JP2006246930A

JP2006246930A - 額

Info

Publication number: JP2006246930A
Application number: JP2005063721A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Kageyama; 哲郎景山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2005-03-08
Filing date: 2005-03-08
Publication date: 2006-09-21

Abstract

【課題】絵画または写真のような展示物の交換を迅速かつ容易に行うことができる額を提供する。
【解決手段】外枠１０と、前記外枠１０の内側に収納される内枠２０とを備え、前記内枠２０が前記外枠１０の一端部に、内枠２０の一辺を軸にして前面側に開閉自在に支持され、前記内枠２０の背面に裏板２１が取り付けられ、前記内枠２０の開閉する他辺に開口２３が形成され、前記開口２３から前記内枠２０と前記裏板２１の間に挿入される絵画または写真のような展示物５０を支持する。
【選択図】図３

Description

本発明は、絵画または写真のようなシート状の展示物を展示する額に関する。

従来、絵画または写真のようなシート状の展示物を展示する場合に額が用いられてきた。額は、一般に、長尺状のフレーム材を多角形状に枠組みして構成された額縁と、この額縁の内側に、展示物を挟み込んで支持することが可能な裏板および透明板を備えており、さらに、額縁の裏側には、裏板を額縁に係止するための「とんぼ」といわれる係止部材が回動自在に装着されている。そして、裏板と透明板の間に展示物を挟み込み、係止部材によって裏板を額縁に係止することにより、展示物を額に支持させる（特許文献１）。
実用新案登録第３１０２５１４号公報

このような従来の額において、中の展示物を取り換える場合、額を裏返してとんぼを外し、裏板を外して交換する展示物を取り出し、新しい展示物を透明板と裏板の間に挟み込み、とんぼを留めて、表に反転させる、というように交換作業が煩雑であった。

そこで、本発明は、絵画または写真のような展示物の交換を迅速かつ容易に行うことができる額を提供することを目的としている。

上記目的を達成するために、本発明に係る額は、外枠と、前記外枠の内側に収納される内枠とを備え、前記内枠が前記外枠の一端部に、内枠の一辺を軸にして前面側に開閉自在に支持され、前記内枠の背面に裏板が取り付けられ、前記内枠の開閉する他辺に開口が形成され、前記開口から前記内枠と前記裏板の間に挿入される絵画または写真のような展示物を支持する。

前記構成によれば、展示物を支持する内枠が、外枠に対して一辺で支持され、額の前面側に開閉自在に取り付けられているから、展示物を交換する場合、従来のように額を裏返して裏板を取り外す必要がなく、表向きのままで内枠を引き出して展示物を取り出すことができる。したがって、展示物の交換を迅速かつ容易に行うことができる。また、展示物は、内枠の開閉する他辺に形成された開口から、紙芝居の要領でスライドさせて容易に取り出しまたは挿入することができる。

本発明の好ましい実施形態では、前記外枠が裏板を有し、前記外枠の裏板の前面に鏡面が設けられている。この構成によれば、額に展示物を入れて飾るだけでなく、内枠を開いて、鏡として利用することができる。したがって、例えば、玄関の台上に額を置き、通常は展示物を飾り、出かける前に内枠を開いて外枠の裏板の前面に設けられた鏡面で身だしなみを整えることができる。

本発明の好ましい実施形態では、さらに、前記外枠の裏板の前側に、前記外枠の他端部側に位置する一辺を軸にして前面側に開閉自在に支持された回動板を有し、前記内枠の裏板の背面および前記回動板の背面にそれぞれ鏡面が設けられている。この構成によれば、前記外枠の裏板の前面に設けられた鏡面を正面の鏡、内枠の裏板の背面および回動板の背面にそれぞれ設けられた鏡面を左右の鏡として三面鏡が形成される。よって、額に展示物を入れて飾るだけでなく、内枠および回動板を開いて、三面鏡として利用することができる。

本発明の好ましい実施形態では、さらに、ワンタッチ操作で内枠を開放動作させる開放操作具を備えている。この構成によれば、ワンタッチ操作で容易に内枠を開放することができるから、迅速かつ容易に展示物を交換することができる。

