JP2006247110A - 蒸気噴射式洗浄装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 蒸気発生装置を小型で噴射容量のものにしながらも、所要の箇所に高圧化した蒸気を容易に供給することができるようにして、路面等に付着した粘着物を確実に除去することができるようにした、蒸気噴射式洗浄装置及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 蒸気を発生する蒸気発生装置10と、蒸気発生装置により発生した該蒸気を洗浄対象に噴射する蒸気噴射ノズル2と、蒸気噴射ノズルの噴射口内部に該噴射口を部分的に閉塞するように配置されるとともに、該閉塞箇所が移動するように可動にそなえられた噴射案内部材とをそなえるように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、路面上又は壁面上に付着したチューインガム等の粘着物の除去に用いて好適の、蒸気噴射式洗浄装置及び方法に関するものである。
路面や壁面等(以下、単に路面等という)の汚れの中に、例えばガム(以下、単にガムという)等の粘着物の固着による汚れがある。このような汚れは、洗剤を用いてブラッシングしても容易には落ちないため、街の美観を損ねている。
このような粘着物の除去を行なう場合、従来からの方法では、腰をかがめてガムを金属のヘラで削り取るというものであったが、その後、薬剤をスプレーして軟化させ削り取る手法や、逆に冷却硬化して削り取る手法が考えられた。さらには、電気蒸気ボイラ等を使って蒸気熱と薬剤を併用して粘着物の除去が行われるようになった。
また、特許文献1では、路面等に固着したガムを高温高圧の蒸気によって除去する技術が提案されている。この技術は、噴射する蒸気の圧力と、蒸気を噴射することによる加熱効果及び湿潤効果によってガムを微細片に砕解させ、その後、これを掃き取ったり吸引したりして除去するものである。
しかし、この技術では、ガムを破解するために、蒸気が高温高圧であることが必要であり、このような高温高圧の蒸気を発生させるには、ボイラの大型化や重量増を招き、清掃時の取り回しが悪化し、清掃作業のコスト増となるばかりでなく、自由度が低下するという課題があった。また、噴射される蒸気が高温高圧であるため、蒸気を噴射される路面等を損傷させるおそれもある。
そこで、本願発明者は、比較的低温且つ低圧の蒸気を使用しながらもガム等の粘着物を路面等から容易に除去することができるようにするために、種々の技術を開発してきた。
これらの技術は、ガムを破解して除去するのではなく、ガム等を溶融させて除去するものである。つまり、比較的低温且つ低圧の蒸気であってもこのような蒸気雰囲気内でガム等は時間とともに溶融して路面等から除去可能になる。したがって、ガム等の付着した路面上の領域に供給した蒸気を閉じ込めて、ガム等を溶融させた後に、ブラッシング等によって路面上からガムを除去することができる。
この場合、例えば、蒸気の中に洗剤成分が含まれていれば、洗浄性能が上がって比較的低温且つ低圧の蒸気によってより容易にガム等を除去することができる。しかし、これを実施すると、蒸気を発生させるボイラに供給する水に洗剤を混入すると洗剤に含まれる界面活性剤等によってボイラ内に泡が発生しノズルからの蒸気噴射が妨げられ、十分な洗浄効果が得られないばかりか、ボイラ内の底面部等で洗剤が焦げ付いてボイラの損傷を招くおそれもある。そこで、蒸気を生成するための水に、一般的な洗剤ではなく、ボイラ内で泡を発生しない又は発生し難い性質を有する洗剤成分を混合させることを提案した(特許文献2参照)。このような洗剤成分として、具体的に柑橘類の果実の皮から得られる洗剤成分等を提案した。
かかる技術によれば、比較的低温且つ低圧の蒸気により粘着物の除去を行なえることから、小型で軽量なボイラを使用でき、清掃時の取り回し性の向上や清掃作業のコスト低減を実現できるだけでなく、蒸気を噴射される路面等の損傷も招きにくくなる。
なお、このような粘着物の除去に着目したものではないが、特許文献3には、路面清掃等に適用可能な蒸気を用いた洗浄装置であって、蒸気発生装置を一体化して装置をコンパクトにしたものが開示されている。
特表2000−515938号公報 特開2004−267592号公報 特表2001−509725号公報
ところで、特許文献3に記載の蒸気式洗浄装置のように、蒸気発生装置を一体化したりして装置のコンパクト化を図ると、蒸気式洗浄装置の操作性が向上して好ましい。しかし、この場合、外付けボイラからの蒸気を利用する場合に比べて、蒸気噴射圧が低く蒸気噴射量も少なくなってしまうため、粘着物を溶融,剥離させるのに時間がかかったり、溶融,剥離自体が困難になったりする。
つまり、路面等に固着した粘着物の周りを蒸気の充満した雰囲気にすることで、粘着物を溶融させて路面等から剥離させることができるが、より効率よく溶融,剥離させるには、噴射する蒸気の圧力をある程度高くして路面等と粘着物との接合部分に向けて蒸気を噴射させることが有効であるが、蒸気発生装置を小型化すると、必要な蒸気圧力を得難くなってしまうので、より効率よく溶融,剥離させることが困難になる。
一方、このように、蒸気噴射圧が低く蒸気噴射量も少ない蒸気発生装置において噴射蒸気圧を高める手段として、蒸気噴射ノズルの噴射口を小さくすることが考えられる。しかし、噴射口を小さくすると、蒸気の供給範囲が限定されてしまい、路面等と粘着物との接合部分に蒸気を供給する操作が難しくなってしまう。
