JP2006239916A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高圧電源を用いることなく液体の微粒子を誘引することが可能な液体吐出装置を提供すること。
【解決手段】 プリンタ100の搬送機構20は、プラテン5へ用紙6を搬送する搬送ローラ23a,23bの近傍に、給紙ガイド21の貫通孔26を通じて用紙6の裏面6bと当接可能な受電ブラシ27を備えている。受電ブラシ27は、プラテン5のダミー部5b,5cに配置された電極部28と電気的に接続されており、用紙6から受けた電荷を電極部28に充電する。これにより、ダミー部5b,5cに吐出されたインク滴やその飛沫がクーロン力によって電極部28に誘引され、積極的に回収される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェットプリンタ、ディスプレー製造装置、電極形成装置、あるいは、バイオチップ製造装置など、液体を吐出して描画等を行う液体吐出装置に関する。
従来、液体吐出装置として、紙への印刷に適したインクジェットプリンタ等が知られており、一般的には、一定方向に往復動するキャリッジに、液体(インク)を微小なノズルから吐出する吐出ヘッドを搭載した構成である。そして、印刷用紙を一方向に送ると共に、印刷用紙の送り方向に垂直に吐出ヘッドを往復動(走査)させ、印刷用紙上にインク滴を吐出して画像を形成するものである。
このインクジェットプリンタを用いて、印刷用紙の縁部に余白を残すことなく印刷用紙の表面の全体に対して印刷(いわゆる四辺縁無し印刷)を施す場合、印刷用紙およびキャリッジの位置ずれに対する余裕を考慮して、印刷用紙のサイズよりもやや広い領域に対して印刷を行うようにしている。すなわち、印刷用紙の前後縁(用紙送り方向に延在する縁)および左右の側縁(ヘッド走査方向に延在する縁)の部分に余白を残すことなく印刷を施すために、印刷用紙に対する吐出ヘッドの走査範囲をこれら前後縁、側縁の外側にまで広げてインク滴の吐出を行うものである。そして、印刷用紙から外れた領域に向けて吐出されたインク滴は、記録ヘッドに対向して印刷用紙の裏面側に配置されたインク吸収部材(スポンジ等)で吸収するようにしている(例えば、特許文献1)。
ところが、インク吸収部材は印刷用紙の裏面側に離間して配置されており、ノズル開口からインク吸収部材の露出面までの距離は、ノズル開口から印刷用紙までの距離に比べて長い。このため、印刷用紙から外れた領域に向けてインク滴が吐出された場合、ノズル開口から吐出されたインク滴が空気抵抗を受けて減速し、インク吸収部材まで到達せずにミスト化してしまう場合があった。特に、画質を向上させるためにインク滴の体積(重量)を小さくすると、空気抵抗による減速の度合いが大きくなってインク滴がミスト化しやすくなる。そしてこのようなミスト化したインクは、ケース内における印刷用紙の経路に付着するなどして印刷物の汚れ等を引き起こす場合がある。
そこで、上述の課題に鑑みて、ケース内に電界を発生させ、当該電界の作用でミスト化したインクを回収するインクジェットプリンタが提案されている(例えば、特許文献2)。すなわち、上述のインク吸収部材の露出面に電極を配置し、当該電極とノズル開口の形成面との間に電界を発生させることにより、帯電したインクを当該電極で捕捉するものである。
特開2002−103586号公報 特開2003−305840号公報
ところが、特許文献2に係るインクジェットプリンタは、高電界を発生させる電源が必須となり、消費電力や取り扱いにおける安全性の面において好ましくない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、高圧電源を用いることなく液体の微粒子を誘引することが可能な液体吐出装置を提供することを目的としている。
本発明の液体吐出装置は、液体をノズルから吐出対象物に対して吐出する吐出ヘッドと、前記吐出対象物を搬送する搬送手段と、前記吐出対象物が搬送されることに伴って当該吐出対象物に帯電した電荷を受ける受電手段と、前記受電手段と電気的に接続された電極部と、を備え、前記電極部は、アース電位に対して電気的に絶縁された状態であることを特徴とする。
好ましくは、前記受電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の導電性部材を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置は、吐出対象物の搬送に伴って当該吐出対象物に帯電する電荷を受電手段で受け、当該受電手段と電気的に接続された電極部と吐出ヘッドのノズル形成面との間で、電界を発生させる構成となっている。そしてこの構成によって発生させた電界により、帯電した液体の微粒子を誘引することができる。また、好ましくは、ブラシ状の導電性部材を備えた受電手段の構成により、簡単な構成で且つ効率的に、吐出対象物からの電荷を受けることができる。
