JP4154905B2 - 液体供給装置、インク供給装置、液体吐出ヘッド及びプリンタヘッド - Google Patents

液体供給装置、インク供給装置、液体吐出ヘッド及びプリンタヘッド Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インク収容部からインクをプリンタヘッド等の外部装置に供給するためのインク供給装置と、このインク供給装置を適用したプリンタヘッド、並びにこれらをそれぞれ応用した液体供給装置及び液体吐出ヘッドに関するものである。詳しくは、インク収容量が大きく、構造が簡素であり、かつ振動が加わったり傾斜した場合、及び圧力又は温度の変化が生じた場合でも、インク漏れがなく安定してインクを保持することができるようにし、特に、衝撃が加わったり急激な圧力低下が生じた場合でも、インクの漏れ出しを防止したインク供給装置と、このインク供給装置を適用したプリンタヘッド、並びにこれらをそれぞれ応用した液体供給装置及び液体吐出ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリンタヘッドに用いられるインク供給装置としては、例えば以下のものが知られている。
図15は、従来のこの種のインク供給装置の第1例を示す内部構成断面図である。図15において、インク収容部201は、インクタンク201aと、インク保持室201bとに仕切られている。インクタンク201aとインク保持室201bとの間は、底面部で連通されている。
【0003】
インクタンク201a側には、インクが装填されている。また、インク保持室201bの天面側には、外気と連通する外気連通孔202が形成されている。さらにまた、インク保持室201b内には、インクを保持しておく多孔質体203が設けられている。さらに、インク保持室201bの底面側には、インク送出部204が形成されている。
【0004】
インクがインク送出部204から送り出されると、空気がインクタンク201a側に入り、その空気に相当する分のインクがインクタンク201aからインク保持室201b側に送られるとともに、多孔質体203に保持される。
ここで、多孔質体203の毛管力により、インクには吸い上げられる方向の力が加わっている。これにより、インク送出部204からインクが漏れることはない。
【0005】
図16は、従来のインク供給装置の第2例を示す内部構成断面図である。図16において、インク収容部205の底面側には、上記第1例と同様に、インク送出部204が形成されている。また、インク収容部205内には、内部にインクを収容した袋状体206が設けられている。この袋状体206は、バネ207によって常時押し広げる方向(図16中、矢印方向)に力が加わっている。このバネ207の力により、袋状体206内部のインクには、吸い上げられる方向の力が加わっている。これにより、上記第1例と同様に、インク送出部204からインクが漏れることはない。
【0006】
以上のように、プリンタヘッドに用いられるインク供給装置は、インク送出部204からインクが漏れないように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来の技術では、以下の問題があった。
第1例では、インク保持室201b内に多孔質体203を設けているので、インク供給装置内の容積は、多孔質体203の分だけ小さくなる。よって、インク供給装置全体の大きさに対して、内部に収容できるインク量が少ないという問題があった。
【0008】
また、第1例のように外気連通孔202を設けた場合、インク供給装置に振動が加わったり、インク供給装置が傾斜したときに、外気連通孔202からインクがこぼれる可能性があるという問題があった。
さらに、圧力の低下又は温度上昇が起きたときに、インク収容部201内の空気が膨張して、インク収容部201内のインクが押し出され、外気連通孔202から漏れ出てしまう可能性があるという問題があった。
【0009】
また、第2例では、バネ207を用いる方式であるので、例えばインク収容部205を薄型にした場合には、袋状体206の内部にバネ207を収納することができなくなったり、製造工程が複雑化する等の製造上の問題があった。さらに、バネ207を用いるものであるので、機構が複雑化し、コストも高くなるという問題があった。
【0010】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、インク収容量が大きく、構造が簡素であり、かつ振動が加わったり傾斜した場合、及び圧力又は温度の変化が生じた場合でも、インク漏れがなく安定してインクを保持することができるようにすることである。
なお、上記課題を解決したインク供給装置及びプリンタヘッドに係る発明が本件出願人により既に提案されている(特願2001−322361)。本発明は、この発明をさらに改良したものであり、衝撃が加わったり急激な圧力の低下が生じた場合でも、インクの漏れ出しを防止したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、インク収容部と、前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、前記インク収容部は、外気と連通する外気連通孔と、前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が、前記外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、前記空気導入管を形成したインク供給装置である。
【0013】
さらにまた、請求項5に記載の発明は、インク収容部と、前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、前記インク収容部は、外気と連通する外気連通孔と、前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の中心軸と、前記バッファ部より下側に位置する前記空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、前記空気導入管を形成したインク供給装置である。