特に、粘着物の周りを蒸気の充満した雰囲気に保持するには、蒸気の噴射ノズルを含むようにカップを設けてこのカップを粘着物の固着した路面に被せるようにすることが有効であるが、この場合、蒸気噴射ノズルがカップに隠れてしまうため、所要の箇所に蒸気を供給する操作が益々難しくなってしまう。
また、噴射口を小さくすると、路面にごく部分的にしか蒸気を供給できないため、粘着物を溶融,剥離させるには、蒸気噴射ノズルを移動させるなどの操作が必要になり、この点でも、所要の箇所に蒸気を供給する操作が難しくなってしまう。
また、噴射口から噴射された蒸気の圧力や温度は、噴射口から離れるのに従って低下するので、噴射口を蒸気供給したい粘着物にある程度接近させて作業を行なうことが必要になる。例えば、0.3MPa程度加圧した蒸気を用いる場合、噴射口の口径にもよるが、噴射口から粘着物までの距離が2cm程度であれば、蒸気の圧力や温度の低下は僅かであるが、それ以上になると蒸気の圧力や温度の低下が無視できなくなる。
しかし、噴射口から粘着物までの距離を2cm程度まで近づけると、やはり蒸気の供給範囲が限定されてしまい、路面等と粘着物との接合部分に蒸気を供給する操作が難しくなってしまう。もちろん、蒸気の噴射口を大きくしたり、蒸気をより高圧に加圧したりすれば、蒸気の供給範囲を広げることができるが、大容量の蒸気ボイラや、より高圧の蒸気の蒸気を生成しうる高性能の蒸気ボイラが必要となり、蒸気ボイラの大型化を招き、例えば路上清掃をする際に、大型の蒸気ボイラを伴って作業を行なわなくてはならず、機動性が低下し清掃作業自体にも支障を来たすことが考えられる。
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、蒸気発生装置を小型で噴射容量のものにしながらも、所要の箇所に高圧化した蒸気を容易に供給することができるようにして、路面等に付着した粘着物を確実に除去することができるようにした、蒸気噴射式洗浄装置及び方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の蒸気噴射式洗浄装置は、蒸気を発生する蒸気発生装置と、該蒸気発生装置により発生した該蒸気を洗浄対象に噴射する蒸気噴射ノズルと、該蒸気噴射ノズルの噴射口内部に該噴射口を部分的に閉塞するように配置されるとともに、該閉塞箇所が移動するように可動にそなえられた噴射案内部材とをそなえていることを特徴としている。
このような構成によれば、噴射案内部材が、蒸気噴射ノズルの噴射口を部分的に閉塞するため、噴射口から噴射される蒸気の圧力が高められるとともに、噴射口から噴射される蒸気の方向も制限される。また、噴射案内部材が噴射口内部で可動にそなえられるため、噴射案内部材の移動に応じて噴射口の開口箇所も移動し、噴射口からの蒸気の噴射方向も移動する。
なお、中間部に該蒸気発生装置を装着され、先端部に該蒸気噴射ノズルを装着された柄をそなえ、該柄の先端部には、該蒸気噴射ノズルを覆うように配置され、該洗浄対象に当接されると該洗浄対象との間に該蒸気噴射ノズルから噴射された該蒸気を閉じ込めるカップが装着されていることが好ましい。この場合、柄を掴んで装置を操作することができ、また、カップ内に蒸気を閉じ込めるように操作して、洗浄対象を蒸気雰囲気に保持することができる。
また、該蒸気発生装置は、洗浄水を貯留するタンクと、高温状態に加熱された高温部を有する蒸気発生室と、該タンク内の洗浄水を少量ずつ該蒸気発生室に供給するポンプとをそなえ、該蒸気発生室に供給された該洗浄水を該高温部に接触させることにより加熱して瞬時に蒸気を発生させるように構成されていることが好ましい。この場合、発生した蒸気を蒸気発生室からその下流の蒸気噴射ノズルに速やかに導いて噴射することができ、効率よく蒸気の発生及び使用を行なうことができる。
あるいは、該蒸気発生装置は、水を圧送するポンプと、該ポンプに接続され該ポンプから圧送された水を流通させながら内周面により加熱して蒸気を生成する蒸気生成用筒体と、該筒体内に装備され内部の水又は蒸気を該筒体の該内周面に沿って螺旋状に流通するように案内する螺旋状の案内部材とから構成されていることが好ましい。この場合も、発生した蒸気を蒸気生成用筒体からその下流の蒸気噴射ノズルに速やかに導いて噴射することができ、効率よく蒸気の発生及び使用を行なうことができる。また、筒体内で、蒸気は螺旋状の案内部材によって筒体の内周面に沿って螺旋状に流通するので、蒸気が筒体の内周面から加熱され易くなる。
あるいは、該蒸気発生装置は、ボイラと、該ボイラに接続され該ボイラで生成された蒸気を流通させながら内周面により加熱して加圧する蒸気加圧用筒体と、該筒体内に装備され該蒸気を該筒体の該内周面に沿って螺旋状に流通するように案内する案内部材とから構成されていることが好ましい。この場合も、発生した蒸気を蒸気加圧用筒体で加圧した上でその下流の蒸気噴射ノズルに速やかに導いて噴射することができ、効率よく蒸気の発生及び使用を行なうことができる。また、筒体内で、蒸気は螺旋状の案内部材によって筒体の内周面に沿って螺旋状に流通するので、蒸気が筒体の内周面から加熱され易くなる。
該蒸気生成用筒体又は該蒸気加圧用筒体の該内周面には、加熱体が埋設され、該案内部材は該内周面に接触する螺旋状外周面を有していることが好ましい。これにより、案内部材が筒体の内周面から熱を受けて加熱されるため、筒体内を螺旋状に流通する水又は蒸気は、筒体の内周面と案内部材とから熱を受けることになり、蒸気がより加熱され易くなる。
