JP2006239645A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴吐出装置における貯液部の配置パターン(レイアウト)を自由に設定することができるとともに、液状材料を液滴吐出ヘッドに安定して供給することができる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴吐出装置1は、液状材料Lを液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと、液状材料Lを貯留する貯液部と、液滴吐出ヘッドと貯液部とを接続する給液流路と、給液流路の途中に設けられた球体バルブ100とを備えている。球体バルブ100は、貯液部に連通する流入口128と、液滴吐出ヘッドに連通する流出口118と、流入口128に向って内径が漸減するテーパ面129とを有するハウジング101と、ハウジング101内に設置された球体102とを備え、球体102がテーパ面129に当接することにより、流入口128からの液状材料Lの流入を阻止し、球体102がテーパ面129から離間することにより、前記流入を許容するよう作動する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
電気光学装置(例えば、液晶表示装置)に用いられるカラーフィルタを、液滴吐出装置を用いて製造する方法が知られている。この液滴吐出装置は、カラーフィルタ基板(基板)上に多数形成されているインク配置領域である画素部に対して、工業用液状材料であるインク滴(液滴)を吐出する。
従来、このような液滴吐出装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1の液滴吐出装置は、ノズルから液滴(液状材料)を吐出する液滴吐出ヘッドが搭載されたヘッドキャリッジと、ヘッドキャリッジを移動させるキャリッジ移動機構と、液状材料を貯留する貯液部(タンク)と、貯液部内の液状材料を液滴吐出ヘッドに供給するチューブとを備えたものがある。また、貯液部には、当該貯液部内に気体(空気)を供給する(送り込む)加圧ポンプと、加圧ポンプの作動により加圧された気体の圧力を調整する圧力調整弁とが接続されている。
しかしながら、従来の液滴吐出装置では、圧力調整弁が貯液部よりも上流側に設けられているため、液滴吐出ヘッドに対する貯液部の設置高さ(水頭差)が限られてしまうという問題があった。また、圧力調整弁が液滴吐出ヘッドから遠方に設置されているため、圧力調整が液滴吐出ヘッドまで十分に伝わらず、液状材料を液滴吐出ヘッドに安定して供給するのが困難となる場合があった。
特開2001−199080号公報
本発明の目的は、液滴吐出装置における貯液部の配置パターン(レイアウト)を自由に設定することができるとともに、液状材料を液滴吐出ヘッドに安定して供給することができる液滴吐出装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の液滴吐出装置は、液状材料を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液状材料を貯留する貯液部と、前記液滴吐出ヘッドと前記貯液部とを接続し、前記貯液部内の前記液状材料を前記液滴吐出ヘッドに供給する給液流路と、該給液流路の途中に設けられ、前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状材料の圧力を調整する圧力調節弁とを備えた液滴吐出装置であって、
前記圧力調節弁は、
前記貯液部に連通する流入口と、前記液滴吐出ヘッドに連通する流出口と、前記流入口に向って内径が漸減するように収斂した収斂部が設けられた内腔部とを有するハウジングと、
前記内腔部の内部に球体とを備え、
前記球体が前記収斂部に当接することにより、前記流入口から前記内腔部への前記液状材料の流入を阻止し、前記球体が前記収斂部から離間することにより、前記流入を許容するよう作動することを特徴とする。
これにより、液滴吐出装置における貯液部の配置パターン(レイアウト)を自由に設定することができるとともに、液状材料を液滴吐出ヘッドに安定して供給することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記貯液部は、前記液滴吐出ヘッドよりも上方に位置していることが好ましい。
