JP2006231585A - 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの乾燥防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】ターゲットに対して液体を吐出するノズルを有する液体噴射ヘッド110と、前記ノズルを適宜覆うことができるように配置されるキャッピング手段120と、前記キャッピング手段内に配置される液体を含浸した液体保持手段123と、前記液体保持手段に液体を補充する液体補充手段と、前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間を計測する計時手段とを有しており、複数種類の前記液体を吐出するための複数の前記ノズルを備えていて、前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が、前記液体保持手段に前記液体を補充する構成とした。
【選択図】図7
【解決手段】ターゲットに対して液体を吐出するノズルを有する液体噴射ヘッド110と、前記ノズルを適宜覆うことができるように配置されるキャッピング手段120と、前記キャッピング手段内に配置される液体を含浸した液体保持手段123と、前記液体保持手段に液体を補充する液体補充手段と、前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間を計測する計時手段とを有しており、複数種類の前記液体を吐出するための複数の前記ノズルを備えていて、前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が、前記液体保持手段に前記液体を補充する構成とした。
【選択図】図7
Description
本発明は、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの乾燥防止方法に関するものである。
従来より、液体噴射装置である例えば、インクジェット式記録装置には、インクジェット式記録ヘッドが備えられている。このインクジェット式記録ヘッドには、記録用紙等にインクを吐出するために、多数のノズルが列状に配列されて設けられている。
ところが、記録用紙にノズルからインクを吐出しない非印刷時(休止時)に、そのままの状態でノズルを放置すると、ノズル内のインクが乾燥等して、印刷を開始したときに吐出不良等が生じるおそれがある。
ところが、記録用紙にノズルからインクを吐出しない非印刷時(休止時)に、そのままの状態でノズルを放置すると、ノズル内のインクが乾燥等して、印刷を開始したときに吐出不良等が生じるおそれがある。
このため、非印刷時には、ノズルを覆うためのキャップがノズルプレートに当接して、ノズルを覆い、ノズル内のインクの乾燥等を未然に防止する構成となっている。
このとき、ノズルを覆うキャップ内の雰囲気が、ノズル内のインクを一層乾燥等させないための工夫として、キャップ内にインク吸収材が配置されている(例えば特許文献1参照)。
このようにキャップ内にインクが含浸されているインク吸収材を配置することで、キャップでノズルを覆ったときのキャップ内の雰囲気が湿潤状態に維持されるので、ノズル内のインクの乾燥等を適切に防止することができるようになっている。
特開2001−96756号公報(図2等)
このとき、ノズルを覆うキャップ内の雰囲気が、ノズル内のインクを一層乾燥等させないための工夫として、キャップ内にインク吸収材が配置されている(例えば特許文献1参照)。
このようにキャップ内にインクが含浸されているインク吸収材を配置することで、キャップでノズルを覆ったときのキャップ内の雰囲気が湿潤状態に維持されるので、ノズル内のインクの乾燥等を適切に防止することができるようになっている。
しかしながら、インクジェット式記録装置のインクジェット式記録ヘッドが、長時間印刷動作を継続する場合等においては、その間、キャップ内は大気開放状態にあるため、キャップ内に配置されたインク吸収材に含浸されたインクが蒸発することになる。
このようなインク吸収材のインクの蒸発が多量となると、その後、前記キャップを前記ノズルを覆うように配置した場合でも、キャップ内の雰囲気が湿潤状態とならず、ノズル内のインクが乾燥等し、その後の印刷開始時に吐出不良等が生じてしまう。
このようなインク吸収材のインクの蒸発が多量となると、その後、前記キャップを前記ノズルを覆うように配置した場合でも、キャップ内の雰囲気が湿潤状態とならず、ノズル内のインクが乾燥等し、その後の印刷開始時に吐出不良等が生じてしまう。
そこで、記録ヘッドが比較的長い時間、印刷動作などを継続していて、キャップの大気開放状態が続く場合には、例えば、印刷終了時において、記録ヘッドをキャップまで移動させ、ノズルからキャップ内にインクを吐出するようにしている(フラッシング動作)。
すなわち、キャップ内にインクを吐出することで、インク吸収材に新たなインクを含浸させ、キャップ内の湿潤状態を回復するようにしている。
すなわち、キャップ内にインクを吐出することで、インク吸収材に新たなインクを含浸させ、キャップ内の湿潤状態を回復するようにしている。
ここで、このようなフラッシング動作では、キャップ内の湿潤状態を回復するために、印刷に使用するインクを利用している。ところが、例えば、カラープリンタなどでは、複数種類のインクが用いられており、例えば、インクの色により、ユーザの購入金額が異なる。
このため、複数種類のインクを同等に使用したフラッシング動作を行っていると、キャップ内の湿潤状態を回復するためとはいえ、印刷に使用するのではなく、捨ててしまうインクに、高額なインクを消費してしまう結果となる不都合が生じる。
このため、複数種類のインクを同等に使用したフラッシング動作を行っていると、キャップ内の湿潤状態を回復するためとはいえ、印刷に使用するのではなく、捨ててしまうインクに、高額なインクを消費してしまう結果となる不都合が生じる。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの乾燥防止方法を提供することを目的とする。
