JP2006234867A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する画像形成装置およびその画像形成方法において、各現像器のトナー消費量を適切に管理する。
【解決手段】 エンジン部を制御するエンジンコントローラは、ジョブデータを受信すると(ステップS201)、それぞれブラック色のトナーを貯留した4個の現像器のうち1つを選択し(ステップS202)、1ページ分の画像を形成する(ステップS202,S203)。ジョブデータに含まれるトナー量データから1ページ分のトナー消費量を算出し(ステップS205)、そのページの画像の形成に使用した現像器のトナー残量からトナー消費量を差し引いて、トナー残量の値を更新する。
【選択図】 図6

Description

この発明は、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する画像形成装置およびその画像形成方法に関するものである。
プリンタ、複写機、ファクシミリ装置など、トナーを使用して画像を形成する電子写真方式の画像形成装置においては、トナー補給などメンテナンスの都合上、トナーの消費量あるいは残量を把握する必要がある。そこで、トナーの消費量を精度よく求めるための技術(以下、「トナーカウント技術」という)が従来より提案されている。例えば、特許文献1に記載のトナー消費量検出方法では、多階調表現された印刷ドットの階調値を各トナー色ごとに1ページ分積算し、その積算値に所定の係数を乗じるとともに、画像形成に寄与せずに消費されるトナー量に相当するオフセット量を加えることにより、トナー消費量を求めている。
また、この種の装置においては、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を装着して使用することが提案されている。例えば、特許文献2に記載の画像記録装置は、複数の現像器を装着可能な画像記録装置であって、互いに異なるトナー色の現像器を装着してカラープリンタとして使えるほか、同一トナー色の現像器を装着することで単色プリンタとして使用可能となっている。
特開2002−162800号公報(段落0013) 特開2003−316106号公報(図4)
このような画像形成装置において、互いに異なるトナー色の現像器を装着して画像を形成する場合には、トナー色とそれに対応する現像器とが1対1に対応しているため、形成すべき画像の内容が既知であれば、当該画像を形成する際に各現像器から消費されるトナーの量を画像の内容から見積もることができる。一方、同一トナー色の現像器が複数装着されて単色プリンタとして使用される場合には、使用現像器が画像と1対1に対応しないため、各現像器のトナー消費量の管理には特別な配慮が必要である。しかしながら、従来のトナーカウント技術では、同一トナー色の現像器を複数装着した場合に各現像器のトナー消費量をどのように管理するかについては、十分な検討がなされていなかった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する画像形成装置およびその画像形成方法において、各現像器のトナー消費量を適切に管理することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる画像形成装置の第1の態様は、上記目的を達成するため、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する像形成手段と、前記像形成手段に形成させる画像に関するジョブデータを作成するデータ処理手段と、前記ジョブデータに基づき前記像形成手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記データ処理手段は、形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを含む前記ジョブデータを、使用する現像器を特定せずに前記制御手段に送信する一方、前記制御手段は、前記ジョブデータを受信し、前記複数の現像器のうち1つを選択使用して当該ジョブデータに含まれる前記画像データに対応する画像を形成するとともに、各現像器ごとのトナー消費量を、当該現像器を使用して形成した画像に対応する前記トナー量データに基づき算出することを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成装置の第2の態様は、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する像形成手段と、前記像形成手段に形成させる画像に関するジョブデータを作成するデータ処理手段と、前記ジョブデータに基づき前記像形成手段の動作を制御する制御手段とを備え、前記データ処理手段は、形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを含む前記ジョブデータを、使用する現像器を特定せずに前記制御手段に送信する一方、前記制御手段は、前記ジョブデータを受信し、前記複数の現像器のうち1つを選択使用して当該ジョブデータに含まれる前記画像データに対応する画像を形成するとともに、各画像に対応する前記トナー量データを、当該画像の形成に使用した現像器ごとに集計して各現像器ごとのトナー消費量を算出することを特徴としている。
さらに、この発明にかかる画像形成方法は、同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する画像形成装置における画像形成方法において、上記目的を達成するため、形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを作成する工程と、前記複数の現像器のうち1つを選択し、該現像器を用いて前記画像データに対応する画像を形成する工程と、各現像器ごとのトナー消費量を、当該現像器を使用して形成した画像に対応する前記トナー量データに基づき算出する工程とを備えることを特徴としている。