これにより、液滴吐出装置における貯液部の配置パターン(レイアウト)をより自由に設定することができる
本発明の液滴吐出装置では、前記球体は、その比重が前記液状材料の比重よりも大きいものであることが好ましい。
これにより、圧力調節弁が開状態となるときに球体に加わる圧力を適宜設定することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記球体は、金属材料で構成されていることが好ましい。
これにより、圧力調節弁が開状態となるときに球体に加わる圧力を適宜設定することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記ハウジングは、少なくとも前記収斂部が金属材料で構成されていることが好ましい。
これにより、圧力調節弁が開状態となるときに球体に加わる圧力と、圧力調節弁が閉状態となるときに球体に加わる圧力との差によって球体に生じるヒステリシスの発生を防止または抑制することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記液滴吐出ヘッドは、該液滴吐出ヘッドを移動可能にするヘッドキャリッジに搭載されていることが好ましい。
これにより、液滴が吐出されるものに対し、液滴吐出ヘッドを移動させることができ、よって、例えば、電気光学装置(液晶表示装置)に用いられるカラーフィルタを製造する装置に液滴吐出装置を用いることができる。
これにより、圧力調整弁を液滴吐出ヘッドに近い位置に配置することができるので、液滴吐出ヘッドに供給される液状材料の圧力をより正確に制御することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記貯液部は、平面視で前記ヘッドキャリッジの可動範囲内に設置されていることが好ましい。
これにより、給液流路の長さを従来より短縮することができ、よって、給液流路での流路抵抗(圧力損失)が少なくなり、液状材料を貯液部から液滴吐出ヘッドへより安定的に供給することができる。
本発明の液滴吐出装置では、前記給液流路は、可撓性を有するチューブで構成されていることが好ましい。
これにより、例えば、液滴吐出ヘッドが移動可能に設置されている場合、液滴吐出ヘッドの移動にチューブが追従することができる。
以下、本発明の液滴吐出装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1、図2および図3は、それぞれ、本発明の液滴吐出装置の実施形態を示す斜視図、平面図および側面図である。
なお、本実施形態では、本発明の液滴吐出装置1を、カラーフィルタ基板10を製造するためのワーク10Aに対し、フィルタ層を形成するための液状材料Lを液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド)2のノズル21から液滴として吐出し、描画を行う装置(描画装置)として用いた場合を説明する。
ここで、本発明において「液状材料」とは、電気光学装置(例えば、液晶表示装置)における成膜部を形成するための材料を含み、液滴吐出ヘッド2のノズル21から吐出可能な粘度を有する材料をいう。この場合、材料が水性であると油性であるとを問わない。また、ノズル21から吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で、固体物質が分散していても全体として流動体であればよい。
また、本実施形態における液状材料Lは、カラーフィルタ基板10の色要素のフィルタ層を形成するための顔料が有機溶剤中に溶解または分散してなる有機溶剤インクである。
図1ないし図3に示すように、液滴吐出装置1は、ヘッドキャリッジ3と、ヘッドキャリッジ3を移動させるキャリッジ移動機構5と、平板状のワーク10Aを保持するステージ4と、ステージ4を移動させるステージ移動機構6と、貯液部搭載部7とを備えている。
ヘッドキャリッジ3には、液滴吐出ヘッド2が複数個搭載されている。液滴吐出ヘッド2については、後述する。
ヘッドキャリッジ3は、キャリッジ移動機構5の作動により、水平な1次元方向(図1および図2中の左右方向)に移動する。キャリッジ移動機構5は、例えば、リニアモータや、送りねじ等を利用した構成とすることができる。
キャリッジ移動機構5の両端部は、支柱11に支持されている。これにより、キャリッジ移動機構5は、ステージ4が移動する空間を跨ぐように配置されている。