上記目的は、本発明にあっては、ターゲットに対して液体を吐出するノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記ノズルを適宜覆うことができるように配置されるキャッピング手段と、前記キャッピング手段内に配置される液体を含浸した液体保持手段と、前記液体保持手段に液体を補充する液体補充手段と、前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間を計測する計時手段とを有しており、複数種類の前記液体を吐出するための複数の前記ノズルを備えていて、前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が、前記液体保持手段に前記液体を補充する構成とした液体噴射装置により、達成される。
上記構成によれば、前記キャッピング手段内部や内部に配置された液体保持手段の湿潤状態を回復するために、計時手段により、前記キャッピング手段により覆われていない時間を計測して、必要な液体補充を行うことができる。この場合、本来の液体使用目的ではなく、キャッピング手段内の湿潤状態を回復するために用いる液体として、複数種類の液体から特に、ユーザの購入コストが安い液体を選択して、前記液体補充手段が液体をキャッピング手段内に補充することができる。
かくして、高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射装置を提供することができる。
かくして、高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射装置を提供することができる。
また、本発明は、好ましくは、前記選択される液体は、印刷に使用するインクであり、複数種類の色インクのうち、インクカートリッジの販売料金に基づいて、低価格のインクを選択する構成とすることができる。
上記構成によれば、ユーザが購入した色別のインクカートリッジのうち、低額のものを選択してフラッシングなどの液体補充動作に使用することができる。
上記構成によれば、ユーザが購入した色別のインクカートリッジのうち、低額のものを選択してフラッシングなどの液体補充動作に使用することができる。
また、本発明は、好ましくは、前記選択される液体は、印刷に使用するインクであり、複数種類の色インクのうち、容器内に中味を詰め替える方式で販売されるインクを選択する構成とすることができる。
上記構成によれば、ユーザが購入したインクのうち、インクカートリッジなどの容器を含まないインク自体の購入金額が安いインクを選択してフラッシングなどの液体補充動作に使用することができる。
上記構成によれば、ユーザが購入したインクのうち、インクカートリッジなどの容器を含まないインク自体の購入金額が安いインクを選択してフラッシングなどの液体補充動作に使用することができる。
また、本発明は、好ましくは、前記選択されるインクとして、いくつかの種類の色インクが選択される構成とすることができる。
上記構成によれば、フラッシングなどの液体補充動作に用いる低額のインクは、ひとつの種類に限らず、複数の色インクを選択することで、これらの色インクに対応する全てのノズルを一度に使用することができ、必要な補充量を確実なものにすることができる。
上記構成によれば、フラッシングなどの液体補充動作に用いる低額のインクは、ひとつの種類に限らず、複数の色インクを選択することで、これらの色インクに対応する全てのノズルを一度に使用することができ、必要な補充量を確実なものにすることができる。
また、本発明は、好ましくは、前記複数種類の色インクの各インク消費量情報に基づいて、吐出すべき色インクを決定する構成とすることができる。
上記構成によれば、液体補充動作に使用するインクを選択する場合に、単に、ユーザの購入コストだけで選択するのではなく、印刷動作における消費量に基づいて、価格が安く、消費量も多くないものを用いることができる。これにより、インクの消費量にばらつきがある状態においては、多く消費しているインクが、上述した湿潤状態の回復のために使用されることで、その消費を徒に早めてしまうことを有効に防止することができる。
上記構成によれば、液体補充動作に使用するインクを選択する場合に、単に、ユーザの購入コストだけで選択するのではなく、印刷動作における消費量に基づいて、価格が安く、消費量も多くないものを用いることができる。これにより、インクの消費量にばらつきがある状態においては、多く消費しているインクが、上述した湿潤状態の回復のために使用されることで、その消費を徒に早めてしまうことを有効に防止することができる。
上記目的は、本発明にあっては、複数種類の液体を吐出する液体噴射ヘッドのノズルに対し、適宜キャッピング手段で覆うようにして前記ノズルの乾燥を防止する構成とした液体噴射ヘッドの乾燥防止方法であって、前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間が所定時間を超えた場合に、前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が該選択された種類の液体を前記ノズルを介して吐出する液体噴射ヘッドの乾燥防止方法により、達成される。
上記構成によれば、前記キャッピング手段内部や内部に配置された液体保持手段の湿潤状態を回復するために、前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が液体の補充を行うようにしている。
このため、液体の種類により、ユーザの購入コストにばらつきがある状態においては、高額の液体が、上述した湿潤状態の回復のために使用されることで、その消費を徒に早めてしまうことを有効に防止することができる。
