JP2006237997A - 表示制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マトリクス型式の表示パネルを駆動する際に発生する電磁波により生じる映像品質への影響を抑制し、映像品質の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】 表示装置DISは、TV放送波受信用のチューナ1における受信周波数f1を周波数可変部5において検出し、システムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32から出力されるシステムクロック信号Sckの周波数f2及び駆動クロック信号Gckの周波数f3を可変させ、これらクロック信号発生時に生じる電磁波に起因する映像品質の劣化を抑制する。また、かかるクロック信号Sck及びGckの変更に伴い、PDP4に供給する駆動信号の周波数f4を可変させ、更にサステインパルスIPy及びIPxの波形を変化させてPDP4から放射される不要輻射の電磁波を抑制し、映像品質の向上を実現する。
【選択図】 図1

Description

本願はPDP(Plasma Display Panel)や液晶表示パネルのようなマトリクス型式の表示パネルに対する表示制御技術に関する。
近年、表示装置の薄型化を実現するため、PDPや液晶表示パネルのような、所謂、マトリクス型式の表示パネルが各種提供されるようになっている。この種の表示装置においてはデジタル形式の駆動信号を用いて表示パネルが駆動されるため、装置内に搭載された回路から不要輻射として電磁波が放射されてしまう。かかる電磁波は表示装置に搭載された放送受信用チューナにおける、放送受信時のノイズとなり映像品質の劣化を招来する。そこで、従来、表示パネル駆動時に発生する電磁波の影響を防止するための各種提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−338932号公報
ところで、上述した従来の方法においては、表示パネルに印可する駆動信号の印加周期を時間の経過に伴って変動させることにより、発生する電磁波のスペクトルを分散させて、当該電磁波の固有周波数が放送波の受信周波数近辺に集中することを防止する方法を採用していた。しかしながら、この方法は、所定期間毎に駆動信号の周期を変更する構成を有するものにすぎないため、不要輻射として発生する電磁波(及び、その高調波成分)の周波数が放送波の受信周波数と一致し、映像品質の劣化を生じる可能性があった。
本願は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、マトリクス型式の表示パネルを駆動する際に発生する電磁波により生じる映像品質への影響を抑制し、映像品質の飛躍的な向上を図ることが可能な表示制御装置及び表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本願の一つの観点において請求項1に記載の表示制御装置は、複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルに各種映像を表示させるための表示制御装置であって、放送されてきた映像信号を受信する受信手段と、前記受信された映像信号の周波数を第1周波数として検出する検出手段と、信号処理の基準となる基準クロック信号を第2周波数にて生成する基準クロック生成手段と、前記基準クロック信号に従い前記映像信号に対する信号処理を施す処理手段と、前記信号処理後の前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号を第3周波数にて生成し、当該駆動信号を前記表示パネルに供給する表示パネル駆動手段と、前記検出手段における前記第1周波数の検出結果に応じて、前記第2周波数及び第3周波数の少なくとも何れか一方を変更させる制御手段とを具備することを特徴とする。
また、本願の他の観点において請求項8に記載の表示装置は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示制御装置と、複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルと、を備えることを特徴とする。
更に、本願の他の観点において請求項9に記載の表示制御方法は、複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルに、放送されてきた映像信号に対応した各種映像を表示させるための表示制御装置における表示制御方法であって、前記表示制御装置に搭載された受信手段により受信された映像信号の周波数を第1周波数として検出する第1ステップと、前記信号処理の基準となる基準クロック信号を生成する際の第2周波数及び前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号生成する際の第3周波数の少なくとも何れか一方を、前記検出された第1周波数に基づいて変更させる第2ステップと、当該変更された第2周波数にて前記基準クロック信号を生成する第3ステップと、前記基準クロック信号に従い前記映像信号に対する信号処理を施す第4ステップと、前記信号処理後の前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号を当該変更された第3周波数にて生成し、当該駆動信号を前記表示パネルに供給する第5ステップと、を備えることを特徴とする。
以下、図面を参照しつつ、本願の実施の形態について説明する。なお、以下の実施形態は、所謂、サブフィールド法により駆動されるPDPを搭載した表示装置に本願の表示制御装置を適用したものである。但し、同実施形態は、あくまでも、本願の一例にすぎず、本願の表示制御装置は、液晶パネル等のマトリクス型式の表示パネルを搭載した全ての表示装置に適用可能なものである。
なお、ここにいう「サブフィールド法」とは、映像信号の1フィールドをN個のサブフィールドに分割すると共に、各サブフィールド毎にPDPを発光させて、一つのフィールドに対応した映像を表示する方法を意味している。
[1]実施形態
[1.1]第1実施形態の構成
