JP2006243604A - 顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセット値の調整のための手間を軽減する顕微鏡を提供する。
【解決手段】レーザ1から射出された光を標本9の走査領域に走査する走査手段6を有し、走査手段6により走査された光により標本9が発した光を検出し電気信号に変換し、変換した電気信号を用いて画像処理を行う顕微鏡に、走査領域の一部の領域に対する光の走査を遮光する遮光板22と、遮光板22がレーザ光を遮光している際に検出された電気信号を用いてオフセット値を算出し、算出したオフセット値を用いて標本9から発せられた光を変換した電気信号を補正する手段と、を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡の技術に関する。
光源からの光を標本に照射し、その標本から発せられた光を光検出器で検出して電気信号に変換し、変換した電気信号を用いて画像処理を行うレーザ走査顕微鏡が知られている。レーザ走査顕微鏡では、コントラストの良好な画像を得るために電気信号上に発生するオフセットをキャンセル必要がある。このオフセットの要因には、光検出器(例えば、光電子増倍管)の暗電流や、光検出器が出力した電気信号に対する処理(電流電圧変換、増幅処理)を行う電子回路で発生するオフセット電圧等がある。なお、光検出器の暗電流は、光検出器への印加電圧の値により変化する。
従来のレーザ走査顕微鏡には、オフセット値を予め算出しておいて、その算出したオフセット値を用いて検出したデータを補正するものがある(例えば、特許文献1)。具体的には、特許文献1では、オフセット値を求めるために、光源と標本との間にシャッタを設けている。そして、特許文献1は、シャッタを閉じ標本に照射する光を遮断した状態での複数画面の画素の輝度の平均値を求め、その平均値をオフセット値として利用している。
特開平9−243929号公報
ところで、レーザ走査顕微鏡では、コントラストの良好な画像を得るために光検出器への印加電圧の調整、レーザ光の照射量の調整、或いは電子回路内の積分器の積分時間の設定等の作業が行なわれる。
しかしながら、特許文献1を用いて良好な画像を得ようとした場合、以下の問題が生じる。具体的には、上述した電気信号上に発生するオフセットは、レーザ光の照射量、光検出器への印加電圧、積分器に設定する積分時間等により変化する。したがって、特許文献1のようにオフセット値を予め調整し設定しておいても、レーザ光の照射量、印加電圧、積分器の積分時間等の変更等を行なった場合、設定したオフセット値と発生するオフセットとの誤差が大きくなり良好な画像を得られないことがある。
そのため、特許文献1を用いて良好な画像を得ようとした場合、レーザ光の照射量、印加電圧、或いは積分器の積分時間等を変更するたびにシャッタを閉じてオフセット値を算出する作業が必要になり、レーザ走査顕微鏡の画像調整に長時間を費やしてしまう。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、画像調整の作業負担を軽減する顕微鏡を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る発明の顕微鏡は、光を走査して標本を照明する走査手段と、前記走査手段の走査により当該標本が発した光を検出して電気信号に変換する光電変換手段と、該変換した電気信号を用いて画像処理を行う画像処理手段とを備えた顕微鏡において、前記走査手段の光の走査領域の一部の領域に対して前記走査手段が走査する光を遮光する遮光部と、前記走査手段が走査する光を前記遮光部が遮光している際に前記光電変換手段が光電変換した電気信号を用いてオフセット値を算出し、前記算出したオフセット値を用いて前記標本から発せられた光を光電変換した前記光電変換手段の電気信号を補正する手段と、を有する。
請求項2に係る顕微鏡は、請求項1に記載の顕微鏡であって、前記遮光部は、前記走査手段と前記標本との間の光路に設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る顕微鏡は、請求項1に記載の顕微鏡であって、前記走査領域の一部の領域には、前記走査手段が走査する各走査ラインの一部の走査位置が含まれていて、前記補正する手段は、前記走査ライン毎にオフセット値を算出し、当該走査ライン毎に前記算出したオフセット値を用いて前記標本から発せられた光を変換した電気信号を補正することを特徴とする。