【0014】
(作用)
上記発明においては、インク室から外部の装置、例えばプリンタヘッドチップにインクが供給されると、インク室内の圧力が低下する。これにより、インク室内では、インクを引き込もうとする吸引力が発生し、この吸引力によって開閉部材が移動され、インク収容部とインク室とが連通し、インク収容部からインク室にインクが送られる。
【0015】
インク収容部からインク室にインクが送られると、インク収容部内のインク量が減少するが、この減少分に相当する分の空気が外気連通孔から空気導入管を介してインク収容部内に取り込まれる。また、インク収容部からインク室にインクが送られることにより、インク室内の圧力が定常状態に戻ると、開閉部材は、インク収容部とインク室との間を閉塞する。これにより、インク収容部からインク室へのインクの送りは停止する。
【0016】
したがって、インク収容部内にインクを保持する多孔質体等を設けるものではないので、インク収容量を大きくすることができる。また、バネ等を用いてインク収容部内の圧力を低くするものではなく、インク収容部とインク室との間で気液交換を行うとともに、弁によってインク収容部とインク室とを開閉するものであるので、構造を簡素にすることができる。そして、インク漏れがなく安定してインクを保持することができる。
【0017】
また、空気導入管は、外気連通孔からインク収容部の内部に延在するものであるので、空気導入管内の全てにインクが満たされていない限り、インク供給装置に振動が加わったり傾斜した場合でも、外気連通孔からインクが漏れ出ることはない。さらにまた、圧力の低下又は温度上昇が起きたときに、インク収容部内の空気が膨張して空気導入管側にインクが逆流しても、空気導入管内にそのインクが溜められるので、外気連通孔からインクが漏れ出ることはない。
【0018】
特に、請求項2の発明にあっては、バッファ部より上側に位置する空気導入管の少なくとも一部の位置において、空気導入管の中心軸が、外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、空気導入管を形成している。また、請求項5の発明にあっては、バッファ部より上側に位置する空気導入管の中心軸と、バッファ部より下側に位置する空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、空気導入管を形成している。
【0019】
したがって、衝撃が加わることによってインク収容部内のインクが飛び跳ねたり、急激な圧力の低下が生じたときには、インク収容部内のインクが瞬間的に空気導入管内に逆流して外気連通孔側に向かう場合があり得るが、空気導入管は、下端部から外気連通孔まで一直線状の形状ではないので、その逆流したインクが外気連通孔から容易に飛び出してしまうことはない。
【0020】
また、外気連通孔の近傍の少なくとも一部の位置において、空気導入管の中心軸を屈曲させたとき(請求項3又は請求項6)は、インク供給装置をよほど傾斜させない限り、インクが外気連通孔から漏れ出すことはない。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態であるバブルインクジェットプリンタヘッド(以下、単に「プリンタヘッド」という。)1を示す正面の断面図である。プリンタヘッド1は、インク供給装置10と、プリンタヘッドチップ100とから構成されている。図1では、プリンタヘッドチップ100は、外形のみを図示している。
【0022】
インク供給装置10は、インク収容部(インクタンク)30と、インク室40と、弁50とを備える。インク収容部30は、容器状体であり、内部にインクが装填されたものである。なお、図1等において、インク収容部30内のインクを斜線によって示している。
インク収容部30の底面側には、筒状のノズル部31が形成されている。ノズル部31は、インク室40の上面側にインク室40と一体形成された連結部41に連結される部分である。
【0023】
また、インク収容部30の内部には、空気導入管32が設けられている。空気導入管32は、インク収容部30の上面側で開口されており、この部分が外気と連通する外気連通孔32aを構成している。また、空気導入管32の中央付近には、外気連通孔32aや空気導入管32の下端部32cの開口径より大きい径を有し、空気導入管32と連通するバッファ部32bが設けられている。本実施形態では、図1に示すように、バッファ部32bは、断面が略菱形状に形成されたものであり、その内部にインクを溜め込むためのものである。
【0024】
なお、空気導入管32は、空気を外気連通孔32aからインク収容部30内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能なものであるが、バッファ部32bは、空気導入管32の他の部分よりインクの溜め込み量を多くした部分である。
【0025】
インク室40は、インク収容部30内のインクが流下可能にインク収容部30と連結されるものであり、略直方体状をなすインク収容体である。インク室40の上面側には、筒状の連結部41が設けられている。この連結部41の内径は、インク収容部30のノズル部31の外径より大きく設定されている。さらに、連結部41の上端には、Oリング42が取り付けられている。このOリング42の内径と、ノズル部31の外径とが互いに嵌合可能な径にそれぞれ設定されており、ノズル部31の先端部がこのOリング42を介して連結部41内に入り込むと、ノズル部31とOリング42とが隙間なく嵌め合う。
また、インク送出部43は、インク室40の底面側にインク室40と連通して設けられた筒状体であり、インク室40内のインクをプリンタヘッドチップ100側に送り出すためのものである。
【0026】
