JP2006243625A - ホログラム作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録することができるホログラム作成装置を得る。
【解決手段】 記録媒体1に対して干渉パターンを記録してホログラムを作成するホログラム作成装置であって、光源21R,21G,21Bと、この光源21R,21G,21Bからの記録用光束を記録媒体1の一部に照射する記録ヘッド10と、記録ヘッド10を記録媒体1に対して相対移動させるヘッド移動手段HMと、光源21R,21G,21Bと記録ヘッド10との間で記録用光束を伝搬する光ファイバ26とを備えた。光ファイバ26は、記録用光束を、偏波状態を保持したまま伝搬する偏波保持機能を有することが好ましい。この場合、光ファイバ26は、コア部と、コア部に応力を付与する応力付与部及びクラッド部とを有する偏波保持ファイバで構成することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録媒体に対して干渉パターンを記録してホログラムを作成するホログラム作成装置に関する。
ホログラムは、ホログラフィーにおいて物体で透過又は反射した物体光の振幅と位相を、参照光との干渉を利用して記録媒体に記録したものである。ホログラムには、物体光の振幅と位相とが、それぞれ干渉縞のコントラストの変化と横ずれとして記録されている。したがって、例えばホログラムをもとの参照光で照明すると、光の回折によって物体光と同じ振幅と位相を持つ光が再生されて物体の像ができる。ホログラムは、それぞれのパターンに照射される光の入射角の変化により異なる強度の回折光を生成(すなわち、光変調)する。
このようなホログラムはホログラム作成装置によって作成される。ホログラム作成装置には、再生時の参照光によって制約されずに、ホログラムを簡便に作成することのできるようにしたものがある。このホログラム作成装置は、基本的に、ホログラフィを利用して情報が記録される記録媒体に対して、再生用参照光が照射されたときに所望の3次元画像に対応した再生光を発生させるための干渉パターンを記録して、3次元画像を再生するためのホログラムを作成する。そして、記録媒体の一部に対して、干渉パターンの一部を形成する複数の記録用光束を照射して、干渉パターンの一部を記録するためのヘッドと、このヘッドと記録媒体との相対的な位置関係を変更するための位置変更手段とを備えている。
これにより、位置変更手段によってヘッドと記録媒体との相対的な位置関係を変更しながら、ヘッドによって、記録媒体の一部に対して、干渉パターンの一部を形成する複数の記録用光束を照射して、干渉パターンの一部を記録する動作を複数回行うことにより、ホログラムを作成することができた。
しかしながら、上記した従来のホログラム作成装置は、一般的に、光源からの記録用光束を、レンズ光学系を用いて記録ヘッドへ送り、送られた記録用光束に基づき記録ヘッドによって干渉パターンを記録媒体に対して記録してホログラムを作成していたので、1ドットに対応する記録用光束の密度が低下し、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録する際に不利となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録することができるホログラム作成装置を得ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る請求項1記載のホログラム作成装置は、記録媒体に対して干渉パターンを記録してホログラムを作成するホログラム作成装置であって、光源と、該光源からの記録用光束を前記記録媒体の一部に照射する記録ヘッドと、該記録ヘッドを前記記録媒体に対して相対移動させるヘッド移動手段と、前記光源と前記記録ヘッドとの間で前記記録用光束を伝搬する光ファイバとを備えたことを特徴とする。
このホログラム作成装置では、1ドットに対してコリメートされた光がプリンターヘッドへ伝送可能となる。これにより、1ドットに対応する記録用光束の密度が高まり、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンが大面積でプリントアウト記録可能となる。
請求項2記載のホログラム作成装置は、前記光ファイバが、前記記録用光束を、偏波状態を保持したまま伝搬する偏波保持機能を有することを特徴とする。
このホログラム作成装置では、光ファイバが偏波保持機能を有するので、2つの直交する偏波モードのうち、一方のモードだけが、光源から記録ヘッドへ1ドットに対して安定に導波され、偏波記録が可能となる。
請求項3記載のホログラム作成装置は、前記光ファイバが、コア部と、該コア部に応力を付与する応力付与部及びクラッド部とを有する偏波保持ファイバであることを特徴とする。