このように、本発明によれば、標本の走査領域の一部の領域への光の入射を遮光する遮光部を設け、遮光部が光を遮光している際に検出された電気信号を用いてオフセット値を算出し、そのオフセット値により標本から発せられた光を変換した電気信号を補正するようにしている。
そのため、本発明によれば、オフセット値を算出するための調整作業を行う必要がなく、顕微鏡の調整作業の負担を軽減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
最初に、本発明の第1実施形態が適用された蛍光スペクトル検出に応用した顕微鏡システムの概略について説明する。
図1は、本発明の実施形態が適用された顕微鏡システムの概略を示す図である。図示するように、本実施形態の顕微鏡システムは、レーザ走査顕微鏡101と、スペクトルディテクタ102と、コントローラ103と、を有する。なお、コントローラ103には、モニタ21が接続されている。
スペクトルディテクタ102とコントローラ103とは、信号線104a、bで接続されていて、必要な信号を信号線104a、bを介して通信する。レーザ走査顕微鏡101とコントローラ103とは、信号線3a、bにより接続されていて、必要な信号をこの信号線30を介して通信する。また、レーザ走査顕微鏡101とスペクトルディテクタ102との間は光ファイバー13により接続されていて、レーザ走査顕微鏡101が集光した光は、光ファイバー13を経由してスペクトルディテクタ102に導かれる。
レーザ走査顕微鏡101は、レーザ光を標本9の面上のエリア(以下「光源走査エリア」という)に照射し、その標本9から発した光を集光し、集光した光を光ファイバー13を介してスペクトルディテクタ102に伝送する。具体的には、レーザ走査顕微鏡101は、レーザ光を照射するレーザ1、シャッタ2、レーザ1から照射された光を伝送する光ファイバー3、レンズ4、1stダイクロイックミラー5、2次元走査手段6(例えば2つのガルバノミラースキャナ)、リレー光学系(レンズ7aおよびレンズ7b)、対物レンズ8、ステージ10、集光レンズ11、およびピンホール12を有する。なお、ステージ10には標本9が載置されている。
また、レーザ走査顕微鏡101には、標本9の光源走査エリアの一部の領域に2次元走査手段6からのレーザ光が入射しないように、光を遮光するための遮光板22が設けられている。なお、以下では、遮光板22を対物レンズ8と標本9との間の光路上に配置する場合を例にして説明するが、これは、例示に過ぎない。遮光板22の設置位置を、2次元走査手段6と標本9との間のレーザ光の光路上の位置であって、かつ共焦点を形成する面上の位置に配置してもよい。例えば、図1において、遮光板22をレンズ7aおよびレンズ7bの間の光路上の共焦点51が位置する面上に配置するようにしてもよい。
そして、レーザ1から射出されたレーザ光は、シャッタ2が開かれている場合、光ファイバー3でレンズ4に伝送される。光ファイバー3を経由して伝送された光は、レンズ4で平行光になり、1stダイクロイックミラー5で反射され2次元走査手段6に導かれる。2次元走査手段6は、コントローラ103のXYスキャナ駆動回路20に制御されていて、ステージ9に搭載された標本9をリレー光学系7(レンズ7aおよびレンズ7b)および対物レンズ8を介して点で照明する。より具体的には、2次元走査手段6に導かれた光は、リレー光学系7(レンズ7aおよびレンズ7b)で1次像面(標本9と共役な位置)を形成し、ステージ10に搭載された標本9を照明する。
なお、照明光は、2次元走査手段6によってX-Y方向に2次元に走査される。対物レンズ8で点に照明された標本9からは、蛍光が発生し、戻り光として光路を逆行し、2次元走査手段6でデスキャニングされた後、1stダイクロイックミラー5を透過し、集光レンズ11で集光されてピンホール12を通過する。レーザ走査顕微鏡101で得られた蛍光は、光ファイバー13を通じてスペクトルディテクタ102に導かれる。
スペクトルディテクタ102は、遮光を兼ねた筐体で囲まれていている。スペクトルディテクタ102は、光ファイバー13を通過して導かれた蛍光を分光し、分光されたスペクトル光を検出して電気信号に変換してコントローラ103に出力する。