これらの発明によれば、画像を形成する際の現像器の選択は、ジョブデータを受け取った制御手段により行うので、データ処理手段は各現像器を区別して扱う必要がなく、データ処理手段における処理内容を簡単にすることができる。また、像形成手段の動作を直接的に制御する制御手段において現像器の選択を行うことにより、最も使用に適した現像器を選択使用することができる。また、形成した画像に対応するトナー量データと、当該画像を形成するのに使用した現像器とを1対1に対応させてそれぞれの現像器におけるトナー消費量を算出するので、各現像器のトナー消費量を適切に管理することが可能である。
なお、トナー量データは例えば次のようにして求めることができる。形成すべき画像に対応する画像データが、画像を構成する各画素それぞれの階調値を示す多階調データである場合には、当該画像に含まれる各画素の階調値の積算値、あるいは、各画素の階調値にそれぞれ適宜の重み付けをして積算した値を、当該画像に対応するトナー量データとすることができる。また、形成すべき画像に対応する画像データが、ドットのオン・オフを表す2値データである場合には、当該画像を構成するオンドットの数の合計を、当該画像に対応するトナー量データとすることができる。
また、上記のように構成された画像形成装置においては、前記各現像器それぞれのトナー消費量またはトナー残量を個別に記憶する記憶手段をさらに設けるとともに、前記制御手段は、前記ジョブデータに基づく画像形成を前記像形成手段に行わせたときには、形成した画像に対応する前記トナー量データに基づいて、当該画像の形成に使用された各現像器からのトナー消費量を算出し、その算出結果を前記記憶手段に記憶されたトナー消費量に加算または前記記憶手段に記憶されたトナー残量から減算した値を前記記憶手段に更新記憶させるようにしてもよい。こうすることで、各現像器それぞれのトナー消費量の累積値またはトナー残量が記憶手段において随時更新されるので、各現像器の管理を適切に行うことができる。
また、前記データ処理手段は、画像1ページ分の前記画像データおよび当該ページに対応する前記トナー量データを含む前記ジョブデータを前記制御手段に送信する一方、前記制御手段は、受信した1ページ分の前記トナー量データと、当該ページの画像形成に使用した現像器とを関連付けるとともに、各現像器ごとに、当該現像器に関連付けられた前記トナー量データに基づいてトナー消費量を算出するようにしてもよい。このように、1ページ分のトナー量データと、そのページの画像の形成に使用した現像器とを1対1に関連付けすれば、各現像器ごとのトナー消費量を、当該現像器に関連付けられたトナー量データに基づき求めることができる。
この場合において、前記データ処理手段は、複数ページの画像に対応する前記ジョブデータを作成する際には、どのページに対応するトナー量データであるかを示す識別情報を前記トナー量データに付す一方、前記制御手段は、前記識別情報に基づいて前記トナー量データと前記現像器との関連付けを行うことができる。こうすることで、トナー量データと現像器との関連付けを最も確実に行うことができる。
また、前記制御手段は、複数ページの画像に対応する前記ジョブデータを前記データ処理手段から受信したときには、該複数ページの画像のうち第N(Nは自然数)ページの画像の形成に使用した現像器と、第N番目に受信した前記トナー量データとを関連付けることができる。こうすれば、トナー量データに識別情報を付さなくても、トナー量データと現像器との関連付けを確実に行うことができる。
また、前記データ処理手段は、前記ジョブデータとして、1ページ分の前記画像データと、当該ページに対応する前記トナー量データとをこの順番で前記制御手段に送信する一方、前記制御手段は、第1のページに対応する画像データを受信後、第2のページに対応する画像データを受信する前に受信したトナー量データと、前記第1のページの画像を形成する現像器とを関連付けるようにしてもよい。この手法によっても、トナー量データに識別情報を付さなくても、トナー量データと現像器との関連付けを確実に行うことができる。
図1はこの発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置1では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じて、本発明の「制御手段」として機能するエンジンコントローラ10がエンジン部EG各部を制御して所定の作像動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ユニット23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ユニット23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に均一に帯電させる。クリーニング部25は一次転写後に感光体22の表面に残留付着したトナーを除去し、内部に設けられた廃トナータンクに回収する。これらの感光体22、帯電ユニット23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、この感光体カートリッジ2は一体として装置本体に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ユニット23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームLを感光体22上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では、現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色のトナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。この現像ユニット4は、エンジンコントローラ10により制御されている。そして、このエンジンコントローラ10からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y、4C、4M、4Kが選択的に感光体22と当接してまたは所定のギャップを隔てて対向する所定の現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色の帯電トナーを担持するとともに所定の現像バイアスを印加された金属製の現像ローラ44から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
