JP2006234081A - 密封型転がり軸受 - Google Patents

密封型転がり軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2006234081A
JP2006234081A JP2005050273A JP2005050273A JP2006234081A JP 2006234081 A JP2006234081 A JP 2006234081A JP 2005050273 A JP2005050273 A JP 2005050273A JP 2005050273 A JP2005050273 A JP 2005050273A JP 2006234081 A JP2006234081 A JP 2006234081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
sealed
bearing
contact
rolling bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005050273A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsujimoto
崇 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2005050273A priority Critical patent/JP2006234081A/ja
Priority to US11/330,247 priority patent/US7591593B2/en
Priority to KR1020060004285A priority patent/KR101303587B1/ko
Publication of JP2006234081A publication Critical patent/JP2006234081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】軸受空間への泥水等の浸入を防止でき、かつ、軸受の幅寸法をコンパクトに設計できる密封型転がり軸受を提供することである。
【解決手段】ボール3を保持する保持器4を、ボール3の片側のみで円周方向に連なる環状部4aを有する冠形のものとし、内輪1と外輪2の軌道面1a、2aの中心を軸受中心からオフセットして、保持器4の環状部4aをオフセットした方向と反対側に配置することにより、軸受空間の両側に内外2つずつの接触シール5、6を配設して、軸受空間への泥水等の浸入を防止しても、軸受の幅寸法をコンパクトに設計できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、内輪と外輪の間の軸受空間を接触シールで密封した密封型転がり軸受に関する。
ダストや水等が飛散する環境で使用される転がり軸受には、これらが内輪と外輪の間の軸受空間へ侵入するのを防止するために、軸受空間の両側を接触シールで密封した密封型転がり軸受が用いられている(例えば、特許文献1参照)。接触シールは、ゴム等の弾性部材で形成されたシールリップを内輪や外輪のシール摺接面と接触させて、軸受空間を密封するものである。
一方、自動車のプロペラシャフトのセンター軸支持部や、ドライブシャフトのジョイント軸支持部等に使用される転がり軸受は、車両の床下部位に取り付けられるので、泥水や雨水の飛散も受ける。このような用途に使用される密封型転がり軸受には、軸受空間への泥水等の侵入を防止するために、軸受空間の両側を密封する接触シールの外側に、別の外側シール部材として、シールド板で形成した非接触シールを配設したものがある(例えば、特許文献2参照)。また、本発明者は、軸受空間への泥水等の侵入をより確実に防止するために、外側シール部材も接触シールとし、軸受空間の両側に内外2つの接触シールを配設した密封型転がり軸受を先に提案している(特願2005−29116)。
実開平7−10555号公報(第1図) 実公平8−3710号公報(第1、2図)