このホログラム作成装置では、光の進行方向に垂直な面内で、互いに直角方向(X、Y方向)に振動する2つの直線偏光成分のうち、一方の直線方向(X方向)に応力付与部によって応力をかけることにより、X、Y方向で屈折率が異なる構造となる。これにより、直線偏波の光の偏波軸を、光ファイバのX軸又はY軸に合わせて入射させることにより、偏波状態が保たれたまま光ファイバ中を伝搬し、途中経路の湾曲に関係せずに、出射端においてもX偏波又はY偏波光のみが得られることとなる。
請求項4記載のホログラム作成装置は、前記光ファイバが、コア部と、該コア部の周囲に光を閉じ込める格子間隔の形成された回折格子を備えるフォトニック結晶構造クラッド部とを有する偏波保持ファイバであることを特徴とする。
このホログラム作成装置では、コアの周囲がフォトニック結晶構造クラッドで囲まれる。すなわち、コア部を囲むクラッド部に格子孔(格子構造の空孔)が設けられる。ここで、格子孔の径がX方向とY方向で変えられることにより、X方向に偏光した光とY方向に偏光した光との間に平均の屈折率に差を生じさせ、偏波依存性を発生させている。これにより、直線偏波の光の偏波軸を、光ファイバのX軸又はY軸に合わせて入射させることにより、偏波状態が保たれたまま光ファイバ中を伝搬し、途中経路の湾曲に関係せずに、出射端においてもX偏波又はY偏波光のみが得られることとなる。
請求項5記載のホログラム作成装置は、前記光ファイバが、前記光源と前記記録ヘッドの間の途中で多重ループを形成していることを特徴とする。
このホログラム作成装置では、光ファイバが、偏波保持ファイバでない、通常の大口径プラスチックファイバであっても、出射直前の部分がリング状に巻かれて多重ループとなることで、リングの中心を通りリング平面に垂直な直線に平行な偏波が出射される。この場合、端面方向は関係なく、リング状の巻き方向を必要な偏波方向と直角にすればよい。
本発明に係る請求項1記載のホログラム作成装置によれば、光源からの記録用光束を記録媒体の一部に照射する記録ヘッドと、記録ヘッドを記録媒体に対して相対移動させるヘッド移動手段と、光源と記録ヘッドとの間で記録用光束を伝搬する光ファイバとを備えたので、1ドットに対してコリメートされた光をプリンターヘッドへ送ることができ、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録することができる。
以下、本発明に係るホログラム作成装置の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態を説明するためのホログラム作成装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示したホログラム作成装置の一部切欠正面図である。図3は、図1に示したホログラム作成装置の側面図である。
これらの図に示したように、本実施形態のホログラム作成装置は、ホログラフィを利用して情報が記録されるシート状の記録媒体1(ホログラム作成用の記録媒体)を、図示しない供給部から図示しない排出部まで搬送するための3対の円柱形状の搬送ローラ2a,2b;3a,3b;4a,4bと、搬送ローラ2a,2bと搬送ローラ3a,3bとの間において、記録媒体1の下側となる位置に、搬送ローラ2a,2b;3a,3bの軸方向に平行に配置された板状のガイド部5と、記録媒体1を介してガイド部5に対向するように配置され、記録媒体1の一部に対して、記録媒体1に記録する干渉パターンの一部を形成する2つの記録用光束を照射して、干渉パターンの一部を記録するための記録ヘッド(ヘッド)10とを備えている。
ホログラム作成装置は、更に、搬送ローラ3a,3bと搬送ローラ4a,4bとの間において、記録媒体1の上側となる位置に配置された円柱形状の紫外線ランプ6と、この紫外線ランプ6の下側に配置され、この紫外線ランプ6とによって記録媒体1を保持するための円柱形状のピンチローラ7と、これら紫外線ランプ6およびピンチローラ7と搬送ローラ4a,4bとの間において、記録媒体1の上側となる位置に配置された円柱形状のヒートローラ8と、このヒートローラ8とによって記録媒体1を保持するための円柱形状のピンチローラ9とを備えている。紫外線ランプ6は、記録媒体1に対して紫外線を照射するものであり、ヒートローラ8は、記録媒体1に対して熱を加えるものであり、これらは、本発明における定着手段に対応する。
ホログラム作成装置は、更に、ヘッド10の上方において、搬送ローラ2a,2b;3a,3bの軸方向に平行に配置された2本のガイドシャフト11a,11bと、このガイドシャフト11a,11bによってガイドされて、ガイドシャフト11a,11bに沿って移動可能な可動部12とを備えている。ヘッド10は、可動部12の下端面に接合され、可動部12と共に移動するようになっている。
