JP2008119886A - インク供給システム - Google Patents
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Abstract
【課題】流路に溜まった空気を排出することができるインクジェット記録装置のインク供給システムを提供する。
【解決手段】本発明のインク供給システムは、流路の途中に位置し、吐出ノズルの重力方向上方にてインクを一定量蓄積するサブタンク1bと、メインタンク4とサブタンク1bとを接続するチューブ6と、サブタンク1b内を、インク上室1baと、重力方向下側となるインク下室1bbとに、チューブ6が接続された接続部6aの重力方向下側にて仕切る中間壁1bcと、インク上室1baの重力方向上方の部分とインク下室1bbとを連通させるバイパス流路1bdと、中間壁1bcに形成された開口1beと、吐出ノズル1gよりインクを吸引する回復ユニット7と、回復ユニット7で吸引することで発生するサブタンク1b内の負圧により、開口1beを閉じ、インク上室1baとインク下室1bbとの連通を遮断する弁1bgと、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のインク供給システムは、流路の途中に位置し、吐出ノズルの重力方向上方にてインクを一定量蓄積するサブタンク1bと、メインタンク4とサブタンク1bとを接続するチューブ6と、サブタンク1b内を、インク上室1baと、重力方向下側となるインク下室1bbとに、チューブ6が接続された接続部6aの重力方向下側にて仕切る中間壁1bcと、インク上室1baの重力方向上方の部分とインク下室1bbとを連通させるバイパス流路1bdと、中間壁1bcに形成された開口1beと、吐出ノズル1gよりインクを吸引する回復ユニット7と、回復ユニット7で吸引することで発生するサブタンク1b内の負圧により、開口1beを閉じ、インク上室1baとインク下室1bbとの連通を遮断する弁1bgと、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明はインクジェット記録装置のインク供給システムに関する。
一般的なインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドを搭載するキャリアを駆動する手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段などを備えている。また、インクジェットヘッドのノズル部分からインクを吐出するためのエネルギーを発生するために、発熱抵抗体を有する電気熱変換体素子によって液体を加熱させ発泡させるものがある。このほか、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いてインクに加圧するものなどがある。インクをチューブで記録ヘッドに供給するインクジェット記録装置では(特許文献1の要約、図1参照)、インクは記録ヘッド101にて吐出された分を随時メインタンク104よりチューブ106を介して吸い上げていく構成となっている。
記録ヘッド101の吐出ノズル101gは微細な穴であり、ノズルに特に弁機構はなく、ノズル内部を負圧に保つことによりノズルにインクのメニスカスを張らせ、ノズルからのインクの漏れ、大気からの空気の進入をなくしている。インクの吐出は吐出ノズル101g近傍に配置されたヒータの膜沸騰エネルギーにより吐出ノズル101gのインクを押し出すことにより行われる。吐出後、吐出ノズル101gの毛細管力により再びノズル内にインクを満たすサイクルが繰り返され、インクはチューブ106を介して随時メインタンク104から吸い上げられる。
記録ヘッドの内部には吐出ノズルの微細な穴にごみがつまることを防止する微細なメッシュ構造のフィルタ101cが配置されている。また、記録ヘッドの内部にはフィルタ101cと吐出ノズル101gとを結ぶ細い流路101f、フィルタの上流でインクを一定量蓄えるサブタンク101bが配置されている。これらを介して、チューブ106からのインクが吐出ノズル101gへと供給される。
メインタンク104についてはいろいろな構成が実施されているが、その一例を挙げる。
メインタンク104は供給ベース105に対して着脱可能にインク流路を接続する。供給ベース105はチューブと連通する中空針105aと、メインタンク104の大気連通口を開く突起105bとを有する。メインタンク104はインクを収容するインク室104aを有する。そのインク室104aには、下部に中空針105aが連通接続する液体コネクタ104bと、上部には突起105bが当たるとインク室と大気を連通する大気口104cとが形成されている。メインタンク104を供給ベース105に装着すると液体コネクタ104bと大気口104cが開き、大気解放された容器からチューブでインクが吸い出される。