まず、表示装置DISの構成を示すブロック図である図1を参照しつつ、本実施形態の概要について説明する。同図に示すように本実施形態にかかる表示装置DISは、大別して、チューナ1と、映像処理回路2と、パネル駆動回路3と、PDP4と、周波数可変部5と、を有している。この表示装置DISは、地上アナログ放送等の放送波をチューナ1において受信し、当該放送波に含まれる映像信号Stvを映像処理回路2においてデジタル処理すると共に、当該デジタル処理後の信号に基づきPDP4を駆動して、放送番組に対応した映像を表示するためのものとなっている。
ここで、この表示装置DISのようにマトリクス形式の表示パネル(具体的にはPDP4)を搭載した表示装置においては、不要輻射としての電磁波及びその高調波(以下、単に「電磁波」という。)に起因して映像品質の劣化が生じてしまう。かかる劣化の要因となりうる電磁波の発生源は、(発生源1)動作用のクロックを生成するシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32と、(発生源2)PDP4、が挙げられる。よって、両発生源から生じる電磁波を削減することができれば、映像品質の劣化を抑制することが可能となる。
そこで、本実施形態においては、次の方法を採用することとした。
(1)クロック信号生成時に発生する電磁波に対する対策
まず、動作クロックを発生させているシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32から放射される電磁波の周波数は、両回路23及び32から出力されるクロック信号のクロック周波数に依存し、各回路23及び32から出力されるクロック信号の周波数を、各々、f2及びf3とすると、不要輻射に対応した電磁波スペクトルの中心周波数も、夫々、f2及びf3となる(高調波成分の周波数は、各々、f2及びf3の整数倍)。この電磁波の中心周波数nf2(nは任意の整数)及びmf3(mは任意の整数)が受信周波数f1の値と等しくなり、又は、極めて近接した周波数となると当該電磁波が放送波と共にチューナ1に受信されて、ビートノイズが発生し、映像品質の劣化要因となる。そこで、本実施形態においては、これらシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32において信号生成時に生じる電磁波に起因する映像品質の劣化を防止すべく、周波数可変部5においてチューナ1の受信周波数f1を検出し、当該検出結果に基づいて上記周波数f2及びf3の値を可変させて周波数f1とnf2、mf3が近接しないようにすることとした。
(2)PDPに起因する電磁波に対する対策
一方、PDP4から発生する電磁波についても同様に、当該電磁波(高調波成分を含む)スペクトルの中心周波数tf4(tは任意の整数)が受信周波数f1と等しくなり又は極めて近接した周波数となると、当該電磁波がノイズとなり映像品質の劣化要因となってしまう。従って、映像品質を向上させる観点からは、この電磁波の周波数tf4を可変させ、当該周波数tf4が受信周波数f1と等しくならないようにする必要がある。
この点、本実施形態においては、次の2つの方法を併用することにした。
方法1
まず、一般にPDP4において発生する電磁波(及びその高調波)の中心周波数tf4は、PDP4に印加される駆動信号の周波数(例えば、図5における画素データパルスDPj及びサステインパルスIPy、IPxの印加周波数)に依存し、
駆動信号の周波数×t(tは整数)≒電磁波スペクトルの中心周波数
なる関係(すなわち、駆動信号の周波数≒f4なる関係)を呈することが知られている。本実施形態においては、かかる特性に着目し、周波数可変部5においてチューナ1の受信周波数f1を検出して、当該検出結果に基づいて駆動信号の周波数f4を可変させ、周波数f1とPDP4から発生する電磁波の周波数tf4が近接しないようにすることとした(方法1)。これにより、PDP4において発生する不要輻射としての電磁波に起因する影響を大幅に低減することが可能となる。なお、駆動信号の周波数f4の変更方法については後に詳述する。
方法2
また、本願完成に至る実験において、以下に説明する方法2を上記方法1と併用することによって、PDP4に起因する電磁波の発生量自体を抑制し、映像品質の更なる向上を図ることが可能であることに想到した。まず、本願完成に至る実験において、駆動信号の波形と、PDP4から発生する電磁波との関係を調査したところ、両者間には、以下に示すような関係が成立していることが判明した。
<関係1> PDP4から発生する電磁波中に、駆動信号の立ち上がり及び立ち下がり特性に依存する周波数成分が存在すること。
<関係2> PDP4に供給する駆動信号に対して急峻な立ち上がり及び立ち下がり特性を持たせてしまうと(すなわち、高周波成分を多く含む方形波状の駆動信号を供給すると)、不要放射としての電磁波の発生量が増加すること。
そこで、本実施形態においては、上記方法1と併せて、PDP4に供給する駆動信号の波形を可変させてPDP4から放射される電磁波の放射量自体を減少させ、併せて、駆動信号の波形に依存する周波数成分が受信周波数f1に近接することを防止させることとした(方法2)。
以下、本実施形態にかかる表示装置DISの具体的な構成について説明する。
まず、PDP4は、従来のPDPと同様に、表示領域の垂直方向に列電極Dk(k=1、2、・・・、m)が設けられると共に、表示領域の水平方向に行電極Yl(l=1、2、・・・n)と行電極Xlが設けられている。これら行電極Ylと行電極Xlは、対応する行電極同士平行に形成されており、一の列電極Dkと、一の行電極対Yl、Xlが交差する領域に発光体としてのセルCLが形成されている。各セルCLは、列電極Dk及び行電極Yl、Xlに供給される信号に応じて、所定の壁電荷を生じさせることにより発光、非発光を繰り返すようになっており、各セルClの発光状態に応じて各種の映像が表示される。
次いで、チューナ1は、地上アナログ放送やBSアナログ放送等のアナログ放送用のチューナであり、アンテナATを介して各放送局から送信された放送波を受信する。そして、チューナ1は受信対象となる放送波をTV用の映像信号Stvおよび音声信号に復調して、音声信号については図示せぬ音声出力系に出力する一方、映像信号Stvについては、映像処理回路2の同期検出回路21及び表示データ生成部24に供給する。
映像処理回路2は、チューナ1から供給される映像信号Stvに対して、A/D(アナログ/デジタル)変換及び所定の信号処理を施して、パネル駆動回路3に供給するための要素であり、同期検出回路21と、PLL回路22と、システムクロック発生回路23と、表示データ生成部24と、を有している。