上述したように接触シールの外側に別の外側シール部材を配設した密封型転がり軸受は、転動体が保持器で保持された軸受空間の両側に内外2つずつのシール部材を取り付ける必要があるので、軸受の幅寸法が大きくなり、コンパクトな設計が阻害される問題がある。
そこで、本発明の課題は、軸受空間への泥水等の浸入を防止でき、かつ、軸受の幅寸法をコンパクトに設計できる密封型転がり軸受を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明は、内外輪の軌道面間に複数の転動体を保持器で保持し、これらの転動体が保持された軸受空間の両側を、弾性部材で形成したシールリップを有する接触シールで密封し、これらの接触シールの外側に別の外側シール部材を配設した密封型転がり軸受において、前記保持器を前記転動体の片側のみで円周方向に連なる環状部を有するものとし、前記内外輪の軌道面の中心を軸受中心からオフセットして、前記保持器の環状部をこのオフセットした方向と反対側に配置した構成を採用した。
すなわち、保持器を前記転動体の片側のみで円周方向に連なる環状部を有するものとし、内外輪の軌道面の中心を軸受中心からオフセットして、保持器の環状部をこのオフセットした方向と反対側に配置することにより、軸受空間の両側に内外2つずつのシール部材を配設して、軸受空間への泥水等の浸入を防止しても、軸受の幅寸法をコンパクトに設計できるようにした。
前記外側シール部材を前記内外輪のいずれか一方に金属嵌合で固定することにより、車両の床下部位に取り付けられ、小石等の飛来を受けたときの外側シール部材の損傷やずれによるシール性の低下を防止することができる。
前記外側シール部材を、弾性部材で形成したシールリップを有する接触シールとすることにより、軸受空間への泥水等の侵入をより確実に防止することができる。
前記軸受空間の両側を密封する接触シールと前記接触シールとした外側シール部材との間にグリースを封入することにより、軸受空間に封入された潤滑剤の油分が供給され難い外側の接触シールの摺接部に十分なグリースを供給して、この接触シールの摺接部での摩擦抵抗を小さくし、軸受トルクを低く安定させることができる。また、この2つの接触シール間に封入したグリースは、外側の接触シールのシール摺接面との接触界面から浸入する水分を止めるグリースシールとしての役割もし、外側の接触シールの摺接部での摩耗を低減する効果もある。
前記接触シールとした外側シール部材の弾性部材には、耐摩耗性と耐水性の優れたニトリルゴムまたはフッ素ゴムが好適である。
前記転動体をボールとする場合は、このボールを保持する保持器を、前記環状部から軸方向の一方に延びた柱部を有し、円周方向で隣り合う柱部間にボールを保持する冠形保持器とするとよい。
本発明の密封型転がり軸受は、保持器を転動体の片側のみで円周方向に連なる環状部を有するものとし、内外輪の軌道面の中心を軸受中心からオフセットして、保持器の環状部をこのオフセットした方向と反対側に配置したので、軸受空間の両側に内外2つずつのシール部材を配設して、軸受空間への泥水等の浸入を防止しても、軸受の幅寸法をコンパクトに設計することができる。
前記外側シール部材を前記内外輪のいずれか一方に金属嵌合で固定することにより、車両の床下部位に取り付けられ、小石等の飛来を受けたときの外側シール部材の損傷やずれによるシール性の低下を防止することができる。
前記外側シール部材を、弾性部材で形成したシールリップを有する接触シールとすることにより、軸受空間への泥水等の侵入をより確実に防止することができる。
前記軸受空間の両側を密封する接触シールと前記接触シールとした外側シール部材との間にグリースを封入することにより、軸受空間に封入された潤滑剤の油分が供給され難い外側の接触シールの摺接部に十分なグリースを供給して、この接触シールの摺接部での摩擦抵抗を小さくし、軸受トルクを低く安定させることができる。また、この2つの接触シール間に封入したグリースは、外側の接触シールのシール摺接面との接触界面から浸入する水分を止めるグリースシールとしての役割もし、外側の接触シールの摺接部での摩耗を低減する効果もある。