また、上記記録ヘッドの吐出ノズル101gは微細な穴であるために、使用を重ねているうちに、インク増粘物やゴミなどが詰まってしまう恐れがある。そのために吐出ノズル101gの外側を吸引キャップ107aで覆い、吸引ポンプ107bにてインクを強制吸引する回復ユニット107を持たせ、定期的に動作させることでインク増粘物やゴミなどが詰まることを防止している。
さらに、チューブ106などの樹脂材料を透過して侵入する空気がサブタンク101bに蓄積してしまう現象が発生してしまう。このため、サブタンク101bの側壁上方から排気チューブ110a、排気ポンプ110cを用いて一定期間おきに蓄積した余分な空気をインクと共に吸引排出する。排出が終了すると排気チューブ110a途中の弁110bを閉じ密閉する泡抜き機構を付加している。
こうした泡抜き機構において上記サブタンク上方より吸引する方式の他に、インクの供給側に正圧を加え、サブタンク上方の排出経路の弁を開き、排出経路より泡とインクを押し出す方式のものもある(特許文献2の要約、図20参照)。
特開2003−080731号公報
特開2004−255861号公報
しかしながら上記構成において、チューブ106の材料として安価で可撓性を有し扱い易い素材である例えばポリエチレン樹脂などを使用すると、以下のような問題を生じる場合がある。樹脂材料のガスバリア性が完璧ではない。このため、1〜4週間程度経過すると、チューブ106などの樹脂材料を透過して侵入する空気や、メインタンク104の中で大気に連通させる方式ではインク内に溶存した空気がサブタンク101bに蓄積する現象が発生しうる。
このまま使用を続けると空気の量が徐々に増し、フィルタ101cの上のインクが枯渇してしまい吐出ノズル101gへインクを供給することができず印字を続行することができなくなってしまう。回復ユニット107を動作させ、吸引キャップ107aと吸引ポンプ107bにて吐出ノズル101gからインクを吸引してやっても、インクはチューブ106から出た途端にフィルタ101cへ吸い込まれ、サブタンクに溜まった空気を吸い出すことは困難である。その対策として以下の方法がある。サブタンク101bの側壁から排気チューブ110a、排気ポンプ110cを用いて一定期間おきに蓄積した余分な空気をインクと共に吸引排出し、排出が終了すると排気チューブ110a途中の弁110bを閉じ密閉する構成を付加する方法である。しかしながら、この方法は排気チューブ110a、排気ポンプ110c、弁110bという空気除去機構が必要となってしまう。
こうした機構が例えば6色のインクを扱う記録装置においては、6組必要となりコスト高になる問題がある。チューブをガスバリア性の高いフッ素樹脂などとするとチューブのコスト高と、チューブが固く扱いにくいという問題が残る。タンクにおいてもインクと空気を接触させない構造が必要となってしまう。更にフッ素樹脂などでもガスバリア性が完璧ではなく、結局空気が溜まってしまうので空気除去機構が必要となってしまう。
そこで、本発明は、流路に溜まった空気を排出することができるインクジェット記録装置のインク供給システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のインク供給システムは、記録ヘッドの吐出ノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における、インクを貯留するインクタンクから吐出ノズルに対して流路を介してインクを供給するインク供給システムにおいて、流路の途中に位置し、吐出ノズルの重力方向上方にてインクを一定量蓄積するサブタンクと、インクタンクとサブタンクとを接続する流路の一部である接続管と、サブタンク内を、インク上室と、インク上室に対して重力方向下側となるインク下室とに、接続管が接続されたサブタンクの接続部の重力方向下側にて仕切る中間壁と、インク上室の重力方向上方の部分とインク下室とを連通させるバイパス流路と、中間壁に形成された開口と、吐出ノズルよりインクを吸引する吸引手段と、吸引手段で吸引することで発生するサブタンク内の負圧により、開口を閉じ、インク上室の重力方向下方の部分とインク下室との連通を遮断する遮断手段と、を有する。
本発明によればもともと吐出ノズルの詰まり防止に必要な回復ユニット以外に、排気チューブ、排気ポンプ、弁といった空気除去機構設けるといった複雑かつ高価な構成を設けることなく、混入した空気の除去が可能となる。