ステージ4は、水平な平面を有しており、その平面上にワーク10Aを固定または保持できるように構成されている。
ステージ4は、ステージ移動機構6の作動により、ヘッドキャリッジ3の移動方向に対し垂直であって、かつ水平な方向に移動する。ステージ移動機構6は、例えば、リニアモータや、送りねじ等を利用した構成とすることができる。
このような液滴吐出装置1では、キャリッジ移動機構5およびステージ移動機構6の作動の組み合わせにより、ステージ4上に保持されたワーク10Aに対しヘッドキャリッジ3を2次元方向に相対的に移動させることができ、これにより、ワーク10Aの全面に対し液滴を吐出することができる。
貯液部搭載部7には、液状材料Lを貯留した貯液部71が搭載されている。貯液部71は、ヘッドキャリッジ3に搭載された液滴吐出ヘッド2と同数設けられている。貯液部搭載部7は、例えば、支柱72を介して、液滴吐出装置1が設置された部屋の天井73に固定されている(図3参照)。
貯液部71の各々は、給液流路81を介して対応する液滴吐出ヘッド2に接続されている。これらの給液流路81を構成するチューブは、一つにまとめられてチューブ束8を構成し、このチューブ束8が貯液部搭載部7とヘッドキャリッジ3との間に掛け渡されている。チューブ束8の長さは、ヘッドキャリッジ3の移動を許容するのに十分な長さとされている。また、各チューブは、可撓性を有しており、ヘッドキャリッジ3の移動に追従することができる。
また、各給液流路81(チューブ)の途中には、後述する圧力調節弁としての球体バルブ(ボールバルブ)100が取り付けられている。この球体バルブ100は、貯液部搭載部7内に設置されている。
このように、液滴吐出装置1では、貯液部71をヘッドキャリッジ3に搭載せず、別個の場所に固定的に設置したことにより、ヘッドキャリッジ3の重量が軽減されるので、ヘッドキャリッジ3が移動したときの慣性が小さくなり、ヘッドキャリッジ3の位置精度を高精度に制御することができる。よって、正確な描画を行うことができる。さらに、キャリッジ移動機構5の負担が小さいので、キャリッジ移動機構5のコスト削減が図れる。
また、ヘッドキャリッジ3の構造を簡素化することができるので、ヘッド交換等のメンテナンス性の向上が図れる。
図1および図3に示すように、貯液部71(貯液部搭載部7)は、ヘッドキャリッジ3(液滴吐出ヘッド2)が移動する空間の上方の空間に設置されている。さらに、貯液部71は、図2に示す平面視で、ヘッドキャリッジ3の可動範囲(可動領域)のほぼ中央に配置されている。
貯液部71を上記のような位置に配置したことにより、液滴吐出装置1では、貯液部71を移動しないように設置する場合としては、給液流路81(チューブ束8)の長さを最短にすることができる。
よって、液滴吐出装置1では、給液流路81の長さを従来よりも短縮することができる。これにより、次のような利点がある。
第一に、給液流路81での流路抵抗(圧力損失)等の圧力変動が少ないので、液状材料Lを貯液部71から液滴吐出ヘッド2へ安定的に供給することができ、よって、正確かつ安定した描画動作を行うことができる。
第二に、液状材料Lの初期充填量が少なくて済むので、液状材料Lの消費量を節約することができる。また、液滴吐出装置1に充填された液状材料Lを他種のものに交換する場合には、給液流路81内に残った液状材料Lが無駄になるが、その無駄になる量も少なくて済む。
図4は、図1に示す液滴吐出装置の液滴吐出ヘッドを底面側から見た斜視図である。
図4に示すように、液滴吐出ヘッド2のノズル面22には、多数のノズル(ノズル孔)21が形成されている。図示の構成では、これらのノズル21は、等間隔に直線的に並んだノズル列をなし、このノズル列が2列並んで形成されている。
このような液滴吐出ヘッド2は、公知のインクジェットヘッドで構成されている。すなわち、液滴吐出ヘッド2は、各ノズル21毎に、ノズル21に連通するキャビティ23と、該キャビティ23内の液状材料Lの圧力を変化させるアクチュエータ24とを有しており、該アクチュエータ24の駆動により、各ノズル21から液状材料Lの液滴を吐出する。液滴吐出ヘッド2としては、圧電アクチュエータを用いるものでも、静電アクチュエータを用いるタイプものでもよく、あるいは、キャビティ23内の液状材料Lに膜沸騰を生じさせるヒータをアクチュエータとして用いるものでもよい。
図5は、図1に示す液滴吐出装置の貯液部と液滴吐出ヘッドとの間の回路構成を示す側面図(配管図)である。
