JP2006233568A - オープンカーのルーフロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック解除操作を片手で容易かつ安全に行うことができるオープンカーのルーフロック装置の提供。
【解決手段】操作レバー13をさらに大きく車体後方側であるアンロック側に回動操作すると、ガイドピン36がベース20の側壁部22a,22bに形成されたガイド溝34の縦溝34bに進入するとともに引っ張りコイルスプリング40の引っ張り力によって、フック部材35がスライドピン33を中心として下方に大きく回動すると、フック部材35のフック部37が車体側のストライカ8から完全に外れて係合解除され、その結果、ルーフロック装置10によるルーフ部材4のロックが解除されてアンロックされる。ルーフロック装置10がアンロックされた後、操作者は操作レバー13を掴んだまま操作レバー13を後方に引っ張ればルーフ部材4が後方へ移動し、これによりルーフ部材4を開放して収納可能状態にすることができる。
【選択図】図13

Description

本発明は、ルーフ部が開閉自在であるオープンカーにおいて、ルーフ部を形成するルーフ部材を装着状態で車体に容易に固定し得るようにしたオープンカーのルーフロック装置に関する。
本発明に関連する先行技術文献として、下記特許文献がある。
実開平2−16320号公報
この特許文献に開示されるオープンカーのルーフロック装置では、操作レバー(18)を操作することにより、フック部材(24a,24b)で両端が支持された係合ピン(23)が、車体側に固定されているストライカ(12)に係合または非係合することで、ルーフ部材(3)のロックまたはアンロックが行われる。そして、この操作レバー(18)は、ロックレバー(30)によって回動規制されており、ロックレバー(30)を押し込み操作すると、操作レバー(18)との係合が解除されて、操作レバー(18)をアンロック側へ回動操作できるようになっている。
前記特許文献に開示されたルーフロック装置では、操作レバー(18)の回動操作を規制するロックレバー(30)が操作レバー(18)の回動軸(19)側の端部に係合しており、例えば片方の手でロックレバー(30)を操作しながら、もう片方の手で操作レバー(18)を操作すると、ロックレバー(30)と操作レバー(18)との間に手指を挟んでしまう可能性があった。
また、前記ルーフロック装置をアンロックにする場合、両手で操作するか、又は片方の手でロックレバー(30)を押し込み操作した後に同じ片方の手で離れた位置にある操作レバー(18)を持って操作する必要があり、アンロック操作が煩わしいものとなっていた。
さらに、ロックレバー(30)が操作レバー(18)の回動軸(19)側の端部近傍に設けられているため、ルーフロック装置の車体前後方向の寸法が大きくなる。これにより、ルーフロック装置を取り付けるルーフ部材(3)のフレームの幅を大きくする必要があり、重量および外観の面からも好ましくなかった。
そこで、前記問題点に鑑みて、本発明は、片手操作による操作性の向上と、ルーフロック装置の小型化による取付部であるフレームの小寸法化および軽量化を図ることができるオープンカーのルーフロック装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、車体に対して着脱可能なルーフ部を形成するルーフ部材を装着状態で車体に固定するために前記ルーフ部材の前部内面側の所定位置に設けられたオープンカーのルーフロック装置であって、
車体側に固定されたストライカに係合するフック部材と、
車体の前後方向に回動操作可能であり、回動操作することにより前記フック部材を前記ストライカに対して係合または係合解除させる操作レバーと、
前記フック部材が前記ストライカに係合している状態で前記操作レバーの回動操作を規制するロック機構とを備えたものにおいて、
前記ロック機構による回動規制を解除する解除操作部を前記操作レバーの回動方向に対して横位置であって前記操作レバーの側面近傍に設けたことを特徴とする。
この構成によれば、解除操作部を操作レバーの回動方向に対して横位置に設けることにより、ルーフロック装置の車体前後方向の寸法を小さくでき、ルーフロック装置を取り付けるルーフ部材のフレームの幅を小さくすることができる。これにより、フレームの重量を軽くでき、車体の軽量化にもつながるとともに、フレームの見栄えも向上する。