ホログラム作成装置は、更に、可動部12を、ガイドシャフト11a,11bに沿って移動させるためのボイスコイルモータ(以下、VCMと記す。)13を備えている。このVCM13は、ガイドシャフト11a,11bの上方において、ガイドシャフト11a,11bに対して平行に配置されたVCMヨーク14と、このVCMヨーク14の上方においてVCMヨーク14に対して平行に所定の間隔を開けて配置され、且つ端部においてVCMヨーク14と連結されたVCMヨーク15と、このVCMヨーク15の下面に固定された板状のVCM用マグネット16と、VCMヨーク14の周囲においてVCMヨーク14の外周面に対して所定の間隔を開けて配置されたボイスコイル17とを有している。ボイスコイル17は、可動部12の上端面に接合されている。なお、図1では、VCMヨーク15およびVCM用マグネット16を省略している。このような構成のVCM13によって、ヘッド10が、ガイドシャフト11a,11bと平行に移動されるようになっている。可動部12、ガイドシャフト11a,11b、VCM13は、ヘッド移動手段HMを構成している。
ホログラム作成装置は、更に、赤色(以下、Rと記す。)のコヒーレントなレーザ光を出射するR光源21Rと、緑色(以下、Gと記す。)のコヒーレントなレーザ光を出射するG光源21Gと、青色(以下、Bと記す。)のコヒーレントなレーザ光を出射するB光源21Bと、各光源21R,21G,21Bから出射されたレーザ光を、それぞれ平行光束にするコリメータレンズ22R,22G,22Bと、コリメータレンズ22Rを通過した光が入射するダイクロイックプリズム23Rと、コリメータレンズ22Gを通過した光が入射するダイクロイックプリズム23Gと、コリメータレンズ22Bを通過した光が入射するダイクロイックプリズム23Bとを備えている。
ダイクロイックプリズム23Gは、コリメータレンズ22Gを通過したGの光を反射するようになっている。ダイクロイックプリズム23Gで反射されたGの光は、ダイクロイックプリズム23Rに対して側方から入射するようになっている。ダイクロイックプリズム23Rは、コリメータレンズ22Rを通過したRの光を反射すると共に、ダイクロイックプリズム23G側からのGの光を透過させるようになっている。ダイクロイックプリズム23Rで反射されたRの光とダイクロイックプリズム23Rを透過したGの光は、いずれも、ダイクロイックプリズム23Bに対して側方から入射するようになっている。ダイクロイックプリズム23Bは、コリメータレンズ22Bを通過したBの光を反射すると共に、ダイクロイックプリズム23R側からのGの光およびRの光を透過させるようになっている。ダイクロイックプリズム23Bで反射されたBの光とダイクロイックプリズム23Bを透過したGの光およびRの光は、いずれも、ダイクロイックプリズム23Bから同一方向に出射するようになっている。ホログラム作成装置は、更に、ダイクロイックプリズム23BからのR,G,Bの各光を空間的に変調するための空間光変調器24と、この空間光変調器24を通過した光をレンズ25を透過させて、ヘッド10に入射させる光ファイバ26とを備えている。
空間光変調器24は、格子状に配列された多数の画素を有し、各画素毎に出射光の偏光方向を選択することによって、偏光方向の違いによって光を空間的に変調することができるようになっている。空間光変調器24は、具体的には、例えば、液晶の旋光性を利用した液晶表示素子において偏光板を除いたものと同等の構成である。ここでは、空間光変調器24は、各画素毎に、オフにすると偏光方向を+90°回転させ、オンにすると偏光方向を回転させないようになっている。空間光変調器24における液晶としては、例えば、応答速度の速い(μ秒のオーダ)強誘電液晶を用いることができる。これにより、高速な記録が可能となる。
次に、図4を参照して、ヘッド10の構成について説明する。ヘッド10は、記録媒体1に対向するように配置された対物レンズ32と、この対物レンズ32を記録媒体1の厚み方向および搬送方向に移動可能なアクチュエータ33と、対物レンズ32における記録媒体1とは反対側に、対物レンズ32側から順に配設された2分割旋光板34、S偏光ホログラム35、ビームスプリッタ37、凸レンズ38、シリンドリカルレンズ39および4分割フォトディテクタ40を備えている。
ビームスプリッタ37は、対物レンズ32の光軸方向に対して45°傾けられて配置され、入射する光の光量の一部を反射し、光量の一部を透過させる半反射面37aを有している。図1における光ファイバ26側からの光は、レンズ27を透過してビームスプリッタ37に対して側方より入射し、光量の一部が半反射面37aで反射されて、S偏光ホログラム35に入射するようになっている。