また、該噴射案内部材は、該蒸気噴射ノズルの該噴射口内部の空間に内蔵され、蒸気を受けることにより遊動可能な、単数又は複数のボールにより構成することができる。この場合、蒸気噴射ノズルの噴射口内部の空間内で、単数又は複数のボールが蒸気を受けることにより遊動しながら噴射口を部分的に塞ぐため、噴射案内部材を移動させる特別な手段を設けることなく、噴射口の閉塞箇所を移動させることができ、噴射口から噴射される蒸気を高圧にし、且つ噴射方向を移動させることができる。
また、該噴射案内部材は、該蒸気噴射ノズルの該噴射口内部の空間に蒸気の噴射方向に沿って配置されて回転可能な軸部材であって、少なくとも該噴射方向に向く先端部の外周に螺旋状の溝を形成され、蒸気を受けることにより回転可能な螺旋溝付き軸部材により構成することができる。この場合も、蒸気噴射ノズルの噴射口内部の空間内で、螺旋溝付き軸部材が蒸気を受けることにより回転しながら螺旋溝以外の箇所で噴射口を部分的に塞ぐため、噴射案内部材を移動させる特別な手段を設けることなく、噴射口の閉塞箇所を移動させることができ、噴射口から噴射される蒸気を高圧にし、且つ噴射方向を移動させることができる。
該洗浄対象は、チューインガムをはじめとした粘着物が付着した路面又は壁面であって、該柄の先端部における該カップの隣には、該蒸気により上記の路面又は壁面から剥離可能になった該粘着物の除去に用いるブラシが装着されていることが好ましい。この場合、カップ等を用いて、粘着物が付着した路面又は壁面を蒸気雰囲気に保持することで、粘着物を溶融させて路面又は壁面から剥離させることができ、ブラシで路面又は壁面をブラッシングすることにより、粘着物を路面又は壁面から除去することができる。
また、本発明の蒸気噴射式洗浄方法は、請求項9記載の蒸気式洗浄装置を用いた洗浄方法であって、該粘着物の付着した路面又は壁面に対して該カップ該粘着物を閉じ込めるように該カップを当接させて、該蒸気噴射ノズルから蒸気を噴射し、該蒸気により該粘着物が溶融し上記の路面又は壁面から剥離するのを待った後、該ブラシのブラッシングにより上記の路面又は壁面上の該粘着物を剥ぎ取ることを特徴としている。
本発明の蒸気噴射式洗浄装置によれば、噴射案内部材により、噴射口から噴射される蒸気の圧力が高められ且つ蒸気の噴射方向も移動するので、時間経過に応じて加圧した蒸気を比較的広範囲に供給することが可能になる。特に、噴射口から清掃対象までの距離を接近させても、清掃対象に比較的広範囲に蒸気を供給することができるため、蒸気発生装置が比較的低容量で低噴射圧のものであっても、噴射口を清掃対象に近づけて、噴射口から噴射された蒸気の圧力や温度をほとんど低下させることなくしかも広い範囲に清掃対象に蒸気供給することができ、蒸気による高い清掃性能を確保することができる。
また、洗浄対象を、チューインガムをはじめとした粘着物が付着した路面又は壁面とするとともに、蒸気噴射ノズルを覆うように配置したカップを設けた本発明の蒸気噴射式洗浄装置及び本発明の蒸気噴射式洗浄方法によれば、粘着物と路面又は壁面との間に加圧した蒸気を満遍なく供給することが可能になり、粘着物を路面又は壁面から容易に剥ぎ取ることができるようになる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変形して実施することができる。
[1.第1実施形態]
図1〜図7は本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置を説明する図である。
まず、装置の全体構成を説明すると、図2に示すように、この蒸気噴射式洗浄装置は、柄(スティック状のハンドル)1と、この柄1の中間部に取り付けられた蒸気発生装置10と、柄1の先端部(下端部)に配置され蒸気発生装置10と蒸気供給管6を介して接続された蒸気噴射ノズル2と、この蒸気噴射ノズル2を覆うように配置されたカップ(カバー)3と、柄1の先端部にカップ3に隣接して配置されたブラシ4とをそなえている。なお、これらの蒸気発生装置10,蒸気噴射ノズル2,カップ3及びブラシ4は、柄1に対してステー5a〜5cを介して取り付けられる。また、柄1の基端側(上端側)のハンドル部には、スイッチプレート17が配置されている。
蒸気発生装置10は、図2,図3に示すように、洗浄水を貯留するタンク11と、高温状態に加熱された高温部12a,12bを有する蒸気発生室12と、タンク11内の洗浄水を少量ずつ蒸気発生室12に供給するポンプ13とをそなえており、基端側(上端側)から、タンク11、ポンプ13、蒸気発生室12の順に配置されている。
蒸気発生室12の高温部は、セラミックで形成された母材12aの内部に電気ヒータ(加熱体とも称し、以下、単に、ヒータともいう)12bを装備したもので、ヒータ12bの熱がセラミック製母材12aに伝導し、セラミック製母材12aが高温になる。このセラミック製母材12aには、その中心部分に蒸気発生室12を上下に貫通する蒸気生成空間12cが形成されており、この蒸気生成空間12cに供給された洗浄液がセラミック製母材12aに接触することにより、瞬時に気化して蒸気になるように構成されている。
