JP2006231695A - 複合管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合管における金属管と樹脂内層との接触界面の接着強度や接触面積及び金属帯の巾両縁の突合せ箇所の溶接性に依存する管性能の飛躍的な向上を図る。
【解決手段】この複合管の管性能を向上させるためには、金属帯の巾両縁を突合せ溶接する位置において、樹脂層の外径を金属帯の巾両縁を隙間なく突き合わせ得るように規制することが有効であり、従来では所望の管性能を得る条件を経験的に取得していが、本発明ではホッパー内の樹脂原料温度が管性能に関与することを見出し、高度の管性能を得るために、ホッパー内の樹脂原料温度を基準温度に対し±5℃以内に保つように温度調整している。
【選択図】なし

Description

本発明は金属管の内面に合成樹脂層を設けた複合管の製造方法に関するものである。
管状金属層の内面に合成樹脂層を設けた複合管、特に管状アルミ層の内面にポリエチレン層を設けた複合管は、給水、給湯、排水、空調等の液体輸送管として多用されている。
この複合管の製造方法として、ポリエチレンを管状に押出し、押出されてくる管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接する方法が公知である。(例えば、特許文献1参照)
特開平5−111971号公報 この場合、押出されてくる管状樹脂を冷却水槽に通して冷却固化し、冷却水槽から出てくる冷却固化樹脂層を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接することもある。
この複合管においては、一定巾の金属帯がその巾両縁の突合せにより管状とされる。従って、管状金属層の内径が固定であり、合成樹脂層の外径が金属層内径よりも大きくなると前記突合せ箇所に隙間が生じ、合成樹脂層外径が金属層内径よりも小さくなると複合接触界面の接着強度や接触面積が減少されるから、(金属層内径)=(合成樹脂層外径)の条件が管性能を左右することになる。
前記複合管においては、熱水を断続的に通水するなど過酷な条件で使用されることが多いから、高度の管性能が要求される。
而るに、従来では、高度の管性能を得るのに、多くの調整工数を必要としており、調整コストが高く問題があった。
従来、押出機から合成樹脂層を押出し成形するには、自然温度で保管されたペレット状樹脂原料と顔料等の添加物との混合材をホッパーからバレル内に投入し、スリリュウの回転により樹脂原料と添加物を溶融、混練しつつ前方に輸送し、複合管の内径に応じた所定径のダイスから溶融・混練物を押出し、この押出した樹脂層を直ちに冷却水槽に通して冷却固化している。
本発明者において、前記複合管の管性能を向上させるために鋭意検討した結果、周囲温度が変化してもホッパー内の樹脂原料の温度を基準温度に対し±5℃以内に保持するように温度調整すれば、複合管の管性能を飛躍的に向上できることを知った。
更に、冷却水槽から出てくる冷却管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接していく場合、冷却水温度を基準温度に対し±5℃以内に保持するように温度調整すれば、複合管の管性能を飛躍的に向上できることを知った。
ホッパー内の原料温度を基準温度に対し±5℃以内に保持することで複合管の管性能が向上する理由としては、ホッパー内からバレル内に投入された樹脂原料とバレル内との摩擦係数及びスリリュウと樹脂原料との摩擦係数をホッパー内原料温度を一定にすることにより一定にでき、スリリュウの回転により輸送される樹脂量が一定となり、それだけ樹脂外径の一定化が担保されるためと推定される
従来では、ホッパー内の原料温度を自然温度としており、周囲温度の変動によりホッパー内原料温度が変化され、バレルやスリリュウと樹脂原料との摩擦係数が変化し、その変化に伴いスリリュウによる輸送量が変化する結果、樹脂層外径が変化し、これが複合管の管性能にネガティブに作用していると推定できる。
また、冷却水槽への冷却水温度を基準温度に対し±0.5℃以内に保持することで複合
管の管性能が向上する理由としては、冷却水温度を調整しないと周囲温度の変化に伴い冷却水の温度が変化して樹脂層の固化される位置が進行方向に対し変化し(冷却水温度が高くなると固化する進行方向位置が下流側に移動し、冷却水温度が低くなると固化する進行方向位置が上流側に移動する)、ダイスを出て固化するまでの時間が変化し、この時間の長短により樹脂の押出機内での圧縮履歴の粘弾性に基づく解放程度に差が生じ、これが固化樹脂層の外径変化となって現れるためと推定される。
本発明の目的は、上記の鋭意検討結果に基づき、複合管における金属外層と樹脂内層との接触界面の接着強度や接触面積及び金属帯の巾両縁の突合せ箇所の溶接性に依存する管性能を飛躍的に向上させることにある。