弁50は、インク収容部30とインク室40との間の開口域51(インク室40の上面に形成された、連結部41との連通領域)と、この開口域51を開閉するための開閉部材52と、開口域51を閉塞する方向に開閉部材52を付勢する(図1中、上方向に開閉部材52を付勢する)バネ53とから構成されている。これらの開閉部材52及びバネ53は、インク室40内に配置されている。
【0027】
図1では、弁50の開閉部材52は、インク収容部30とインク室40との間の開口域51を開放する位置に配置された状態を示しているが、定常状態では、開閉部材52は、バネ53の付勢力によってインク室40の上面に押し付けられており、これによって開口域51を閉塞するように配置されている。
【0028】
なお、開閉部材52の材質は、その種類を問わないが、例えばゴム弾性体(エラストマー)から形成すれば、高い閉塞性を有するので、好ましい。
バネ53は、開閉部材52の下面側と、インク室40の底面との間を連結するように取り付けられ、開閉部材52を上方向に付勢する圧縮コイルバネである。
【0029】
第1実施形態では、インク収容部30がインクカートリッジとなり、プリンタヘッド1から着脱可能に形成される。インク収容部30の着脱構造としては、例えば、図2に示す構造が挙げられる。
【0030】
図2は、ノズル部31に設けられる弁構造の一実施形態を示す図であり、開状態及び閉状態を併せて示す図である。先ず、上側の図の閉状態では、コイルバネ31dの付勢力により弁31cは閉じられている。そして、インク収容部30のノズル部31が連結部41に装着されると、棒体31eが弁31cを押し上げ、インク収容部30のノズル部31と、インク室40の連結部41とが連通するようになる。
【0031】
また、インク収容部30を連結部41から引き抜く際には、上記と逆の動作により、弁が31cが閉じられる。よって、インク収容部30を装着する直前に、ノズル部31の先端部が下方を向いている状態であっても、内部のインクが漏れることはない。また、インク収容部30を交換するときに、インク収容部30を引き抜いたときには、直ちに弁31cが閉じられるので、この時もまた、ノズル部31の先端からインクが漏れることはない。
【0032】
図3は、プリンタヘッド1の全体図(正面の断面図)と、その全体図におけるA部を詳細に示す図である。
プリンタヘッドチップ100は、基板101と、フィルム103と、ノズルシート104等とを備える。
【0033】
基板101は、シリコン等の半導体基板からなるものであり、その一面(図3中、下面)に、発熱抵抗体(ヒーター)102が形成されたものである。発熱抵抗体102は、吐出するインクを加熱するためのものである。
発熱抵抗体102の駆動制御等は、基板101によって行われる。基板101には、図示しないが、ロジックICや、ドライバートランジスタ等が設けられている。
【0034】
フィルム103は、基板101の図3中、下面に積層されている。フィルム103は、例えば露光硬化型のドライフィルムレジストからなるものであり、基板101の発熱抵抗体102が形成された面の略全体に積層された後、フォトリソプロセスによって不要部分が除去されて、所定形状に形成される。
これにより、フィルム103は、各発熱抵抗体102の周囲部を略凹状に囲むように形成される。この発熱抵抗体102を囲む部分がインク加圧室105となる。よって、フィルム103は、インク加圧室105の一部を形成している。
【0035】
ノズルシート104は、インクを吐出するためのノズル104aが形成されたシート状部材であり、フィルム103の下層に積層されている。
ノズル104aは、円形に開口された穴であり、各発熱抵抗体102の下側に位置するように配置されている。なお、ノズルシート104は、インク加圧室105の一部を形成している。
【0036】
また、各インク加圧室105に連通するように、インク流路部106が形成されている。インク流路部106は、インク供給装置10から供給されたインクを各インク加圧室105に送り込むためのものである。すなわち、インク流路部106と、上述のインク送出部43とが連通されている。よって、インク供給装置10から供給されるインクは、インク流路部106に流れ込み、インク加圧室105内に充填される。
【0037】
以上のインク加圧室105やノズル104aは、基板101に、略直線状に多数並設されている。そして、図3の全体図で示すように、各ノズル104aからインクiが吐出される。
プリンタ制御部(図示せず)からの指令によって、選択された発熱抵抗体102に、短時間(例えば1〜3マイクロ秒程度)電流パルスが流されることにより、その発熱抵抗体102が急速に加熱される。その結果、発熱抵抗体102に接する部分にインク気泡が発生し、そのインク気泡の膨張によって、ある体積のインクが押しのけられる。これによって、ノズル104aに接する部分の上記押しのけられたインクと同等の体積のインクiがインク液滴としてノズル104aから吐出され、紙等の印画対象体に着弾される。
【0038】
インク液滴が吐出されると、インク液滴を吐出したインク加圧室105内に、吐出された量と同量のインクが直ちに補充される。このインクは、インク供給装置10のインク送出部43を通じて供給される。
【0039】
続いて、インクが吐出された後のインクの供給について、より詳細に説明する。
図4から図7までは、図3の詳細図で示したプリンタヘッドチップ100を示す断面図であって、インクが吐出された後、インクがインク加圧室105に供給されるまでの様子を順を追って示す図である。さらに、各プリンタヘッドチップ100の右側には、その状態における弁50の開閉部材52の動作を併せて示している。
【0040】
先ず、図4は、ノズル104aからインクiが吐出された瞬間の様子を示すものである。インク気泡の膨張によって、インクiが吐出されると、インク加圧室105内には、吐出したインクiに相当する分のバブル(インク気泡)Bが発生する。この時点では、図4に示すように、開閉部材52は、バネ53の付勢力によってインク室40の上面に押し付けられており、開閉部材52が開口域51を閉塞する位置に配置されている。
【0041】
