JP2006236236A - 無線通信装置、通信システム、通信方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステーション2において、システムCPU21が起動してからWLANモジュール28の起動が開始され、たとえばSRAM23に格納されているWLANファームウェアのダウンロードが行われるが、WLANモジュール28内のメモリ部284にだけは電源部285により電力を供給しておき、システムCPU21が動作している間に、WLANファームウェアのダウンロードをメモリ部284に対して行っておき、その後、ステーション2が電源OFFされた場合でも、ソフトウェアが格納されているWLANモジュール28内のメモリ部284にだけは電源部285により電力を供給しておくことから、次回に起動(Boot)するときには、ファームウェアのダウンロードする必要がなく、時間を削減できる。
【選択図】図2
Description
起動(Boot)終了後、システムはWLAN装置を制御するためのドライバを、たとえばSRAMからなるメモリに常駐させる(ST2)。
次に、WLAN装置(モジュール)の電源をオンして電力を供給し(ST3)、WLAN装置にあるWCPU用のファームウェア(ソフトウェア)をダウンロードさせる(ST4)。
ファームウェアのダウンロード終了後、WCPUはダウンロードしたSWで初期化処理を行いWLANモジュールは起動する(ST5)。
次に、ステーションSTAはアクセスポイントAPの接続するための処理が開始する(ST6)。
アクセスポイントAPに接続するためにはIEEE802.11で既定された全てのチャネルに対して、アクセスポイントAPが存在するかどうかを検索した後で、接続が確立し(ST7)、通信が可能になる。
本実施形態は、IEEE802.11規格を例にして説明をする。
システムCPU21、ROM22、SRAM23、不揮発性記憶装置24、LCD等の表示装置25、およびキーデバイス26がバスBS1によりインターエース回路27に接続されており、インターフェース回路27がWLANモジュール28に接続されている。
そして、WCPU281、ROM282、SRAM283、メモリ部284、キー検出回路286、ホストインタフェース(Host I/F)287、および無線部288がバスBS2により接続されている。
以下に、本実施形態におけるWLANモジュール28の起動(Boot)の速度と、ステーション2のスキャン動作の効率を改善する具体的な手法について順を追って説明する。なお、以下の説明ではアクセスポイントを符号APで表す場合もある。
まず、WLANモジュール28の起動(Boot)の速度の改善について説明する。
基本的に、ステーション2においては、システムCPU21が起動してからWLANモジュール28の起動が開始され、たとえばSRAM23あるいはROM22あるいは不揮発性記憶装置24に格納されているWLANファームウェアのダウンロードが行われる。ここでのWLANファームウェアのダウンロードで非常に時間がかかる。
この時間を短縮するには、システムCPU21が動作している間にファームウェアを予めダウンロードしておけば良い。
その後、ステーション2が電源OFFされた場合でも、ソフトウェアが格納されているWLANモジュール28内のメモリ部284にだけは電源部285により電力を供給しておくことによって、次回に起動(Boot)するときには、ファームウェアのダウンロードする必要がなく、時間を削減できる。
図3は、本実施形態におけるシステム起動からアクセスポイント3との接続が確立するまでの処理を示すフローチャートである。
次に、WLANモジュール28の電源をオンし(ST13)、WLANのファームウェアをWLANモジュール28のメモリ部284のインストラクション用メモリ(SRAM)2841に格納する(ST14)。
メモリ2841へのファームウェアのダウンロードが終了すると、そのファームウェアでWLANモジュール28が起動する(ST15)。
次にホストは、収集されたアクセスポイント(AP)3の中に、接続を所望するアクセスポイントAPの存在を確認する。
所望するアクセスポイントAPが存在すれば、そのアクセスポイントAPの情報を、システム側のSRAM23または不揮発性記憶装置24格納したり、WLANモジュール28のメモリ部284におけるスキャン情報用メモリ2842に格納する(ST16)。
最後に、接続待ちモードに移る(ST17)。接続待ちモードは、WLANモジュール28がスリープ状態になっていて、ホストからの接続命令を待っている。
次に、WLANモジュール28内のWCPU281は、WLANモジュールをアウェイク(Awake)させる。