この蒸気生成空間12cの一端(上端)には、ポンプ13により洗浄液が送給されるようになっている。つまり、タンク11には、吸入管(ホース)14aを介してポンプ13の給水口が接続され、ポンプ13の吐出口には吐出管(ホース)14bが接続され、吐出管14bの先端が、洗浄液吐出口14cになっている。また、吐出管14bの途中には、洗浄液の逆流(ポンプ13の吐出方向と逆方向への流れ)を阻止する逆止弁15が介装されている。
そして、洗浄液吐出口14cは、吐出管14bを屈曲させた先に形成されており、蒸気生成空間12cの壁面に向けて洗浄液を吐出するようになっている。また、ここでは、蒸気生成空間12c自体も、蒸気発生室12の長手方向に対して傾斜しており、洗浄液吐出口14cから吐出された洗浄液を蒸気生成空間12cの壁面で確実に捕らえることができるようになっている。なお、図示しないが、蒸気生成空間12cの一端(上端)は密閉されている。
このような構成によって、洗浄液吐出口14cから吐出された洗浄液は、高温になった蒸気生成空間12cの壁面に当たると、焼け石に接触した水が瞬時に蒸気になるように、ほとんど瞬間的に蒸気になる。
なお、蒸気生成空間12cが蒸気の発生によって圧力上昇すると、ポンプ13側に圧力が作用して吐出管14b内の洗浄液が逆流することになるが、これは、上記の逆止弁15によって防止される。また、ポンプ13の吐出圧も、蒸気生成空間12c内の圧力以上の吐出圧で洗浄液の吐出が行なわれるようになっている。
図4は、このような蒸気発生装置10の電気系統を示す回路図であるが、この回路には、電源スイッチ17aとこの電源スイッチ17aがオン状態であることを表示する電源ランプ17bと、ポンプ13をオンオフするポンプスイッチ17cとこのポンプスイッチ17dがオン状態であることを表示するポンプオンランプ17dと、ヒータ21bが所定温度(例えば、250℃)に上昇すると回路をオフとして、所定温度(例えば、230℃)に下降すると回路をオンとするバイメタル等を用いたサーモスタット又はこれに相当する電子回路19と、ヒータ21bがオン状態であることを表示するヒータオンランプ17eとをそなえている。
これらのうち、スイッチ類17a,17cやランプ類17b,17d,17eはスイッチプレート17に集約配置されている。
なお、ここでは、電源18として、外部にそなえられた交流発電機が用いられるものとしているが、一般の家庭用電力等を供給する電力供給ラインを用いてもよい。
次に、蒸気噴射ノズル2について説明すると、図1,図5に示すように、蒸気噴射ノズル2の先端には、噴射口部20が形成され、この噴射口部20の内部空間20aには、噴射案内部材としてボール21が内蔵されている。このボール21は、噴射部20bの内径よりも大きく、且つ、内部空間20a内で適当な隙間をもって遊動しうる程度の外径に設定される。また、ここでは、ボール21は2つ内蔵されている。そして、各ボール21は噴射口部20内を流通する蒸気流によって遊動するようになっている。なお、ボール21の数はこれに限定されず、単数又は3個以上としてもよい。ただし、ボール21を2つ内蔵することで、ボール21同士が干渉しながら適当に遊動するので、噴射案内部材として狙う機能を満たしやすい。
さらに、蒸気発生装置10の吐出口12dには、蒸気生成空間12cの内圧(即ち、蒸気圧)が所定圧(例えば、2.5MPa)まで上昇したら開放する吐出口開閉弁7が備えられており、蒸気圧が十分に上昇するまでは蒸気発生装置10から蒸気の吐出は行われず、蒸気圧が十分に上昇してはじめて蒸気発生装置10からの蒸気の吐出が行われるようになっている。
本実施形態の吐出口開閉弁7は、図3(a),(b)に示すように、吐出口12dに気密に接続されたケーシング7aと、ケーシング7a内に装備された弁体7bと、吐出口12dに設けられて弁体7bが密着可能な弁座7cと、先端を弁体7bに結合され基端をケーシング7aの外部に突出させた軸7dと、ケーシング7aの外部に突出した軸7dを覆うように装備されたカバー7iと、軸7dの中間部に固設されたスプリングシート7eと、カバー7i内部の軸7dの外周に配置されカバー7i側(ケーシング7a側)に固定されたスプリングシート7fと、スプリングシート7e,7f間に装備されたコイルスプリング7gと、軸7dのケーシング7a貫通部を覆うように弁体7bとケーシング7aの内壁面との間に介装されたベローズ7hと、をそなえている。
コイルスプリング7gは、弁体7bが弁座7cと密着するように付勢しており、このコイルスプリング7gの付勢力は、蒸気生成空間12c内部の蒸気圧(吐出口12dの内圧)が設定圧(例えば、0.25MPa加圧した蒸気圧)に達するまでは弁体7bを弁座7cに密着させ[図3(a)参照]、蒸気生成空間12c内部の蒸気圧が設定圧以上になると、蒸気生成空間12c側からの内圧によって弁体7bを弁座7cから離間させる[図3(b)参照]ように設定されている。したがって、蒸気生成空間12c内部の蒸気圧が設定圧以上になると、蒸気生成空間12c内部の蒸気は、図3(b)に白抜き矢印で示すように、吐出口開閉弁7の開口から、蒸気供給管6に進入するようになっている。なお、ベローズ7hによって、ケーシング7a内部の蒸気は軸7dの貫通部から漏出することはない。