次に、図5さらには図6に示すように、バブルBは、次第に収縮する。この収縮に伴い、毛管力によって、インク加圧室105内にインクを引き込む力が発生する。この引込み力の発生により、インクは、インク加圧室105内に供給される。
【0042】
ここで、インク加圧室105、インク流路部106、インク室40のインク送出部43は、それぞれ連通されている。したがって、インク加圧室105からインク室40までの連通する部分の圧力は、それまでの圧力より低くなる。このため、それまでのバランスが崩れ、インク室40内では、インクを引き込もうとする吸引力が発生し、バネ53には、その付勢力に抗して圧縮される力が作用する。このため、開閉部材52は下方側に移動され、インク室40の上面の開口域51が開放される。これにより、インク収容部30側からインク室40側にインクが送り込まれる。
【0043】
そして、図7に示すように、インク加圧室105内のバブルBがなくなると、インク室40からインク加圧室105までの連通する部分の圧力は、元の状態に戻り、インク室40内では、インクを引き込もうとする吸引力が消滅する。よって、バネ53は、その付勢力によって開閉部材52をインク室40の上面に押し上げ、開閉部材52は、再度、開口域51を閉塞する。
【0044】
説明を図1に戻す。インクがノズル104aから吐出される前、すなわちインク加圧室105内にバブルBが発生する前は、図1に示す状態でインクが平衡状態にある。なお、図1では、空気導入管32内にはインクがほとんどない状態を例に挙げている。
次に、プリンタヘッドチップ100側でインクが吐出されると、開閉部材52がバネ53の付勢力に抗して下方に移動され、インク室40より上方にあるインクがインク室40側に流下する。
【0045】
そして、インク収容部30内のインクがインク室40に流下すると、インク収容部30内のインクが減少するが、このとき、空気導入管32の下端部32cから空気(外気)がインク収容部30内に入り込む。この空気は、気泡となり、インク内を上昇し、最終的には、インク収容部30内(かつ空気導入管32の外側)の上方に溜められる。
以上のようにして、インク収容部30内のインクがインク室40側に送りだされると、送り出されることで減少したインク量に相当する空気が外気連通孔32aから空気導入管32を介してインク収容部30内に取り込まれる。
【0046】
また、インクがインク室40及びプリンタヘッドチップ100側に送られ、インク室40及びプリンタヘッドチップ100内の圧力が定常状態に戻ると、開閉部材52は、バネ53の付勢力によってインク室40の上面に押し上げられ、再度、インク収容部30とインク室40との間の開口域51を閉塞する。そして、インク収容部30からインク室40へのインクの流下が停止する。これにより、インクがノズル104aから吐出される前の状態に戻り、平衡状態となる。このとき、図1に示すように、空気導入管32内にインクがほとんどない状態で平衡状態となる。
【0047】
このように、プリンタヘッドチップ100側でインクが吐出され、インクが使用されると、開閉部材52が開放され、上記の動作を繰り返す。これにより、インク収容部30内のインクが徐々に減少していく。
【0048】
空気導入管32は、上述のように、インク収容部30とインク室40との間で気液交換を行う役割を果たすものであるが、圧力低下や温度上昇時に、インク収容部30内のインクが漏れ出ることを防止している。
図8及び図9は、この効果を説明する図である。図8は、常温、常圧時の状態を示し、空気導入管32内には、ほとんどインクがない状態を示している。
【0049】
この状態で、圧力の低下又は温度上昇が起こると、インク収容部30内の空気導入管32の外側にある空気(外気から遮断されてインク収容部30の上方部に存在する空気)が膨張する。この空気の膨張により、図9に示すように、インク収容部30内の空気導入管32の外側にあるインクの水位が低下する。そして、この分だけインクが空気導入管32側に逆流するが、このインクは、空気導入管32のバッファ部32b内に一時的に溜められる。よって、インク収容部30内のインクが外部に漏れ出ることを防止することができる。
【0050】
さらに、空気導入管32がインク収容部30内部に設けられるとともに、空気導入管32の下端部32cは、インク収容部30の上面より低い位置にあるため、インク収容部30に振動が加わったり、傾斜した場合であっても、インク収容部30内のインクが外気連通孔32aから漏れ出ることを防止することができる。
【0051】
ここで、本実施形態では、図1に示すように、バッファ部32bより上側に位置する空気導入管32の中心軸X1と、バッファ部32bより下側に位置する空気導入管32の中心軸X2とが一致しないように(すなわち、中心軸X1とX2とが水平方向においてずれるように)、空気導入管32を形成している。
このように形成することにより、衝撃がプリンタヘッド1に加わったり、急激な圧力の低下が生じた場合でも、外気連通孔32aからのインクの飛出しを防止することができる。
【0052】
例えば衝撃がプリンタヘッド1に加わり、インク収容部30内のインクに鉛直上方向への運動エネルギーが与えられると、インク収容部30内のインクの一部は、空気導入管32の下端部32cから空気導入管32内に入り込む。そのインクは、バッファ部32bの下側に位置する空気導入管32内を上方向に向かって進むが、その後、バッファ部32bの上壁に衝突する。すなわち、中心軸X1とX2とが水平方向においてずれていることから、バッファ部32bの下側に位置する空気導入管32内から入り込んだインクは、バッファ部32bの上壁で受け止められるので、バッファ部32bの上側に位置する空気導入管32内に入り込んで外気連通孔32aから飛び出すことはない。
【0053】
また、例えばプリンタヘッド1の未使用時には外気連通孔32aをシール等で封止しておき、使用開始時にこのシール等を剥離する場合において、シール等の剥離時の大気圧がシール等の封止時の大気圧より低く、かつインク収容部30内にある程度の空気が存在する場合には、急激な圧力低下が生じ、インク収容部30内の空気が急激に膨張する。しかし、この場合にも上記と同様に、外気連通孔32aからインクが飛び出すことはない。
