JP2006235202A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置内部の各部品の結露防止に要する画像形成装置の消費電力を低減させる。
【解決手段】ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示すると、蓄積して記憶されるユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻がメモリ43から読み出され、制御部46において次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻が予測される。また、蓄積して記憶される温湿度計測部40による計測値がメモリ43から読み出され、制御部46において予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻での機外温度と機内温度と機内湿度とが算出される。そして、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に画像形成装置内部の各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあることを確認すると、画像形成装置の電源がOFFのときに結露防止制御機能がONとなり、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御が行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、装置内部に設置された各部品の結露を防止するための制御を行うものに関する。
従来より、記録紙に画像を印刷するための装置として、複写機、プリンタ、或いはファクシミリ等の画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、記録紙にトナーを定着させる定着装置において、記録紙に転写されたトナーを溶解させて定着させるために定着ローラが加熱され、加熱された定着ローラの熱が周囲に放出される。このとき、定着ローラから周囲に放出される高い温度の熱が定着装置の外部へ伝わると、画像形成装置の内部が過熱状態となり、現像装置の内部に収容されるトナーが固化したり画像形成装置の内部の各電子部品が破損したりするといった問題が生じるおそれがある。これに対し、画像形成装置における定着装置の近傍に冷却ファンを設け、この冷却ファンを駆動して定着装置の熱を画像形成装置の外部へ放熱することにより、定着装置の熱が画像形成装置の内部に蓄熱して画像形成装置の内部の温度が上昇することが抑制される。
このような動作を行う画像形成装置では、冬場の朝などにおいて、画像形成装置の電源をONにするとき、装置内部の各部品の表面温度がこの画像形成装置が設置される部屋の温度と概ね等しい温度にまで低下している。この状態において、画像形成装置の電源をONにすると、定着ローラが加熱され、この加熱された定着ローラの熱が定着装置全体へ伝わることによって定着装置近傍の冷たい空気が暖められる。そして、この暖められた空気が画像形成装置の内部を対流することによって、この暖められた空気が温度の低下した各部品の表面に触れたときに、各部品が結露するおそれがある。
また、冬場の朝において、画像形成装置が設置される部屋が冷え切った状態から暖房器具によってある程度の温度にまで暖められたとき、画像形成装置の内部の空気は画像形成装置の隙間から入ってくる画像形成装置の外部の空気によって少しは暖められているものの、装置内部の各部品の表面温度は低いままである。つまり、画像形成装置の外部の温度と各部品の表面温度との温度差が大きくなっている。この状態において、画像形成装置の電源をONにすると、冷却ファンの駆動により、画像形成装置の内部の冷たい空気が画像形成装置の外部に排出されるとともに画像形成装置の隙間から画像形成装置の外部の暖かい空気が画像形成装置の内部に取り込まれる。そして、画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の暖かい空気が各部品の表面に触れたときに、各部品が結露するおそれがある。
そして、例えば、原稿の画像を読み取るための光学系において、原稿の読み取り面で反射した光をCCDに導くための光路上に設置された反射鏡が結露すると、CCDで正確な画像データを作成することができなくなり、記録紙の画像が不鮮明なものになってしまう。
そこで、この問題を解決するために、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度との温度差に応じて冷却ファンの駆動を制御する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。この画像形成装置には、画像形成装置の内部の温度を検出する機内温度センサと画像形成装置の外部の温度を検出する機外温度センサとが設置される。
そして、この画像形成装置では、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度との温度差が一定値に達したことが確認されると冷却ファンを駆動し、画像形成装置の外部の暖かい空気を画像形成装置の内部に取り込むことによって画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度とを等しくする。これにより、画像形成装置の電源をONにしたとき、冷却ファンの駆動により画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の空気が各部品の表面に触れても、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度とが等しいため、各部品の結露が防止される。
特開平11−38861号公報
このように、上記画像形成装置では、画像形成装置の電源がOFFの状態において、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度との温度差が一定値に達したことが確認されると冷却ファンの駆動が開始され、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度とが等しいことが確認されると冷却ファンの駆動が停止する。その後、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度との温度差が一定値に達したことが確認されると冷却ファンの駆動が開始され、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度とが等しいことが確認されると冷却ファンの駆動が停止する。
つまり、画像形成装置の電源がOFFの状態において、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度との温度差が一定値に達したことが確認されると、画像形成装置の内部の温度と画像形成装置の外部の温度とが等しくなるまで、冷却ファンによる画像形成装置内部の温度の制御動作が繰り返し行われる。
しかしながら、実際には、画像形成装置の電源がOFFの状態において、冷却ファンによる画像形成装置内部の温度の制御動作を繰り返し行う必要はなく、画像形成装置の電源をONにするときに各部品が結露しないよう、画像形成装置の電源がOFFの状態において、画像形成装置の電源をONにする時間の少し前に結露防止制御を行うようにすればよい。よって、上記画像形成装置では、画像形成装置の電源がOFFの状態において、冷却ファンによる画像形成装置内部の温度の制御動作を繰り返し行うことによって画像形成装置の消費電力が増大するという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置内部の各部品の結露防止に要する画像形成装置の消費電力を低減させることにある。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、装置内部を暖めることによって装置内部の各部品の結露を防止する結露防止ヒータを備えるとともに、装置内外の状態を表すパラメータに応じて前記結露防止ヒータのON/OFFを制御する結露防止制御機能を有する画像形成装置において、装置内外における少なくとも1つのパラメータを計測するパラメータ計測部と、日付及び時刻を計測する日時計測部と、前記パラメータ計測部による計測値を前記日時計測部が計測する日付及び時刻と関連付けて記憶するとともに画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻を記憶するメモリと、次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻を前記メモリに記憶された画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻に基づき予測する日時予測手段と、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻でのパラメータを前記メモリに記憶された前記パラメータ計測部による計測値に基づき予測するパラメータ予測手段と、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあるか否かを前記パラメータ予測手段で予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻でのパラメータに基づき判定する結露有無判定手段と、画像形成装置の電源をOFFにした後の前記結露防止制御機能のON/OFFを前記結露有無判定手段の判定結果に応じて決定する結露防止制御決定手段と、を備え、前記結露防止制御決定手段が前記結露防止制御機能をOFFにすることを決定したときは、前記画像形成装置の電源がOFFのときに前記結露防止ヒータの電源をOFFとすることを特徴とする。
これにより、結露有無判定手段が予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがないことを確認したときは、結露防止制御決定手段によって結露防止制御機能がOFFとされる。そして、画像形成装置の電源がOFFのときに、すなわち、ユーザが画像形成装置の電源をOFFとしてから次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻まで、結露防止ヒータの電源がOFFの状態に保たれる。