各現像器4Y、4C、4M、4Kには、当該現像器に関する情報を記憶するための不揮発性メモリ91〜94と、各メモリと電気的に接続された無線通信用アンテナ49Y,49C,49Mおよび49Kとが設けられている。また、装置本体側においてロータリー現像ユニット4の外周部近傍には、トランシーバ105を介してCPU101と接続された無線通信用アンテナ109が設けられている。そして、各現像器に設けられたアンテナ49Y、49C、49M、49Kのうち必要に応じて選択された1つが本体側に設けられたアンテナ109とが近接配置されるようにロータリー現像ユニット4が位置決めされると、エンジンコントローラ10のCPU101とメモリ91〜94との間で無線通信が行われる。こうすることで、各現像器に関する情報がCPU101に伝達されるとともに、各メモリ91〜94内の情報が更新記憶される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から1枚ずつ取り出され搬送経路Fに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には、搬送経路F上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられており、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに合わせてゲートローラ81が回転することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。
また、こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D3方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路Fに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
また、この装置は、図2に示すように、メインコントローラ11のCPU111により制御される表示部12を備えている。この表示部12は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU111からの制御指令に応じて、ユーザへの操作案内や画像形成動作の進行状況、さらに装置の異常発生やいずれかのユニットの交換時期などを知らせるための所定のメッセージを表示する。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリである。また、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
また、ローラ75の近傍には、クリーナ76が配置されている。このクリーナ76は図示を省略する電磁クラッチによってローラ75に対して近接・離間移動可能となっている。そして、ローラ75側に移動した状態でクリーナ76のブレードがローラ75に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを除去する。
また、ローラ75の近傍には、濃度センサ60が配置されている。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、必要に応じ、中間転写ベルト71の外周面に形成されるトナー像の画像濃度を測定する。そして、その測定結果に基づき、この装置では、画像品質に影響を与える装置各部の動作条件、例えば各現像器に与える現像バイアスや、露光ビームLの強度、さらには装置の階調補正特性などの調整を行っている。
この濃度センサ60は、例えば反射型フォトセンサを用いて、中間転写ベルト71上の所定面積の領域の濃淡に対応した信号を出力するように構成されている。そして、CPU101は、中間転写ベルト71を周回移動させながらこの濃度センサ60からの出力信号を定期的にサンプリングすることで、中間転写ベルト71上のトナー像各部の画像濃度を検出することができる。
さらに、エンジンコントローラ10には、形成した画像1ページ分のトナー消費量を算出するためのトナーカウンタ200が設けられている。トナーカウンタ200の動作については後に詳述する。
上記のように構成された画像形成装置は、フルカラー画像を形成可能な装置であるが、ユーザの希望により、モノクロ画像のみを形成するモノクロ専用画像形成装置としても機能する。すなわち、この装置では、Y,M,CおよびKのトナー色それぞれに対応した4つの現像器に代えて、全て同一トナー色の4つの現像器をロータリー現像ユニット4に装着した状態で、当該トナー色による画像形成動作が可能である。本明細書では、4つのブラック現像器を装着した状態でモノクロ画像を形成する本画像形成装置のモノクロ4本動作モードおよび同モードにおける各現像器のトナー消費量管理について説明する。なお、以下では、ロータリー現像ユニット4に装着される各現像器をトナー色で区別することができないので、4つの現像器をその使用順序にしたがってそれぞれ符号4a,4b,4cおよび4dと表すこととする。
図3はモノクロ4本動作モード時の装置構成を示すブロック図である。このモードでは、図3に示すように、いずれもブラック色のトナーを貯留する4つの現像器4a,4b,4cおよび4dが装着される。各現像器4a,4b,4cおよび4dには、当該現像器の使用状況に関する情報を記憶するメモリ90a,90b,90cおよび90dがそれぞれ設けられている。そして、装置本体側に設けられたアンテナ109との間での無線通信に使用されるアンテナ49a,49b,49cおよび49dが各現像器4a,4b,4cおよび4dに設けられている。
図4はロータリー現像ユニットの停止位置を示す図である。4つの現像器4a,4b,4cおよび4dを装着されたロータリー現像ユニット4は、図4に示すように、(a)ホームポジションおよび(b)作像ポジションに位置決め停止することができる。なお、図4(b)は、作像ポジションの一例を示すものであり、実際には、4個の現像器それぞれに対応して互いに90度ずつ角度を異ならせた4つの作像ポジションが存在する。このうち、ホームポジションは、装置に画像信号が与えられていないときのロータリー現像ユニット4の待機位置である。このホームポジションでは、図4(a)に示すように、各現像器に設けられた現像ローラ44a,44b,44cおよび44dはいずれも感光体22から離間した状態にある。
