JP2006231421A - ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラム、ならびに移動ロボット - Google Patents

ロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラム、ならびに移動ロボット Download PDF

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Abstract

【課題】 ロボットに障害物を精度よく検知させながら、複数のタスクを効率良く実行させるロボット制御装置を提供する。
【解決手段】 センサ制御手段400は、複数のロボットRから受信した現在位置情報に基づいて2つのロボットR間の距離を算出するロボット間距離算出手段402と、ロボット間距離が第1の所定値α以下かを判定するロボット間距離判定手段404と、第1の所定値α以下である場合に、超音波センサ81の検出限度間距離が第2の所定値β以下かを判定する検出限度間距離判定手段408と、第2の所定値β以下であると判定された2つのロボットRに対して、優先順位を判定する優先順位判定手段410と、優先順位判定手段410で判定された優先順位が低いロボットRに対して、ロボットRの超音波センサ81の出力強度を低下させる命令を生成する強度低下命令生成手段430を有する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、自律移動ロボットに一以上のタスクを実行させるロボット制御装置に関するものである。より詳細には、複数の自律移動ロボットに障害物を検知させながら、複数のタスクを実行させるロボット制御装置に関するものである。
近年、自律移動可能なロボット(以下、ロボットという)を用いて、人の代わりに、荷物の運搬業務、受付業務、そして案内業務などの各種の作業(以下、タスクという)を実行する試みが行われており、様々な分野で実用化されている。このようなタスクは、例えばオフィスや家庭などのタスク実行エリアで実行されることが想定されている。タスク実行エリアに複数のロボットを配した場合、オフィスや家庭のような場所では通路が狭いので、複数のロボットがすれ違うことがある。
これらのロボットは、移動中に障害物を避けるために、障害物までの距離を検知するための外界センサを備えている。外界センサとしては、例えば超音波センサが用いられている。2つのロボットが接近したときに、それぞれの超音波センサの送信波が干渉してしまうと、各ロボットは、どちらの反射波を受けているのかがわからなくなってしまう。例えばパルス波の周波数が同じ場合、パルス波を送信してから受信するまでの時間差が狂わされてしまうため、ロボットは、実際には遠くに障害物があったとしても近い所にあるように誤判断をしてしまう。
従来、超音波センサは、距離検出手段としてロボット以外に様々なものに利用されている。例えば駐車場において車両検知センサとして利用される場合、車両駐車エリアごとに天井に配置される超音波センサの相互干渉を防止するために、それぞれの超音波センサのパルス波を送信するタイミングをランダムなものにする方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−153666号公報(段落0020〜0046、図1)
特許文献1に開示された干渉防止方法では、各超音波センサが天井に配設されているので、各超音波センサが移動しながら相互に接近するという状況を想定しておらず、また、センサが複雑な構成で高価である。また、人とさほど変わらない大きさのロボットに配設した場合、センサがロボット本体に対して大きく重くなってしまう。
特に、種々のタスクを実行するロボットは、内部にコンピュータやバッテリが詰まっているので内部空間に余裕がなく、センサ自体は従来からある小型軽量の比較的単純で安価なものを利用したいという要望がある。
そこで、本発明では、前記した従来の問題を解決し、ロボットに障害物を精度よく検知させながら、複数のタスクを効率良く実行させるロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラム、ならびに移動ロボットを提供することを目的としている。
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、本発明のうち請求項1に記載の発明は、現在位置に関する現在位置情報を検出する位置情報検出手段と、周囲の障害物を検出する外界センサとを有して所定のタスクを実行する複数の移動ロボットを制御するロボット制御装置に関するものである。このロボット制御装置は、位置情報検出手段で検出された現在位置情報を、複数の移動ロボットから入力すると共に、所定の命令を複数の移動ロボットに出力する入出力手段と、この入出力手段に入力する現在位置情報を移動ロボットの識別情報と共に記憶するロボット情報記憶手段と、このロボット情報記憶手段に記憶された現在位置情報に基づいて、移動ロボットの外界センサを制御する命令を生成するセンサ制御手段とを備え、センサ制御手段は、ロボット情報記憶手段に記憶された現在位置情報に基づいて、任意の2つの移動ロボット間の距離を算出するロボット間距離算出手段と、このロボット間距離算出手段で算出された距離が第1の所定値以下であるかどうかを判定するロボット間距離判定手段と、このロボット間距離判定手段で距離が第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、所定の基準に基づいて、優先順位を判定する優先順位判定手段と、この優先順位判定手段で判定された優先順位が低い移動ロボットに対して、この移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させる命令である強度低下命令を生成する強度低下命令生成手段とを含んで構成される。
かかる構成によれば、ロボット制御装置は、2つの移動ロボットの現在位置に基づいて、2つの移動ロボットの間の距離が第1の所定値以下である場合に、そのうちの1つの移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させることができる。この第1の所定値としては、双方の外界センサが干渉しないようなレベルを予め求めて設定しておけばよい。この場合、2つの移動ロボットが接近したとしても、双方の外界センサが干渉することがない。その結果、双方の移動ロボットは障害物の位置や方向を精度よく検出しつつ所定のタスクを実行することができる。ここで、外界センサは、反射波により障害物を検出するものであり、送信波は、例えば超音波、光、電波等であってもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロボット制御装置であって、ロボット間距離判定手段で距離が第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットのそれぞれの外界センサの検出限度距離の間の最短距離を算出する検出限度間距離算出手段と、この検出限度間距離算出手段で算出された距離が第2の所定値以下であるかどうかを判定する検出限度間距離判定手段とをさらに備え、優先順位判定手段は、検出限度間距離判定手段で距離が第2の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、所定の基準に基づいて、優先順位を判定することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、2つの移動ロボットのそれぞれの外界センサの検出限度間距離が第2の所定値以下である場合に、そのうちの1つの移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させることができる。