JP2020160166A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストでカセットヒータの装着の有無を把握できる構成を提供する。【解決手段】CPUは、画像形成装置の電源オン時に(S1)、環境センサにより第1温度(Tmp1)を検知する(S2)と共に、冷却ファンの駆動を開始する(S3)。次いで、冷却ファンの駆動を開始してから所定時間経過後に、環境センサにより第2温度(Tmp2)を検知する(S4)。そして、CPU205は、第1温度と第2温度とに基づいて(S5)、操作パネルにカセットヒータの装着の有無に関する情報を表示(S8、S10)させるモードを実行可能である。【選択図】図7

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複数の機能を有する複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置として、カセット内に格納されたシートを加熱するヒータを備えた構成が知られている(特許文献1)。また、特許文献1には、ヒータへの通電状態と、湿度とに基づいて、ヒータのスイッチのオン、オフをユーザに指示する構成が記載されている。
特開2014−6332号公報
上述のようなヒータ(加熱手段)は、オプションとして使用される場合が多く、この場合には画像形成装置のカセット(格納部)に対してヒータを着脱可能としている。このようにヒータを着脱可能とした構成では、ヒータは、装置本体とは電気的に接続されず、装置本体とは別に電力が供給される場合がある。この場合、そのままでは、装置本体が備える制御部は、ヒータが装着されてシートが加熱されているか否かを把握できない。
このため、操作者がヒータの装着の有無を設定できるようにすることが考えられるが、操作者が設定をし忘れたり、誤った設定をしたりした場合には、装置本体の制御部がヒータの装着の有無に対応した制御を適切に行えなくなる。また、ヒータの装着の有無を検出する機構を設けることが考えられるが、このような機構を設けると製造コストが高くなる。
本発明は、低コストで加熱手段の装着の有無を把握できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、シートに画像形成する画像形成装置において、装置本体と、前記装置本体の内部に外気を吸気するファンと、前記装置本体の外部の機外温度を検知可能で、前記ファンの気流が当たる位置に配置された温度検知手段と、シートを格納する格納部であって、前記装置本体とは別に電力が供給されることで前記格納部に格納されたシートを加熱する加熱手段が着脱可能な格納部と、前記画像形成装置の状態を表示可能な表示手段と、前記画像形成装置の電源オン時に前記温度検知手段により第1温度を検知すると共に前記ファンの駆動を開始し、前記ファンの駆動を開始してから所定時間経過後に、前記温度検知手段により第2温度を検知して、前記第1温度と前記第2温度とに基づいて、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させるモードを実行可能な実行手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、シートに画像形成する画像形成装置において、装置本体と、正逆回転が可能であって、正回転では前記装置本体の内部に外気を吸気し、逆回転では前記装置本体の内部の空気を外部に排出するファンと、前記装置本体の外部の機外温度を検知可能で、前記ファンの気流が当たる位置に配置された温度検知手段と、シートを格納する格納部であって、前記装置本体とは別に電力が供給されることで前記格納部に格納されたシートを加熱する加熱手段が着脱可能な格納部と、前記画像形成装置の状態を表示可能な表示手段と、前記画像形成装置の電源オン時に前記ファンの逆回転を開始し、前記ファンの逆回転を開始してから第1時間経過後に、前記温度検知手段により第1温度を検知すると共に前記ファンの正回転を開始し、前記ファンの正回転を開始してから第2時間経過後に、前記温度検知手段により第2温度を検知して、前記第1温度と前記第2温度とに基づいて、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させるモードを実行可能な実行手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、低コストで加熱手段の装着の有無を把握できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロック図。 第1の実施形態に係るカセットヒータの斜視図。 第1の実施形態に係るカセットヒータの電気配線図。 第1の実施形態に係るカセットヒータの装着例の(a)第1例を、(b)第2例を、(c)第3例をそれぞれ示す模式図。 (a)カセットヒータを使用していない場合の、(b)カセットヒータを使用した場合の、それぞれ環境センサにより検知される電源オン時からの温度変化を示すグラフ。 第1の実施形態に係るカセットヒータの有無検知制御のフローチャート。 第2の実施形態に係る環境センサにより検知される電源オン時からの温度変化を示すグラフ。 第2の実施形態に係るカセットヒータの有無検知制御のフローチャート。 第3の実施形態に係るカセットヒータの有無検知制御の実行の可否の判断を行う制御のフローチャート。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。まず、図1を用いて、本実施形態の画像形成装置の概略構成について説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、中間転写ベルト12の回転方向に沿って画像形成ステーションPY、PM、PC、PKが直列状に配置されたタンデム型中間転写方式の画像形成装置である。このような画像形成装置100は、パーソナルコンピュータなどの外部機器から送信された画像信号や原稿読み取り装置からの画像信号などに応じて、電子写真方式により記録材としてのシート2(用紙、プラスチックシートなど)にフルカラー画像を形成する。
このような画像形成装置100は、シート2に画像を形成する画像形成動作を実行可能であって、装置本体101内に配置され、シート2に画像を形成する画像形成部110、定着器13、給送部28A、28Bなどを有する。画像形成部110は、複数の画像形成ステーションPY、PM、PC、PK、露光装置10、中間転写体としての中間転写ベルト12などを備える。画像形成ステーションPY、PM、PC、PKでは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が形成される。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成ステーションPY、PM、PC、PKは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、代表して画像形成ステーションPYについて説明し、他の画像形成ステーションの構成は、画像形成ステーションPYにおける構成に付した符号の添え字「Y」をそれぞれM、C、Kに置き換えて示し、説明を省略する。