また、ロック機構による操作レバーの回動規制を解除する解除操作部を操作レバーの側面近傍に設けることにより、解除操作部と操作レバーの把持部との距離を短くすることができ、片手操作における操作性を向上することができる。さらに、解除操作部が操作レバーの回転軸から離れた位置である側面近傍に設けられていることで、解除操作部と操作レバーとの間で手指を挟んでしまうということもなくなる。
本発明のルーフロック装置では、前記操作レバーを把持した手の親指が届く範囲に前記解除操作部を配置することが好ましい。
このようにすれば、解除操作部と操作レバーの各操作を片手で容易に行うことができる。
また、本発明のルーフロック装置では、前記フック部材を前記ストライカから係合解除する前記操作レバーの回動操作方向を車体の後方側とし、その回動操作方向に対し車体の後方側から見て右側の位置に前記解除操作部材を設けてもよい。
このようにすれば、右手の親指で解除操作部を操作しながら、操作レバーを車体の後方側に回動操作し、そのままルーフ部材を車体の後方側へ移動させるという、ルーフ部材の一連の開放動作をスムーズに行うことができる。
さらに、本発明のルーフロック装置では、前記解除操作部がプッシュ式のボタンであり、その解除時の押圧方向を前記操作レバーのフック部材係合解除操作方向と反対方向としてもよい。
このようにすれば、手を握るようにして操作レバーを把持しながら解除操作部材であるボタンを押圧できるので、操作レバーの回動規制解除を容易に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、ルーフロック装置のロック解除操作を片手で容易かつ安全に行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるルーフロック装置10を装備したオープンカー1の平面図である。図1において、右側が車体後部、左側が車体前部である。このオープンカー1は、外国仕様車であって、車体後部側から見て左側にステアリングホール2が装備されている。以下において各構成部材の部分や配置を説明するときに、車体前部側を「前」、車体後部側を「後」として表現するとともに、「左」および「右」は車体後部側から見たときの左右を意味するものとする。
オープンカー1の車体に対して着脱可能なルーフ部3を形成するルーフ部材4は、幌からなるソフトトップで構成されている。ルーフ部材4は、図示しないリンク機構を介して、図示するようにルーフ部3を覆う装着状態と、ルーフ部3を開放するように車体後部の所定位置に折り畳まれた収納状態とに手動または自動で移動可能になっている。なお、ルーフ部材4は、例えば硬質樹脂からなるハードトップで構成されてもよい。
ルーフ部材4の前端部内面側には、車幅方向に帯状に延びる例えば金属板からなるフレーム5が設けられている。フレーム5の下面には、例えば車幅方向の中央位置に、ルーフロック装置10が固定されている。ルーフロック装置10は、後述するようにフック部を備えており、そのフック部が車体側(具体的には、フロントウインドガラス6の上縁部を支持するフロントフェッダ部7の内面側であって例えば車幅方向中央位置)に固定されているストライカ8に係合可能になっている。なお、ストライカ8は、例えば、棒状部材や凹状の係合受部などで構成されてもよい。
前記フック部がストライカ8に係合することによってルーフ部材4が車体ルーフ部3を覆った装着状態でロックされる。一方、前記フック部とストライカ8との係合が解除されることによってルーフ部材4のロックが解除(すなわちアンロック)されると、ルーフ部材4を車体後方側に移動させて折り畳んだ収納状態にすることができる。
図2はルーフロック装置10の平面図、図3はルーフロック装置10の斜視図、図4は図2におけるA−A線断面図である。図2,3に示すように、ルーフロック装置10は、例えば樹脂製のカバー11を有している。カバー11の中央部には、後部において幅が比較的細くて前部において幅が広くなっている開口部12が形成されている。この開口部12には、同様に後部において幅が比較的細くて前部において幅が広くなっている操作レバー13が遊嵌するように構成されている。操作レバー13の把持部となる前端部14は、カバー11から前方に突出している。