この第2の所定値としては、双方の外界センサの送受信波が干渉しないようなレベルを予め求めて設定しておけばよい。この場合、2つの移動ロボットが接近したとしても、双方の外界センサの送受信波は干渉することがない。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置であって、タスクを優先的に実行すべき度合いを示す優先度と、タスクの進行状況とを移動ロボット別に記憶するタスク情報記憶手段をさらに備え、所定の基準は、移動ロボットが実行中のタスクについてのタスク情報記憶手段に記憶された優先度を含んで決定されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、制御対象の2台の移動ロボットが実行中のタスクの優先度に基づいて、外界センサの出力強度を低下させる移動ロボットを決定する。したがって、優先度の高いタスクを実行している移動ロボットは、外界センサの検出能力を低下することなく効率的にタスクを実行できる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のロボット制御装置であって、入出力手段は、移動ロボットのバッテリ残量情報をさらに入力し、ロボット情報記憶手段は、この入出力手段に入力するバッテリ残量情報をさらに記憶し、所定の基準は、タスク情報記憶手段に記憶された優先度と、ロボット情報記憶手段に記憶されたバッテリ残量情報とを含んで決定されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、制御対象の2台の移動ロボットが実行中のタスクの優先度とバッテリ残量情報とに基づいて、外界センサの出力強度を低下させる移動ロボットを決定する。したがって、仮に優先度が等しくてもバッテリ残量によって優先順位を決定することができる。その結果、一刻も早くバッテリの補給が必要な移動ロボットは、外界センサの検出能力を低下することなく効率的にタスクを実行できる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のロボット制御装置であって、所定の基準は、タスク情報記憶手段に記憶された優先度と、ロボット情報記憶手段に記憶されたバッテリ残量情報および移動ロボットの識別情報とから決定されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、制御対象の2台の移動ロボットが実行中のタスクの優先度、バッテリ残量情報および移動ロボットの識別情報に基づいて、外界センサの出力強度を低下させる移動ロボットを決定する。ここで、識別情報は、例えば数字や記号を含み、移動ロボットの優先順位を強制的に決定できるものである。これによれば、仮に、制御対象の2台の移動ロボットが実行中のタスクの優先度およびバッテリ残量が共に等しいような場合でも、外界センサの出力強度を低下させる移動ロボットを決定することが可能になる。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロボット制御装置であって、強度低下命令生成手段は、強度低下命令と共に、移動ロボットの移動速度を低下させる命令である速度低下命令を生成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、強度低下命令と共に速度低下命令を非優先の移動ロボットに送信することができる。この非優先の移動ロボットは、外界センサの強度が低下しているときに移動速度も低下するので、障害物へ衝突するような事態を回避することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のロボット制御装置であって、センサ制御手段は、ロボット情報記憶手段に記憶された時刻別の現在位置情報に基づいて、移動ロボットの速度を算出する速度算出手段をさらに備え、強度低下命令生成手段は、速度算出手段で算出された速度に基づいて、外界センサの出力強度を低下させる割合を変化させるような強度低下命令を生成することを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、移動ロボットの速度に基づいて強度低下命令を生成する。例えば、非優先の移動ロボットの速度が大きいほど、外界センサの出力強度を低下させる割合を小さくすれば、障害物へ衝突するような事態を回避することができる。また、2つの移動ロボットの相対速度に基づいて強度低下命令を生成するようにしてもよい。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のロボット制御装置であって、強度低下命令生成手段は、外界センサの出力強度または外界センサの検知距離を指定する強度低下命令を生成することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、ロボット制御装置は、強度低下命令生成手段によって、例えば、外界センサの出力強度を指定する強度低下命令を生成する。この場合には、この強度低下命令を受けた移動ロボットは、外界センサの出力強度を指定された値に低下させる。また、強度低下命令生成手段によって、例えば、外界センサの検知距離を指定する強度低下命令を生成する場合には、この強度低下命令を受けた移動ロボットは、外界センサの検知距離を指定された値とすることにより、外界センサの出力強度を低下させる。このように検知距離を指定することにより、接近しつつある2台の移動ロボットの外界センサの性能や配置が互いに異なっていたとしても双方の外界センサによる干渉を防止することができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8に記載のロボット制御装置から記強度低下命令を受ける移動ロボットであって、外界センサの出力強度が低下している場合に、そのことを示す表示手段を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、移動ロボットは、表示手段によって、外界センサの出力強度が低下していることを報知することができる。したがって、この表示手段を見た人は、この移動ロボットが人などの障害物を通常よりも検出しにくくなっていることを認識することができる。さらに、移動速度が遅くなっていたとしても異常ではないことを認識できる。
請求項10に記載の発明は、現在位置に関する現在位置情報を検出する位置情報検出手段と、周囲の障害物を検出する外界センサとを有して所定のタスクを実行する複数の移動ロボットを制御するロボット制御装置のロボット制御方法であって、位置情報検出手段で検出された現在位置情報を、複数の移動ロボットから受信する受信ステップと、受信した現在位置情報に基づいて、任意の2つの移動ロボット間の距離を算出するロボット間距離算出ステップと、このロボット間距離算出ステップで算出された距離が第1の所定値以下であるかどうかを判定するロボット間距離判定ステップと、このロボット間距離判定ステップで距離が第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、所定の基準に基づいて、優先順位を判定する優先順位判定ステップと、この優先順位判定ステップで判定された優先順位が低い移動ロボットに対して、この移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させる命令である強度低下命令を生成する強度低下命令生成ステップと、この強度低下命令生成ステップで生成された強度低下命令を、優先順位判定ステップで判定された優先順位が低い移動ロボットに送信する送信ステップと、を含んでいることとした。
