JP2006239554A - 混練装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粉体と液体を混練する混練装置で筐体内の粉体の投入スペースから混練スペースへの搬送を安定して確実に行なえるようにする。
【解決手段】筐体2内でその長さ方向に沿って互いに平行に架設された2本の回転軸3,4において、筐体2内で粉体の投入口2a直下の投入スペース20に渡る部分と混練スペース21に渡る部分の外周面には複数のロッド3a,4aが螺旋形に並ぶように立設され、両スペース20,21の間を隔てるトンネル部22の孔22aに挿通される部分の外周面には連続した螺旋形のスクリュー羽3b,4bが設けられる。回転軸3,4の回転によるロッドとスクリュー羽の作用により、投入口2aから投入スペース20に投入された粉体がそこからトンネル部22の孔22aを通って混練スペース21へと搬送され、そこで注入される液体と混練されて排出口2bから排出される。
【選択図】図2

Description

本発明は、粉体(及び/または粒体)と液体を混練する混練装置(ミキサー)に関し、特に、装置の筐体内で、それぞれ外周面に混練部材が設けられ互いに平行に架設された2本の回転軸を回転させて粉体と液体を混練する混練装置に関するものである。
ゴミ焼却所では、ゴミ焼却時の排煙から集塵された飛灰を無害化するために、その飛灰、ダイオキシン吸着用の活性炭の粉、及び酸性ガスの中和剤、ないしは固化用セメントなどの粉体と、重金属溶出防止用の薬溶液(以下、単に薬溶液という)と希釈用の水を混合した混合液とを混練し、その混練物(以下、飛灰混練物という)を不定形の粒状ないし塊状に固化させる処理が行なわれている。その混練に上記の種類の混練装置が用いられている。
その混練装置の構成では、装置の細長い筐体の一方の端部の上側に上記の粉体を投入する投入口、他方の端部の下側に飛灰混練物を排出する排出口が設けられ、その筐体内に、上記2本の回転軸が筐体の長さ方向に沿って互いに平行に架設される。そして、例えば下記の特許文献1に記載された従来の構成では、回転軸のそれぞれに対して混練部材としてのロッドが回転軸の軸方向に所定間隔で螺旋形に並ぶように外周面に立設されている。投入口から投入された粉体は、回転する回転軸のロッドによりかき混ぜられ、ロッドが螺旋形に配置されていることにより、スクリューと同様の作用の力によって排出口側に送られる。その途中で上記の混合液が上方から注入され、粉体と混合液がロッドにより混練されて飛灰混練物が生成され、排出口から排出される。
なお、筐体内で投入口直下で粉体が投入されるスペース(以下、投入スペースという)と、それより排出口側で粉体と液体が混練されるスペース(以下、混練スペースという)を仕切る板部材が設けられ、この板部材には2本の回転軸を挿通する孔が形成されており、この孔の周縁と回転軸外周の隙間を介して、投入スペースから混練スペースへ搬送される(押し込まれる)粉体の量が制限されるようになっている。
しかしながら、このような構成では、回転軸に設けられる混練部材が全部ロッドであるため、それによる粉体ないし混練物の搬送力が弱く、特に投入スペースから混練スペースへの粉体の搬送力が不足して粉体の搬送量が不足し、混練に支障を来す場合があるという問題があった。
これに対し、出願人は、下記の特許文献2により、上記混練装置の構成として、2本の回転軸のそれぞれにおいて、投入口の直下の部分の外周面には、回転軸の軸方向に沿って連続した螺旋形に形成されたスクリュー羽を設け、投入口の直下の部分より排出口側の部分の外周面には、複数のロッドを螺旋形に並ぶように立設した構成を提案した。
特開2003−144878号公報 特開2004−105840号公報
しかしながら、特許文献2の構成では、スクリュー羽により、筐体内の投入スペースから混練スペースへの粉体の搬送力が強くなり、搬送量が増加するものの、搬送力が強くなり過ぎて、投入スペース内で粉体が混練スペース側へ片寄ったり、一部が上記仕切り用の板部材に押し付けられて固化したりして、投入スペースから混練スペースへの粉体の搬送が不安定になり、搬送量が不安定に変化してしまう場合が多いという問題があった。なお、上記の種類の混練装置は飛灰混練物以外の粉体と液体の混練にも使用できることは勿論であり、その用途によっては粒体と液体を混練する場合、或いは粉体及び粒体と液体を混練する場合もあるが、これらの場合も上記と同様の問題がある。