かくして、高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射ヘッドの乾燥防止方法を提供することができる。
このため、液体の種類により、ユーザの購入コストにばらつきがある状態においては、高額の液体が、上述した湿潤状態の回復のために使用されることで、その消費を徒に早めてしまうことを有効に防止することができる。
かくして、高額な液体をできるだけ無駄にしないで、液体保持手段の液体の蒸発によるノズルの乾燥を防止するためのフラッシングなどの液体補充動作を行うことができる液体噴射ヘッドの乾燥防止方法を提供することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)100を示す概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド部材104に案内されてプラテン105の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド部材104に案内されてプラテン105の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図1のキャリッジ101のターゲットである例えば、記録用紙200に対向する側には、後述する液体噴射ヘッドである例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)110(図2参照)が搭載され、その上部には、記録ヘッド110に液体である例えば、インクを供給するインクカートリッジ部106が着脱可能に装填されている。インクタンクの一形態であるインクカートリッジ部106は後述する図3で説明するように、独立して交換可能な容器の一例としての複数のインクカートリッジを含んでいる。
また、図1に示すように、記録用紙200が配置されない非印字領域(ホームポジション)には、キャッピング手段120、吸引ポンプ130そしてワイピング部材140が配置されている。
図2は、図1のキャリッジ101がホームポジションに移動し、キャッピング手段120が記録ヘッド110に当接した状態を示す概略図である。
図2に示すように、記録ヘッド110の下面にはインクを吐出するための複数のノズルが形成されているノズル形成部材である例えば、ノズルプレート111が配置されている。
図2は、図1のキャリッジ101がホームポジションに移動し、キャッピング手段120が記録ヘッド110に当接した状態を示す概略図である。
図2に示すように、記録ヘッド110の下面にはインクを吐出するための複数のノズルが形成されているノズル形成部材である例えば、ノズルプレート111が配置されている。
また、ノズルプレート111は、図1のホームポジションから印字領域へ、記録ヘッド110がキャリッジ101と共に移動する際に、ワイピング部材140に当接し、このワイピング部材140によりノズルプレート111表面が払拭され、クリーニングされる構成となっている。
キャッピング手段120は、図2に示すように、上面が開放され、凹状に形成されているキャップホルダ121、キャップホルダ121内に収容されるキャップ部材122を有している。
また、キャップ部材122の内底にはインクを含浸した液体保持手段である例えば、インク吸収材123が配置されている。インク吸収材123は、好ましくは、親水性の材質で形成されたものであり、例えば、発泡性の材料であるポリビニルアルコールでなるスポンジなどで形成することができる。
また、キャッピング手段120には、スライダ124と、このスライダ124を上下動させるための回動アーム125を有している。
キャッピング手段120は、図2に示すように、上面が開放され、凹状に形成されているキャップホルダ121、キャップホルダ121内に収容されるキャップ部材122を有している。
また、キャップ部材122の内底にはインクを含浸した液体保持手段である例えば、インク吸収材123が配置されている。インク吸収材123は、好ましくは、親水性の材質で形成されたものであり、例えば、発泡性の材料であるポリビニルアルコールでなるスポンジなどで形成することができる。
また、キャッピング手段120には、スライダ124と、このスライダ124を上下動させるための回動アーム125を有している。
そして、この回動アーム125によってキャッピング手段120が移動し、図2に示すようにキャッピング手段120のキャップ部材122が、記録ヘッド110のノズルプレート111に当接すると、キャッピング手段120がノズルを覆うように配置されることになる。
また、図2に示すように、キャッピング手段120には、大気開放口128と吸引ポンプ130が接続されている。
このため、この大気開放口128を開状態として、吸引ポンプ130でキャッピング手段120内の雰囲気を吸引すると、キャッピング手段120内の雰囲気は負圧となりインク吸収材123に含浸されているインクが吸引ポンプ130によって排出される構成となっている。
このため、この大気開放口128を開状態として、吸引ポンプ130でキャッピング手段120内の雰囲気を吸引すると、キャッピング手段120内の雰囲気は負圧となりインク吸収材123に含浸されているインクが吸引ポンプ130によって排出される構成となっている。
図3は、記録ヘッド110とインクカートリッジとの関係を示す部分断面図であり、図4は、図3の下からの状態を示す概略図である。
インクカートリッジ1,2,3,4,5は、それぞれ互いに異なる種類の液体であるインクを収容している。種類の異なるインクとは、例えば、ひとつのインクカートリッジにまとめて収容する上でなんらかの不都合が有る場合に、図示のように分離して保管されるものであり、例えば、カラー印刷を行う場合の互いに色の異なるインクや材料、材質の異なるインクなどを互いに分離して収容する場合を含むものである。