具体的には、スペクトルディテクタ102は、光ファイバー13を通じて導かれた光を平行光にするレンズ14と、レンズ14からの平行光を分光する分光素子(例えば回折格子、プリズムなど)15と、分光されたスペクトル光を検出して電気信号に変換して出力する光検出部105とを有する。
光検出部105は、マルチチャンネル型光検出器16と、光信号サンプリング回路17とを有する。そして、分光素子15が分光したスペクトル光は、マルチチャンネル型光検出器16に入射される。マルチチャンネル型光検出器16に入射されたスペクトル光は、スペクトル光の回折幅とマルチチャンネル光検出器16の検出チャンネルのピッチによる波長分解能で検出されて電気信号(電流)に変換される。
マルチチャンネル型光検出器16からの各チャンネルの電気信号(電流)は、光信号サンプリング回路17に入力される。光信号サンプリング回路17は、各チャンネル毎にそれぞれ輝度データをサンプリングし、サンプリングしたアナログの輝度データをデジタルの輝度データに変換してコントローラ103に出力する。
コントローラ103は、顕微鏡システム全体の動作を制御する。また、コントローラ103は、スペクトルディテクタ102から出力されたデジタルの輝度データを用いて各種情報処理を行なう。
具体的には、コントローラ103は、画像処理回路18、装置制御回路19、およびXYスキャナ駆動回路20を有する。
装置制御回路19は、利用者からの各種要求を入力装置(図示しない)を介して受付け、受付けた各種要求に対応する処理を行う。例えば、装置制御回路19は、利用者からの光検出器16の感度調整の要求を受付け、受付けた要求にしたがいマルチチャンネル光検出器16の感度調整を行う(例えば、装置制御回路19は、利用者からの要求にしたがい、マルチチャンネル光検出器16に対する印加電圧を変更する)。
装置制御回路19は、同期信号S1(HD信号、VD信号、CLK信号)を生成し、その同期信号S1を用いてレーザ走査顕微鏡101の2次元走査手段6の動作をXYスキャナ駆動回路20を介して制御する。また、装置制御回路19は、画像処理回路18に画像処理を実行させる。
画像処理回路18は、光信号サンプリング回路17から出力されるデジタルデータを受信する。そして、画像処理回路18は、受信したデジタルデータを画像化して、モニタ21に画像表示する。なお、画像処理回路18は、画像処理を行う際、後述するオフセット補正値を算出し、その算出したオフセット補正値を用いて受信したデジタルデータを補正する。
続いて、本実施形態の顕微鏡システムの標本9の走査領域について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態の走査エリアと遮光板22により遮光されるエリアとを説明するための図である。図2は、(a)図にステージ10に載置された標本9を上面から見た図を示し、(b)図に光源走査エリアを説明するための図を示している。
(a)図示するように、ステージ10上には、プレパラート202に固定された標本9が載置されている。光源走査エリア200は、2次元走査手段6がレーザ光を走査するエリアを示している。2次元走査手段6は、走査エリア200に対してレーザ光を一定方向(例えば、図示する矢印方向)の水平走査ライン300で走査する。
本実施形態では、上述したように、2次元走査手段6と標本9との光路間に遮光板22が設けられている(図1参照)。遮光板22により、2次元走査手段6からのレーザ光が遮光されるため、標本9の光源走査エリア200の一部の領域に光が入射しない。本実施形態では、遮光板22が光源走査エリア200の左側端部へのレーザ光の入射を遮光する。その結果、標本9の光源走査エリア200は、レーザ光が入射する画像取得エリア200aと、レーザ光が入射しないで遮光エリア200bとに分けられる。そして、2次元走査手段6が遮光エリア200bを走査している際、すなわち、遮光板22がレーザ光を遮光している際には、標本9からの発光は帰ってこない。そのため、遮光エリア200bを走査している際、光検出部105ではオフセット電圧だけが発生する。