そこで本発明の課題は、上述した種類の混練装置において、上記のような問題を解決し、筐体内の投入スペースから混練スペースへの粉体(及び/又は粒体)の搬送を安定して確実に行なえ、粉体と液体との混練を安定して良好に行なえる構成を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明では、
粉体(及び/又は粒体)と液体を混練する混練装置であって、
略水平にされる長さ方向の一端部に粉体の投入口が、他端部に粉体と液体との混練物の排出口が設けられた筐体と、
該筐体内で筐体の長さ方向に沿って互いに平行に架設された2本の回転軸と、
筐体内で、前記投入口の直下で粉体が投入される投入スペースと、これより前記排出口側で粉体と液体が混練される混練スペースとの間を隔てるものとして設けられ、前記2本の回転軸を挿通する孔が形成されたトンネル部を有し、
回転軸のそれぞれにおいて、前記投入スペースに渡る部分と混練スペースに渡る部分の外周面には複数のロッドまたはパドルが立設され、前記トンネル部の孔に挿通される部分の外周面には連続した螺旋形に形成されたスクリュー羽が設けられており、
回転軸のそれぞれの回転による前記ロッドまたはパドルとスクリュー羽の作用により、前記投入口から投入スペースに投入された粉体が投入スペースからトンネル部の孔を通って混練スペースへと搬送され、混練スペースで注入される液体と混練されて前記排出口から排出されるようにしたことを特徴とする。
本発明による混練装置の構成によれば、筐体内の投入スペースにおける回転軸のロッドまたはパドルによる粉体の搬送力は、トンネル部の孔におけるスクリュー羽による搬送力より弱いので、搬送力が強すぎて投入スペースで粉体が大きく片寄ったり、トンネル部側に押し付けられて固化したりして粉体の搬送が不安定になることがない。また、スクリュー羽による粉体の搬送力が強いので、投入スペースから混練スペースへの粉体の搬送力が不足することはない。従って、投入スペースから混練スペースへの粉体の搬送を安定して確実に行なえ、混練スペースにおける粉体と液体との混練を安定して良好に行なうことができるという優れた効果が得られる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。ここでは、前述したゴミ焼却所において飛灰混練物の混練を行なう混練装置における実施例を示す。なお、本発明に係る混練装置の構成は、飛灰混練物の混練以外の粉体と液体の混練を行なう混練装置にも適用でき、さらに、粉体及び粒体と液体の混練を行なう混練装置、並びに粒体と液体の混練を行なう混練装置にも適用できることは勿論である。
図1〜図5は、実施例の混練装置の構造と動作を説明するもので、図1は混練装置の筐体の上側の一部と後述するトンネル部を取り払った状態で示す平面図、図2は混練装置の筐体内の一方の回転軸に沿った側面図、図3は図2中の矢印Aによる矢視断面図、図4は図2中の矢印Bによる矢視断面図、図5は回転軸のスクリュー羽部の説明図である。
図1〜図4において、混練装置のベースのフレーム1上に筐体2が設けられている。筐体2は、ここでは細長い直方体形状に形成されており、その長さ方向を水平にして設置される(少し傾斜していてもよい)。筐体の長さ方向の一端部(図1,2中で右端部)の上側には、不図示のホッパーから飛灰、ダイオキシン吸着用の活性炭の粉、及び硫酸中和用の消石灰、ないしは固化用セメントなどの粉体を筐体2内に投入(投下)するための投入口2aが設けられ、他端部(左端部)の下側には、前記の粉体と、前述した薬溶液と希釈用の水の混合液とを混練した飛灰混練物を筐体2から不図示のコンベア上へ排出する(落下させる)ための排出口2bが設けられている。
筐体2内には、その長さ方向に沿って2本の回転軸3,4が互いに平行に架設されており、図1中で筐体2の左端部外側に固定された軸受5,6と、筐体2の右端の外側近傍でフレーム1上に設けられたギアケース9の外側に固定された2つの軸受7,8によって回転可能に支持されている。回転軸3,4の軸方向に沿って対向し合う各部の径は同じになっている。