このような構成の画像形成装置において、前記結露防止制御決定手段が前記結露防止制御機能をONにすることを決定したときに、前記結露防止制御機能をONとして結露防止制御を開始する日付及び時刻を前記日時予測手段において予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に基づき設定する結露防止制御設定手段を備える。
このように、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をONにすることを決定した後、画像形成装置の電源がOFFのときに、日時計測部が計測する日付及び時刻が結露防止制御設定手段によって設定された結露防止制御機能をONとして結露防止制御を開始する日付及び時刻に達すると、結露防止制御機能がONとなり結露防止制御が開始される。
このとき、前記日時計測部が計測する日付及び時刻が前記結露防止設定手段が設定した結露防止制御を開始する日付及び時刻に達すると、前記結露防止制御機能をONとして結露防止制御を開始するとともに、前記結露防止制御機能が、結露防止制御を開始しているときに前記パラメータ計測部による計測値に基づき装置内部の各部品が結露するおそれがあるか否かを判定し、その判定結果に応じて前記結露防止ヒータの電源のON/OFFを制御する。
このように、結露防止制御機能がONとなり結露防止制御が開始されると、パラメータ計測部における計測値に基づき装置内部の各部品が結露するおそれがあるか否かの判定が行われる。そして、パラメータ計測部における計測値に基づき装置内部の各部品が結露するおそれがないことを確認すると、結露防止ヒータの電源がOFFとなる。一方、パラメータ計測部における計測値に基づき装置内部の各部品が結露するおそれがあることを確認すると、結露防止ヒータの電源がONとなる。
また、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置外部の温度である。
これにより、予想される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻での装置外部の温度に基づき、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあるか否かの判断が行われる。
また、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置内部の湿度としても構わない。
これにより、予想される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻での装置内部の湿度に基づき、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあるか否かの判断が行われる。
更に、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置内部の温度としても構わない。
これにより、予想される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻での装置内部の温度に基づき、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあるか否かの判断が行われる。
また、上述のそれぞれの画像形成装置において、前記結露防止制御機能のON/OFFを選択するための結露防止制御選択部を備え、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあると前記結露有無判定手段が判断したときに、前記結露防止制御選択部での選択内容に応じて、前記結露防止制御決定手段が画像形成装置の電源をOFFにした後の前記結露防止制御機能のON/OFFを決定する。
このように、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあると結露有無判定手段が判断したときに、結露防止制御選択部で結露防止制御機能のON/OFFを選択する。そして、結露防止制御選択部で結露防止制御機能のONを選択すると結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をONにすることを決定するとともに、結露防止制御選択部で結露防止制御機能のOFFを選択すると結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をOFFにすることを決定する。
本発明によれば、ユーザが画像形成装置の電源をOFFにした日付及び時刻から予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻までの間に結露発生条件が成立するおそれがあるものの、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがない場合に、結露防止制御機能をOFFとすることができる。よって、画像形成装置内部の各部品の結露防止に要する画像形成装置の消費電力を低減させることができる。
また、本発明によれば、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をONにすることを選択すると、すぐに結露防止ヒータの電源のON/OFF制御が開始されるのではなく、結露防止制御機能がONとなる日付及び時刻に達したときに結露防止ヒータの電源のON/OFF制御が開始されるようにしているため、画像形成装置内部の各部品の結露防止に要する画像形成装置の消費電力をより一層低減させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態》
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置は、原稿の画像を読み取るための画像読取部1と、この画像読取部1によって読み込まれた画像データに基づき記録紙に画像を形成するための画像形成部2と、を備えている。
そして、図1に示すように、この画像読取部1には、原稿10の画像を読み取るための窓となるコンタクトガラス11と、コンタクトガラス11上に載置された原稿10を覆うとともに原稿10を下向きに押圧することによって原稿10の撓みを防止するための原稿カバー12と、LED等の光源13a及びこの光源13aから出射された後に原稿10の読み取り面で反射した光を第2移動枠14に向けて反射させるための反射鏡13bを有し、モータ(不図示)によって駆動される第1移動枠13と、第1移動枠13の反射鏡13bで反射した光をCCD(Charge Coupled Devices)16に向けて反射させるための2枚の反射鏡14aを有し、モータ(不図示)によって駆動される第2移動枠14と、第2移動枠14からCCD16へ向かう光路上に設置されるとともに第2移動枠14の反射鏡14aで反射した光を集光してCCD16へ導く集光レンズ15と、集光レンズ15に集められた光が入射するとともにこの入射光を光電変換することにより画像データを生成するCCD16と、画像形成装置の内部の温度(以下、「機内温度」と呼ぶ)を検出する機内温度センサ17と、画像形成装置の内部の湿度(以下、「機内湿度」と呼ぶ)を検出する機内湿度センサ18と、画像形成装置の電源をONにしたときの各反射鏡13b,14aの結露を防止するための結露防止ヒータ19と、が設置されている。
また、第1移動枠13及び第2移動枠14は、画像形成装置の電源がOFFの状態及び画像形成装置の電源がONの状態における待機時(即ち、原稿10の画像の読み取りが行われていないとき)に、図1に波線で示すように画像読取部1の左端に位置する。そして、画像形成装置の電源がONの状態で原稿10の画像を読み取る旨の指示が与えられたときに、第1移動枠13及び第2移動枠14は、図1に実線で示すように原稿10を走査するために画像読取部1の内部を右方向へと移動する。
また、機内温度センサ17は、画像形成装置の電源をONにした時点での各反射鏡13b,14a近傍の空気の温度をできるだけ正確に検出でき、且つ、結露防止ヒータ19の熱の影響を直接に受けないように、図1に波線で示す第2移動枠14の下部付近に設置される。また、機内湿度センサ18は、画像形成装置の電源をONにした時点での各反射鏡13b,14a近傍の空気の湿度をできるだけ正確に検出できるように、図1に波線で示す第2移動枠14の下部付近に設置される。更に、結露防止ヒータ19は、機内温度センサ17に結露防止ヒータ19の熱の影響を直接に与えず、且つ、画像読取部1の内部が均一に暖められるように、画像読取部1の中央部付近に設置される。
一方、図1に示すように、仕切り板3によって画像読取部1と区画された画像形成部2には、感光ドラム20と、この感光ドラム20の表面全体を帯電させる帯電装置21と、CCD16で形成される画像データに基づく静電潜像を感光ドラム20の表面に形成するためにこの感光ドラム20の表面にレーザ光を照射する露光装置22と、感光ドラム20の表面のうちの静電潜像が形成された部分にトナー23aを付着させることで現像を行う現像装置23と、感光ドラム20の表面に付着したトナー23aを記録紙に転写する転写装置24と、記録紙に転写されたトナー23aを記録紙に定着させる定着装置25と、定着装置25で生じる熱を画像形成装置の外部へ放熱することで画像形成装置の内部を冷却する冷却ファン26と、画像形成部2で生じる熱を断熱する断熱材27によって感光ドラム20、現像装置23、転写装置24、及び定着装置25が設置される空間と区画された空間に設置されるとともに画像形成装置の外部と連通する連通穴(不図示)を通じて画像形成装置の外部の温度(以下、「機外温度」と呼ぶ)を検出する機外温度センサ28と、が設置されている。
尚、画像読取部1と画像形成部2とを区画する仕切り板3には、CCD16と露光装置22とに接続する配線の他、各種配線を通すための穴(不図示)が設けられており、この穴を通じて画像読取部1と画像形成部2とが連通している。よって、画像読取部1の内部の空気と画像形成部2の内部の空気とは、この穴を通って自由に出入りできる。