一般的なインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドを搭載するキャリアを駆動する手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段などを備えている。インクジェット記録装置でインクをチューブにて記録ヘッドに供給する本実施形態のインク供給システムの一例を図1に示す。インクは記録ヘッド1にて吐出された分を随時インクタンクとしてのメインタンク4より接続管であるチューブ6介して吸い上げていく構成となっている。
記録ヘッド1の吐出ノズル1gは微細な穴であり、ノズルに特に弁機構はない。メインタンク4は吐出ノズル1gよりも低い位置とし、吐出ノズル1g内部を水頭差分負圧に保つことにより吐出ノズル1gにインクのメニスカスを張らせ、吐出ノズル1gからのインクの漏れ、大気からの空気の進入をなくしている。インクの吐出は吐出ノズル1g近傍に配置されたヒータの膜沸騰エネルギーにより吐出ノズル1gのインクを押し出すことにより行われる。吐出後、吐出ノズル1gの毛細管力により再び吐出ノズル1g内にインクを満たすサイクルが繰り返され、インクはチューブ6を介して随時インクを貯留したメインタンク4から吸い上げられる。
メインタンク4についてはいろいろな構成が実施されているが、その一例を挙げる。
メインタンク4は供給ベース5に対して着脱可能にインク流路を接続する。
供給ベース5はチューブ6と連通する中空針5aとメインタンク4の大気連通口を開く突起5bとを有する。また、メインタンク4はインクを収容するインク室4aと、そのインク室4aには、下部に中空針5aが連通接続する液体コネクタ4bと、上部には突起5bが当たるとインク室と大気を連通する大気口4cとを有する。メインタンク4を供給ベース5に装着すると液体コネクタ4bと大気口4cとが開き、大気解放された容器からチューブ6でインクが吸い出される。
また、記録ヘッド1の吐出ノズル1gは微細な穴であるために、使用を重ねているうちに、インク増粘物やゴミなどが詰まってしまうおそれがある。このため、吐出ノズル1gの外側を吸引キャップ7aで覆い、吸引ポンプ7bにてインクを強制的に吸引する回復ユニット7を定期的に動作させ、インク増粘物やゴミなどが詰まるのを防止している。
記録ヘッド1は内部に、フィルタ1cと、細い流路1fと、サブタンク1bとを有する。フィルタ1cは、吐出ノズル1gの微細な穴にごみが詰まるのを防止する微細なメッシュ構造を有する。流路1fは、フィルタ1cと吐出ノズル1gとを結ぶ。サブタンク1bは、フィルタ1cの上流でインクを一定量蓄え、チューブ6からのインクを吐出ノズル1gへと供給する。
さらにサブタンク1bは、その内部に、中間壁1bcと、バイパス流路1bdと、開口1beと、可撓膜1bfとを有する。中間壁1bcは、サブタンク1bを、チューブ6の接続部6aの重力方向下側で、サブタンク上室1ba(インク上室)とサブタンク下室1bb(インク下室)とに仕切る隔壁である。サブタンク下室1bbはサブタンク上室1baの重力方向下方に位置する。バイパス流路1bdは、サブタンク下室1bbとサブタンク上室1baの重力方向上方の部分とを連通させる流路である。開口1beは中間壁1bcに空けられており、サブタンク下室1bbとサブタンク上室1baとを連通させる。
可撓膜1bfは、サブタンク下室1bb内であって開口1beの下に配置されており、サブタンク1b内の負圧が高まるとその表面が開口1beに接近する。可撓膜1bfは、サブタンク1b内の負圧がさらに高まると開口1beに接触し、開口1beを閉じる遮断手段である弁1bgを構成する。
弁1bgの機構においては後述するように種々の構成が考えられるが、ここでは代表例として可撓性を有する膜(可撓膜1bf)について説明する。可撓膜1bfは弾力性を有するゴム風船状の形態で、風船の内部は大気に連通している。なお、他の構成については後述する。
通常の状態では、サブタンク1b内の圧力はメインタンク4が低い位置にあることで水頭差分の負圧状態にある。そうすると、袋形状の可撓膜1bfは内側よりも外側の圧力が低いため負圧は可撓膜1bfを伸ばそうとし、一方、可撓膜1bfはその弾力により元の状態に戻そうとするために、やや膨らんだ状態で釣り合うこととなる。この状態で、中間壁に開けた開口101beと可撓膜1bfとは触れない位置関係に設定されている。
このことで通常の印字の際は、インクは、チューブ6、サブタンク上室1ba、中間壁1bcの開口1be、サブタンク下室1bb、フィルタ1c、吐出ヘッド1gの順で供給される。