【0054】
なお、インク収容部30のインクの未使用時は、空気導入管32内にインクがない状態でも良いが、インクがある状態であっても良い。
空気導入管32内にインクがない状態でインク収容部30がインク供給装置1に取り付けられると、最初の時点で図1に示す状態となる。
【0055】
これに対し、空気導入管32内を含むインク収容部30内にインクがある状態でインク収容部30がインク供給装置1に取り付けられると、最初は、空気導入管32内のインクのみが使用される。これは、空気導入管32内のみが外気連通孔32aによって外気と連通されているためである。
そして、空気導入管32内のほぼ全てのインクが使用されると、図1に示す状態となる。
【0056】
ここで、空気導入管32内を含むインク収容部30内にインクが満たされている状態では、インク収容部30内の空気導入管32の外側に存在する密閉空気(空気層)は、わずかな量である。このため、圧力の低下又は温度上昇によって密閉空気の膨張が生じても、空気導入管32の外側に存在するインクの水位の低下も、わずかとなる。よって、圧力の低下又は温度上昇によって、空気導入管32側へのインクの逆流量も、わずかな量となる。これにより、外気連通孔32aからインクが漏れ出すことはない。
【0057】
以上により、インク収容部30のインクの未使用時は、空気導入管32内にインクがない状態、又はインクがある状態のいずれでも良く、いずれの状態であっても、圧力の低下又は温度上昇によりインク収容部30内のインクが外部に漏れ出ることを防止することができる。
しかし、上述したように、衝撃が加わったり、急激な圧力の低下が生じた場合でもインク漏れを防止するためには、初期状態で空気導入管32内にインクがないか、又は空気導入管32内の一部にだけインクがある(空気導入管32内のほぼ全てがインクで満たされていない)方が好ましい。
【0058】
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態であるプリンタヘッド1Aを示す正面の断面図である。第2実施形態では、第1実施形態と異なるインク供給装置10Aを備え、このインク供給装置10Aは、空気導入管32Aが第1実施形態と異なる。その他は第1実施形態と同一である。
【0059】
空気導入管32Aは、第1に、外気連通孔32aの中心位置と、下端部32cの開口中心とが鉛直方向において同軸上に配置されている。すなわち、図10において、外気連通孔32aの中心を通る鉛直線Zは、下端部32cの開口中心を通る。
しかし、外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部の位置において、空気導入管32の中心軸X3が、鉛直線Zからずれるように、空気導入管32Aを形成している。図11(a)、(b)は、それぞれ、外気連通孔32aの中心を通る鉛直線Zと、空気導入管32Aの中心軸X3とをより詳細に示す図である。
【0060】
第2実施形態では、外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部の位置において、空気導入管32Aの中心軸X3が迷路状に屈曲している(図11(b)参照)。これにより、空気導入管32Aの中心軸X3は、外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部の位置において、鉛直線Zからずれている。
【0061】
第2実施形態のように空気導入管32Aを形成した場合には、第1実施形態と同様に、衝撃がプリンタヘッド1Aに加わったり、急激な圧力の低下が生じた場合でも、外気連通孔32aからのインクの飛出しを防止することができる。
ここで、第2実施形態では、外気連通孔32aの中心を通る鉛直線Zは、下端部32cの開口中心を通る。したがって、例えばプリンタヘッド1Aに衝撃が加わり、空気導入管32Aの下端部32cからインクが飛び込んで鉛直上方向に進むと、そのままバッファ部32bの上側に位置する空気導入管32Aまで到達する。しかし、この部分における空気導入管32Aの中心軸X3が屈曲しているので、インクがそのまま外気連通孔32aから飛び出してしまうことはない。
【0062】
さらに、外気連通孔32aの近傍において空気導入管32Aの中心軸X3が屈曲しているので、プリンタヘッド1Aをよほど傾斜させない限り、インクが外気連通孔32aから漏れ出すことはない。
【0063】
(第3実施形態)
図12は、本発明の第3実施形態であるプリンタヘッド1Bを示す正面の断面図である。第3実施形態のインク供給装置10Bは、上記実施形態と異なる空気導入管32Bを備える。その他は上記実施形態と同一である。
【0064】
空気導入管32Bは、第1実施形態の空気導入管32と、第2実施形態の空気導入管32Aとを組み合わせたものである。すなわち、第2実施形態と同様に、バッファ部32bの上側に位置する空気導入管32Bの中心軸X4が外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部の位置において屈曲するように形成されている。
【0065】
さらに、第1実施形態と同様に、外気連通孔32aの中心を通る鉛直線Zと、バッファ部32bの下側に位置する空気導入管32Bの中心軸X5とが一致しないように(水平方向においてずれるように)形成されている。
このように形成すれば、第1、第2実施形態の加重効果が得られる。
【0066】
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態であるプリンタヘッド1Cを示す正面の断面図である。第4実施形態のインク供給装置10Cは、上記実施形態と異なる空気導入管32Cを備える。その他は上記実施形態と同一である。