この映像処理回路2の同期検出回路21は、チューナ1から供給される映像信号Stvに含まれている垂直同期信号及び水平同期信号を検出すると共に、各同期信号の検出タイミングに同期して水平同期検出信号H及び垂直同期検出信号Vを生成し、夫々、PLL回路22とパネル駆動回路3の駆動制御部33に供給する。PLL回路22は、表示データ生成部24において映像信号Stvのサンプリングを行う際の基準となるサンプリングクロック信号Tckを水平同期検出信号Hに位相同期させつつ生成し、当該生成したサンプリングクロック信号Tckを表示データ生成部24に供給する。
システムクロック発生回路23は、水晶発振素子231を有しており、この水晶発振素子231に対して所定の電圧を印可することによってクロック信号を生成し、システムクロック信号Sck(周波数f2)として表示データ生成部24及びパネル駆動回路3の駆動制御部33に供給する。なお、「特許請求の範囲」における「基準クロック信号」は、例えば、このシステムクロック信号Sckに対応している。ここで上述したように、システムクロック信号Sckの周波数f2の値がチューナ1の受信周波数f1に対して、f1≒nf2、なる関係を満たすようになるとシステムクロック信号Sckの発信時に発生する電磁波が映像品質の劣化要因となってしまう。そこで、本実施形態においては周波数可変部5から制御信号を供給することにより、システムクロック信号Sckの周波数f2の値を可変させることとしている。
なお、システムクロック発生部32における周波数の可変方法については、任意であり、周波数f2を所定時間毎に経時的に逐次変動させる(すなわち、所定クロック数毎に周波数f2を可変させる)ようにしても良いが、本実施形態においては説明の具体化のため、周波数f2を一律に変化させる方法を採用しているものとして説明を行い(すなわち、周波数f2は受信周波数f1と異なる周波数に固定)、他の方法については後述することとする。この周波数f2を一律に変化させる方法としては、例えば、水晶発振素子321における発信周波数自体を可変させるようにしても良いし、出力信号に対して周波数変調を施すための変調回路を設け、この変調周波数を周波数可変部5からの制御信号に基づいて変更させる方法を用いるようにしても良い。
表示データ生成部24は、PLL回路22から供給されるサンプリングクロック信号Tckに従いチューナ1から供給されるTV信号StvにA/D変換を施す。そして、表示データ生成部24は、システムクロック信号Sckを用いて当該変換後のデジタル信号に対して所定の信号処理(より具体的には、誤差拡散処理又はディザ処理等)を施して、表示データSdを生成する。この際、表示データ生成部24は、各サブフィールド単位にて表示データSdを生成し、当該生成した表示データSdをパネル駆動回路3のフレームメモリに順次供給する。
次いで、パネル駆動回路3は、映像処理回路2から供給される表示データSdに基づいてPDP4を駆動し、放送番組に対応した映像を表示させるための回路であり、フレームメモリ31と、駆動クロック発生回路32と、駆動制御部33と、駆動部34と、を有する。
フレームメモリ31は、例えば、VRAMにより構成されており、駆動制御部33から供給される制御信号Scに従って表示データ生成部24から供給される表示データSdを一時的に記録する。そして、このフレームメモリ31に記録された表示データSdは制御信号Scに含まれる読み出しタイミング信号に従って1ライン毎に読み出され、順次、駆動部34のアドレスドライバ341に供給される。
駆動クロック発生回路32は、水晶発振素子321を有しており、この水晶発振素子321に所定の電圧を印可することによって周波数f3のクロック信号を生成し、駆動クロック信号Gckとして駆動制御部33に供給する。なお、「特許請求の範囲」における「駆動クロック信号」は、例えば、この駆動クロック信号Gckに対応している。この駆動クロック発生回路32において発生する電磁波についても上述のように映像品質の劣化要因となるため、本実施形態においては周波数可変部5から制御信号を供給することにより水晶発振素子321に印可する電圧値を変更し、駆動クロック信号Gckの周波数f3の値を可変させることとしている。なお、駆動クロック発生回路32における周波数f3の可変方法についても上記システムクロック発生回路23と同様に任意である。
次いで、駆動制御部33は、例えば、CPUにより構成され、フレームメモリ31及び駆動部34を制御する。例えば、この駆動制御部33はシステムクロック発生回路23から供給されるシステムクロック信号Sckと同期した制御信号Scを生成し、フレームメモリ31に供給する。また、駆動制御部33は、駆動クロック発生回路から供給される駆動クロック信号Gckに同期してリセット信号Trを生成して駆動部34の第1及び第2サステインドライバ342及び343に供給する。更に、駆動制御部33は、駆動クロック信号Gckに基づいてデータタイミング信号Tdを生成し、駆動部34のアドレスドライバ341及び第2サステインドライバ343に供給すると共に、維持発光タイミング信号Ty及びTxを生成し、夫々、第1サステインドライバ342及び第2サステインドライバ343に供給する。
ここで、システムクロック信号Sck及び駆動クロック信号Gckの周波数f2及びf3の値は、上述のようにチューナ1における受信周波数f1に応じて変更されるものであるため、この周波数f2及びf3の変化に応じて制御信号Sc、リセット信号Tr、データタイミング信号Td及び維持発光タイミング信号Ty及びTxの周波数が可変されることとなる。この点については、後に詳述する。
次いで、駆動部34は、フレームメモリ31から供給される表示データSdに基づいてPDP4を駆動するための要素であり、アドレスドライバ341と、第1サステインドライバ342と、第2サステインドライバ343と、から構成される。この駆動部34は、図5(詳しくは後述)に示すように、リセット期間、アドレス期間、及びサステイン期間を1サブフィールドとして、これをN回繰り返し、最後に全セルに消去パルスを印加して壁電荷が消去された状態にリセットするメイン消去を実行することで、1フィールド分の表示データSdに対応した映像をPDP4に表示させるようになっている。なお、ここにいう、(a)リセット期間とは、PDP4の全セルCLに対してリセットパルスRPx及びRPyを印加する信号印加期間であり、(b)アドレス期間とは、表示データSdに基づいて各セルCLを選択的に放電せしめて、以後のサステイン期間における各セルCLの発光状態又は非発光状態の設定をする期間である。また、(c)サステイン期間とは、PDP4の各セルCLに対してサステインパルスIPy及びIPx(図5参照)を印可することで発光状態の各セルCLにおける発光状態を維持させるための期間である。