インクカートリッジ1,2,3,4,5は、それぞれ互いに異なる種類の液体であるインクを収容している。種類の異なるインクとは、例えば、ひとつのインクカートリッジにまとめて収容する上でなんらかの不都合が有る場合に、図示のように分離して保管されるものであり、例えば、カラー印刷を行う場合の互いに色の異なるインクや材料、材質の異なるインクなどを互いに分離して収容する場合を含むものである。
この実施形態では、インクカートリッジ部106として、個々のインクカートリッジ1ないし5等のように、インクカートリッジ別に、異なる色のインクを収容した例を示しており、例えば、インクカートリッジ1が、黒(B)、インクカートリッジ2がマゼンタ(M)、インクカートリッジ3がシアン(C)、インクカートリッジ4がライトマゼンタ(LM)、インクカートリッジ5がライトシアン(LC)、図示しないもうひとつのインクカートリッジがイエロー(Y)の各色インクを収容している。各インクカートリッジは個別に交換可能となっている。
なお、インクの色およびインクカートリッジの数はこれより少なくても多くてもよいし、色別ではなく、例えば材料別、価格別などの種類分けをして、それぞれのインクカートリッジに収容してもよい。
なお、インクの色およびインクカートリッジの数はこれより少なくても多くてもよいし、色別ではなく、例えば材料別、価格別などの種類分けをして、それぞれのインクカートリッジに収容してもよい。
また、この実施形態においては、容器としての各インクカートリッジ1ないし5は、個別に交換可能である。また、そのような場合では、インクカートリッジ毎に工場出荷価格が決められ、市場においてはインクカートリッジ毎に決定される小売価格が設定されるのが通例である。この場合、インクカートリッジ毎の小売価格がユーザ購入コストとなる。
したがって、例えば、装置製造の際の工場出荷価格に基づいて、インクカートリッジ単位のユーザ購入コストを推定し、ユーザ購入コストのテーブルデータを作成して、後述するように装置に保持させることができる。
したがって、例えば、装置製造の際の工場出荷価格に基づいて、インクカートリッジ単位のユーザ購入コストを推定し、ユーザ購入コストのテーブルデータを作成して、後述するように装置に保持させることができる。
また、インクカートリッジには、収容インクが無くなった場合に、インクが充填された新しいインクカートリッジと交換するものの他に、インクカートリッジだけは継続使用し、空になったインクカートリッジに新しいインクだけを再充填する方式も考えられる。この場合には、インクカートリッジが新しいものか、再使用されたものかを判別し、インクカートリッジが継続使用されている場合は、中味のインク自体に基づいて、ユーザ購入コストを推定する必要がある。
このため、例えば、インクカートリッジ側に、最初の使用か再使用かの判別を行う手段を具備させ、インク交換の際に、装置側でこれを認識して、再使用の場合はインクカートリッジのみの容器代金を控除し、あるいはインクカートリッジの交換が行われた色のインクカートリッジについては、該容器代金を上乗せするデータを上記ユーザ購入コストのテーブルデータとして使用するようにしてもよい。
このため、例えば、インクカートリッジ側に、最初の使用か再使用かの判別を行う手段を具備させ、インク交換の際に、装置側でこれを認識して、再使用の場合はインクカートリッジのみの容器代金を控除し、あるいはインクカートリッジの交換が行われた色のインクカートリッジについては、該容器代金を上乗せするデータを上記ユーザ購入コストのテーブルデータとして使用するようにしてもよい。
図4に示すように、各ノズル開口列54A〜54nは、U方向に沿って間隔をおいて形成されており例えば複数列形成されている。つまり各ノズル開口列54A〜54nは、T方向に沿って間隔をおいて平行に配列されている。この実施形態では、各ノズル開口列54A〜54nは、この列単位で、異なる色のインクを吐出するように構成されている。
図4に示すノズルプレート111は、ノズル面の一例であるが、ノズルプレート111に撥水部53が形成されている。この撥水部53は撥液部の一例である。この撥水部53は、例えばフッ素樹脂(4フッ化エチレン樹脂)を形成することにより得られる。
撥水部53は、各ノズル開口列54をすべて含む領域である。このように各ノズル開口列54をすべて含む領域に撥液部の一例である撥水部を形成することにより、各ノズル開口でのインクのメニスカス形状を安定させるとともに、ノズル開口からインクを吐出する際に、インクのドット(インク滴)の直進性を得るために、少なくともノズル開口の付近のインクに対する濡れ性を均一化することができる。
図4に示すノズルプレート111は、ノズル面の一例であるが、ノズルプレート111に撥水部53が形成されている。この撥水部53は撥液部の一例である。この撥水部53は、例えばフッ素樹脂(4フッ化エチレン樹脂)を形成することにより得られる。
撥水部53は、各ノズル開口列54をすべて含む領域である。このように各ノズル開口列54をすべて含む領域に撥液部の一例である撥水部を形成することにより、各ノズル開口でのインクのメニスカス形状を安定させるとともに、ノズル開口からインクを吐出する際に、インクのドット(インク滴)の直進性を得るために、少なくともノズル開口の付近のインクに対する濡れ性を均一化することができる。
ノズルプレート111のインクは、例えばワイピング部材140と記録ヘッド110との相対的な移動によりワイピング部材140をノズルプレート111に軽く当接するだけで、払拭してクリーニングすることができる構造になっている。図4の例では、実際には記録ヘッド110がワイピング部材140に対して例えばT2方向に移動することにより、ワイピング部材140がノズルプレート111のインクを機械的に軽く接触しながら払拭することができる。
図5は、本発明のインクジェット式記録装置の記録ヘッド110の内部構造例を示している。上述した各インクカートリッジから供給されるインクは、インク経路50を通って圧力室51へ供給される。印刷の際には、圧力発生素子としての圧電振動子39が伸縮動作することによって、圧力室51の容積を変化させて、圧力室51内のインクに圧力変動を生じさせる。これによって、ノズル開口55A〜55nからインク滴が吐出できる。
