JP2006234434A - マイクロスイッチ装置及びこれを備えた電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 精度を確保しつつサイズの増加を最低限に抑え得るマイクロスイッチ装置及びこれを備えた電子時計を提供すること
【解決手段】 電子時計2のマイクロスイッチ装置1は、基板5に対して回動可能な基体部63、及び該基体部63と一体的に回動可能で第一及び第二の接点部64a,65aを備えたマイクロスイッチ本体60を備え、マイクロスイッチ本体60が基板に対して回動変位される際、第一及び第二の接点部64a,65aのいずれも第一及び第二の接点パターン部分70,80に対して非接触である第一の状態K、第一の接点部64aが第一の接点パターン部分70に接触し第二の接点部65aが第二の接点パターン部分80に対して非接触である第二の状態、及び第一の接点部64aが第一接点パターン部分70に接触し第二の接点部65aが第二の接点パターン部分80に接触する第三の状態が実現されるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、リュウズないし巻真の位置の検出に用いられるリュウズスイッチ等に用いられるに適したマイクロスイッチ装置及びこれを用いた電子時計に係る。
巻真の出し入れに応じて基板に対して回転中心軸線のまわりで所定の角度範囲にわたって回動可能な基体部、及び該基体部と一体的に回動可能で接点部を備えたマイクロスイッチ本体と、基板のうちマイクロスイッチ本体の接点部に対面する表面に形成された接点パターンであって、接点部が接触可能な接点パターン部分を備えたものとを有するマイクロスイッチ装置は知られている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1では、回路ブロックの基板に接点パターン部分としてリセット用パターンが形成され、中心軸線の延在方向に引出し可能な巻真が引出された際、マイクロスイッチ本体としてのスイッチ部材に形成された係合ピンと巻真との係合が解除され、スイッチ部材がバネ性腕部によって回動中心の周りで回動されることにより、スイッチ部材の腕部の先端の接点部がリセット用パターンに接触して、リセット処理が行われる。
なお、この特許文献1では、もう一つの腕部が設けられているけれども、この腕部の接点部はプラスリード用パターンに常時接触しているものであって、本発明において考慮対象にしている接点部とは異なる。
なお、巻真に二段の引出位置を採らせるべく、首部で巻真の小径部に係合し巻真の出し入れに応じて回動するおしどりや、該おしどりを所定の回動位置で係止すべくおしどりのかんぬき駆動ピンに係合する係合凹部を備えると共におしどりの回動位置に応じて小鉄車等に噛合等する作動位置と非作動位置との間でつづみ車を移動させるかんぬき等を用いること自体は、機械式腕時計の分野では周知である。
しかしながら、このようなおしどりやかんぬきやつづみ車等を組合わせた巻真の二段位置決め構造に特許文献1のようなマイクロスイッチを更に組込もうとすると、マイクロスイッチの位置決めのために更に別の係合形状を要し、各部品の外形形状や係合部形状等の製造公差が重なって、小型化を図ることが容易でなかった。
例えば、巻真が二段の引出位置を有する場合に、特許文献1のようにスイッチ本体の基体部及び接点部が巻真の出し入れに応じて回動する構造を採ろうとすると、リセット用の接点パターン部分と同様な接点パターン部分を該リセット用接点パターン部分に対して周方向に間隔をおいて、もう一つ設ける必要がある。かりに、同程度の位置精度を前提とすると、周方向の移動距離が二倍になる。ところが、巻真が二段の引出位置を備える場合、一段当りの引出し量は小さいので、十分な周方向の移動距離を確保しようとすると、接点部が形成される腕ないしレバーの長さを長くする必要がある。その場合、当然ながら関連するバネ部も大きくなり、該バネの大形化に伴う誤差も大きくなる。
従って、二段で動作するマイクロスイッチは、大形化が避け難いか精度を高くするためにコスト高になったりリードタイムが長くなるのを避け難い。