操作レバー13は、後述するように、その後部を中心として車体前後方向に回動可能になっている。操作レバー13の回動方向に対して横位置であって操作レバー13の側面13a近傍には、解除操作部としてのセフティボタン15が配置されている。セフティボタン15は、カバー11内において上下方向に移動可能に設けられたプッシュ式のボタンになっている。また、セフティボタン15は、運転席に座っている操作者が操作レバー13の前端部14を右手で把持したときに、その右手の親指が届く範囲に配置されている。さらに、後述するように操作レバー13が図2,3に示す位置から後方側に回動操作されたときに前記フック部とストライカ8との係合が解除されてルーフ部材4がアンロックされるが、セフティボタン15はそのアンロック回動操作方向に対し車体後方側から見て右側に位置している。これにより、上述したように右手だけで操作レバー13の把持とセフティボタン15の押し上げ操作とを容易に行えるようになっている。
このように、セフティボタン15を操作レバー13の回動方向に対して横位置に設けることにより、ルーフロック装置10の車体前後方向の寸法を小さくでき、ルーフロック装置10を取り付けるルーフ部材4のフレーム5の幅を小さくすることができる。これにより、フレーム5の重量を軽くでき、車体の軽量化にもつながるとともに、フレーム5の見栄えも向上する。
図3に示すように、セフティボタン15が押圧されてカバー11の内側に引っ込んだとき、セフティボタン15が収容されている空間の側壁面に形成された帯状のマーク部(例えば赤色)16が露出して目視できるようになっている。また、図4に示すように、セフティボタン15はカバー11内に配置された付勢手段の一例であるコイルスプリング17によって上方に付勢されており、これによりセフティボタン15はカバー11内に押し込まれたときに引っ込んだままの状態に保持されるようになっている。
図5はカバー11を除いた状態でのルーフロック装置10の平面図、図6は図5に示すルーフロック装置10の右側面図、図7は図6に示すルーフロック装置10から操作レバーカバー19の側部を除いて示した図、図8はルーフロック装置10の横断面図、図9は図8におけるB−B線断面図である。前記操作レバー13は、図7および図9に示すように、例えば金属板からなる操作レバー部材18と、この操作レバー部材18を下側から覆う操作レバーカバー19とから構成されている。また、操作レバー13は、その後部を中心として前後方向に回動可能であるが、図示される位置にあるときが回動規制された状態にある。
ルーフロック装置10は、例えば金属板を折り曲げて形成されたベース20を有している。ベース20は、左右両側にそれぞれ延びる一対の取付部21a,21bと、前記取付部21a,21bから直角にそれぞれ立設された左右一対の側壁部22a,22bと、前記各側壁部22a,22bを連結する連結部23とで一体に構成されている。
ベース20において、左側取付部21aには、2つの長孔からなる取付孔24a,24bが形成されるとともに位置決めピン25が立設さており、右側取付部21bには2つの丸孔からなる取付孔24c,24dが形成されるとともに位置決めピン25が立設されている。ルーフロック装置10は、ベース20が、ルーフ部材4の前端部内側に設けたフレーム5に対して、2つの位置決めピン25,25で位置決めされるとともに4つの取付孔24a,24b,24c,24dにそれぞれ挿入されるネジで固定されることによって、前記ルーフ部材4に取り付けられる。
図6は図5に示すルーフロック装置の右側面図、図7は図6に示すルーフロック装置から操作レバーカバーの側部を除いて示した図である。図6および図7では右側が前方である。図6に示すように、ベース20の取付部21bには、例えば金属板を折り曲げて形成されたセフティフックベース26が固定されている。セフティフックベース26には、支持ピン27によってセフティフック28が回動可能に支持されている。セフティフック28は、例えば金属板を折り曲げて形成されており、右側方に突出する操作部28aを有している。また、セフティフック28は、支持ピン27の周囲に外装されたねじりスプリング29によって、図6中反時計回り方向(すなわちセフティフック28の操作部28aが下方に押される方向)に付勢されている。さらに、セフティフック28は、その下端部にかぎ状のフック部28bを有している。