蒸気供給管6は、この吐出口開閉弁7の吐出側に接続されるが、この蒸気供給管6の途中には、ケース57a内に弁体57bを備え、この弁体57bを、ソレノイド部57cを通じて作動(回動又は進退)させることで蒸気供給管6を開閉(開度調整も含む)する電磁弁57が介装されている。この電磁弁57は、図4に示すように、スイッチプレート17(図2参照)に備えられたスイッチ17fによってソレノイド部57cへの通電を制御することで開閉操作できるようになっている。また、ソレノイド部57cへの通電を表示する電磁弁開閉ランプ17gも備えられている。例えば、ソレノイド部57cへ通電すれば閉となる設定(常時開設定)では、電磁弁開閉ランプ17gの点灯は電磁弁57が開状態であることを示すことになる。
また、本装置では、蒸気生成空間12c内の蒸気圧が過剰に上昇したら蒸気生成空間12cを外気に開放する図示しない安全弁が設けられているものとする。
本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置は、上述の如く構成されているので、以下のような手順(方法)で例えばチューインガムが付着した路面の洗浄を実施することができる。
まず、前もってタンク11内に洗浄水を充填する。本蒸気発生装置では、この洗浄水に洗剤を混入させても泡立ちの害も少ないので、洗浄水には適宜洗剤を混入させる。もちろん、泡立ち難い柑橘類の果実の皮から得られる洗剤成分等を用いても良い。
そして、柄1をもって電源スイッチ17aをオンにして、ヒータ21b及びセラミック製母材12aが高温になるのを待って、ポンプスイッチ17cをオンにする。また、カップ3を路面7のガム8が付着した部分に被せる。カップ3の下端には弾性体のスカート部3aが備えられるので、カップ3を路面7に密着させることができる。
これにより、ポンプ13が作動して、蒸気生成空間12cに洗浄水を供給するので、セラミック製母材12aから熱を受けた洗浄水が瞬時に蒸気となって、蒸気噴射ノズル2かた吐出される。
このとき、蒸気噴射ノズル2先端の噴射口内部空間20aには、噴射案内部材として2つのボール21が内蔵されており、各ボール21は噴射口部20内を流通する蒸気流によって遊動するので、ボール21が噴射口21bを部分的に塞ぎ、しかも、噴射口21bを塞ぐ部分はボール21の遊動によって時々変化するので、あるときには、図6(a)に示すような方向に蒸気を噴射して、その後は、図6(b)に示すような方向に蒸気を噴射して、結果として、図7に示すように、ガム8を覆うように蒸気を噴射することになる。
これにより、路面7とガム8との固着部の間に直接蒸気を噴射しながら、カップ3内を蒸気雰囲気にするため、効率よく、ガム8が溶解して路面7から剥離する。したがって、その後、ブラシで路面7をブラッシングすればガム8を容易に除去できる。
また、ボール21の遊動によって蒸気の噴射方向が変化するので、噴射口21bを蒸気供給したいガム8に接近(例えば、距離2cm程度)させて作業を行なっても、蒸気の供給範囲を広く確保することができ、発生する蒸気圧が低くても、発生する蒸気容量が少なくても、十分な圧力の蒸気をガム等の洗浄対象物に吹き付けることができ、必要な洗浄性能を確保できる。
蒸気発生装置10に要求される蒸気圧を低くでき、蒸気容量も小さくできるため、蒸気発生装置10を十分に小型化することができ、例えば路上清掃をする際にも、本装置を用意に持ち運びながら作業を行なうことができる。
また、蒸気発生装置10の吐出口12dに備えられた吐出口開閉弁7によって、蒸気圧が設定圧(例えば、0.25MPa加圧した蒸気圧)以上に十分に上昇してはじめて蒸気発生装置10からの蒸気の吐出が行われるようになっているので、必要な蒸気圧を確保することができ、路面7上のガム8等を溶解し剥離しやすくなる。
特に、スイッチプレート17に備えられたスイッチ17fによって、電磁弁57を操作して蒸気噴射ノズル2から蒸気噴射状態を操作することができるので、必要に応じて且つ無駄なく蒸気を利用することができる。
[2.第2実施形態]
図8,図9は本発明の第2実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置及びその変形例を説明する図である。
本実施形態は、噴射案内部材が第1実施形態と異なっている。
図8に示すように、本実施形態は、噴射案内部材が回転可能な軸部材31によって構成されている。この軸部材31は、蒸気噴射ノズル2の噴射口内部空間30aに蒸気の噴射方向に沿って配置されており、少なくとも噴射方向に向く先端部の外周に螺旋状の溝31aを形成され、この螺旋状の溝31間の螺旋状の突起部30bで蒸気流を受けることにより回転するようになっている。また、噴射口30bには、螺旋状の溝31aを形成された軸部材31の先端が位置しており、噴射口30b内の蒸気は螺旋状の溝31aから吐出されるようになっている。
このような構成によっても、蒸気流によって、螺旋溝31a付きの軸部材31が回転して、螺旋状の溝31aが時間とともに移動するので、あるときには、図7(a)に示すような方向に蒸気を噴射して、その後は、図7(b)に示すような方向に蒸気を噴射して、結果として、図7に示すように、ガム8を覆うように蒸気を噴射することになる。
これにより、路面7とガム8との固着部の間に直接蒸気を噴射しながら、カップ3内を蒸気雰囲気にするため、効率よく、ガム8が溶解して路面7から剥離する。したがって、その後、ブラシで路面7をブラッシングすればガム8を容易に除去できる。
なお、図9に示すように、螺旋溝41a付きの軸部材41の中間部に、軸の側方に突出した羽根車43を設けるとともに、蒸気噴射ノズル2先端の噴射口部40の側方から蒸気を導入する蒸気導入口42を設けて、流入した蒸気流を羽根車43に当てて軸部材41を回動させるようにしても良い。