また、図1に示すように、この画像形成部2には、給紙カセット30と、この給紙カセット30から記録紙を送り出す給紙ローラ31と、この給紙ローラ31から送り出された記録紙を搬送する搬送ローラ32と、この搬送ローラ32を通過した記録紙の向きを矯正するとともに記録紙が搬送されるタイミングを調整する一対のレジストローラ33と、この一対のレジストローラ33から感光ドラム20へ記録紙を搬送するとともに感光ドラム20を通過した記録紙を定着装置25へ搬送する搬送ガイド34と、定着装置25を通過した記録紙を画像形成装置の外部へ排出するための排紙ローラ35と、この排紙ローラ35から画像形成装置の外部へ排出された記録紙を貯めておくための排紙トレイ36と、が設置されている。
更に、図2に示すように、この画像形成装置は、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とを有するパラメータ計測部としての温湿度計測部40と、日付及び時刻を計測する日時計測部としてのリアルタイム・クロック41と、ユーザが各種画像形成条件の入力や結露防止制御機能のON/OFFの選択などを行うための表示画面(不図示)を備える操作部42と、機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とによる機内温度と機内湿度と機外温度との計測値、ユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻、及び各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間を記憶するメモリ43と、CCD16、結露防止ヒータ19、温湿度計測部40、リアルタイム・クロック41、操作部42、制御部46、及び感光ドラム20、帯電装置21、露光装置22、現像装置23、転写装置24、定着装置25、及び冷却ファン26等の各電子部品44に電力を供給するための電源部45と、ユーザが操作部42で入力した情報と温湿度計測部40における計測値とリアルタイム・クロック41による計測値とが入力されるとともにCCD16、結露防止ヒータ19、温湿度計測部40、リアルタイム・クロック41、操作部42、及び上述した各電子部品44の動作を制御する制御部46と、を備えている。
そして、温湿度計測部40は、画像形成装置の電源のON/OFFに関わらず常に電源部45から電力を供給されており、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とにより常に機内温度と機内湿度と機外温度とを計測する。また、リアルタイム・クロック41は、画像形成装置の電源のON/OFFに関わらず常に電源部45から電力を供給されており、常に日付及び時刻を計測する。また、結露防止ヒータ19は、画像形成装置の電源がOFFの状態において、制御部46が各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあると判断したときにだけ電源部45から電力を供給されて点灯する。
このような構成の画像形成装置において、帯電装置21は、図1に示す帯電ローラ21aを備えており、帯電した帯電ローラ21aの放電によって感光ドラム20の表面をマイナスに帯電させる。また、図1に示すように、露光装置22は、感光ドラム20へ向けてレーザ光を照射するものであり、感光ドラム20のうちレーザ光が当たった部分をプラスに帯電させることでこの部分に静電潜像を形成する。
また、図1に示すように、現像装置23は、その内部に収容されるトナー23aを感光ドラム20へ供給するための現像ローラ23bを備えており、感光ドラム20の表面に形成された静電潜像にトナー23aを付着させることで現像を行う。また、転写装置24は、図1に示す転写ローラ24aを備えており、この転写ローラ24aと感光ドラム20との間に形成されるニップ部を記録紙が通過する際に、プラスに帯電した転写ローラ24aに感光ドラム20に付着したトナー23aを引き寄せることでこのトナー23aを記録紙に転写する。
更に、図1に示すように、定着装置25は、定着ローラ25aとこの定着ローラ25aを加熱するための定着ヒータ25bとこの定着ローラ25aに圧接される加圧ローラ25cとを備えている。そして、定着装置25は、定着ローラ25aと加圧ローラ25cとの間に形成されるニップ部を記録紙が通過する際に、定着ローラ25aの熱によって記録紙に転写されたトナー23aを溶解させるとともに加圧ローラ25cによって記録紙に圧力を加えることでトナー23aを記録紙に定着させる。
このように構成された画像形成装置において、画像形成装置の電源をONにすると、図2に示すように、電源部45からCCD16、操作部42、制御部46、及び光源13a、第1移動枠13、第2移動枠14、感光ドラム20、帯電装置21、露光装置22、現像装置23、転写装置24、定着装置25、及び冷却ファン26等の各電子部品44のそれぞれへ電力が供給される。そして、制御部46からの制御信号により、CCD16、操作部42、及び上述した各電子部品44がそれぞれ制御される。よって、図1に示す画像形成装置において、原稿10の画像を読み取る画像読取動作が行われるとともに、画像形成動作として帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、及び定着工程の各工程が順に行われる。
具体的には、画像形成装置の電源をONにした後、ユーザがコンタクトガラス11上の所定位置に原稿10を載置し、操作部42に設置されたスタートボタン(不図示)を押下すると、ユーザの指示に従った情報が操作部42から制御部46へ送られる。制御部46は、操作部42から送られてきた情報に基づき、コンタクトガラス11上に載置された原稿10の画像を読み取るために第1移動枠13及び第2移動枠14を図1に示す画像読取部1の右方向に移動させる。このとき、第1移動枠13の内部に設置された光源13aから原稿10へ向けてレーザ光が照射され、原稿10の読み取り面で反射した光が第1移動枠13の反射鏡13bで反射する。
続いて、第1移動枠13の反射鏡13bで反射した光は、第2移動枠14の内部に設置された2つの反射鏡14aで順に反射し、集光レンズ15で集光された後にCCD16へ入射する。CCD16に入射した光は、このCCD16において電気信号に変換され、レッド、グリーン、及びブルーの3つの成分に色分解した画像データが生成される。CCD16において生成された画像データは制御部46へ送られ、この制御部46においてシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4つの色で表現される画像データに変換された後、露光装置22に送られる。
また、制御部46は、ユーザが操作部42のスタートボタン(不図示)を押下することによって操作部42から送られてきた情報に基づき、画像形成装置内部の各電子部品44に制御信号を送信する。これにより、画像形成部2では、図1に実線の矢印で示すように、給紙ローラ31によって給紙カセット30から記録紙が送り出され、給紙カセット30から送り出された記録紙が搬送ローラ32へ搬送される。搬送ローラ32を通過した記録紙は、一対のレジストローラ33においてその向きが矯正されるとともに感光ドラム20への搬送タイミングを調整された後、搬送ガイド34を通って感光ドラム20と転写ローラ24aとの間のニップ部へ搬送される。
このように記録紙が感光ドラム20へ向かって搬送されるとき、まず、帯電装置21が、帯電工程において帯電ローラ21aの放電により感光ドラム20の表面全体を帯電させるとともに、露光装置22が、制御部46から送られてきた画像データに基づき露光工程において感光ドラム20へ向けてレーザ光を照射し、感光ドラム20の表面のうちレーザ光が当たった部分に静電潜像を形成する。
次に、現像装置23が、現像工程において帯電したトナー23aを現像ローラ23bにより感光ドラム20へ供給することで感光ドラム20の表面に形成された静電潜像にこのトナー23aを付着させて現像を行う。続いて、転写装置24が、転写工程において感光ドラム20と転写ローラ24aとの間のニップ部を通過する記録紙に感光ドラム20の表面に付着したトナー23aを転写する。そして、転写工程においてトナー23aが転写された記録紙は、搬送ガイド34を通って定着装置25へ向けて搬送される。
また、制御部46から定着ヒータ25bへ出力される制御信号をONとすることで電源部45から定着ヒータ25bへの電力の供給が開始され、この定着ヒータ25bによって定着ローラ25aが加熱される。そして、定着装置25が、定着工程において定着ローラ25aと加圧ローラ25cとの間のニップ部を通過する記録紙に付着したトナー23aを定着ローラ25aの熱によって溶解させるとともに加圧ローラ25cによって記録紙に圧力を加えることで、トナー23aを記録紙に定着させる。その後、定着装置25を通過した定着工程においてトナー23aが定着した記録紙は、排紙ローラ35によって画像形成装置の外部へ送り出され、排紙トレイ36へ排出される。
このような動作を行う画像形成装置では、冬場の朝などにおいて、画像形成装置の電源をONにするとき、各反射鏡13b,14aの表面温度がこの画像形成装置が設置される部屋の温度(即ち、機外温度)と概ね等しい温度まで低下している。この状態において、画像形成装置の電源をONにすると、定着ローラ25aが加熱され、この加熱された定着ローラ25aの熱が定着装置25全体へ伝わることによって定着装置25近傍の冷たい空気が暖められる。そして、この暖められた空気が画像形成装置の内部を対流することによって、この暖められた空気が温度の低下した各反射鏡13b,14aの表面に触れたときに、各反射鏡13b,14aが結露するおそれがある。