また、ロータリー現像ユニット4が作像ポジションに停止した状態では、各現像器のうち1つの現像器(図4(b)の例では現像器4a)に設けられた現像ローラ44aが感光体22と対向配置される。この状態では、感光体22表面に形成された静電潜像を、現像器4aに貯留されたトナーにより顕像化することができる(現像動作)。
一方、ロータリー現像ユニット4の回転方向において現像器4aよりも1つ下流側の位置にある現像器4dでは、当該現像器4dに設けられたアンテナ49dが本体側アンテナ109と対向配置されることとなる。このため、当該現像器4dに設けられたメモリに対するCPU101からの無線通信によるアクセスが可能となる。そして、この状態で、メモリに記憶された当該現像器の使用状況に関する情報が更新される。
このように、ロータリー現像ユニット4に装着された一の現像器が現像動作の可能な位置(現像位置)に位置決めされた状態で、他の一の現像器が当該現像器に設けられたメモリとCPU101とが通信可能な位置(アクセス位置)に位置決めされる。このように現像位置およびアクセス位置を配することによって、一方で現像動作を実行しながら、同時に他方でメモリの更新動作を実行することができ、処理時間の短縮を図ることができる。
図5はモノクロ4本動作モードにおけるメインコントローラの動作を示すフローチャートである。この動作は、メインコントローラ11に設けられたCPU111が予め定められた制御プログラムを実行することにより実現される。メインコントローラ11は、例えばホストコンピュータなどの外部装置からインターフェース112を介して画像形成指令が与えられるまで待機している(ステップS101)。そして、画像形成指令を受信すると、当該指令に基づき形成すべき画像のうち1ページ分の画像内容を、ブラック色の画像データに展開する(ステップS102)。この画像データは、形成すべき画像を構成する各画素を例えば8ビットの多階調で表現した多値データである。こうして作成した画像データを、エンジンコントローラ10に対し送信する(ステップS103)。
次に、送信した画像データに対応するトナー量データを算出する(ステップS104)。このトナー量データは、1ページ分の画像の形成に必要なトナー量を見積もるための基礎となるデータであり、作成した画像データから求めることができる。例えば、1ページの画像を構成する各画素の階調値を全て加算した値を、トナー量データとすることができる。なお、各画素の階調値と当該画素へのトナー付着量とが非線形性を有する場合には、各画素ごとの階調値にそれぞれ所定の重み付けをした上で加算するのが望ましい。こうして算出したトナー量データについても、エンジンコントローラ10に対し送信する(ステップS105)。
そして、形成すべき次ページの画像がある場合には、必要な全てのページについて処理が終了するまで、ステップS102以降の処理を繰り返す(ステップS106)。こうすることで、画像形成指令において指定されたページ数に相当する画像データおよびトナー量データが、1ページ分ずつエンジンコントローラ10に出力される。
このように、メインコントローラ11においては、画像1ページずつの画像データおよびトナー量データを作成しエンジンコントローラ10に出力するが、各画像の形成に使用すべき現像器の指定は行わない。その理由は以下の通りである。
同一トナー色の現像器が複数ある場合には、所定の判断基準に基づきそのうち1つを選択し、その現像器を使用して画像を形成することになる。そして、その判断は、各現像器の状態に基づいて行われるのが好ましい。現像器の中に、使用に適さないものが含まれている場合があるからである。例えば、トナー残量が僅かとなっている現像器では、形成される画像に濃度不足やかすれなどを生じる可能性がある。
このような現像器の状態は、現像器を含むエンジン部EGを制御するエンジンコントローラ10においては容易に把握することができる。しかし、メインコントローラ11でこれを把握し現像器の選択を行うためには、各現像器に関する情報をエンジンコントローラ10からメインコントローラ11に送信しメインコントローラ11で管理しておく必要があり、両コントローラにおける処理内容が複雑となってしまう。また、現像器の状態に関する情報を、メインコントローラ11およびエンジンコントローラ10の両方で管理することとなり非効率的である。
これに対して、本実施形態では、メインコントローラ11が使用する現像器を特定しないジョブデータを出力する。そして、ジョブデータを受信したエンジンコントローラ10が、自身が把握している各現像器の状態に基づいて使用すべき現像器を選択するようにしている。このようにすることで、メインコントローラ11では各現像器の状態を把握しておく必要がなくなり、それぞれのコントローラにおける処理を効率化することができる。
図6はモノクロ4本動作モードにおけるエンジンコントローラの動作を示すフローチャートである。この動作は、エンジンコントローラ10に設けられたCPU101が予め定められた制御プログラムを実行することにより実現される。エンジンコントローラ10は、メインコントローラ11からジョブデータが送られるまで待機している(ステップS201)。ジョブデータを受信すると、後述する判断基準にしたがって使用する現像器を1つ選択し、ロータリー現像ユニット4を回転させてその現像器を現像位置に移動させる(ステップS202)。また、ジョブデータに含まれる画像データをパルス幅変調してなるビデオ信号を露光ユニット6に入力し、1ページ分の画像に相当する静電潜像の形成を開始する(ステップS203)。続いて、選択された現像器に設けられた現像ローラに所定の現像バイアスを印加し、静電潜像をトナーにより顕像化する(ステップS204)。これにより、1ページ分の画像が形成される。
この実施形態では、4つの現像器のうち、トナー残量が所定量以上あるものを選択して使用する。また、該当する現像器が複数ある場合には、予め定められた優先順位(現像器4a、4b、4c、4dの順)の高いものを使用する。さらに、この実施形態では、各現像器をできるだけ均等に使用するため、画像形成枚数が一定値(例えば8枚)に達する度ごとに使用する現像器を切り替える。例えば、全ての現像器のトナー残量が所定量以上である場合には、まず現像器4aが使用され、8枚の画像を形成すると現像器4bに切り替えられる。現像器の切り替えについては後に説明する。
