JP2006240212A - プリンタおよびプリンタ用モータの制御方法 - Google Patents

プリンタおよびプリンタ用モータの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動が生じてもキャリッジの搬送動作の制御を安定させることが可能なプリンタを提供すること。
【解決手段】 プリンタは、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジと、キャリッジモータ4と、キャリッジモータ4の動作を制御する駆動制御装置35と、キャリッジの搬送負荷を検出する負荷検出手段とを備えている。駆動制御装置35は、比例制御値QPを出力する比例要素42と、積分制御値QIを出力する積分要素43と、微分制御値QDを出力する微分要素44とを備えており、負荷検出手段の検出結果に基づいてキャリッジモータ4の回転速度を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、プリンタおよびプリンタ用モータの制御方法に関するものである。
一般に、インクジェットプリンタは、インク滴を吐出する印刷ヘッドやインクカートリッジが搭載されたキャリッジと、キャリッジを駆動するキャリッジモータと、キャリッジモータの動作を制御する駆動制御装置とを備えている。この種のインクジェットプリンタでは、静音性や制御の容易性等の理由からキャリッジモータとしてDCモータが多く用いられている。
このキャリッジモータに用いられるDCモータの制御方法としては、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合わせてキャリッジの実際の速度(現行速度)を目標速度に収束させるように制御するPID制御が採用されている(たとえば、特許文献1および2参照)。すなわち、特許文献1および2に記載された駆動制御装置は、エンコーダによって測定されたキャリッジの現行位置とキャリッジの目標位置との位置差に応じたキャリッジの目標速度を出力する目標速度発生部と、この目標速度発生部から出力された目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値を出力する比例要素と、速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を出力する積分要素と、速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を出力する微分要素とを備えている。
目標速度発生部では、キャリッジの目標位置と現行位置との位置差、予め設定されたゲイン、およびキャリッジの駆動開始時における目標速度として予め設定された初期目標速度等から目標速度が出力されるようになっている。ここで、この目標速度の演算に用いられるゲインや初期目標速度は一定値となっている。また、初期目標速度は、駆動開始直後の回転数が安定しない領域であってもキャリッジモータを適切に加速させるために用いられている。
比例制御値、積分制御値および微分制御値の各制御値の演算には、比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインがそれぞれ用いられている。これらの各ゲインは、予め定められた一定値となっている。また、積分制御値の演算には、駆動開始直後であってもキャリッジが十分加速されるように、積分初期値が用いられている。この積分初期値も予め定められた一定値となっている。
また、特許文献1および2に記載されたDCモータは、一定値のパルス電圧の幅を調整することにより印加される平均電圧を調整して駆動制御を行うPWM制御によって制御されている。
特開2003−79177号公報 特開2003−48351号公報
インクジェットプリンタでは、キャリッジに搭載されたインクカートリッジに収納されたインクは印刷を行うごとに消費されるため、インクカートリッジの重量は印刷を行うごとに減少する。そのため、インクカートリッジの重量の影響によるキャリッジの搬送負荷は印刷を行うごとに減少する。一方で、印刷ヘッドから吐出されるインク滴の一部はインクミストとなってキャリッジを搬送方向へ案内するガイドシャフトに付着する。そのため、ガイドシャフトに付着したインクの影響でキャリッジの搬送負荷は増加する。すなわち、ガイドシャフトへのインクミストの付着の影響によるキャリッジの搬送負荷は印刷を行うごとに増加しやすくなる。また、インクジェットプリンタを使用する雰囲気温度が変動するとキャリッジの搬送負荷が変動する。このように、経時的なメカ状態の変動あるいは雰囲気温度の変動によって、キャリッジの搬送負荷には変動が生じる。
しかしながら、特許文献1および2に記載されたプリンタでは、比例制御値、積分制御値および微分制御値の各制御値の演算にそれぞれ用いられる比例ゲイン、積分ゲインおよび微分ゲインは、経時的なメカ状態の変動等によって生じるキャリッジの搬送負荷の変動とは関係なく、予め設定された一定値となっている。また、積分制御値の演算に用いられる積分初期値や目標速度の演算に用いられるゲインや初期目標速度も予め設定された一定値になっている。そのため、経時的なメカ状態の変動等が激しいと、キャリッジの搬送動作の制御が不安定になる。たとえば、キャリッジの搬送負荷が重くなった場合にはキャリッジの駆動が遅れるなどの現象が発生する。また、キャリッジの搬送負荷が軽くなった場合には、駆動時にキャリッジが急加速される、あるいは、キャリッジモータの応答性が敏感になりずぎてキャリッジが大きく振動するなどの現象が発生する。その結果、印刷される画像に乱れが生じるといった問題が生じる。また、キャリッジの搬送速度の低下によって印刷時間が仕様値を満足しないという問題も生じうる。
そこで、本発明の課題は、経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動が生じてもキャリッジの搬送動作の制御を安定させることが可能なプリンタおよびプリンタ用モータの制御方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、インク滴を吐出する印刷ヘッドが搭載されたキャリッジと、キャリッジを駆動するキャリッジモータと、キャリッジモータの動作を制御する駆動制御装置とを備えるプリンタにおいて、キャリッジの搬送負荷を検出する負荷検出手段を備え、駆動制御装置は、負荷検出手段の検出結果に基づいてキャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とする。
本発明のプリンタは、キャリッジの搬送負荷を検出する負荷検出手段を備え、駆動制御装置が、負荷検出手段の検出結果に基づいてキャリッジモータの回転速度を制御している。そのため、経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動によって、キャリッジの搬送負荷に変動が生じた場合であっても、変動した搬送負荷に対応したキャリッジの搬送動作の制御が可能になる。したがって、キャリッジの搬送動作の制御を安定させることができ、その結果、印刷対象物の画質を向上させることができる。また、所定の印刷時間内で確実に印刷を完了させることが可能となる。
本発明において、駆動制御装置は、キャリッジモータにPWM駆動信号を供給するモータ駆動装置を備え、負荷検出手段は、PWM駆動信号のスイッチング周期中の電圧印加時間であるデューティ値を検出し、このデューティ値に基づいてキャリッジモータの回転速度を制御することが好ましい。PWM駆動信号のデューティ値には、キャリッジの搬送負荷が直接的に反映される。そのため、負荷検出手段がデューティ値を検出するように構成すると、キャリッジの搬送負荷の変動をより適切に反映したキャリッジの搬送動作の制御が可能になる。