次に、ホストから接続命令が、WLANモジュール28に送られる。命令には、接続したいアクセスポイントAPのSSID(Service Set IDentity)と送信したいパケットの選択情報が載っている。これを受け、WCPU281は、接続シーケンスに移る。
WCPU281は、メモリ部284におけるインストラクション用メモリ(SRAM)2841に格納されていたアクセスポイントAPのスキャン(Scan)のプログラムを読み出し(ST20)、アクセスポイントAPのスキャンを行う(ST21)。
後ほど説明するが、スキャンのプログラムはスキャンn時間を削減するためのアルゴリズムを有し、メモリ部284におけるスキャン情報用メモリ2842に格納されているアクセスポイントAPの情報と優先度情報を読み出して、優先度順にスキャンをしている。
最後に、アクセスポイントAPの接続(Association)が行われる(ST22)。
次に、ファームウェアのダウンロードの高速化について説明する。
ここでは、システムCPU21が超低消費電力を実現していて、CPUの電源を落とす必要性がなく、常に動作していたり、システムCPU21がスリープ状態から短時間でアウェイク(Awake)できたり、CPUの起動(Boot)時間そのものを短くできたりして、システムCPU21の起動(Boot)時間を気にしなくても良いケースについて説明する。
ファームウェアのダウンロードは、既に圧縮されたファームウェアを転送することによってダウンロード時間を削減できる。
WLANモジュール28側には、解凍用のソフトウェアをROM282で持たせたり、解凍用のエンジンをハードウェア(HW)で持たせたり、ファームウェアをダウンロードする前に、解凍用のソフトウェアをダウンロードすることによって、圧縮されたファームウェアを解凍する。
最後に、解凍されたファームウェアはモジュールを初期化してWLANモジュール28の起動が終了になる。
また、前述したように、常にファームウェアをSRAMに格納して使うケースもある。あとは、システムCPU21が起動していないケースと同じようにして接続する。
次に、アクセスポイントAPのスキャンの高速化について説明する。
図4は、WLANモジュール起動後のアクセスポイントAPのスキャン方式の一例を示すフローチャートである。
スキャン情報は、接続したいアクセスポイントAPの情報である。この情報は、以前接続した時に得られた、図5に示すような、アクセスポイントAPの情報とこちらで決定した優先度や生存フラグ(Flag)等により構成されている。
アクセスポイントAPから得られ情報の内容は、たとえば図5に示すように、アクセスポイントAPのSSID, APのチャネル、APのMACアドレス、WEP鍵である。
スキャン情報が無い場合は、WCPU281は次の処理に遷移するか、ホストからの指示待ち状態に遷移する。
第1は、WLANモジュール28に接続した不揮発性メモリにスキャン情報を書き込んでおき、その不揮発性メモリ24から読み込む方法である。
第2は、ホストに接続した不揮発性記憶装置24にスキャン情報を書き込んでおき、WLANモジュール28を起動させるコマンドに含める方法である。
第3は、WLANモジュール28がホストからファームウェアをダウンロードする方式であるのなら、ホストに接続した不揮発性記憶装置24にスキャン情報を書き込んでおき、ホストからファームウェアをダウンロードと同時にスキャン情報ダウンロードする方法である。
最初に、接続したいアクセスポイントAPのスキャンについて説明する。
WCPU281は、そのアクセスポイントAPの情報がメモリ部284のスキャン情報用メモリ(SRAM)2842内にあるかを検索する(ST31)。
接続したいアクセスポイントAPのスキャン情報がメモリに存在する場合、スキャン情報に書かれている優先度が1番高いチャネルで、スキャン情報のSSID, channel, MACアドレスを用いてプローブリクエスト(Probe Request)フレームを送信し、そのアクセスポイントAPがあるチャネルのみスキャンを行う(ST32)。
メモリ内にスキャン情報が存在しない場合は、全チャネルをスキャンする(ST33)。
スキャンの結果、WCPU281は、アクセスポイントAPからプローブレスポンス(Probe Response)フレームを受信してアクセスポイントAPを検出した場合(ST34)、接続処理に移る(ST35,ST36)。
接続したいアクセスポイントAPが検出できなかった場合、WCPU281は次の処理に遷移する、または、ホストからの次に指示待ち状態に遷移する(ST34〜ST39)。
たとえば、第2番目の優先度になっているチャネルに対してスキャンをする。それでもなければ、第3番目、第4番目の候補のチャネルに対してスキャンを実施するなどである。これで検出できれば、メモリ内のスキャン情報を更新して、接続処理に移る。それでも検出できなければ、存在しない事をスキャン情報にある生存情報に保持しておく。