本発明によれば、額の前面側から展示物を交換できるから、迅速かつ容易に展示物を交換することができる。また、内枠が収納される外枠の前面、内枠の背面および回動板の背面にそれぞれ鏡面を設けた場合には、額を三面鏡としても利用することができる。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図１は、本発明の一実施形態に係る額１である。額１は、外枠体Ａと内枠体Ｂを備えている。外枠体Ａおよび内枠体Ｂはそれぞれ、長尺状のフレーム材を枠組みした矩形の外枠１０および内枠２０を有しており、内枠２０が、外枠１０の内側に嵌め込まれるように収納されている。内枠２０の前面の窓孔２０ａには、ガラスまたは樹脂製の透明板２５を介して展示物である絵画５０が臨んでいる。

図２は、額１から内枠２０が開いて前面側へ引き出された状態である。外枠体Ａは、外枠１０に裏板１１が取り付けられ、この裏板１１の前面に鏡１２が貼り付けられ、鏡１２により、裏板１１の前面に鏡面１２ａが形成されている。また、内枠体Ｂは、内枠２０の背面に裏板２１が取り付けられ、この裏板２１の背面に鏡２２が貼り付けられ、鏡２２により、裏板２１の背面に鏡面２２ａが形成されている。内枠２０を引き出すことにより、内枠２０の開閉する側の側部に形成された開口２３が現れる。この開口２３から、内枠２０および透明板２５と、裏板２１との間に絵画５０が挿入され、支持されている。

内枠２０は外枠１０の内側に、縦の一辺を形成する一端部を軸にして前面側に開閉自在に取り付けられ、縦の他辺を形成する他端部に前記開口２３が設けられている。図４のように、内枠２０の上下には係止突起２６が形成されており、外枠１０の内側に、この係止突起２６に対応する凹部を有する受け部材２７が木ねじ２８によって取り付けられる。

図２のように、外枠１０の裏板１１には、板材からなる回動板３０が、蝶番３３により、外枠１０の他端部側に位置する一辺を軸にして前面側に開閉自在に取り付けられている。回動板３０の背面には、図３のように、鏡３２が貼り付けられ、この鏡３２により、鏡面３２ａが形成されている。したがって、回動板３０を開いたとき、外枠１０の裏板１１に設けた鏡面１２ａを正面の鏡、内枠２０の裏板２１の背面および回動板３０の背面に設けた鏡面２２ａ，３２ａを左右の鏡とした三面鏡が形成される。

図２のように、この実施形態の額１は、ワンタッチで内枠２０を開放する開放操作具Ｃを備えている。開放操作具Ｃは、内枠２０の開閉する側（他端部）の側部に設けた被係止部である掛け金２４と、内枠２０を収納した状態で掛け金２４を係止する留め金４０と、この留め金４０に係止方向に弾性力を付加するスポンジのような弾性部材４１と、回動板３０と鏡３２との間に挟み込んで取り付けられた板ばね３４と、留め金４０の外枠１０の内側への進出を制限するストッパ部材４２とを有している。図７のように、留め金４０は板状の部材であり、外枠１０の内側から外側に突出した端部が背面側に折り曲げられて、図５の部分背面図のように、外方に引き出すためのつまみ部４０ａを形成する。この留め金４０は、外枠１０に設けた挿通孔１５に進退自在に挿通されている。

図７のように、留め金４０の外枠１０の内側に突出した端部４０ｂは前面側に折り曲げられている。図６の部分正面図のように、留め金４０の端部４０ｂと外枠１０の内面との間に弾性部材４１が取り付けられている。また、挿通孔１５の内側にストッパ部材４２が固定されている。前記弾性部材４１により、図７のように内枠２０が外枠１０に収納された状態では、留め金４０が外枠１０の内側（図７の左側）に進出し、さらに、留め金４０のつまみ部４０ａがストッパ部材４２の外側端に係止されることにより、掛け金２４に係止され、かつ、つまみ部４０ａが外枠１０よりも十分外側に離れて、操作し易い位置に維持される。留め金４０を弾性部材４１の弾性力に抗して外方に引き出すだけのワンタッチ操作により、掛け金２４が外れて、板ばね３４のばね力により、内枠２０が前面側に開く。