図5に示すように、各液滴吐出ヘッド2は、給液流路81を介して、対応する貯液部71と接続されている。各給液流路81の途中、すなわち、貯液部71側には、液滴吐出ヘッド2に供給される液状材料Lの圧力を調整する球体バルブ100が設置されている。
また、給液流路81は、球体バルブ100に対して下流側に位置する下流側流路83と、上流側に位置する上流側流路82とから構成されている。上流側流路82は、貯液部71と球体バルブ100とを接続し、下流側流路83は、液滴吐出ヘッド2と球体バルブ100とを接続している。
図6は、図5に示す球体バルブの構造を示す概略斜視図である。なお、図6中、上側を「先端」または「下流」といい、下側を「基端」または「上流」という。
図6に示すように、球体バルブ100は、ハウジング101と、ハウジング101内(内腔部)に設置された球体102とで構成されている。
ハウジング101は、上流側流路82側に位置する(設けられる)上流側ハウジング120と、下流側流路83側に位置する下流側ハウジング110とで構成されている。
下流側ハウジング110は、その形状が筒状をなしている。この下流側ハウジング110は、第1の部位111と、第2の部位112と、第3の部位113とで構成されている。
第1の部位111は、その内径が一定となっている部位である。第2の部位112は、その内径が先端方向(流入口128)に向って漸減するように収斂した、すなわち、テーパ状をなす部位である。第3の部位113は、その内径が第2の部位112の先端の内径とほぼ同等の部位である。下流側ハウジング110では、これら各部位が一体的に形成されている。
また、第3の部位113の先端開口は、液滴吐出ヘッド2に連通し、ハウジング101から液状材料Lが流出する流出口118として機能している。
上流側ハウジング120は、その形状が筒状をなしている。この上流側ハウジング120は、第1の部位121と、第2の部位(収斂部)122と、第3の部位123とで構成されている。
第1の部位121は、その内径が一定となっている部位である。また、第1の部位121の外径は、下流側ハウジング110の第1の部位111の内径とほぼ同等またはそれより若干大きくなっている。これにより、上流側ハウジング120の第1の部位121が下流側ハウジング110の第1の部位111に確実に嵌合することができ、よって、ハウジング101を構成(形成)することができる。
第2の部位122は、その内径が基端方向に向って漸減するように収斂した、すなわち、テーパ状をなす部位である。第3の部位123は、その内径が第2の部位122の基端の内径とほぼ同等の部位である。上流側ハウジング120では、これら各部位が一体的に形成されている。
また、第3の部位123の基端開口は、貯液部71に連通し、ハウジング101へ液状材料Lが流入する流入口128として機能している。
また、ハウジング101は、金属材料で構成されているのが好ましい。
球体102は、上流側ハウジング120の第2の部位122内に、移動可能に設置されている。この球体102の直径は、第2の部位122の基端側の内径より大きく設定されている。これにより、球体102が上流側ハウジング120の第3の部位123側に落下するのが防止されるとともに、第2の部位122のテーパ面129に確実に当接することができる。このように、第2の部位122のテーパ面129は、球体102の座部として機能する。
なお、球体102は、金属材料で構成されているのが好ましい。
このような構成の球体バルブ100は、その中心軸が鉛直方向となるように、液滴吐出装置1に設置されている(図5、図6参照)。
図5に示すように、球体バルブ100は、球体102が第2の部位122のテーパ面129に当接することにより、流入口128からハウジング101への液状材料Lの流入を阻止する(以下、この状態を「閉状態」という)よう作動する。また、球体バルブ100は、球体102が第2の部位122のテーパ面129から離間することにより、流入口128からハウジング101への液状材料Lの流入を許容する(以下、この状態を「開状態」という)よう作動する。
また、液滴吐出ヘッド2に対する貯液部71の高さhは、以下のようにして設定される。
球体バルブ100の閉状態、すなわち、球体102がテーパ面129に当接している状態から、球体バルブ100が開状態となるときに球体102に加わる圧力(以下、この圧力を「クラッキング圧力」という)をP0とする。また、液滴吐出ヘッド2のノズル面22と貯液部71内の液状材料Lの水面L1との水頭差によって生じる圧力(以下、この圧力を「水頭差圧力」という)をP1とする。また、液滴吐出ヘッド2のアクチュエータ24の駆動によって生じるキャビティ23内の圧力(以下、この圧力を「駆動圧力」という)をP2とする。