[3.第3実施形態]
図10〜図12は本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置を説明する図である。図10において図2と同符号は同様のものを示し、図11において図3と同符号は同様のものを示し、これらについては説明を一部省略する。
まず、装置の全体構成を説明すると、図10に示すように、この蒸気式洗浄装置は、第1,2実施形態と同様に、柄1と、柄1に装備された蒸気発生装置置50の一部と、柄1に装備された蒸気噴射ノズル2と、柄1に装備されたカップ(カバー)3と、柄1に装備されたブラシ4と、柄1から離れた外部に装備されたタンク51,ポンプ53,発電機18とをそなえている。また、柄1の基端側(上端側)のハンドル部には、スイッチプレート17が配置されている。
蒸気発生装置50は、図10,図11に示すように、洗浄水を貯留するタンク51と、高温状態に加熱された加熱体(高温部ともいう)55a〜55cが内周面に埋設された蒸気生成用筒体52と、タンク51内の洗浄水を少量ずつ蒸気生成用筒体52に供給するポンプ53と、タンク51とポンプ53とを連絡する接続管54a及びポンプ53と蒸気生成用筒体52とを連絡する接続管54bをそなえており、ここでは、タンク51とポンプ53とが、柄1から離れた外部に発電機18とともに一体化されて装備されている。
蒸気生成用筒体52は、図11に示すように、円筒状に形成された鋼管等であって、この筒体52の内周面52aには、電気ヒータ(単に、ヒータともいう)である加熱体(高温部)55a〜55c(各電気ヒータを区別しない場合には符号55で示す)が設けられている。ここでは、電気ヒータ55a〜55cは軸方向に3つに分割されており、スイッチプレート17に備えられた図示しないスイッチによって、各電気ヒータ55a〜55c毎にオンオフ制御及び供給電流量の制御を行なえるようになっている。
したがって、例えば、高圧及び/又は高温の蒸気を生成したい場合には、電気ヒータ55a〜55c全て電力供給するように、各電気ヒータ55a〜55cに対応したスイッチをオンにする。このとき、各電気ヒータ55a〜55cの供給電流量を最大にすれば、最も高圧の或いは高温の蒸気を生成することができる。また、それほど高圧又は高温の蒸気を要しない場合には、各電気ヒータ55a〜55cの一部のみをオンにしたり、オンにした電気ヒータ55a〜55cの供給電流量を抑えるようにしたりすることができる。この一部のみをオンする場合、下方(吐出口)に近い電気ヒータの方をオンにすれば、熱損失を抑えながら生成した蒸気を蒸気噴射ノズル2側に供給することができる。
また、蒸気発生量を増大させる場合には、スイッチプレート17に備えられた図示しないスイッチ等によって、ポンプ53の吐出流量を上昇させるとともに、電力供給する電気ヒータの数を増やし、各電気ヒータ55a〜55cによる発熱量を増大させればよい。蒸気発生量が僅かでよければ、逆に、ポンプ53の吐出流量を抑え、電力供給する電気ヒータの数を減らしたり、各電気ヒータ55a〜55cによる発熱量を減らしたりすることで、効率よく蒸気を発生させることができる。
また、蒸気生成用筒体52の内部52bには、図11,図12(a)に示すように、上部の入口部から導入された水及び内部で生成される蒸気を、下部の出口部から吐出されるまでの間に、筒体52の内周面52aに沿って螺旋状(矢印61参照)に流通するように案内する螺旋状の案内部材56が備えられている。案内部材56は、熱伝導性のよい金属或いはセラミックにより構成され、蒸気生成用筒体52内の軸心線に沿うように配置される芯部56aと、この芯部56aの外周に螺旋状に巻回された螺旋状部56bとをそなえている。
芯部56aを備えるのは、筒体52内の水及び蒸気を確実に螺旋状に流通させるためである。また、螺旋状部56bは、蒸気生成用筒体52の内周面52aに接触しており、電気ヒータ55によって、筒体52の内周面52aとともに、螺旋状部56bや芯部56aを加熱させて、水及び蒸気に対して内周面52aのみならず螺旋状部56bや芯部56aの表面も通じて大きな面積で加熱することができるようになっている。
本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置は、上述の如く構成されているので、蒸気生成用筒体52の内部で効率よく蒸気を生成しながら、第1実施形態と同様に、例えばチューインガムが付着した路面の洗浄を実施することができる。
特に、スイッチプレート17に備えられたスイッチによって、電気ヒータ55やポンプの作動状態を適宜制御したり、電磁弁57を操作して蒸気噴射ノズル2から蒸気噴射状態を操作したりできるので、必要に応じて且つ無駄なく装置を操作することができる。
なお、ここでは、タンク51とポンプ53とを、柄1から離れた外部に発電機18とともに一体化して装備しているが、第1実施形態と同様に、タンク51とポンプ53とを柄1の方に一体に装備してもよい。もちろん、電源として、一般の家庭用電力等を供給する電力供給ラインを用いてもよい。
また、図12(b)に示すように、案内部材58の螺旋状部58bの外周を筒体52の内周面52aに面接触しうる円筒面状に形成して、内周面52aから螺旋状部58bへの熱伝導性を高めてもよい。また、芯部56aは、筒体52内の水及び蒸気を確実に螺旋状に流通させるために有効であるが、装置の簡略化のために芯部56aを省略してもよい。図12(b)に示す例では、芯部を省略しているが、螺旋状部58bの廃部にこれに接触(できれば面接触)する芯部を装備することが好ましい。