次に、こうして形成された画像1ページ分のトナー消費量をトナーカウンタ200により算出する(ステップS205)。トナー消費量は次式:
TC=K・TD+Coff …(式1)
により求められる。ここに、符号TCは画像1ページ分のトナー消費量であり、符号TDはジョブデータに含まれる当該画像に対応するトナー量データである。また、係数Kは1階調値あたりのトナー付着率に相当する係数であり、符号CoffはCPU101が算出したオフセット値であって画像データとは無関係に消費されたトナーの量に相当する。例えば、カブリを生じさせるトナーの量がこれに含まれる。こうして求めたトナー消費量TCと、RAM107に記憶されているトナー残量とから、CPU101は、使用した現像器のトナー残量を算出する(ステップS206)。
図7はエンジンコントローラに設けられたRAMのメモリマップである。RAM107には、現像器4a,4b,4cおよび4dそれぞれのトナー残量を記憶しておくためのメモリ領域107a,107b,107cおよび107dが設けられている。1ページ分の画像が形成されると、その形成に使用した現像器に対応するメモリ領域に記憶されているトナー残量が読み出され、当該ページについてトナーカウンタ200により算出したトナー消費量TCを差し引いた値が再びメモリ領域に書き込まれる。例えば、現像器4aを使用して1ページの画像を形成した場合には、現像器4aに対応するメモリ領域107aに記憶されている現像器4aのトナー残量が読み出され、その値からトナー消費量TCを差し引いた値が再びメモリ領域107aに書き込まれる。こうすることにより、各メモリ領域107a,107b,107cおよび107dには、現像器4a,4b,4cおよび4dの現時点におけるトナー残量がそれぞれ記憶されることとなる。また、こうしてRAM107に記憶されている各現像器のトナー残量の値は、前述した現像器の選択(ステップS202)の際にも使用される。
図6に戻ってエンジンコントローラ10の動作説明を続ける。トナー残量の算出に続いて、エンジンコントローラ10は形成すべき次ページの画像があるか否かを判定する(ステップS207)。ここで、次に形成すべき画像がなければ画像形成動作を終了する。すなわち、ロータリー現像ユニット4を90度回転させて、現像位置にあった、つまり画像形成に使用した現像器をアクセス位置に移動させる(ステップS208)。そして、その現像器に設けられているメモリに更新されたトナー残量を書き込む(ステップS209)。例えば、現像器4aが使用されて画像の形成が行われた場合には、その後現像器4aが現像位置からアクセス位置に移動され、RAM107の領域107aに記憶されている現像器4aのトナー残量が、現像器4aに設けられたメモリ90aに書き込まれる。こうすることで、現像器4aのトナー残量は現像器4a自身にも記録されることとなるので、現像器が装置本体から取り外されたり他の装置に装着されることがあったとしても、各現像器の寿命管理を適正に行うことが可能となる。
そして、現像ユニット4をホームポジションに移動させ(ステップS210)、ステップS201に戻って新たなジョブデータが与えられるまで待機状態となる。
一方、ステップS207において、形成すべき次ページの画像があった場合には、引き続きその画像を形成する。この場合において、現在使用中の現像器により連続して形成された画像が所定枚数(8枚)に達していなければ、ステップS203に戻ってそのまま次ページの画像の形成に移る(ステップS211)。したがって、次ページの画像は同じ現像器を使用して行われる。
これに対し、ステップS211において現在使用中の現像器により連続して形成された画像が所定枚数に達していた場合には、次ページの画像を形成する前に現像器の切り替えを行う。すなわち、現像ユニット4を90度回転させてメモリに記憶されたトナー残量を更新し(ステップS212、S213)、ステップS202に戻って次に使用する現像器の選択を改めて行う。ここで、次に使用する現像器が、現像ユニット4の回転方向において先に使用した現像器の上流側隣接位置にあるものであれば、時間のロスを最少に抑えることができる。ステップS212において現像ユニット4の回転を行った時点で、次に使用する現像器が現像位置に位置決めされているからである。この場合には、先に使用した現像器へのトナー残量の書き込み(ステップS213)と、次ページ分の画像の形成(ステップS203、S204)とを併行して行うことができ、高いスループットを得ることができる。この実施形態では、隣接位置にある現像器を順次切り替えて使用することができるように、現像器の優先順位を定めている。
以下、上記したモノクロ4本モードの画像形成動作におけるエンジン部各部の動作の例について説明する。ここでは、画像形成枚数3枚ごとに現像器を切り替えるものとし、連続して5枚の画像を形成する場合を例として扱うこととする。また、現像器4aおよび4bをこの順序で使用するものとする。
図8はエンジン部による画像形成動作の第1の例を示すタイミングチャートである。この例では、メインコントローラ11から1ページごとの画像データが順次送信され、画像データに続いて当該ページに対応するトナー量データが送信される。そのため、1つの現像器を使用して画像を形成している間に受信したトナー量データが、そのとき使用している現像器からのトナー消費量を表すこととなる。エンジンコントローラ10は、ジョブデータの先頭に挿入されたスタート信号STを受信すると、画像形成動作を開始する。すなわち、ホームポジション(HP)に停止しているロータリー現像ユニット4を回転駆動して、現像器4aを現像位置に移動させる(図6のステップS202)。
第1ページの画像に対応する画像データID1を受信すると、それに対応するビデオ信号VS1を露光ユニット6に与えて静電潜像の形成を開始する(図6のステップS203)。そして、こうして感光体22上に形成された静電潜像が感光体22の回転によって現像ローラ44aとの対向位置に搬送されてくるタイミングで、現像ローラ44aに現像バイアスが印加される(図6のステップS204)。これにより第1ページの画像が形成される。なお、現像器4aは、少なくとも静電潜像の先頭部が現像ローラ44aとの対向位置まで移動してくる時点で現像位置に到達しておればよく、潜像の形成開始時点で現像位置にある必要は必ずしもない。したがって、現像ユニット4の位置決めが終了するよりも前に静電潜像の形成を開始することができる。