画像形成ステーションPYには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム5Yが配設されている。感光ドラム5Yは、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム5Yの周囲には、帯電手段としての帯電器7Y、現像手段としての現像器8Y、一次転写手段としての一次転写ローラ4Yなどが配置されている。また、感光ドラム5Yの図中下方には露光装置(レーザースキャナ)10が配置されている。
感光ドラム5Y、帯電器7Y、現像器8Yは、装置本体101に着脱可能なカートリッジ22Yに搭載されている。一次転写ローラ4Yは、不図示のソレノイドを動作することによって位置を変えることができ、中間転写ベルト12と感光ドラム5Yの接触(当接)状態と離間状態を切り換えることができる。
感光ドラム5Yは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するもので、駆動モータは感光ドラム5Yを画像形成動作に応じて、図1の時計周り方向に回転させる。帯電器7Yは、感光ドラム5Yに当接して回転する帯電ローラ7YRを備え、感光ドラム5Yの表面を一様に帯電させる。露光装置10は、帯電された感光ドラム5Yの表面に露光光(レーザ光)を照射し、感光ドラム5Yの表面を選択的に露光することにより、感光ドラム5Yの表面に静電潜像を形成する。
現像器8Yは、上述のように感光ドラム5Yの表面に形成された静電潜像を現像剤により現像可能である。即ち、現像器8Yは、現像剤としてのトナーを収容すると共に、現像ローラ8YRが備えられている。現像剤担持体としての現像ローラ8YRは、感光ドラム5Yと対向して配置され、現像器8Y内の現像剤を担持して回転する。そして、現像ローラ8YRにより感光ドラム5Yとの対向部に搬送されたトナーを用いて、感光ドラム5Y上の静電潜像を現像して、トナー像とする。
フルカラー画像形成時は、中間転写ベルト12は、感光ドラム5Y、5M、5C、5Kに接触した状態で反時計周り方向に回転し、一次転写ローラ4Y、4M、4C、4Kに印加された一次転写バイアスによって各色のトナー像の転写を受ける。そして、二次転写ローラ9の位置においてシート2を挟持搬送することにより、シート2にフルカラーのトナー像が同時に重畳転写される。
一方、モノクロ画像形成時は、中間転写ベルト12は、感光ドラム5Kのみに接触した状態で反時計周り方向に回転し、一次転写ローラ4Kに印加された一次転写バイアスによってトナー像の転写を受ける。そして、二次転写ローラ9の位置においてシート2を挟持搬送することにより、シート2にモノクロのトナー像が転写される。なお、一次転写ローラ4Y、4M、4C、4K及び二次転写ローラ9は、中間転写ベルト12の回転に伴って回転する。
シート2は、格納部としての給送部28A、28Bの給送カセット1A、1Bに収納されている。そして、シート2は、給送カセット1A、1Bから、ピックアップローラ32A、32B、給送ローラ33A、33B、引き抜きローラ対34A、34Bにより搬送パス25を通ってレジストローラ対3まで搬送される。更にシート2は、中間転写ベルト12上のトナー像とタイミングを同期させて、レジストローラ対3によって二次転写ローラ9の位置まで搬送され、上述のように中間転写ベルト12からトナー像が転写される。
ここで、給送部28Aは、画像形成装置100と一体となった標準フィーダであり、給送部28Bは、装置本体101に対して着脱可能なオプションフィーダである。また、後述する図5に示す給送部28Cも、装置本体101に対して着脱可能なオプションフィーダである。
定着器13は、中間転写ベルト12からトナー像が転写されたシート2を搬送しながら、転写されたトナー像をシートに定着させるものである。このような定着器13は、シート2を加熱する定着ローラ14と、シート2を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、定着ローラ14の内部にはヒータが内蔵されており、指定されたシート2の種類に適した温度になるようヒータを制御する。トナー像を保持したシート2は、定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送されると共に、熱および圧力を加えることによりトナーが表面に定着される。トナー像定着後のシート2は、排出ローラ対31により排出トレイ27に排出される。これにより画像形成動作を終了する。
これら一連の画像形成動作は、指定されたシートの種類によって処理速度(画像形成速度)が異なる。例えば、シートとして薄紙や普通紙が指定された場合の動作速度を1/1速とすると、厚紙の場合は1/2速、グロス紙の場合は1/3速で画像が形成される。
また、画像形成装置100は、装置本体101の内部(機内)を冷却するファンとして、冷却ファン40を備えている。冷却ファン40は、装置本体101の内部に外気を吸気する吸気ファンである。本実施形態では、冷却ファン40は、画像形成部110を挟んで搬送パス25や定着器13と反対側の外装カバー101A側に配置されている。また、外装カバー101Aには、外気を取り込むための開口部が形成されており、その開口部にはルーバ41が設けられている。したがって、冷却ファン40が駆動されると、ルーバ41を介して機内に外気が取り込まれる。
また、画像形成装置100は、装置本体101の外部(機外)の温度(機外温度)を検知可能な温度検知手段としての環境センサ39を有する。本実施形態の環境センサ39は、温度に加えて湿度も検知可能である。即ち、環境センサ39は、画像形成装置100が設置された場所の温度や湿度などの環境情報を検出するためのセンサであり、検出結果は、画像形成のための各種高圧の補正や後述する現像器近傍の温度を予測するために用いられる。
このような環境センサ39は、冷却ファン40の気流が当たる位置に配置されている。本実施形態では、環境センサ39は、装置本体101の外装カバー101Aと冷却ファン40との間に配置されている。特に、環境センサ39は、ルーバ41と冷却ファン40との間で、冷却ファン40の駆動により発生する気流が流れる方向(図1の左右方向)から見た場合に、ルーバ41と冷却ファン40とが重なる範囲内に配置されている。