請求項10に記載の発明によれば、ロボット制御方法は、2つの移動ロボットの現在位置に基づいて、2つの移動ロボットの間の距離が第1の所定値以下である場合に、そのうちの1つの移動ロボットに、外界センサの出力強度を低下させる命令を送信する。これにより、強度低下命令を受信した移動ロボットは、外界センサの出力強度を低下する。この第1の所定値としては、双方の外界センサが干渉しないようなレベルを予め求めて設定しておけばよい。この場合、2つの移動ロボットが接近したとしても、双方の外界センサが干渉することがない。その結果、双方の移動ロボットは障害物の位置や方向を精度よく検出しつつ所定のタスクを実行することができる。
本発明に係るロボット制御装置、ロボット制御方法およびロボット制御プログラムによれば、複数の移動ロボットの現在位置に基づいて、任意の2つの移動ロボットが所定距離に接近した場合に、そのうちの1つの移動ロボットに、外界センサの出力強度を低下させる命令を送信するので、全体として、移動ロボットに障害物を精度よく検知させながら、複数のタスクを効率良く実行させることができる。
また、本発明に係る移動ロボットによれば、外界センサの出力強度が低下していることを報知することができるので、この表示手段を見た人は、この移動ロボットが人などの障害物を通常よりも検出しにくくなっていることを認識できる。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るロボット制御装置を備えたロボット制御システムのシステム構成図である。
(ロボット制御システムの構成)
はじめに、本発明の実施形態におけるロボット制御装置が組み込まれたロボット制御システムついて説明する。
図1に示すように、このロボット制御システムAは、移動機能を備えた複数のロボットRA,RB,RC(ただし、ロボットを特定しない場合は、単にロボットRという)を有しており、各ロボットRは、ロボット制御装置3においてロボットR毎に予め設定されたタスクの実行計画(タスクスケジュール)に従って、タスクを実行する。そして、このロボット制御システムAでは、ロボットRの周囲の障害物を検出する外界センサを制御して外界センサの干渉を排して、複数のロボットRで複数のタスクを効率良く実行するように構成されている。
図1に示すように、ロボット制御システムAは、複数のロボットRと、これらロボットRと無線通信によって接続された基地局1と、この基地局1とルーター2を介して接続されたロボット制御装置3と、ロボット制御装置3にネットワーク4を介して接続された端末5とを含んで構成される。
ロボットRは、ロボット制御装置3から入力されたタスク実行命令に従ってタスクを実行するものであり、ロボットRがタスクを実行する領域として予め設定されたタスク実行エリアE内に、少なくとも2台配置されている。
ここで、図1には、来訪者を会議室などの所定の場所に案内するという内容のタスク(案内タスク)を実行中のロボットRAと、荷物をある人に渡すという内容のタスク(運搬タスク)を実行中のロボットRBと、新たなタスクが割り当てられるのを待つという内容のタスク(待機タスク)を実行中のロボットRCとが、例示されている。
基地局1は、ロボットRとロボット制御装置3との間のデータ交換を仲介するものである。
具体的には、基地局1は、ロボット制御装置3から出力されたタスク実行命令をロボットRに送信すると共に、ロボットRから送信されたロボットRの状態に関するデータ(ステータス情報)やロボットRがタスク実行命令を受信したことを示す信号(受信報告信号)を受信して、ロボット制御装置3に出力するものである。
基地局1は、ロボットRとロボット制御装置3との間のデータ交換を確実に行えるようにするために、タスク実行エリアE内に少なくとも一つ設けられている。
なお、タスク実行エリアEが建物の数フロアに亘って設定されている場合には、フロア毎に設けられていることが好ましく、一つの基地局1では総てのタスク実行エリアEをカバーできない場合には、複数の基地局1がタスク実行エリアE内に設けられていることが好ましい。
ロボット制御装置3は、ロボットRに実行させるタスクの実行計画(タスクスケジュール)を、ロボットR毎に設定すると共に、ロボットRの周囲の障害物を検出する外界センサを制御するものである。
端末5は、ロボットRに実行させるタスクの登録や、ロボット制御装置3において設定されるタスクスケジュールの変更や、ロボットRの動作命令の入力などを行うものである。
以下、ロボットR及びロボット制御装置3の構成についてそれぞれ詳細に説明する。
[ロボット]
本実施形態のロボット(移動ロボット)Rは、自律移動型の2足歩行ロボットである。
このロボットRは、主として、ロボット制御装置3から送信されたタスク実行命令に基づいて、タスクを実行するものである。
図1に示すように、このロボットRは、胴部の周囲に、頭部R1、腕部R2、脚部R3を有しており、頭部R1、腕部R2、脚部R3は、それぞれアクチュエータにより駆動され、自律移動制御部50(図2参照)により2足歩行の制御がなされる。この2足歩行についての詳細は、例えば特開2001−62760号公報に開示されている。
図2は、ロボットRのブロック構成図である。図2に示すように、ロボットRは、前記した頭部R1、腕部R2、脚部R3に加えて、カメラC,C、スピーカS、マイクMC,MC、画像処理部10、音声処理部20、主制御部40、自律移動制御部50、無線通信部60、バッテリ70、障害物検知部80を有している。さらに、ロボットRの現在位置に関する現在位置情報を検出する位置情報検出手段として、ジャイロセンサSR1やGPS受信器SR2を有している。
[カメラ]
カメラC,Cは、映像をデジタルデータとして取り込むことができるものであり、例えばカラーCCD(Charge-Coupled Device)カメラが使用される。カメラC,Cは、左右に平行に並んで配置され、撮影した画像は画像処理部10に出力される。このカメラC,Cと、スピーカS及びマイクMC,MCとは、いずれも頭部R1の内部に配設されている。
[画像処理部]
画像処理部10は、カメラC,Cが撮影した画像を処理して、撮影された画像からロボットRの周囲の状況を把握するため、周囲の障害物や人物の認識を行う部分である。この画像処理部10は、ステレオ処理部11a、移動体抽出部11b、及び顔認識部11cを含んで構成される。
ステレオ処理部11aは、左右のカメラC,Cが撮影した2枚の画像の一方を基準としてパターンマッチングを行い、左右の画像中の対応する各画素の視差を計算して視差画像を生成し、生成した視差画像及び元の画像を移動体抽出部11bに出力する。なお、この視差は、ロボットRから撮影された物体までの距離を表すものである。
移動体抽出部11bは、ステレオ処理部11aから出力されたデータに基づき、撮影した画像中の移動体を抽出するものである。移動する物体(移動体)を抽出するのは、移動する物体は人物であると推定して、人物の認識をするためである。
移動体の抽出をするために、移動体抽出部11bは、過去の数フレーム(コマ)の画像を記憶しており、最も新しいフレーム(画像)と、過去のフレーム(画像)を比較して、パターンマッチングを行い、各画素の移動量を計算し、移動量画像を生成する。そして、移動体抽出部11bは、視差画像と、移動量画像とから、カメラC,Cから所定の距離範囲内で、移動量の多い画素がある場合に、その位置に人物がいると推定し、その所定距離範囲のみの視差画像として、移動体を抽出し、顔認識部11cへ移動体の画像を出力する。
顔認識部11cは、抽出した移動体から肌色の部分を抽出して、その大きさ、形状などから顔の位置を認識する。なお、同様にして、肌色の領域と、大きさ、形状などから手の位置も認識される。認識された顔の位置は、ロボットRが移動するときの情報として、また、その人とのコミュニケーションを取るため、主制御部40に出力されると共に、無線通信部60に出力されて、基地局1を介して、ロボット制御装置3に送信される。