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。図1および図2は、第1の実施形態を示す。この密封型転がり軸受は、図1に示すように、内輪1と外輪2の軌道面1a、2a間に転動体としてのボール3が保持器4に保持された軸受空間の両側を、内側の接触シール5とその外側の外側シール部材としての接触シール6で密封した玉軸受であり、内輪1と外輪2の軌道面1a、2aが軸受中心からオフセットされている。
図2に示すように、前記保持器4は、環状部4aから軸方向の一方に延びた柱部4bを有し、円周方向で隣り合う柱部4b間にボール3を保持する樹脂製の冠形保持器4であり、環状部4aが各軌道面1a、2aのオフセット方向と反対側に配置されて、各ボール3を保持するようになっている。したがって、図1に示したように、軸受空間の両側に内外2つずつの接触シール5、6を配設しても、軸受の幅寸法をコンパクトに設計することができる。なお、冠形保持器4は、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂等のエンジニアリングプラスチックで形成されており、グラスファイバやカーボンファイバ等の強化材も適宜添加される。
前記各接触シール5、6は、それぞれ芯金5a、6aと弾性部材5b、6bとから成り、外側の接触シール6の弾性部材6bは耐摩耗性と耐水性の優れたニトリルゴムまたはフッ素ゴムとされている。内側の接触シール5は、外輪2の内径面に設けられた係止溝2bに固定され、そのシールリップ5cが内輪1の外径面と接触している。また、外側の接触シール6は、内輪1の外径面に設けられた段差部1bに芯金部6aを金属嵌合して固定され、そのシールリップ6cが外輪2の内径面と接触している。したがって、周囲に飛散する泥水が内側の接触シール5まで到達することはなく、そのシールリップ5cの摺接部への泥水の付着による摩耗が防止され、十分なシール性が確保される。
前記内外2枚の接触シール5、6の間にはグリースAが封入され、軸受空間にも潤滑剤としてのグリースBが封入されている。2枚の接触シール5、6の間に封入されたグリースAは、軸受の回転に伴う遠心力で外輪2の内径面側に多く移動し、軸受空間のグリースBが供給され難い外側の接触シール6のシールリップ6cと外輪2の内径面との摺接部に十分なグリースAが供給される。したがって、外側の接触シール6の摺接部での摩擦抵抗を小さくして、軸受トルクを低く安定させることができる。また、2枚の接触シール5、6間に封入したグリースAは、外側の接触シール6の摺接部界面から浸入する水分を止めるグリースシールとしての役割もし、外側の接触シール6の摺接部での摩耗を低減する効果もある。
図3は、第2の実施形態を示す。この密封型転がり軸受も第1の実施形態のものと同様の玉軸受であり、前記外側シール部材が金属製の非接触シール7とされている点が異なる。非接触シール7は内輪1の外径面に設けられた段差部1bに金属嵌合で固定されており、この実施形態でも、内輪1と外輪2の軌道面1a、2aが軸受中心からオフセットされ、各ボール3がオフセット方向と反対側に環状部4aが配置された冠形保持器4によって保持されている。なお、この実施形態では、軸受空間のみにグリースBが封入されている。
上述した各実施形態では、密封型転がり軸受を玉軸受としたが、本発明に係る密封型転がり軸受は、ころ軸受等の他の種類の転がり軸受にも採用することができ、この場合は、保持器を転動体の片側のみで円周方向に連なる環状部を有するものとし、この環状部を軌道面のオフセット方向と反対側に配置するようにすればよい。
第1の実施形態の密封型転がり軸受を示す縦断面図 図1の保持器を示す切欠き斜視図 第2の実施形態の密封型転がり軸受を示す縦断面図
符号の説明
A、B グリース
1 内輪
1a 軌道面
1b 段差部
2 外輪
2a 軌道面
2b 係止溝
3 ボール
4 保持器
4a 環状部
4b 柱部
5、6 接触シール
5a、6a 芯金
5b、6b 弾性部材
5c、6c シールリップ
7 非接触シール