接続処理が行われて接続が成功した場合(ST40)、WCPU281は次の処理に遷移する、または、接続が成功したことをホストであるシステムCPU21に通知して次の指示待ち状態に遷移する(ST41〜ST44)。
接続が失敗した場合は(ST40)、WCPU281が次の処理に遷移するか、ホストであるシステムCPU21からの指示待ち状態に遷移する(ST45〜ST48)。
WLANモジュール281は、接続に成功した場合、失敗した場合のどちらの場合でもスキャン結果を、メモリ部283のメモリ(SRAM)2842に保持しており、その情報をWCPU284またはシステムCPU21は読み取ることができる。
WCPU281またはシステムCPU21は、この情報を使うことでスキャンするするチャネルを省略することもできる。スキャンするチャネルを省略することにより、スキャン時間が削減される。既存方式にくらべて、スキャンに要する時間が [1/スキャンする全チャネル数]に削減することが可能になる。
また、複数のチャネルに電波を送信しないので、既存方式に比べて、ネットワークのトラフィックも減少する。スキャン情報による接続に失敗した場合も既存の方式と同様の処理を行うことができる。
図6は、ホストが接続要求を出していないときに、予め接続されると予想されるAPをスキャンしておく接続方法を説明するためのフローチャートである。
その場合、WCPU281は、システムCPU21から指定されるアクセスポイントAPを予想して、予め最新のスキャン情報を獲得しておく。最初にメモリ内にある、接続優先度1のAPをスキャンする。このときのスキャンは、先ほど述べた「ホストが接続したいAPのSCAN情報があるときの接続方法」で行われる。スキャン情報が存在する場合、ホストであるシステムCPU21からの接続要求が来るまで定期的に、最新のスキャン情報のチャネルでスキャンして、最新の状態を確認しておく(ST51〜ST59)。これは、アクセスポイントAPが動的にチャネルを変更していたり、端末が移動したことによりAPが見えなくなる場合の対応である。
最後にホストであるシステムCPU21から接続要求したAPとWCPU281が予想していたアクセスポイントAPが一致した場合(ST60)、スキャン情報のチャネルでプルーブリクエスト(Probe Request)フレームを出して接続要求をだす。WCPU281は、アクセスポイントAPからプローブレスポンス(Probe Response)フレームを受信してアクセスポイントAPを検出した場合、接続処理に移る(ST61)。
要求と予想が一致しなかった場合、上記で述べた、「ホストが接続したいAPのSCAN情報があるときの接続方法」(ST62)で行われる。
たとえば、家と会社にそれぞれアクセスポイントAPがあった場合、2台のアクセスポイントAPはSSIDや、WEP鍵は異なる。このような場合には、スキャン情報に複数のAP情報を持たせることでスキャン時間を削減することができる。本実施形態によるWLANモジュールでは、スキャン情報が2つあると仮定して、図7で示すフローチャートに従って説明する。
図7のフローでは、以下に説明するような処理がステップST71〜ST83として行われる。
WCPU281は、スキャン情報が存在し、さらに複数のスキャン情報が存在した場合は優先度の高いアクセスポイントAPから優先度順でスキャンを行う。アクセスポイントAPを発見し、接続に成功した場合は、それ以降のスキャンは行わない。失敗した場合は、次の優先度のアクセスポイントAPに移る。
スキャンをする際、WCPU281は、優先度順でスキャンするアクセスポイントAPのチャネルを決定し、スキャン情報に同一チャネルのアクセスポイントAPがあるかどうかを検索する。
WCPU281は、同一チャネルのアクセスポイントAPがないとき、決定済みのSSIDを用いてプローブリクエスト(Probe Request)を送信する。同一チャネルのアクセスポイントAPが存在したとき、そのチャネルに対してSSID anyでプローブリクエスト(Probe Request)を送る。
このとき、複数のレスポンスが返って来る場合がある。たとえば、図5のAAAとCCCのアクセスポイントAPからのレスポンスである。複数のアクセスポイントAPからレスポンスが返って来た場合は、その中で一番優先度が高いアクセスポイントAPに接続を試みる。図57ではAAAに接続する。