[音声処理部]
音声処理部20は、音声合成部21aと、音声認識部21bとを有している。
音声合成部21aは、主制御部40が決定し、出力してきた発話行動の指令に基づき、文字情報から音声データを生成し、スピーカSに音声を出力する部分である。音声データの生成には、予め記憶している文字情報と音声データとの対応関係を利用する。
音声認識部21bは、マイクMC,MCから音声データが入力され、予め記憶している音声データと文字情報との対応関係に基づき、音声データから文字情報を生成し、主制御部40に出力するものである。
[主制御部]
主制御部40は、後記するロボット制御装置3に出力する信号を生成すると共に、ロボット制御装置3から出力されたタスク実行命令に基づいて、ロボットRの各部(画像処理部10、音声処理部20、自律移動制御部50、無線通信部60、及び障害物検知部80)を制御するものである。
具体的には、主制御部40は、ロボット制御装置3から出力されたタスク実行命令を受信すると、当該タスク実行命令を受信したことを示す信号(受信報告信号)を生成し、受信報告信号を無線通信部60を介してロボット制御装置3に出力する。
さらに、主制御部40は、タスク実行命令において規定されるタスクを実行するために、ロボットRの各部(画像処理部10、音声処理部20、自律移動制御部50、無線通信部60、及び障害物検知部80)を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を、必要に応じてロボットRの各部に出力する。
また、主制御部40は、ロボットRの状態に関するデータ(ステータス情報)を、所定時間間隔毎に生成し、生成したステータス情報を無線通信部60を介してロボット制御装置3に出力する。
ここで、ステータス情報とは、後記するロボット制御装置3において、任意の2つのロボットRが接近しつつあるかどうかを判断する際に用いられるものである。
本実施形態の場合、このステータス情報には、ロボットRの現在位置を示す座標データ(現在位置情報)と、ロボットRに搭載されたバッテリ70の残量を示すバッテリ残量情報と、ロボットRが現在実行中のタスクの内容を示すタスクIDとその進行状況とを示すデータ(タスク情報)と、ロボットRに割り当てられた固有の識別番号(識別情報)を示すデータ(ロボットID)とが含まれている。
本実施形態では、主制御部40がステータス情報を、(1)定期的に生成し、送信する態様となっているが、(2)バッテリ残量が所定値以下となった場合や、(3)ロボット制御装置3から送信された、ステータス情報の送信を要求する信号(データ要求信号)を受信した場合に、主制御部40がステータス情報を生成し、送信する態様としても良い。もちろん、これら(1)〜(3)の態様を任意に組み合わせた態様とすることも可能である。
[自律移動制御部]
自律移動制御部50は、頭部制御部51a、腕部制御部51b、脚部制御部51cを有している。
頭部制御部51aは、主制御部40から入力される制御信号の指示に従い頭部R1を駆動し、腕部制御部51bは、主制御部40から入力される制御信号の指示に従い腕部R2を駆動し、脚部制御部51cは、主制御部40から入力される制御信号の指示に従い脚部R3を駆動する。
[無線通信部]
無線通信部60は、ロボット制御装置3とデータの送受信を行う通信装置である。無線通信部60は、公衆回線通信装置61a及び無線通信装置61bを有している。
公衆回線通信装置61aは、携帯電話回線やPHS(Personal Handyphone System)回線などの公衆回線を利用した無線通信手段である。一方、無線通信装置61bは、IEEE802.11b規格に準拠する無線LANなどの、近距離無線通信による無線通信手段である。
無線通信部60は、ロボット制御装置3からの接続要求に従い、公衆回線通信装置61a又は無線通信装置61bを選択してロボット制御装置3とデータ通信を行う。
バッテリ70は、ロボットRの各部の動作や処理に必要な電力の供給源である。
ジャイロセンサSR1及びGPS受信器SR2は、ロボットRの現在位置を示す座標データを定期的に生成し、生成した座標データを主制御部40に出力する。この座標データは、ロボットRの行動を決定するのに利用されると共に、前記したステータス情報の生成に用いられる。
障害物検知部80は、ロボットRの周囲の障害物を検知するためのものである。図3および図4を参照して、この障害物検知部80を説明する。図3は、障害物検知部のブロック構成図である。図4は、障害物検知部による検知領域を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図3に示すように、障害物検知部80は、外界センサとしての4個の超音波センサ81a,81b,81c,81dと、表示ランプ82と、制御部83とを備えている。なお、超音波センサの個数はこの限りではない。
超音波センサ81a〜81dは、送受兼用型のセンサであり、超音波(パルス波)を発生し、所定距離内に障害物(人などの移動体も含む)がある場合に生じる反射波を受信するためのセンサである。この超音波センサ81a〜81dは、ロボットRの胴体部に配設される。
超音波センサ81aは、ロボットRの前方の障害物を検知するためのものであり、その検知領域γ1は、図4の(a)、(b)に示されている。
超音波センサ81bは、ロボットRの右方の障害物を検知するためのものであり、その検知領域γ2は、図4の(a)に示されている。
超音波センサ81cは、ロボットRの後方の障害物を検知するためのものであり、その検知領域γ3は、図4の(a)、(b)に示されている。
超音波センサ81dは、ロボットRの左方の障害物を検知するためのものであり、その検知領域γ4は、図4の(a)に示されている。
超音波センサ81a〜81dによる検知領域γ1〜γ4を合計した検知領域γの位置座標情報(障害物検知領域情報)は、予め測定されて、ロボットのステータス情報としてロボット制御装置3に記憶されている。
超音波センサ81a〜81dが障害物を検知した場合には、検知した超音波センサの識別番号を含む障害物検知連絡信号を制御部83に出力する。超音波センサ81a〜81dが発生する超音波は透明な物質でも反射するので、障害物検知部80は、画像処理部10では検知できないガラスなどの透明な障害物も検知することができる。
制御部83は、超音波センサ81a〜81dが出力した障害物検知連絡信号と、超音波センサ81a〜81dの配置方向を記憶したテーブルと、に基づいて、ロボットRの所定距離内のどの方向に障害物があるのか、を判定し、障害物の方向データを生成する。この障害物の方向データは、主制御部40に出力される。
また、制御部83は、後記するロボット制御装置3からの強度低下命令に基づいて、超音波センサ81a〜81dの出力する超音波の強度を低下させるように制御する。この場合、制御部83は、表示ランプ82を点灯または点滅させるように制御する。これにより、ロボットRが超音波センサ81a〜81dの出力する超音波の強度を低下させていることを、報知することができる。
[ロボット制御装置]
図1におけるロボット制御装置3は、主として、ロボットRに実行させるタスクの実行計画(タスクスケジュール)を、ロボットR毎に設定すると共に、接近中のロボットR間の距離に基づいて、ロボットRの超音波センサ81a〜81dの制御を行うものである。
図5に示すように、ロボット制御装置3は、入出力手段100と、記憶手段200と、制御手段300とを主要部として含んで構成される。
[入出力手段]
入出力手段100は、基地局1やネットワーク4を介して、ロボットRや端末5との間でデータ交換を行うためのインタフェースである。