また、本実施形態によれば、遮光板22が光源走査エリア200の左側端部へのレーザ光の入射を遮光するため、水平走査ライン300毎にオフセット電圧の値を得ることが出来る。そして、顕微鏡システムは、取得したオフセット電圧を利用して、水平走査ライン毎にオフセット補正値を算出する。コントローラ103の画像処理回路18は、2次元走査手段6が画像取得エリア200aを走査している際にスペクトルディテクタ102が検出した輝度データを、上記の算出したオフセット補正値を用いて補正する。なお、オフセット補正値の算出手順および輝度データの補正手順については、後述する。
続いて、本実施形態の光検出系(マルチチャンネル光検出器16、光信号サンプリング回路17、画像処理回路18)が行う処理を、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態の光検出系のブロック図である。
マルチチャンネル光検出器16は、検出チャンネル毎に検出した光を電流信号(光電流)に変換し、変換した電流信号(光電流)を光信号サンプリング回路17に出力する。
光信号サンプリング回路17は、マルチチャンネル光検出器16の検出チャンネル毎に対応付けられた複数の検出回路170を有する。検出回路170は、各々、マルチチャンネル光検出器16のチャンネル毎に対応付けられた電流信号(光電流)の入力を受付ける。そして、検出回路170は、各々、入力された電流信号をデジタルの電気信号(輝度データ)に変換し、デジタルの電気信号(輝度データ)を画像処理回路18に出力する。
画像処理回路18は、制御装置回路19が出力する2次元操作手段6を制御するための同期信号S1(HD信号、VD信号、CLK信号)を受信する。画像処理回路18は、受信した同期信号S1を用いて制御信号(A/D変換開始信号S2、積分器リセット信号S3)を生成し、光信号サンプリング回路17に出力する。また、画像処理回路18は、光信号サンプリング回路17が出力したデジタルの輝度データを用いて画像処理を行う。
ここで、検出回路170の構成例を図4に示す。検出回路170は、電流―電圧変換器171、積分器172、反転アンプ173、およびA/Dコンバータ174を有する。
電流―電圧変換器171は、マルチチャンネル光検出器16からの電流信号(光電流)を電圧信号に変換する。積分器172は、変換された電圧信号に対して積分増幅処理を行う。積分器172が積分増幅処理を行うタイミングは、画像処理回路18からの積分器リセット信号S3により制御される。具体的には、積分器172は、画像処理回路18が積分器リセット信号S3の出力を「Low」にしている場合、スイッチSWをオフにして積分増幅処理を行う。一方、積分器172は、画像処理回路18が積分器リセット信号S3の出力を「High」にしている場合、スイッチSWをオンにして積分値をリセットする。
反転アンプ173は、積分器172が出力する電圧信号の極性調整を行う。A/Dコンバータ174は、反転アンプ173からのアナログの電圧信号をデジタルデータに変換し、デジタルの輝度データとして画像処理回路18に出力する。具体的には、A/Dコンバータ174は、図示しないホールド回路を有する。ホールド回路は、画像処理回路18が出力するA/D変換開始信号S2にしたがい反転アンプ173からの電圧信号を保持(ホールド)する。A/Dコンバータ174は、ホールドされたアナログの電圧信号をデジタルデータに変換して画像処理回路18に出力する。
続いて、本実施形態の画像処理回路18が行うオフセット補正値の算出処理および光信号サンプリング回路17が出力するデジタルデータに対する補正処理について、図5および図7を用いて説明する。
図5は、本実施形態の顕微鏡システムが光源走査エリア200を走査している際の同期信号と輝度データ取得処理とのタイミングを例示した図である。なお、図示する例は、2次元走査手段が光源走査エリア200の任意の水平走査ライン300を走査している場合を示している。また、「N」チャンネルの輝度データ(CH−Nデータ)を取り込む場合を例示している。
さて、本実施形態の顕微鏡システムは、2次元走査手段6が同期信号S1にしたがい光源走査エリア200の中の走査位置にレーザ光を走査する。そして、顕微鏡システムは、走査位置毎の輝度データを取り込む。なお、図5に示す操作位置は、図7に示すように、走査ライン300の「1番目」の走査位置から「3番目」の走査位置が遮光エリア200bに在り、「4番目」以降の走査位置が画像取得エリア200aに在る場合を例にしている。