本発明において、負荷検出手段は、印刷ヘッドがインク滴を吐出しない無負荷状態でキャリッジを搬送させた無負荷搬送時におけるデューティ値を検出することが好ましい。このように構成すると、印刷動作に基づく搬送負荷の影響を排除して、キャリッジ自体の搬送負荷の変動を正確に検出できる。そのため、メカ状態の変動等を原因とするキャリッジの搬送負荷の変動を適切に反映した精度の高いキャリッジの搬送動作の制御が可能になる。
本発明において、負荷検出手段は、キャリッジを一定速度で搬送させた定速搬送時におけるデューティ値の平均値を検出することが好ましい。このように定速搬送時のデューティ値を検出すると、キャリッジの加減速時のデューティ値を検出する場合と比較して、キャリッジの搬送負荷の変動を簡易に検出することができる。また、デューティ値の平均値を検出すると、外乱の影響を排除でき、より安定したキャリッジの搬送負荷の変動の検出が可能となる。
本発明において、駆動制御装置は、キャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値を出力する比例手段と、速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を出力する積分手段と、速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を出力する微分手段とを備え、比例制御値を演算する際の比例ゲインと、積分制御値を演算する際の積分ゲインと、微分制御値を演算する際の微分ゲインとのうち、少なくともいずれか1つをパラメータとし、負荷検出手段の検出結果に基づいてこのパラメータを調整して、キャリッジモータの回転速度を制御することができる。このように構成すると、キャリッジの搬送負荷に応じたPID制御によって、キャリッジモータの回転速度の制御が可能になり、キャリッジの搬送動作の制御を安定させることができる。
本発明において、駆動制御装置は、キャリッジの駆動開始時における初期目標速度をパラメータとし、負荷検出手段の検出結果に基づいてこのパラメータを調整して、キャリッジモータの回転速度を制御することができる。また、駆動制御装置は、キャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値を出力する比例手段と、速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を出力する積分手段と、速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を出力する微分手段とを備え、積分制御値を演算する際の積分初期値をパラメータとし、負荷検出手段の検出結果に基づいてこのパラメータを調整して、キャリッジモータの回転速度を制御することができる。このように構成すると、キャリッジの駆動開始直後であっても、キャリッジの搬送負荷に応じたPID制御によって、キャリッジをより適切に加速することができる。
本発明において、パラメータは、負荷検出手段の検出結果に基づいて計算された値とすることができる。このように構成すると、キャリッジの搬送負荷にわずかな変動が生じた場合であっても、搬送負荷の変動を適切に反映したキャリッジモータの回転速度の制御が可能となる。
本発明において、パラメータは、キャリッジの搬送負荷に応じて予め設定された複数の値から負荷検出手段の検出結果に基づいて選択された値とすることができる。このように構成すると、駆動制御装置における演算処理の負担を軽減することができる。
また、上記の課題を解決するため、本発明は、印刷ヘッドが搭載されたキャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値と、速度差を積分した積分値に応じた積分制御値と、速度差を微分した微分値に応じた微分制御値とを用いて、キャリッジを駆動するキャリッジモータの回転速度を制御するプリンタ用モータの制御方法において、キャリッジの搬送負荷を検出し、この搬送負荷の検出結果に基づいて、比例制御値を演算する際の比例ゲインと、積分制御値を演算する際の積分ゲインと、微分制御値を演算する際の微分ゲインと、積分制御値の演算する際の積分初期値と、キャリッジの目標速度とのうち、少なくともいずれか1つを調整して、キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とする。
本発明のプリンタ用モータの制御方法は、キャリッジの搬送負荷を検出し、この搬送負荷の検出結果に基づいて、比例ゲインや積分ゲイン等を調整してキャリッジモータの回転速度を制御している。そのため、経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動によって、キャリッジの搬送負荷に変動が生じた場合であっても、変動した搬送負荷に対応したキャリッジモータの回転速度の制御が可能になる。したがって、キャリッジの搬送動作の制御を安定させることができ、その結果、印刷対象物の画質を向上させることができる。また、所定の印刷時間内で確実に印刷を完了させることが可能となる。
本発明において、キャリッジの搬送負荷を電源投入時の初期駆動動作で検出することが好ましい。このように構成すると電源を投入するたびに搬送負荷を検出することができるため、キャリッジモータの回転速度の制御にキャリッジの搬送負荷の変動を確実に反映することができる。ここで、本明細書において「初期駆動動作」とは、プリンタの電源投入時に、印刷対象物がない状態で、すなわち、印刷ヘッドがインク滴を吐出しない状態で、キャリッジを往復搬送させる(空送りさせる)動作をいう。
本発明において、初期駆動動作を、キャリッジモータの回転速度を変えて複数回行い、各回転速度ごとに、キャリッジの搬送負荷を検出することが好ましい。このように構成すると、キャリッジの搬送速度に応じてより適切なキャリッジモータの回転速度の制御が可能となる。
本発明において、キャリッジの搬送負荷を、キャリッジの搬送動作のたびに検出することが好ましい。このように構成すると、わずかな搬送負荷の変動が生じた場合であっても、搬送負荷の変動をキャリッジモータの制御に反映させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(プリンタの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるプリンタ1の主要部の構成を示す概略斜視図である。図2は、図1に示すプリンタ1の制御部21の構成を主として示すブロック図である。
本形態のプリンタ1は、印刷対象物となる印刷用紙P等に対してインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタである。このプリンタ1は、図1および図2に示すように、インク滴を吐出する印刷ヘッド2が搭載されたキャリッジ3と、主走査方向MSにキャリッジ3を駆動するキャリッジモータ(CRモータ)4と、印刷用紙Pを副走査方向SSに送る紙送りモータ(PFモータ)5と、PFモータ5に直接あるいは図示を省略するギアを介して接続されたPF駆動ローラ6と、印刷ヘッド2のノズル面(図1における下面)と対向するように配置されたプラテン7とを備えている。本形態では、CRモータ4とPFモータ5とは、ともに直流(DC)モータである。