好ましくは、前記液体吐出装置において、前記受電手段は、前記吐出対象物の搬送方向に対して略直交する方向に延在していることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、吐出対象物が搬送されることで、受電手段の延在する幅で、当該吐出対象物における搬送方向の全体の領域から電荷を受けることができるので、電荷の受容効率に優れている。これにより強い電界を発生させ、効果的に液体を回収することができる。
好ましくは、前記液体吐出装置は、前記吐出ヘッドと対向するように配設されて前記吐出対象物を支持する支持部材を備え、前記電極部は、前記支持部材に近接する位置に配置されていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、電極部が支持部材に隣接されて配置されているので、吐出対象物の近傍で発生した液体の微粒子をいち早く電極部により誘引することができ、当該液体の微粒子の回収効率に優れている。
好ましくは、前記液体吐出装置において、前記受電手段は、前記吐出対象物の搬送経路において、前記吐出ヘッドからの吐出を受ける位置よりも搬送方向の上流側に配置されていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置は、吐出対象物が液体を受けて水分を多く含む前の過程で受電手段により電荷を受ける構成となっている。水分を多く含む吐出対象物は帯電している電荷を逃がしやすくなるため、このように吐出対象物が吐出を受ける位置よりも搬送方向の上流側に配置することにより、電荷の受容効率の向上が図られる。
好ましくは、前記液体吐出装置は、前記電極部に付着した前記液体を回収する吸液性部材を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、電極部で回収した液体が吸液性部材に導かれる構成となっているため、自身が吸着した液体によって電極部による液体の回収効率が低下するのを防ぐことができる。
好ましくは、前記液体吐出装置において、前記電極部は、導電性を有する吸液性部材で形成されていることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、電極部自体が吸液性を有しているため、当該吸液性による液体の微粒子の捕捉能力と相まって、液体の回収効率が向上する。
好ましくは、前記液体吐出装置は、前記吐出対象物の搬送経路において、前記受電手段が配置されている位置よりも搬送方向の上流側に、前記吐出対象物を帯電させる帯電手段をさらに備えることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記帯電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の帯電部材を備えることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記帯電手段は、前記吐出対象物の前記受電手段が電荷を受ける面を帯電させることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、帯電手段によって吐出対象物をより強く帯電させることができるので、受電手段による電荷の受容効率が向上する。また、好ましくは、ブラシ状の帯電部材を備えた帯電手段の構成により、簡単な構成で且つ効率的に、吐出対象物を帯電することができる。帯電部材は、吐出対象物との摩擦によって帯電しやすい材料で形成された部材であり、吐出対象物の材料に応じて適宜決められる。また、好ましくは、吐出対象物の受電手段が電荷を受ける面を、帯電手段によって帯電させるように構成することで、より効果的である。
好ましくは、帯電手段を備えた前記液体吐出装置は、前記吐出対象物の搬送経路において、少なくとも前記受電手段が配置されている位置よりも搬送方向の下流側に、前記吐出対象物に帯電された電荷を除電する除電手段をさらに備えることを特徴とする。
さらに好ましくは、前記除電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の導電性部材を備えることを特徴とする。