画像処理回路18は、遮光エリア200b(図示する例では、「1番目」の走査位置から「3番目」の走査位置)を走査した際に取得した輝度データ(図示する例では、DATA1〜3)の平均値を算出する。画像処理回路18は、算出した平均値をオフセット補正値(Ddark)として保持する。例えば、画像処理回路18は、遮光エリア200bを走査している際に「n」個の輝度データを取得した場合、(式1)を用いてオフセット補正値(Ddark)を算出する。
Figure 2006243604
画像処理回路18は、画像取得エリアa(図示する例では、「4番目」以降の走査位置)を走査した際に取得したデジタルの輝度データの各々を、保持しているオフセット補正値を用いて補正する。例えば、画像処理回路18は、以下の(式2)を用いて走査位置毎に取得した輝度データを補正する。
DCmpk=DATAk―オフセット補正値(Ddark)…(式2)
このように、画像処理回路18は、画像取得エリア200aを走査した際に取得した輝度データとオフセット補正値(Ddark)との差分を取ることによりオフセットをキャンセルする。
なお、2次元走査手段6が次の水平走査ライン300に走査位置を移動させた場合(例えば、「k」番目の水平走査ライン300から「k+1」番目の水平走査ライン300に操作位置を移動させた場合)、画像処理回路18は、上記と同様の手順で新たなオフセット補正値(Ddark)を算出する。
続いて、2次元走査手段6がレーザ光を画像取得エリア200aの任意の走査位置に走査した際のA/Dコンバータ174および画像処理回路18の動作を説明する。図6は、本実施形態の顕微鏡システムがレーザ光を標本9に照射してから画像を表示するまでの処理の流れを説明するための図である。なお、画像処理回路18は、遮光エリア200bを走査した際に得られた輝度データからオフセット補正値を算出し、そのオフセット補正値を保持しているものとする。
さて、装置制御回路19が同期信号S1の出力を「Low」から「High」にした場合、画像処理回路18は、積分器リセット信号S3の出力を「Low」にする。なお、2次元走査手段6は、同期信号S1に同期して光源走査エリア200の走査位置にレーザ光を走査する。
そして、光信号サンプリング回路17の積分器172は、積分器リセット信号が「Low」の場合、スイッチSWをオフにして、積分増幅処理を開始する。なお、この段階では、A/Dコンバータ174および画像処理回路18は、待機している(S100、S200)。
続いて、装置制御回路19が同期信号の出力を「High」から「Low」に切り替えた場合、画像処理回路18は、A/D変換開始信号S2の出力を「High」にする。光信号サンプリング回路17のA/Dコンバータ174は、A/D変換開始信号の出力が「High」の場合、反転アンプ173からの電圧信号をホールドし、A/D変換処理を行う(S110)。その後、A/Dコンバータ174は、A/D変換したデジタルの輝度データを画像処理回路18に転送する(S120)。A/Dコンバータ174は、転送処理が終了した後は、次の走査位置を走査した際に検出されたデータに対するA/D変換処理まで待機する(S100)。
また、画像処理回路18は、A/D変換開始信号の出力を「High」にしてから所定の時間を経過した場合、A/D変換開始信号の出力を「Low」に切り替える。画像処理回路18は、A/D変換開始信号の出力を「Low」に切り替える際、積分器リセット信号S3の出力を「Low」から「High」にする。
そして、光信号サンプリング回路17の積分器172は、積分器リセット信号が「High」に変更した場合、スイッチSWをオンにして、積分値をリセットする。
画像処理回路18は、A/Dコンバータ174からのデジタルの輝度データを受信し(S210)、受信した輝度データと保持しているオフセット補正値とを用いてオフセット減算処理を行う(S220)。具体的には、画像処理回路18は、上述した(式2)により、保持しているオフセット補正値を用いて受信した輝度データを補正する。画像処理回路18は、次の操作位置で検出された輝度データに対する処理まで待機する(S200)。画像処理回路18は、補正した各走査位置の輝度データを画像化してモニタ21に表示する。