キャリッジ3は、支持フレーム8に支持されたガイドシャフト9と、タイミングベルト10とによって主走査方向MSに搬送可能に構成されている。すなわち、タイミングベルト9は、その一部がキャリッジ3に固定されるとともに、CRモータ4の出力軸に取り付けられたプーリ11と支持フレーム8に回転可能に取り付けられたプーリ12とに噛み合った状態で一定の張力を有するように配設されている。また、ガイドシャフト9は、キャリッジ3を主走査方向MSへ案内するように、キャリッジ3を摺動可能に保持している。
キャリッジ3には、印刷ヘッド2に加え、印刷ヘッド2に供給される黒色インクが収納された黒色インクカートリッジ13と、印刷ヘッド2に供給されるカラーインクが収納されたカラーインクカートリッジ14とが搭載されている。また、キャリッジ3には、印刷ヘッド2と制御基板(図示省略)とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板15の一端が取り付けられている。
支持フレーム8におけるキャリッジ3のホームポジション側(図1の右端側)には、印刷ヘッド2のノズル面を密閉してインクの乾燥を防止するためのキャッピング装置16が設けられている。キャッピング装置16は、キャリッジ3が印刷用紙Pへの印刷を終了してホームポジションに到達すると、図示を省略する昇降機構によって上昇して印刷ヘッド2のノズル面を密閉するようになっている。
また、プリンタ1は、図2に示すように、主走査方向MSにおけるCRモータ4の回転位置(すなわち、キャリッジ3の位置)とCRモータ4の回転速度(すなわち、キャリッジ3の速度)とを検出するためのリニアエンコーダ17と、副走査方向SSにおける印刷用紙Pの位置と速度とを検出するためのロータリーエンコーダ18とを備えている。リニアエンコーダ17は、主走査方向と平行に支持フレーム8に取り付けられた直線状のリニアスケール19と、キャリッジ3に取り付けられたフォトセンサ20とから構成されている。また、ロータリーエンコーダ18は、PFモータ5のロータまたはロータの接続されるギア輪列の中の1つのギアに取り付けられている。
(プリンタの制御部の構成)
プリンタ1の制御部21は、図2に示すように、主制御回路22と、CPU23と、ROM24と、RAM25と、EEPROM26とを備えている。各種のメモリ(ROM24、RAM25およびEEPROM26)は、バス27を介して主制御回路22およびCPU23に接続されている。また、制御部21は、パーソナルコンピュータなどの外部装置との間で信号の送受信を行うインターフェース回路29と、CRモータ駆動回路30と、ヘッド駆動回路31と、PFモータ駆動回路32とを備えており、これらの回路は、主制御回路22に接続されている。
CRモータ駆動回路30は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式にてCRモータ4にPWM駆動信号を供給して、CRモータ4を駆動するように構成されている。このCRモータ駆動回路30の詳細な構成については、後に説明する。ヘッド駆動回路31は、印刷ヘッド2のノズル(図示省略)を駆動するように構成されている。ヘッド駆動回路31によって駆動されたノズルは、印刷用紙Pに向けてインク滴を吐出するようになっている。PFモータ駆動回路32は、CRモータ駆動回路30と同様のPWM制御方式にてPFモータ5にPWM駆動信号を供給して、PFモータ5を駆動するように構成されている。
主制御回路22は、CRモータ駆動回路30、ヘッド駆動回路31およびPFモータ駆動回路32の3つの駆動回路のそれぞれに制御信号を供給する機能を有している。また、インターフェース回路29で受信した各種の印刷コマンドの解読や、印刷データの調整に関する制御等を実行する機能を有している。さらに、図2に示すように、主制御回路22には、リニアエンコーダ17やロータリーエンコーダ18等の出力信号が入力されるように構成されており、各種のセンサの監視機能も有している。なお、主制御回路22には、後述の駆動制御装置35を構成するCRモータ制御回路36が含まれている。
CPU23は、主制御回路22を補助するための各種の機能を有しており、たとえば、ROM24やEEPROM26等に記録されているプリンタ1の制御プログラムを実行するための演算処理を行うようになっている。
(CRモータの駆動制御装置の構成)
図3は、図1に示すCRモータ4の駆動制御装置35の構成を示すブロック図である。図4は、図1に示すキャリッジ3が印刷用紙Pを横断する1パスの搬送過程における速度演算部38および目標速度発生部40からの出力を示すグラフである。図5は、図1に示すキャリッジ3が印刷用紙Pを横断する1パス搬送過程における積分要素43からの出力を示すグラフである。図6は、図1に示すCRモータ4に供給されるPWM駆動信号Sdrの一例を示す図である。
本形態におけるCRモータ4の駆動制御装置35は、図3に示すように、CRモータ駆動回路30と、主制御回路22の一部を構成するCRモータ制御回路36とから構成されている。
CRモータ制御回路36は、位置演算部37と、速度演算部38と、位置偏差生成部39と、目標速度発生部40と、速度偏差生成回路からなる速度偏差生成部41と、比例要素42と、積分要素43と、微分要素44と、加算演算部45とを備えている。すなわち、本形態では、CRモータ4の制御方法として、比例制御と積分制御と微分制御とを組み合わせてCRモータ4の現行回転速度を目標回転速度に収束させるように制御するPID制御が採用されている。なお、比例要素42と積分要素43と微分要素44と加算演算部45とからCRモータ制御回路部36を構成し、位置演算部37と速度演算部38と位置偏差生成部39と目標速度発生部40と速度偏差生成部41とから、たとえば、速度偏差生成回路を構成するようにしても良い。
位置演算部37と速度演算部38とには、リニアエンコーダ17の出力信号Senが入力されるように構成されている。位置演算部37は、リニアエンコーダ17からの出力信号Senに応じたCRモータ4の現行の回転位置を示す現行回転位置(すなわち、キャリッジ3の現行位置)Pcを出力するようになっている。また、速度演算部38は、リニアエンコーダ17からの出力信号Senに応じたCRモータ4の現行の回転速度を示す現行回転速度(すなわち、キャリッジ3の現行速度)Vcを出力するようになっている。
位置偏差生成部39には、現行回転位置Pcと、ROM24等のメモリに記録された目標とする回転位置を示す目標回転位置Ptとが入力されるように構成されており、位置偏差生成部39は、入力された現行回転位置Pcと目標回転位置Ptとの差である位置差ΔPを出力するようになっている。
目標速度発生部40には、位置差ΔPが入力されるように構成されており、目標速度発生部40は、現行回転位置Pcと入力された位置差ΔPとに応じたCRモータ4の目標となる回転速度を示す目標回転速度(すなわち、キャリッジ3の目標速度)Vtを出力するようになっている。より具体的には、目標速度発生部40は、現行回転位置Pcと、位置差ΔPと、所定のゲインと、駆動開始時におけるCRモータ4の目標回転速度を示す初期目標回転速度(すなわち、駆動開始時におけるキャリッジ3の初期目標速度)Vt(0)とを用い、図4の実線に示すような変化パターンを有する目標回転速度Vtを出力するようになっている。すなわち、CRモータ4が加速する位置0から位置P3までの間の加速領域と、CRモータ4が等速回転する位置P3から位置P4までの等速領域と、CRモータ4が減速する位置P4から位置P7までの間の減速領域とを有する目標回転速度Vtを出力するようになっている。なお、図4では、横軸はCRモータ4の回転位置(キャリッジ3の位置)を示し、縦軸はCRモータ4の回転速度(キャリッジ3の速度)を示している。また、図4は、主走査方向MSで印刷用紙Pの一端側から他端側に向かってキャリッジ3が横断する1パスの搬送過程における目標回転速度Vtの変化パターンを実線で、現行回転速度Vcの変化パターンを破線で示している。