この発明の液体吐出装置によれば、帯電手段によって強力に帯電された吐出対象物の電荷を除電する除電手段を備えているので、描画を終えた吐出対象物についての帯電が抑えられ、ユーザに不快感等を与えることがない。また、好ましくは、ブラシ状の導電性部材を備えた除電手段の構成により、簡単な構成で且つ効率的に、吐出対象物の電荷を除電することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、液体吐出装置の内部構造の一例を示す概略斜視図である。
図1において、液体吐出装置としてのプリンタ100は、吐出対象物としての用紙6の印刷面6aに液体としてのインクを吐出して画像等の描画(印刷)を行う装置である。このプリンタ100は、スチール製のフレーム基体9と、インクを吐出する吐出ヘッド12と、吐出ヘッド12を搭載するキャリッジ1と、キャリッジ1を一定の方向に往復動(走査)させるキャリッジ移動機構8と、用紙6を裏面側から支持するプラテン5とを備えている。ここで、フレーム基体9は、その剛性と重量によって機構全体の土台をなすと共に、電気的なアースとしての機能を果たしている。
吐出ヘッド12から吐出するインクには、例えば、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のものが使用され、キャリッジ1上に搭載されたインクカートリッジ7に収容されている。このインクカートリッジ7の底部にはインクを導出する導出部(図示せず)が設けられており、吐出ヘッド12に設けられたインク導入部(図示せず)と結合して、吐出ヘッド12にインクを供給するようになっている。
キャリッジ移動機構8は、キャリッジ1に動力を伝達するタイミングベルト3と、キャリッジ1を支持すると共にその移動方向を規定するガイドロッド4とを備えている。そして、このタイミングベルト3はDCモータ等のモータ2により駆動される。かくして、モータ2を回転駆動すると、キャリッジ1に搭載された吐出ヘッド12は、プリンタ100に架設されたガイドロッド4に案内されてガイドロッド4の伸長方向(走査方向)に往復動(走査)する。すなわち、キャリッジ1およびキャリッジ移動機構8は、走査手段を構成している。
用紙6は、プラテン5を含む搬送手段としての搬送機構20(図2参照)により、走査方向に直交する方向(給紙方向)に搬送されるようになっている。
上述の構成において、吐出ヘッド12を用紙6に対して相対移動させつつ、吐出ヘッド12のノズル40(図5参照)からインクを液滴(インク滴)として吐出することにより、印刷面6aにおける所望の位置にインク滴が着弾して画像が形成される。
プリンタ100の非記録領域であるホームポジションには、吸引手段としてのメンテナンス機構10が配設されている。
メンテナンス機構10は、図の上方側が開放された箱型の弾性部材であるキャップ部材13を備えている。キャップ部材13は、吐出ヘッド12のノズル形成面12a(図2参照)に密着してノズル40(図5参照)の開口を封止する(キャッピング)ことで、未使用状態における当該ノズル40の保全を図るものである。また、キャッピングの状態から、キャップ部材13の内底部の連通口(図示せず)と通じる吸引ポンプ(図示せず)を動作させることにより、封止された空間を減圧してノズル40(図5参照)からインクを強制的に吸引することができる。
キャップ部材13の印刷領域側の近傍には、板状に成型された弾性部材を備えたワイピング手段11が吐出ヘッド12の移動軌跡に対して例えば水平方向に進退できるように配置されている。ワイピング手段11は、キャリッジ1がキャップ部材13側に往復移動するに際して、必要に応じて吐出ヘッド12のノズル形成面12a(図2参照)を払拭することができるように構成されている。
図2は、プリンタの搬送機構を示す要部断面図である。
図2に示すように、プリンタ100は、用紙6を給紙して、これを吐出ヘッド12と対向するように搬送する搬送機構20を備えている。搬送機構20は、図示しない給紙トレー上の用紙6を表面摩擦によって捉えて給紙ガイド21へ搬送する給紙ローラ22と、給紙ガイド21に沿って送られてきた用紙6をプラテン5へ搬送する搬送ローラ23a、23bと、用紙6をプラテン5から排紙ガイド25に搬送する排紙ローラ24a、24bと、を備えており、用紙6を矢印Fの向きに搬送する。
搬送ローラ23a、23bおよび排紙ローラ24a、24bは、それぞれ互いに対向するように配置されており、用紙6を挟み込んで搬送する構成である。また、搬送ローラ23a及び排紙ローラ24aは従動ローラであり、搬送ローラ23b及び排紙ローラ24bは駆動ローラである。