この実施形態では、図2のキャッピング手段120のキャップ部材122に収容されているインク吸収材123に、上述のようにしてノズル開口55A〜55nからインク滴を吐出することで、液体補充を行うことをフラッシングと呼んでいる。これは、印刷時にインクを吐出する動作と同じであり、その対象が、ターゲットとしての印刷用紙200(図1参照)ではなく、ホームポジションにおいて、キャッピング手段120のキャップ部材122に収容されているインク吸収材123に対して行う点で相違する。
また、記録ヘッド110内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2で説明した吸引ポンプ130の機能により、インクの強制排出がされるようになっている。
この実施形態では、図2のキャッピング手段120のキャップ部材122に収容されているインク吸収材123に、上述のようにしてノズル開口55A〜55nからインク滴を吐出することで、液体補充を行うことをフラッシングと呼んでいる。これは、印刷時にインクを吐出する動作と同じであり、その対象が、ターゲットとしての印刷用紙200(図1参照)ではなく、ホームポジションにおいて、キャッピング手段120のキャップ部材122に収容されているインク吸収材123に対して行う点で相違する。
また、記録ヘッド110内のインク中に気泡が混入したり、インク経路50や圧力室51内に増粘したインクが存在すると、インクの正常な流れが阻害されて、正常なインクの吐出が行えないことがある。この場合には、図2で説明した吸引ポンプ130の機能により、インクの強制排出がされるようになっている。
また、インクジェット式記録装置100を最初に使用する際の開始時や、インクカートリッジを別の種類のインクカートリッジに交換した場合では、図3や図5の記録ヘッド110内のインク経路50の中にインクを充填する必要がある。このような初期のインクの充填に際しても、吸引ポンプ130が使用され、記録ヘッド110のノズル開口55A〜55nから空気およびインクが強制的に吸引されてノズル開口55A〜55nから排出されるようになっている。
図6は、本実施の形態の記録装置100の主なハードウエア構成等を示す概略ブロック図である。
図6に示すように記録装置100には、例えばコンピュータ等が搭載されている。具体的には、バス160を介してCPU(Central Processing Unit)161、ROM(Read Only Memory)162、RAM(Random Access Memory)163等が配置されている。
また、バス160には、記録装置100へ情報を入力するキーボード等の入力装置164、ディスプレイ等の表示装置165などが接続されている。
図6に示すように記録装置100には、例えばコンピュータ等が搭載されている。具体的には、バス160を介してCPU(Central Processing Unit)161、ROM(Read Only Memory)162、RAM(Random Access Memory)163等が配置されている。
また、バス160には、記録装置100へ情報を入力するキーボード等の入力装置164、ディスプレイ等の表示装置165などが接続されている。
また、バス160には、図2の回動アーム125を駆動する回動アーム駆動装置166、吸引ポンプ130を駆動する吸引ポンプ駆動装置167、記録ヘッド110にインクを吐出させてフラッシングを行い、インク吸収材123にインクを補充する液体補充手段である例えば、フラッシング駆動装置168が接続されている。このフラッシング駆動装置168は、印刷時に、図3ないし図5で説明したノズル開口55A〜55nの各圧電振動子39を列単位で駆動し、これにより、列毎、すなわち色別のインクの吐出を行うことができるようになっており、印刷時にノズルを駆動することと同じ機能を利用するものである。
そして、バス160には、図1のキャリッジ101を駆動するキャリッジ駆動装置169、記録用紙200を搬送する用紙搬送装置170、そして、時間を計測する計時装置172等も接続されている。
そして、バス160には、図1のキャリッジ101を駆動するキャリッジ駆動装置169、記録用紙200を搬送する用紙搬送装置170、そして、時間を計測する計時装置172等も接続されている。
バス160はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部バスである。
CPU161は、所定のプログラムの処理を行う他、バス160に接続されたROM162等を制御している。ROM162は、上記プログラムや各種情報等を格納している。
ROM162は、書き換え可能な不揮発性メモリであるFLASH ROMを含んでいても良い。このようなFLASH ROMは、例えばネットワークを通じてダウンロードされたデータ等が格納される。
RAM163は、上記プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
CPU161は、所定のプログラムの処理を行う他、バス160に接続されたROM162等を制御している。ROM162は、上記プログラムや各種情報等を格納している。
ROM162は、書き換え可能な不揮発性メモリであるFLASH ROMを含んでいても良い。このようなFLASH ROMは、例えばネットワークを通じてダウンロードされたデータ等が格納される。
RAM163は、上記プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
図7は、記録装置100の第1の実施形態に対応した主なソフトウエア構成等を示す概略ブロック図である。