本形態では、加速領域は、位置0から位置P1までの第1加速領域と、位置P1から位置P2までの第2加速領域と、位置P2から位置P3までの第3加速領域とに分かれている。第1加速領域は、停止状態からCRモータ4を緩やかに加速する領域であり、第2加速領域は、速度変化勾配を急にしてCRモータ4を急加速する領域であり、第3加速領域は、速度変化勾配を緩やかにして等速領域へと移行するための領域である。ここで、目標速度発生部40は、第1加速領域において、停止状態にあるCRモータ4の駆動を開始し、CRモータ4が所定の回転位置Paに到達するまでの間は、目標回転速度Vtとして一定値である初期目標回転速度Vt(0)を出力するようになっている。こうすることで、駆動開始直後の回転速度が不安的な領域であってもPID制御によって、CRモータ4を適切に加速することができるようになっている。なお、初期目標回転速度Vt(0)が大きくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度が大きくなり、初期目標回転速度Vt(0)が小さくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度が小さくなる。
また、減速領域も、位置P4から位置P5までの第1減速領域と、位置P5から位置P6までの第2減速領域と、位置P6から位置P7までの第3減速領域とに分かれている。第1減速領域は、等速領域から減速領域へと移行する速度変化勾配が緩やかな領域であり、第2減速領域は、速度変化勾配を急にしてCRモータ4を急減速する領域であり、第3減速領域は、CRモータ4が停止するまで緩やかに減速する領域である。
速度偏差生成部41には、目標回転速度Vtと現行回転速度Vcとが入力されるように構成されており、速度偏差生成部41は、入力された目標回転速度Vtと現行回転速度Vcとの差である速度差ΔVを出力するようになっている。
速度偏差生成部41から出力された速度差ΔVは、比例要素42と積分要素43と微分要素44とに入力されるように構成されている。比例要素42と積分要素43と微分要素44とは、入力された速度差ΔVに基づいて下式によって算出される比例制御値QPと、積分制御値QIと、微分制御値QDとをそれぞれ出力するようになっている。
QP(j)=△V(j)×Kp・・・(式1)
QI(j)=QI(j−1)+△V(j)×Ki・・・(式2)
QD(j)={△V(j)−△V(j−1)}×Kd・・・(式3)
ここで、jはキャリッジ3の位置(または、時間)であり、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、Kdは微分ゲインである。このように、本形態では、比例要素42は、速度差ΔVに応じた比例制御値QPを出力する比例手段であり、積分要素43は、速度差ΔVを積分した積分値に応じた積分制御値QIを出力する積分手段であり、微分要素44は、速度差ΔVを微分した微分値に応じた微分制御値QDを出力する微分手段である。
ここで、積分要素43から出力される積分制御値QIは、図5に示すような変化パターンを有している。図5では、横軸はCRモータ4の回転位置(キャリッジ3の位置)を示し、縦軸は積分制御値QIを示している。また、図5は、主走査方向MSで印刷用紙Pの一端側から他端側に向かってキャリッジ3が横断する1パスの搬送過程における積分制御値QIの変化パターンを示している。図5に示すように、積分要素43は、CRモータ4の起動時(図5の原点位置)においても積分制御値QI(0)を出力するようになっている。すなわち、積分要素43における積分制御値の演算には、0より大きな値の積分初期値QI(0)が用いられている。このように積分初期値QI(0)を用いることで、駆動開始直後であってもCRモータ4に適切な電圧が印加され、PID制御によって、CRモータ4を適切に加速することができるようになっている。なお、積分初期値QI(0)が大きくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度が大きくなり、積分初期値QI(0)が小さくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度が小さくなる。
加算演算部45には、比例要素42、積分要素43および微分要素44からそれぞれ出力された比例制御値QPと積分制御値QIと微分制御値QDとが入力されるように構成されている。加算演算部45は、これらの制御値QP、QI、QDを下式によって加算して、PID制御値ΣQを出力するようになっている。
ΣQ(j)=QP(j)+QI(j)+QD(j)・・・(式4)
CRモータ駆動回路30は、トランジスタブリッジで構成されたDC−DCコンバータ47と、ベースドライブ回路からなるベースドライブ部48とを備えている。上述のように本形態では、CRモータ4の制御方法として、PWM制御が採用されており、このCRモータ駆動回路30からCRモータ4に対してPWM駆動信号Sdrが供給されるようになっている。
ベースドライブ部48には、PID制御値ΣQが入力されるように構成されており、ベースドライブ部48は、入力されたPID制御値ΣQに応じたベース信号をDC−DCコンバータ47に向かって出力するようになっている。DC−DCコンバータ47は、ベースドライブ部48から出力され各トランジスタのベースに入力されたベース信号に応じて、CRモータ4に対してPWM駆動信号Sdrを供給するようになっている。
より具体的には、PWM駆動信号Sdrは、図6に示すように、スイッチング周期tp中の電圧印加時間tonの間のみにCRモータ4へ電圧を印加するパルス状の信号となっており、ベース信号に応じて電圧印加時間tonが調整されるようになっている。ここで、本明細書では、この電圧印加時間tonをデューティ値と定義し、以下では、デューティ値tonと表現する。本形態の駆動制御装置35では、ベースドライブ部48に入力されるPID制御値ΣQが大きければ大きいほど、すなわち、速度差ΔVが大きければ大きいほど、ディーティ値tonが大きくなるように構成されている。
(キャリッジの搬送負荷の変動に伴うCRモータの制御方法)
図7は、キャリッジ3の搬送負荷の変動に伴うCRモータ4の制御のフローチャートである。
以上のように構成されたプリンタ1では、PFモータ5で回転駆動されたPF駆動ローラ6が印刷用紙Pを副走査方向SSへ送りながら、CRモータ4は、印刷用紙P上で主走査方向MSにキャリッジ3を往復搬送する。キャリッジ3が往復搬送される際に、印刷ヘッド2からインク滴が吐出され、印刷用紙Pへの印刷が行われる。
CRモータ4は、目標速度発生部40から出力される目標回転速度Vtと、速度演算部38から出力される現行回転速度Vcとの速度差ΔVに基づいたPID制御によって、現行回転速度Vcが目標回転速度Vtに収束するように制御されている。すなわち、CRモータ4は、図4の実線で示す目標回転速度Vtの変化パターンに、図4の破線で示す現行回転速度Vcの変化パターンが収束するようにPID制御されている。