メインコントローラ11からは、画像データID1に続いて当該画像に対応するトナー量データTD1が送られてくる。トナーカウンタ200は、このトナー量データTD1を受信して、第1ページの画像の形成に消費されるトナーの量TC1を算出する(図6のステップS205)。RAM107のメモリ領域107aに記憶されたトナー残量からトナー消費量TC1を差し引いた現像器4aの新たなトナー残量は、RAM107のメモリ領域107aに書き込まれる(図6のステップS206)。なお、図8の「本体メモリ(アクセス先)」の段に付した符号RはRAM107からのデータ読み出しを表し、符号WはRAM107へのデータ書き込みを表している。
トナー消費量およびトナー残量の計算は、トナー量データTD1を受信した時点で行うことができるが、RAM107へのトナー残量の書き込みは、対応するページの画像の現像動作が終了してから行うことが望ましい。というのは、現像器内のトナーは、現像動作を行うことによって初めて消費されるからである。現像動作が終了しないうちにトナー残量を更新してしまうと、例えばジャム発生によって画像形成動作が中断された場合に、実際にはトナーが使用されなかったにもかかわらずトナー残量が減じられてしまいトナー残量に誤差を生じる。
また、1ページの画像を形成する度ごとにトナー残量の更新を行うのも、トナー残量の誤差を抑えるためである。すなわち、複数ページ分のトナー消費量をまとめて計算しトナー残量の更新を行うと、それらのページの画像を形成する途中で画像形成動作が中断されたときにトナー残量を正しく求めることができなくなってしまう。
同様にして、第2ページの画像データID2、第3ページの画像データID3を順次受信して、それぞれの画像データからビデオ信号VS2、VS3を生成し各ページの画像を形成する。また、それぞれの画像に対応するトナー量データTD2、TD3を受信する度に、各ページのトナー消費量TC2、TC3が求められる。そして、その都度現像器4aのトナー残量が算出されメモリ領域107aのデータが更新される。
こうして3ページ分の画像の形成が終了すると、第4ページの画像の形成に先立って、ロータリー現像ユニット4を90度だけ回転駆動する(図6のステップS212)。これにより、画像形成に使用した現像器4aが現像位置から90度下流側のアクセス位置に移動するとともに、隣接する現像器4bが現像位置に移動する。この状態で、アクセス位置にある現像器4aに設けられたメモリ90aに、現像器4aのトナー残量を書き込む(図6のステップS213)。これと併行して、第4ページの画像に対応する画像データID4からビデオ信号VS4を生成する処理を行い、現像器4bを使用して第4ページの画像を形成する。
第4ページの画像に対応するトナー量データTD4から算出したトナー消費量TC4は、現像器4bから消費されたトナーの量を表している。したがって、このトナー消費量TC4は現像器4bのトナー残量の算出に使用される。すなわち、現像器4bに対応するRAM107のメモリ領域107bから読み出されたトナー残量からトナー消費量TC4を差し引いた新たなトナー残量が、メモリ領域107bに書き込まれる。
同様に、第5ページの画像に対応する画像データID5に基づくビデオ信号VS5が生成され、それに対応する画像が現像器4bを使って形成される。そして、このページに対応するトナー量データTD5からトナー消費量TC5が求められ、現像器4bの最終的なトナー残量がRAM107のメモリ領域107bに記憶される。こうして画像形成動作は完了するが、現像器4bのトナー残量については、該現像器4bに設けられたメモリ90bにも書き込む必要がある。そこで、エンジンコントローラ10は、画像形成の終了後、現像ユニット4を90度回転させて現像器4bをアクセス位置に移動させ(このとき現像器4cが現像位置に配置される)、最新のトナー残量をメモリ90bに書き込んでから現像ユニット4をホームポジションに戻す。
図9はエンジン部による画像形成動作の第2の例を示すタイミングチャートである。ここで、図9に付した各符号の意味は、それぞれ図8に示したものと同じである。この例では、メインコントローラ11から1ページずつの画像データが出力されてからトナー量データが出力されるまでの時間が、上記の例よりも長い。そのため、トナー量データを受信した時点では、それに対応する画像の形成は既に終了している。このような場合には、受信したトナー量データを、直前に形成を終了した画像のトナー消費量を表すものとして扱い、そのトナー量データから算出したトナー消費量をその画像の形成に使用された現像器のトナー残量から差し引くようにすればよい。
なお、この例においても、第3ページの画像の形成が終了した時点で現像器4aから現像器4bへの切り替えが行われるが、図9に示すように、第3ページ分のトナー量データTD3を受信したときには既に現像器4aによる画像の形成は終了し現像器の切り替えが始まっている。この場合、受信したトナー量データTD3は現像器4aから消費されたトナーの量を表すものであるから、このデータTD3に基づき求めたトナー消費量は、RAM107のメモリ領域107aに記憶されている現像器4aのトナー残量から差し引かれる。また、現像器切り替えの終了後、現像器4aに設けられたメモリ90aに現像器4aのトナー残量の書き込みが行われる。
図10はエンジン部による画像形成動作の第3の例を示すタイミングチャートである。図10に付した各符号の意味は、それぞれ図8に示したものと同じである。この例では、各ページの画像に対応するトナー量データがさらに遅いタイミングでメインコントローラ11から送信される。すなわち、第1ページの画像に対応するトナー量データTD1が、第2ページの画像に対応する画像データID2の後に送信される。このような場合には、各トナー量データがどのページの画像に対応するデータであるかの判別が難しくなる。これを解決するためには、例えば次のようにして、各ページの画像を形成した現像器とトナー量データとを関連付けて処理すればよい。なお、以下に説明する方法は、トナー量データが図8または図9に示すタイミングで送信される場合にも適用することが可能である。