図7に示すように、中央制御部150を中心に、印刷動作を制御するための印刷制御部187、図6のフラッシング駆動装置168を制御するフラッシング制御部168a、吸引ポンプ駆動装置167を制御する吸引ポンプ駆動制御部167a、回動アーム駆動装置166を制御する回動アーム駆動制御部166a、キャリッジ駆動装置169を制御するキャリッジ駆動制御部169a、用紙搬送装置170を制御する用紙搬送制御部170a等が設けられている。フラッシング制御部168aは、上述したように、ノズルの駆動を行うのと同じ機構を制御してフラッシング動作に利用するものである。
また、図2に示す記録ヘッド110のノズルプレート111がキャッピング手段120で覆われていない非被覆時間を計測するように制御する非被覆時間計測手段である例えば、計時装置172を制御する計時制御部172aが設けられている。
図7に示すように、中央制御部150を中心に、印刷動作を制御するための印刷制御部187、図6のフラッシング駆動装置168を制御するフラッシング制御部168a、吸引ポンプ駆動装置167を制御する吸引ポンプ駆動制御部167a、回動アーム駆動装置166を制御する回動アーム駆動制御部166a、キャリッジ駆動装置169を制御するキャリッジ駆動制御部169a、用紙搬送装置170を制御する用紙搬送制御部170a等が設けられている。フラッシング制御部168aは、上述したように、ノズルの駆動を行うのと同じ機構を制御してフラッシング動作に利用するものである。
また、図2に示す記録ヘッド110のノズルプレート111がキャッピング手段120で覆われていない非被覆時間を計測するように制御する非被覆時間計測手段である例えば、計時装置172を制御する計時制御部172aが設けられている。
また、図7に示すように、この計時制御部172aが得た非被覆時間のデータを格納する印刷タイムファイル173が設けられている。
さらに、中央制御部150には、液体補充手段であるフラッシング駆動装置を制御するフラッシング制御部168aが計時装置172の計時結果に基づいて、単位当たりの液体補充量を決定する補充単位量決定部としてのフラッシング単位量決定部181と、ノズル列単位で、すなわち色単位でキャップ非被覆時間内に吐出したインクの消費量を積算するインク消費量カウンタ182と、インク消費量カウンタ182による消費量情報を格納したインク消費量ファイル185とが接続されている。また、中央制御部150には、各色別のインクに関して、フラッシング量を決定する種類別吐出量演算部としての(色別)フラッシング量演算部183を有している。
さらに、中央制御部150には、液体補充手段であるフラッシング駆動装置を制御するフラッシング制御部168aが計時装置172の計時結果に基づいて、単位当たりの液体補充量を決定する補充単位量決定部としてのフラッシング単位量決定部181と、ノズル列単位で、すなわち色単位でキャップ非被覆時間内に吐出したインクの消費量を積算するインク消費量カウンタ182と、インク消費量カウンタ182による消費量情報を格納したインク消費量ファイル185とが接続されている。また、中央制御部150には、各色別のインクに関して、フラッシング量を決定する種類別吐出量演算部としての(色別)フラッシング量演算部183を有している。
また、中央制御部150は、ユーザ購入コストデータ部186を有している。このユーザ購入コストデータ部186は、図3で説明したように、色に対応したインクカートリッジ単位で、各インク価格をテーブルデータで保管している。さらに、中央制御部150はフラッシング色決定部188を備えている。このフラッシング色決定部188は、ユーザ購入コストデータ部186の各インク価格を参照し、必要によりインク消費量ファイル185のデータを含めて、フラッシング時に、全ての色に対応したノズル列を駆動するのではなく、インク価格の安い、さらに、必要により、インク消費量の少ない色のインクを選択して吐出するようにしていることに対応して設けられている。
記録装置100の第1の実施形態は以上のように構成されており、次に、図8のフローチャートを参照しながら、その動作例について説明する。
先ず、印刷が開始される(ST1)。
次に、印刷のために、印刷制御部187の指令により、図2に示す記録ヘッド110がホームポジションを離れ、印刷領域に移動するので、ノズルプレート111がキャッピング手段120で覆われていない非被覆時間が開始し、計時装置172を起動して、その状態で経過した時間の計測を開始する(ST2)。
そして、所定の印刷動作がされる。すなわち、ノズル駆動制御部168aがノズル駆動装置168を駆動し、キャリッジ駆動制御部169aがキャリッジ駆動装置169を制御し、用紙搬送制御部170aが用紙搬送装置170を制御して、所定の印刷がなされる(ST3)。
先ず、印刷が開始される(ST1)。
次に、印刷のために、印刷制御部187の指令により、図2に示す記録ヘッド110がホームポジションを離れ、印刷領域に移動するので、ノズルプレート111がキャッピング手段120で覆われていない非被覆時間が開始し、計時装置172を起動して、その状態で経過した時間の計測を開始する(ST2)。
そして、所定の印刷動作がされる。すなわち、ノズル駆動制御部168aがノズル駆動装置168を駆動し、キャリッジ駆動制御部169aがキャリッジ駆動装置169を制御し、用紙搬送制御部170aが用紙搬送装置170を制御して、所定の印刷がなされる(ST3)。
印刷動作の終了により、記録ヘッド110がホームポジションへ移動すると、この移動を感知すると、計時制御部172aは計時装置172の印刷タイマによる計時を止め(ST4)、図7の印刷タイムファイル173にその計時した印刷時間を格納する。
次に、中央制御部150は、インク消費量カウンタ182を参照して、ST4で消費した色別のインク消費量情報を取得する(ST5)。このST5すなわち、今回の実際の印刷動作で消費した色別のインク消費量情報を、CB(黒)、CM(マゼンタ)、CC(シアン)、CLM(ライトマゼンタ)、CLC(ライトシアン)、CY(イエロー)で表す。ここで、インク消費量ファイル185は、印刷動作毎に使用インク量を積算していて、今回の印刷開始時の各色別インクの残量のデータを有している。