図6および図7に示すように、セフティフック28のフック部28bは、操作レバー13を構成する操作レバー部材18に一体に形成されて右側方に突出した第1係合受部18aに引っ掛かって係合するようになっている。このようにセフティフック28のフック部28bが操作レバー13の第1係合受部18aに係合しているときには、操作レバー13の回動操作ができない状態にある。したがって、セフティフック28および第1係合受部18aは、操作レバー13のアンロック側への回動操作を規制するロック機構を構成する。
図4に示すように、セフティフック28の操作部28aは、ねじりスプリング29の付勢力によって、カバー11に設けられたセフティボタン15の上部に当接している。このため、セフティボタン15が押し込まれると、これに伴ってセフティフック28の操作部28aが押し上げられることでセフティフック28がねじりスプリング29の付勢力に抗して回動する。これにより、図7中点線で示すように、セフティフック28のフック部28bが操作レバー13の第1係合受部18aから外れて係合解除され、その結果、操作レバー13の回動操作が許容されるようになっている。
操作レバー13の操作レバー部材18は、その後部において、2つのピン30によってベース20の側壁部22a,22bにそれぞれ回動可能に連結されている。これにより、操作レバー13は、ピン30を中心として前後方向に回動可能になっている。
操作レバー部材18の後端部には、リンクプレートピン31が架設されている。リンクプレートピン31には、図8に示すように、例えば金属板製の一対のリンクプレート32が回動可能に連結されている。リンクプレート32は、ベース20の側壁部22a,22bの内側において、互いに平行に前方に延びている。
一対のリンクプレート32の各前端部には、スライドピン33が貫通して架設されている。スライドピン33の両端は、ルーフロック装置10の左側面図である図10に示すように、ベース20の各側壁部22a,22bにそれぞれ形成されたガイド溝34に係合している。ガイド溝34は、横溝34aと縦溝34bとからなる略L字状をなしている。スライドピン33は、ガイド溝34の横溝34a内で前後方向にスライド移動可能になっている。
図8に示すように、一対のリンクプレート32を挟み込むようにして、例えば金属板製の一対のフック部材35が設けられている。各フック部材35の後部には、前後方向に延びる長孔35aがそれぞれ形成されており、これらの長孔35a内を前記スライドピン33が貫通して延びている。
また、各フック部材35の前端部は、図6,7,10に示すように、かぎ状のフック部37としてそれぞれ形成されており、これらのフック部37は例えば樹脂製のフックキャップ38によって互いに連結されるようにして覆われている。
図8に示すように、スライドピン33の前方には、ガイドピン36が平行に配設されている。ガイドピン36は、各フック部材35に形成された長孔35aを貫通するとともに、図10に示すように、その両端がベース20の側壁部22a,22bに形成されたガイド溝34にそれぞれ係合している。これにより、ガイドピン36は、前記ガイド溝34に沿ってスライド移動可能になっている。
一対のフック部材35は、その前端部のフック部37の近傍において貫通するフックピン39によっても連結されている。フックピン39は、フックピン39は、一方のフック部材35の左側面から外側に突出するように延伸し、その先端部には引っ張りコイルスプリング40の一端が引っ掛けられている。引っ張りコイルスプリング40の他端は、ベース20の取付部21aに形成された突起部21cに引っ掛けられている。
一対のリンクプレート32の各前端部の間には、第1ガイドプレート41が配設されている。また、一対のフック部材35の間には、第2ガイドプレート42が配設されている。第1ガイドプレート41に突設された雄ネジ部が第2ガイドプレート42の雌ネジ部に螺合することによって、第1ガイドプレート41と第2ガイドプレート42とが互いに連結されている。第1ガイドプレート41には、前記スライドピン33および前記ガイドピン36がそれぞれ貫通している。また、第2ガイドプレート42には、前記フックピン39が貫通している。これにより、フック部材35は、一対のリンクプレート32を貫通するスライドピン33を中心にリンクプレート32に対して回動可能になっている。