なお、接点パターン部分を接点部の通常位置の両側に設けておき、巻真の引出しの際に、一段の引出しでは接点部が一方向に回動して一方の側にある接点パターン部分に当接し、二段の引出しでは接点部が元の位置を通過して更に他方向に回動して該他方の側にあるもう一つの接点パターン部分に当接するようにすることも提案されている。しかしながら、この提案の場合、長さの大きく異なる二つの長孔部分が角度をなしてつながった「く」の字型の長孔を形成しておいて、該長孔に沿ってピンを移動させる必要があり、安定な動作をさせるように十分に正確な形状を実現するためには、該「く」の字状長孔だけでなく関連部品の形状の正確に製造する必要があるから、コスト高になったりリードタイムが長くなるのを避け難い。
実開昭57−182191号公報(実願昭56−68314号のマイクロフィルム)(第1図及び第2図等)。
本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、精度を確保しつつサイズの増加を最低限に抑え得るマイクロスイッチ装置及びこれを備えた電子時計を提供することにある。
本発明のマイクロスイッチ装置は、前記目的を達成すべく、基板と、基板に対して回動可能な基体部、及び該基体部と一体的に回動可能で第一及び第二の接点部を備えたマイクロスイッチ本体と、基板のうちマイクロスイッチ本体の接点部に対面する表面に形成された接点パターンであって、第一の接点部が接触可能な第一の接点パターン部分及び第二の接点部が接触可能な第二の接点パターン部分を備えたものとを有し、マイクロスイッチ本体が基板に対して回動変位される際、第一及び第二の接点部のいずれも第一及び第二の接点パターン部分に対して非接触である第一の状態、第一の接点部が第一の接点パターン部分に接触し第二の接点部が第二の接点パターン部分に対して非接触である第二の状態、及び第一の接点部が第一接点パターン部分に接触し第二の接点部が第二の接点パターン部分に接触した第三の状態が実現されるように構成される。
本発明のマイクロスイッチ装置では、「マイクロスイッチ本体が基板に対して回動変位される際、第一及び第二の接点部のいずれも第一及び第二の接点パターン部分に対して非接触である第一の状態、第一の接点部が第一の接点パターン部分に接触し第二の接点部が第二の接点パターン部分に対して非接触である第二の状態、及び第一の接点部が第一接点パターン部分に接触し第二の接点部が第二の接点パターン部分に接触した第三の状態が実現されるように構成され」ているので、マイクロスイッチ本体で三つの状態が確実に確定され得る。
特に、本発明のマイクロスイッチ装置では、「マイクロスイッチ本体が基体部と一体的に回動可能な第一及び第二の接点部を有し、接点パターンが第一及び第二の接点部に対応して第一及び第二の接点パターン部分を有する」ので、マイクロスイッチ本体の回動機構に種々の製造公差がある状態で、スイッチ本体の接点部の腕の長さを最低限にしても、スイッチ本体の回動範囲を最低限にすることが可能になる。すなわち、本発明のマイクロスイッチ装置では、第一及び第二の接点パターン部分が絶縁領域を挟んで、同一の円周上に配置される必要がないから、腕の長さを最低限にし且つ回動範囲を最低限にすることが可能になる。
ここで、典型的には、第一の状態におけるスイッチ本体の位置に対して、第二及び第三の状態におけるスイッチ本体の位置は、同一の向きに回動変位された位置である。すなわち、本発明のマイクロスイッチ装置では、マイクロスイッチ本体の回動方向を途中で反転させるような複雑な変位制御を要しないので、装置が複雑化して製造公差が大きくなったりリードタイムが増大するのを最低限に抑え得る。
本発明のマイクロスイッチ装置において、典型的には、第一及び第二の接点部が夫々第一及び第二の腕部の先端部に形成されている。これにより、二つの接点部が干渉する虞れを最低限に抑え得る。但し、一方の接点パターン部分を他方の接点部に係る腕部が擦る等の干渉を避け得る限り、所望ならば、一つの腕部の径方向の異なる位置又は周方向の異なる位置に二つの接点部が形成されていてもよい。
本発明のマイクロスイッチ装置は、三状態を検出するどのような部分に用いられてもよいけれども、典型的には、製造公差の累積され易い複雑な機械的な駆動系よってスイッチ本体が回転(回動)されるような部分に用いられる。
即ち、本発明のマイクロスイッチ装置では、マイクロスイッチ本体が、例えば、巻真の出し入れに応じて回転されるように構成され、典型的には、マイクロスイッチ本体が巻真の出し入れに伴うおしどりの回転に応じて回転されるように構成される。
以上のとおり、本発明のマイクロスイッチ装置は、典型的には、電子時計に組込まれる。
次に、本発明の好ましい一実施の形態を添付図面に示した好ましい一実施例に基づいて説明する。
