JP2006240486A - アクチュエータ - Google Patents

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孝宏 稲吉
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Abstract

【課題】 駆動トルクが低い場合でも高い場合でも対応できるアクチュエータを提供する。
【解決手段】 駆動モータ8の回転力は、第1回転体15に伝達され、第2回転体16の回転力は出力ギア13aに伝達される。第1回転体15と第2回転体16とは磁石により形成されており、その吸着力によって、通常は一体となって回転する。第1回転体15と第2回転体16との間に所定以上の伝達トルクが作用した時は、吸着力に抗して第1回転体15と第2回転体16とが相対回転する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アクチュエータに関するものである。
従来、車両用空調装置のダクト内には、吹出し口切替ドア、温度制御ドア、内外気切替ドア等の各種空路ドアが設けられており、各種空路ドアは、一般に電動モータを駆動源としたアクチュエータにより駆動されている。近年、特に高級車では、きめ細かな空調制御が要求されており、各種空路ドアをそれぞれ独立させて駆動制御するために、1つの空路ドアに1つのアクチュエータが備えられている。1つの空路ドアを駆動するためのアクチュエータに要求される仕様は、主に以下の3点が挙げられる。
(1)搭載スペースを小さくするために小型であること。
(2)きめ細かな制御を行うために空路ドアの停止精度を高くすること。
(3)空路ドアを初期位置に駆動してイニシャライズする際に空路ドア駆動機構が作動領域の終端位置でロックするので、ロック状態においてアクチュエータや空路ドア等の機構部品が過負荷で変形しないように低トルクとし、かつ通常の空路ドア駆動に必要なトルクを確保するようなトルク設定にすること。
上記のような要求から、ステッピングモータを使用したアクチュエータ(特許文献1参照)が提案されている。
特開2001−145298号公報
ところで、高級車以外の車においては、1つのアクチュエータで複数の空路ドアを駆動する方式が従来から使われている。複数の空路ドアを駆動する場合は、アクチュエータの駆動に必要な負荷が大きくなるため、ステッピングモータに比べて高トルクであるDCモータを使用した高トルクのアクチュエータが必要である。しかしながら、高トルクのアクチュエータで1つの空路ドアを駆動すれば、ロック(起動)トルクが高いために前記イニシャライズ時のロック状態で空路ドア等の機構部品が過負荷で変形してしまうという問題がある。空路ドアの駆動に、低トルク型と高トルク型との2種類のアクチュエータを用意すれば、これらの問題を解決することができるが、2種類の全く違ったアクチュエータを設定することは、生産設備の二重投資が必要で部品コストも高くなるため、競争力のない製品になってしまうという新たな問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、空路ドアの駆動トルクが低い場合でも高い場合でも対応できるアクチュエータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、駆動モータと、前記駆動モータの回転を減速する減速機構と、前記駆動モータの回転力を前記減速機構を介して出力する出力軸とを備えたアクチュエータにおいて、前記減速機構は、回転可能に支持され前記駆動モータの回転が伝達される第1回転体と、前記第1回転体と同軸上で回転可能に支持されその回転が前記出力軸に伝達される第2回転体とを備え、前記駆動モータの回転時に、前記第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方に設けられた磁石による吸着力により、前記第1回転体と前記第2回転体とが一体的に回転するように構成する一方、前記出力軸に所定以上の負荷が加わった際には、前記吸着力に抗して前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転を許容させた。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のアクチュエータにおいて、前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方に歯車が一体的に形成された。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータにおいて、前記第1回転体と前記第2回転体との間にワッシャを介在させた。