[4.第4実施形態]
図13は本発明の第4実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置を説明する図である。図13において、図2,図10と同符号は同様のものを示し、説明を一部省略する。
まず、装置の全体構成を説明すると、図13に示すように、この蒸気式洗浄装置は、第3実施形態において、外部に装備されたタンク51,ポンプ53に代えて、簡易ボイラ59が装備されている。この簡易ボイラ59は、水容量が8〜10リットルで、蒸気溜りの容量が10リットルとされ、0.1MPaの加圧力(大気圧+0.1MPaの吐出圧)を有するものとなっている。
本実施形態では、蒸気生成用筒体52は、蒸気加圧用筒体として機能する。つまり、簡易ボイラ59により生成された比較的低圧の蒸気を加熱することで、所望の蒸気圧(0.3MPaの加圧(大気圧+0.3MPaの吐出圧)まで上昇させて噴射することで、簡易ボイラ59を利用しながら、チューインガム等の路面から除去し難い汚れを、十分な蒸気圧力で確実に且つ速やかに除去できるようにしたものである。
本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置は、上述の如く構成されているので、蒸気圧が低圧の簡易ボイラ59を利用しながら、蒸気加熱用筒体52の内部で効率よく蒸気を加熱して、例えばチューインガムが付着した路面の洗浄を確実且つ速やかに実施することができる。
[5.その他]
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、任意に変形して実施することができる。
例えば、上記の各実施形態では、吐出口開閉弁7と電磁弁57とを直列にそなえているが、単に、噴射蒸気の圧力を確保するためだけであれば吐出口開閉弁7のみをそなえれば良く、また、この吐出口開閉弁7の構成も上記実施形態のものに限定されるものではない。
例えば、吐出口開閉弁7の機能を電磁弁57に持たせることも考えられる。つまり、蒸気生成空間12c内の蒸気圧を検出するセンサと、このセンサの検出結果に基づいて、蒸気発生装置10の蒸気生成空間12c内の蒸気圧が上記所定圧になったら電磁弁57を開放させるコントローラとをそなえるようにする。これによっても、噴射蒸気の圧力を自動的に確保することができる。また、この場合も、コントローラの指令よりも操作者の手動指令を優先して、蒸気圧が上記所定圧になってコントローラ側では電磁弁57を開放させるよう指令しても、手動指令で電磁弁57を閉鎖できるようにすれば、上記の実施形態と同様に、不要な上記噴射を防止することができる。
さらに、よりシンプルには、上記の電磁弁57のみを設け、蒸気圧が適当に上昇したら操作者が手動操作で電磁弁57を開放するようにしてもよい。
また、本実施形態では、電磁弁57を備えており、蒸気噴射口から離れた位置で遠隔操作によって蒸気噴射の流路の開閉をできるようにしているが、蒸気噴射口からある程度離れた位置で操作できれば、電磁弁57に代えて手動操作弁を設けるようにしてもよい。
本発明は、路面や壁面をはじめとした様々な部分において、チューインガムをはじめとした粘着物の除去に用いて好適であり、美化促進に大いに貢献するものである。
本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の要部構成を示す模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の概要構成を示す模式的な側面図である。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の機能構成を示す図であり、(a)は吐出口の閉鎖状態を示す全体構成図、(b)は吐出口の開放状態を示す要部拡大図である。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の電気系統の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の蒸気噴射ノズルの構成を示す模式的な断面図であって、(a)は縦断面図、(b)は水平断面図である。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の蒸気噴射ノズルに装備された噴射案内部材の動作を示す模式的な断面図であって、(a),(b)で異なる状態を示す。 本発明の第1実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の蒸気噴射ノズルに装備された噴射案内部材の動作を示す模式的な図であって、蒸気供給範囲を示す平面図である。 本発明の第2実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の蒸気噴射ノズルの構成と蒸気噴射ノズルに装備された噴射案内部材の動作を示す模式的な断面図であって、(a),(b)はそれぞれ異なる状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る蒸気噴射式洗浄装置の蒸気噴射ノズルの構成を示す模式的な断面図であって、(a)は縦断面図、(b)は水平断面図である。 本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の概要構成を示す模式的な側面図である。 本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の筒体を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の筒体の内部を示す図11の要部拡大図であり、(a)は第3実施形態のものを示し、(b)は第3実施形態の変形例のものを示す。 本発明の第4実施形態としての蒸気噴射式洗浄装置の概要構成を示す模式的な側面図である。