第4実施形態の空気導入管32Cは、上記実施形態と異なり、バッファ部32bを有していない。空気導入管32Cは、長手方向においてほぼ筒状体に形成されている。また、空気導入管32Cの横断面積は、空気導入管32〜32Bのバッファ部32b以外の部分の横断面積より大きく形成されている。
【0067】
このように、第4実施形態の空気導入管32Cは、バッファ部32bを有さないが、空気導入管32Cの内径を大きくする等して空気導入管32C内の体積を十分に確保することができる場合には、バッファ部32bを有さなくても、温度上昇時や圧力低下時に、インク収容部30内のインクが空気導入管32C内に逆流しても、外気連通孔32aからのインク漏れを防止することができる。
また、空気導入管32Cの横断面は、円形であっても良いが、多角形等、円形以外の形状であっても良い。
【0068】
さらに、空気導入管32Cの外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部においては、図13に示すように、空気導入管32Cの中心軸X6が屈曲している。これにより、外気連通孔32aの中心を通る鉛直線Zと、下端部32cの開口中心を通る空気導入管32Cの中心軸X6とは、水平方向においてずれることとなる。
このように空気導入管32Cを形成した場合でも、プリンタヘッド1Cに衝撃が加わったり、急激な圧力低下が生じて、インク収容部30内のインクが空気導入管32C内に逆流しても、外気連通孔32aの近傍で空気導入管32Cの中心軸X6が屈曲していることから、インクの飛出しを防止することができる。
【0069】
(第5実施形態)
図14は、本発明の第5実施形態であるプリンタヘッド1Dを示す正面の断面図である。第5実施形態のインク供給装置10Dは、上記実施形態と異なる空気導入管32Dを備える。その他は上記実施形態と同一である。
第5実施形態の空気導入管32Dは、第4実施形態と同様に、バッファ部32bを有していない。空気導入管32Dは、第4実施形態の空気導入管32Cと同様に、ほぼ筒状体であり、その横断面積は、空気導入管32Cの横断面積にほぼ等しい。
【0070】
第5実施形態の空気導入管32Dでは、外気連通孔32aを通る鉛直線Zは、下端部32cの開口中心を通る。また、外気連通孔32aの近傍の少なくとも一部において、図14に示すように、空気導入管32Dの中心軸X7が屈曲している。この中心軸X7の屈曲のしかたが第4実施形態と異なる。第5実施形態の中心軸X7の屈曲のしかたは、第2、第3実施形態の空気導入管32A、32Bにおけるバッファ部32bの上側に位置する部分の空気導入管32A、32Bの中心軸X3、X4の屈曲のしかたと同じである。
【0071】
これにより、第5実施形態では、第2、第3実施形態と同様に、プリンタヘッド1Dに衝撃が加わったり急激な圧力低下が生じて、空気導入管32D内にインクが急激に逆流したときでも、空気導入管32Dの外気連通孔32aの近傍における中心軸X7が屈曲しているので、外気連通孔32aからのインクの飛出しを防止することができる。また、第5実施形態のように中心軸X7を屈曲させれば、第2、第3実施形態と同様に、プリンタヘッド1Dをよほど傾斜させない限り、外気連通孔32aからインクが漏れ出てしまうことはない。
【0072】
なお、以上の各実施形態では、インク収容部30を着脱可能に形成したが、インク収容部30のノズル部31とインク室40の連結部41とを一体に連結したものであっても良い。この場合には、Oリング42は設けられない。このように形成した場合には、上記実施形態のように、インク収容部30をインクカートリッジとして用いるものではない。
【0073】
インク収容部30内のインクが無くなったときには、インク供給装置10〜10D全体を交換するか(この場合には、インク供給装置10〜10Dをプリンタヘッドチップ100に対して着脱可能に形成する必要がある)、又はプリンタヘッドチップ100を含めてプリンタヘッド1〜1D全体を交換する。
このように形成しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0074】
なお、以上の実施形態では、プリンタヘッド1等及びインク供給装置10等を例に挙げたが、インクに限らず、他の液体の供給及び吐出に適用した液体供給装置及び液体吐出ヘッドに広く適用することができる。例えばDNAチップ用吐出装置への応用(特開2002−34560)も可能である。
【0075】
【発明の効果】
本発明のインク供給装置によれば、インク収容部内にインクを保持する多孔質体等を設けるものではないので、インク収容量を大きくすることができる。また、バネ等を用いてインク収容部内の圧力を低くするものではなく、インク収容部とインク室との間で気液交換を行うとともに、弁の開閉部材によってインク収容部とインク室との間を開閉するものであるので、構造を簡素にすることができる。そして、インク漏れがなく安定してインクを保持することができる。
【0076】
また、空気導入管は、外気連通孔からインク収容部の内部に延在するものであるので、空気導入管内の全てにインクが満たされていない限り、インク供給装置に振動が加わったり傾斜した場合でも、外気連通孔からインクが漏れ出ることを防止することができる。さらにまた、圧力の低下又は温度上昇が起きたときに、インク収容部内の空気が膨張して空気導入管側にインクが逆流しても、空気導入管内にそのインクが溜められるので、外気連通孔からインクが漏れ出ることを防止することができる。
【0077】
また、衝撃が加わることによってインク収容部内のインクが飛び跳ねたり、急激な圧力の低下が生じたときでも、空気導入管内に飛び込んだインクが外気連通孔から容易に飛び出してしまうことを防止することができる。さらに、外気連通孔の近傍の少なくとも一部の位置において空気導入管の中心軸を屈曲させれば、インク供給装置をよほど傾斜させない限り、インクが外気連通孔から漏れ出すことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であるプリンタヘッドを示す正面の断面図である。
【図2】 インクタンクの着脱構造を示す図である。