ここで、この駆動部34について図2を参照しつつ詳細に説明する。
まず、これらの要素中、アドレスドライバ341は、PDP4に設けられた列電極Dkを駆動するためのドライバ回路でありフレームメモリ31から供給される表示データSdに基づき画素データパルスDPj(図5参照)を発生させ、駆動制御部33から供給されるデータタイミング信号Tdに同期して、順次、各列電極Dkに印可する。
一方、第1サステインドライバ342及び第2サステインドライバ343は、夫々、PDP4の行電極Yl及びXlを駆動するためのドライバ回路となっており、駆動制御部33から供給されるリセット信号Tr、データタイミング信号Td、維持発光タイミング信号Ty及びTxに従って、行電極Yl及びXlに対して各種の駆動信号を印可する。この第1サステインドライバ342と第2サステインドライバ343は、図2に示すように、両ドライバに共通の要素としてサステインパルス発生部とリセットパルス発生部とを有する他、第1サステインパルスドライバ342には更にスキャンパルス発生部が設けられている。
このリセットパルス発生部は、電源B2(第2サステインドライバ343においてはB22。以下、括弧内は第2サステインドライバ343の要素を意味するものとする。)と、これに直列に接続されたトランジスタQ5(Q55)及び緩衝用抵抗R1(R11)から構成され、このトランジスタQ5(Q55)のゲートにはリセット信号Trに対応した信号GT5(GT55)が供給されるようになっている。そして、この信号GT5(GT55)に応じてトランジスタQ5(Q55)がオンすることにより、リセットパルス発生部から全ての行電極Xl及びYlに対して同時にリセットパルスRpy及びRpx(図5参照)が印可される。なお、このリセットパルスRpy及びRpxが印加されると、PDP4の全セルCLにおいて一斉にリセット放電が生じ、この放電の収束後、全てのセルCLに所定量の壁電荷が蓄積されて発光可能な状態となる。
次いで、スキャンパルス発生部は、図2に示すようにトランジスタQ6〜Q8と、電源B3及びB4と、ダイオードD4及びD5と、抵抗R2から構成されており、スキャンパルスSP(図5参照)を行電極Ylに印加するための回路部分となっている。かかる機能を実現するため、スキャンパルス発生部のトランジスタQ6〜Q8には、夫々、データタイミング信号Tdに対応した信号GT6〜GT8が印加されるようになっており、これらのトランジスタQ6〜Q8がオンオフすることにより、データタイミング信号Tdに同期したタイミングにて(すなわち、アドレスドライバ341からの画素データパルスDPjの出力タイミングに同期して)、各行電極Ylに、順次、スキャンパルスSPが印加される。この結果、スキャンパルスSPが印加された行電極Ylに属するセルCLのうち、画素データパルスDPjが同時に印加されたセルCLにおいてのみ壁電荷が消滅し、当該セルCLが非発光状態に遷移する。
一方、サステインパルス発生部は、PDP4のセルCLにおける発光維持期間を制御するためのサステインパルスIPy、IPx(図5参照)を生成する回路部分であり、電源B1(B11)と、トランジスタQ1〜Q4(Q11〜Q44)と、ダイオードD1〜D3(D11〜D33)と、コイルL1及びL2(L11及びL22)と、コンデンサC1(C11)と、から構成されている。これらの素子中、トランジスタQ1(Q11)及び電源B1(B11)は、サステインパルスIPy、IPxの印加期間を制御するために設けられた素子であり、維持発光タイミング信号Ty、Txに対応する信号GT1によってトランジスタQ1(Q11)がオンとなることによりサステインパルスIPy、IPxの電圧値が電源B1(B11)からの供給電圧値に維持されることとなる。
これに対して、トランジスタQ3(Q33)、ダイオードD2(D22)、コイルL2(L22)及びコンデンサC1(C11)は、サステインパルスIPy及びIPxの立ち上がり時間を制御するために設けられた素子である。この回路部分においては駆動制御部33から供給される維持発光タイミング信号Ty(Tx)に対応する信号GT3(GT33)によってトランジスタQ3(Q33)がオンになり、このオンに乗じてコンデンサC1(C11)からの放電が生じてサステインパルスIPy(IPx)が徐々に立ち上がるようになっている。更に、トランジスタQ2(Q22)、ダイオードD1(D11)、コイルL1(L11)及びコンデンサC1(C11)は、サステインパルスIPy(IPx)の立ち下がり時間を制御するために設けられた素子である。この回路部分においては駆動制御部33から供給される維持発光タイミング信号Ty(Tx)に対応する信号GT2(GT22)によってトランジスタQ2(Q22)がオンになり、このオンに乗じてコンデンサC1(C11)に対する蓄電が生じ、サステインパルスIPy(IPx)が徐々に立ち下がることとなる。
ここで、上述のように、映像品質の劣化要因となる電磁波はPDP4に印加される駆動信号、特に印加回数の多い、画素データパルスDPjと、サステインパルスIPy及びIPxと、に起因して発生し、当該電磁波の周波数tf4はこれらパルス信号の周波数に依存する。このため、映像品質を向上させるためには、画素データパルスDPjと、サステインパルスIPy及びIPxの周波数を可変させることとが必要となる。この点、本実施形態においては、以下の方法により各パルス信号DPj、IPy、IPxの周波数を可変させている。
画素データパルスDPjについて
まず、画素データパルスDPjは、駆動制御部33から供給されるデータタイミング信号Tdに同期したタイミングにて出力され、このデータタイミング信号Tdは、駆動クロック信号Gckに同期したタイミングにて出力される構成となっている。従って、画素データパルスDPjの周波数は、駆動クロック信号Gckのクロック周波数f3に比例して変動することとなり、システムクロック発生回路23において駆動クロック信号Gckの周波数f3を可変させることにより、画素データパルスDPjの周波数(図5における周期TDの逆数として得られる)を可変できることとなる。