S偏光ホログラム35は、S偏光に対してのみ、光を収束させるレンズ機能を有している。そして、ビームスプリッタ37側より平行光束のP偏光の光がS偏光ホログラム35に入射した場合には、この光は平行光束のままS偏光ホログラム35を通過し、対物レンズ32によって集光されて記録媒体1に照射され、収束しながら記録媒体1を通過して、記録媒体1の奥側で最も小径となるように収束するようになっている。一方、ビームスプリッタ37側より平行光束のS偏光の光がS偏光ホログラム35に入射した場合には、この光はS偏光ホログラム35によって若干収束された後、対物レンズ32によって集光されて記録媒体1に照射され、記録媒体1の手前側で一旦最も小径となるように収束した後、発散しながら記録媒体1を通過するようになっている。
なお、S偏光とは偏光方向が入射面(図4の紙面)に垂直な直線偏光であり、P偏光とは偏光方向が入射面に平行な直線偏光である。
2分割旋光板34は、図4において光軸の左側部分に配置された旋光板34Lと、図4において光軸の右側部分に配置された旋光板34Rとを有している。旋光板34Lは偏光方向を−45°回転させ、旋光板34Rは偏光方向を+45°回転させるようになっている。
ガイド部5の下端部には、ヘッド10の移動方向に沿って配列されたエンボスピット5aによって、トラッキングサーボを行うための情報とアドレス情報とが記録されている。 対物レンズ32より、記録媒体1の奥側で最も小径となるように収束するように照射された光は、ガイド部5の下端部で反射され、エンボスピット5aによって変調された戻り光となって、対物レンズ32に入射するようになっている。
図5は、本実施形態のホログラム作成装置の回路構成を示すブロック図である。この図に示したように、ホログラム作成装置は、ヘッド10の出力信号よりフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEおよび再生信号RFを検出するための検出回路61と、この検出回路61によって検出されるフォーカスエラー信号FEに基づいて、ヘッド11内のアクチュエータ33を駆動して対物レンズ32を記録媒体1の厚み方向に移動させてフォーカスサーボを行うフォーカスサーボ回路62と、検出回路61によって検出されるトラッキングエラー信号TEに基づいてヘッド11内のアクチュエータ33を駆動して対物レンズ32を記録媒体1の搬送方向に移動させてトラッキングサーボを行うトラッキングサーボ回路63とを備えている。
ホログラム作成装置は、検出回路61からの再生信号RFより基本クロックを再生したりアドレスを判別したりする信号処理回路64と、ホログラム作成装置の全体を制御するコントローラ65とを備えている。コントローラ65は、信号処理回路64より出力される基本クロックやアドレス情報を入力すると共に、VCM13、R光源21R、G光源21G、B光源21B、空間光変調器24、搬送装置20、紫外線ランプ6およびヒートローラ8を制御するようになっている。なお、搬送装置20は、記録媒体1を、図示しない供給部から図示しない排出部まで搬送するため装置であり、搬送ローラ2a,2b;3a,3b;4a,4bを含む。
また、コントローラ65は、外部より3次元画像情報67を入力し、この3次元画像情報67に基づいて、記録時の情報光の変調パターンを計算する機能を有している。
ホログラム作成装置は、更に、コントローラ65に対して種々の指示を与える操作部66を備えている。コントローラ65は、CPU(中央処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)およびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)を有し、CPUが、RAMを作業領域として、ROMに格納されたプログラムを実行することによって、コントローラ65の機能を実現するようになっている。
ダイクロイックプリズム23BからのR,G,Bの各光は、空間光変調器24によって空間的に変調され、光ファイバ26によってヘッド10へ送られる。つまり、光ファイバ26は、光源21R,21G,21Bとヘッド10との間で記録用光束を伝搬する。この光ファイバ26は、記録用光束を、偏波状態を保持したまま伝搬する偏波保持機能を有する。光ファイバがこのような偏波保持機能を有することで、2つの直交する偏波モードのうち、一方のモードだけが、光源21R,21G,21Bからヘッド10へ1ドットに対して安定に導波され、偏波記録が可能となっている。
図6は応力付与部及びクラッド部とを有する偏波保持ファイバの断面図である。