また、冬場の朝において、画像形成装置が設置される部屋が冷え切った状態から暖房器具によってある程度の温度にまで暖められたとき、画像形成装置の内部の空気は画像形成装置の隙間から入ってくる画像形成装置の外部の空気によって少しは暖められているものの、各反射鏡13b,14aの表面温度は低いままである。つまり、画像形成装置の外部の温度と各反射鏡13b,14aの表面温度との温度差が大きくなっている。この状態において、画像形成装置の電源をONにすると、冷却ファン26の駆動により、画像形成装置の内部の冷たい空気が画像形成装置の外部に排出されるとともに画像形成装置の隙間から画像形成装置の外部の暖かい空気が画像形成装置の内部に取り込まれる。そして、画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の暖かい空気が各反射鏡13b,14aの表面に触れたときに、各反射鏡13b,14aが結露するおそれがある。
よって、この画像形成装置では、各反射鏡13b,14aの結露を防止するための制御として、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したときに、次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻の予測が行われる。このとき、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあれば、各反射鏡13b,14aが結露するおそれがある旨の内容を操作部42の表示画面に表示する。
そして、操作部42の表示画面に表示された内容に基づきユーザが結露防止制御機能をONにすることを選択すると、画像形成装置の電源がOFFのときに結露防止制御機能がONとなり、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御が行われる。一方、操作部42の表示画面に表示された内容に基づき、ユーザが結露防止制御機能をOFFにすることを選択すると、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御が行われず、ユーザが次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻まで結露防止ヒータ19の電源がOFFのままとなる。これらの点について、以下に詳細に説明する。
まず、図2に示すメモリ43には、上述のように、機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件が予め記憶されている。ここで、各反射鏡13b,14aの結露は、定着装置25の熱によって暖められた定着装置25近傍の空気と、冷却ファン26の駆動により画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の暖かい空気の両方の影響により発生する。
そして、各反射鏡13b,14aの結露が定着装置25の熱によって暖められた定着装置25近傍の空気の影響により発生すると考えると、各反射鏡13b,14aの表面温度と機内温度と機内湿度との関係により、各反射鏡13b,14aが結露するか否かが決定される。すなわち、画像形成装置の電源をONとしたときの機内温度と各反射鏡13b,14aの表面温度とは概ね等しいため、画像形成装置の電源をONとしたときの機内温度及び機内湿度と画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合とに基づき、各反射鏡13b,14aの結露発生条件が求められる。
また、各反射鏡13b,14aの結露が冷却ファン26の駆動により画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の暖かい空気の影響により発生すると考えると、各反射鏡13b,14aの表面温度と機内温度と機内湿度と機外温度との関係により、各反射鏡13b,14aが結露するか否かが決定される。すなわち、画像形成装置の電源をONとしたときの機内温度と各反射鏡13b,14aの表面温度とは概ね等しいため、画像形成装置の電源をONとしたときの機内温度、機内湿度、及び機外温度と画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合とに基づき、各反射鏡13b,14aの結露発生条件が求められる。
また、画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合は、画像形成装置の容積によって異なる。すなわち、画像形成装置の容積が大きければ大きい程、定着装置25の熱によって暖められた定着装置25近傍の空気や画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の暖かい空気が、各反射鏡13b,14aの設置場所まで移動する間に、画像形成装置の内部の冷たい空気に触れることよって冷やされ易くなる。逆に、画像形成装置の容積が小さければ小さい程、定着装置25の熱によって暖められた定着装置25近傍の空気や画像形成装置の内部に取り込まれた画像形成装置の外部の暖かい空気が、各反射鏡13b,14aの設置場所まで移動する間に、画像形成装置の内部の冷たい空気に触れることよって冷やされ難くなる。
よって、互いに容積の異なる画像形成装置の機種ごとに、画像形成装置の電源をONとしたときの機内温度、機内湿度、及び機外温度の値を様々に設定するとともに画像形成装置の電源をONにしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合を算出することで、機内温度と機内湿度と機外温度との関係による各反射鏡13b,14aの結露発生条件が画像形成装置の機種ごとに予め求められる。そして、画像形成装置の製造時に、画像形成装置の機種ごとに、機内温度と機内湿度と機外温度との関係による各反射鏡13b,14aの結露発生条件をメモリ43に記憶させる。
また、図2に示すメモリ43には、上述のように、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻に基づくユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻が蓄積して記憶される。つまり、ユーザが画像形成装置の電源をONにするたびに、制御部46がリアルタイム・クロック41を参照してユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻を確認する。続いて、制御部46によって確認されたユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻がメモリ43に記憶される。
そして、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したとき、蓄積して記憶されるユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻がメモリ43から読み出され、制御部46において、日時予測手段によって画像形成装置の電源をONにした時刻が平均化されて次に画像形成装置の電源をONにする時刻の予測が行われるとともに、日時予測手段によって画像形成装置の電源をONにした日付の履歴に基づき次に画像形成装置の電源をONにする日付の予測が行われる。
尚、予測される次に画像形成装置の電源をONにする時刻は、リアルタイム・クロック41に曜日を計測する機能を搭載することにより、同じ曜日ごとに、ユーザが画像形成装置の電源をONにした時刻をユーザが画像形成装置の電源をONにした日数で割ることで求めるようにしてもよい。
例えば、毎週の月曜日から金曜日まで画像形成装置の電源をONにしたことがメモリ43に記憶されていれば、ユーザが今週の金曜日に画像形成装置の電源OFFを指示したとき、制御部46において、次に画像形成装置の電源をONにする日付が次週の月曜日であると予測される。そして、メモリ43に蓄積して記憶される月曜日に画像形成装置の電源をONにした時刻を月曜日に画像形成装置の電源をONにした日数で割ることにより、予測される次に画像形成装置の電源をONにする時刻が求められる。
或いは、予測される次に画像形成装置の電源をONにする時刻は、曜日に関係なく、ユーザが画像形成装置の電源をONにした時刻をユーザが画像形成装置の電源をONにした日数で割ることで求めるようにしてもよい。
更に、図2に示すメモリ43には、上述のように、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とによる機内温度と機内湿度と機外温度との計測値がリアルタイム・クロック41による日付及び時刻の計測値と関連付けて蓄積して記憶される。具体的に、制御部46は、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻を参照し、例えば10分おきに機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を温湿度計測部40から取得する。そして、制御部46は、温湿度計測部40から取得した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値のそれぞれをリアルタイム・クロック41による日付及び時刻の計測値と関連付けてメモリ43に記憶する。
また、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したとき、蓄積して記憶される機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とによる機内温度と機内湿度と機外温度との計測値がメモリ43から読み出される。そして、制御部46において、上述のように、日時予測手段によって次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻の予測が行われるとともに、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とが、その時刻における機内温度と機内湿度と機外温度との計測値をそれぞれ平均化することによりパラメータ予測手段によって算出される。
尚、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とによる機内温度と機内湿度と機外温度との計測値は、新しいものから順に一週間分程度の計測値がそれぞれメモリ43に記憶されるようにすればよい。