ここで、本形態では、上述のように、経時的なメカ状態の変動あるいは雰囲気温度の変動によって、キャリッジ3の搬送負荷に変動が生じた場合であっても、CRモータ4の回転速度の制御すなわちキャリッジ3の搬送動作の制御を安定させることができるように構成されている。すなわち、本形態では、図7に示すように、キャリッジ3の搬送負荷を検出し、その搬送負荷の検出結果に基づいてCRモータ4の回転速度を制御するように構成されている。以下、キャリッジ3の搬送負荷の検出方法および搬送負荷の検出結果に基づくCRモータ4の制御方法について説明する。
まず、キャリッジ3の搬送負荷の検出方法について説明する。キャリッジ3の搬送負荷の検出は、PWM駆動信号Sdrのデューティ値tonを検出することによって行う。すなわち、所定の回転速度でCRモータ4を回転させた場合、キャリッジ3の搬送負荷が小さければ、デューティ値tonは小さくなり、キャリッジ3の搬送負荷が大きければ、デューティ値tonは大きくなるため、デューティ値tonを検出することで、キャリッジ3の搬送負荷の検出が可能になる。なお、デューティ値tonは、キャリッジ3の搬送時の動負荷となる。
本形態においては、プリンタ1の電源投入時に印刷用紙Pがない状態で、すなわち、印刷ヘッド2がインク滴を吐出しない状態でキャリッジ3を1回往復させる(空送りさせる)初期駆動動作を行い、この初期駆動動作の際のディーティ値tonを検出する。より具体的には、初期駆動動作時におけるCRモータ4の定速領域の全域(図4の位置P3から位置P4に相当する領域)のデューティ値tonの平均値を検出する。以下では、この平均値をaveTiと表現する。この平均値aveTiの検出はCPU23で行われる。すなわち、本形態では、CPU23は、キャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段となっている。検出された平均値aveTiは、EEPROM26等のメモリに記憶される。なお、定速領域でのCRモータ4の回転速度を変えて初期駆動動作を複数回行い、各速度ごとに平均値aveTiの検出を行っても良いし、1つの回転速度、たとえば、280cps(character per second)における平均値aveTi_280cpsの検出を行っても良い。
続いて、キャリッジ3の搬送負荷の検出結果、すなわち、平均値aveTiに基づくCRモータ4の制御方法について説明する。本形態では、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとの調整、初期目標回転速度Vt(0)の調整、および、積分初期値QI(0)をパラメータとしている。そして、平均値aveTiに基づいて、これらのパラメータの調整を行ってため、これらの調整に関して順次説明する。
まず、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとの調整に関して説明する。キャリッジ3の搬送負荷に基づいてCRモータ4の回転速度の制御を行わない場合、速度差ΔVが同じであれば、キャリッジ3の搬送負荷の大きさとは関係なく、同じデューティ値tonを有するPWM駆動信号SdrがCRモータ4へ供給される。一方で、同じデューティ値tonを有するPWM駆動信号SdrがCRモータ4へ供給されても、キャリッジ3の搬送負荷の大きさによって、CRモータ4の応答性が変動する。すなわち、キャリッジ3の搬送負荷が大きければ、CRモータ4の応答性が下がり、キャリッジ3の搬送負荷が小さければ、CRモータ4の応答性が上がる。CRモータ4の応答性が下がりすぎると、CRモータ4の回転速度の補正に時間がかかる。また、CRモータ4の応答性が上がりすぎると、速度差ΔVに対して、CRモータ4が敏感に反応して、目標の回転速度に対してプラスやマイナスに変動しやすくなる。そのため、キャリッジ3の負荷が変動すると、現行回転速度Vcを目標回転速度Vtに収束させることは難しくなる。そこで、本形態では、キャリッジ3の搬送負荷の変動に伴うCRモータ4の応答性の変動を抑制するため、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdをパラメータとし、平均値aveTiに基づいてこれらのパラメータを調整する。
より具体的には、平均値aveTiに基づいて比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとをそれぞれ下式によって計算する。計算後の値を用いて、比例要素42、積分要素43、微分要素44は、比例制御値QP、積分制御値QI、微分制御値QDをそれぞれ出力する。
Kp(dir)=a_pdir×aveTi+b_pdir・・・(式5)
Kp(ave)=a_pave×aveTi+b_pave・・・(式6)
Ki(dir)=a_idir×aveTi+b_idir・・・(式7)
Kd(ave)=a_dave×aveTi+b_dave・・・(式8)
ここで、式(5)から(8)におけるa_pdir、b_pdir、a_pave、b_pave、a_idir、b_idir、a_daveおよびb_daveはそれぞれ、CRモータ4の応答性と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められる定数である。
なお、本形態では、比例ゲインKpについては、異なる2つの比例ゲインKp(dir)とKp(ave)とが用いられている。CRモータ4の回転速度の変動が大きい第1加速領域、第2加速領域、第2減速領域および第3減速領域(図4参照)では、応答性を上げるため、1つのスイッチング周期tpの現行回転速度Vcから速度変動ΔVが算出され、その速度変動ΔVに応じた比例制御値QPが算出されており、比例ゲインKp(dir)が用いられている。一方、CRモータ4の回転速度が安定している第3加速領域、定速領域および第1減速領域では、外乱の影響を排除するため、いくつかのスイッチング周期tp(たとえば3周期)の回転速度の平均値から算出された現行回転速度Vcによって速度変動ΔVが算出され、その速度変動ΔVに応じた比例制御値QPが算出されており、比例ゲインKp(ave)が用いられている。
また、上記の式(5)から(8)によって、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとを計算するかわりに、平均値aveTiに基づいて予め設定された複数の値(テーブル)から比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとを選択しても良い。選択した値を用いて、比例要素42、積分要素43、微分要素44は、比例制御値QP、積分制御値QI、微分制御値QDをそれぞれ出力する。CRモータ4の定速領域における回転速度が280cpsのとき、スイッチング周期tpは、たとえば、一定の1400cat(カウント)となる。このカウント値は、たとえば、CPU23の動作クロックの数を数えることにより得られるものである。このスイッチング周期tpにおける平均値aveTiのカウント数に応じて比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとを、たとえば、以下にように選択する。
aveTi_280cps<400(cat)のとき
Kp(dir)=Kp1(dir)
Kp(ave)=Kp1(ave)
Ki(dir)=Ki1(dir)
Kd(ave)=Kd1(ave)
400(cat)≦aveTi_280cps<600(cat)のとき
Kp(dir)=Kp2(dir)