図10のルーフロック装置の断面図である図11に示すように、操作レバー13の裏面には、ハンドルフック44が突設されている。ハンドルフック44は、弾性変形可能な例えば金属製板ばねで構成されており、操作レバー部材18に固定されている。ハンドルフック44は、前方に三角状に突出する係合部45を先端部に有している。このハンドルフック44の係合部45は、図12に示すように、操作レバー13がピン30を中心に下方に少し回動して2点鎖線で示す状態になったときに、ベース20の連結部23の後端縁部に係合可能な位置関係になっている。
ハンドルフック44の係合部45がベース20の連結部23の後端縁部に係合した状態で操作レバー13が下方に回動操作されたとき、ハンドルフック44が後方に撓むように弾性変形することによって、係合部45とベース20の連結部23の後端縁部との係合が解除されるようになっている。また、操作レバー部材18には、ハンドルフック44が弾性的に元の状態に復帰できない程度までに後方に変形してしまうのを防止するため、フック保護壁46がハンドルフック44の後方側に取り付けられている。
続いて、前記構成からなるルーフロック装置10の動作について説明する。
ルーフロック装置10において、操作レバー13が図7に示す状態にあるとき、フック部37が車体側のストライカ8に係合することにより、ルーフ部材4を後方へ移動させることが規制されたロック状態にある。また、このロック状態のときには、セフティフック28のフック部28bが操作レバー部材18の第1係合受部18aに係合していることにより、操作レバー13のアンロック側への回動が規制されている。
前記ロック状態で、操作者がルーフ部材4のアンロック操作を行うとき、操作者は右手の親指以外の指で操作レバー13の前端部14を掴むとともに、同じ右手の親指でセフティボタン15を押圧操作して押し上げる。すると、セフティボタン15が押し込まれることによって、セフティフック28がねじりスプリング29の付勢力に抗して図7中時計回り方向に回動し、これによりセフティフック28のフック部28bが操作レバー部材18の第1係合受部18aから外れて係合解除され、その結果、セフティフック28による操作レバー13の回動規制が解除される。
セフティフック28の回動規制解除によって操作レバー13は自重により少し下方に回動するが、図12に示すように操作レバー13の裏面に設けたハンドルフック44の係合部45がベース20の連結部23の後端縁部に係合することにより、操作レバー13は所定回動位置で再び回動規制される。この状態では、操作者が操作レバー13を下方に引くように回動操作しない限り、操作レバー13はハンドルフック44によって前記所定回動位置に保持される。
操作レバー13が前記所定回動位置になったとき、セフティフック28のフック部28bの先端が第1係合受部18aの側面に当接するため、前記フック部28bが前記第1係合受部18aに係合することができない状態にある。したがって、セフティフック28は、ねじりスプリング29の付勢力にかかわらず、セフティボタン15が押し込まれたことで時計回り方向に回動したままの状態に保持される。このように保持されたセフティフック28の操作部28aはセフティボタン15を下方に押圧しないため、セフティボタン15はコイルスプリング17の付勢力によってカバー11内に押し込まれた状態のままになり、セフティボタン15の収容空間の側壁に設けた例えば赤色のマーク部16が露出した状態になる。このように、セフティボタン15が引っ込んだ状態のままになって赤色マーク部16が露出していることで、操作者はセフティフック28による操作レバー13の回動規制が解除されていることを目視にて容易に確認することができる。
セフティフック28によるロックが解除されて操作レバー13がハンドルフック44によって前記所定回動位置に保持されている状態から、または、セフティボタン15を押し込み操作してから直ちに、操作者が操作レバー13をアンロック側に回動操作すると、ハンドルフック44の三角状の係合部45がベース20の連結部23の後端縁部によって押されることでハンドルフック44が後方へ弾性変形して撓む。これにより、ハンドルフック44の係合部45とベース20の連結部23の後端縁部との係合が外れて、ハンドルフック44による操作レバー13の回動規制が解除される。