そして、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とは、メモリ43に蓄積して記憶される機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を、同じ時刻ごとに、画像形成装置の電源をONにした日と画像形成装置の電源がOFFのままであった日の合計日数で割ることによりそれぞれ求めるようにしてもよい。
例えば、予測される次に画像形成装置の電源をONにする時刻が午前9時であれば、メモリ43に蓄積して記憶される午前9時における機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を画像形成装置の電源をONにした日と画像形成装置の電源がOFFのままであった日の合計日数で割ることにより、予測される次に画像形成装置の電源をONにする時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とがそれぞれ求められる。
或いは、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とは、メモリ43に蓄積して記憶される画像形成装置の電源をONにした日における機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を、同じ時刻ごとに、画像形成装置の電源をONにした日数で割ることによりそれぞれ求めるようにしてもよい。
或いは、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とは、リアルタイム・クロック41に曜日を計測する機能を搭載することにより、メモリ43に蓄積して記憶される機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を、同じ曜日で、且つ、同じ時刻ごとに、画像形成装置の電源をONにした日と画像形成装置の電源がOFFのままであった日の合計日数で割ることによりそれぞれ求めるようにしてもよい。
例えば、予測される次に画像形成装置の電源をONにする曜日及び時刻が月曜日の午前9時であれば、メモリ43に蓄積して記憶される月曜日の午前9時における機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を画像形成装置の電源をONにした日と画像形成装置の電源がOFFのままであった日の合計日数で割ることにより、予測される次に画像形成装置の電源をONにする曜日及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とがそれぞれ求められる。
或いは、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とは、リアルタイム・クロック41に曜日を計測する機能を搭載することにより、メモリ43に蓄積して記憶される画像形成装置の電源をONにした日の機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を、同じ曜日で、且つ、同じ時刻ごとに、画像形成装置の電源をONにした日数で割ることによりそれぞれ求めるようにしてもよい。
このように、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示すると、電源部45から光源13a、第1移動枠13、第2移動枠14、CCD16、及び上述した各電子部品44のそれぞれへの電力供給が遮断される。そして、制御部46において、結露有無判定手段が予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度と、メモリ43から読み出した機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較し、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあるか否かの判断を行う。
この判断結果により、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがないことを確認すると、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をOFFとすることを決定する。また、その直後に、操作部42への電力供給を停止する旨の制御信号が制御部46から電源部45へ送信されることによって、電源部45から操作部42への電力供給が停止される。
一方、この判断結果により、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあることを確認すると、結露防止制御機能のON/OFFをユーザに選択させるための制御信号が制御部46から操作部42へ送信されることによって、操作部42の表示画面に「結露防止制御機能をONにしますか。結露防止制御機能をOFFにしますか。」等のメッセージが表示される。そして、操作部42に表示された内容に基づきユーザが結露防止制御機能をONにすることを選択すると、ユーザの指示に従った情報が操作部42から制御部46へ送られ、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をONとすることを決定する。また、その直後に操作部42への電力供給が停止されるとともに、画像形成装置の電源がOFFのときに結露防止制御機能がONとなり、制御部46によって結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御が行われる。
すなわち、制御部46では、結露防止制御設定手段がメモリ43に記憶された各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間を参照し、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻から各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間を引くことで結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻を設定する。そして、画像形成装置の電源がOFFのときに、制御部46は、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻が結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に達したことを確認すると、結露防止制御機能をONとして、そのときに温湿度計測部40で計測した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得する。また、制御部46は、機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件をメモリ43から読み出す。
尚、各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間については、画像形成装置の電源をONとした時点での機内温度と機内湿度と機外温度とを様々な値に設定することで各反射鏡13b,14aの結露を確実に防止できる結露防止ヒータ19の最長の点灯時間を画像形成装置の機種ごとに予め求めておき、その最適値を画像形成装置の製造時に図2に示すメモリ43に記憶させる。
そして、制御部46は、温湿度計測部40から取得した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43から読み出した機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較し、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立しているか否かを判断する。
この判断結果により、制御部46が、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立していることを確認すると、結露防止ヒータ19の電源をONとする制御信号を電源部45に送信することによって、結露防止ヒータ19を点灯させる。一方、この判断結果により、制御部46が、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立していないことを確認すると、次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻まで結露防止ヒータ19の電源がOFFの状態に保たれる。
このように構成された画像形成装置において、画像形成装置の電源がONのときの動作を図3及び図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、上述した画像形成装置の動作と重複する部分については、その詳細な説明を省略する。
まず、画像形成装置の電源がONとなっているときに、原稿10の画像を読み取る画像読取動作及び読み取られた画像データに基づき記録紙に画像を形成する画像形成動作が行われる(ステップS11)。
続いて、制御部46において、画像読取動作及び画像形成動作が終了したか否かの判断が行われる(ステップS12)。このとき、制御部46が画像読取動作及び画像形成動作が終了していないことを確認すると(ステップS12でNo)、ステップS11に戻って画像読取動作及び画像形成動作が再び行われる。
一方、このとき、制御部46が画像読取動作及び画像形成動作が終了したことを確認すると(ステップS12でYes)、次に、制御部46において、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したか否かの判断が行われる(ステップS13)。このとき、制御部46が、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したことを確認すると(ステップS13でYes)、蓄積して記憶されるユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻がメモリ43から読み出される。そして、制御部46において、日時予測手段によって画像形成装置の電源をONにした時刻が平均化されて次に画像形成装置の電源をONにする時刻の予測が行われるとともに、日時予測手段によって画像形成装置の電源をONにした日付の履歴に基づき次に画像形成装置の電源をONにする日付の予測が行われる(ステップS14)。