プラテン5は、吐出ヘッド12と対向して配設されており、インク滴の吐出がなされる位置において用紙6を支持し、ノズル形成面12aと印刷面6aとの距離等を規定するものである。プラテン5は、プラスチック等で形成された支持部材15と、スポンジ等で形成された吸液性部材16とを備えており、図示するように、用紙6の裏面6bと当接する支持部5aと、吸液性部材16が露出したダミー部5b,5cとが形成されている。吸液性部材16の露出面は、支持部材15が用紙6を支持する面よりも低くなっているため、用紙6と接することはない。
給紙ガイド21における搬送ローラ23a、23bの近傍には、貫通孔26を通じて用紙6の裏面6bと当接可能な受電手段としての受電ブラシ27が設けられている。また、受電ブラシ27は、プラテン5のダミー部5b,5cに配置された電極部28と、仮想線で示す導線を介して電気的に接続されている。
用紙6は給紙トレー(図示せず)から搬送されてくる過程において搬送機構20の各部材(給紙ガイド21など)と擦れ合って帯電するが、受電ブラシ27は、この帯電した電荷を受けて電極部28に充電する機能を果たすものである。受電ブラシ27は、プラテン5よりも搬送方向(矢印F)の上流側に設けられており、印刷前の用紙6に対して当接可能となっている。これは、印刷後の用紙6はインクによって水分を含み、帯電した電気が逃げやすくなるため、電荷を効率的に受容できるように配慮されたものである。
本実施形態のプリンタ100においては、搬送機構20に使用される部材が負極に帯電しやすい素材で形成されているため、用紙6は正極に帯電する。以下では、用紙6が正極に帯電するものとして説明を行うが、本願発明の効果を得る要件として、帯電の極性は正極に限定されるものではない。
図2において、吐出ヘッド12のノズル形成面12aは、仮想線で示す導線を介してフレーム基体9(図1参照)と電気的に接続され、アース電位に維持された状態となっている。これは、吐出ヘッド12に電荷が帯電してノズル形成面12aを介した放電が起こると、搭載している駆動回路を破壊する場合があるため、このような事故を防止するための措置である。
一方、電極部28は、フレーム基体9(図1参照)がなすアース電位に対して電気的に絶縁されているため、フレーム基体9との間である程度の電気容量を有する。このため、受電ブラシ27で受けた電荷(正電荷)によって、電極部28はアース電位より高い正極電位を有することになる。
図3は、給紙ガイド周辺を拡大して示した分解斜視図である。
図3に示すように、受電ブラシ27は、金属等で形成された基体27aに多数の導電性繊維27bがブラシ状に接続された構成となっており、導電性繊維27bが貫通孔26を通じて用紙6の裏面6bと当接するように構成されている。この構成により、導電性繊維27bの先端部と用紙6の裏面6bとの間でコロナ放電が行われ、裏面6bに帯電した電荷を効率的に受けることができる。
また、受電ブラシ27は用紙6の搬送方向(矢印F)に直交するように延在しており、用紙6が搬送されることで、用紙6の全領域から効率的に電荷を受けることができる。
図4は、プラテン周辺の一部を拡大して示した平面図である。図5は、図4のA−A断面図である。
図4に示すように、プラテン5は、平面構造的には、用紙6の搬送方向と平行な方向に延びるダミー部5d,5eと、当該搬送方向に対して直交する方向に延びるダミー部5b、5cと、を有している。
図4、図5において、ダミー部5b,5c,5d,5eは、用紙6の縁部に余白を残すことなく印刷するいわゆる縁無し印刷を行う際に利用される。すなわち、図示する用紙6の位置において、ダミー部5dまで印刷領域を拡張してインク滴29の吐出を行うことで、用紙6の側縁部6cには余白を残すことなく印刷がなされ、ダミー部5dに対して吐出されたインク滴29は、吸液性部材16で吸収されることになる。このため、支持部5aをインクで汚すことがなく、また、支持部5aの汚れが次の用紙6に転写されることもない。
同様に、ダミー部5bは用紙6の上縁部6dを印刷する際に、ダミー部5cは、用紙6の下端部(上縁部6dに対向する端部)を印刷する際に利用される。また、用紙6の側縁部6cに対向する縁部についても同様の方法で縁なし印刷が行われる。また、ダミー部5eは、多様なサイズの用紙6に対応するためにダミー部5dと同趣旨で設けられている。
プラテン5はまた、ダミー部5b,5c,5d,5eにおける露出した吸液性部材16上に配置された電極部28(便宜上、図4においてハッチングで図示)を備えている。電極部28は、金属線などで形成されており、その表面には、腐食を防ぐための被膜が形成されている。