また、図2に示すように、回転軸3,4は、筐体2内に設けられたトンネル部22に形成された孔22aに挿通されている。トンネル部22の詳細は後述するが、トンネル部22は、筐体2内で投入口2aの直下のスペースに対して排出口2b側に隣接して設けられており、これにより、筐体2内で投入口2aの直下の上記粉体が投入される投入スペース20と、これより排出口2b側で上記粉体と混合液が飛灰混練物として混練される混練スペース21との間が隔てられている。
回転軸3,4において、投入スペース20に渡る部分と、混練スペース21に渡る部分(排出口2bの縁上まで)には、混練部材としての複数のロッド3a,4aが回転軸3,4の軸方向に沿って所定距離のピッチ(間隔)、且つ周方向に所定角度のピッチで螺旋形に並ぶようにして回転軸3,4の外周面に対し垂直に立設されている。ロッド3a,4aの寸法は同じであり、ロッド3a,4aの回転軸3,4の軸方向へのピッチも同じである。但し、ロッド3a,4aの配置の螺旋形の巻回方向は互いに逆方向となっている。また後述するセルフクリーニングを行なうため、回転軸3,4の周方向におけるロッド3a,4aの角度のピッチは異なり、例えばそれぞれ45°と36°のピッチとする。また、ロッド3a,4aは回転軸3,4において排出口2bより手前の途中までは1条だけ設けられているが、排出口2bの近傍部分では複数条設けられている。
また、回転軸3,4においてトンネル部22の孔22aに挿通される部分は他の部分より径が大きくなっており、その外周面には、回転軸3,4の軸方向に沿って所定ピッチの連続した螺旋形に形成されたスクリュー羽3b,4bが設けられている。スクリュー羽3b,4bの径は同じである。ただし、スクリュー羽3b,4bの螺旋形の巻回方向は互いに逆になっている。また、スクリュー羽3b,4bのピッチも異なっており、例えば図5に示すように、スクリュー羽3bのピッチLに対してスクリュー羽4bのピッチが1.25Lとなっている。
また、回転軸3,4の図1中の右端部でギアボックス9に挿通された部分にはギア11,12が固定されており、互いに噛合している。ギア11,12のギア比、すなわちそれぞれの歯数の比は、スクリュー羽3b,4bのピッチの比と同じで例えば4:5になっている。
さらに回転軸3の図1中で右端は、軸受7から外側に突出しており、その右端にスプロケット13が固定されている。
一方、フレーム1は、図1中で筐体2の右端外側で片側に突出しており、その突出部分上にはモータ14が設けられている。モータ14の回転軸にはサイクロ減速機15が連結されており、その出力軸にはスプロケット16が固定されている。このスプロケット16とスプロケット13間にチェーン17が張り渡されている。
モータ14の一方向への回転駆動力がサイクロ減速機15,スプロケット16,チェーン17及びスプロケット13を介して回転軸3に伝達されて回転軸3が一方向に回転し、さらに回転駆動力がギア11,12を介して回転軸4に伝達されて回転軸4が逆方向に回転するようになっている。回転軸3,4の回転方向を図3〜図5中に矢印で示してある。
一方、図2〜図4に示すように、筐体2内に設けられたトンネル部22は、筐体2内の上側に設けられた支持板25,26に取り付けられた上スクリューガイド23と、筐体2の底面上に設けられた下スクリューガイド24から構成されている。
上スクリューガイド23は、トンネル部22の孔22aの内周面の上半部と、トンネル部22の正面(投入スペース20側の面)及び背面(混練スペース21側の面)のそれぞれの上半部を構成する板部材であり、内周面部はスクリュー羽3b,4bより僅かに径が大きな2つの半円をオーバーラップさせたものの円弧形状に湾曲して形成されている(図3参照)。そして、上スクリューガイド23は、正面部と背面部を支持板26と25にボルト止めするなどして取り付けられる。そのボルト止めのための孔を長孔にするなどの方法により、上スクリューガイド23の取り付け位置を上下方向及び左右方向に調整できるものとする。
下スクリューガイド24は、孔22aの内周面の下半部と、トンネル部22の正面及び背面のそれぞれの下半部とを構成する板部材であり、内周面部が上スクリューガイド23と同形状に湾曲して形成されており、同様にボルト止めなどで筐体2の底面上に取り付けられ、その取り付け位置を調整できるものとする。なお、詳しく図示していないが、上下のスクリューガイド23,24により形成される孔22aの内周面とスクリュー羽3b,4bの外周縁との間に例えば7.5〜15mm程度の隙間ができるように構成される。