続いて、蓄積して記憶される機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とによる機内温度と機内湿度と機外温度との計測値がメモリ43から読み出され、制御部46において、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度とが、その時刻における機内温度と機内湿度と機外温度との計測値をそれぞれ平均化することによりパラメータ予測手段によって算出される(ステップS15)。
そして、制御部46において、結露有無判定手段が予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻における機内温度と機内湿度と機外温度と、メモリ43から読み出した機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較し、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあるか否かの判断を行う(ステップS16)。このとき、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがないことを確認すると(ステップS16でNo)、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をOFFとすることを決定し、結露防止制御機能をOFFとする(ステップS17)。
一方、このとき、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあることを確認すると(ステップS16でYes)、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に結露発生のおそれがある旨の表示と結露防止制御選択部による結露防止制御機能のON/OFFを選択するための表示が操作部42の表示画面になされる(ステップS18)。
続いて、制御部46において、操作部42の表示画面に表示された内容に基づき、ユーザが結露防止制御機能をONにすることを選択したか、或いは、ユーザが結露防止制御機能をOFFにすることを選択したかの判断が行われる(ステップS19)。このとき、制御部46が、ユーザが結露防止制御機能をOFFにすることを選択したことを確認すると(ステップS19でNo)、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をOFFとすることを決定し、結露防止制御機能をOFFとする(ステップS17)。
一方、このとき、制御部46が、ユーザが結露防止制御機能をONにすることを選択したことを確認すると(ステップS19でYes)、結露防止制御決定手段が結露防止制御機能をONとすることを決定する。そして、制御部46において、結露防止制御設定手段がメモリ43に記憶された各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間を参照し、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日の時刻から各反射鏡13b,14aの結露を防止するために必要な結露防止ヒータ19の点灯時間を引くことで結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻を設定する(ステップS20)。
続いて、制御部46が、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻を参照することで、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻の監視を開始する(ステップS21)。そして、ステップS17において制御部46が結露防止制御機能をOFFにすると、或いは、ステップS21において制御部46が結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻の監視を開始すると、画像形成装置の電源がOFFとなり(ステップS22)、処理が終了する。
また、このように構成された画像形成装置において、画像形成装置の電源がOFFのときの動作を図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。尚、上述した画像形成装置の動作と重複する部分については、その詳細な説明を省略する。
画像形成装置の電源がOFFになると、制御部46において、まず、画像形成装置の電源がONのときに結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻を監視する指示がなされたか否かの判断が行われる(ステップS31)。このとき、制御部46が、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻を監視する指示がなされていないことを確認すると(ステップS31でNo)、次に、制御部46において、ユーザが画像形成装置の電源ONを指示したか否かの判断が行われる(ステップS32)。
一方、このとき、制御部46が、結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻を監視する指示がなされたことを確認すると(ステップS31でYes)、次に、制御部46において、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻が結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に達したか否かの判断が行われる(ステップS33)。このとき、制御部46が、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻が結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に達したことを確認すると(ステップS33でYes)、結露防止制御機能をONにする(ステップS34)。
続いて、制御部46において、ユーザが画像形成装置の電源ONを指示したか否かの判断が行われる(ステップS35)。このとき、制御部46が、ユーザが画像形成装置の電源ONを指示していないことを確認すると(ステップS35でNo)、ユーザが画像形成装置の電源をONにするまで結露防止制御機能をONの状態に保つ(ステップS34参照)。一方、このとき、制御部46が、ユーザが画像形成装置の電源ONを指示したことを確認すると(ステップS35でYes)、結露防止制御機能をOFFにする(ステップS36)。
そして、ステップS32において制御部46がユーザが画像形成装置の電源ONを指示したことを確認すると(ステップS32でYes)、或いは、ステップS36において制御部46が結露防止制御機能をOFFにすると、画像形成装置の電源がONとなり(ステップS37)、処理が終了する。
また、図5に示すフローチャートにおいて結露防止制御機能がONとなると(ステップS34)、画像形成装置において以下の動作が行われる。この画像形成装置の動作を図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を開始する日付及び時刻に達して結露防止制御機能がONになると、制御部46が温湿度計測部40で計測した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値をそれぞれ取得する(ステップS41)。
続いて、制御部46において、温湿度計測部40から取得した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43から読み出した機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件、とが比較され、各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立しているか否かの判断が行われる(ステップS42)。
このとき、制御部46が、各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立していないことを確認すると(ステップS42でNo)、結露防止ヒータ19の電源がOFFの状態に保たれる(ステップS43)。一方、このとき、制御部46が、各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立していることを確認すると(ステップS42でYes)、結露防止ヒータ19の電源をONにして結露防止ヒータ19を点灯させる(ステップS44)。
続いて、制御部46において、結露防止制御機能をOFFにしたか否かの判断が行われる(ステップS45)。このとき、制御部46が、結露防止制御機能をOFFにしたことを確認すると(ステップS45でYes)、結露防止ヒータ19の電源がONの状態にあれば結露防止ヒータの電源をOFFにして(ステップS46)、処理を終了する。
一方、このとき、制御部46が結露防止制御機能がONの状態にあることを確認すると(ステップS45でNo)、次に、制御部46において、ステップS41で温湿度制御部40から機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得してから所定時間が経過したか否かの判断が行われる(ステップS47)。
このとき、制御部46が、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻に基づき、ステップS41で温湿度制御部40から機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得してから所定時間が経過したことを確認すると(ステップS47でYes)、ステップS41に戻って温湿度計測部40で計測した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値をそれぞれ取得する。続いて、ステップS42からステップS45までの動作が繰り返し行われる。