本実施形態の場合、ロボットRから送信されるステータス情報及び受信報告信号、端末5から送信されるタスクの登録や更新を要求する信号(タスク要請信号)、後記するタスク実行命令生成手段340で生成されるタスク実行命令、そして後記するセンサ制御手段400で生成される強度低下命令および速度低下命令が、この入出力手段100を介して、やり取りされる。
入出力手段100は、外部から入力されるステータス情報とタスク要請信号と受信報告信号とをデータベース管理手段310に出力する。
[記憶手段]
記憶手段200は、ロボットRの制御に必要な情報を記憶するものであり、この記憶手段200には、地図情報データベース210と、タスク情報データベース220と、タスクスケジュールデータベース230と、ロボット情報データベース240と、が少なくとも記憶されている。
<地図情報データベース>
地図情報データベース210は、ロボットRがタスクを実行する領域(タスク実行エリアE)の地図情報(グローバルマップ)を格納するデータベースである。
この地図情報データベース210では、タスク実行エリアE内に存在するもの、例えば、通路、階段、エレベータ、部屋などの情報が、タスク実行エリアE内における位置を示す座標データと関連づけて登録されている。
したがって、本実施形態の場合、ロボットR自身の現在位置をもとに地図情報データベース210を参照することで、タスク実行エリアE内に配置されたロボットRと、タスク実行エリアE内の特定物(目標)との位置関係を知ることができる。例示すると、ロボットRから目標までの距離や、目標がロボットRの正面を基準として、どの方向に位置するかなどが判ることになる。
よって、この位置関係に基づいて、ロボットRの自律移動やタスクの実行を命令する信号(タスク実行命令)をロボット制御装置3において生成することで、ロボットRを、タスク実行エリアE内の所望の位置(例えば、タスクの開始位置)に、最短かつ最適の経路を経て、移動させることができるので、ロボットRの自律移動やロボットRによるタスクの実行が可能となる。
なお、本実施形態の場合、地図情報データベース210に記憶される地図情報の更新は、オペレータが操作する端末5からデータを入力することで、データベース管理手段310が行うように設定されている。
<タスク情報データベース>
タスク情報データベース(タスク情報記憶手段)220は、ロボットRに実行させるタスクに関する情報(タスクデータ)を記憶するデータベースである。
このタスク情報データベースには、情報項目として、タスク毎に割り当てられた固有の識別子であるタスクID、タスクを優先的に実行すべき度合いを示す優先度、タスクの重要度、タスクを実行させるロボットの識別子であるロボットID、案内や運搬などのタスクの内容、タスク実行エリアE内におけるタスクを開始する位置(開始位置)、タスク実行エリアE内におけるタスクを終了する位置(終了位置)、タスクの実行に要する時間(所要時間)、そして、タスクの進行状況として、タスクの開始予定時刻(開始時刻)、タスクの終了予定時刻(終了時刻)、タスクの状態(完了、実行中、未処理)などが、含まれている。
<タスクスケジュールデータベース>
タスクスケジュールデータベース230は、ロボットRに実行させるタスクの実行順位、タスク情報データベース220に登録されたタスクを特定するためのタスクID、タスクの優先度、タスクの内容、そしてタスクの状態を情報項目として記憶するデータベースである。
このタスクスケジュールデータベース230では、これら情報項目が、タスク実行エリアE内に配置されたロボットR毎に整理されており、どの様なタスクが、どのような順番で各ロボットRに割り当てられているのかを把握できるようになっている。
このタスクスケジュールデータベース230は、タスク情報データベース220に登録されたタスクのうちの未処理のタスクの各ロボットRへの割り当てと、各ロボットRにおけるタスクの実行順序を規定する。
<ロボット情報データベース>
ロボット情報データベース(ロボット情報記憶手段)240は、ロボットRの状態に関するデータ(ステータス情報)を格納するデータベースである。
ロボット情報データベース240には、前記した現在位置情報、障害物検知領域情報、タスク情報、バッテリ残量情報、そしてロボットRの駆動系異常の有無などに関する情報(データ)などが情報項目として含まれており、これら情報項目はロボットID(識別情報)に関連付けて整理されている。なお、現在位置情報は過去所定時間に亘って時刻別に所定数格納されている。
このロボット情報データベース240に記憶される各情報項目の内容の更新は、ロボットRから送信されたステータス情報に基づいて、後記する制御手段300のデータベース管理手段310により行われる。
[制御手段]
制御手段300は、図5に示すように、データベース管理手段310と、優先度データ生成手段320と、タスク管理手段330と、タスク実行命令生成手段340と、センサ制御手段400とを含んで構成される。
<データベース管理手段>
データベース管理手段310は、記憶手段200に記憶された各データベース210〜240へのデータの登録や、各データベース210〜240に登録されたデータの更新などを行うものである。
例えば、データベース管理手段310は、ロボットRの状態を示すステータス情報が、入出力手段100を介して入力されると、ステータス情報に含まれるロボットIDに基づいて、ロボット情報データベース240を参照し、ロボットIDにより特定されるロボットRに関する情報項目の内容(データ)を、ステータス情報から取得した情報項目の内容(データ)に更新する。
また、データベース管理手段310は、ステータス情報に含まれるタスク情報が、ロボットRがタスクの実行を完了していることを示している場合は、ロボットRに割り当てられた次のタスクを当該ロボットRに実行させるために、タスクの実行をロボットRに命令するタスク実行命令の生成をタスク実行命令生成手段340に要求する信号(実行命令要求信号)を生成し、生成した実行命令要求信号をタスク実行命令生成手段340に出力する。
さらに、データベース管理手段310は、端末5において入力された新規タスクの登録やタスクの変更を要求する信号(タスク要請信号)が、入出力手段100を介して入力されると、タスク情報データベース220の更新(情報項目の内容の更新)を行い、タスク情報データベース220の更新が行われたことを示す信号(タスク更新信号)を生成し、生成したタスク更新信号を優先度データ生成手段320に出力する。
<優先度データ生成手段>
優先度データ生成手段320は、ロボットRに実行させるタスクの優先度を決定するものである。
具体的には、この優先度データ生成手段320は、データベース管理手段310から、タスク更新信号が入力された場合、タスク情報データベース220に登録されているタスクであって、未処理(未実行)のタスクの優先度を決定する。
そして、タスク情報データベース220に登録されたタスクの中で、未実行のタスクについてのスケジューリングを行うことを要求する信号(スケジュール要求信号)を生成し、タスク管理手段330に出力する。
本実施形態の場合、タスクの優先度の決定は、タスク情報データベース220にタスクを登録する際に設定されたタスクの重要度、タスクの開始位置から最も近い位置にいるロボットRと当該タスクの開始位置との離間距離、現在の時刻からタスクの開始時刻や終了時刻までの時間的余裕、を加味した上で行われる。
具体的には、優先度データ生成手段320が、各タスクの優先度Pを下記式(1)に基づいて算出することで、タスクの優先度が決定される。
P = (Tpri + n(Tsp))・f(Terr) ・・・・(1)
ここで、「Tpri」は、タスク情報データベース220にタスクを登録する際に任意に決定されたタスクの重要度である。
本実施形態では、このタスクの重要度を示す値は、1.0から5.0の間で、0.5刻みで設定されており、重要度の最も小さいタスクは1.0で、重要度が最も大きいタスクは5.0で、それぞれ示されている。