請求項1に係る複合管の製造方法は、押出機から合成樹脂を管状に押出し、この管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接していく方法において、前記押出機のホッパー内の原料温度を基準温度に対し±5℃以内に保持することを特徴とする。
請求項2に係る複合管の製造方法は、請求項1の複合管の製造方法において、基準温度を50℃とすることを特徴とする。
請求項3に係る複合管の製造方法は、押出機から合成樹脂を管状に押出し、押出されてくる管状樹脂を冷却水槽に通して冷却し、冷却水槽から出てくる冷却管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接していく方法において、冷却水温度を基準水温に対し±0.5℃以内に保持することを特徴とする。
押出機から押出されてくる樹脂層に金属帯をU字状に成形しその巾両縁を突合せ溶接することにより製造する複合管の管性能を向上させるためには、金属帯の巾両縁を突合せ溶接する位置において、樹脂層の外径を金属帯の巾両縁を隙間なく突き合わせ得るように規制することが有効であり、従来では所望の管性能を得る条件を経験的に取得している。
請求項1〜2では、その条件にホッパー内の樹脂原料温度が関与することを見出し、この条件を満たすホッパー内樹脂原料の基準温度に対し、ホッパー内の樹脂原料温度を±5℃以内に保つように温度調整しており、複合管の管性能を効果的に向上できる。
請求項3では、押出機から合成樹脂を管状に押出し、押出されてくる管状樹脂を冷却水槽に通して冷却し、冷却水槽から出てくる冷却管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接する場合、前記条件に冷却水槽の冷却水温度が関与することを見出し、この条件を満たす冷却水の基準水温に対し、冷却水槽の冷却水温度を±0.5℃以内に保つように温度調整しており、複合管の管性能を効果的に向上できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明において使用する複合管の製造装置を示している。
図1において、1は押出機を、2は押出機のホッパーを、3は樹脂原料保管タンクを、4は樹脂原料調温装置をそれぞれ示し、原料保管タンク3に投入された樹脂原料が原料調温装置4に輸送され、原料調温装置4内の温度調整された樹脂原料がホッパー2に輸送され、ホッパー内樹脂原料が押出の進行に伴ってバレル内に供給されていく。
前記樹脂原料保管タンク3から樹脂原料調温装置4への樹脂原料の輸送及び樹脂原料調温装置4からホッパー2への樹脂原料の輸送は連続的、間歇的の何れで行ってもよいが、調温装置4内でペレット状樹脂原料を一定温度にまで昇温するには所定の時間(x時間例えば4時間)を必要とするので、調温装置4の容量は押出量×x時間(例えば4時間)の
容量とすることが望ましい。
図1において、5は金属帯、6は押出されてくる管状樹脂層上に前記金属帯をU字状に縦添えのうえ金属帯の巾両縁を突き合わせるロールフォーミング装置、7は突合せ箇所を溶接するTIG溶接機等の溶接機である。
上記において、金属帯5の巾は一定であり、溶接金属管の内径は固定である。従って、押出されてく樹脂層の外径に対し、(金属管内径)>(樹脂層外径)であると複合界面の接着強度や接着面積が不足し、(金属管内径)<(樹脂層外径)であると金属帯の突合せ箇所にギャップが発生し、管性能上の必要な条件は(金属管内径)=(樹脂層外径)である。
而るに、本発明者の鋭意検討の結果によれば、ダイス内径で規制される程度の樹脂層外径の精度では高度の管性能を得るための必要な条件を得ることは難しく、ホッパー内の樹脂原料の温度変化による樹脂層外径の僅かな変化でも管性能が大きく左右される。すなわち、ホッパー内の樹脂原料の温度が変化すると、押出機のバレルやスリリュウと樹脂との間の摩擦係数が変化し、この変化により樹脂層押出外径が変化し、この程度の変化でも高度の管性能を得るための必要な条件が大きく崩れて管性能が相当に低下される。
請求項1に係る複合管の製造方法では、ホッパー2内の樹脂原料温度を基準温度に対し、±5℃以内に保持するようにホッパー2内に輸送する樹脂原料の温度を調温装置4により調整し、この温度調整した樹脂原料をホッパー2に輸送し、ホッパー2内の調温樹脂原料をホッパー2からバレル内に供給し、押出機1から樹脂を管状に押出し、押出されてくる管状樹脂層上に金属帯5をロールフォーミング装置6によりU字状に縦添えのうえ金属帯の巾両縁を突き合わせ、この突合せ箇所を溶接機7により溶接しており、後述する通り、高度の管性能を得ることができる。
前記した高度の管性能を得るのに必要な条件が、ホッパー内の樹脂原料の温度以外に、個々の押出機の特性により異なるところから、個々の押出機について実験や実績から得られる適切なホッパー内原料温度が存在する。