サステインパルスIPy及びIPxについて
次いで、サステインパルスIPy及びIPxについてだが、これらのパルスは、維持発光タイミング信号Ty(Tx)に含まれる信号GT1(GT11)〜GT4(GT44)に基づいて生成される(図2参照)。従って、サステインパルスIPy及びIPxの周波数(図5における周期TSの逆数として得られる)を可変させるためには、これらの信号GT1(GT11)〜GT4(GT44)を制御することが必要となる。かかる制御方法の具体的な内容について、図4を参照しつつ詳細に説明する。なお、図4において(a)は、本実施形態にかかる表示装置DISにおいて利用されるサステインパルスと当該サステインパルスを生成するために必要な信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)との関係を示したタイミングチャートであり、(b)は、従来の表示装置において利用されるサステインパルスと当該サステインパルスを生成するために用いられる信号GT01〜GT04との関係を示したタイミングチャートである。
同図(a)に示すように、サステインパルスIPy(IPx)の周期TSは、GT1(GT11)〜GT4(GT44)の周期T1〜T4に依存した性質を持つことが分かる。また、サステインパルスIPy(IPx)の周波数f4は、周期TSの逆数として得られるものであるため、駆動クロック信号Gckの周波数f3の変更に伴って、維持発行タイミング信号Ty(Tx)に含まれる信号GT1〜GT4の周期T1〜T4を可変させることにより、サステインパルスIPy及びIPxの周波数f4を可変させることが可能となる。本実施形態において、駆動制御部33は、かかる観点から、駆動クロック信号Gckの周波数f3を可変させ、これにより維持発光タイミング信号Ty(Tx)に含まれる信号GT1〜GT4の周期T1〜T4を可変させる構成を採用することとした。
また、サステインパルスIPy及びIPxについては印加されるパルス数が多く、電磁波の発生要因として大きなウェイトを占めるため、上記方法2に示したようにパルス波形を可変させ、電磁波の発生を抑制させることが必要となる。かかる波形調整のためには(1)サステインパルスIPy及びIPx立ち上がり及び立ち下がり特性を調整して受信周波数f1の近傍の周波数成分の発生を防止すること、(2)サステインパルスIPy及びIPxの立ち上がり及び立ち下がりに要する時間を従来(b)におけるよりも長くして電磁波の放射量自体を減少させること、が必要となる。そこで、本実施形態においては、信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)の印加時間t1〜t4を可変させ、サステインパルスIPy及びIPxのパルス波形を変化させることとしている。
なお、かかる波形制御に際しては次の点に対する留意が必要である。
留意点1> セルCLの発光量は各セルCLに印加されるサステインパルスIPy及びIPxのエネルギー量に依存するため、映像の鮮明さを維持するためにはサステインパルスIPy及びIPxの有するエネルギー量(すなわち、タイミングチャート上におけるサステインパルスIPy及びIPxの面積)を変化させることはできないということ、及び
留意点2> サステインパルスIPy及びIPxの立ち上がり時間及び立ち下がり時間が長ければ長いほど(すなわち、両パルスIPy及びIPxの電圧値が電源B1(B11)の供給電圧値にクランプするまでの時間が長ければ長いほど)、電磁波の放射量を減少させることが可能となるが、上述のように本実施形態においては、各信号GT1(GT11)〜GT4(GT44)の周期T1〜T4を受信周波数f1に応じて、可変させる構成を採用しているため、両パルスIPy及びIPxの立ち上がり時間等を長くとってしまうと、隣接パルスに起因する影響により、正確な階調表示ができなくなる可能性がある、ということである。従って、上記印加時間t1〜t4は、これらの留意点を考慮しつつ決定することが必要となってくる。
なお、信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)の印加時間t1〜t4の変更方法については任意であるが本実施形態においては、次の方法を採用しているものとして説明を行う。まず、サステインパルスIPy及びIPxのパルス波形とPDP4から発生する電磁波の周波数成分との関係を実験的に求め、この実験結果に応じて各受信周波数f1において最も影響の少ない信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)の印加時間t1〜t4のパターン(以下、「印加パターン」という。)を予め決定しておく。そして、この印加パターンを事前に駆動制御部33にプログラミングしておき、周波数可変部5において検出された受信周波数f1に応じて印加時間t1〜t4の印加パターンを変更するのである。この方法を採用することにより、チューナ1の受信周波数f1に応じて信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)の印加時間t1〜t4を変更し、当該受信周波数f1に対して最も影響の少ない波形にサステインパルスIPy及びIPxのパルス波形を変化させることが可能となる。なお、信号GT1〜GT4の印加時間t1〜t4の具体的な変更方法は任意であり、例えば、各印加パターンに応じた複数の回路を駆動制御部33に設け利用する回路を切り換えるようにしても良く、ソフトウェア的に変更するようにしても良い。
次いで、周波数可変部5は、チューナ1における受信周波数f1を検出し、この検出結果に応じてシステムクロック信号Sckの周波数f2及び駆動クロック信号Gckの周波数f3を制御すると共に、駆動制御部33を制御して上述した印加時間t1〜t4を可変させる。かかる機能を実現するため、本実施形態において、この周波数可変部5には、図示せぬメモリが設けられており、このメモリには、システムクロック信号Sckの周波数f2及び駆動クロック信号Gckの周波数f3、更には、印加時間t1〜t4を制御するための管理テーブルTBLが記録されている。