更に、本実施形態の画像形成装置100は、加熱手段としてのカセットヒータ61を有する。カセットヒータ61は、後述する図5に示すように、給送部28A、28B、28Cの何れかの装着部30に対して着脱可能である。装着部30は、例えば、給送部28A、28B、28Cの下部に設けられている。カセットヒータ61は、給送部28A、28B、28Cの内部及び給送カセットに格納されたシート2を加熱して除湿することを目的としたヒータである。
[画像形成装置の制御部の構成]
次に、画像形成装置100の制御部全体のシステム構成について図2のブロック図を用いて説明する。画像形成装置100のエンジン制御部203は、ビデオインタフェース部204、CPU(中央演算処理装置)205、現像器予測温度検出部220、機内冷却制御部221、環境温度検出部222を有している。
コントローラ部201は、ホストコンピュータ200から画像情報と画像形成命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、ビデオインタフェース部204を介して、画像形成予約コマンド、画像形成開始コマンド及びビデオ信号をエンジン制御部203に送出する。
実行手段及び制御手段としてのCPU205は、各種センサから取得した情報に基づいて、各種アクチュエータに対して出力を行うことによって画像形成動作を完了させる。CPU205は、プログラムコード及びデータを記憶したROM206及び一時的なデータ記憶に用いるRAM207を備えている。
また、CPU205は、信号を出力しベルト駆動モータ211、第1ドラム駆動モータ212、第2ドラム駆動モータ213を回転させる。ベルト駆動モータ211は、中間転写ベルト12を張架するローラの一つである駆動ローラ18(図1)を駆動する。中間転写ベルト12は、駆動ローラ18が回転駆動することで回転する。第1ドラム駆動モータ212は、画像形成ステーションPKの感光ドラム5Kを駆動する。第2ドラム駆動モータ213は、画像形成ステーションPY、PM、PCの感光ドラム5Y、5M、5Cを駆動する。
環境センサ39は、環境情報である温度信号、湿度信号を検出し、CPU205に出力する。環境温度検出部222は、環境センサ39からの出力信号をもとに温度データを検出する。
現像器予測温度検出部220では、環境温度検出部222で検出した環境温度と、カセットヒータ61の使用状況より現像器近傍の温度を予測する。なお、カセットヒータ61は、後述するように、装置本体101とは電気的な接続関係を持たない。したがって、CPU205とカセットヒータ61とは電気的に接続されていない。このため、本実施形態では、画像形成装置100は、設定手段としての操作パネル35を有する。
操作パネル35は、装置本体101に設けられ、カセットヒータ61の装着の有無に関する情報(例えば、カセットヒータあり、カセットヒータなし)を設定可能である。例えば、操作パネル35は、タッチパネルであり、タッチパネル上の設定画面において、操作者が「カセットヒータあり」又は「カセットヒータなし」を選択することで、情報がCPU205に送られ、選択結果がRAM207に保存される。
また、操作パネル35は、画像形成装置100の状態を表示可能な表示手段でもある。例えば、操作パネル35は、画像形成装置100の動作中にシートがジャムした場合にその旨を表示したり、上述のように設定したカセットヒータの装着の有無に関する情報を表示したりする。
機内冷却制御部221は、現像器予測温度検出部220が検出した現像器近傍の予測温度に応じて冷却ファン40に信号を出力し、ファンを駆動することにより装置本体101内を冷却する。
[カセットヒータの構成]
次に、給送部28A、28B、28Cの何れか(以下、単に「給送部」と記載する場合もある)の装着部30に装着するカセットヒータ61の構成について、図1を参照しつつ図3を用いて説明する。図3は、カセットヒータ61の構成を示す斜視図である。カセットヒータ61は、カセットヒータフレーム401、カセットヒータユニット400、カセットヒータ電源ユニット402を備える。カセットヒータフレーム401の上面には、位置決めピン403a、403bが上方に突出するように設けられている。
カセットヒータ61を装着部30に装着する際には、位置決めピン403a、403bを装着部30の底面に設けられた位置決め穴に挿入することにより、カセットヒータフレーム401を装着部30に取り付ける。この状態で、カセットヒータ61は、画像形成装置100の最下部に取り付けられる。そして、カセットヒータフレーム401に設けられたカセットヒータユニット400の熱によって、装置本体101及び給送部の内部の除湿及びシート2の除湿を行う。
また、カセットヒータ電源ユニット402は、カセットヒータユニット400に電力を供給する。本実施形態では、加熱手段としてのカセットヒータ61は、給送部に装着された状態で、装置本体101(図1)とは別に電力が供給される。具体的には、カセットヒータ電源ユニット402は、商用電源などの外部電源用のプラグ受けに差し込み可能な差込プラグ404を有し、装置本体101とは別に、外部電源から電力が供給される。したがって、カセットヒータ61を使用する場合には、ユーザやサービスマンなどの操作者が差込プラグ404を電源側のプラグ受けに差し込み、使用しない場合には差込プラグ404をプラグ受けから抜く。
差込プラグ404をプラグ受けに差し込んだ状態では、カセットヒータユニット400に電力が供給され、画像形成装置100の主電源のオン、オフに拘らずカセットヒータ61が給送部内を加熱する。図4に、カセットヒータ電源ユニット402を含めた電気接続構成を示す。差込プラグ404を介して外部電源から供給された電力は、ヒューズ402L、402Nを介して、カセットヒータユニット400のヒータ線400A、400Bに供給され、ヒータ線400A、400Bが発熱する。これにより、カセットヒータ61が給送部内のシートを加熱する。
また、カセットヒータ61は、給送部に装着されても、エンジン制御部203(図2)と電気的に接続されていない。このため、エンジン制御部203のCPU205は、カセットヒータ61の制御を行えず、更には、上述したような操作者による設定操作がなければ、カセットヒータ61の装着の有無を把握できない。
図5を用いて、本実施形態におけるカセットヒータ61の装着パターンについて説明する。図5(a)は、給送部として標準フィーダである給送部28Aのみを備えた画像形成装置に対してカセットヒータ61を装着した図である。図5(b)は、標準フィーダである給送部28Aと、オプションフィーダである給送部28Bを備えた画像形成装置に対してカセットヒータ61を装着した図である。図5(c)は、標準フィーダである給送部28Aと、オプションフィーダである給送部28B、28Cを備えた画像形成装置に対してカセットヒータ61を装着した図である。このようにカセットヒータ61は、画像形成装置の最下部に必要に応じて装着される。