請求項1に係る複合管の製造方法では、この適切な温度を基準温度としてホッパー内の樹脂原料温度を±5℃以内に保持しており、使用する個々の押出機に応じて基準温度は5〜100℃に属する固有の温度となる。
本発明者の鋭意検討結果によれば、ホッパー内の樹脂原料の基準温度を50℃とすれば、押出機や複合管口径の相違により多少の差があるにしても、90%以上の良品率(85℃及び25℃の冷熱水を繰返し通水し、5000サイクルに耐え得る百分率)を得ることができ、50℃を基準温度とすることが望ましい。
押出中、ホッパー内での樹脂原料の滞在時間が長いと、外部温度によって樹脂原料温度が変化する畏れがあるので、ホッパー容量は押出量の1/10以下とすることが好ましい。
図2は請求項3の複合管の製造方法において使用する製造装置を示している。
図2において、1は押出機である。8は冷却水槽であり、冷却水槽の入口側には、押出機からの押出樹脂層の管形状を維持するためのフォーミングチューブが取付けられている。9は給水ピット、10はチラー装置、11は加熱温調装置、12は冷却水給水フロー、13は排水フロー、14は補給水フローであり、冷却水槽8内を通過する押出樹脂層の冷却のために昇温された冷却水が排水フロー13を経て給水ピット9に戻され、給水ピット9からの冷却水がチラー装置10によってほぼ元の温度にまで冷却され、更に加熱温調装置11によって後述の基準温度に対し±0.5℃以内に保持するように温度調整され、この調温された冷却水が冷却水槽8に流入されていく。流入された冷却水は冷却水槽8内を流動する間に昇温されていく。冷却水の温度はこの昇温が行われるまえの給水時の温度、すなわち、チラー装置10により調温された温度である。この冷却水の循環中に失われる
水量は補給水フロー14により補給される。
図1において、5は金属帯、6は冷却水槽から出てくる管状樹脂層上に金属帯をU字状に縦添えのうえ金属帯の巾両縁を突き合わせるロールフォーミング装置、7は突合せ箇所を溶接するTIG溶接機等の溶接機である。
上記において、金属帯5の巾は一定であり、溶接金属管の内径は固定である。従って、押出されてく樹脂層の外径に対し、(金属管内径)>(樹脂層外径)であると複合界面の接着強度や接着面積が不足し、(金属管内径)<(樹脂層外径)であると金属帯の突合せ箇所にギャップが発生し、管性能上の必要な条件は(金属管内径)=(樹脂層外径)であることは既述した通りである。
前記押出機1で樹脂が輸送される間、樹脂は圧縮される。樹脂が押出されてから冷却固化されるまでに、樹脂の圧縮履歴が樹脂の粘弾性のために解放されるが、押出されてから冷却固化されるまでの時間の長短によって前記の解放程度に差が生じ、僅かであっても冷却固化樹脂層外径に差が生じる。而して、冷却水槽の冷却水の温度が高くなるほど、押出樹脂層の冷却固化位置が進行方向に対し下流側にずれ、冷却水槽の冷却水の温度が低くなるほど、押出樹脂層の冷却固化位置が進行方向に対し上流側にずれることになる。従って、ホッパー内の樹脂原料温度を請求項1のように基準温度に対し±5℃以内に保持して押出機出口での樹脂層外径を高度の管性能を保証し得るように設定しても、冷却水槽に給水する冷却水温度の変化によって金属管内径に対する樹脂層外径の整合性が崩れて高度の管性能を維持できなくなる畏れがある。
冷却水槽を出てくる樹脂層の外径は前記したホッパー内の樹脂原料温度や樹脂の押出温度、固化温度、熱伝導率、個々の押出機の特性以外に冷却水槽の冷却水温度にも依存し、前者の条件が定まれば、高度の管性能が得られる冷却水の給水温度(冷却水の基準給水温度)を実験により知り得る。この冷却水基準温度は、個々の押出機や複合管の口径などにより多少異なるが、通常0〜30℃内に属し、本発明者の鋭意実験結果によれば、冷却固化ポリエチレン層の基準外径(冷却水基準水温Tでのポリエチレン層外径)Dと実温度tでの冷却固化ポリエチレン層の外径dとの間には、図3に示すように、
d/D=−0.003×(T−t)+1.0
の関係がある。
図3から明らかな通り、冷却水温度が基準水温から0.5℃上昇すると、実外径は基準外径の99.85%となる。これはアルミ層・ポリエチレン内層の複合管において、高度の管性能を満足させる下限の外径となる。冷却水温度が基準水温から1℃上昇すると、実外径は基準外径の99.7%となり、アルミ層・ポリエチレン内層の複合管において、アルミ層とポリエチレン層との接着強度や接着面積の面からの管性能を充足させ得ない。
また、冷却水温度が基準水温から0.5℃降下すると、実外径は基準外径の100.15%となる。これはアルミ層・ポリエチレン内層の複合管において、高度の管性能を満足させる上限の外径となる。冷却水温度が基準水温から1℃降下すると、実外径は基準外径の100.3%となり、アルミ層・ポリエチレン内層の複合管において、アルミ帯の巾端縁を突き合わせるときに、突合せ箇所に間隙が生じ溶接性の面からの管性能を充足させ得ない。
