JP2006232221A - 作業車両における燃料タンク取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンクをステップの下方に格納した格納姿勢で耕耘作業等をスムーズに行うと共に、燃料供給作業を簡単且つ速やかに行うことができる作業車両における燃料タンク取付構造を提供する。
【解決手段】操縦部7のステップ9の下方に設置される燃料タンク3を、左右方向に引き出し可能に設けて、燃料タンク3の燃料供給口27が少なくともステップ下方に位置する格納姿勢と、燃料供給口27がステップ側方に露出する燃料供給姿勢に位置変更自在に構成した。
【選択図】図3
【解決手段】操縦部7のステップ9の下方に設置される燃料タンク3を、左右方向に引き出し可能に設けて、燃料タンク3の燃料供給口27が少なくともステップ下方に位置する格納姿勢と、燃料供給口27がステップ側方に露出する燃料供給姿勢に位置変更自在に構成した。
【選択図】図3
Description
本発明は、トラクタや建設機械等のステップの下方に燃料タンクを設置する作業車両における燃料タンク取付構造に関する。
従来、操縦部ステップの下方で左右の両側にそれぞれ燃料タンクを設置したトラクタは既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この燃料タンクはステップの下方に固定支持されており、長いエルボ状に形成した燃料供給口をステップの前側上方に延ばして設けた構成となっている。
特開2004−9980公報
この燃料タンクはステップの下方に固定支持されており、長いエルボ状に形成した燃料供給口をステップの前側上方に延ばして設けた構成となっている。
上記特許文献で示されるトラクタは、ステップ下方のスペースを利用して両側に燃料タンクを設けるので、燃料の収容量を大きくすることができる利点がある。
然しながら、燃料タンクの燃料供給口をステップをかわして側方に設ける必要があるため、長く屈曲形成される燃料供給口は形状が複雑になると共に、振動により取付け基部側の破損を生じ易い欠点がある。
またステップの上方に突出する燃料供給口は、オペレータがステップに乗り降りしたりメンテナンス作業をする際に、足を掛けて壊したり邪魔になる等の問題がある。
然しながら、燃料タンクの燃料供給口をステップをかわして側方に設ける必要があるため、長く屈曲形成される燃料供給口は形状が複雑になると共に、振動により取付け基部側の破損を生じ易い欠点がある。
またステップの上方に突出する燃料供給口は、オペレータがステップに乗り降りしたりメンテナンス作業をする際に、足を掛けて壊したり邪魔になる等の問題がある。
上記課題を解決するために本発明の作業車両における燃料タンク取付構造は、第1に、操縦部7のステップ9の下方に、燃料タンク3を設けた作業車両1において、前記燃料タンク3を左右方向に引き出し可能に設けて、燃料タンク3の燃料供給口27が少なくともステップ下方に位置する格納姿勢と、燃料供給口27がステップ側方に露出する燃料供給姿勢に位置変更自在にしたことを特徴としている。
第2に、ステップ9の下方に設ける左右の燃料タンク2,3の内、一方の燃料タンク3を左右方向に引き出し可能に設けたことを特徴としている。
本発明による作業車両における燃料タンク取付構造は次のような効果を奏する。燃料タンクの燃料供給口は格納姿勢においてステップの下方に収納されるので、ステップ回りに突出することがなく乗降の邪魔にならず、泥土等の付着も防止することができる。
また燃料タンクに燃料供給を行う際には、燃料供給口をステップの側方に露出させることができるので、燃料の供給作業を円滑に行うことができる。
また燃料タンクに燃料供給を行う際には、燃料供給口をステップの側方に露出させることができるので、燃料の供給作業を円滑に行うことができる。
一方の燃料タンクを引き出し可能に設けたので、固定側の燃料タンクの燃料供給口構造や取付け構造を簡単な構成にすることができると共に、引き出し収納のための操作力を軽減することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は作業車両の1例として示すトラクタであり、本発明に係わる燃料タンク取付構造によって左右の燃料タンク2,3を走行機体4の機腹部に設置している。このトラクタ1は前輪1aと後輪1bを有する走行機体4に、前側からエンジン5を搭載してボンネット6で覆い、その後方にハンドル及び座席等からなる操縦部7を配置し、機体後部に構成される図示しない3点リンク方式の昇降機構に耕耘装置等の作業機が装着される。