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、前記減速機構は複数の減速歯車群で構成され、前記第1回転体及び前記第2回転体は、前記駆動モータの次に回転が伝達される減速歯車群に設けた。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、通常の駆動モータ回転時には、磁石の吸着力によって第1回転体と第2回転体が一体となって回転するため、駆動モータの回転力を減速機構を介して出力軸に伝達することができる。また、出力軸に所定以上の負荷が加わった際には磁石の吸着力に抗して第1回転体と第2回転体とが相対回転するので、駆動モータの回転力は出力軸に伝達されない。従って、出力軸によって駆動される機構部品やアクチュエータの部品が、過負荷によって変形することを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方に歯車が一体的に形成されるので、部品点数の削減を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1回転体と第2回転体との間にワッシャを介在させるので、両回転体が相対回転する時の互いの摺動を円滑にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1回転体と第2回転体は、駆動モータの次に回転が伝達される減速歯車群に設けられるので、他の減速歯車群に設けられる場合に比べて、第1回転体から第2回転体への伝達トルクは小さくなる。従って、磁石による吸着力を小さく設定できるため、磁力や磁石面積等の制約を少なくすることができる。
本発明によれば、駆動トルクが低い場合でも高い場合でも対応でき、さらに小型で高い停止精度を実現できるアクチュエータを提供することができる。
以下、本発明を車両用エアコン装置に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、エアコン用通路1には、複数(図1では、3つ)の空路ドア2〜4が設けられている。尚、空路ドア2〜4は、エアコン用通路1内の空気の流れる方向を制御可能に設けられたものであって、例えば、吸入口を外気又は室内に切替えるためのものや、脚部や上体部やデフロスターの吹出口を開閉するためのもの等である。各空路ドア2〜4には、それぞれアクチュエータ5が設けられている。アクチュエータ5は、エアコンアンプZから入力される制御信号及び電源に基づいて空路ドア2〜4を駆動する。
図2に示すように、アクチュエータ5は、下部ケース6と上部ケース7とを組み付けることによってその外形が形成されている。下部ケース6と上部ケース7との間に形成された空間には、図3に示すように、駆動モータ8、減速機構としての4つのギヤ10〜13、コネクタアッセンブリ41等が備えられている。減速機構は、第1減速ギア10と第2減速ギア11とを備えた第1減速歯車群21と、第3減速ギア12からなる第2減速歯車群22と、第4減速ギア13からなる第3減速歯車群23とで構成されている。駆動モータ8の回転力は、前記複数の減速歯車群を有する減速機構を介して出力軸としての出力ギア13aに伝達される。
DCモータである駆動モータ8は、下部ケース6に対して支持されており、駆動モータ8の回転軸にはウォームギア9が該回転軸と一体回転するように固定されている。はすばギアである第1減速ギア10は、下部ケース6に設けられた回転軸6aに対して回転可能に支持されており、ウォームギア9と噛合うように配置されている。第1回転体15は、第1減速ギア10の下部ケース6側の回転軸6a周囲に配置され、第1減速ギア10と一体回転するように固定されている。すなわち、第1回転体15は、下部ケース6の回転軸6aを中心軸として回転可能に支持されている。
第2減速ギア11は、第1減速ギア10と同様に、下部ケース6の回転軸6aに対して回転可能に支持されている。第2減速ギア11は、第1減速ギア10より小径の歯車で構成されている。第2回転体16は、第2減速ギア11の上部ケース7側の回転軸6a周囲に配置され、第2減速ギア11と一体回転するように固定されている。すなわち、第2回転体16は、下部ケース6の回転軸6aを中心軸として回転可能に支持されている。
第1回転体15と第2回転体16とは磁石(例えばリングマグネット)により形成されており、その吸着力によって、第1回転体15と第2回転体16とは、通常は一体となって回転する。しかし、第1回転体15と第2回転体16との間に所定以上の伝達トルクが作用した時は、吸着力に抗して第1回転体15と第2回転体16とが相対回転する。これによって、第1回転体15と第2回転体16とが、過負荷防止のクラッチ機構として機能することができる。