この管理テーブルTBLの記録内容の一例を図3に示す。同図に示すように、本実施形態において、この管理テーブルTBLにはチューナ1における各受信周波数f1毎にシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32から出力するクロック信号Sck及びGckの周波数設定値が格納されている。この管理テーブルTBLに格納されている周波数設定値は、共に周波数f2及びf3が受信周波数f1に対して、f1≠nf2及びmf3(n、mは共に整数)の関係となるように設定されており、周波数可変部5は、管理テーブルTBLに格納された設定値に基づいてシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32を制御することで、周波数f2及びf3を可変させるようになっている。
また、この管理テーブルTBLには、各受信周波数f1において設定すべき印加パターンが格納されており、周波数可変部5は、管理テーブルTBLに格納された印加パターンに応じて駆動制御部33を制御するようになっている。
[1.2]実施形態の動作
次に、上記構成を有する本実施形態にかかる表示装置DISの具体的な動作について説明する。まず、ユーザが表示装置DISの図示せぬ操作部に対して受信周波数f1を変更する旨の入力操作を行うと当該入力操作に応じてチューナ1の受信周波数f1が変更される。すると、周波数可変部5は、当該変更後の受信周波数f1を検出し、当該周波数f1に基づいて管理テーブルTBLを検索する。
なお、この際、周波数可変部5において受信周波数f1を検出する方法は任意である。例えば、チューナ1における受信信号を周波数可変部5に供給するようにし、周波数可変部5において、この受信信号から受信周波数f1を検出するようにしても良い。また、ユーザに受信周波数を指定させる方法を採用する場合、ユーザの入力操作を周波数可変部5において検出し、当該入力操作に基づきユーザの指定した受信周波数f1を検出するようにしても良い。更には、事前に受信周波数f1とチャネル番号を設定しておき、ユーザが選択したチャネル番号に応じて受信周波数f1を検出するようにしても良い。
次いで、周波数可変部5は、この受信周波数f1に対応する周波数設定値及び印加パターンを管理テーブルTBLから読み出し、当該読み出した周波数設定値を示す制御信号をシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32に供給すると共に、当該印加パターンを示す制御信号を駆動制御部33に供給する。この結果、システムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32においては、システムクロック信号Sckの周波数f2及び駆動クロック信号Gckの周波数f3の値が変更される。このようにして、周波数f2及びf3が変更されると、表示データ生成部23においては周波数f2を変更した後のシステムクロック信号Sckを利用して映像信号Stvに対応した表示データSdが生成されると共に、周波数f3変更後の駆動クロック信号Gckに基づいて制御信号Scが生成され、当該制御信号Scに基づいてフレームメモリ31に対する表示データSdの書き込み及び読み出しが行われることとなる。
一方、駆動制御部33においては、周波数f3変更後の駆動クロック信号Gckに基づいてデータタイミング信号Tdが生成されると共に、周波数f3が変更された駆動クロック信号Gckに基づいて維持発行タイミング信号Tx、Ty及びリセット信号Trが生成されることとなり、これら各信号の周波数が、これに伴って変化することとなる。
また、駆動制御部33においては、周波数可変部5から供給される制御信号に基づいて信号GT1(GT11)〜GT4(GT44)の印加パターンが設定され、当該新たに設定された印加パターンに従って維持発光タイミング信号Ty及びTxが生成される。この結果、両サステインドライバ342及び343のサステインパルス発生部に供給される信号GT1〜GT4の印加時間t1〜t4が変更されてサステインパルスIPy及びIPxのパルス波形が変化し、当該波形変化後のサステインパルスIPy及びIPxを用いてPDP4が駆動されることとなる。
この際における駆動制御部33及び駆動部34の具体的な動作について図5を参照しつつ説明する。なお、図5は、駆動部34における駆動シーケンスを示す図である。
この際、駆動制御部33は、まず、リセット期間の到来タイミングにおいてリセット信号Trを生成し、駆動部34の第1及び第2サステインドライバ342及び343に供給する。この結果、両サステインドライバ342及び343に設けられたリセットパルス発生部のトランジスタQ5及びQ55に当該リセット信号Trに対応した信号GT5及びGT55が印加されて、両トランジスタQ5及びQ55がオンとなる。このトランジスタQ5及びQ55のオンを契機として、全セルCLに対してリセットパルスRpy及びRpxが印加されて、全てのセルCLに所定量の壁電荷が蓄積され、発光可能状態に移行する。
その後、所定時間経過して、アドレス期間が到来すると、駆動制御部33は周波数f2が変更された後のシステムクロック信号Sckに同期してデータタイミング信号Tdを生成し、当該データタイミング信号Tdを駆動部34のアドレスドライバ341及び第1サステインドライバ342に供給する。この結果、アドレスドライバ341においては、表示データSdに基づいて画素データパルスDPjが生成されると共に、駆動制御部33から供給されるデータタイミング信号Tdに同期して、この画素データパルスDPjが列電極Dkに印加される。この結果、画素データパルスDPjの周期tf4が駆動クロック信号Gckの周波数f3に伴って、可変されることとなる。
また、このアドレス期間中、第1サステインドライバ342のスキャンパルス発生部においてはデータタイミング信号Tdに対応した信号GT6〜GT8が印加されることによってスキャンパルスSPが生成され、当該生成されたスキャンパルスSPが画素データパルスDPjに同期したタイミングにて順次行電極Ylに印加されることとなる。この結果、スキャンパルスSPが印加された行電極Ylに属するセルCLの内では画素データパルスDPjが同時に印加されている場合にのみ放電が生じ、その壁電荷が消去されて非発光状態となる。なお、この際、画素データパルスが同時に印加されなかったセルCLでは放電が生じないため、壁電荷が残留して発光可能状態が維持されることとなる。
次いで、サステイン期間が到来すると、駆動制御部33は、周波数f3が変更された後の駆動クロック信号Gckに基づいて維持発行タイミング信号Ty、Txを生成することとなり、両信号Ty、Txに対応した信号GT1(GT11)〜GT4(GT44)の周期T1〜T4が周波数f3の変更に伴って変化することとなる。