ハンドルフック44による操作レバー13の回動規制が解除された後、操作者が操作レバー13をさらにアンロック側に回動操作すると、操作レバー13の回動中心であるピン30に対してリンクプレートピン31が前方に移動することで、リンクプレート32を介してフック部材35が前方へ移動する。このときのリンクプレート32およびフック部材35の前方移動は、スライドピン33およびガイドピン36がベース20の側壁部22a,22bに形成されたガイド溝34の横溝34aに沿って移動することによってガイドされる。このようにしてフック部材35が前方移動することで、フック部37がストライカ8から前方に離れる。
そして、図13に示すように、操作レバー13をさらに大きく車体後方側であるアンロック側に回動操作すると、ガイドピン36がベース20の側壁部22a,22bに形成されたガイド溝34の縦溝34bに進入するとともに引っ張りコイルスプリング40の引っ張り力によって、フック部材35がスライドピン33を中心として下方に大きく回動する。これにより、フック部材35のフック部37が車体側のストライカ8から完全に外れて係合解除され、その結果、ルーフロック装置10によるルーフ部材4のロックが解除されてアンロックされる。
ルーフロック装置10がアンロックされた後、操作者は操作レバー13を掴んだまま操作レバー13を後方に引っ張ればルーフ部材4が後方へ移動し、これによりルーフ部材4を開放して収納可能状態にすることができる。
以上に説明したように、本実施形態のオープンカーのルーフロック装置10によれば、セフティフック28による操作レバー13の回動規制を解除するセフティボタン15を操作レバー13の側面近傍に設けてあるので、セフティボタン15と操作レバー13の前端部14との距離を短くすることができ、片手操作における操作性を向上することができる。また、セフティボタン15が操作レバー13の回転軸(ピン30)から離れた位置である側面近傍に設けられていることで、セフティボタン15と操作レバー13との間で手指を挟んでしまうということもなくなる。
また、操作レバー13を把持した手の親指が届く範囲にセフティボタン15を配置してあるので、セフティボタン15と操作レバー13の各操作を片手で容易に行うことができる。
また、フック部材35のフック部37をストライカ8から係合解除する操作レバー13の回動操作方向を車体後方側とし、その回動操作方向に対し車体後方側から見て右側の位置にセフティボタン15を設けているので、右手の親指でセフティボタン15を押圧操作しながら、操作レバー13を車体後方側に回動操作し、そのままルーフ部材4を車体後方側へ移動させるという、ルーフ部材4の一連の開放動作をスムーズに行うことができる。
さらに、セフティボタン15がプッシュ式のボタンであり、その解除時の押圧方向(すなわち上側)を操作レバー13のフック部材係合解除操作方向(すなわち下側)と反対方向としていることで、手を握るようにして操作レバー13を把持しながらセフティボタン15を押圧できるので、操作レバー13の回動規制解除を容易に行うことができる。
さらにまた、セフティフック28による操作レバー13の回動規制が解除されても、ハンドルフック44によって操作レバー13の回動が規制されるので、操作レバー13が自重によって下方側に勝手に回動するのを防止できる。また、ハンドルフック44による操作レバー13の規制は操作レバー13の回動操作によって解除されるようにしたので、セフティフック28による規制が解除された途端に操作レバー13が不意に回動して垂れ下がった状態になることがなく、運転者等にとって安全である。さらに、操作レバー13を回動操作するだけでハンドルフック44による規制が解除されるので、解除操作が煩雑になることもない。
次に、ルーフロック装置10のロック操作について簡単に説明する。
車体のルーフ部3を閉じるようにルーフ部材4が装着された状態で、操作レバー13を図13に示す位置からロック側(すなわちアンロック側回動操作方向と反対方向、または、車体前方側)へ回動させると、ガイドピン36がベース20のガイド溝34に沿ってガイドされることによって、フック部材35がほぼ垂直に開いた状態からほぼ水平に閉じた状態になる。
操作レバー13をさらにロック側へ回動操作すると、操作レバー部材18がリンクプレート32を介して引っ張ることで、フック部材35が後方へ移動する。このとき、フック部材35のフック部37が車体側のストライカ8に接近して係合する。
ハンドルフック44がベース20の連結部23の後端縁部に接触するまで操作レバー13がロック側へ回動操作されたとき、操作レバー13が上方に押されることでハンドルフック44が後方に弾性変形して撓むことにより、ハンドルフック44の係合部45がベース20の連結部23の後端縁部を乗り越える。