図4に、第1回転体15と第2回転体16とその周囲の構成についての斜視図を示す。下部ケース6の回転軸6aに対して、第2回転体16を固定した第2減速ギア11、ワッシャ17、第1回転体15を固定した第1減速ギア10の順に組み付けられる。ワッシャ17は、樹脂(例えばポリスライダー)により形成されており、第1回転体15と第2回転体16との間に介在して配置される。これによって、第1回転体15と第2回転体16とが相対回転した時に、各回転体15、16の摺動が円滑になる。下部ケース6の回転軸6aの先端は、上部ケース7の凹部7aで支持されている。
第3減速ギア12は、段ギアになっており、大径ギア12aと小径ギア12bとを備える。第3減速ギア12は、突状に設けられた回転軸12c、12dを有し、それぞれ、下部ケース6に凹状に設けられた軸受6bと上部ケース7に凹状に設けられた軸受7bとによって、回転可能に支持されている。そして、第3減速ギア12の大径ギア12aは、第2減速ギア11と噛合うように配置されている。
第4減速ギア13は、段ギアになっており、大径ギア13bと小径ギアである出力ギア13aとを備える。第4減速ギア13は、突状に設けられた回転軸13cと出力ギア13aの基端部に設けられた回転軸13dとを有し、それぞれ、下部ケース6に凹状に設けられた軸受6cと上部ケース7に突状に設けられた軸受7cとによって、回転可能に支持されている。そして、第4減速ギア13の大径ギア13bは、第3減速ギア12の小径ギア12bと噛合うように配置されている。出力ギア13aは、アクチュエータ5の外側に突出している。
センサユニット31は、第4減速ギア13の回転位置を検出するための複数のコンタクト32を備え、下部ケース6に固定されている。パターン基板33は、円弧状に形成され、第4減速ギア13のセンサユニット31と対向する面に固定されており、パターン基板33と第4減速ギア13とは一体的に回転する。コンタクト32は、パターン基板33の表面を摺動し、出力されるパルス情報によって、第4減速ギア13の回転位置を検出する。
コネクタアッセンブリ41は、エアコンアンプZから入力される制御信号及び電源が接続される接続部42を備え、下部ケース6に固定されている。接続部42と駆動モータ8の端子8a及びセンサユニット31とは、図示しない導体によって電気的に接続されている。
アクチュエータ5は、図5に示すように、空路ドア2の駆動機構に連結されている。空路ドア2は、ギア部2aとドア部2bと回転軸2c、2dとを備えている。空路ドア2は、突状に設けられた回転軸2c、2dによって、図示しない構成で回転可能に支持されている。そして、空路ドア2のギア部2aは、アクチュエータ5の出力ギア13aと噛合うように配置されている。空路ドア3、4についても同様の構成となっている。
次に、車両用エアコン装置の作用を図2に基づいて説明する。
駆動モータ8は、エアコンアンプZから給電されることによって回転を開始する。駆動モータ8の回転によって、ウォームギア9が回転し、その回転力は第1減速ギア10に減速して伝達される。第1減速ギア10に固定された第1回転体15と第2減速ギア11に固定された第2回転体16とは、磁石により形成されているため、その吸着力によって、第1減速ギア10と第2減速ギア11とは一体に回転する。第2減速ギア11の回転力は、第3減速ギア12の大径ギア12aに伝達される。第2減速ギア11は、第3減速ギア12の大径ギア12aより外径が小さいため、第2減速ギア11の回転力は、第3減速ギア12に減速して伝達される。第3減速ギア12の回転によって、小径ギア12bの回転力は、第4減速ギア13の大径ギア13bに伝達される。第3減速ギア12の小径ギア12bは、第4減速ギア13の大径ギア13bより外径が小さいため、第3減速ギア12の回転力は、第4減速ギア13に減速して伝達される。そして、第4減速ギア13の回転によって、出力ギア13aの回転力が得られる。以上のように、駆動モータ8の回転によって、その回転力が、第1減速歯車群21、第2減速歯車群22、第3減速歯車群23へと順次伝達され、減速された回転力が出力ギア13aに出力される。
アクチュエータ5の出力ギア13aの回転力は、空路ドア2のギア部2aに伝達される。出力ギア13aは、空路ドア2のギア部2aより外径が小さいため、出力ギア13aの回転力は、空路ドア2に減速して伝達される。これによって、空路ドア2のドア部2bが回転駆動される。
空路ドア2の駆動制御は、センサユニット31のコンタクト32から出力されるパルス信号に基づいて、エアコンアンプZから入力される制御信号により行われる。例えば、前記パルス信号に基づき出力ギア13aの停止精度が±2.6°であり、出力ギア13aと空路ドア2のギア部2aとの減速比がnである場合、空路ドア2の停止精度は±2.6/n°にすることができる。