なお、図5においては、カセットヒータ61を画像形成装置の最下部に装着しているが、装置構成に合わせて配置を決めて装着すれば良い。例えば、給送部28Aと給送部28Bとの間に組み入れるような構成にしても良い。
[環境センサで検知する温度の変化]
図6(a)、(b)は、環境センサ39で検知される温度の変化を示したグラフであり、図6(a)はカセットヒータ61を使用していない場合を、図6(b)はカセットヒータ61が使用されている場合をそれぞれ示している。また、それぞれのグラフにおいて、縦軸は環境センサ39で検知された温度、横軸は時間経過を示している。また、横軸の左端(原点)は、画像形成装置100が長時間、例えば一晩中(5時間以上)、電源がオフされて放置された時点となっている。
まず、図6(a)により、カセットヒータ61を使用しない場合の温度変化について説明する。グラフ左端における環境センサ39の温度は、画像形成装置100が置かれた環境温度と等しくなり、本実施形態の場合30℃となる。時間T0で画像形成装置100の電源がオンされると、環境センサ39からの信号によりエンジン制御部203のCPU205で温度が検知されるが、その時の温度は外気温と同じ30℃となる。
電源オン後の時間T1の時点で、環境センサ39による温度(Tmp1)計測を実施した後に、冷却ファン40の駆動を開始すると、外気が装置本体101内に吸気される。この際、環境センサ39には外気が当てられるため、検知温度は30℃のままであり変化しない。
その後、時間T2の時点で、再度、温度(Tmp2)を計測した後に、冷却ファン40の駆動を停止すると、冷却ファン40による吸気動作が停止するが、環境センサ39により検知される温度は変化しない。カセットヒータ61を使用していない場合、電源オン時に冷却ファン40を所定時間駆動した場合の電源オンからの温度変化は、以上のようになる。
次に、図6(b)により、カセットヒータを使用した場合の温度変化について説明する。図1に示す形態でカセットヒータ61を使用した場合、画像形成装置100の電源がオフされていても、カセットヒータ61には画像形成装置100とは別に電力が供給されているため、カセットヒータ61は所定温度で発熱している。
カセットヒータ61により温められた機内の空気の一部は、環境センサ39の部分及びルーバ41を通って機外に排出されるため、グラフ左端(原点)における環境センサ39の温度は、画像形成装置100が置かれた環境温度よりも少しだけ高温となる。本実施形態の場合、外気温度よりも1.8℃だけ高い31.8℃となる。時間T0で画像形成装置100の電源がオンされると、環境センサ39からの信号によりエンジン制御部203のCPU205で温度が検知されるが、その時点の検知温度も31.8℃となる。
電源オン後の時間T1の時点で、環境センサ39による温度(Tmp1)の計測を実施した後に、冷却ファン40の駆動が開始されると、外気が装置本体101内に吸気される。この際、環境センサ39には外気が当てられるため、検知温度は外気温度の30℃に低下する。冷却ファン40の動作中は環境センサ39には常に吸気されたフレッシュな外気が当てられるため、30℃を検知した状態が継続する。
その後、時間T2の時点で再度、環境センサ39による温度(Tmp2)計測を実施した後に、冷却ファン40の駆動を停止すると、冷却ファン40による吸気動作が停止する。このため、カセットヒータ61により温められた機内の空気の一部が、装置本体101のルーバ41などから機外に漏れ出る。その際に、一部は環境センサ39を通り機外に排出されるため、環境センサ39の検知温度が若干上昇する。カセットヒータ61を使用している場合、電源オン時に冷却ファン40を所定時間駆動した場合の電源オンからの温度変化は、以上のようになる。
[カセットヒータの装着の有無判定]
本実施形態では、図6(a)、(b)の温度変化を用いて、カセットヒータ61の装着の有無の判定を行うようにしている。上述したように、カセットヒータ61は装置本体101とは別に電力が供給される構成であり、カセットヒータ61と装置本体101とは電気的に接続されていない。このために本実施形態では、操作者が操作パネル35によりカセットヒータ61の装着の有無に関する情報を設定するようにしている。なお、ホストコンピュータ200(図2)など、画像形成装置100に接続される外部端末により、カセットヒータ61の装着の有無に関する情報を設定できるようにしても良い。
但し、操作者が設定をし忘れたり、誤った設定をしたりする虞がある。上述したように、カセットヒータ61の使用状況は、現像器近傍の温度予測に使用されるなど、画像形成装置100の制御に使用される。このため、カセットヒータ61の装着の有無の情報が誤ったりした場合には、このような制御を適切に行いにくくなる。そこで、本実施形態では、以下のようなカセットヒータの有無検知制御を実行することで、カセットヒータ61の装着の有無を判断し、その結果を操作パネル35に表示するようにして、操作者に正しい情報を設定するように促すようにしている。
即ち、実行手段としてのCPU205は、次のようなカセットヒータの有無検知制御(モード)を実行可能である。このカセットヒータの有無検知制御では、CPU205は、まず、画像形成装置100の電源オン時に環境センサ39により第1温度(Tmp1)を検知する。これと共に、冷却ファン40の駆動を開始する、次いで、冷却ファン40の駆動を開始してから所定時間経過後に、環境センサ39により第2温度を検知する。そして、CPU205は、第1温度と第2温度とに基づいて、操作パネル35にカセットヒータ61の装着の有無に関する情報(装着有無情報)を表示させる。
CPU205は、操作パネル35で設定されたカセットヒータ61の装着有無情報と、上述の第1温度と第2温度とに基づくカセットヒータ61の装着有無情報が異なる場合に、操作パネル35にカセットヒータ61の装着有無情報を表示させる。これは、操作パネル35で予め設定された情報が正しければ、特に表示がなくても問題ないためである。
なお、操作パネル35で予め設定された情報と、第1温度と第2温度に基づく情報とが同じであっても、その情報を表示するようにしても良い。また、操作パネル35で予めカセットヒータ61の装着有無情報が設定されていない場合には、第1温度と第2温度とに基づくカセットヒータ61の装着有無情報を表示させる。
また、CPU205は、第2温度が第1温度よりも所定温度以上低い場合に、カセットヒータ61が装着されている旨の情報を操作パネル35に表示させる。これは、この場合、図6(b)の温度変化のグラフからカセットヒータ61が装着されていると判断できるためである。なお、所定温度は、例えば、0.5℃とするが、装置の構造や大きさ、冷却ファン、環境センサの配置などにより適宜設定可能である。