また、図2及び図4に示すように、上下のスクリューガイド23,24の正面部のそれぞれには、上下の絞り板27及び28のそれぞれが互いに上下に対向して取り付けられている。図4に示すように、絞り板27,28は、ボルト29によりガイド23,24の正面部に取り付けられ、それぞれに形成されたボルト29を通す長孔27a,28aを介して、ガイド23,24に対する取り付け位置を上下方向に可変になっている。図4中で一点鎖線の中央線より左側は、上絞り板27を下限の取り付け位置に、下絞り板28を上限の取り付け位置に取り付けた状態を示し、中央線より右側の部分は、上絞り板27を上限の取り付け位置に、下絞り板28を下限の取り付け位置に取り付けた状態を示している。
上絞り板27の下側と、下絞り板28の上側には、それぞれ回転軸3,4のスクリュー羽3b,4bを設けたスクリュー羽部の径(回転軸3,4自体の径)より僅かに大きな径の2つの半円形の切り欠きが回転軸3,4に対応する位置関係で形成されている。
ここで、トンネル部22の正面(投入スペース20側の面)における孔22aの開口の面積は、図4の中央線より右側において斜線で示してあるが、絞り板27,28の上下方向の取り付け位置を変えることにより、図4の左側に示す最小の状態から右側に示す最大の状態まで変化させて調整することができる。そして、この開口の面積の調整により、後述する混練動作において投入スペース20からトンネル部22の孔22aを通って混練スペース21へ搬送される粉体の単位時間当たりの搬送量を調整することができるようになっている。
一方、図2に示すように、筐体2内の混練スペース21においてトンネル部22の近傍の上部の位置には、前述した重金属溶出防止用の薬溶液と希釈用の水を混合した混合液を筐体2内に注入するための配管(ノズル)18が設けられている。
また、筐体2内で、排出口2bの前側(投入口2a側)の縁上にはセキ板19が設けられており、これにより回転軸3,4の下半部の高さまで飛灰混練物をせき止めるようになっている。
ところで、以上の構成において、後述する混練動作時に回転軸3,4のスクリュー羽3b,4bが互いに相手の回転軸の外周面と相手のスクリュー羽の両面に付着した粉体を掻き落とすセルフクリーニングと、ロッド3a,4aが相手の回転軸の外周面に付着した粉体ないし飛灰混練物を掻き落とすセルフクリーニングが行なわれるようになっている。
このために、回転軸3,4は、スクリュー羽3b,4bどうしが互いに相手の間に入り、スクリュー羽3bの先端が回転軸4のスクリュー羽部の外周面、スクリュー羽4bの先端が回転軸3のスクリュー羽部の外周面にほぼ接触する、すなわち接触するか或いはごく近くまで接近し、さらにロッド3aの先端が回転軸4の外周面、ロッド4aの先端が回転軸3の外周面にほぼ接触するように配置されている。
また、前述のようにスクリュー羽3b,4bのピッチが異なり、例えばピッチの比を4:5としている。なお、このピッチの比は、これに限らず、Nを2以上の整数として、N−1:Nとすればよい。
また、回転軸3,4を不等速で回転させるものとし、回転軸3,4の単位時間T当たりの回転数比(ギア11,12のギア比の逆数の比)は、スクリュー羽3b,4bのピッチ比の逆数の比、すなわちN:N−1とし、例えば図5に示すように5:4とする。
また、ロッド3a,4aどうしが衝突しないようにするために、ロッド3a,4aの回転軸3,4の周方向への角度のピッチについて、その比が回転軸3,4の回転数比と同じになるように、それぞれN×n°、(N−1)×n°とし、例えばNを5とし、n=N+(N−1)=9として、前述のようにそれぞれ45°と36°のピッチとする。
次に、本実施例の混練装置の混練動作について説明する。
混練時には、モータ14の駆動により、図3〜図5に矢印で示すように回転軸3,4が互いに逆方向に回転駆動され、その回転に伴ってそれぞれのロッド3a,4a及びスクリュー羽3b,4bが互いに逆方向に回転する。そして、投入口2aから飛灰、ダイオキシン吸着用の活性炭の粉、及び硫酸中和用の消石灰、ないしは固化用セメントなどの粉体が筐体2内の投入スペース20に投入(投下)される。