請求項3に係る複合管の製造方法では、冷却水の給水温度を基準水温に対し±0.5℃以内に保持しており、高度の管性能のアルミ層・ポリエチレン内層の複合管を製造できる。
請求項3に係る複合管の製造方法でも、請求項1により、ホッパー内の樹脂原料温度を基準温度に対し、±5℃以内に保持するようにホッパー内に輸送する樹脂原料の温度を調温装置により調整し、この温度調整した樹脂原料をホッパーに輸送し、ホッパー内の調温樹脂原料をホッパーからバレル内に供給し、押出機から樹脂を管状に押出すことができ、この押出されてくる管状樹脂を図2において冷却水槽8に通して冷却し、冷却水の給水温度を基準水温に対し±0.5℃以内に保持し、冷却水槽8から出てくる冷却管状樹脂層上
に金属帯をロールフォーミング装置6によりU字状に縦添えのうえ金属帯の巾両縁を突き合わせ、この突合せ箇所を溶接機7により溶接していくことができる。
ホッパー内の樹脂原料温度を自然温度のままにして請求項3の製造方法を実施しても、冷却水の調温度により冷却固化樹脂層の外径変化を軽減し得、それだけ管性能の低下を軽減できるから、ホッパー内の樹脂原料の調温を行わずに請求項3の複合管の製造方法を実施することも有効である。
図1に示す製造装置を使用して、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径14.55mm、長さ25mの複合管を、原料調温装置による調整温度を50℃±5℃として製造した。
得られた製品について、85℃および25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行ったところ、90%を超える良品率であった。
表1は、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径14.55mm、長さ25mの複合管の製造において、原料調温装置による調整温度を50℃を中心として40℃〜60℃に変えたときのポリエチレン層外径寸法及びその寸法のバラツキの測定結果を示しており、アルミ層の内径を決するアルミ帯の巾は、原料調温装置による調整温度50℃のもとで高度の管性能を狙えるように設定してある。
製造した各試料について、溶接性能及び接着性能を3段階で評価し、その総合結果としての管性能も3段階で評価した。
更に、製造した各試料について、85℃及び25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行った。
表1から確認できる通り、基準温度50℃に対し±5℃以内に属する45℃、55℃では、合格率が90%、83%であり、高度の管性能を確保できた。
しかしながら、±5℃を超える40℃、60℃では、合格率が70%、54%であり、高度の管性能を得ることができなかった。
Figure 2006231695
図1に示す製造装置を使用して、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径22.6
0mm、長さ25mの複合管を、原料調温装置による調整温度を20±5℃として製造した。
得られた製品について、85℃および25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行ったところ、90%を超える良品率であった。
表2は、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径22.60mm、長さ25mの複合管の製造において、原料調温装置による調整温度を20℃を中心として30℃〜10℃に変えたときのポリエチレン層外径寸法及びその寸法のバラツキの測定結果を示しており、アルミ層の内径を決するアルミ帯の巾は、原料調温装置による調整温度20℃のもとで高度の管性能を狙えるように設定してある。
製造した各試料について、実施例1と同様に溶接性能及び接着性能を3段階で評価し、その総合結果としての管性能も3段階で評価した。
更に、製造した各試料について、85℃及び25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行った。
表2から確認できる通り、基準温度20℃に対し±5℃以内に属する15℃、25℃では、合格率が93%、94%であり、高度の管性能を確保できた。
しかしながら、±5℃を超える10℃、30℃では、合格率が81%、69%であり、高度の管性能を得ることができなかった。
Figure 2006231695
アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径14.55mm、長さ25mの複合管を、実施例1と同様に原料調温装置による調整温度を50±5℃とし、図2に示す製造装置を使用して冷却水槽への給水冷却水の温度を加熱温調装置11により8.0℃±0.5℃以内に調温して製造した。