Claims (6)

  1. 内外輪の軌道面間に複数の転動体を保持器で保持し、これらの転動体が保持された軸受空間の両側を、弾性部材で形成したシールリップを有する接触シールで密封し、これらの接触シールの外側に別の外側シール部材を配設した密封型転がり軸受において、前記保持器を前記転動体の片側のみで円周方向に連なる環状部を有するものとし、前記内外輪の軌道面の中心を軸受中心からオフセットして、前記保持器の環状部をこのオフセットした方向と反対側に配置したことを特徴とする密封型転がり軸受。
  2. 前記外側シール部材を前記内外輪のいずれか一方に金属嵌合で固定した請求項1に記載の密封型転がり軸受。
  3. 前記外側シール部材を、弾性部材で形成したシールリップを有する接触シールとした請求項1または2に記載の密封型転がり軸受。
  4. 前記軸受空間の両側を密封する接触シールと前記接触シールとした外側シール部材との間にグリースを封入した請求項3に記載の密封型転がり軸受。
  5. 前記接触シールとした外側シール部材の弾性部材を、ニトリルゴムまたはフッ素ゴムとした請求項3または4に記載の密封型転がり軸受。
  6. 前記転動体をボールとし、このボールを保持する保持器を、前記環状部から軸方向の一方に延びた柱部を有し、円周方向で隣り合う柱部間にボールを保持する冠形保持器とした請求項1乃至5のいずれかに記載の密封型転がり軸受。
JP2005050273A 2005-02-04 2005-02-25 密封型転がり軸受 Pending JP2006234081A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005050273A JP2006234081A (ja) 2005-02-25 2005-02-25 密封型転がり軸受
US11/330,247 US7591593B2 (en) 2005-02-04 2006-01-12 Sealed rolling bearing
KR1020060004285A KR101303587B1 (ko) 2005-02-04 2006-01-16 밀봉형 구름 베어링

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005050273A JP2006234081A (ja) 2005-02-25 2005-02-25 密封型転がり軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006234081A true JP2006234081A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37041971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005050273A Pending JP2006234081A (ja) 2005-02-04 2005-02-25 密封型転がり軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006234081A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022127979A1 (de) 2022-10-24 2024-04-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Wälzlager

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62278315A (ja) * 1986-05-24 1987-12-03 Koyo Seiko Co Ltd 軸受装置
JPH03100622U (ja) * 1990-02-05 1991-10-21
JP2001050288A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Nsk Ltd 密封形転がり軸受
JP2004036825A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Koyo Seiko Co Ltd 4点接触玉軸受
JP2005016684A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Nsk Ltd 密封板付転がり軸受及び転がり軸受用密封板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62278315A (ja) * 1986-05-24 1987-12-03 Koyo Seiko Co Ltd 軸受装置
JPH03100622U (ja) * 1990-02-05 1991-10-21
JP2001050288A (ja) * 1999-08-05 2001-02-23 Nsk Ltd 密封形転がり軸受
JP2004036825A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Koyo Seiko Co Ltd 4点接触玉軸受
JP2005016684A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Nsk Ltd 密封板付転がり軸受及び転がり軸受用密封板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102022127979A1 (de) 2022-10-24 2024-04-25 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Wälzlager

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101303587B1 (ko) 밀봉형 구름 베어링
JP5920443B2 (ja) シールリング付き転がり軸受
WO2014192724A1 (ja) 転がり軸受
JPH0663541B2 (ja) 軸受シール装置
JP6050080B2 (ja) 密封型転がり軸受
US8641289B2 (en) Triple-lip seals for bearings and bearings incorporating the same
JP2016084911A (ja) 車輪用軸受装置
JP5835199B2 (ja) 玉軸受
JP2010019296A (ja) シール付き軸受
JP2009138879A (ja) 鉄道車両車軸用軸受装置
JP4851114B2 (ja) 密封型転がり軸受
WO2013084724A1 (ja) ころ軸受
US8807842B2 (en) Sealing assembly in a thrust bearing king pin application
JP2006234081A (ja) 密封型転がり軸受
CN105545961B (zh) 一种低噪音的深沟球轴承
JP5326358B2 (ja) 密封型転がり軸受
JP6981143B2 (ja) シール付き玉軸受
JP5926061B2 (ja) 密封型転がり軸受
JP2005172035A (ja) ピニオン軸支持用軸受装置
JP6050000B2 (ja) 深みぞ玉軸受および軸受装置
CN110821961B (zh) 轴承组件
JP2016023727A (ja) 転がり軸受の密封装置及び転がり軸受
JP2016070306A (ja) 密封型転がり軸受
JP2006161943A (ja) アンギュラ玉軸受
JP2006214558A (ja) 密封型転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080125

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090716

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090728

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090917

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100615

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20100630

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20100903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110614