図1には、本発明による好ましい一実施例のマイクロスイッチ装置としてのリュウズスイッチ装置1を備えた電子時計2の一部が示されている。説明の簡明化のために、以下では、図1の図の面をX−Y平面とし、手前側を+Z方向とする、時計2に対して固定された三次元直交座標系XYZを採る。
電子時計1は、巻真10を備える。巻真10は、その中心軸線Aの延在方向に沿ってB1方向に引出し可能で且つB2方向に押込み可能であり、更に、中心軸線AのまわりでA1,A2方向に回転可能に、時計本体3に装着されている。
巻真10は、径方向延在壁部11a,11bによって両端が規定された小径部11を中間部分12に備えると共に多角柱状部13を先端側部分14に備える。
巻真10の角柱状部13には、多角形穴を備えたつづみ車16が、巻真10に対してB1,B2方向に相対移動可能に嵌合されている。つづみ車16は、巻真10のA1,A2方向の回転に応じて、巻真10と一体的にA1,A2方向に回転される。
地板20には、おしどり軸31のまわりでD1,D2方向に回動自在なおしどり30が装着されている。おしどり30は、その嘴状に突出した円板状部32で巻真10の小径部11に係合されており、巻真10のB1,B2方向の出し入れに応じて、おしどり30がD1,D2方向に回動される。おしどり30は、更に、+Z方向に突出したリュウズスイッチ駆動ピン34を後頭部33に備えると共に、−Z方向に突出したかんぬき駆動ピン36を胴部の後端部分35に備える。
おしどり30の−Z側(図1で見て奥側)に位置するかんぬき40は、かんぬき軸41のまわりでE1,E2方向に回動可能に地板20に装着され、軸41の一方の腕側に二股の脚部42,43を備え、他方の腕側は、U字状のばね44になっている。ばね44の先端は、地板20の係止部21に係止され、かんぬき40の本体部分46にE2方向の偏倚力を及ぼす。かんぬき40の脚部42はかんぬき駆動ピン36が係合可能な係合凹部42a,42b,42cを備え、脚部43はかんぬき駆動ピン36が係合可能な係合凹部43a,43bを備える。脚部43は、細長く中太の先端部45でつづみ車16の中央の小径部16aに係合している。
巻真10がB2方向に最も押込まれた通常運針位置F0にある場合には、図1又は動作状態を示す図2からわかるように、おしどり30がD2方向に最も回動された位置にあり、かんぬき駆動ピン36が脚部42の基部側凹部42aに係合する。一方、巻真10がB1方向に一段だけ引出された巻真一段目(位置ないし状態)F1では、表示図3に示したように、おしどり30がD1方向に回動されて、かんぬき駆動ピン36が脚部42の中間凹部42b及び脚部43の基部側凹部43aに係合する一段目位置に移る。この状態では、巻真10をA方向に回すことにより、例えば、日車等(図示せず)が回されてカレンダ調整が行われる。巻真10が更にB1方向に引出された巻真二段目(位置ないし状態)F2では、図4に示したように、おしどり30が更にD1方向に回動されて、かんぬき駆動ピン36がかんぬき40の脚部43を押しながら脚部43の先端側凹部43b及び脚部42の先端凹部42cに係合する二段目位置を採る。この状態では、かんぬき40がE1方向に回動されて脚部43がつづみ車16をB2方向に移動させる。
巻真10の先端部近傍には、小鉄車51が配置されており、巻真10が巻真二段目状態F2に引出されると、つづみ車16の先端の歯車部16aが小鉄車51に噛合する。小鉄車51は日の裏車52を介して時車(筒車)53及び分車(二番車)54に噛合しており、巻真二段目状態F2において、巻真10がA1,A2方向に回転されると、小鉄車51及び日の裏車52を介して、時車53に取付けられた時針(図示せず)及び分車54に取付けられた分針(図示せず)が回転されて、針合せが行われる。なお、二番車54は、スリップ式で、二番車54の二番歯車の回転が規制された際、二番歯車に対して二番真がスリップ回転可能である。55は五番車であり、モータ56のロータ57は、五番車55を介して、四番車(秒車)58と結合している。二番車54と四番車55とを結合すると三番車は図示されていない。
マイクロスイッチ本体としてのリュウズスイッチ本体ないしスイッチレバー60は、図5に斜視図で示したように、板金の打抜き折曲体からなり、回転中心軸となるピン22が嵌合される中央孔61及びリュウズスイッチ駆動ピン34が遊嵌される長孔62を備えた基体部63と、該基体部63の一側から中央孔61を中心としてほぼ半径方向に延びた二つの接点腕部64,65と、基体部63のうち長孔62の反対側に延びたバネ性腕部66とを有する。脚部64,65は、先端側程+Z方向に位置するように、折曲部64b,65bで折曲がっている。