このとき投入スペース20内で回転するロッド3a,4bにより粉体が撹拌されるとともに、それぞれの螺旋形に並ぶ配置によるスクリューと同様の作用によって、トンネル部20側へ押圧されて搬送され、絞り板27,28により面積が調整される正面側の孔22aの開口から孔22a内に供給される。
孔22a内に供給された粉体は、スクリュー羽3b,4bの回転によるスクリューの作用によって混練スペース21側へ押圧され搬送される。そして、混練スペース21において配管(ノズル)18から重金属溶出防止用の薬溶液と希釈用の水を混合した混合液が注入され、回転するロッド3a,4aにより粉体と混合液が混練され、飛灰混練物が生成される。飛灰混練物は、ロッド3a,4aのスクリューと同様の作用によって、混練されつつ排出口2b側へ送られ、セキ板19の所で回転するロッド3a,4aによって押し上げられセキ板19を乗り越えて排出口2bから不図示のコンベア上に落下して排出される。
このような混練動作において、投入スペース20におけるロッド3a,3bによる粉体の搬送力は、トンネル部22の孔22aにおけるスクリュー羽3b,4bによる搬送力より弱いので、先述した特許文献2のように搬送力が強すぎて投入スペース20内で粉体がトンネル部22側に大きく片寄ったり、トンネル部22の正面の絞り板27,28などに押し付けられて固化したりすることがなく、それにより粉体の搬送が不安定になってしまうことがない。また、スクリュー羽3b,4bによる粉体の搬送力はロッド3a,3bによる搬送力より強いので、挿入スペース20から混練スペース21への粉体の搬送力が不足することはない。従って、投入スペース20から混練スペース21への粉体の搬送を安定して確実に行なえ、混練スペース21における粉体と液体との混練を安定して良好に行なうことができる。
さらに、絞り板27,28の上下方向の取り付け位置を変えることにより、トンネル部22の正面における孔22aの開口の面積を調整して混練スペース21への粉体の単位時間当たりの搬送量を所望に調整することができる。
また、混練動作において、回転軸3,4の回転に伴って、スクリュー羽3b,4bの互いに相手の回転軸のスクリュー羽部の外周面にほぼ接触する先端の部分は、回転軸3,4の軸方向に沿って図1中左方向に移動する。これにより、回転軸3,4のスクリュー羽部の外周面に付着した粉体が掻き落とされる。
また、詳しく図示していないが、スクリュー羽3b,4bのピッチが異なることにより、スクリュー羽3b,4bの左右両側面の片面どうし(例えば右側面と左側面)がほぼ接触する箇所と、反対側の片面どうしが接触する箇所が出来るように配置することができる。そして、回転軸3,4の回転に伴って、2つのほぼ接触する箇所でスクリュー羽3b,4bが互いに摺動し、相手のスクリュー羽の図中左右の両面に付着した粉体を掻き落とす。そして、回転軸3,4の回転に伴って、ほぼ接触する箇所が軸方向に沿って移動することにより、スクリュー羽3b,4bの全体に渡って互いの摺動により互いの両面から粉体が掻き落とされる。
なお、回転軸3,4の回転数比がスクリュー羽3b,4bのピッチ比の逆数になっているため、回転軸3,4の回転に伴うスクリュー羽3b,4bの見かけ上の左方向への移動速度は同じであり、このためスクリュー羽3b,4bどうしが衝突することはない。
また、回転軸3,4の回転に伴ってロッド3a,4aが投入スペース20で互いに相手の回転軸の外周面に付着した粉体を掻き落とし、混練スペース21で相手の回転軸の外周面に付着した飛灰混練物を掻き落とすセルフクリーニングも行なわれる。このようにセルフクリーニングが行なわれることからも投入スペース20から混練スペース21への粉体の搬送を安定して確実に行なうことができ、混練スペース21における粉体と混合液の混練を安定して良好に行なうことができる。
以上説明した実施例の混練装置において、ロッド3a,4aの代わりに略平板状のパドルを回転軸3,4の外周面にロッド3a,4aと同様の配置で螺旋形に並ぶように立設してもよい。パドルの配置をロッド3a,4aと同様とすることで、パドルがロッド3a,4aと同様に作用し、セルフクリーニングも同様に行うことができる。パドルは、その幅方向を回転軸3,4の軸方向に対して所定角度(例えば45°)傾斜して設けられるものとする。