本実施の形態において、偏波保持機能を有する光ファイバ26は、図6に示すように、コア部27と、このコア部27に応力を付与する一対の応力付与部28,28及びクラッド部29とを有する。光ファイバ26は、コア部27に例えばGeO2添加石英、クラッド部29に例えば純粋石英、応力付与部28,28に例えばB2O3添加石英が用いられる。この光ファイバ26では、光の進行方向に垂直な面内で、互いに直角方向(X,Y方向)に振動する2つの直線偏光成分のうち、一方の直線方向(X方向)に応力付与部28,28によって応力をかけることにより、X,Y方向で屈折率が異なる構造となる。 これにより、本実施の形態では、直線偏波の光の偏波軸を、光ファイバの例えばX軸に合わせて入射させることにより、偏波状態が保たれたまま光ファイバ中を伝搬し、途中経路の湾曲に関係せずに、出射端においてもX偏波のみが得られることとなる。
本実施の形態による光ファイバ26は、コア部27を挟み一対の応力付与部28,28が設けられる断面形状からPANDAファイバとも称せられる。この他、光ファイバ26としては、楕円ジャッケットファイバ、ボータイ(bow-tie)ファイバ、楕円コアファイバ、サイドピットファイバ、サイドトンネルファイバ等を用いてもよい。
したがって、記録媒体1に対して干渉パターンを記録してホログラムを作成するホログラム作成装置において、1ドットに対してコリメートされた光がヘッド10へ伝送可能となることから、1ドットに対応する記録用光束の密度が高まり、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンが大面積でプリントアウト記録可能となるようになっている。
図7はフォトニック結晶構造クラッド部を有する変形例による偏波保持ファイバの断面図である。
また、偏波保持機能を有する光ファイバ26Aとしては、コア部27Aと、このコア部27Aの周囲に光を閉じ込める格子間隔の形成された回折格子30を備えるフォトニック結晶構造クラッド部29Aとを有する偏波保持ファイバであってもよい。この変形例による光ファイバ26Aでは、コア部27Aの周囲がフォトニック結晶構造クラッド部29Aで囲まれる。すなわち、コア部27Aを囲むクラッド部29Aに格子孔(格子構造の空孔)31が設けられる。ここで、格子孔31の径がX方向とY方向で変えられることにより、X方向に偏光した光とY方向に偏光した光との間に平均の屈折率に差を生じさせ、偏波依存性を発生させている。これにより、本変形例では、直線偏波の光の偏波軸を、光ファイバ26Aの例えばX軸に合わせて入射させることにより、偏波状態が保たれたまま光ファイバ26A中を伝搬し、途中経路の湾曲に関係せずに、出射端においてもX偏波光のみが得られることとなる。
次に、本実施形態のホログラム作成装置の動作について説明する。
ホログラム作成装置では、まず、コントローラ65が、記録媒体1に対して再生用参照光が照射されたときに所望の3次元画像に対応した再生光を発生させるための3次元干渉パターンを計算する。次に、コントローラ65は、3次元干渉パターンを部分干渉パターンに分割する。本実施形態において、部分干渉パターンとは、3次元干渉パターンの一部であって、記録媒体1内においてヘッド10より照射される2つの記録用光束が重なり合う領域における3次元の干渉パターンを言う。なお、以下、2つの記録用光束の一方を記録時参照光と言い、他方を記録時情報光と言う。
次に、コントローラ65は、各部分干渉パターンについて、記録時参照光および記録時情報光を計算する。
次に、コントローラ65は、記録時参照光および記録時情報光の計算結果に従って、所望の記録時参照光および記録時情報光が得られるような変調パターンを算出し、この変調パターンで、空間光変調器24を制御し、記録媒体1に対して、記録時参照光および記録時情報光を照射して、各部分干渉パターンを実際に記録媒体1に記録して、各部分干渉パターンに対応する部分的なホログラムを順次形成して、全体的なホログラムを作成する。
したがって、このホログラム作成装置によれば、光源21R,21G,21Bからの記録用光束を記録媒体1の一部に照射するヘッド10と、ヘッド10を記録媒体1に対して相対移動させるヘッド移動手段HMと、光源21R,21G,21Bとヘッド10との間で記録用光束を伝搬する光ファイバ26とを備えたので、1ドットに対してコリメートされた光をプリンターヘッド10へ送ることができ、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明に係るホログラム作成装置の第二実施形態を説明する。
図8は本発明に係る第二実施形態に用いられる光ファイバの断面図、図9は光とヘッドとの光伝搬経路の構成を表した概念図、図10は図9に示す光伝搬経路を実際に構成したヘッドの斜視図である。なお、図1〜図5に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態によるホログラム作成装置は、空間光変調器24とヘッド10とを接続する光ファイバの構成が上記の実施の形態と異なる。他の構成は上記の実施の形態のホログラム作成装置と同様である。