得られた製品について、85℃および25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行ったところ、90%を超える良品率であった。
表3は、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径14.55mm、長さ25mの複合管の製造において、原料調温装置による調整温度を基準温度50℃に対し±5.0℃以内に調温し、冷却水槽への冷却水の給水温度を8.0℃を中心として9.0℃〜10.0℃に変えたときのポリエチレン層外径寸法及びその寸法のバラツキの測定結果を示しており、アルミ層の内径を決するアルミ帯の巾は、原料調温装置による調整温度50℃、冷却水温度8.0℃のもとで高度の管性能を狙えるように設定してある。
製造した各試料について、溶接性能及び接着性能を3段階で評価し、その総合結果としての管性能も3段階で評価した。
更に、製造した各試料について、85℃及び25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行った。
表3から確認できる通り、基準温度8.0℃に対し±0.5℃以内に属する8.5℃、7.5℃では、合格率が87%、91%であり、高度の管性能を確保できた。
しかしながら、±0.5℃を超える9.0℃、7.0℃では、合格率が51%、72%であり、高度の管性能を得ることができなかった。
Figure 2006231695
アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径22.60mm、長さ25mの複合管を、実施例2と同様に原料調温装置による調整温度を20±5℃とし、図2に示す製造装置を使用して冷却水槽の冷却水温度を加熱温調装置11により10.0℃±0.5℃以内に調温して製造した。
得られた製品について、85℃および25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行ったところ、90%を超える良品率であった。
表4は、アルミ層・ポリエチレン内層でアルミ層内径22.60mm、長さ25mの複合管の製造において、原料調温装置による調整温度を基準温度20℃に対し±5.0℃以内に調温し、冷却水槽の冷却水給水温度を10.0℃を中心として9.0℃〜11.0℃に変えたときのポリエチレン層外径寸法及びその寸法のバラツキの測定結果を示しており、アルミ層の内径を決するアルミ帯の巾は、原料調温装置による調整温度20℃、給水冷却水温度10.0℃のもとで高度の管性能を狙えるように設定してある。
製造した各試料について、溶接性能及び接着性能を3段階で評価し、その総合結果としての管性能も3段階で評価した。
更に、製造した各試料について、85℃及び25℃の冷熱水を繰り返して通水して5000サイクルでも異常のないものを合格とする管性能試験を行った。
表4から確認できる通り、基準温度10.0℃に対し±0.5℃以内に属する10.5℃、9.5℃では、合格率が91%、92%であり、高度の管性能を確保できた。
しかしながら、±0.5℃を超える11.0℃、9.0℃では、合格率が63%、69%であり、高度の管性能を得ることができなかった。
Figure 2006231695
請求項1の複合管の製造方法に使用する製造装置を示す図面である。 請求項3の複合管の製造方法に使用する製造装置を示す図面である。 アルミ層・ポリエチレン内層の複合管の製造における樹脂層外径と冷却水槽の冷却水温度との関係を示す図面である。
符号の説明
1 押出機
2 ホッパー
3 樹脂原料保管容器
4 原料温度調温装置
5 金属帯
6 ロールフォーミング装置
7 溶接機
8 冷却水槽
9 給水ピット
10 チラー装置
11 加熱温調装置
12 冷却水給水フロー
13 排水フロー
14 補給水フロー

Claims (3)

  1. 押出機から合成樹脂を管状に押出し、この管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接していく方法において、前記押出機のホッパー内の原料温度を基準温度に対し±5℃以内に保持することを特徴とする複合管の製造方法。
  2. 基準温度を50℃とすることを特徴とする請求項1記載の複合管の製造方法。
  3. 押出機から合成樹脂を管状に押出し、押出されてくる管状樹脂を冷却水槽に通して冷却し、冷却水槽から出てくる冷却管状樹脂を金属帯で包囲しその金属帯の巾両縁の突合せ箇所を溶接していく方法において、冷却水温度を基準水温に対し±0.5℃以内に保持することを特徴とする複合管の製造方法。
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