Kp(ave)=Kp2(ave)
Ki(dir)=Ki2(dir)
Kd(ave)=Kd2(ave)
600(cat)≦aveTi_280cpsのとき
Kp(dir)=Kp3(dir)
Kp(ave)=Kp3(ave)
Ki(dir)=Ki3(dir)
Kd(ave)=Kd3(ave)
ここで、平均値aveTiのカウント数に応じてそれぞれ選択される比例ゲインKp1(dir)等や積分ゲインKi1(dir)等や微分ゲインKd1(ave)等は、CRモータ4の応答性と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められ、テーブル上に設定された値である。なお、上記の例では、平均値aveTiのカウント数に応じて3段階で比例ゲインKp等を選択するようにしているが、2段階で比例ゲインKp等を選択するようにしても良いし、4段階以上の多段階で比例ゲインKp等を選択するようにしても良い。
次に、初期目標回転速度Vt(0)の調整に関して説明する。初期目標回転速度Vt(0)が一定の場合、キャリッジ3の搬送負荷が大きくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度は小さくなり、キャリッジ3の搬送負荷が小さくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度は大きくなる。そのため、初期目標回転速度Vt(0)が一定の場合、キャリッジ3の搬送負荷が変動すると、CRモータ4が定速領域に達するまでに時間がかかったり、CRモータ4が急激に加速されたりしてCRモータ4の制御が不安定になる。そこで、本形態では、初期目標回転速度Vt(0)をパラメータとし、平均値aveTiに基づいてこのパラメータを調整する。
より具体的には、CRモータ4の回転速度は、PWM駆動信号Sdrのスイッチング周期tpの逆数に比例することから、まず、平均値aveTiに基づいて、スイッチング周期tpの駆動初期時の値である初期固定目標周期Tを下式によって計算する。
平均値aveTiが大きいとき T=Tconst・・・(式9)
平均値aveTiが小さいとき T=c×(1/aveTi)+d・・・(式10)
ここで、Tconst、cおよびdはそれぞれ、CRモータ4の加速度と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められる定数である。なお、Tconstの値は、駆動開始直後にCRモータ4が加速されすぎて、印刷用紙Pへ印刷される画像に乱れが生じることがない範囲で設定されている。
式(9)、(10)で計算された初期固定目標周期Tを用いて、初期目標回転速度Vt(0)を下式によって計算し、計算後の値を用いて、目標速度発生部40は、目標回転速度Vtを出力する。
Vt(0)=e/T・・・(式11)
ここで、eは、CRモータ4の回転速度とスイッチング周期tpとの関係から求められる定数である。
また、上記の式(9)、(10)によって、初期固定目標周期Tを計算するかわりに、平均値aveTiに基づいて予め設定された複数の値(テーブル)から初期固定目標周期Tを選択し、選択した値と式(11)を用いて、初期目標回転速度Vt(0)を算出しても良い。上記と同様にスイッチング周期tpが、たとえば、1400cat(カウント)である場合、平均値aveTiのカウント数に応じて初期固定目標周期Tを、たとえば、以下にように選択する。
aveTi_280cps<400(cat)のとき
T=T1
400(cat)≦aveTi_280cps<600(cat)のとき
T=T2
600(cat)≦aveTi_280cpsのとき
T=T3
ここで、平均値aveTiのカウント数に応じてそれぞれ選択される初期固定目標周期T1T2、T3は、CRモータ4の加速度と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められ、テーブル上に設定された値である。なお、上記の例では、平均値aveTiのカウント数に応じて、3段階で初期固定目標周期Tを選択するようにしているが、2段階や4段階以上の多段階で初期固定目標周期Tを選択するようにしても良い。
最後に、積分初期値QI(0)の調整に関して説明する。積分初期値QI(0)が一定の場合、キャリッジ3の搬送負荷が大きくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度は小さくなり、キャリッジ3の搬送負荷が小さくなれば、駆動開始直後のCRモータ4の加速度は大きくなる。そのため、積分初期値QI(0)が一定の場合、キャリッジ3の搬送負荷が変動すると、CRモータ4が定速領域に達するまでに時間がかかったり、CRモータ4が急激に加速されたりしてCRモータ4の制御が不安定になる。そこで、本形態では、積分初期値QI(0)をパラメータとし、平均値aveTiに基づいてこのパラメータを調整する。
より具体的には、平均値aveTiに基づいて積分初期値QI(0)を下式によって計算する。計算後の値を用いて、積分要素43は積分制御値QIを出力する。
QI(0)=f×aveTi+g・・・(式12)
ここで、fおよびgはそれぞれ、CRモータ4の加速度と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められる定数である。
また、上記の式(12)によって、積分初期値QI(0)を計算するかわりに、平均値aveTiに基づいて予め設定された複数の値(テーブル)から積分初期値QI(0)を選択しても良い。選択した値を用いて、積分要素43は積分制御値QIを出力する。上記と同様にスイッチング周期tpが、たとえば、1400cat(カウント)である場合、平均値aveTiのカウント数に応じて積分初期値QI(0)を、たとえば、以下にように選択する。
aveTi_280cps<400(cat)のとき
QI(0)=QI(0)1
400(cat)≦aveTi_280cps<600(cat)のとき
QI(0)=QI(0)2
600(cat)≦aveTi_280cpsのとき
QI(0)=QI(0)3
ここで、平均値aveTiのカウント数に応じてそれぞれ選択される積分初期値QI(0)1、QI(0)2およびQI(0)3は、CRモータ4の加速度と平均値aveTiとの関係から予め実験的に求められ、テーブル上に設定された値である。なお、上記の例では、平均値aveTiのカウント数に応じて、3段階で積分初期値QI(0)を選択するようにしているが、2段階や4段階以上の多段階で積分初期値QI(0)を選択するようにしても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のプリンタ1は、キャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段としてのCPU23を備えている。また、駆動制御装置35を構成する目標速度発生部40、比例要素42、積分要素43および微分要素44は、搬送負荷の検出結果に基づいて、目標回転速度Vt、比例制御値QP、積分制御値QIおよび微分制御値QDをそれぞれ出力し、CRモータ4の回転速度を制御している。そのため、経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動によって、キャリッジ3の搬送負荷に変動が生じた場合であっても、変動した搬送負荷に対応したキャリッジ3の搬送動作の制御が可能になる。したがって、キャリッジ3の搬送動作の制御を安定させることができ、その結果、印刷用紙Pに印刷される画質を向上させることができる。また、所定の印刷時間内で確実に印刷を完了させることが可能となる。