電極部28は、縁なし印刷の際においてノズル40からダミー部5d(ダミー部5b,5cも同様)に対して吐出されたインク滴29や、用紙6に着弾したインク滴の一部が跳ね返った飛沫30を誘引する機能を果たす。すなわち、正帯電した用紙6とノズル形成面12aとの間に形成される電界により、吐出されるインク滴29やその一部である飛沫30は負に帯電されているが、電極部28の正極電位によってこのような帯電されたインク滴29等の積極的な誘引を図るものである。
電極部28は、吸液性部材16と接するように配置されているので、電極部28に誘引されたインク滴29、飛沫30は、最終的には吸液性部材16に回収されることになる。このため、電極部28の回りにインクが溜まって、電極部28によるインク滴29等の誘引能力を低下させてしまうことがない。
以上のように、ダミー部5b,5c,5d,5eにおけるインク滴29、飛沫30は、電極部28から受けるクーロン力によって積極的に回収されるため、機内へのインク滴29、飛沫30の分散が効果的に低減される。
図6は、変形例に係るプリンタの搬送機構を示す要部断面図である。以下では、先の実施形態と重複する内容については説明を省略し、相違点を中心にこの変形例について説明する。
この変形例においては、受電ブラシ27の搬送方向(矢印F)の上流側に、給紙ガイド21の貫通孔31を通じて用紙6の裏面6bと当接可能な帯電手段としての帯電ブラシ33が設けられている。帯電ブラシ33は、絶縁性の基体にブラシ状の帯電部材が接続された構成となっており、図3に示す受電ブラシ27と外観上の構成はほぼ同じである。ブラシ状の帯電部材には、用紙6を正帯電させやすいもの、すなわち、自身が負帯電しやすい素材のものが用いられる。本実施形態のように、吐出対象物が紙である場合には、例えば、塩化ビニル、セロファン、ポリエチレン等をブラシ状に成形したものが好適に用いられる。
帯電ブラシ33は、搬送されてきた用紙6の裏面6bと擦れることで用紙6を強く帯電させる機能を果たす。これにより、受電ブラシ27による電荷の受容効率が向上し、上述したインク滴29等の誘引、回収の効果を高めることができるものである。特に、帯電ブラシ33と受電ブラシ27とは、共に用紙6の裏面6bに当接する構成となっているので、帯電ブラシ33で帯電した電荷を効率的に受電ブラシ27で受けることができる。
また、帯電ブラシ33によって用紙6が強く帯電されてしまうことに鑑みて、排紙ガイド25の貫通孔32を通じて用紙6の裏面6bと当接可能な除電手段としての除電ブラシ34が設けられている。これにより、用紙6はその排紙過程において除電され、ユーザへの不快感などの低減を図っている。
除電ブラシ34は、金属等で形成された基体に多数の導電性繊維がブラシ状に接続された構成となっており、受電ブラシ27と共通化された部品である(図3参照)。異なるのはその電気的構成であり、受電ブラシ27がアース電位に対して絶縁されているのに対し、除電ブラシ34はフレーム基体9(図1参照)と電気的に接続されて、受けた電荷を逃がすように構成されている。
本発明は上述の実施形態に限定されない。
例えば、本願発明に係る液体吐出装置は、用紙印刷を目的とするいわゆるインクジェットプリンタに限定されるものではなく、発光材料、導電性材料などの各種機能性材料を含んだ機能性液体を工業基板上に吐出するように構成された、表示体製造装置、電極形成装置などの工業用装置も含まれる。
また、プラテン5の吸液性部材16として、ポリエチレンやポリウレタンにカーボン等の導電性材料を混入させて発泡形成し、導電性を付与したものを用い、これを電極部として構成してもよい。このようにすれば、電極部自体の吸液性による微小インク滴の捕捉能力と相まって、微小インク滴の回収能力が向上する。
また、電極部28は、必ずしもプラテン5のダミー部5b,5c,5d,5eに配置されていなければならないということはなく、プリンタ100の筐体内の微小インク滴を回収する目的で、当該筐体の内壁に近接して配置してもよい。
また、吐出対象物が搬送によって負極に帯電する場合には、帯電ブラシ33の帯電部材は、吐出対象物を負極に帯電させる素材を用いて形成される。
また、各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略したり、図示しない他の構成と組み合わせたりすることができる。
液体吐出装置の内部構造の一例を示す概略斜視図。 プリンタの搬送機構を示す要部断面図。 給紙ガイド周辺を拡大して示した分解斜視図。 プラテン周辺の一部を拡大して示した平面図。 図4のA−A断面図。 変形例に係るプリンタの搬送機構を示す要部断面図。