従って、リュウズスイッチ本体60は、図1に示したように、ピン21の嵌る中央孔61を中心として、G1,G2方向に回動自在に、地板20に装着される。バネ性腕部66は、先端部66aが90度折り曲げられた係止部になっている。
接点腕部64,65は、先端部64a,65aが接点部になっている。接点腕部64,65は、この例では、XY平面で見た場合には僅かに異なる方向に延びているけれども、所望ならば、平行に延びていても、過度に広い走査範囲を占有しない限り、異なる方向に延びていてもよい。また、この例では、G1方向の前方に位置する接点腕部65は後方に位置する接点腕部64よりも短い。但し、接点腕部65が接点腕部64の接点部64aによる接離動作を妨げない限り、接点腕部65が接点腕部64よりも長くてもよい。なお、接点腕部64,65は、別々の腕部からなる代わりに、一つの腕部であってもよい。
図1に示した各種部品の+Z側(手前側)には、基板5が配置されている。基板5は、図1〜図4の平面図では、地板20に対して+Z方向に間隔をおいて該地板20に重なるので、図1等では、便宜上、地板20と同じ領域を基板を表す符号5で示す。但し、基板5は、通常、地板20とは異なる平面形状を有し得る。
基板5のうち地板20に対面する−Z側の表面には、図1において想像線で示したように、二つの接点パターン70,80が形成されている。第一の接点パターン70は、接点腕部64の走査円弧H1上で中心孔61の中心Gのまわりで角度α1から角度α2までの位置角度範囲αにわたって形成されている。ここで、角度α1,α2は、中心Gを通り巻真10の延在方向と平行な基準線Gaに対する角度である。一方、第二の接点パターン80は、接点腕部65の走査円弧H2上で中心孔61の中心Gのまわりで角度β1から角度β2までの位置角度範囲βにわたって形成されている。
巻真10が通常運針位置F0にある際、図1又は図2からわかるように、おしどり30のリュウズスイッチ駆動ピン34が、リュウズスイッチ本体60の長孔62の先端部62aに位置し、リュウズスイッチ60は、G2方向に最大限回動した位置Kにある。このとき、リュウズスイッチ本体60の接点腕部64の接点部64aは、角度α3だけ、接点パターン70のG2方向端部71から離れた所K1に位置する。また接点腕部65の接点部65aも接点パターン80のG2方向端部81からG2方向に十分に離れたところK2に位置する。
すなわち、この場合、スイッチ本体60の接点部64a,65aの両方とも対応する接点パターン部分70,80に接触していないことにより、スイッチ本体60が位置Kにあって巻真10が0段目位置F0にあることがわかる。スイッチ本体60が状態Kにある旨の情報は、関連する他の所望の処理に用いられ得る。
巻真10が通常運針位置F0から一段引出位置F1にB1方向に引出されると、図3に示したように、おしどり30のリュウズスイッチ駆動ピン34が、リュウズスイッチ本体60の長孔62の先端部62aから中央部62bに移動するようにリュウズスイッチ本体60がG1方向に位置Kに回動される。この巻真一段目位置F1に対応するスイッチ位置Kでは、リュウズスイッチ本体60の接点腕部64の接点部64aが円弧H1に沿ってG1方向に回動されて、接点パターン70の端部71を越えて接点パターン70の内部領域72に接触する位置K1に達する。一方、この巻真一段目位置F1では、リュウズスイッチ本体60の接点腕部65の接点部65aは、接点パターン80のG2方向端部81から角度β3だけG2方向に離れた所K2に位置する。
すなわち、この場合、スイッチ本体60の接点部64aが対応する接点パターン部分70に接触し、接点部65aが対応する接点パターン部分80に接触していないことにより、スイッチ本体60が位置Kにあって巻真10が一段目位置F1にあることがわかる。スイッチ本体60が状態Kにある旨の情報は、関連する他の所望の処理に用いられ得る。