一方、回復ユニット7により吐出ノズル1gからインクが強制吸引されると、図2に示すように、インクの流速によりチューブ6内に圧力損失が発生しサブタンク1b内の負圧が高まる。負圧が高まると可撓膜1bfを伸ばす力が増加し、可撓膜1bfは通常の状態よりも膨らんだ状態になり、その結果中間壁1bcに開けた開口1beと可撓膜1bfとが密着して弁1bgが閉じ、サブタンク上室1baとサブタンク下室1bbの連通が遮断される。そうするとサブタンク1b内でのインクの流れが、チューブ6、サブタンク上室1ba、バイパス流路1bd、サブタンク下室1bb、フィルタ1c、吐出ヘッド1gの順となる。
この時サブタンク1b上方の空気から吸引することができるようになるのでサブタンク上室1baのバイパス流路1bdの上側までインクを充填できる。サブタンク1b上方の空気はフィルタ1c、吐出ノズル1gを経て回復ユニット7により吸引排出される。吸引充填か完了したところで吸引を中止すると、チューブ6内の流速が下がり、圧力損失による負圧上昇が解消される。そうすると、サブタンク1b内の負圧が通常の状態に戻り、図3のように可撓膜1bfがしぼみ、弁1bgが開く。弁1bgが開くと、サブタンク上室1baに充填されたインクの一部が開いた弁1bgを通り、サブタンク上室1baとサブタンク下室1bbとのインク液面高さが同じになるまで移動する。吸引中に吸引排出された空気の分だけサブタンク1b内の空気は減少するため、その分のインクがサブタンク1b内に増えることとなる。これで空気除去動作が完了する。
このような空気除去動作を定期的に実行することでサブタンク1b内のインク量を許容値の範囲に保つことができる。実行時期については、サブタンク1bの容積、チューブ6の材質、タンクの形態、脱気インク使用の有無、インクの消費量によって変わるため、装置の構成が決まり次第空気の蓄積状態を評価し適正値を決めていく必要がある。この頻度については、従来技術においても同様に実験にて求め運用されている。
以上、本実施形態はサブタンクを中間壁でサブタンク上室とサブタンク下室に上下に仕切り、バイパス流路でサブタンク下室とサブタンク上室上方の部分とを連通させた。さらに、中間壁に形成した開口の下にサブタンク内の負圧が高まると開口に近接する可撓膜を配置し、その可撓膜が接触すると開口を閉じる弁となる構成とした。
本実施形態によれば、もともと吐出ノズルの詰まり防止に必要な回復ユニット以外に、排気チューブ、排気ポンプ、弁といった空気除去機構設けるといった複雑かつ高価な構成を設けることなく、空気を除去することができる。よって、装置の小型化、コストダウンが可能となった。
また、本実施形態によれば、空気が混入しても除去可能であるために、チューブ材料の樹脂材料において安価で柔軟性を持たせることや、インクと空気を接触させてインクを貯蔵させるようなメインタンクの構造など選択の幅を広く考えられる効果もある。
次に、遮断手段である弁1bgの機構において、応用例を挙げる。
図4に示す例は、可撓膜1bfは風船状ではあるものの、内部を大気に連通させずに気体を封入した状態としたものである。可撓膜1bfの変形が少なくても弁1bgの開閉が可能な構成ならば、気体のバネ力を利用できる可能性がある。
図5に示す例は、可撓膜1bfは風船状ではなくシート状であり、大気とサブタンク1b内部との境界に設置する。可撓膜1bfと中間壁1bcの開口1beとは対向して設けられ、負圧が高まると開口1beが閉じ、上述した風船形状の可撓膜1bfと同じ機能を得られる。この構成では、サブタンク1bをコンパクトに構成することができる。
図6に示す例は、可撓膜1bfに板バネ1bhをあてがった構成である。板バネ1bhは、図5で示した可撓膜1bfが撓むが伸縮性を有しない場合に、負圧に対抗して可撓膜1bfを外側に付勢するものである。板バネ1bhは、両端部分を同一方向に折り曲げて形成されたコ字形状をしている。この板バネ1bhはサブタンク下室1bb内に配置されており、両端部は中間壁1bcに当接しており、主面部分は開口1beに面するように設けられている。なお、板バネ1bhの開口1be側には開口1beに接触するとサブタンク上室1baとサブタンク下室1bbとを気密に隔てる密閉材を設けるものであってもよい。また、図6に示す可撓膜1bfはシート状のものを例に示したが、内部が大気に連通した風船形状、あるいは内部を大気に連通させずに気体を封入した形状のものであってもよい。
図6に示す構成は、通常の印字状態では、板バネ1bhは開口1beには接触しておらず、可撓膜1bfを下方に押し下げており、開口1beは開いている。一方、回復ユニット7により吐出ノズル1gからインクが強制吸引されると、可撓膜1bfは、板バネ1bhの付勢力に抗して板バネ1bhの主面部分を押し上げる。押し上げられた板バネ1bhの主面部分は開口1beに接触し、開口1beを閉じる。