上記操縦部7はキャビン8で覆われた内部に構成され、該キャビン8の底板となり操縦部フロアーを形成するステップ9の乗降勝手側となる左側に、乗降する際の踏み段となるサブステップ10を備えている。このサブステップ10は、その上部をステップ9の外周に一体的に形成されるキャビン下部フレーム(以下ステップ側枠と言う)9aに取付固定され、下方を機側に張り出した傾斜姿勢で設けられる。上記ステップ9は従来のものと同様に、操縦部フロアーの巾をなすように左右に張り出して形成され、その裏側を走行機体4のセンターケース部の両側に突設される支持部材(キャビン支持杆)4a,4aに防振部材(マウントゴム)4bを介して取付支持される。
またステップ9の後側の左右には、操縦部7の両側に位置する左右の後輪1bを覆うフェンダー11が一体的に立設される。このフェンダー11は、その後部を走行機体4のトランスミッションケース部に取付支持され、キャビン6の後部を支持する。
またステップ9の後側の左右には、操縦部7の両側に位置する左右の後輪1bを覆うフェンダー11が一体的に立設される。このフェンダー11は、その後部を走行機体4のトランスミッションケース部に取付支持され、キャビン6の後部を支持する。
そして、図2で示される燃料供給回路に設けられる左右の燃料タンク2,3は、エンジン5の後部に構成されるクラッチハウジング12或いはセンターケースの左右において、ステップ9の両側下方に次にような取付構造によって支持される。
左側の燃料タンク2はサブステップ10に近接させた状態で固定支持され、右側の燃料タンク3はステップ9に対しスライド支持機構(移動支持機構)13を介して取付支持され、且つ左右の燃料タンク2,3は互いの底部を後述する連結管25によって連通されている。これにより、燃料タンク3はスライド支持機構13を介して格納姿勢から右外側にスライド移動させた燃料供給姿勢に切り換えることができ、燃料供給姿勢にある燃料タンク3から燃料を供給すると、連結管25を通して燃料タンク2内にも供給することができる。
左側の燃料タンク2はサブステップ10に近接させた状態で固定支持され、右側の燃料タンク3はステップ9に対しスライド支持機構(移動支持機構)13を介して取付支持され、且つ左右の燃料タンク2,3は互いの底部を後述する連結管25によって連通されている。これにより、燃料タンク3はスライド支持機構13を介して格納姿勢から右外側にスライド移動させた燃料供給姿勢に切り換えることができ、燃料供給姿勢にある燃料タンク3から燃料を供給すると、連結管25を通して燃料タンク2内にも供給することができる。
先ず図3〜図6を参照し燃料タンク2,3の支持構造について詳述する。図3,図5で示すように左側の燃料タンク2は、ステップ9の前後でステップ側枠9aに燃料タンク支持間隔を有して垂設した支持部材15,16に取付固定される。この取付固定構造は燃料タンク2を製作するとき、合わせ型となる上タンク部と下タンク部の周囲を外側に折り曲げて互いに接合して形成されるフランジ部17を、支持部材15,16の内側面から対向方向に突設した取付座19,19に載置し、この格納状態で止めネジ等の固定手段によって固定される。
右側の燃料タンク3は左側の燃料タンク2と略対称形状で形成される。また前記スライド支持機構13は、右側の支持部材15,16の内側面に前後方向に対向して横方向に略水平状のレールガイドを形成する支持部材20,20を取付固定し、該支持部材20,20にフランジ部17をスライド移動可能に載置し、燃料タンク3を支持する構成となっている。
上記フランジ部17の奥側には、支持部材20の奥側端と接当させて燃料タンク3の引き出し限界位置を規制するスットパー21が設けられている。また燃料タンク3の外側壁には取付片23が立設され、該取付片23にステップ側枠9aの側面に形成されるネジ孔に挿脱可能な固定ネジ24が設けられている。