また、「Tsp」は、タスクの開始位置に最も近い位置にいるロボットRが、当該タスクの開始位置まで移動するのに要する時間であり、「n(Tsp)」は、タスクの開始位置の近くにロボットRが存在する場合に、当該ロボットRにタスクを優先させて実行させるための距離依存重要度である。
「n(Tsp)」の値は、ロボットRがタスクの開始位置の近くに位置するほど、大きくなるように設定されており、本実施形態では、「Tsp」が所定の閾値以下となる場合にのみ、「n(Tsp)」が所定の正の値をとるように設定されており、「Tsp」が所定の閾値よりも大きい場合には、「n(Tsp)」の値は「0」となるように設定されている。
さらに、「f(Terr)」は、現在の時刻からタスクの開始時刻や終了時刻までの時間的余裕に基づいて、タスクを優先させて実行させるための時間依存重要度である。
本実施形態の場合、「f(Terr)」は、0〜1までの値となるように設定されており、その値は、タスク開始時刻が近づくに従って急激に増加して「0」から「1」に近づき、基準時刻(タスク開始時刻よりもタスクの実行に要する時間分だけ前の時刻)からタスク終了時刻までの間は最大値である「1」となり、タスク終了時刻が経過すると、徐々に減少して「0」となるように設定されている。
より具体的に説明すると、本実施形態の場合、現在時刻が基準時刻よりも前である場合は下記式(2)で、現在時刻が基準時刻以降であってタスク終了時刻が経過する前である場合は下記式(3)で、現在時刻がタスク終了時刻以降である場合は下記式(4)で、時間依存重要度f(Terr)が算出される。
f(Terr) = exp(-K((Terr-Ttime)/Ttime)) ・・・・(2)
f(Terr) = 1 ・・・・(3)
f(Terr) = (1+cos((π/Ttime)(Terr/Cobli)))/2 ・・・・(4)
ここで、Terrは、現在時刻とタスク開始時刻との間の時間間隔であり、タスク開始時刻の前では正の値となり、タスク開始時刻の後では負の値となる。また、Ttimeは、タスクの実行に要する時間(タスク所要時間)であり、Cobliは、忘却係数であり、Terr= -Cobli・Ttimeとなった場合に、f(Terr) = 0となるように設定された係数である。
このように、タスクを登録する際に設定されたタスクの重要度、タスクの開始位置から最も近い位置にいるロボットRと当該タスクの開始位置との離間距離、現在の時刻からタスクの開始時刻や終了時刻までの時間的余裕、を加味した上で、各タスクの優先度Pが算出されるので、タスクの優先度として好適な値を得ることができる。
<タスク管理手段>
タスク管理手段330は、ロボットRに実行させるタスクの実行計画(タスクスケジュール)をロボットR毎に設定するものである。
タスク管理手段330は、タスク毎に決定された優先度に基づいて、各タスクを実行するロボットRを決定すると共に、ロボットRに割り当てられたタスクの実行順序を、ロボットR毎に設定するものである。
すなわち、タスク管理手段330は、各ロボットRに実行させるタスクの実行計画(タスクスケジュール)を設定するものである。
具体的には、タスク管理手段330は、優先度データ生成手段320からスケジュール要求信号が入力されると、タスク情報データベース220に登録されているタスクの中から、未実行(未処理)のタスクに関するデータ(タスクデータ)を取得する。そして、タスク管理手段330は、タスクデータに含まれる優先度に基づいて、タスクをグループ分けする。
ここで、タスクの優先度の値が、2未満の場合はグループ「C」にグループ分けし、2以上〜4未満の場合はグループ「B」にグループ分けし、4以上の場合はグループ「A」にグループ分けすることが決められている場合であって、図6に示すように、タスクID=10〜タスクID=15のタスクが未実行であり、優先度データ生成手段320で決定されたタスクの優先度の値が、それぞれ図6中において示す値である場合を例に挙げて説明する。この場合、タスク管理手段330は、タスクIDが「11」のタスクと、タスクIDが「13」のタスクとをグループ「C」に振り分け、タスクIDが「10」のタスクと、タスクIDが「15」のタスクとをグループ「B」に振り分け、タスクIDが「12」のタスクと、タスクIDが「14」のタスクとをグループ「A」に振り分ける。
続いて、タスク管理手段330は、3つ存在するグループ(グループ「A」〜グループ「C」)の中から、優先度の高いタスクから構成されるグループ(この場合、グループ「A」)のタスクについて、スケジューリングを行う。
具体的には、タスク管理手段330は、タスク実行エリアE内に配置されたロボットRの各々に、どのタスクを割り当て、かつ割り当てたタスクをどの順番で行わせるのかを規定する組合せをすべて挙げる。そして、タスク管理手段330は、各組み合わせにおいて規定されるタスクのロボットRへの割当て及びタスクの実行順序に従ってすべてのタスクを実行した場合に必要とされる全体コストを組合せごとに求め、求めた全体コストが最小となる組み合わせを検索する。
ここで、タスク実行エリアE内に配置されたロボットRが2台(RA、RB)であり、前記したグループ「A」に含まれるタスクが、タスクIDが「12」のタスクと、タスクIDが「14」のタスクである場合を例に挙げて説明をする。
この場合、ロボットRAとRBに対して行われるタスクの割り当てと実行順序の組み合わせは、実行順序を含めれば、両方のタスクを1台のロボットRA(RB)で行う場合(4通り)と、2台のロボットRA,RBで行う場合(2通り)の合計6通り存在することになる。
よって、この場合、タスク管理手段330は、6個の各組合せに規定されるタスクスケジュールに従って、すべてのタスクを、タスク実行エリアE内に配置されたロボットR(RA、RB)で実行した場合に必要となる全体コストを算出する。
本実施形態の場合、全体コスト(Ctotal)は、下記式(5)を用いて算出される。
Ctotal = w・Call + (1-w)・Call complete ・・・・(5)
前記式(5)において、「Call」は、総てのタスクを終了するまでに、ロボット制御システムAに含まれるすべてのロボットRが消費するバッテリの総量(動作コスト)であり、「Call complete」は、すべてのタスクを終了するまでに、各ロボットに割り当てられた全タスクのうちの、一番最初に行われるタスクの開始予定時刻から一番最後に行われるタスクの終了予定時刻までの時間(時間コスト)である。
さらに、「w」は、動作コストと時間コストのどちらに重点を置くかを決める「重み値」であり、0≦w≦1の範囲内で任意に設定される値である。ここで、「w」値が大きいと、全体コスト(Ctotal)において、バッテリ消費量を重視する傾向が大きくなり、小さいと、すべてのタスク遂行するまでに要する時間(所要時間)を重視する傾向が大きくなる。
具体的に説明すると、ロボットRAはタスクIDが「12」のタスクを実行し、ロボットRBはタスクIDが「14」のタスクを実行する場合、「Call」は、ロボットRAが「12」のタスクを実行する際に消費するバッテリ量と、ロボットRBが「14」のタスクを実行する際に消費するバッテリ量とを加算した値である。
また、「Call complete」は、ロボットRAが「12」のタスクを開始する時刻と、ロボットRBが「14」のタスクを開始する時刻のうちの早いほうの時刻から、ロボットRAが「12」のタスクを終了する時刻と、ロボットRBが「14」のタスクを終了する時刻のうちの遅いほうの時刻までの時間である。
また、ロボットRBが「14」のタスクの次に、「12」のタスクを実行する場合、「Call」は、ロボットRBが「14」のタスクを開始してから「12」のタスクを終了するまでに消費するバッテリ量の値であり、「Call complete」は、ロボットRBが「14」のタを開始する時刻から、ロボットRBが「12」のタスクを終了する時刻までの時間である。