一方、CPU205は、第2温度が第1温度よりも所定温度低くない場合、即ち、第2温度と第1温度との温度差が所定温度未満の場合、カセットヒータ61が装着されていない旨の情報を操作パネル35に表示させる。これは、この場合、図6(a)の温度変化のグラフからカセットヒータ61が装着されていないと判断できるためである。
また、本実施形態では、カセットヒータの有無検知制御における冷却ファン40の駆動開始は、第1温度の検知後とすることが好ましい。即ち、冷却ファン40を駆動した場合、外気が吸気されるため、冷却ファン40の駆動後に第1温度を検知すると、カセットヒータ61が装着されていた場合には、第1温度が冷却ファン40を駆動する前よりも下がってしまう場合がある。この場合、第2温度との温度差が小さくなり、カセットヒータ61の装着有無の判断精度が低下する虞がある。したがって、冷却ファン40の駆動開始は、第1温度の検知後とすることが好ましい。
但し、冷却ファン40の駆動開始と第1温度の検知とが同時であっても良い。この時点では、冷却ファン40が殆ど外気を吸気していないためである。同様に、冷却ファン40が殆ど外気を吸気していない時点であれば、第1温度の検知タイミングが、冷却ファン40の駆動開始タイミングよりも早くても良い。
[カセットヒータの有無検知制御の具体例]
次に、本実施形態のカセットヒータの有無検知制御(モード)の具体例について、図7のフローチャートを用いて説明する。画像形成装置100の電源がオンされると(S1)、続いて、環境センサ39により第1温度(Tmp1)の検知を行う(S2)。これは、図6(a)、(b)のT1のタイミングであり、例えば、電源オンのタイミングT0から1〜2秒後である。この時間は、電源オンからCPU205が動作するまでの時間である。
本実施形態においては、カセットヒータなしの場合は、図6(a)で説明したように、Tmp1が30℃となり、カセットヒータありの場合は、図6(b)に示したように、Tmp1が31.8℃となる。
Tmp1を検知した後に、冷却ファン40の駆動を開始し、装置本体101の内部に外気を吸気する(S3)。次いで、冷却ファン40の駆動開始から所定時間経過後に、環境センサ39により第2温度(Tmp2)の検知を行う(S4)。これは、図6(a)、(b)のT2のタイミングであり、例えば、冷却ファン40の駆動開始のタイミングから5秒程度である。したがって、本実施形態では、所定時間を5秒としている。
カセットヒータありの場合、図6(b)に示したように、冷却ファン40の駆動が開始され、外気が環境センサ39に当たると環境センサ39により検知される温度が下がる。本実施形態では、この温度低下をより確実に検知するため、冷却ファン40の駆動開始から5秒程度待ってから温度を検知している。したがって、この温度を確実に検知できれば、所定時間は5秒よりも短くても良いし、長くても良い。
但し、画像形成装置100の電源がオンされると、例えば、T1のタイミングで定着器13の立ち上げなどが開始され、機内の温度が定着器13の影響を受ける可能性があるため、この影響を受けない範囲で所定時間を設定することが好ましい。また、所定時間は、電源オンから定着器13などの立ち上げを終了し、画像形成を開始できるまでの時間内とする。
なお、冷却ファン40は、Tmp2の検知後、駆動を停止し、その後は、機内冷却制御部221(図2)により制御される。なお、Tmp2の検知と冷却ファン40の駆動停止は同時であっても良いし、現像器近傍の予測温度によっては、Tmp2の検知後、そのまま冷却ファン40の駆動を続けても良い。
本実施形態においては、カセットヒータなしの場合は、図6(a)に示したように、Tmp2は30℃のまま変化しないが、カセットヒータありの場合は、図6(b)に示したように、Tmp2が31.8℃から30.0℃に低下する。
次に、CPU205は、上述のタイミングで検知したTmp1とTmp2とを比較する。ここでは、Tmp1がTmp2よりも高く、その温度差が所定温度αよりも大きい(Tmp1>Tmp2+αである)か否かを判断する(S5)。所定温度αは、上述したように0.5℃とする。Tmp1>Tmp2+αである場合は(S5のY)、CPU205は、操作パネル35で予め設定された装着有無情報が「カセットヒータあり」であるか否かを確認する(S6)。これは、Tmp1>Tmp2+αである場合、図6(b)に示した温度変化となっており、カセットヒータ61が装着されていると判断できるためである。
装着有無情報が「カセットヒータなし」の場合(即ち、「カセットヒータなし」に設定されている場合、S6のN)、CPU205は、操作パネル35に「カセットヒータあり」の設定をするように促すメッセージを表示させる(S8)。一方、S6で「カセットヒータあり」に設定されている場合(S6のY)、CPU205は、そのまま、画像形成装置100をスタンバイ状態とする(S9)。
S5で、Tmp1>Tmp2+αの関係になっていない場合(S5のN)は、CPU205は、操作パネル35で予め設定された装着有無情報が「カセットヒータなし」であるか否かを確認する(S7)。これは、Tmp1>Tmp2+αでない場合、図6(a)に示した温度変化となっており、カセットヒータ61が装着されていないと判断できるためである。
装着有無情報が「カセットヒータあり」の場合(即ち、「カセットヒータあり」に設定されている場合、S7のN)、CPU205は、操作パネル35に「カセットヒータなし」の設定をするように促すメッセージを表示させる(S10)。一方、S7で「カセットヒータなし」に設定されている場合(S7のY)、CPU205は、そのまま、画像形成装置100をスタンバイ状態とする(S9)。
このような本実施形態の場合、低コストでカセットヒータ61の装着の有無を把握できる。即ち、本実施形態の場合、カセットヒータ61の装着の有無を検出するための機構を設けなくても、画像形成装置100の電源オン時に上述したカセットヒータの有無検知制御を実行することで、カセットヒータ61の装着の有無を把握できる。例えば、カセットヒータ61とCPU205を接続する信号線がない構成とすることができる。更には、カセットヒータ61の装着を検出するスイッチなどの機構を設けないようにすることもできる。