また、電源リセット等で、空路ドア2の位置情報に相当する信号をリセットする必要がある場合には、空路ドア2を初期位置に駆動して、イニシャライズを行う。イニシャライズを行う際には、アクチュエータ5により、空路ドア2が初期位置に相当する作動領域の終端位置まで駆動されるため、空路ドア2が前記終端位置に到達した後は、空路ドア2の駆動機構がロックする。
この時、第2回転体16は、その回転力が出力ギア13aを介して空路ドア2の駆動機構に伝達される構成となっているため、空路ドア2の駆動機構がロックすると、第2回転体16は回転することができない。しかし、駆動モータ8は回転を続けており、第1回転体15は、駆動モータ8から回転力を伝達されるので、第1回転体15と第2回転体16との吸着力に抗して、第1回転体15は回転を続ける。
すなわち、空路ドア2のイニシャライズを行う際に、空路ドア2の初期位置において、第1回転体15と第2回転体16とは相対回転を行い、回転力が伝達されない状態となる。これによって、第1回転体15と第2回転体16とは、過負荷防止のクラッチ機構として機能する。イニシャライズ後は、初期位置からの前記パルス信号に基づいて空路ドア2の位置が制御される。
図6(a)に駆動モータ8のトルク特性線図を示す。横軸にトルクをとり縦軸に回転数をとると、駆動モータ8のトルクと回転数の関係は線Xで表される。空路ドア2の駆動に必要な負荷を駆動モータ8のトルクに換算した範囲をA、第1回転体15と第2回転体16とが相対回転を行う最小の伝達トルクを駆動モータ8のトルクに換算した値をB、駆動モータ8の起動トルクの値をCとする。第1回転体15と第2回転体16とが、過負荷防止のクラッチ機構として機能しなければ、ロック状態で駆動モータ8から空路ドア2までは、駆動モータ8のトルク換算でCの値のトルクがかかるが、本実施形態ではBの値以上のトルクがかかることはない。つまり、図6(a)のD領域でモータが作動することはない。Bの値は小さいほど好ましいが、Aの範囲より大きい値に設定しないと、空路ドア2を駆動できないので、Bの値がAの範囲より大きくなるように第1回転体15と第2回転体16との吸着力が設定される。そして、空路ドア2は、駆動モータ8の負荷トルクに応じた回転数によって、駆動が行われる。空路ドア3、4についても空路ドア2と同様な作用をする。
次に、アクチュエータ5で、空路ドア2よりも大きい負荷の空路ドア51を駆動する方法について説明する。図5(b)に示すように、アクチュエータ5は、空路ドア51の駆動機構に連結されている。空路ドア51は、ギア部51aとドア部51bと回転軸51c、51dとを備えており、空路ドア2と同様に、突状に設けられた回転軸51c、51dによって、図示しない構成で回転可能に支持されている。そして、空路ドア51のギア部51aは、アクチュエータ5の出力ギア13aと噛合うように配置されている。ここで、空路ドア51のギア部51aは、図5(a)に示された空路ドア2のギア部2aより外径が大きく(歯数が多く)形成されている。このため、出力ギア13aとギア部51aとの減速比が大きくなり、空路ドア51は、空路ドア2に比べて大きい回転力によって駆動される。
次に、アクチュエータ5で、空路ドア2よりも大きい負荷の空路ドア52を駆動する別の方法について説明する。図6(b)に駆動モータ8のトルク特性線図を示す。駆動モータ8のトルクと回転数の関係は線Xで表され、図6(a)に示したものと同一である。空路ドア52の駆動に必要な負荷を駆動モータ8のトルクに換算した範囲をE、第1回転体15と第2回転体16とが相対回転を行う最小の伝達トルクを駆動モータ8のトルクに換算した値をFとする。Eの範囲は図6(a)で示されたAの範囲より高トルク側にシフトするため、Fの値はBの値より大きく設定する必要がある。そこで、第1回転体15と第2回転体16との吸着力が大きくなるように、第1回転体15及び第2回転体16の少なくとも一方を交換することで対応する。すなわち、各回転体15、16を交換するだけで、負荷の大きい空路ドア52に対応することができ、各回転体15、16以外の部品は交換する必要がなくなる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16とが磁石で形成され、その吸着力により第1回転体15と第2回転体16とが一体に回転するように構成される一方、出力ギア13aに所定以上の負荷が加わったときは、吸着力に抗して第1回転体15と第2回転体16とが相対回転するように構成されている。従って、通常駆動時には、駆動モータ8の回転力を減速機構を介して出力ギア13aに伝達することができる。また、出力ギア13aに所定以上の負荷が加わった際には、駆動モータ8の回転力は出力ギア13aに伝達されず、出力ギア13aによって駆動される空路ドア2の駆動機構やアクチュエータ5の部品が、過負荷によって変形することを防止することができる。