図11は現像器とトナー量データとの関連付けの第1の例を示す図である。この方法では、CPU101に設けられているリングバッファを利用して、各ページの画像の形成にどの現像器を使用したかを一時的に記憶しておく。リングバッファへの書き込みアドレスは、1ページごとに使用する現像器が選択される度にインクリメントされる。一方、リングバッファからの読み出しアドレスは、トナー量データが受信され現像器との関連付けが行われる度にインクリメントされる。図11(a)は、第2ページまでの画像データを受信したときのバッファの内容を示している。このとき、第1、第2ページの画像の形成にはいずれも現像器4aが使用されるので、バッファにはこれらの画像がそれぞれ現像器4aを使用して形成されたことが記憶されている。
そして、最初のトナー量データTD1を受信すると、バッファに記憶されている最も古いデータ、つまり第1ページの画像の形成に使用した現像器4aを示すデータとトナー量データTD1とを関連付けるとともに、読み出しアドレスをインクリメントする。同様に、第3ページの画像データID3に続けて受信された2番目のトナー量データTD2は、現在の読み出しアドレスに対応するバッファに記憶されたデータ、つまり第2ページの画像の形成に使用した現像器4aを示すデータと関連付けられる(図11(b))。これにより、トナー量データTD1およびTD2が、それぞれ現像器4aを用いて形成した画像に対応するデータであることが明確になる。すなわち、この方法では、第N(Nは自然数)ページの画像を形成したときに使用した現像器と、第N番目に受信したトナー量データとを関連付ける。これにより、画像データとトナー量データとが1対1に関連付けられる。そして、第Nページの画像の形成に使用した現像器に対応するトナー残量から、第N番目に受信したトナー量データから算出したトナー消費量を差し引いて当該現像器の使用後の新たなトナー残量とする。こうすることで、画像データとトナー量データとが別々に送信される場合でも、各現像器のトナー残量を適切に管理することができる。
図12は現像器とトナー量データとの関連付けの第2の例を示す図である。この方法では、メインコントローラ11から送信されるトナー量データに、ページ番号を表す情報が付加されている。例えば、16ビットのトナー量データのうち13ビットを前記した画像データの階調値の積算値、3ビットをページ番号に割り当てる(図12(a))。一方、エンジンコントローラ10には、3ビットのページ番号に対応する8ワードのバッファが設けられる(図12(b))。このバッファには、各ページの画像の形成にどの現像器を使用したかが記憶される。そして、バッファに記憶されている情報と、対応するページ番号が付されたトナー量データとを関連付ける。これにより、画像を形成した現像器と、その画像に対応するトナー量データとを確実に関連付けることができ、各現像器のトナー残量を適切に管理することが可能となる。
以上のように、この実施形態では、同一トナー色の現像器を複数装着して画像を形成する際には、メインコントローラ11側でジョブデータとして現像器を特定しない画像データおよびトナー量データを送信し、これを受信したエンジンコントローラ10が、使用する現像器を選択して画像形成動作を行い画像データに対応する画像を形成する。そのため、メインコントローラ11では、各現像器の状態を把握しておく必要がない。また、エンジンコントローラ10においても、各現像器の状態をメインコントローラ11に送信する必要がない。したがって、この実施形態では、各コントローラにおける制御処理の内容を簡単にすることができる。
また、エンジンコントローラ10では、受信した各ページごとのトナー量データからそれぞれのページの画像の形成に消費されたトナーの量を算出し、その画像を形成したときに使用した現像器のトナー残量から、求めたトナー消費量を差し引く。こうすることで、各現像器のトナー残量を適切に管理することができる。
また、各ページの画像に対応するトナー量データを1ページ分ずつ送信するようにしているので、画像形成動作が途中で中断された場合にも対応することができ、トナー残量の算出誤差を小さく抑えることができる。
以上説明したように、この実施形態では、エンジン部EGが本発明の「像形成手段」として機能している。また、メインコントローラ11およびエンジンコントローラ10が、それぞれ本発明の「データ処理手段」および「制御手段」として機能している。また、この実施形態では、エンジンコントローラ10に設けられたRAM107が本発明の「記憶手段」として機能している。さらに、図12に示すトナー量データに付したページ番号が、本発明の「識別情報」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、トナー残量が所定量以上である現像器を切り替えながら使用するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、一連のジョブでは選択した1つの現像器のみを継続して使用するようにしてもよい。また、トナー残量に関わらず予め定めた現像器を使用するようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、同一トナー色の現像器が4個装着されたときにこれらの現像器を使用したモノクロ画像の形成を可能としているが、2個または3個の現像器が装着された状態で画像形成を行えるようにしてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、各現像器のメモリに保存されているトナー残量から、受信したトナー量データに基づき求めた1ページごとのトナー消費量を減じてゆくようにしている。しかしながら、各ページのトナー消費量を、その画像の形成に使用した現像器ごとに個別に加算してゆき、それぞれの現像器の総トナー消費量を保存・記憶しておくようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の構成に限定されず、例えば中間転写ベルト以外の転写媒体(転写ドラム、転写シートなど)を備える装置、さらには複写機能、ファクシミリ機能などを備える画像形成装置に対しても、本発明を適用することが可能である。