また、本実施形態の場合、操作者が予め設定したカセットヒータ61の装着有無情報と実際のカセットヒータ61の装着の有無状態との間に齟齬があった場合でも、操作者がこれに気づくことができる。このため、誤った設定で画像形成動作をしてしまうことを防止することができる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図1及び図2を参照しつつ、図8及び図9を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、画像形成装置100の電源オン時に、冷却ファン40の駆動前後で第1温度及び第2温度を検知した。これに対して本実施形態では、冷却ファン40を正逆回転可能とし、冷却ファン40を逆回転した後に正回転させてから第1温度を検知し、その後、第2温度を検知するようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同様の構成ついては同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態の画像形成装置100の冷却ファン40は、回転方向が切り替え可能となっており、吸気だけではなく排気も可能である。即ち、冷却ファン40は、正逆回転が可能であって、正回転では装置本体101の内部に外気を吸気し、逆回転では装置本体101の内部の空気を外部に排出する。
[環境センサで検知する温度の変化]
このように正逆回転可能な冷却ファン40を用いた場合の環境センサ39で検知される温度の変化を示したグラフを図8に示す。図8は、カセットヒータ61が使用されている場合を示している。図8のグラフにおいて、縦軸は温度、横軸は時間経過を示している。また、横軸の左端(原点)は、画像形成装置100が長時間、例えば一晩中(5時間以上)、電源がオフされて放置された時点となっている。
また、図8のグラフ中にある(A)は、カセットヒータ61の温度を示しているが、本実施形態では約60℃で安定している。(B)は、露光装置10の温度であるが、カセットヒータ61の発熱の影響によって外気温よりも約10℃高い温度(40℃)となっており、冷却ファン40が吸気動作すると冷却されるため温度が低下する。(C)は、環境センサ39の温度変化を示しており、電源オフで放置された状態では、第1の実施形態と同様に外気温度よりも若干高い温度となっている。
時間T0で画像形成装置100の電源がオンされ、電源オン後の時間T1で、冷却ファン40を逆回転させて排気動作を行うと、カセットヒータ61により温められた装置本体101内の空気が排気され環境センサ39を温める。このため環境センサ39の温度が更に上昇する。本実施形態では34℃程度まで上昇する。
その後、時間Tchgの時点で、環境センサ39による温度(Tmp1)計測を実施した後に、冷却ファン40の回転方向を正回転に切り替えて吸気動作を行う。すると、外気が装置本体101内に吸気され、環境センサ39には外気が当てられるため、検知温度は外気温度の30℃に低下する。冷却ファン40の吸気動作中は、環境センサ39には常に吸気されたフレッシュな外気が当てられるため、30℃を検知した状態が継続する。
その後、時間T2の時点で、再度、環境センサ39による温度(Tmp2)計測を実施した後に、冷却ファン40の駆動を停止すると、冷却ファン40による吸気動作が停止する。このため、カセットヒータ61により温められた機内の空気の一部が装置本体101のルーバ41などから機外に漏れ出る。その際に、一部は環境センサ39を通り機外に排出されるため、環境センサ39の検知温度が若干上昇傾向となる。
[カセットヒータの装着の有無判定]
本実施形態では、図8の温度変化を用いて、カセットヒータ61の装着の有無の判定を行うようにしている。本実施形態では、以下のようなカセットヒータの有無検知制御を実行することで、カセットヒータ61の装着の有無を判断し、その結果を操作パネル35に表示するようにして、操作者に正しい情報を設定するように促すようにしている。
即ち、実行手段としてのCPU205は、次のようなカセットヒータの有無検知制御(モード)を実行可能である。このカセットヒータの有無検知制御では、CPU205は、まず、画像形成装置100の電源オン時に冷却ファン40の逆回転(排気動作)を開始する。次いで、冷却ファン40の逆回転を開始してから第1時間経過後に、環境センサ39により第1温度(Tmp1)を検知すると共に、冷却ファン40の正回転(吸気動作)を開始する。
次いで、冷却ファン40の正回転を開始してから第2時間経過後に、環境センサ39により第2温度(Tmp2)を検知する。そして、CPU205は、第1温度と第2温度とに基づいて、操作パネル35にカセットヒータ61の装着の有無に関する情報を表示させる。
また、CPU205は、第2温度が第1温度よりも所定温度以上低い場合に、カセットヒータ61が装着されている旨の情報を操作パネル35に表示させる。これは、図8の温度変化のグラフからカセットヒータ61が装着されていると判断できるためである。なお、所定温度は、例えば、1℃とするが、装置の構造や大きさ、冷却ファン、環境センサの配置などにより適宜設定可能であり、例えば、1℃以上2℃以下の何れかの温度としても良い。
一方、CPU205は、第2温度が第1温度よりも所定温度低くない場合、即ち、第2温度と第1温度との温度差が所定温度未満の場合、カセットヒータ61が装着されていない旨の情報を操作パネル35に表示させる。
また、本実施形態では、カセットヒータの有無検知制御における冷却ファン40の排気動作から吸気動作への切り替え(回転方向の切り替え)は、第1温度の検知後とすることが好ましい。但し、冷却ファン40の回転方向の切り替えと第1温度の検知とが同時であっても良い。この時点では、冷却ファン40が殆ど外気を吸気していないためである。同様に、冷却ファン40が殆ど外気を吸気していない時点であれば、第1温度の検知タイミングが、冷却ファン40の回転方向の切り替えタイミングよりも早くても良い。
[カセットヒータの有無検知制御の具体例]
次に、本実施形態のカセットヒータの有無検知制御(モード)の具体例について、図9のフローチャートを用いて説明する。画像形成装置100の電源がオンされると(S21)、続いて、冷却ファン40を逆回転駆動させ、機内の空気を排気する動作を行う(S22)。これは、図8のT1のタイミングであり、例えば、電源オンのタイミングT0から1〜2秒後である。この時間は、電源オンからCPU205が動作するまでの時間である。
次いで、冷却ファン40の逆回転を開始してから第1時間経過後に環境センサ39により第1温度(Tmp1)の検知を行う(S23)。これは、図8のTchgのタイミングであり、例えば、冷却ファン40の逆回転の駆動開始のタイミングから5秒程度である。したがって、本実施形態では、第1時間を5秒としている。カセットヒータありの場合、図8に示したように、冷却ファン40の逆回転駆動が開始され、機内の空気が環境センサ39に当たると環境センサ39により検知される温度が上がる。本実施形態では、この温度上昇をより確実に検知するため、冷却ファン40の逆回転の駆動開始から5秒程度待ってから温度を検知している。したがって、この温度を確実に検知できれば、第1時間は5秒よりも短くても良いし、長くても良い。
本実施形態においては、カセットヒータなしの場合は、機内と機外の温度差がないため、Tmp1は30℃となる。一方、カセットヒータありの場合は、カセットヒータ61により温められた機内の空気が環境センサ39を通って排気されるため、図8に示したように34℃に上昇する。