接続に失敗した場合は、2番目に優先度が高いアクセスポイントAPに接続を試みる。また、複数のアクセスポイントAPからレスポンスが返らず、図5のCCCのアクセスポイントAPからレスポンスが合った場合は、4チャネルのCCCに接続することができるが、接続優先度2番目のBBBに対してスキャンされていないので、BBBに対してスキャンする。BBBからレスポンスがあればBBBに接続し、BBBが無ければCCCに接続する。Scan情報に無いAPには接続を試みない。
次に、スキャン情報の優先度生成方法について説明する。
接続に成功した場合、このときに接続に成功したアクセスポイントAPの優先度を最高に設定する。以前のリストに同じアクセスポイントAPがあった場合は古い情報の優先度を低く設定する。この場合に、Scan情報を削除することもできる。
この処理は、WLANモジュール281に接続した不揮発性メモリを使用する場合はWCPU281が、ホストであるシステムCPU21に接続された不揮発性記憶装置24を使用する場合はシステムCPU21が行う。
1:WLAN_A, 2:WLAN_B, 3:WLAN_C, 4:WLAN_D
の状態のときに、STAがWLAN_Cに接続した場合は、
1:WLAN_C, 2:WLAN_A, 3:WLAN_B, 4:WLAN_D
となる。
優先度は接続する可能性の高いもの程、優先度を高くすると、スキャン時間を減らすことができる。
また、優先度は、予めプログラマブルに設定していても良い。たとえば、この時間帯は、WLAN_Dの優先度を上げておくなどであるたり、位置情報を得られる場合は、位置情報を元に優先度を替えるなどである。
また、同一チャネルのアクセスポイントAPをまとめてスキャンすることから、これによってもスキャン時間を短縮できる。
また、過去の接続状況から優先度を設定することができることから、この観点からもスキャン時間を短縮することができる。
Claims (8)
- ファームウェアのダウンロード終了後に起動し、他の通信対象装置と通信可能となる無線モジュールと、
起動後、上記ファームウェアをダウンロード可能なシステム制御部と、を有し、
上記無線モジュールは、
電源オフ時にも記憶データを保持可能なメモリ部を含み、
上記システム制御部は、上記無線モジュールの電源がオンされると上記ファームウェアを上記無線モジュールのメモリ部にダウンロードする
無線通信装置。 - 上記メモリ部は、上記無線モジュールの電源がオフされた後であってもダウンロードされたファームウェアを記憶保持する
請求項1記載の無線通信装置。 - 上記システム制御部は、圧縮処理された上記ファームウェアを上記メモリ部にダウンロードし、
上記無線モジュールは、圧縮処理された上記ファームウェアを解凍処理する機能を有する
請求項1記載の無線通信装置。 - 1つ以上の他の無線通信装置との間で無線通信可能な通信システムであって、
各無線通信装置は、
ファームウェアのダウンロード終了後に起動し、他の通信対象装置と通信可能となる無線モジュールと、
起動後、上記ファームウェアをダウンロード可能なシステム制御部と、を有し、
上記無線モジュールは、
電源オフ時にも記憶データを保持可能なメモリ部を含み、
上記システム制御部は、上記無線モジュールの電源がオンされると上記ファームウェアを上記無線モジュールのメモリ部にダウンロードする
通信システム。 - 上記メモリ部は、上記無線モジュールの電源がオフされた後であってもダウンロードされたファームウェアを記憶保持する
請求項4記載の通信システム。 - 上記システム制御部は、圧縮処理された上記ファームウェアを上記メモリ部にダウンロードし、
上記無線モジュールは、圧縮処理された上記ファームウェアを解凍処理する機能を有する
請求項4記載の通信システム。 - 1つ以上の他の無線通信装置との間で無線通信を行う通信方法であって、
各無線通信装置においては、
無線モジュール以外のシステムを起動し、
上記無線モジュールの電源をオンし、
上記無線モジュールを起動させるためのファームウェアを電源オフ時にも記憶データを保持可能なメモリ部にダウンロードし、
ファームウェアのダウンロード終了後に起動してスキャン動作後に通信対象装置と通信を行う
通信方法。 - 1つ以上の他の通信端末装置との間で無線通信を行う処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
各無線通信装置の処理においては、
無線モジュール以外のシステムを起動するステップと、
上記無線モジュールの電源をオンするステップと、
上記無線モジュールを起動させるためのファームウェアを電源オフ時にも記憶データを保持可能なメモリ部にダウンロードするステップと、
ファームウェアのダウンロード終了後に起動してスキャン動作後に通信対象装置と通信を行ステップと
を有するプログラム。
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