また、駆動制御部33は、新たに設定された印加パターンに従って維持発光タイミング信号Ty及びTxを生成して駆動部34に供給する。一方、第1及び第2サステインドライバ342及び343においては、この維持発光タイミング信号Ty及びTxに対応する信号GT1〜GT4及びGT11〜GT44がトランジスタQ1〜Q4及びQ11〜Q44に印加され、サステインパルス発生部において順次サステインパルスIPy及びIPxが生成され、この結果、サステインパルスIPy及びIPxの周期TSと波形が変更されることとなる。
この際、サステインパルス発生部においては、トランジスタQ1及びQ2(Q11及びQ22)がオフの状態において、信号GT3(GT33)によりトランジスタQ3(Q33)がオンとなり、コンデンサC1(C11)に蓄えられている電荷が行電極Yl(Xl)に供給され、サステインパルスIPy及びIPxが立ち上がる。そして、信号GT3(GT33)の印加が開始されてから時間t3経過後にトランジスタQ3(Q33)がオフとなり、逆にトランジスタQ1(Q11)は、信号GT1(GT1)によりオン(Q2はオフ状態を継続)の状態となる。この結果、サステインパルスIPy(IPx)の電圧値は、電源B1(B11)の供給電圧値に移行する。
この状態は、時間t1だけ継続し、t1経過後、信号GT1(GT11)に基づいてトランジスタQ1(Q11)がオフになるのに合わせて、信号GT2(GT22)によりトランジスタQ2がオン、Q3(Q33)がオフの状態に移行する。この結果、セルCLに蓄えられていた電荷に基づいてコンデンサC1(C11)が充電され、サステインパルスIPy(IPx)は徐々に立ち下がることとなる。
その後、以上説明した一連の動作が繰り返され、PDP4上に各種映像が表示されることとなる。
このように、本実施形態にかかる表示装置DISは、複数の画素に対応したセルCLがマトリクス上に配列されたマトリクス型式のPDP4と、受信周波数f1にて放送される映像信号を受信するチューナ1と、受信周波数f1の値を検出する周波数可変部5と、映像信号に対する信号処理の基準となるシステムクロック信号Sckを周波数f2にて発生するシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32と、システムクロック信号Sckに従い映像信号に信号処理を施す表示データ生成部24と、表示データSdに基づいて駆動信号を周波数f4にて生成し、当該駆動信号をPDP4に供給するパネル駆動回路3と、を備え、周波数可変回路5は、受信周波数f1の検出結果に応じて、周波数f2及び周波数f4の少なくとも何れか一方を変更させる構成となっている。
この構成により、システムクロック信号Sck及び駆動信号の周波数f2及びf4の少なくとも何れか一方が、受信周波数f1に基づいて変更されることとなる。このため、(a)クロック信号生成時にシステムクロック発生回路23及び駆動クロック発生回路32に起因して発生する電磁波や(b)PDP4に起因して発生する電磁波に基づく映像品質への影響を抑制し、映像品質の飛躍的な向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態にかかる表示装置DISによれば、放送波の受信に影響を与えない周波数に周波数f2及びf4の少なくとも何れか一方を変更し、更に、高調波成分(周波数f2及びf3の整数倍の周波数)についても受信周波数f1と異なるように変更されるため、映像品質の更なる向上を図ることが可能となる。
また更に、本実施形態にかかる表示装置DISによれば、PDP4から発生する不要輻射に対する対策として、サステインパルスIPy及びIPxの波形を可変させる構成を採用しているため、電磁波の発生自体を抑制し、併せて、PDP4から発生する電磁波に含まれる所定周波数成分による映像品質の劣化を理論上、ほぼ完全に除去することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、PDP4を搭載した表示装置DISにおいて不要輻射による電磁波の影響を低減する方法を例に説明を行ったが、例えば、液晶パネルや有機ELパネル等のマトリクス型式の表示パネルを搭載した表示装置においても同様の方法を採用することにより、不要輻射による電磁波の影響を低減することが可能である。
また、上記実施形態においては、(1)システムクロック信号Sckの周波数f2及び駆動クロック信号Gckの周波数f3の変更と併せて、(2)駆動信号の周波数f4をも変更する構成を採用していたが、何れか一方の方法のみを適用するようにしても良い。
また更に、上記実施形態においては、システムクロック信号Sckの周波数と共に、駆動クロック信号Gckの周波数をも可変させる構成を採用したが、何れか一方のみを可変させるようにしても良い。
更に、上記実施形態においては、上記方法1と、上記方法2とを併用する方法を採用していたが、PDP4において発生する電磁波に起因する映像品質への影響に関しては、上記方法1により十分に低減可能であるため、上記方法1のみを採用することも可能である。
更にまた、上記実施形態においては、周波数f2及びf3を受信周波数f1と異なる周波数に固定する方法を採用していたが、上記のように、これらの周波数f2及びf3は、所定時間毎に経時的に逐次変動させる(すなわち、所定クロック数毎に周波数f2を可変させる)ようにしても良い。この場合、上記変調回路に対して所定の乱数を入力し、変調回路における変調周波数を変動させるようにすることが可能である(ただし、この乱数は周波数可変回路5からの制御信号によって可変され、周波数f2≒f1となる関係を除くように変調周波数を設定するものとする)。なお、かかる方法に関しては、上述した特開2000−338932号公報に示された方法と同様であるため詳細は省略する。
また、上記実施形態においては、上記実施形態においては、管理テーブルTBL内に各受信周波数f1毎に印加パターンを格納し、当該印加パターンを用いて信号GT1〜GT4(GT11〜GT44)の印加時間t1〜t4を設定する構成を採用していた。しかし、表示装置DISの設置エリアが特定されている場合には当該エリアにて受信可能なチャネルの受信周波数f1が予め把握できるので、これら全ての受信周波数f1と周波数tf4とが一致しないように予め印加パターンを設定しておくようにしても良い。