この構成により、燃料タンク3は格納姿勢にした位置で、固定ネジ24をステップ側枠9aに締着して固定される。また固定ネジ24を緩めてステップ側枠9aから離脱すると、燃料タンク3を支持部材20上でスライド移動させ、燃料供給姿勢に簡単且つ速やかに切り換えることができる。
この燃料タンク3の引き出しに伴い、フランジ部17に設けたスットパー21が支持部材20に接当する引き出し限界位置で規制されるので、燃料タンク3の脱落を防止することができる。また燃料タンク3を燃料を供給し易い燃料供給姿勢に安定よく支持することができる。尚、17aはフランジ部17の下面に沿って必要により貼着される滑動部材であり、支持部材20との摩擦を低減し、燃料タンク3の出し入れ移動をスムーズに行うことができる。
また上記のように支持される燃料タンク2,3は、その底部を連結する連結管25によって互いを連通させ、且つ連結管25は移動可能な燃料タンク3と連結する側の少なくとも一部の連結管25aを、可撓性或いは伸縮性を有する自在パイプで形成し、燃料タンク3のスライド移動を自由に行うことができる。
そして、燃料供給姿勢に切り換え可能な燃料タンク3は、その上側壁3aの外側寄りに設けられるキャップ付きの燃料供給口27を、格納姿勢においてステップ9で覆われるようにしている。また固定側の燃料タンク2には燃料供給口27の設置を省略し簡潔で廉価なタンク構造にしている。
そして、燃料供給姿勢に切り換え可能な燃料タンク3は、その上側壁3aの外側寄りに設けられるキャップ付きの燃料供給口27を、格納姿勢においてステップ9で覆われるようにしている。また固定側の燃料タンク2には燃料供給口27の設置を省略し簡潔で廉価なタンク構造にしている。
連結管25は中途部の適所に燃料供給管29を接続しており、この燃料供給管29は図2で示されるように、中途部に燃料供給ポンプ30を備えその他端を燃料噴射ポンプ31に接続している。尚、燃料噴射ポンプ31から圧送される燃料は噴射ノズル32からエンジン5のシリンダー内に噴射供給され、且つ燃料噴射ポンプ31及び噴射ノズル32から送出される余剰燃料は戻しパイプ33によって、燃料タンク3側に戻し供給される。
そして、燃料タンク2,3は各上側壁3aに形成される各ブリーザ孔を、逆U字状に配管される1本の排気管30によって連結している。排気管30は上部に形成される排気口30aを機体上方の高い位置から排気するように配管支持される。
また燃料タンク2,3は大容量の大型に形成するため、ステップ9の両側から一部はみださせて車輪巾内に突出させている。燃料タンク2,3のはみだした上側壁3a部分は側方下方に傾斜する下向き斜面で形成しており、ステップ9で覆われない上側壁3aに溜まり易い雨水や泥土を傾斜面によって流下させるようにしている。
以上のように構成した燃料タンク取付構造を備えるトラクタ1は、燃料タンク3を機体側方に大きくはみ出させることなく、ステップ9の下方に格納した格納姿勢で耕耘等の各種作業をスムーズに行うことができる。また格納姿勢において燃料供給口27はステップ9の下方に隠れるので、オペレータがステップの乗降やメンテナンス作業の際に邪魔にならず、ステップ回りの外観をスッキリできると共に、泥土等の飛散付着も防止することができる等の特徴がある。
そして、燃料供給をする際には、燃料タンク3をスライド支持機構13を介して右方の機体側方に引き出すと、燃料供給口27をステップ9の側方に露出させた状態の燃料供給姿勢に簡単に切り換えることができる。これにより燃料供給口27に対し直上の広いステップ9のスペースを利用して、図6で示すような燃料供給タンク35を載置することができ、燃料供給タンク35から給油具36を用い、燃料を簡単且つ速やかに供給することができる。
また左右方向に引き出し可能に支持される燃料タンク3に対し、他側のステップ9の下方に連結管25によって連通される燃料タンク2を固定支持するので、燃料タンク3側から供給される燃料を連結管25を介して燃料タンク2にも同時に充填供給することができる。
また左右方向に引き出し可能に支持される燃料タンク3に対し、他側のステップ9の下方に連結管25によって連通される燃料タンク2を固定支持するので、燃料タンク3側から供給される燃料を連結管25を介して燃料タンク2にも同時に充填供給することができる。