なお、パドルは、それによる粉体ないし飛灰混練物の搬送力がロッドよりも強くなるので、必ずしも螺旋形に並ぶように配置しなくてもよく、特に、回転軸3,4の投入スペース20に渡る部分では、あまり搬送力を要求されないので、螺旋形に並ぶように配置しなくてもよい。ロッドを設ける場合も同様に投入スペース20に渡る部分では必ずしも螺旋形に並ぶように配置しなくてもよい。
また、回転軸3,4において、投入スペース20に渡る部分にはロッドを設け、混練スペース21に渡る部分にはパドルを設けるような構成としてもよい。これらの構成は、混練装置の用途により異なる混練物の種類などに応じて適宜選択する。
本発明の実施例による混練装置の筐体の上側の一部とトンネル部を取り払った状態で示す平面図である。 同混練装置の筐体内の一方の回転軸に沿った側面図である。 図2中の矢印Aによる矢視断面図である。 図2中の矢印Bによる矢視断面図である。 混練装置の回転軸のスクリュー羽部の説明図である。
符号の説明
1 フレーム
2 筐体
2a 投入口
2b 排出口
3,4 回転軸
3a,4a ロッド
3b,4b スクリュー羽
5〜8 軸受
11,12 ギア
14 モータ
19 セキ板
20 投入スペース
21 混練スペース
22 トンネル部
22a 孔
23 上スクリューガイド
24 下スクリューガイド
27 上絞り板
28 下絞り板

Claims (5)

  1. 粉体(及び/又は粒体)と液体を混練する混練装置であって、
    略水平にされる長さ方向の一端部に粉体の投入口が、他端部に粉体と液体との混練物の排出口が設けられた筐体と、
    該筐体内で筐体の長さ方向に沿って互いに平行に架設された2本の回転軸と、
    筐体内で、前記投入口の直下で粉体が投入される投入スペースと、これより前記排出口側で粉体と液体が混練される混練スペースとの間を隔てるものとして設けられ、前記2本の回転軸を挿通する孔が形成されたトンネル部を有し、
    回転軸のそれぞれにおいて、前記投入スペースに渡る部分と混練スペースに渡る部分の外周面には複数のロッドまたはパドルが立設され、前記トンネル部の孔に挿通される部分の外周面には連続した螺旋形に形成されたスクリュー羽が設けられており、
    回転軸のそれぞれの回転による前記ロッドまたはパドルとスクリュー羽の作用により、前記投入口から投入スペースに投入された粉体が投入スペースからトンネル部の孔を通って混練スペースへと搬送され、混練スペースで注入される液体と混練されて前記排出口から排出されるようにしたことを特徴とする混練装置。
  2. 前記トンネル部の前記投入スペース側の面における前記孔の開口の面積を調整する絞り手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の混練装置。
  3. 前記絞り手段として、それぞれ前記2本の回転軸においてトンネル部の孔に挿通された部分の径より僅かに大きな径の2つの半円形の切り欠きが2本の回転軸に対応する位置関係で形成された2枚の絞り板が前記トンネル部の投入スペース側の面に互いに上下に対向して取り付け位置を上下方向に可変に取り付けられ、該2枚の絞り板の上下方向の取り付け位置を変えることにより、前記孔の開口の面積を調整可能としたことを特徴とする請求項2に記載の混練装置。
  4. 混練時、回転する前記2本の回転軸のそれぞれのスクリュー羽が互いに相手の回転軸の外周面とスクリュー羽の両面に付着した粉体(及び/または粒体)を掻き落としつつ粉体を搬送するように構成されたことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の混練装置。
  5. 混練時、回転する前記2本の回転軸のそれぞれのロッドまたはパドルが互いに相手の回転軸の外周面に付着した粉体(及び/または粒体)、ないしは粉体と液体の混練物を掻き落としつつ粉体の搬送ないしは粉体と液体との混練を行なうように構成されたことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の混練装置。
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