一方、このとき、制御部46が、リアルタイム・クロック41が計測する日付及び時刻に基づき、ステップS41で温湿度制御部40から機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得してから所定時間が経過していないことを確認すると(ステップS47でNo)、ステップS41で温湿度制御部40から機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得してから所定時間が経過するまでステップ47の動作が行われる。
このように、結露防止制御機能がONとなっているときには、一定時間が経過するごとに制御部46が温湿度制御部40から機内温度と機内湿度と機外温度との計測値を取得する。そして、制御部46において、温湿度制御部40から取得した機内温度と機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43から読み出した機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、が比較され、各反射鏡13b,14aが結露する条件が成立しているか否かの判断が行われる。
このように、本実施形態では、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したとき、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあるか否かを制御部46が判断するようにしている。このため、ユーザが画像形成装置の電源をOFFにした日付及び時刻から予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻までの間に結露発生条件が成立するおそれがあるものの、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがない場合に、結露防止制御機能をOFFとすることができる。よって、画像形成装置内部の各反射鏡13b,14aの結露防止に要する画像形成装置の消費電力を低減させることができる。
また、本実施形態では、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したときに結露防止制御機能をONにすることを選択すると、結露防止制御機能がONとなる日付及び時刻に達したときに結露発生条件が成立しているか否かの判断が行われる。そして、結露発生条件が成立している場合に、結露防止ヒータ19の電源をONとして結露防止ヒータ19を点灯させる。すなわち、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したときに結露防止制御機能をONにすることを選択すると、結露防止制御機能がONとなる日付及び時刻に達するまで結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御が開始されない。よって、画像形成装置内部の各反射鏡13b,14aが結露するおそれがある場合でも、結露防止制御機能がONとなる日付及び時刻に達するまで結露防止ヒータ19の電源のON/OFF制御を行わずに済むため、画像形成装置内部の各反射鏡13b,14aの結露防止に要する画像形成装置の消費電力をより一層低減させることができる。
尚、上記画像形成装置では、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したとき、制御部46が予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあることを確認すると、操作部42の表示画面にその旨を表示してユーザに結露防止制御機能のON/OFFを選択させるようにしているが、これに限るものではない。すなわち、上記画像形成装置において、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したとき、制御部46が、予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあることを確認すると、その旨を表示画面に表示してユーザの意志により判断するではなく、制御部46が自動的に結露防止制御機能をONにすることを判断するようにしてもよい。
また、上記画像形成装置では、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したときに、蓄積して記憶されるユーザが画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻をメモリ43から読み出し、制御部46において、画像形成装置の電源をONにした時刻を平均化して次に画像形成装置の電源をONにする時刻の予測を行うとともに画像形成装置の電源をONにした日付の履歴に基づき次に画像形成装置の電源をONにする日付の予測を行うようにしているが、これに限るものではない。
すなわち、上記画像形成装置に、次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻をユーザが操作部42より入力できる機能を搭載することにより、ユーザが画像形成装置の電源OFFを指示したときにユーザが次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻を操作部42より入力すれば、このユーザが入力した次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各反射鏡13b,14aが結露するおそれがあるか否かを判断するようにしてもよい。
更に、上記画像形成装置では、画像形成装置の電源がON/OFFの状態に関わらず常に機内湿度センサ18を用いて機内湿度を計測することとしているが、これに限るものではない。すなわち、画像形成装置の電源がONの状態で、且つ、画像形成動作が行われているとき、感光ドラム20に流れ込む電流の値を計測することにより、この感光ドラム20に流れ込む電流の値から機内湿度を算出するようにしてもよい。
ここで、画像形成装置の電源がONの状態で、且つ、画像形成動作が行われているとき、感光ドラム20には一定の大きさの電圧が印加される。また、機内湿度が上昇するにつれ、画像形成装置内部の空気の電気抵抗が小さくなる。よって、画像形成装置の電源がONの状態で、且つ、画像形成動作が行われているとき、機内湿度が上昇するにつれて感光ドラム20に流れ込む電流量が多くなる。
このように、画像形成装置の電源がONの状態で、且つ、画像形成動作が行われているとき、感光ドラム20に流れ込む電流量を計測することによってこの感光ドラム20に流れ込む電流量から機内湿度を算出できる。これにより、画像形成装置の電源がONの状態で、且つ、画像形成動作が行われているとき、機内湿度センサ18に電力を供給する必要がなくなるため、画像形成装置の消費電力を低減することができる。
また、上記画像形成装置では、機内温度センサ17と機内湿度センサ18と機外温度センサ28とを用いて機内温度と機内湿度と機外温度とを計測し、この機内温度と機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43に記憶された機内温度と機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較することで各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断するようにしているが、この限りではない。すなわち、機内湿度センサ18と機外温度センサ28とを用いて機内湿度と機外温度とを計測し、この機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43に記憶された機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較することで各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断するようにしてもよい。
ここで、画像形成装置の電源をOFFとしてから次に画像形成装置の電源をONとするまでの時間が十分に長ければ、すなわち、前日の晩に画像形成装置の電源をOFFとしてその翌日の朝に画像形成装置の電源をONとする場合などには、次に画像形成装置の電源をONとするときの機外温度と機内温度と各反射鏡13b,14aの表面温度とが概ね等しくなる。このため、次に画像形成装置の電源をONとするときの機外温度が分かれば、次に画像形成装置の電源をONとするときの機内温度と各反射鏡13b,14aの表面温度とを推測できる。
そこで、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度と機内湿度とを様々に設定するとともに画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合を計測する。そして、これらの値に基づき画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度及び機内湿度と画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合との関係を求めることで、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度及び機内湿度から画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合を推測できる。
このように、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度及び機内湿度と、推測される画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合とに基づき、各反射鏡13b,14aの結露発生条件が予め求められる。そして、画像形成装置の製造時に、画像形成装置の機種ごとに、機内湿度と機外温度との関係による各反射鏡13b,14aの結露発生条件をメモリ43に記憶させる。これにより、機内湿度センサ18と機外温度センサ28とを用いて機内湿度と機外温度とを計測し、この機内湿度と機外温度との計測値と、メモリ43に記憶された機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較することで、各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断することができる。