【図3】 プリンタヘッドの全体図(正面の断面図)と、その全体図におけるA部を詳細に示す図である。
【図4】 プリンタヘッドチップを示す断面図であって、インクが吐出された後、インクがインク加圧室に供給されるまでの様子を示す図であり、その状態における弁の様子を併せて示す図である。
【図5】 図4の様子に続く様子を示す図である。
【図6】 図5の様子に続く様子を示す図である。
【図7】 図6の様子に続く様子を示す図である。
【図8】 インクタンク内のインクの様子を示す図であり、常温、常圧時の状態を示す図である。
【図9】 インクタンク内のインクの様子を示す図であり、高温、低圧時の状態を示す図である。
【図10】 本発明の第2実施形態であるプリンタヘッドを示す正面の断面図である。
【図11】 (a)、(b)は、それぞれ、外気連通孔の中心を通る鉛直線と、空気導入管の中心軸とをより詳細に示す図である。
【図12】 本発明の第3実施形態であるプリンタヘッドを示す正面の断面図である。
【図13】 本発明の第4実施形態であるプリンタヘッドを示す正面の断面図である。
【図14】 本発明の第5実施形態であるプリンタヘッドを示す正面の断面図である。
【図15】 従来のインク供給装置の第1例を示す図である。
【図16】 従来のインク供給装置の第2例を示す図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D インクジェットプリンタヘッド
10、10A、10B、10C、10D インク供給装置
30 インク収容部
32、32A、32B、32C、32D 空気導入管
32a 外気連通孔
32b バッファ部
40 インク室
50 弁
51 開口域
52 開閉部材
53 バネ(付勢部材)
100 プリンタヘッドチップ
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7 (空気導入管32、32A、32B、32C、32Dの)中心軸
外気連通孔32aを通る鉛直線

Claims (12)

  1. 液体収容部と、
    前記液体収容部内の液体が流下可能に前記液体収容部と連結された液体室と、
    前記液体収容部と前記液体室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記液体室の液体量の減少による前記液体室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、
    前記液体収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記液体収容部の内部に延在し、前記液体収容部内の液体量が減少したときにこの減少した液体量に相当する空気を前記外気連通孔から前記液体収容部内に取り込むとともに、その内部に液体を溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分より液体の溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が、前記外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、前記空気導入管を形成した
    液体供給装置
  2. インク収容部と、
    前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、
    前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、
    前記インク収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が、前記外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、前記空気導入管を形成した
    インク供給装置
  3. 請求項2に記載のインク供給装置において、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が屈曲するように、前記空気導入管を形成した
    インク供給装置
  4. 液体収容部と、
    前記液体収容部内の液体が流下可能に前記液体収容部と連結された液体室と、
    前記液体収容部と前記液体室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記液体室の液体量の減少による前記液体室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、
    前記液体収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記液体収容部の内部に延在し、前記液体収容部内の液体量が減少したときにこの減少した液体量に相当する空気を前記外気連通孔から前記液体収容部内に取り込むとともに、その内部に液体を溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分より液体の溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の中心軸と、前記バッファ部より下側に位置する前記空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、前記空気導入管を形成した
    液体供給装置
  5. インク収容部と、
    前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、
    前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁とを備え、
    前記インク収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の中心軸と、前記バッファ部より下側に位置する前記空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、前記空気導入管を形成した