高さhは、水頭差圧P1=クラッキング圧力P0−駆動圧力P2の関係を満たすように設定される。ただし、給液流路81内の圧力損失は、無視する。
また、球体バルブ100は、球体バルブ100の構成材料を適宜選択して用いることにより、クラッキング圧力P0を任意に設定することができる。球体バルブ100は、前述したように金属材料で構成されているのが好ましいが、その材料としては、比重が液状材料Lの比重より大きい材料を用いるのことができる。
また、ハウジング101および球体102がそれぞれ金属材料で構成されている場合には、これらが適度な剛性を有するため、線接触または面接触することとなる。このような接触により、クラッキング圧力と、チェッキング圧力(球体バルブ100が開状態から閉状態となるときに球体102に加わる圧力)と差によって球体102に生じるヒステリシスの発生を防止または抑制することができる。
次に、液滴吐出装置1の動作について説明する。
図7〜図9は、それぞれ、図1に示す液滴吐出装置の動作状態を順に示す概略図である。
図7に示すように、液滴吐出装置1は、給液流路81に液状材料Lが充填されていない状態となっている。
まず、液滴吐出ヘッド2のノズル21がキャップユニット(図示せず)に接続される。このキャップユニットとは、ノズル21のノズル面22を覆うキャップと、キャップに接続されるポンプ(真空ポンプ)とを有するものである。該ポンプの作動(吸引)により、給液流路81内が負圧となると、球体バルブ100が開状態となり、図8に示すように、液状材料Lが貯液部71から液滴吐出ヘッド2のノズル21まで吸引される、すなわち、貯液部71の液状材料Lが給液流路81の全体に充填される(初期充填)。
前記ポンプの作動を停止すると、球体バルブ100は、球体102が自重で落下してテーパ面129に当接し、すなわち、閉状態となり、貯液部71から下流側流路83への液状材料Lの供給が停止する。液滴吐出ヘッド2のアクチュエータ24を作動すると、既に下流側流路83内にある液状材料Lが液滴L2として液滴吐出ヘッド2のノズル21から吐出される。
この液滴吐出ヘッド2のノズル21からの液滴L2の吐出により、下流側流路83内の液状材料Lが減少して(消費されて)、下流側流路83内と上流側流路82内とに圧力差が生じる。この圧力差がクラッキング圧力P0を超えたとき、すなわち、駆動圧力P2(=クラッキング圧力P0−水頭差圧力P1)に達したとき、球体102が浮上して球体バルブ100が再度開状態になり、貯液部71から下流側流路83内に液状材料Lがさらに供給される。これにより、液滴吐出ヘッド2のノズル21からの液滴L2の吐出状態が維持される。
これ以降は、球体バルブ100や給液流路81等に液状材料Lのリークが発生しない限り、球体バルブ100が不本意に閉状態とならず、前記吐出状態が維持される。
また、前記吐出状態を停止するには、アクチュエータ24の作動を停止する。これにより、球体バルブ100が閉状態になり、液滴吐出ヘッド2のノズル21への液状材料Lの供給が終了する。
以上のように作動する液滴吐出装置1では、液状材料Lの圧力制御が容易かつ確実に行なわれるため、液状材料Lを液滴吐出ヘッド2に安定して供給すること、すなわち、液滴L2を安定して吐出することができる。
また、液滴吐出ヘッド2の駆動が停止して、当該液滴吐出ヘッド2(ノズル21)からの液滴L2の停止すると、球体バルブ100が閉状態となり、液滴吐出ヘッド2のノズル21から液滴L2が不本意に流れ出すのを防止することができる。
また、従来の液滴吐出装置において必要とされていた水頭差(水頭値)の管理を省略することができる。これにより、液滴吐出装置1における貯液部71の配置パターン(レイアウト)を自由に設定することができ、よって、液滴吐出装置1の小型化の寄与し得る。
以上、本発明の液滴吐出装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。また、液滴吐出装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