ハンドルフック44の係合部45がベース20の連結部23の後端縁部を乗り越えるのとほぼ同時に、セフティフック28のフック部28bの下側傾斜面が操作レバー部材18の第1係合受部18aに当接することによりセフティフック28がねじりスプリング29の付勢力に抗して図7中時計回り方向に回動し、その結果、操作レバー13がロック位置まで完全に戻ったときにセフティフック28がねじりスプリング29の付勢力によって図7中反時計回り方向に回動して、セフティフック28のフック部28bが操作レバー部材18の第1係合受部18aに係合する。
セフティフック28が第1係合受部18aとの係合状態になることによって、セフティボタン15はセフティフック28の操作部28aによってコイルスプリング17の付勢力に抗して押し下げられて、カバー11と面一になった状態に戻る。これにより、ルーフロック装置10のロック操作が完了する。
このように、本実施形態のルーフロック装置では、操作レバー13を片手で回動操作するだけでロック操作も容易に行うことができる。
なお、上述した実施形態ではルーフロック装置10が左ハンドル車に適用されるものとしたが、もちろん右ハンドル車に適用されてもよい。この場合、セフティボタン15の位置は、操作レバー13に対して右側でもよいし、左側でもよい。
ルーフロック装置を装備したオープンカーの平面図。 ルーフロック装置の平面図。 ルーフロック装置の斜視図。 図2におけるA−A線断面図。 カバーを除いた状態でのルーフロック装置の平面図。 図5に示すルーフロック装置の右側面図。 図6に示すルーフロック装置から操作レバーカバーの側部を除いて示した図。 ルーフロック装置の横断面図。 図8におけるB−B線断面図。 ルーフロック装置の左側面図。 図10のルーフロック装置の断面図。 セフティフックによる回動規制が解除されて操作レバーが少し下がった位置でハンドルフックにより回動規制されている状態を示す図。 フック部材がストライカから完全に係合解除されるまで操作レバーを回動操作した状態を示す図。
符号の説明
1…オープンカー
3…ルーフ部
4…ルーフ部材
5…フレーム
8…ストライカ
10…ルーフロック装置
11…カバー
13…操作レバー
13a…操作レバーの側面
14…操作レバーの前端部または把持部
15…セフティボタン(解除操作部)
18…操作レバー部材
18a…第1係合受部(ロック機構)
19…操作レバーカバー
20…ベース
23…ベースの連結部
28…セフティフック(ロック機構)
32…リンクプレート
35…フック部材
37…フック部材のフック部
44…ハンドルフック
45…係合部

Claims (4)

  1. 車体に対して着脱可能なルーフ部を形成するルーフ部材を装着状態で車体に固定するために前記ルーフ部材の前部内面側の所定位置に設けられたオープンカーのルーフロック装置であって、
    車体側に固定されたストライカに係合するフック部材と、
    車体の前後方向に回動操作可能であり、回動操作することにより前記フック部材を前記ストライカに対して係合または係合解除させる操作レバーと、
    前記フック部材が前記ストライカに係合している状態で前記操作レバーの回動操作を規制するロック機構とを備えたものにおいて、
    前記ロック機構による回動規制を解除する解除操作部を前記操作レバーの回動方向に対して横位置であって前記操作レバーの側面近傍に設けたことを特徴とするオープンカーのルーフロック装置。
  2. 前記操作レバーを把持した手の親指が届く範囲に前記解除操作部を配置したことを特徴とする請求項1に記載のオープンカーのルーフロック装置。
  3. 前記フック部材を前記ストライカから係合解除する前記操作レバーの回動操作方向を車体の後方側とし、その回動操作方向に対し車体の後方側から見て右側の位置に前記解除操作部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載のオープンカーのルーフロック装置。
  4. 前記解除操作部はプッシュ式のボタンであり、その解除時の押圧方向を前記操作レバーのフック部材係合解除操作方向と反対方向としたことを特徴とする請求項2または3に記載のオープンカーのルーフロック装置。
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