符号の説明
1 柄(スティック状のハンドル)
2 蒸気噴射ノズル
3 カップ(カバー)
4 ブラシ
5a〜5c ステー
6 蒸気供給管
7 吐出口開閉弁
10 蒸気発生装置
11 タンク
12 a,12b高温部
12 蒸気発生室
13 ポンプ
17 スイッチプレート
18 発電機
21,31,41 噴射案内部材
50 蒸気発生装置
51 タンク
52 蒸気生成用筒体,上記加熱用筒体
53 ポンプ
55,55a〜55c 電気ヒータ(加熱体)
56,58 案内部材
56a 芯部
56b,58b 螺旋状部
57 電磁弁
59 簡易ボイラ

Claims (10)

  1. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    該蒸気発生装置により発生した該蒸気を洗浄対象に噴射する蒸気噴射ノズルと、
    該蒸気噴射ノズルの噴射口内部に該噴射口を部分的に閉塞するように配置されるとともに、該閉塞箇所が移動するように可動にそなえられた噴射案内部材とをそなえている
    ことを特徴とする、蒸気噴射式洗浄装置。
  2. 中間部に該蒸気発生装置を装着され、先端部に該蒸気噴射ノズルを装着された柄をそなえ、
    該柄の先端部には、該蒸気噴射ノズルを覆うように配置され、該洗浄対象に当接されると該洗浄対象との間に該蒸気噴射ノズルから噴射された該蒸気を閉じ込めるカップが装着されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  3. 該蒸気発生装置は、洗浄水を貯留するタンクと、高温状態に加熱された高温部を有する蒸気発生室と、該タンク内の洗浄水を少量ずつ該蒸気発生室に供給するポンプとをそなえ、該蒸気発生室に供給された該洗浄水を該高温部に接触させることにより加熱して瞬時に蒸気を発生させるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  4. 該蒸気発生装置は、水を圧送するポンプと、該ポンプに接続され該ポンプから圧送された水を流通させながら内周面により加熱して蒸気を生成する蒸気生成用筒体と、該筒体内に装備され内部の水又は蒸気を該筒体の該内周面に沿って螺旋状に流通するように案内する螺旋状の案内部材とから構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  5. 該蒸気発生装置は、ボイラと、該ボイラに接続され該ボイラで生成された蒸気を流通させながら内周面により加熱して加圧する蒸気加圧用筒体と、該筒体内に装備され該蒸気を該筒体の該内周面に沿って螺旋状に流通するように案内する案内部材とから構成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  6. 該蒸気生成用筒体又は該蒸気加圧用筒体の該内周面には、加熱体が埋設され、該案内部材は該内周面に接触する螺旋状外周面を有している
    ことを特徴とする、請求項4又は5記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  7. 該噴射案内部材は、該蒸気噴射ノズルの該噴射口内部の空間に内蔵され、蒸気を受けることにより遊動可能な、単数又は複数のボールである
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  8. 該噴射案内部材は、該蒸気噴射ノズルの該噴射口内部の空間に蒸気の噴射方向に沿って配置されて回転可能な軸部材であって、少なくとも該噴射方向に向く先端部の外周に螺旋状の溝を形成され、蒸気を受けることにより回転可能な螺旋溝付き軸部材である
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  9. 該洗浄対象は、チューインガムをはじめとした粘着物が付着した路面又は壁面であって、該柄の先端部における該カップの隣には、該蒸気により上記の路面又は壁面から剥離可能になった該粘着物の除去に用いるブラシが装着されている
    ことを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の蒸気噴射式洗浄装置。
  10. 請求項9記載の蒸気式洗浄装置を用いた洗浄方法であって、
    該粘着物の付着した路面又は壁面に対して該カップ該粘着物を閉じ込めるように該カップを当接させて、該蒸気噴射ノズルから蒸気を噴射し、
    該蒸気により該粘着物が溶融し上記の路面又は壁面から剥離するのを待った後、該ブラシのブラッシングにより上記の路面又は壁面上の該粘着物を剥ぎ取る
    ことを特徴とする、蒸気噴射式洗浄方法。
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