この実施形態において空間光変調器24とヘッド10とを接続する光ファイバ71は、図8に示すように、軸線方向のコア部73がクラッド部75によって包囲された大口径のプラスチックファイバからなる。図9に示すように、この光ファイバ71には、光源21R,21G,21Bとヘッド10とを接続する間の途中に、多重ループ77が形成されている。光ファイバ71は、上記の偏波保持ファイバでなくシングルモードファイバ(SMF)であるため、コア形状のランダムな変化等によって2つの独立な偏波モードの縮退が解け、2つのモードが混在している。ところが、光ファイバ71に多重ループ77を形成することにより、偏波依存性の発生することが発見された。これにより、途中経路の湾曲に関係せずに、多重ループ77を通過させることにより、出射端においてX偏波、又はY偏波光の所望の偏波光のみが得られる。
より具体的には、図10に示すように、ヘッド10の近傍の可動部12等に、光ファイバ71の多重ループ77をクリップ79等を用いて保持させ、その端末部をヘッド10へ接続する。このような多重ループ77の偏波依存性の発生する巻回長は、1〜100mで確認されている。
したがって、このホログラム作成装置では、光ファイバ71が、偏波保持ファイバでない、通常の大口径プラスチックファイバであっても、出射直前の部分がリング状に巻かれて多重ループ77となることで、リングの中心を通りリング平面に垂直な直線に平行な偏波が出射される。この場合、端面方向は関係なく、リング状の巻き方向を必要な偏波方向と直角にすればよい。
このホログラム作成装置によれば、光源21R,21G,21Bからの記録用光束を記録媒体1の一部に照射するヘッド10と、ヘッド10を記録媒体1に対して相対移動させるヘッド移動手段HMと、光源21R,21G,21Bとヘッド10との間で記録用光束を伝搬する多重ループ77を形成した光ファイバ71とを備えたので、1ドットに対してコリメートされた光をプリンターヘッド10へ送ることができ、レンズ光学系を用いずに簡単な構造で、ホログラムパターンを大面積にプリントアウト記録することができる。
本発明の第一実施形態を説明するためのホログラム作成装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示したホログラム作成装置の一部切欠正面図である。 図1に示したホログラム作成装置の側面図である。 図1におけるヘッドの構成を示す説明図である。 本実施形態のホログラム作成装置の回路構成を示すブロック図である。 応力付与部及びクラッド部とを有する偏波保持ファイバの断面図である。 フォトニック結晶構造クラッド部を有する変形例による偏波保持ファイバの断面図である。 本発明に係る第二実施形態に用いられる光ファイバの断面図である。 光とヘッドとの光伝搬経路の構成を表した概念図である。 図9に示す光伝搬経路を実際に構成したヘッドの斜視図である。
符号の説明
1…記録媒体
10…ヘッド(記録ヘッド)
21R,21G,21B…光源
26,26A,71…光ファイバ
27,27A,73…コア部
28,28…応力付与部
29,75…クラッド部
29A…フォトニック結晶構造クラッド部
30…回折格子
77…多重ループ
HM…ヘッド移動手段

Claims (5)

  1. 記録媒体に対して干渉パターンを記録してホログラムを作成するホログラム作成装置であって、
    光源と、
    該光源からの記録用光束を前記記録媒体の一部に照射する記録ヘッドと、
    該記録ヘッドを前記記録媒体に対して相対移動させるヘッド移動手段と、
    前記光源と前記記録ヘッドとの間で前記記録用光束を伝搬する光ファイバとを備えたことを特徴とするホログラム作成装置。
  2. 前記光ファイバが、前記記録用光束を、偏波状態を保持したまま伝搬する偏波保持機能を有することを特徴とする請求項1記載のホログラム作成装置。
  3. 前記光ファイバが、コア部と、該コア部に応力を付与する応力付与部及びクラッド部とを有する偏波保持ファイバであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホログラム作成装置。
  4. 前記光ファイバが、コア部と、該コア部の周囲に光を閉じ込める格子間隔の形成された回折格子を備えるフォトニック結晶構造クラッド部とを有する偏波保持ファイバであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホログラム作成装置。
  5. 前記光ファイバが、前記光源と前記記録ヘッドの間の途中で多重ループを形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホログラム作成装置。
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