よって、本実施形態の場合、タスク管理手段330は、組合せ毎に全体コスト(Ctotal)を求め、求めた全体コスト(Ctotal)の値が、最も小さくなる組合せにおいて規定されるタスクの割り当て、及びタスクの実行順序を、タスクスケジュールとして決定する。
タスク管理手段330は、同様の操作を、残りのグループ(グループ「B」及びグループ「C」)について、優先度の高いグループから順に行って、タスク情報データベース220に登録されているタスクのうちの未処理のタスクについて、実行するロボットRを決定すると共に、ロボットRに割り当てられたタスクの実行順序を、ロボットR毎に設定する。
<タスク実行命令生成手段>
図5に示したタスク実行命令生成手段340は、ロボットRにタスクを実行させるためのタスク実行命令(データ)を生成するものである。
タスク実行命令生成手段340は、タスク実行命令の生成を要求する信号(実行命令要求信号)が、データベース管理手段310やタスク管理手段330から入力された場合に、受信した実行命令要求信号に含まれるロボットIDをもとに、タスクスケジュールデータベース230を参照し、当該タスクスケジュールデータベース230に登録されたタスクを確認する。
そして、タスク実行命令生成手段340は、ロボットIDにより特定されるロボットRに割り当てられた未実行のタスクが存在する場合、当該タスクをロボットRに実行させるためのタスク実行命令(データ)を、タスク情報データベース220の各情報項目のデータを参照して生成し、生成したタスク実行命令を、入出力手段100を介して、ロボットIDにより特定されるロボットRに向けて出力する。
<センサ制御手段>
センサ制御手段400は、複数のロボットRの間の距離に基づいて、ロボットRの超音波センサ81a〜81dの出力強度を低下させるための命令(強度低下命令)などを生成するものである。
このセンサ制御手段400は、図7に示すように、ロボット間距離算出手段402と、ロボット間距離判定手段404と、検出限度間距離算出手段406と、検出限度間距離判定手段408と、優先順位判定手段410と、速度算出手段420と、強度低下命令生成手段430とを含んで構成される。
ロボット間距離算出手段402は、ロボット情報データベース240に記憶されているロボットRの現在位置情報に基づいて、任意の2つのロボットR間の距離(ロボット間距離)D1を算出し、ロボット間距離判定手段404に出力するものである。例えば2つのロボットRA,RBのロボット間距離D1は、図8に示すように、ロボットRA,RBの現在位置間の水平距離で表される。
ロボット間距離判定手段404は、ロボット間距離算出手段402で算出されたロボット間距離D1が設定値α(第1の所定値)以下であるかどうかを判定するものである。この設定値αとしては、2つのロボットRの超音波センサ81a〜81dの送受信波が干渉しないようなレベルを予め求めて設定してある。このロボット間距離判定手段404は、ロボット間距離D1が設定値α以下である場合に、両ロボットRA,RBのロボットIDを含む信号を検出限度間距離判定手段408に出力する。また、ロボット間距離判定手段404は、ロボット間距離D1が設定値α以下の状態から設定値αより大きい状態に変わった場合に、そのことを示す信号(接近解除信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。
検出限度間距離算出手段406は、両ロボットRA,RBのロボットIDを含む信号が入力された場合に、このロボットIDで特定される2つのロボットR(RA、RB)のそれぞれの超音波センサ81a〜81dの検知領域γA,γB(障害物検知領域情報)および現在位置情報に基づいて、ロボットRAの障害物の検出限度とロボットRBの障害物の検出限度との間の最短距離(検出限度間距離)D2を算出するものである。この検出限度間距離D2を図8に例示する。この検出限度間距離算出手段406は、ロボット間距離判定手段404からロボットIDが入力したときに、ロボット情報データベース240に記憶されているロボットRの現在位置情報、移動方向およびセンサ検知領域(γA,γB)に基づいて、検出限度間距離D2を算出し、ロボットIDと共に検出限度間距離判定手段408に出力する。
検出限度間距離判定手段408は、検出限度間距離算出手段406から出力される検出限度間距離D2が設定値β(第2の所定値)以下であるかどうかを判定するものである。この設定値βとしては、2つのロボットRの超音波センサ81a〜81dの送受信波が干渉しないようなレベルを予め求めて設定してある。この検出限度間距離判定手段408は、検出限度間距離D2が設定値β以下である場合に、両ロボットのロボットIDを含む信号を、優先順位判定手段410と速度算出手段420とに出力する。
優先順位判定手段410は、検出限度間距離判定手段408から出力されるロボットIDで特定される2つのロボットR(RA、RB)の優先順位を判定し、判定結果を強度低下命令生成手段430に出力するものである。この優先順位判定手段410は、図7に示すように、タスク優先度判定部411と、バッテリレベル判定部412と、識別番号判定部413とを含んで構成される。
タスク優先度判定部411は、検出限度間距離判定手段408で判定された2つのロボットR(RA、RB)が実行中のタスクの優先度の高低を、タスク情報データベース220を参照して判定するものである。このタスク優先度判定部411は、2つのロボットR(RA、RB)が実行中のタスクの優先度が異なる場合に、優先度の低いロボットRのロボットIDを含む信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。また、タスク優先度判定部411は、2つのロボットR(RA、RB)が実行中のタスクの優先度が同じ場合に、両ロボットRA,RBのロボットIDを含む信号をバッテリレベル判定部412に出力する。
バッテリレベル判定部412は、タスク優先度判定部411からロボットIDを含む信号が入力された場合、このロボットIDで特定される2つのロボットR(RA、RB)のバッテリレベルの高低を、ロボット情報データベース240を参照して判定するものである。このバッテリレベル判定部412は、2つのロボットR(RA、RB)のバッテリレベルが異なる場合に、バッテリレベルの高いロボットRのロボットIDを含む信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。また、バッテリレベル判定部412は、2つのロボットR(RA、RB)のバッテリレベルが同じ場合に、両ロボットのロボットIDを含む信号を識別番号判定部413に出力する。
識別番号判定部413は、バッテリレベル判定部412からロボットIDを含む信号が入力された場合、このロボットIDの番号に基づいて、ロボットR(RA、RB)の優先順位を判定するものである。具体的には、識別番号判定部413は、ロボットID番号の大きいロボットRを優先順位が低いロボットRであると判定し、このロボットIDを含む信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。なお、ロボットID番号の小さいロボットRを優先順位が低いロボットRであると判定してもよいし、ロボットIDで特定できれば、ロボット情報データベース240内のなんらかの数字の大小関係で判定するようにしてもよい。
速度算出手段420は、ロボット情報データベース240に記憶された時刻別の現在位置情報に基づいて、ロボットRの速度を算出するものである。この速度算出手段420は、検出限度間距離判定手段408から出力されるロボットIDを含む信号が入力された場合、このロボットIDで特定されるロボットRの移動速度をそれぞれ求め、強度低下命令生成手段430に出力する。