(2)上記実施形態では、アクチュエータ5の出力軸である出力ギア13aが、小径ギアで構成され、空路ドア2のギア部2aに噛合う構成となっている。従って、出力ギア13aから空路ドア2のギア部2aへの減速が大きくなり、アクチュエータ5で行う減速が少なくてすむため、アクチュエータの小型化を図ることができる。
(3)上記実施形態では、アクチュエータ5の出力軸である出力ギア13aが、空路ドア2のギア部2aに噛合うことにより、減速される構成となっている。従って、コンタクト32により出力されるパルス信号から得られる出力ギア13aの停止精度に対して、空路ドア2の停止精度を、減速される分だけ高くすることができる。
(4)上記実施形態では、アクチュエータ5の出力軸である出力ギア13aが、空路ドア2、51のギア部2a、51aに噛合う構成となっている。従って、空路ドア2、51の駆動負荷が異なる場合であっても、出力ギア13aに噛合う空路ドア2、51のギア部2a、51aの外径(歯数)を変更するだけで、空路ドア2、51を駆動することができる。このため、複数のアクチュエータ5を設定する必要がなく、生産設備の二重投資や部品のコストアップを抑えることができる。
(5)上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16とが磁石で形成され、出力ギア13aに所定以上の負荷が加わったときは、磁石の吸着力に抗して第1回転体15と第2回転体16とが相対回転するように構成されている。従って、第1回転体15及び第2回転体16の少なくとも一方を交換すると、磁石の吸着力を変更することができる。このため、異なる駆動負荷の空路ドア2、52を駆動したい場合や、空路ドア2、52のロック状態で加わる負荷を変更したい場合に対応することができる。また、第1回転体15と第2回転体16の変更のみで複数種類の空路ドア2、52の駆動機構に対応ができ、部品の共通化が多く図れるため、アクチュエータ5のコストアップを抑えることができる。
(6)上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16とが、第1減速歯車群21に設けられている。従って、第1回転体15と第2回転体16とが、第2減速歯車群22又は第3減速歯車群23に設けられる場合に比べて、第1回転体15から第2回転体16への伝達トルクは小さくなる。このため、磁石による吸着力を小さく設定できるため、磁力や磁石面積等の制約を少なくすることができる。
(7)上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16との間にワッシャ17を介在させている。従って、第1回転体15と第2回転体16とが相対回転する時の、互いの摺動を円滑にすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、1つのアクチュエータ5で1つの空路ドア2を駆動するように構成したが、1つのアクチュエータ5で複数の空路ドアを駆動するように構成しても良い。
○上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16とが、第1減速歯車群21に設けられているが、第2減速歯車群22又は第3減速歯車群23に設けられていても良い。
○上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16とが磁石により形成されているが、第1回転体15のみ又は第2回転体16のみが磁石で形成されて、第1回転体15と第2回転体16との間に吸着力が生じていれば良い。
○上記実施形態では、第1回転体15と第1減速ギア10を別体で形成し、第2回転体16と第2減速ギア11を別体で形成したが、第1回転体15と第1減速ギア10とを一体的に形成しても良いし、第2回転体16と第2減速ギア11とを一体的に形成しても良い。
○上記実施形態では、第1回転体15と第1減速ギア10とを固定する構成としたが、第1回転体15が第1減速ギア10に対して位置決めされ、一体として回転できれば、固定する構成にしなくても良い。第2回転体16と第2減速ギア11についても、同様の変更をしても良い。
○上記実施形態では、出力ギア13aを歯車により構成しているが、空路ドア2の回転軸を直接挿入できるような凹形状もしくは突形状にしても良い。