この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図。 図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 モノクロ4本動作モード時の装置構成を示すブロック図。 ロータリー現像ユニットの停止位置を示す図。 メインコントローラの動作を示すフローチャート。 エンジンコントローラの動作を示すフローチャート。 エンジンコントローラに設けられたRAMのメモリマップ。 エンジン部による画像形成動作の第1の例を示すタイミングチャート。 エンジン部による画像形成動作の第2の例を示すタイミングチャート。 エンジン部による画像形成動作の第3の例を示すタイミングチャート。 現像器とトナー量データとの関連付けの第1の例を示す図。 現像器とトナー量データとの関連付けの第2の例を示す図。
符号の説明
4a,4b,4c,4d…現像器、 10…エンジンコントローラ(制御手段)、 11…メインコントローラ(データ処理手段)、 107…RAM(記憶手段)、 200…トナーカウンタ、 EG…エンジン部(像形成手段)

Claims (8)

  1. 同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する像形成手段と、
    前記像形成手段に形成させる画像に関するジョブデータを作成するデータ処理手段と、
    前記ジョブデータに基づき前記像形成手段の動作を制御する制御手段と
    を備え、
    前記データ処理手段は、形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを含む前記ジョブデータを、使用する現像器を特定せずに前記制御手段に送信する一方、
    前記制御手段は、前記ジョブデータを受信し、前記複数の現像器のうち1つを選択使用して当該ジョブデータに含まれる前記画像データに対応する画像を形成するとともに、各現像器ごとのトナー消費量を、当該現像器を使用して形成した画像に対応する前記トナー量データに基づき算出する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する像形成手段と、
    前記像形成手段に形成させる画像に関するジョブデータを作成するデータ処理手段と、
    前記ジョブデータに基づき前記像形成手段の動作を制御する制御手段と
    を備え、
    前記データ処理手段は、形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを含む前記ジョブデータを、使用する現像器を特定せずに前記制御手段に送信する一方、
    前記制御手段は、前記ジョブデータを受信し、前記複数の現像器のうち1つを選択使用して当該ジョブデータに含まれる前記画像データに対応する画像を形成するとともに、各画像に対応する前記トナー量データを、当該画像の形成に使用した現像器ごとに集計して各現像器ごとのトナー消費量を算出する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記各現像器それぞれのトナー消費量またはトナー残量を個別に記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記ジョブデータに基づく画像形成を前記像形成手段に行わせたときには、形成した画像に対応する前記トナー量データに基づいて、当該画像形成において使用された各現像器からのトナー消費量を算出し、その算出結果を前記記憶手段に記憶されたトナー消費量に加算または前記記憶手段に記憶されたトナー残量から減算した値を前記記憶手段に更新記憶させる請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記データ処理手段は、画像1ページ分の前記画像データおよび当該ページに対応する前記トナー量データを含む前記ジョブデータを前記制御手段に送信する一方、
    前記制御手段は、受信した1ページ分の前記トナー量データと、当該ページの画像形成に使用した現像器とを関連付けるとともに、各現像器ごとに、当該現像器に関連付けられた前記トナー量データに基づいてトナー消費量を算出する請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記データ処理手段は、複数ページの画像に対応する前記ジョブデータを作成する際には、どのページに対応するトナー量データであるかを示す識別情報を前記トナー量データに付す一方、
    前記制御手段は、前記識別情報に基づいて前記トナー量データと前記現像器との関連付けを行う請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、複数ページの画像に対応する前記ジョブデータを前記データ処理手段から受信したときには、該複数ページの画像のうち第N(Nは自然数)ページの画像の形成に使用した現像器と、第N番目に受信した前記トナー量データとを関連付ける請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記データ処理手段は、前記ジョブデータとして、1ページ分の前記画像データと、当該ページに対応する前記トナー量データとをこの順番で前記制御手段に送信する一方、
    前記制御手段は、第1のページに対応する画像データを受信後、第2のページに対応する画像データを受信する前に受信したトナー量データと、前記第1のページの画像を形成する現像器とを関連付ける請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 同一色のトナーを貯留する複数の現像器を有する画像形成装置における画像形成方法において、
    形成すべき画像の内容に関する画像データおよび当該画像の形成に必要なトナー量に関連するトナー量データを作成する工程と、
    前記複数の現像器のうち1つを選択し、該現像器を用いて前記画像データに対応する画像を形成する工程と、
    各現像器ごとのトナー消費量を、当該現像器を使用して形成した画像に対応する前記トナー量データに基づき算出する工程と
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008252660A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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