次に、CPU205は、Tmp1を検知した後に、冷却ファン40を正方向駆動(吸気)に切り替え、装置本体101内に外気を吸気する(S24)。なお、Tmp1の検知と、冷却ファン40の正回転駆動への切り替えは、同時であっても良い。また、冷却ファン40の回転方向を切り替えてもすぐに吸気側に気流が流れるわけではないので、吸気側への気流が十分に発生していない状態であれば、冷却ファン40の回転方向の切替タイミングが、Tmp1よりも先であっても良い。
次いで、冷却ファン40の正回転を開始してから第2時間経過後に、環境センサ39により第2温度(Tmp2)の検知を行う(S25)。これは、図8のT2のタイミングであり、例えば、冷却ファン40の正回転の駆動開始のタイミングから10秒程度である。したがって、本実施形態では、第2時間を10秒としている。
冷却ファン40の回転方向を切り替えて、吸気側に空気が流れるまでには多少時間がかかる。また、カセットヒータありの場合、図8に示したように、冷却ファン40の正回転駆動が開始され、外気が環境センサ39に当たると環境センサ39により検知される温度が下がる。本実施形態では、冷却ファン40の切り替えにかかる時間と、この温度低下をより確実に検知するための時間を考慮して、冷却ファン40の正回転駆動開始(駆動切替時)から10秒程度待ってから温度を検知している。したがって、冷却ファン40の切替時間と、温度検知を確実に行える時間を確保できれば、第2時間は10秒よりも短くても良いし、長くても良い。但し、第1時間及び第2時間は、電源オンから定着器13などの立ち上げを終了し、画像形成を開始できるまでの時間内とする。
本実施形態にいては、カセットヒータなしの場合は、Tmp2は30℃のまま変化しないが、カセットヒータありの場合は、図8に示したように、Tmp2が34℃から30℃に低下する。
次に、CPU205は、上述のタイミングで検知したTmp1とTmp2とを比較する。ここでは、Tmp1がTmp2よりも高く、その温度差が所定温度βよりも大きい(Tmp1>Tmp2+βである)か否かを判断する(S26)。所定温度βは、上述したように1℃とする。Tmp1>Tmp2+βである場合は(S26のY)、CPU205は、操作パネル35で予め設定された装着有無情報が「カセットヒータあり」であるか否かを確認する(S27)。これは、Tmp1>Tmp2+βである場合、図8に示した温度変化となっており、カセットヒータ61が装着されていると判断できるためである。
装着有無情報が「カセットヒータなし」の場合(即ち、「カセットヒータなし」に設定されている場合、S27のN)、CPU205は、操作パネル35に「カセットヒータあり」の設定をするように促すメッセージを表示させる(S29)。一方、S27で「カセットヒータあり」に設定されている場合(S27のY)、CPU205は、そのまま、画像形成装置100をスタンバイ状態とする(S30)。
S26で、Tmp1>Tmp2+βの関係になっていない場合(S26のN)は、CPU205は、操作パネル35で予め設定された装着有無情報が「カセットヒータなし」であるか否かを確認する(S28)。これは、Tmp1>Tmp2+βでない場合、カセットヒータ61が装着されていないと判断できるためである。
装着有無情報が「カセットヒータあり」の場合(即ち、「カセットヒータあり」に設定されている場合、S28のN)、CPU205は、操作パネル35に「カセットヒータなし」の設定をするように促すメッセージを表示させる(S31)。一方、S28で「カセットヒータなし」に設定されている場合(S28のY)、CPU205は、そのまま、画像形成装置100をスタンバイ状態とする(S30)。
このような本実施形態の場合も、低コストでカセットヒータ61の装着の有無を把握できる。また、操作者が予め設定したカセットヒータ61の装着有無情報と実際のカセットヒータ61の装着の有無状態との間に齟齬があった場合でも、操作者がこれに気づくことができる。このため、誤った設定で画像形成動作をしてしまうことを防止することができる。
特に本実施形態の場合、画像形成装置100の電源オン時に冷却ファン40を逆回転させて排気動作を行わせて、カセットヒータ接続時に温められた機内の空気を強制的に環境センサ39に当てるようにしている。これにより、このタイミングで環境センサ39により検知する第1温度を高くでき、その後に、冷却ファン40により吸気動作を行わせてから環境センサ39により検知する第2温度と第1温度との温度差を大きくできる。このように大きな温度差を検知することで、カセットヒータの装着有無の検知を行うため、温度検知誤差などの影響を受けにくく、カセットヒータの有無検知をより高精度で行うことが可能である。
<第3の実施形態>
第3の実施形態について、図1及び図2を参照しつつ、図10を用いて説明する。上述の第1、第2の実施形態では、画像形成装置100の電源オン時に、一律にカセットヒータの有無検知制御(モード)を行う場合も含むが、本実施形態では、カセットヒータの有無検知制御を行うか否かの判定を行うようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態又は第2の実施形態と同様であるため、同様の構成ついては同じ符号を付して図示及び説明を省略又は簡略にし、以下、第1、第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
画像形成装置100は、カセットヒータが使用されていない場合でも、画像形成動作を行うことにより、装置本体101内部の温度は上昇する。そして、この状態で電源をオフし、短時間で再度、電源オンした場合に、第1、第2の実施形態で説明したカセットヒータの有無検知制御を実行すると、カセットヒータが使用されていないにも関わらずカセットヒータありと誤判定してしまう可能性がある。
本実施形態では、このような誤判定を防止するために、電源オフしてから機内温度が外気温度と同等程度まで低下するまでの時間が経過したかどうかを検知し、十分な時間が経過した場合にカセットヒータの有無検知制御を行うようにしている。即ち、本実施形態の場合、CPU205は、画像形成装置100の電源オン前に電源がオフされているオフ時間が所定のオフ時間以上である場合にカセットヒータの有無検知制御を実行する。
図10のフローチャートにより、本実施形態の動作について説明する。画像形成装置100の電源がオンされると(S31)、CPU205は、電源オフされていた時間が所定のオフ時間(本実施形態では5時間)以上かどうかを確認する(S32)。5時間以上経過していなかった場合は(S32のN)、CPU205は、そのまま、画像形成装置100をスタンバイ状態とする(S33)。
