を与えることを防止できる。しかも、本実施形態では、蓋体51の閉塞を検出すると、ヒータ41による予備加熱処理と脱臭手段による予備脱臭処理とを実行する構成としている。即ち、処理槽20内に新たな生ゴミが投入された状態を示す蓋体51の閉塞を検出すると、この種の生ゴミ処理機の一番の対策である臭いを抑制するために、前記予備加熱処理と予備脱臭処理とを実行する。そして、前記予備加熱処理により臭気の発生の原因になる生ゴミが含んだ水分を迅速に蒸発させることができる。また、この加熱時にはやはり臭気の発生が伴うため、前記予備脱臭処理により不快な臭気が放出されることを抑制できる。その結果、処理槽20内で不快な臭いが発生することを抑制することができる。
なお、本発明の生ゴミ処理機は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、前記実施形態では、排気手段は、排気ダクト44内に配設した第1送風ファン46と、処理槽20内に配設した第2送風ファン47とを備えた構成としたが、いずれか一方のみを搭載する構成としてもよい。しかも、前記実施形態では、各ファン46,47を連動させてオン、オフ制御する構成としたが、いずれかを単独で制御してもよい。特に、予備脱臭処理を行う場合には、機外への排気を抑制し、かつ、効率的な脱臭を行うために、第1送風ファン46は動作させず、第2送風ファン47のみを動作させてもよい。
また、前記実施形態では、処理材状態判断手段であるマイコン75の判断結果に従って、攪拌部材25、ヒータ41、ファン46,47および加熱ヒータ48を制御する構成としたが、いずれか1つのみを変更制御するように構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、処理材の状態を検出する検出手段として、処理槽用温湿度センサ71と処理材用温湿度センサ72と外気用温湿度センサ73との3つの温湿度検出手段を搭載したが、処理槽用温湿度センサ71は必ずしも搭載する必要はない。このようにすれば、処理材の状態を判断する精度は低くなるが、処理材の処理機能に大きな影響を及ぼす、処理材の温湿度Tk,Hkおよび外気の温湿度Tg,Hgの相関関係は正確に検出できる。そのため、前記撹拌部材およびヒータ41を効率的に制御することができ、前記実施形態と略同様の作用および効果を得ることができる。この構成は、20℃から40℃の常温付近に温調する好気性の酵母菌からなる微生物を基材に担持させた処理材を適用し、家庭の室内などの安定した常温の環境下に設置する生ゴミ処理機の場合に特に有効である。言い換えれば、このように2つの温湿度センサ72,73を搭載した生ゴミ処理機は、一般家庭用の室内に設置して使用する場合にコスト面からしても好適であり、前記実施形態の生ゴミ処理機は、一般家庭において屋外に設置して使用しても安定した処理能力を維持できるとともに、処理材を構成する基材に担持させる微生物の種類などに係る汎用性をも広くできる。
本発明の実施形態に係る生ゴミ処理機の断面図である。 撹拌部材を示す斜視図である。 排気手段の構成を示し、(A)平面図、(B)は要部断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 操作パネルを示す正面図である。 生ゴミ処理機の構成を示すブロック図である。 検出手段の検出値に基づいた処理材の判断を示す図表である。 マイコンによる制御を示すフローチャートである。 図8の生ゴミ処理制御工程を示すフローチャートである。
符号の説明
10…処理機本体
14a…投入口
20…処理槽
25…攪拌部材(攪拌手段)
26…駆動モータ
41…ヒータ(加熱手段)
44…排気ダクト
46…第1送風ファン(排気手段)
47…第2送風ファン(排気手段)
48…加熱ヒータ(脱臭手段)
50…触媒(脱臭手段)
51…蓋体
54…スイッチ(蓋体閉塞検出手段)
65…操作パネル
67〜69…表示部
71…処理槽用温湿度センサ
72…処理材用温湿度センサ
73…外気用温湿度センサ
75…マイコン(制御手段)

Claims (13)

  1. 処理材を収容する処理槽を有する処理機本体と、前記処理槽の内部に収容した生ゴミと処理材とを攪拌する攪拌手段と、前記処理槽内を加熱する加熱手段と、前記処理槽内の空気を排気する排気手段とを備えた生ゴミ処理機において、
    前記処理材の温湿度および外気の温湿度を検出する第1および第2の温湿度検出手段と、これら温湿度検出手段による検出値に基づいて前記攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御する制御手段とを設けたことを特徴とする生ゴミ処理機。
  2. 前記処理槽内の温湿度を検出する第3の温湿度検出手段を更に設け、
    前記制御手段は、前記第1から第3の温湿度検出手段による検出値に基づいて前記攪拌手段、加熱手段および排気手段のうち少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ処理機。
  3. 前記温湿度検出手段の検出値に基づいて前記処理材の状態を判断する処理材状態判断手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生ゴミ処理機。
  4. 前記処理材状態判断手段が判断した処理材の状態を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の生ゴミ処理機。
  5. 前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記攪拌手段による攪拌を抑制するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  6. 前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記加熱手段による加熱を抑制するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  7. 前記処理材状態判断手段が処理材が乾燥状態であると判断すると、前記制御手段は、少なくとも前記排気手段による排気を抑制するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  8. 前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記攪拌手段による攪拌を増加するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  9. 前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記加熱手段による加熱を増加するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  10. 前記処理材状態判断手段が処理材が水分過多状態であると判断すると、前記制御手段は少なくとも前記排気手段による排気を増加するようにしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ処理機。
  11. 前記処理材状態判断手段による判断結果に基づいて動作する脱臭手段を更に設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項10のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
  12. 前記処理機本体に開閉可能に取り付けられ前記処理槽の投入口を閉塞する蓋体を設けるとともに、該蓋体が閉塞されたことを検出する蓋体閉塞検出手段を設け、
    前記制御手段は、前記蓋体閉塞検出手段により前記蓋体の閉塞を検出すると前記脱臭手段を動作させる予備脱臭処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項11に記載の生ゴミ処理機。
  13. 前記処理機本体に開閉可能に取り付けられ前記処理槽の投入口を閉塞する蓋体を設けるとともに、該蓋体が閉塞されたことを検出する蓋体閉塞検出手段を設け、
    前記制御手段は、前記蓋体閉塞検出手段により前記蓋体の閉塞を検出すると前記加熱手段を動作させる予備加熱処理を実行するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の生ゴミ処理機。
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