次に、中央制御部150は、インク消費量カウンタ182を参照して、ST4で消費した色別のインク消費量情報を取得する(ST5)。このST5すなわち、今回の実際の印刷動作で消費した色別のインク消費量情報を、CB(黒)、CM(マゼンタ)、CC(シアン)、CLM(ライトマゼンタ)、CLC(ライトシアン)、CY(イエロー)で表す。ここで、インク消費量ファイル185は、印刷動作毎に使用インク量を積算していて、今回の印刷開始時の各色別インクの残量のデータを有している。
ST6では、フラッシング色決定部188が、ユーザ購入コストデータ部186のデータに基づいて、インクの価格情報を参照する。そのデータが、1:ライトマゼンタ、2:ライトシアン、3:イエロー、4:シアン、5:マゼンタ、6:黒として、1から6の順で低い価格から高い価格に並べることができるとする。この場合、この1から6の順がフラッシングに使用できる優先順位となる。
そこで、例えば、このうちの3色を選んで、フラッシングに使用することとする(ST6)。すなわち、フラッシングにより吐出される色インクは1色でもよいが、フラッシング時間が短いために、一色では十分な量の吐出インク量が得られない場合、あるいは、インク消費量の極端な偏りをつくらないようにしたい場合などにおいては、複数色のインクを同時に吐出することで、必要量のインク吐出量を得ることができるので、好ましいからである。
そこで、例えば、このうちの3色を選んで、フラッシングに使用することとする(ST6)。すなわち、フラッシングにより吐出される色インクは1色でもよいが、フラッシング時間が短いために、一色では十分な量の吐出インク量が得られない場合、あるいは、インク消費量の極端な偏りをつくらないようにしたい場合などにおいては、複数色のインクを同時に吐出することで、必要量のインク吐出量を得ることができるので、好ましいからである。
さらに、フラッシングに消費される色インクの消費量を考慮に入れて、フラッシングに使用する色インクを選定すると好ましい。すなわち、価格が安くても、印刷作業などにおいて、使用量の多いインクをフラッシングで消費してしまうと、本来の印刷作業に支障を来すからである。そこで、今回の印刷開始時の各色別インクの残量のデータから、ST5で得た色別のインク消費量を引いて、この時点での各色別のインク残量を求め、インクロー、すなわち、極端なインク消耗が各インクカートリッジについて生じて「インクエンド直前」となっている色インクをST6で選択した3つの種類の色インクから除外する。この条件の下で、なお3種類の色インクが選択できるか否かを判断し(ST7)、3種類のインクを選択できる場合には、ST10に進み、選べなかったらST8に進む。
すなわち、ST7で、全6色中4色がインクローであった場合には、インク残量の考慮を行わないこととして、ST8に進む。
この場合は、図4の各ノズル開口列54A〜54nを全て動作させることとし、フラッシング単位量決定部181は、印刷タイムファイル173を参照して、フラッシング単位量Fを決定する。すなわち、ST4における印刷時間が1分以上か否かを見て、1分以上であれば、フラッシング単位量FLとして、10000seg(10000単位または1000セグメント)とし、印刷時間が1分未満である場合には、フラッシング単位量FLをほぼ2000segに決定する。
この場合は、図4の各ノズル開口列54A〜54nを全て動作させることとし、フラッシング単位量決定部181は、印刷タイムファイル173を参照して、フラッシング単位量Fを決定する。すなわち、ST4における印刷時間が1分以上か否かを見て、1分以上であれば、フラッシング単位量FLとして、10000seg(10000単位または1000セグメント)とし、印刷時間が1分未満である場合には、フラッシング単位量FLをほぼ2000segに決定する。
すなわち、印刷時間、実際には、ノズルプレート111がキャッピング手段120で覆われていない非被覆時間が、短い場合には、その分ノズルの詰まりなどの程度が小さく、印刷時間が長い場合には、その分ノズルの詰まりなどの程度が大きいという判断に基づき、フラッシング制御部168aの指示によりノズル駆動を行いフラッシング動作させる場合のインク吐出量を調整するようにしている。
ここで、フラッシング単位量Fで用いる1segは、この実施形態で定義されるもので、図4で説明したひとつのノズル開口から吐出されるインクの吐出量であり、30×10―6(mg)である(ST8)。
ここで、フラッシング単位量Fで用いる1segは、この実施形態で定義されるもので、図4で説明したひとつのノズル開口から吐出されるインクの吐出量であり、30×10―6(mg)である(ST8)。
次に、全体のノズル列から、ライトマゼンタ、ライトシアン、イエローに相当するノズル列だけを選択し、色別フラッシング量演算部183が、各色のインク吐出量を決める。この場合、全体が6色であって、説明の便宜のため、これが各色一列ごとの構成として、6列のノズルに対応すると仮定すると、ライトマゼンタ、ライトシアン、イエローは3色であり、全体の半分である。したがって、これら該当する各色のノズル列からFL×2のフラッシング量でインクが吐出される(ST9)。
続いて、このフラッシング動作により消費したインク量をインク消費量カウンタ182に色別に積算し、インク消費量ファイル185に格納して(ST12)、作業を終了する(ST13)。
続いて、このフラッシング動作により消費したインク量をインク消費量カウンタ182に色別に積算し、インク消費量ファイル185に格納して(ST12)、作業を終了する(ST13)。
ST7で肯定結果を得た場合、例えば、インク価格が安いものから決めた優先順位が、上記したように、1:ライトマゼンタ、2:ライトシアン、3:イエロー、4:シアン、5:マゼンタ、6:黒であるところ、3位目のイエローがインクローで、フラッシングに使用すると、印刷動作に支障が生じると判断される場合には、次位のシアンを使用することとする。