一方、S32で、5時間以上経過していた場合は(S32のY)、CPU205は、カセットヒータの有無検知制御を実行する(S34)。ここで実行する制御は、上述した第1の実施形態又は第2の実施形態のカセットヒータの有無検知制御である。
本実施形態では、このように、画像形成装置100の電源オン時に、電源オフ状態が所定のオフ時間以上継続したかどうかを先に確認し、所定のオフ時間よりも短い場合はカセットヒータの有無検知制御を実行しないようにしている。これにより、例えばカセットヒータがない構成で、装置本体101の内部が通常の画像形成動作によって高温になっていたような場合に「カセットヒータあり」と誤検知してしまうことを防止することが可能である。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、カセットヒータを給送部の下部に装着する構成について説明したが、カセットヒータは、給送部の上部に装着する構成であっても良い。
また、カセットヒータの装着の有無を表示する表示手段は、上述の操作パネル以外に、例えば、各状態を示すランプであっても良い。この場合、カセットヒータの装着の有無に関する情報は、ランプの表示位置、色、点灯の有無、点滅の間隔などになる。
1A、1B・・・給送カセット/2・・・シート/28A、28B、28C・・・給送部(格納部)/35・・・操作パネル(表示手段、設定手段)/39・・・環境センサ(温度検知手段)/40・・・冷却ファン(ファン)/61・・・カセットヒータ(加熱手段)/100・・・画像形成装置/101・・・装置本体/101A・・・外装カバー/110・・・画像形成部/205・・・CPU(実行手段)

Claims (11)

  1. シートに画像形成する画像形成装置において、
    装置本体と、
    前記装置本体の内部に外気を吸気するファンと、
    前記装置本体の外部の機外温度を検知可能で、前記ファンの気流が当たる位置に配置された温度検知手段と、
    シートを格納する格納部であって、前記装置本体とは別に電力が供給されることで前記格納部に格納されたシートを加熱する加熱手段が着脱可能な格納部と、
    前記画像形成装置の状態を表示可能な表示手段と、
    前記画像形成装置の電源オン時に前記温度検知手段により第1温度を検知すると共に前記ファンの駆動を開始し、前記ファンの駆動を開始してから所定時間経過後に、前記温度検知手段により第2温度を検知して、前記第1温度と前記第2温度とに基づいて、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させるモードを実行可能な実行手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ファンの駆動開始は、前記第1温度の検知後である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱手段の装着の有無に関する情報を設定可能な設定手段を備え、
    前記実行手段は、前記設定手段で設定された前記加熱手段の装着の有無に関する情報と、前記第1温度と前記第2温度とに基づく前記加熱手段の装着の有無に関する情報が異なる場合に、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させる、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記実行手段は、前記第2温度が前記第1温度よりも所定温度以上低い場合に、前記加熱手段が装着されている旨の情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする、請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記実行手段は、前記画像形成装置の電源オン前に電源がオフされているオフ時間が所定のオフ時間以上である場合に前記モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. シートに画像形成する画像形成装置において、
    装置本体と、
    正逆回転が可能であって、正回転では前記装置本体の内部に外気を吸気し、逆回転では前記装置本体の内部の空気を外部に排出するファンと、
    前記装置本体の外部の機外温度を検知可能で、前記ファンの気流が当たる位置に配置された温度検知手段と、
    シートを格納する格納部であって、前記装置本体とは別に電力が供給されることで前記格納部に格納されたシートを加熱する加熱手段が着脱可能な格納部と、
    前記画像形成装置の状態を表示可能な表示手段と、
    前記画像形成装置の電源オン時に前記ファンの逆回転を開始し、前記ファンの逆回転を開始してから第1時間経過後に、前記温度検知手段により第1温度を検知すると共に前記ファンの正回転を開始し、前記ファンの正回転を開始してから第2時間経過後に、前記温度検知手段により第2温度を検知して、前記第1温度と前記第2温度とに基づいて、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させるモードを実行可能な実行手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記ファンの正回転の開始は、前記第1温度の検知後である、
    ことを特徴とする、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記加熱手段の装着の有無に関する情報を設定可能な設定手段を備え、
    前記実行手段は、前記設定手段で設定された前記加熱手段の装着の有無に関する情報と、前記第1温度と前記第2温度とに基づく前記加熱手段の装着の有無に関する情報が異なる場合に、前記表示手段に前記加熱手段の装着の有無に関する情報を表示させる、
    ことを特徴とする、請求項6又は7に記載の画像形成装置。
  9. 前記実行手段は、前記第2温度が前記第1温度よりも所定温度以上低い場合に、前記加熱手段が装着されている旨の情報を前記表示手段に表示させる、
    ことを特徴とする、請求項6ないし8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記実行手段は、前記画像形成装置の電源オン前に電源がオフされているオフ時間が所定のオフ時間以上である場合に前記モードを実行する、
    ことを特徴とする、請求項6ないし9の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記温度検知手段は、前記装置本体の外装カバーと前記ファンとの間に配置されている、
    ことを特徴とする、請求項1ないし10の何れか1項に記載の画像形成装置。
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