例えば、上述した実施形態では、ヘッドキャリッジとステージとの双方が互いに垂直な方向に移動することによってワークの全面を描画可能とした構成であったが、このような構成に限らず、ステージを固定とし、ヘッドキャリッジが水平面内を2次元方向に移動することによってワークの全面に描画を行うものであってもよい。その場合、貯液部は、平面視で、ヘッドキャリッジの2次元可動領域の中央付近に設置すればよい。
また、ハウジングは、全体が金属材料で構成されるのに限定されず、少なくとも上流側ハウジングの第2の部位が金属材料で構成されていていればよい。
本発明の液滴吐出装置の実施形態を示す斜視図。 本発明の液滴吐出装置の実施形態を示す平面図。 本発明の液滴吐出装置の実施形態を示す側面図。 図1に示す液滴吐出装置の液滴吐出ヘッドを底面側から見た斜視図。 図1に示す液滴吐出装置の貯液部と液滴吐出ヘッドとの間の回路構成を示す側面図(配管図)。 図5に示す球体バルブの構造を示す概略斜視図。 図1に示す液滴吐出装置の動作状態を順に示す概略図。 図1に示す液滴吐出装置の動作状態を順に示す概略図。 図1に示す液滴吐出装置の動作状態を順に示す概略図。
符号の説明
1……液滴吐出装置 11……支柱 2……液滴吐出ヘッド(インクジェットヘッド) 21……ノズル 22……ノズル面 23……キャビティ 24……アクチュエータ 3……ヘッドキャリッジ 4……ステージ 5……キャリッジ移動機構 6……ステージ移動機構 7……貯液部搭載部 71……貯液部 72……支柱 73……天井 8……チューブ束 81……給液流路 82……上流側流路 83……下流側流路 10A……ワーク 10……カラーフィルタ基板 100……球体バルブ 101……ハウジング 102……球体 110……上流側ハウジング 111、121……第1の部位 112、122……第2の部位 113、123……第3の部位 118……流出口 128……流入口 120……下流側ハウジング 129……テーパ面 L……液状材料 L1……水面 L2……液滴

Claims (8)

  1. 液状材料を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液状材料を貯留する貯液部と、前記液滴吐出ヘッドと前記貯液部とを接続し、前記貯液部内の前記液状材料を前記液滴吐出ヘッドに供給する給液流路と、該給液流路の途中に設けられ、前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状材料の圧力を調整する圧力調節弁とを備えた液滴吐出装置であって、
    前記圧力調節弁は、
    前記貯液部に連通する流入口と、前記液滴吐出ヘッドに連通する流出口と、前記流入口に向って内径が漸減するように収斂した収斂部が設けられた内腔部とを有するハウジングと、
    前記内腔部の内部に球体とを備え、
    前記球体が前記収斂部に当接することにより、前記流入口から前記内腔部への前記液状材料の流入を阻止し、前記球体が前記収斂部から離間することにより、前記流入を許容するよう作動することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記貯液部は、前記液滴吐出ヘッドよりも上方に位置している請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記球体は、その比重が前記液状材料の比重よりも大きいものである請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記球体は、金属材料で構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記ハウジングは、少なくとも前記収斂部が金属材料で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記液滴吐出ヘッドは、該液滴吐出ヘッドを移動可能にするヘッドキャリッジに搭載されている請求項1ないし5のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記貯液部は、平面視で前記ヘッドキャリッジの可動範囲内に設置されている請求項6に記載の液滴吐出装置。
  8. 前記給液流路は、可撓性を有するチューブで構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の液滴吐出装置。
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