次いで、図8では、ST8と同様の手法で、フラッシング単位量FLを決定し、ST11に進む。
次いで、図8では、ST8と同様の手法で、フラッシング単位量FLを決定し、ST11に進む。
ST11では、全体のノズル列から、ライトマゼンタ、ライトシアン、シアンに相当するノズル列だけを選択し、色別フラッシング量演算部183が、各色のインク吐出量を決める。この場合、ST9の場合と同様に、色インク全体が6色であって、これが各色一列ごとの6列のノズルに対応すると仮定すると、ライトマゼンタ、ライトシアン、シアンは3色であり、全体の半分である。したがって、これら該当する各色のノズル列からFL×2のフラッシング量でインクが吐出される(ST11)。
続いて、このフラッシング動作により消費したインク量をインク消費量カウンタ182に色別に積算し、インク消費量ファイル185に格納して(ST12)、作業を終了する(ST13)。
続いて、このフラッシング動作により消費したインク量をインク消費量カウンタ182に色別に積算し、インク消費量ファイル185に格納して(ST12)、作業を終了する(ST13)。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態の構成はその一部を省略してもよいし、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
100・・・インクジェット式記録装置、101・・・キャリッジ、102・・・キャリッジモータ、103・・・タイミングベルト、104・・・ガイド部材、105・・・プラテン、120・・・キャッピング手段、121・・・キャップホルダ、122・・・キャップ部材、123・・・インク吸収材、125・・・回動アーム、128・・・大気開放口、130・・・吸引ポンプ、140・・・ワイピング部材、150・・・中央制御部、160・・・バス、161・・・CPU、162・・・ROM、163・・・RAM、164・・・入力装置、165・・・表示装置、166・・・回動アーム駆動装置、166a・・・回動アーム駆動制御部、167・・・吸引ポンプ駆動装置、167a・・・吸引ポンプ駆動制御部、168・・・フラッシング駆動装置、168a・・・フラッシング制御部、169・・・キャリッジ駆動装置、169a・・・キャリッジ駆動制御部、170・・・用紙搬送装置、170a・・・用紙搬送制御部、181・・・フラッシング単位量決定部、182・・・(色別)インク消費量カウンタ、183・・・(色別)フラッシング量演算部
Claims (6)
- ターゲットに対して液体を吐出するノズルを有する液体噴射ヘッドと、
前記ノズルを適宜覆うことができるように配置されるキャッピング手段と、
前記キャッピング手段内に配置される液体を含浸した液体保持手段と、
前記液体保持手段に液体を補充する液体補充手段と、
前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間を計測する計時手段と
を有しており、
複数種類の前記液体を吐出するための複数の前記ノズルを備えていて、
前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が、前記液体保持手段に前記液体を補充する構成とした
ことを特徴とする液体噴射装置。 - 前記選択される液体は、印刷に使用するインクであり、複数種類の色インクのうち、インクカートリッジの販売料金に基づいて、低価格のインクを選択する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記選択される液体は、印刷に使用するインクであり、複数種類の色インクのうち、容器内に中味を詰め替える方式で販売されるインクを選択する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記選択されるインクとして、いくつかの種類の色インクが選択される構成としたことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の液体噴射装置。
- 前記複数種類の色インクの各インク消費量情報に基づいて、吐出すべき色インクを決定する構成としたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の液体噴射装置。
- 複数種類の液体を吐出する液体噴射ヘッドのノズルに対し、適宜キャッピング手段で覆うようにして前記ノズルの乾燥を防止する構成とした液体噴射ヘッドの乾燥防止方法であって、
前記ノズルが前記キャッピング手段により覆われていない時間が所定時間を超えた場合に、
前記複数種類の液体から、ユーザの購入コストの低い液体を選択して、前記液体補充手段が該選択された種類の液体を前記ノズルを介して吐出する
ことを特徴とする液体噴射ヘッドの乾燥防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005046601A JP2006231585A (ja) | 2005-02-23 | 2005-02-23 | 液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの乾燥防止方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101531093B (zh) * | 2008-03-10 | 2011-05-11 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置及冲洗方法 |
-
2005
- 2005-02-23 JP JP2005046601A patent/JP2006231585A/ja not_active Withdrawn
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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