    インク供給装置
  6. 請求項5に記載のインク供給装置において、
    前記外気連通孔の近傍の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が屈曲するように、前記空気導入管を形成した
    インク供給装置
  7. 液体収容部と、
    前記液体収容部内の液体が流下可能に前記液体収容部と連結された液体室と、
    前記液体収容部と前記液体室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記液体室の液体量の減少による前記液体室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁と
    を備える液体供給装置を有し、前記液体室から供給された液体をノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、
    前記液体供給装置の前記液体収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記液体収容部の内部に延在し、前記液体収容部内の液体量が減少したときにこの減少した液体量に相当する空気を前記外気連通孔から前記液体収容部内に取り込むとともに、その内部に液体を溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分より液体の溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が、前記外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、前記空気導入管を形成した
    液体吐出ヘッド
  8. インク収容部と、
    前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、
    前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁と
    を備えるインク供給装置を有し、前記インク室から供給されたインクをノズルから吐出させるプリンタヘッドであって、
    前記インク供給装置の前記インク収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が、前記外気連通孔の開口中心を通る鉛直線からずれるように、前記空気導入管を形成した
    プリンタヘッド
  9. 請求項8に記載のプリンタヘッドにおいて、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が屈曲するように、前記空気導入管を形成した
    プリンタヘッド
  10. 液体収容部と、
    前記液体収容部内の液体が流下可能に前記液体収容部と連結された液体室と、
    前記液体収容部と前記液体室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記液体室の液体量の減少による前記液体室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁と
    を備える液体供給装置を有し、前記液体室から供給された液体をノズルから吐出させる液体吐出ヘッドであって、
    前記液体供給装置の前記液体収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記液体収容部の内部に延在し、前記液体収容部内の液体量が減少したときにこの減少した液体量に相当する空気を前記外気連通孔から前記液体収容部内に取り込むとともに、その内部に液体を溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分より液体の溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の中心軸と、前記バッファ部より下側に位置する前記空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、前記空気導入管を形成した
    液体吐出ヘッド
  11. インク収容部と、
    前記インク収容部内のインクが流下可能に前記インク収容部と連結されたインク室と、
    前記インク収容部と前記インク室との間の開口域と、前記開口域を閉塞するように付勢された開閉部材とを有し、前記インク室のインク量の減少による前記インク室内の圧力の低下によって前記開閉部材が前記開口域を開放するように移動されるようにした弁と
    を備えるインク供給装置を有し、前記インク室から供給されたインクをノズルから吐出させるプリンタヘッドであって、
    前記インク供給装置の前記インク収容部は、
    外気と連通する外気連通孔と、
    前記外気連通孔から前記インク収容部の内部に延在し、前記インク収容部内のインク量が減少したときにこの減少したインク量に相当する空気を前記外気連通孔から前記インク収容部内に取り込むとともに、その内部にインクを溜め込み可能な空気導入管と、
    前記空気導入管の一部に設けられるとともに、前記空気導入管の中心軸に沿って切断したときの断面が略菱形状に形成され、前記空気導入管の他の部分よりインクの溜め込み量の多いバッファ部とを備え、
    前記バッファ部より上側に位置する前記空気導入管の中心軸と、前記バッファ部より下側に位置する前記空気導入管の中心軸とが鉛直方向においてずれるように、前記空気導入管を形成した
    プリンタヘッド
  12. 請求項11に記載のプリンタヘッドにおいて、
    前記外気連通孔の近傍の少なくとも一部の位置において、前記空気導入管の中心軸が屈曲するように、前記空気導入管を形成した
    プリンタヘッド
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