○上記実施形態では、3つの減速歯車群により構成されているが、1、2または4以上の減速歯車群によって構成されていても良い。
○上記実施形態では、駆動モータ8にDCモータを用いたが、ステッピングモータ等の別タイプのモータを用いても良い。
○上記実施形態では、センサユニット31のコンタクト32はパターン基板33の表面を摺動する構成としたが、光学的な検出手段等の非接触の構成としても良い。
○上記実施形態では、第1回転体15と第2回転体16との間にワッシャ17を介在させているが、ワッシャ17を介在させなくても良い。
上記実施形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、前記出力軸は歯車により構成されていることを特徴とするアクチュエータ。このようにすると、出力軸に任意の歯数の歯車を噛合わせることができるので、駆動負荷に応じてその歯車と出力軸との減速比を設定することができる。
(ロ)請求項1乃至請求項4、上記(イ)の何れかに記載のアクチュエータにおいて、前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方は交換可能に構成され、前記吸着力が変更できることを特徴とするアクチュエータ。このようにすると、異なる駆動負荷のものを駆動する場合や、第1回転体と第2回転体とが相対回転を行う負荷を変更する場合等、アクチュエータの仕様を任意に選択することができる。
本実施形態における車両用エアコンの空気通路の説明図。 本実施形態におけるアクチュエータの要部断面図。 本実施形態におけるアクチュエータの概略平面図。 本実施形態におけるクラッチ機構の概略図。 (a)、(b)は本実施形態における空路ドアの駆動機構の説明図。 (a)、(b)は本実施形態における駆動モータのトルク特性線図。
符号の説明
2〜4…空路ドア、5…アクチュエータ、6…下部ケース、7…上部ケース、8…駆動モータ、9…ウォームギア、10…第1減速ギア、11…第2減速ギア、12…第3減速ギア、13…第4減速ギア、13a…出力ギア、15…第1回転体、16…第2回転体、17…ワッシャ。

Claims (4)

  1. 駆動モータと、前記駆動モータの回転を減速する減速機構と、前記駆動モータの回転力を前記減速機構を介して出力する出力軸とを備えたアクチュエータにおいて、
    前記減速機構は、回転可能に支持され前記駆動モータの回転が伝達される第1回転体と、前記第1回転体と同軸上で回転可能に支持されその回転が前記出力軸に伝達される第2回転体とを備え、
    前記駆動モータの回転時に、前記第1回転体及び第2回転体の少なくとも一方に設けられた磁石による吸着力により、前記第1回転体と前記第2回転体とが一体的に回転するように構成する一方、前記出力軸に所定以上の負荷が加わった際には、前記吸着力に抗して前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転を許容することを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のアクチュエータにおいて、前記第1回転体及び前記第2回転体の少なくとも一方に歯車が一体的に形成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のアクチュエータにおいて、前記第1回転体と前記第2回転体との間にワッシャを介在させたことを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のアクチュエータにおいて、前記減速機構は複数の減速歯車群で構成され、前記第1回転体及び前記第2回転体は、前記駆動モータの次に回転が伝達される減速歯車群に設けられることを特徴とするアクチュエータ。
JP2005058991A 2005-03-03 2005-03-03 アクチュエータ Abandoned JP2006240486A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102009020631A1 (de) * 2009-05-09 2010-11-11 Behr Gmbh & Co. Kg Kraftfahrzeugklimaanlage

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DE102009020631A1 (de) * 2009-05-09 2010-11-11 Behr Gmbh & Co. Kg Kraftfahrzeugklimaanlage

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