このように、本実施形態では、遮光板22を設けて、標本9の光源走査エリア200の一部にレーザ光が走査されない遮光エリア200bができるようにしている。本実施形態は、2次元走査手段6が遮光エリア200bを走査している際に検出されたオフセット電圧値を利用して、オフセット補正値を算出する。そして、本実施形態は、算出したオフセット値により標本から発せられた光を変換した電気信号を補正するようにしている。
すなわち、本実施形態によれば、自動的にオフセット値が調整されるため、顕微鏡システムの調整作業の負担を軽減することができる。例えば、本実施形態では、光検出部105の感度調整(印加電圧の調整、レーザ光の照射量の調整、或いは電子回路内の積分器の積分時間の設定等)を行った場合でも、オフセット補正値を算出するための調整作業(シャッタを閉じて行うオフセット補正値の算出処理等)を行う必要がない。
なお、複数の光検出器を有するマルチチャンネル型光検出器16を用いる場合、本実施形態は特に有効である。検出誤差に固体差がある光検出器毎にオフセット補正値を求めるための調整作業を行う必要がないからである。
また、本実施形態では、予め設定しておいたオフセット値を利用するのではなく、標本9からのデータを取得する際、水平走査ライン毎にオフセット値を算出するようにしている。
そのため、本実施形態によれば、感度調整等の顕微鏡システムの設定変更を行っても、設定変更により変化するオフセットにリアルタイムで対応することができる。その結果、本実施形態によれば、コントラストが良好な画像データを得る可能性を高めることができる。
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、遮光板22により、標本9の光源走査エリアの左側端部へのレーザ光の入射を遮光するようにしたがこれは例示に過ぎない。遮光板22は、標本9の光源走査エリアの一部に対して、レーザ光を遮光できるように構成されていればよい。
例えば、遮光板22は、図7に示した水平走査ラインの1ライン目の「1番目」の走査位置から「3番目」の走査位置だけを遮光する形状にしてもよい。また、例えば、遮光板22は、標本9の光源走査エリアの1ライン目の走査位置だけを遮光する形状にしてもよい。これらの場合、水平走査ライン毎にオフセット補正値を算出するのではなく、1フレーム毎にオフセット補正値を算出する。具体的には、画像処理回路18は、1ライン目の遮光エリア200bを走査している際に光信号サンプリング回路17から取得した輝度データを用いてオフセット補正値を算出する。画像処理回路18は、算出したオフセット補正値を用いて、画像取得エリア200aを走査している際に取得した輝度データを補正する。
また、上記の説明では、2次元走査手段6は、レーザ光を一定方向の水平走査ライン300で走査する場合を例示したが、特にこれに限定するものではない。例えば、2次元走査手段6は、レーザ光を往復でスキャンするように構成されていてもよい。なお、この場合、遮光板22は、光源走査エリア200の左右両端部への光の入射を遮光する形状に構成するとよい。そして、2次元走査手段6が左から右に向けてスキャンする水平走査ラインでは、画像処理回路18は、左端部の遮光エリア200bを走査している際に検出した輝度データからオフセット補正値を算出する。また、右から左に向けてスキャンする水平走査ラインでは、画像処理回路18は、右端部の遮光エリア200bを走査している際に検出した輝度データからオフセット補正値を算出する。
また、本実施形態では、顕微鏡システムが画像処理を行う場合、その都度、オフセット補正値を算出するようにしたが、特にこれに限定するものではない。予め設定されている感度から所定値以上感度が変化した場合、顕微鏡システムが自動的のオフセット補正値を変更するようにしてもよい。
例えば、レーザ走査顕微鏡101のピンホール12(或いは、スペクトルディテクタ102の光入力部)の手前の光路に標本9からの蛍光を遮断できるシャッタを設ける。シャッタの開閉は、画像処理回路18が制御する。画像処理回路18は、スペクトルディテクタ102が出力する輝度データを用いて、検出感度が設定されている感度から所定値以上変化しているか否かを判定する。そして、画像処理回路18は、感度が所定値以上変更していると判定した場合、シャッタを閉じ、光検出部105への光の入力を遮断した上で、オフセット補正値を算出するようにしてもよい。画像処理回路18は、算出したオフセット補正値を新たなオフセット補正値に設定する。その後、画像処理回路18は、シャッタを開けて、設定したオフセット補正値を用いて輝度データの補正を行う。