巻真10が更にB1方向に引出されて一段引出位置F1から二段引出位置F2に達すると、図4に示したとおり、おしどり30のリュウズスイッチ駆動ピン34がリュウズスイッチ本体60の長孔62の中央部62bから基端部62cに移動するようにリュウズスイッチ本体60がG1方向に回動された位置Kに達する。巻真二段目位置F2に対応するこのスイッチ位置Kでは、リュウズスイッチ本体60の接点腕部64の接点部64aが円弧H1に沿ってG1方向に回動されて、接点パターン70に沿って移動されるけれども、接点パターン70の端部73よりも十分にG2方向にあるところK1に位置し、接点パターン70と接触状態に保たれる。一方、この巻真二段目位置F2では、リュウズスイッチ本体60の接点腕部65の接点部65aは、円弧H2に沿ってG1方向に回動されて、接点パターン80の端部81を越えて接点パターン80の内部領域82に接触する位置K2に達する。この位置K2は、接点パターン80の反対側端部83よりも十分にG2方向にあり、接点部65bは、接点パターン80と接触状態になる。ここで、位置K1,K2が接点パターン70,80の範囲内に入ればよいので、動作上は該パターン70,80の長さα,βに上限はない。
この場合、スイッチ本体60の接点部64a,65aの両方とも対応する接点パターン部分70,80に接触していることにより、スイッチ本体60が位置Kにあって巻真10が二段目位置F2にあることがわかる。この状態Kでは、例えば、運針用のモータ56の駆動が停止される。
なお、巻真二段目位置F1では、リュウズスイッチ60のバネ性腕部66の先端部66aが五番車55の五番歯車に押付けられて、五番車55の回転を規制し、これにより、四番車58及び三番車(図示せず)を介して二番車54の二番歯車の回転を規制することによって、二番車54にスリップ動作を生じさせ、秒針を止めた状態で分針等の針合せを行わせる。
次に、以上における接点パターン部分70に対する接点部64aの位置の変化のみを、図6に示す。接点部64aは、巻真10のB1方向の引出しに応じて、巻真0段目F0に対応する0段目位置K1から、巻真一段目F1に対応する一段目位置K1を経て、巻真二段目F2に対応する二段目位置K1に達する。
このリュウズスイッチ装置1の特徴は、一段目位置K1と二段目位置K1との間隔α12が、小さくてすむことである。これは、リュウズスイッチ装置1が、接点パターン70と接触する接点部64aに加えて、接点パターン80と接触する接点部65aを備えていることによる。
仮に、接点パターン80と接触する接点部65aを欠く場合、一つの円弧H1に沿って一段目及び二段目位置K1,K1を識別可能に設ける必要があることから、一段目位置K1と二段目位置K1との間に絶縁領域Sを設ける必要がある。ところが、絶縁領域Sを設ける場合、変位構造に起因する各種の誤差に相当する公差領域M1Sを一段目位置K1と絶縁領域Sとの間に確保する必要があり、同様に、変位構造に起因する各種の誤差に相当する公差領域M2Sを絶縁領域Sと二段目位置K1との間にも確保する必要がある。ここで、変位構造は、巻真10とおしどり30との係合及び変位に関連する全ての誤差、巻真10の位置決めに関するおしどり30とかんぬきとの係合及び変位に関連する全ての誤差、並びにおしどり30によるリュウズスイッチ本体60の変位に関連する全ての誤差に加えて、リュウズスイッチ本体60の形状に起因する誤差を含む。なお、接点パターン70の位置や形状に関する誤差も無視し難い場合もあり得る。
いずれにしても、接点部64aの一段目位置K1のG1側に公差領域M1Sを見込み且つ二段目位置K1のG2側に公差領域M2Sを見込むとすると、その間に残る領域が、(仮にあると仮定して)絶縁領域Sに当てられることになる。ところが、図6からわかるとおり、絶縁領域Sとして残される領域は、接点部64aにとっては余りに狭いことになる(場合によっては、領域が残らない虞れもある)。
すなわち、仮に、接点パターン80と接触する接点部65aを欠く場合、接点部64aにとっては、一段目位置K1と二段目位置K1との間隔が余りに狭いことになる。巻真10の引出し量を大きくすることはできないとすると、リュウズスイッチ本体60の腕部64の長さを変えない場合、上記の変位構造の形状や寸法の精度を高める必要があり、製造コストやリードタイムの増大を避け難い。換言すれば、リュウズスイッチ装置1では、接点パターン80と接触する接点部65aを更に備えることにより、製造コストやリードタイムの増大を避け得る。
更に、接点パターン80と接触する接点部65aを欠く場合であって巻真10の引出し量が同一の場合、もう一つの対応策としては、一段目位置K1と二段目位置K1との間隔自体を大きくすべく、腕64の長さを長くすることが考えられる。しかしながら、その場合、腕64の長さの増大に応じて、腕64の走査する扇形領域が大きくなり、リュウズスイッチ装置1が占有する領域が大きくなり、他の部品の配置を制約してしまうことになる。なお、腕64を長くすると、当然ながら、変位構造の誤差に起因する公差領域M1S,M2Sも大きくなる。従って、その分だけ腕64の長さを長くする必要があり、腕64の走査する扇形領域の増大及びリュウズスイッチ装置1の占有領域の増大による他の部品の配置の制約を無視し難くなる虞れが高くなる。換言すれば、リュウズスイッチ装置1では、接点パターン80と接触する接点部65aを更に備えることにより、リュウズスイッチ装置1の占有領域の増大による他の部品の配置の制約を避け得る。