従って、トラクタ1への燃料供給作業は、左右の燃料タンク2,3に対し個別に燃料を供給することなく、一方の燃料タンク3へ供給するだけで他方の燃料タンク2にも供給することができるので、燃料供給を1ヵ所から簡単に行うことができる。また他方の燃料タンク2は移動させないで簡単な取付け構造にすることができると共に、引き出しや燃料を満タンにした重量のあるタンク収納のための操作力を軽減することができる。また燃料供給口27を省略することもできるから廉価なタンク構造にすることができる。
以上のように構成される燃料タンク3は図6で示すような形状にすることにより、燃料供給タンク35を引き出した燃料タンク3の上に載置し、燃料供給作業を利便性を有して行うことができる。即ち、この燃料タンク3は燃料供給口27や燃料ゲージ37等が設置される外側寄りの上側壁3aに対し、内側寄りの上側壁3bを段差Hを有して低くした平坦面状に形成している。
これにより燃料供給タンク35は側方に引き出した燃料タンク3の低い上側壁3bに載置でき、また段差Hとステップ9の側部で左右方向の移動を規制し燃料供給作業を行い易くすることができる。この際上側壁3bに滑り止めテープ等の滑り止め部材39を設けると、前後方向の移動も防止して燃料供給タンク35を安定よく位置決め載置することができる。
尚、この実施形態ではスライド支持機構13によって燃料タンク3の左右方向の引き出しをしたが、格納姿勢から燃料供給姿勢に回動可能な揺動杆からなる揺動支持機構で支持することもできる。
尚、この実施形態ではスライド支持機構13によって燃料タンク3の左右方向の引き出しをしたが、格納姿勢から燃料供給姿勢に回動可能な揺動杆からなる揺動支持機構で支持することもできる。
1 トラクタ(作業車両)
2,3 燃料タンク
4 走行機体
7 操縦部
9 ステップ
13 スライド支持機構
25 タンク連結管
27 燃料供給口
2,3 燃料タンク
4 走行機体
7 操縦部
9 ステップ
13 スライド支持機構
25 タンク連結管
27 燃料供給口
Claims (2)
- 操縦部(7)のステップ(9)の下方に、燃料タンク(3)を設けた作業車両(1)において、前記燃料タンク(3)を左右方向に引き出し可能に設けて、燃料タンク(3)の燃料供給口(27)が少なくともステップ下方に位置する格納姿勢と、燃料供給口(27)がステップ側方に露出する燃料供給姿勢に位置変更自在にした作業車両における燃料タンク取付構造。
- ステップ(9)の下方に設ける左右の燃料タンク(2),(3)の内、一方の燃料タンク(3)を左右方向に引き出し可能に設けた請求項1記載の作業車両における燃料タンク取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005053402A JP2006232221A (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 作業車両における燃料タンク取付構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008307983A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業用走行車 |
WO2009046894A2 (en) * | 2007-10-09 | 2009-04-16 | Agco Gmbh | Fluid container |
JP2016068626A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社クボタ | 作業車 |
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JP7397758B2 (ja) | 2020-05-29 | 2023-12-13 | 日立建機株式会社 | 転圧機械 |
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2005
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