本形態では、CRモータ4は、駆動制御装置35を構成するCRモータ駆動回路30によってPWM制御され、負荷検出手段であるCPU23は、キャリッジ3の搬送負荷として、PWM駆動信号Sdrのデューティ値tonを検出している。PWM駆動信号Sdrのデューティ値tonには、キャリッジ3の搬送負荷が直接的に反映されるため、デューティ値tonを検出することで、キャリッジ3の搬送負荷の変動をより適切に反映したCRモータ4の回転速度の制御ができる。
本形態では、キャリッジ3の搬送負荷を電源投入時の初期駆動動作で検出している。そのため、プリンタ1の電源を投入するたびにキャリッジ3の搬送負荷を検出することができ、キャリッジ3の搬送負荷をCRモータ4の回転速度の制御に確実に反映させることができる。また、初期駆動動作では、印刷ヘッド2がインク滴を吐出しない無負荷状態でキャリッジ3を搬送させるため、印刷動作に基づくキャリッジ3の搬送負荷の影響を排除して、経時的なメカ状態の変動や雰囲気温度の変動に基づくキャリッジ3の搬送負荷の変動を正確に検出できる。
本形態では、初期駆動動作時におけるCRモータ4の定速領域のデューティ値tonの平均値aveTiを検出している。定速領域のデューティ値を検出しているため、加速領域や減速領域のデューティ値tonを検出する場合と比較して、キャリッジ3の搬送負荷の変動の検出が容易になる。また、デューティ値tonの平均値aveTiを検出するようにすると、外乱の影響を排除でき、より安定したキャリッジ3の搬送負荷の変動の検出が可能となる。
なお、CRモータ4の回転速度を変えながら初期駆動動作を複数回行い、各回転速度ごとに、平均値aveTiの検出を行う場合には、キャリッジ3の搬送速度に応じてより適切なCRモータ4の回転速度の制御が可能となる。
本形態では、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdとをパラメータとし、これらのパラメータを調整して、CRモータ4の回転速度の制御を行っている。そのため、キャリッジ3の搬送負荷の変動に応じて、CRモータ4の応答性を調整することができる。すなわち、キャリッジ3の搬送負荷に応じたCRモータ4のPID制御が可能になる。
本形態では、キャリッジ3の駆動開始時における初期目標速度Vt(0)をパラメータとし、このパラメータを調整して、CRモータ4の回転速度を制御している。また、積分初期値QI(0)パラメータとし、このパラメータを調整して、CRモータ4の回転速度を制御している。そのため、キャリッジ3の搬送負荷の変動が生じても、PID制御によって、CRモータ4を適切に加速させることができる。
本形態では、比例ゲインKp、積分ゲインKi、微分ゲインKd、初期目標速度Vt(0)および/または、積分初期値QI(0)に、平均値aveTiに基づいて計算された計算値を用いている。あるいは、平均値aveTiに基づいて予め設定されたテーブルから選択された値を用いている。平均値aveTiに基づいて計算された計算値を用いる場合には、キャリッジ3の搬送負荷にわずかな変動が生じた場合であっても、搬送負荷の変動を適切に反映したCRモータ4の回転速度の制御が可能となる。また、平均値aveTiに基づいて予め設定されたテーブルから選択された値を用いる場合には、CPU23での演算処理の負担を軽減することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。たとえば、上述した形態では、プリンタ1の電源投入時における初期駆動動作でデューティ値tonの平均値aveTiを検出していたが、初期駆動動作だけでなく、キャリッジ3の搬送動作のたびに平均値aveTiを検出して、EEPROM26等のメモリに記憶された値を更新するようにしても良い。この場合には、キャリッジ3の搬送動作のたびに、比例ゲインKp、積分ゲインKi等の調整を行うことが可能となり、キャリッジ3にわずかな搬送負荷の変動が生じた場合であっても、搬送負荷の変動をCRモータ4の回転速度の制御に反映させることができる。
また、上述した形態では、キャリッジ3の搬送負荷(搬送時の動負荷)の値として、デューティ値tonの平均値aveTiを検出していたが、キャリッジ3の搬送負荷の値として、キャリッジ3を所定距離搬送させたときの搬送時間を用いても良い。すなわち、PWM駆動信号Sdrのデューティ値を一定とした場合、キャリッジ3の搬送負荷が大きければ搬送時間が長くなり、キャリッジ3の搬送負荷が小さければ搬送時間は短くなるため、搬送時間を検出することでもキャリッジ3の搬送負荷の検出が可能になる。なお、この場合においても、搬送時間の検出はCPU23で行われるため、CPU23が、キャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段となる。
あるいは、黒色インクカートリッジ13およびカラーインクカートリッジ14に収納されたインクの量がキャリッジ3の搬送負荷の変動に及ぼす影響が大きいことから、黒色インクカートリッジ13およびカラーインクカートリッジ14に収納されたインクの量からキャリッジ3の搬送負荷を検出しても良い。たとえば、重量センサによって黒色インクカートリッジ13およびカラーインクカートリッジ14の重量を測定することで、キャリッジ3の搬送負荷を検出することができる。この場合、重量センサがキャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段となる。また、印刷ヘッド2から吐出されるインク滴の吐出回数を測定するカウンタによって、インク滴の吐出回数をカウントすることで、キャリッジ3の搬送負荷を検出することができる。この場合には、カウンタがキャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段となる。
あるいは、雰囲気温度の変動によるキャリッジ3の負荷変動のみを考慮する場合には、プリンタ1の内部に温度センサを設け、プリンタ1の内部の温度を測定することで、キャリッジ3の搬送負荷を検出しても良い。この場合には、温度センサがキャリッジ3の搬送負荷を検出する負荷検出手段となる。
さらに、上述した形態では、CRモータ4をPWM制御方式によって制御していたが、CRモータ4を、PAM(Pulse Amplitude Modulation)等の他の電圧制御方式や、電流制御方式によって制御しても良い。
さらにまた、上述した形態では、キャリッジ3の搬送負荷として、CRモータ4の定速領域全域のデューティ値tonの平均値aveTiを検出していたが、定速領域の一部分のデューティ値tonの平均値aveTiを検出してキャリッジ3の搬送負荷としても良いし、所定の1スイッチング周期tp中のデューティ値tonを検出してキャリッジ3の搬送負荷としても良い。また、CRモータ4の加速時間を一定として、CRモータ4の加速領域でのデューティ値tonを検出してキャリッジ3の搬送負荷としても良いし、同様に、CRモータ4の減速領域でのデューティ値tonを検出してキャリッジ3の搬送負荷としても良い。
また、上述した形態では、平均値aveTiに基づいて、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdと初期目標回転速度Vt(0)と積分初期値QI(0)のすべてについて調整を行っていたが、これらのうち、少なくとも1つが調整されていれば、キャリッジ3の搬送負荷の変動に応じたCRモータ4の回転速度の制御が可能になる。