図２のように、前記板ばね３４は、回動板３０の開閉する他側部に、回動板３０と鏡３２との間に挟み込んで取り付けられている。図８のように、板ばね３４は断面略Ｕ字形であり、図７のように、一端が回動板３０に固定され、内枠２０が収納された状態において縮められて内枠２０の裏板２１を弾性力で押し、上述した留め金４０のつまみ部４０ａを引き出して掛け金２４を外すと、図８のように、板ばね３４が伸びて内枠２０が外枠１０から飛び出すように設定されている。内枠２０が開いた後、さらにこの板ばね３４は、回動板３０の引手の役割を果たす。

上記構成において、展示物５０が収納される内枠２０は、外枠１０に対して扉のように開閉自在に支持されるから、内枠２０を引き出して、内枠２０の開閉する側の側部に形成された開口２３から、紙芝居の要領で絵画５０をスライドさせて容易に取り出し、または挿入することができる。したがって、額１への展示物５０の取り付けおよび交換を迅速かつ容易に行うことができる。

また、外枠１０の裏板１１に設けた鏡面１２ａを正面の鏡、内枠２０の裏板２１の背面および回動板３０の背面に設けた鏡面２２ａ，３２ａを左右の鏡とした三面鏡が形成されるから、内枠２０が収納される外枠１０の内側、および扉状に開閉する内枠２０の裏板２１の背面が有効に利用される。したがって、額に展示物を入れて飾るだけでなく、内枠２０を開いて、三面鏡として利用することができる。よって、本発明の額１を玄関の台上に置いておけば、通常は絵画または写真のような展示物５０を飾り、出かける前に内枠２０を開いて内側に取り付けられた三面鏡１２，２２，３２を利用して身だしなみを整えることができる。

なお、本実施形態では、外枠１０の裏板１１、内枠２０の裏板２１、または回動板３０に、それぞれ鏡１２，２２，３２を貼り付けて鏡面１２ａ，２２ａ，３２ａを設けたが、外枠１０の裏板１１、内枠２０の裏板２１、または回動板３０を金属板として、その表面を鏡面仕上げしてもよい。

本発明の一実施形態に係る額の正面図である。同額の内枠を開いた状態を示す斜視図である。同額の内枠および回動板を開いた状態を示す斜視図である。同額の内枠の取付を示す分解斜視図である。同額の留め金を示す部分背面図である。同額の留め金を示す部分正面図である。同額の内枠を閉じた状態を示す部分断面図である。同額の内枠を開いた状態を示す部分断面図である。

符号の説明

１０外枠
１１外枠の裏板
１２ａ，２２ａ，３２ａ鏡面
２０内枠
２１内枠の裏板
２３開口
２４掛け金
３０回動板
３４板ばね
４０留め金
４１弾性部材
５０展示物
Ａ外枠体
Ｂ内枠体
Ｃ開放操作具

Claims

外枠と、前記外枠の内側に収納される内枠とを備え、
前記内枠が前記外枠の一端部に、内枠の一辺を軸にして前面側に開閉自在に支持され、
前記内枠の背面に裏板が取り付けられ、前記内枠の開閉する他辺に開口が形成され、
前記開口から前記内枠と前記裏板の間に挿入される絵画または写真のような展示物を支持する額。
請求項１において、前記外枠が裏板を有し、前記外枠の裏板の前面に鏡面が設けられている額。
請求項２において、さらに、前記外枠の裏板の前側に、前記外枠の他端部側に位置する一辺を軸にして前面側に開閉自在に支持された回動板を有し、前記内枠の裏板の背面および前記回動板の背面にそれぞれ鏡面が設けられている額。
請求項１〜３のいずれか１項において、さらに、ワンタッチ操作で内枠を開放動作させる開放操作具を備えた額。