或いは、上記画像形成装置において、機外温度センサ28を用いて機外温度を計測し、この機外温度の計測値とメモリ43に記憶された機外温度に基づいて決定される結露発生条件とを比較することで、各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断するようにしてもよい。
ここで、上述のように、画像形成装置の電源をOFFとしてから次に画像形成装置の電源をONとするまでの時間が十分に長ければ、次に画像形成装置の電源をONとするときの機外温度から次に画像形成装置の電源をONとするときの機内温度と各反射鏡13b,14aの表面温度とを推測できる。
そこで、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度を様々に設定するとともに画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合を計測する。そして、これらの値に基づき画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度と画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合との関係を求めることで、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度から画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合を推測できる。
このように、画像形成装置の電源をONとしたときの機外温度と、推測される画像形成装置の電源をONとしてから一定時間が経過した後の機内温度の上昇割合と、に基づき、各反射鏡13b,14aの結露発生条件が予め求められる。そして、画像形成装置の製造時に、画像形成装置の機種ごとに、機外温度に基づいて決定される各反射鏡13b,14aの結露発生条件をメモリ43に記憶させる。これにより、機外温度センサ28を用いて機外温度を計測し、この機外温度の計測値とメモリ43に記憶された機外温度に基づいて決定される結露発生条件とを比較することで、各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断することができる。
尚、機外温度センサ28による機外温度の計測値とメモリ43に記憶された機外温度に基づいて決定される結露発生条件とを比較して各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断する場合に、機内湿度を結露発生条件に加えるようにしてもよい。
すなわち、地域や時期の違いにより様々な値に設定された機内湿度をメモリ43に記憶させる。そして、画像形成装置の設置時に、この画像形成装置が設置される地域を入力する。また、リアルタイム・クロック40が計測する日付及び日時を参照することで、ユーザが画像形成装置の電源をONとするときの時期が求められる。これにより、機外温度センサ28による機外温度の計測値及び地域と時期とにより推測される機内湿度と、メモリ43に記憶された機内湿度と機外温度とに基づいて決定される結露発生条件と、を比較することで、各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断することができる。
また、上記画像形成装置では、機内温度と機内湿度と機外温度の3つのパラメータに基づき各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断するようにしているが、これに限らず、機内温度と機内湿度と機外温度のうちの少なくとも1つのパラメータに基づき各反射鏡13b,14aが結露するか否かを判断するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、画像形成装置に関し、特に、装置内部に設置された各部品の結露を防止するための制御を行うものについて有用である。
実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置の電源ON時における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の電源ON時における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の電源OFF時における画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置において、結露防止制御機能をONとしたときの画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像読取部
2 画像形成部
3 仕切り板
10 原稿
11 コンタクトガラス
12 原稿カバー
13 第1移動枠
13a 光源
13b,14a 反射鏡
14 第2移動枠
15 集光レンズ
16 CCD
17 機内温度センサ
18 機内湿度センサ
19 結露防止ヒータ
20 感光ドラム
21 帯電装置
21a 帯電ローラ
22 露光装置
23 現像装置
23a トナー
23b 現像ローラ
24 転写装置
24a 転写ローラ
25 定着装置
25a 定着ローラ
25b 定着ヒータ
25c 加圧ローラ
26 冷却ファン
27 断熱材
28 機外温度センサ
30 給紙カセット
31 給紙ローラ
32 搬送ローラ
33 レジストローラ
34 搬送ガイド
35 排紙ローラ
36 排紙トレイ
40 温湿度計測部
41 リアルタイム・クロック
42 操作部
43 メモリ
44 各部品
45 電源部
46 制御部

Claims (7)

  1. 装置内部を暖めることによって装置内部の各部品の結露を防止する結露防止ヒータを備えるとともに、装置内外の状態を表すパラメータに応じて前記結露防止ヒータのON/OFFを制御する結露防止制御機能を有する画像形成装置において、
    装置内外における少なくとも1つのパラメータを計測するパラメータ計測部と、
    日付及び時刻を計測する日時計測部と、
    前記パラメータ計測部による計測値を前記日時計測部が計測する日付及び時刻と関連付けて記憶するとともに画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻を記憶するメモリと、
    次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻を前記メモリに記憶された画像形成装置の電源をONにした日付及び時刻に基づき予測する日時予測手段と、
    予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻でのパラメータを前記メモリに記憶された前記パラメータ計測部による計測値に基づき予測するパラメータ予測手段と、
    予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあるか否かを前記パラメータ予測手段で予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻でのパラメータに基づき判定する結露有無判定手段と、
    画像形成装置の電源をOFFにした後の前記結露防止制御機能のON/OFFを前記結露有無判定手段の判定結果に応じて決定する結露防止制御決定手段と、を備え、
    前記結露防止制御決定手段が前記結露防止制御機能をOFFにすることを決定したときは、前記画像形成装置の電源がOFFのときに前記結露防止ヒータの電源をOFFとすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記結露防止制御決定手段が前記結露防止制御機能をONにすることを決定したときに、前記結露防止制御機能をONとして結露防止制御を開始する日付及び時刻を前記日時予測手段において予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に基づき設定する結露防止制御設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記日時計測部が計測する日付及び時刻が前記結露防止設定手段が設定した結露防止制御を開始する日付及び時刻に達すると、前記結露防止制御機能をONとして結露防止制御を開始するとともに、
    前記結露防止制御機能が、結露防止制御を開始しているときに前記パラメータ計測部による計測値に基づき装置内部の各部品が結露するおそれがあるか否かを判定し、その判定結果に応じて前記結露防止ヒータの電源のON/OFFを制御するものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置外部の温度であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置内部の湿度であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記パラメータ計測部が計測するパラメータは、装置内部の温度であることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記結露防止制御機能のON/OFFを選択するための結露防止制御選択部を備え、
    予測される次に画像形成装置の電源をONにする日付及び時刻に各部品が結露するおそれがあると前記結露有無判定手段が判断したときに、前記結露防止制御選択部での選択内容に応じて、前記結露防止制御決定手段が画像形成装置の電源をOFFにした後の前記結露防止制御機能のON/OFFを決定することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
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