さらに、上述した形態では、平均値aveTiに基づいて、比例ゲインKpと積分ゲインKiと微分ゲインKdと初期目標回転速度Vt(0)と積分初期値QI(0)について調整を行っていたが、平均値aveTiに基づいて、目標速度発生部40から出力される目標回転速度Vtの全てについて調整を行い、図4の実線に示すような変化パターン自体を調整してCRモータ4の回転速度の制御を行っても良い。また、平均値aveTiに基づいて、CRモータ駆動回路30のベースドライブ部48からの出力を調整してCRモータ4の回転速度の制御を行っても良いし、DC−DCコンバータ47で、トランジスタブリッジに印加される電圧値を調整して、CRモータ4の回転速度の制御を行っても良い。
実施の形態にかかるプリンタの主要部の構成を示す概略斜視図。 図1に示すプリンタの制御部の構成を主として示すブロック図。 図1に示すCRモータの駆動制御装置の構成を示すブロック図。 キャリッジが印刷用紙を横断する1パスの搬送過程における速度演算部および位置偏差生成部からの出力を示すグラフ。 キャリッジが印刷用紙を横断する1パス搬送過程における積分要素からの出力を示すグラフ。 CRモータに供給されるPWM駆動信号の一例を示す図。 キャリッジの搬送負荷の変動に伴うCRモータの制御のフローチャート。
符号の説明
1・・・プリンタ、2・・・印刷ヘッド、3・・・キャリッジ、4・・・CRモータ(キャリッジモータ)、23・・・CPU(負荷検出手段)、30・・・CRモータ駆動回路(モータ駆動装置)、35・・・駆動制御装置、42・・・比例要素(比例手段)、43・・・積分要素(積分手段)、44・・・微分要素(微分手段)、Sdr・・・PWM駆動信号、tp・・・スイッチング周期、ton・・・デューティ値(電圧印可時間)、QP・・・比例制御値、QI・・・積分制御値、QI(0)・・・積分初期値、QD・・・微分制御値、Kp・・・比例ゲイン、Ki・・・積分ゲイン、Kd・・・微分ゲイン、ΔV・・・速度差、Vt・・・目標回転速度(目標速度)、Vt(0)・・・初期目標回転速度(初期目標速度)、Vc・・・現行回転速度(現行速度)

Claims (13)

  1. インク滴を吐出する印刷ヘッドが搭載されたキャリッジと、該キャリッジを駆動するキャリッジモータと、該キャリッジモータの動作を制御する駆動制御装置とを備えるプリンタにおいて、
    上記キャリッジの搬送負荷を検出する負荷検出手段を備え、
    上記駆動制御装置は、上記負荷検出手段の検出結果に基づいて上記キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とするプリンタ。
  2. 前記駆動制御装置は、前記キャリッジモータにPWM駆動信号を供給するモータ駆動装置を備え、
    前記負荷検出手段は、上記PWM駆動信号のスイッチング周期中の電圧印加時間であるデューティ値を検出し、該デューティ値に基づいて前記キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記負荷検出手段は、前記印刷ヘッドがインク滴を吐出しない無負荷状態で前記キャリッジを搬送させた無負荷搬送時における前記デューティ値を検出することを特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  4. 前記負荷検出手段は、前記キャリッジを一定速度で搬送させた定速搬送時における前記デューティ値の平均値を検出することを特徴とする請求項2または3記載のプリンタ。
  5. 前記駆動制御装置は、前記キャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値を出力する比例手段と、上記速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を出力する積分手段と、上記速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を出力する微分手段とを備え、
    上記比例制御値を演算する際の比例ゲインと、上記積分制御値を演算する際の積分ゲインと、上記微分制御値を演算する際の微分ゲインとのうち、少なくともいずれか1つをパラメータとし、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて上記パラメータを調整して、前記キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とする請求項1から4いずれかに記載のプリンタ。
  6. 前記キャリッジの駆動開始時における初期目標速度をパラメータとし、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて上記パラメータを調整して、前記キャリッジモータの回転初期の回転速度を制御することを特徴とする請求項1から5いずれかに記載のプリンタ。
  7. 前記駆動制御装置は、前記キャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値を出力する比例手段と、上記速度差を積分した積分値に応じた積分制御値を出力する積分手段と、上記速度差を微分した微分値に応じた微分制御値を出力する微分手段とを備え、
    上記積分制御値を演算する際の積分初期値をパラメータとし、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて上記パラメータを調整して、前記キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とする請求項1から6いずれかに記載のプリンタ。
  8. 前記パラメータは、前記負荷検出手段の検出結果に基づいて計算された値であることを特徴とする請求項5から7いずれかに記載のプリンタ。
  9. 前記パラメータは、前記キャリッジの搬送負荷に応じて予め設定された複数の値から前記負荷検出手段の検出結果に基づいて選択された値であることを特徴とする請求項5から7いずれかに記載のプリンタ。
  10. 印刷ヘッドが搭載されたキャリッジの目標速度と現行速度との速度差に応じた比例制御値と、上記速度差を積分した積分値に応じた積分制御値と、上記速度差を微分した微分値に応じた微分制御値とを用いて、上記キャリッジを駆動するキャリッジモータの回転速度を制御するプリンタ用モータの制御方法において、
    上記キャリッジの搬送負荷を検出し、この搬送負荷の検出結果に基づいて、上記比例制御値を演算する際の比例ゲインと、上記積分制御値を演算する際の積分ゲインと、上記微分制御値を演算する際の微分ゲインと、上記積分制御値の演算する際の積分初期値と、上記キャリッジの目標速度とのうち、少なくともいずれか1つを調整して、上記キャリッジモータの回転速度を制御することを特徴とするプリンタ用モータの制御方法。
  11. 前記キャリッジの搬送負荷を電源投入時の初期駆動動作で検出することを特徴とする請求項10記載のプリンタ用モータの制御方法。
  12. 前記初期駆動動作を、前記キャリッジモータの回転速度を変えて複数回行い、各回転速度ごとに、前記キャリッジの搬送負荷を検出することを特徴とする請求項11記載のプリンタ用モータの制御方法。
  13. 前記キャリッジの搬送負荷を、前記キャリッジの搬送動作のたびに検出することを特徴とする請求項10から12いずれかに記載のプリンタ用モータの制御方法。
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