また更に、上記実施形態においては、駆動制御部33に印加パターンを予めプログラミングしておく方法について説明したが、駆動制御部33に各印加パターンに対応した回路を設け、受信周波数f1に応じて、回路の切換を行うようにしても良い。
また更に、上記実施形態においては、サステインパルスIPy及びIPxのパルス波形のみを変更する構成を採用していたが、スキャンパルスSPや画素データパルスDPjの波形も変更するようにしても良い。
第1実施形態における表示装置DISの構成を示すブロック図である。 同実施形態における駆動部34の回路構成を示す図である。 同実施形態における管理テーブルTBLの記録内容の一例を示す図である。 (a)は、本実施形態にかかる表示装置DISにおいて利用されるサステインパルスと当該サステインパルスを生成するために必要な信号GT1〜GT4との関係を示したタイミングチャートであり、(b)は、従来の表示装置において利用されるサステインパルスと当該サステインパルスを生成するために用いられる信号GT01〜GT04との関係を示したタイミングチャートである。 同実施形態の駆動部34において実行される駆動シーケンスを示すタイミングチャートである。
符号の説明
DIS・・・表示装置
1・・・チューナ
2・・・映像処理回路
3・・・パネル駆動回路
4・・・PDP
5・・・周波数可変部

Claims (9)

  1. 複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルに各種映像を表示させるための表示制御装置であって、
    放送されてきた映像信号を受信する受信手段と、
    前記受信された映像信号の周波数を第1周波数として検出する検出手段と、
    信号処理の基準となる基準クロック信号を第2周波数にて生成する基準クロック生成手段と、
    前記基準クロック信号に従い前記映像信号に対する信号処理を施す処理手段と、
    前記信号処理後の前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号を第3周波数にて生成し、当該駆動信号を前記表示パネルに供給する表示パネル駆動手段と、
    前記検出手段における前記第1周波数の検出結果に応じて、前記第2周波数及び第3周波数の少なくとも何れか一方を変更させる制御手段と
    を備えることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記発生手段は、前記受信手段における前記映像信号の受信に影響を与えない周波数に前記第2周波数及び前記第3周波数の少なくとも何れか一方を変更させることを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記発生手段は、前記第2周波数及び第3周波数の整数倍の値が前記第1周波数と異なった値となるように前記第2周波数及び第3周波数の何れか一方を変更させることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
  4. 前記表示パネル駆動手段は、
    前記駆動信号を生成する際の基準となる駆動クロック信号を第4周波数にて生成する駆動クロック生成手段と、
    前記第4周波数の駆動クロック信号に基づいて前記駆動信号を前記第3周波数にて生成する駆動信号生成手段と、を更に備え、
    前記制御手段は、前記第4周波数を可変させることにより第3周波数を変更させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の表示制御装置。
  5. 前記表示パネル駆動手段は、前記第1周波数に基づいて前記表示パネルに供給される前記駆動信号の波形を変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示パネル駆動手段は、
    複数の信号成分から構成される制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記制御信号に基づいて前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、を更に備え、
    前記制御信号生成手段は、前記検出された第1の周波数に基づいて前記制御信号に含まれる各信号成分の出力時間を可変させ、
    前記駆動信号生成手段は、前記制御信号に含まれる前記信号成分の入力時間に応じて、前記駆動信号の電圧値の立ち上がり時間及び立ち下がり時間を可変させることを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記表示パネル駆動手段は、前記駆動信号の有するエネルギー値に変動を与えることなく、前記駆動信号の波形を変化させることを特徴とする請求項5又は6に記載の表示制御装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の表示制御装置と、
    複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルと、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  9. 複数の画素がマトリクス上に配列されたマトリクス型式の表示パネルに、放送されてきた映像信号に対応した各種映像を表示させるための表示制御装置における表示制御方法であって、
    前記表示制御装置に搭載された受信手段により受信された映像信号の周波数を第1周波数として検出する第1ステップと、
    前記信号処理の基準となる基準クロック信号を生成する際の第2周波数及び前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号生成する際の第3周波数の少なくとも何れか一方を、前記検出された第1周波数に基づいて変更させる第2ステップと、
    当該変更された第2周波数にて前記基準クロック信号を生成する第3ステップと、
    前記基準クロック信号に従い前記映像信号に対する信号処理を施す第4ステップと、
    前記信号処理後の前記映像信号を用いて前記表示パネルを駆動するための駆動信号を当該変更された第3周波数にて生成し、当該駆動信号を前記表示パネルに供給する第5ステップと、
    を備えることを特徴とする表示制御方法。
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