図6に示す構成は、可撓膜1bfの選定条件の幅を広げることができることと、金属の板ばね1bhを使用することでより安定した負圧と弁の動作を設定することができる点で有効である。
図7に示す例は、開口1beを可撓膜1bfで直接閉じるのではなく、可撓膜1bfの変形を別部品のレバー部材1bjに伝え、レバー部材1bjが開口1beを閉じる構成である。可撓膜1bfおよびレバー部材1bjはサブタンク下室1bb内に設けられている。レバー部材1bjはヒンジ1bj1を支点として回動可能に設けられている。レバー部材1bjのヒンジ1bj1の反対側の端部は、中間壁1bc側にはバネ1bj2が配置されており、バネ1bj2が設けられた面と反対側には可撓膜1bfが配置されている。図7に示す可撓膜1bfは内部が大気に連通した風船形状のものを示しているが、シート形状のものや気体を密封した形態のものであってもよい。レバー部材1bjの開口1beに対向する部分には、開口1beに接触するとサブタンク上室1baとサブタンク下室1bbとを気密に隔てる密閉材1bj3が設けられている。
図7に示す構成は、通常の印字状態では、バネ1bj2がレバー部材1bjを押し下げることで開口1beは開いている。一方、回復ユニット7により吐出ノズル1gからインクが強制吸引されると、可撓膜1bfは膨張し、バネ1bj2の付勢力に抗してレバー部材1bjを押し上げる。押し上げられたレバー部材1bjはヒンジ1bj1を回転中心として回動して密閉材1bj3が開口1beに接触し、開口1beを閉じる。
図7に示すこの構成は弁を開閉する機能と、圧力に反応し変形する機能を分けることができるため、各々の部分に最適な材料、構造を採用することができる。さらに、レバーの形状、ヒンジの位置を変えることで、可撓膜と弁の位置関係を自由に設定することが可能となる。
1 記録ヘッド
1b サブタンク
1ba サブタンク上室
1bb サブタンク下室
1bc 中間壁
1bd バイパス流路
1be 開口
1bf 可撓膜
1bg 弁
1g 吐出ノズル
4 メインタンク
1b サブタンク
1ba サブタンク上室
1bb サブタンク下室
1bc 中間壁
1bd バイパス流路
1be 開口
1bf 可撓膜
1bg 弁
1g 吐出ノズル
4 メインタンク
Claims (4)
- 記録ヘッドの吐出ノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置における、インクを貯留するインクタンクから前記吐出ノズルに対して流路を介してインクを供給するインク供給システムにおいて、
前記流路の途中に位置し、前記吐出ノズルの重力方向上方にてインクを蓄えるサブタンクと、
前記インクタンクと前記サブタンクとを接続する前記流路の一部である接続管と、
前記サブタンク内を、インク上室と、前記インク上室に対して重力方向下側となるインク下室とに、前記接続管が接続された前記サブタンクの接続部の重力方向下側にて仕切る中間壁と、
前記インク上室の重力方向上方の部分と前記インク下室とを連通させるバイパス流路と、
前記中間壁に形成された開口と、
前記吐出ノズルよりインクを吸引する吸引手段と、
前記吸引手段で吸引することで発生する前記サブタンク内の負圧により、前記開口を閉じ、前記インク上室の重力方向下方の部分と前記インク下室との連通を遮断する遮断手段と、を有することを特徴とするインク供給システム。 - 前記遮断手段は、前記インク下室側の前記開口に対応する位置に配置された、前記サブタンク内の圧力の変化により変形し、前記サブタンク内と大気とを気密に隔てる可撓性を有する膜を有する、請求項1に記載のインク供給システム。
- 前記遮断手段は、前記インク下室内に、前記サブタンク内の圧力の変化により変形する可撓性を有する膜と、変形した前記膜が作用することで前記開口を閉じる部材とを有する、請求項1に記載のインク供給システム。
- 前記膜は、外側が前記インク下室内のインクに接触し、内側が大気と接触する袋形状を有する、請求項2または3に記載のインク供給システム。
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-
2006
- 2006-11-09 JP JP2006303915A patent/JP2008119886A/ja active Pending
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