また、例えば、上述したシャッタに代えて、遮光板22を画像処理回路18からの制御にしたがい移動可能な構成にしてもよい。この場合、遮光板22を2次元走査手段6が走査するレーザ光を遮断しない位置に配置しておく。そして、画像処理回路18は、検出感度が設定値に比べて所定値以上変化した場合、遮光板22を上述した実施形態の位置に移動させ、オフセット補正値を算出する。画像処理回路18は、算出したオフセット補正値を新たなオフセット補正値に設定する。その後、画像処理回路18は、遮光板22をレーザ光の光路を遮光しない位置に戻し、設定したオフセット補正値を用いて画像データの補正を行う。このように感度が所定値以上変更した場合にだけ、オフセット補正値を設定し直すように構成することで、簡単に適正なオフセット値を設定でき、かつ2次元走査手段6が走査する走査領域を有効に利用することができる。
本実施形態では、複数の光検出器を有するマルチチャンネル型光検出器16を用いる場合を例にしたが、光検出器にシングルディテクタを用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、光信号サンプリング回路17の中でA/D変換するようにしているが、A/D変換をコントローラ103側で行うようにしてもよい。
本発明の実施形態が適用された顕微鏡システムの概略を示す図である。 本発明の実施形態の光源走査エリア200を説明するための図である。 本発明の実施形態の光検出系のブロック図である。 本発明の実施形態の検出回路のブロック図である。 本発明の実施形態の顕微鏡システムが光源走査エリア200を走査している際の同期信号と画像データ取得処理とのタイミングを例示した図である。 本発明の実施形態の顕微鏡システムがレーザ光を標本に照射してから画像を表示するまでの処理の流れを説明するための図である。 本発明の実施形態の顕微鏡システムの走査位置を説明するための図である。
符号の説明
1…レーザ、2…シャッタ、3…光ファイバー、4…レンズ、5…1stダイクロイックミラー、6…2次元走査手段、7…リレー光学系、8…対物レンズ、9…標本、10…ステージ、11…集光レンズ、12…ピンホール、13…光ファイバー、14…レンズ、15…分光素子、16…マルチチャンネル光検出器、17…光信号サンプリング回路、18…画像処理回路、19…装置制御回路、20…XYスキャナ駆動回路、21…モニタ、22…遮光板、30…信号線、101…レーザ走査顕微鏡、102…スペクトルディテクタ、103…コントローラ、104…信号線、105…光検出部、106…画像処理部、170…検出回路、200…光源走査エリア

Claims (3)

  1. 光を走査して標本を照明する走査手段と、前記走査手段の走査により当該標本が発した光を検出して電気信号に変換する光電変換手段と、該変換した電気信号を用いて画像処理を行う画像処理手段とを備えた顕微鏡において、
    前記走査手段の光の走査領域の一部の領域に対して前記走査手段が走査する光を遮光する遮光部と、
    前記走査手段が走査する光を前記遮光部が遮光している際に前記光電変換手段が光電変換した電気信号を用いてオフセット値を算出し、前記算出したオフセット値を用いて前記標本から発せられた光を光電変換した前記光電変換手段の電気信号を補正する手段と、を有すること
    を特徴とする顕微鏡。
  2. 請求項1に記載の顕微鏡であって、
    前記遮光部は、前記走査手段と前記標本との間の光路に設けられていること
    を特徴とする顕微鏡。
  3. 請求項1に記載の顕微鏡であって、
    前記走査領域の一部の領域には、前記走査手段が走査する各走査ラインの一部の走査位置が含まれていて、
    前記補正する手段は、
    前記走査ライン毎にオフセット値を算出し、当該走査ライン毎に前記算出したオフセット値を用いて前記標本から発せられた光を変換した電気信号を補正すること
    を特徴とする顕微鏡。
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