符号の説明
1…キャリッジ、2…モータ、3…タイミングベルト、4…ガイドロッド、5…プラテン、5a…支持部、5b〜5e…ダミー部、6…吐出対象物としての用紙、6a…印刷面、6b…裏面、6c…側縁部、6d…上縁部、7…インクカートリッジ、8…キャリッジ移動機構、9…フレーム基体、10…メンテナンス機構、12…吐出ヘッド、12a…ノズルの形成面としてのノズル形成面、15…支持部材、16…吸液性部材、20…搬送手段としての搬送機構、21…給紙ガイド、22…給紙ローラ、23a,23b…搬送ローラ、24a,24b…排紙ローラ、25…排紙ガイド、26…貫通孔、27…受電手段としての受電ブラシ、27a…基体、27b…導電性部材としての導電性繊維、28…電極部、29…インク滴、30…飛沫、31…貫通孔、32…貫通孔、33…帯電手段としての帯電ブラシ、34…除電手段としての除電ブラシ、40…ノズル、100…液体吐出装置としてのプリンタ。

Claims (12)

  1. 液体をノズルから吐出対象物に対して吐出する吐出ヘッドと、
    前記吐出対象物を搬送する搬送手段と、
    前記吐出対象物が搬送されることに伴って当該吐出対象物に帯電した電荷を受ける受電手段と、
    前記受電手段と電気的に接続された電極部と、を備え、
    前記電極部は、アース電位に対して電気的に絶縁された状態であることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記受電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の導電性部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記受電手段は、前記吐出対象物の搬送方向に対して略直交する方向に延在していることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記吐出ヘッドと対向するように配設されて前記吐出対象物を支持する支持部材を備え、
    前記電極部は、前記支持部材に近接する位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記受電手段は、前記吐出対象物の搬送経路において、前記吐出ヘッドからの吐出を受ける位置よりも搬送方向の上流側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記電極部に付着した前記液体を回収する吸液性部材を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記電極部は、導電性を有する吸液性部材で形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記吐出対象物の搬送経路において、前記受電手段が配置されている位置よりも搬送方向の上流側に、前記吐出対象物を帯電させる帯電手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記帯電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の帯電部材を備えることを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記帯電手段は、前記吐出対象物の前記受電手段が電荷を受ける面を帯電させることを特徴とする請求項8または9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記吐出対象物の搬送経路において、少なくとも前記受電手段が配置されている位置よりも搬送方向の下流側に、前記吐出対象物に帯電された電荷を除電する除電手段をさらに備えることを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記除電手段は、前記吐出対象物に当接するブラシ状の導電性部材を備えることを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016097602A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社日立情報通信エンジニアリング インクミスト堆積低減機構および液体吐出機構ならびに紙葉類搬送システム

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