以上においては、腕部64が腕部65よりも長い例について説明したけれども、腕部64は腕部65よりも短くてもよい。また腕部64と腕部65とが分離される代わりに、一つの腕部に接点部分64a,65aの両方が設けられていてもよい。
なお、接点部は、二つある代わりに、三つ以上あってもよい。また、マイクロスイッチ装置は、電子時計に組込まれる代わりに、他の電気・電子装置に組込まれてもよい。
本発明による好ましい一実施例のリュウズスイッチ装置を備えた電子時計の一部を示した平面説明図。 図1の電子時計が巻真0段目位置にある状態を示した平面説明図。 図1の電子時計が巻真一段目位置にある状態を示した平面説明図。 図1の電子時計が巻真二段目位置にある状態を示した平面説明図。 図1のリュウズスイッチ装置のスイッチ本体の斜視説明図。 図1のリュウズスイッチ装置の接点部の動作状態を説明するための平面説明図。
符号の説明
1 リュウズスイッチ装置(マイクロスイッチ装置)
2 電子時計
5 基板
10 巻真
16 つづみ車
20 地板
22 リュウズスイッチ本体軸ピン
30 おしどり
31 おしどり軸
32 嘴状円板状部
34 リュウズスイッチ駆動ピン
36 かんぬき駆動ピン
40 かんぬき
41 かんぬき軸
42,43 脚部
42a,42b,42c,43a,43b 係合凹部
45 先端係合部
51 小鉄車
52 日の裏車
56 モータ
60 リュウズスイッチ本体
61 孔
62 長孔
62a,62b,62c 係合位置
63 基体部
64,65 腕部
64a,65a 接点部
66 バネ部
70,80 接点パターン部分
71,73,81,83 端縁
72,82 内部部分(領域)
A1,A2,D1,D2,E1,E2,G1,G2 回転方向
B1,B2 出入方向
F0 巻真0段目
F1 巻真一段目
F2 巻真二段目
,K1,K2 巻真0段目の位置
,K1,K2 巻真一段目の位置
,K1,K2 巻真二段目の位置
α,β 周方向の拡がり

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板に対して回動可能な基体部、及び該基体部と一体的に回動可能で第一及び第二の接点部を備えたマイクロスイッチ本体と、
    前記基板のうち前記マイクロスイッチ本体の接点部に対面する表面に形成された接点パターンであって、前記第一の接点部が接触可能な第一の接点パターン部分及び前記第二の接点部が接触可能な第二の接点パターン部分を備えたものとを有し、
    前記マイクロスイッチ本体が前記基板に対して回動変位される際、前記第一及び前記第二の接点部のいずれも前記第一及び前記第二の接点パターン部分に対して非接触である第一の状態、前記第一の接点部が前記第一の接点パターン部分に接触し前記第二の接点部が前記第二の接点パターン部分に対して非接触である第二の状態、及び前記第一の接点部が前記第一接点パターン部分に接触し前記第二の接点部が前記第二の接点パターン部分に接触した第三の状態が実現されるように構成されたマイクロスイッチ装置。
  2. 前記第一及び前記第二の接点部が夫々第一及び第二の腕部の先端部に形成されている請求項1に記載のマイクロスイッチ装置。
  3. 前記マイクロスイッチ本体が巻真の出し入れに応じて回転されるように構成された請求項1又は2に記載のマイクロスイッチ装置。
  4. 前記マイクロスイッチ本体が前記巻真の出し入れに伴うおしどりの回転に応じて回転されるように構成された請求項3に記載のマイクロスイッチ装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一つの項に記載のマイクロスイッチ装置を備えた電子時計。
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JPS60137394U (ja) * 1984-02-23 1985-09-11 東北エプソン株式会社 ハイブリツド腕時計の切換機構
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