強度低下命令生成手段430は、優先順位判定手段410から出力される非優先ロボット特定信号に基づいて、非優先ロボットの超音波センサ81a〜81dの出力強度を(100−ζ(v))%に低下させるための命令(強度低下命令)を生成するものである。ここで、ζ(v)は、速度算出手段420から出力される非優先ロボットの移動速度vに依存して、その値が0〜100の範囲で変化する関数であり、この移動速度が大きいほど大きな値となるものである。なお、2つのロボットの相対速度に依存するようにしてもよいし、速度に依存しない一定値としてもよい。
また、強度低下命令生成手段430は、強度低下命令を生成した場合、非優先ロボットの移動速度を(1−ζ(v))%に低下させるための命令(速度低下命令)を生成する。ここで生成された強度低下命令および速度低下命令は、入出力手段100を介して、非優先ロボットに送信される。さらに、強度低下命令生成手段430は、ロボット間距離算出手段402から出力される接近解除信号に基づいて、強度低下命令および速度低下命令を解除する復帰命令を生成し、入出力手段100を介して、非優先ロボットに送信する。
(ロボット制御システムの動作)
はじめに、タスク情報が端末5(図1参照)において入力され、端末5にネットワーク4を介して接続されたロボット制御装置3に出力される。ロボット制御装置3は、端末5から入出力手段100(図5参照)を介して入力されたタスク情報を、データベース管理手段310によって、タスク情報データベース220に登録する。そして、端末5における入力が完了した後、各ロボットR(例えばRA,RB)は、それぞれ所定の位置(ホームポジション)で待機する。
ロボットRの主制御部40(図2参照)は、無線通信部60を介してロボット制御装置3から取得したタスク実行命令に基づいて、タスクを実行する。すなわち、各ロボットRは、スケジュールに従って、ロボットRの現在位置(ホームポジション)からタスク実行位置までの経路探索および移動、タスクの実行、タスク終了位置からホームポジションまでの経路探索および移動の各行動を順次実行する。このロボットRは、移動に際しては、地図情報データベース210(図5参照)に記憶された地図データを取得参照し、障害物検知部80(図2参照)によって、障害物を回避しながら、最短距離で目的地に到達することができる。なお、ロボットRが人を識別したときに、その人に対応した会話用データを、ロボット制御装置3の図示しない会話データ記憶部から取得して、音声合成部21a(図2参照)に出力すると、例えば、「×××さんですか。」という音声が出力される。この場合、「はい、そうです。」との回答を音声認識部21b(図2参照)が認識したときに、ロボットRは、識別した人が「×××さん」であると認識して案内や運搬などのタスクを実行する。
ロボットRA,RBは、それぞれ、主制御部40によって、ロボットRA,RBの状態に関するデータ(ステータス情報)を、所定時間間隔毎に生成し、生成したステータス情報を無線通信部60を介してロボット制御装置3に出力する。ここで、ステータス情報には、現在位置情報と、バッテリ残量情報と、ロボットIDとが含まれている。そして、ロボット制御装置3は、入出力手段100を介して受信し(受信ステップ)、入力されたステータス情報を、データベース管理手段310によって、ロボット情報データベース240に登録する。
[ロボット制御装置3における処理]
次に、図9を参照(適宜図5および図7参照)して、2つのロボットR(RA,RB)が接近する際の、ロボット制御装置3において行われる処理について説明する。図9は、ロボット制御装置のセンサ制御手段の処理を示すフローチャートである。
ロボット制御装置3は、図9に示すように、センサ制御手段400によって、以下の処理を実行する。すなわち、センサ制御手段400は、ロボット間距離算出手段402によって、ロボット情報データベース240に記憶されているロボットRA,RBの現在位置情報に基づいて、ロボット間距離D1(図8参照)を算出する(ステップS1:ロボット間距離算出ステップ)。そして、センサ制御手段400は、ロボット間距離判定手段404によって、ロボット間距離D1が設定値α以下であるかどうかを判定する(ステップS2:ロボット間距離判定ステップ)。
ロボット間距離D1が設定値αより大きい場合(ステップS2:No)、センサ制御手段400は、処理を終了する。一方、ロボット間距離D1が設定値α以下である場合(ステップS2:Yes)、センサ制御手段400は、検出限度間距離算出手段406によって、ロボットRA,RBのそれぞれの障害物検知領域情報および現在位置情報に基づいて、検出限度間距離D2(図8参照)を算出する(ステップS3:検出限度間距離算出ステップ)。
そして、センサ制御手段400は、検出限度間距離判定手段408によって、検出限度間距離D2が設定値β以下であるかどうかを判定する(ステップS4:検出限度間距離判定ステップ)。検出限度間距離D2が設定値βより大きい場合(ステップS4:No)、センサ制御手段400は、処理を終了する。一方、検出限度間距離D2が設定値β以下である場合(ステップS4:Yes)、検出限度間距離判定手段408は、ロボットRA,RBのロボットIDを含む信号を、優先順位判定手段410と速度算出手段420とに出力する。そして、センサ制御手段400は、タスク優先度判定部411によって、ロボットRAが実行中のタスクの優先度PAとロボットRBが実行中のタスクの優先度PBとの高低を、タスク情報データベース220を参照して判定する(ステップS5)。また、速度算出手段420は、ロボット情報データベース240に記憶された時刻別の現在位置情報に基づいて、ロボットRA,RBの移動速度をそれぞれ算出し、強度低下命令生成手段430に出力する(速度算出ステップ)。
ステップS5において、ロボットRAのタスクの優先度の方が高い場合(PA>PB)、タスク優先度判定部411は、ロボットRBを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。具体的には、客を案内中(案内タスク)であったり、バッテリを補給するために移動中(補給タスク)であるロボットRは、待機するためにホームポジションに帰る途中であったり、到着時間に余裕のある運搬(運搬タスク)を実行しているロボットRよりも高い優先度が付与されている。
そして、センサ制御手段400は、強度低下命令生成手段430によって、ロボットRBの速度vBに基づいて、ロボットRBの超音波センサ81a〜81dの出力強度を(1−ζ(v))%に低下させるための命令(強度低下命令)を生成する(ステップS8:強度低下命令生成ステップ)。そして、この強度低下命令生成手段430は、さらに、ロボットRBの移動速度を(1−ζ(v))%に低下させるための命令(速度低下命令)を生成する(ステップS9:速度低下命令ステップ)。そして、センサ制御手段400は、強度低下命令生成手段430によって、強度低下命令および速度低下命令を入出力手段100に出力し(ステップS10)、入出力手段100を介して、ロボットRBに送信する(送信ステップ)。これにより、ロボットRBは、超音波センサ81a〜81dの強度と、移動速度を低下する。このとき、ロボットRBは、制御部83によって、表示ランプ82を点灯または点滅させるので、超音波センサ81a〜81dの出力する超音波の強度を低下させていることを報知することができる。
また、ステップS5において、ロボットRBのタスクの優先度の方が高い場合(PA<PB)、タスク優先度判定部411は、ロボットRAを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。そして、センサ制御手段400は、強度低下命令生成手段430によって、ロボットRAの速度vAに基づいて、ロボットRAの超音波センサ81a〜81dの出力強度を(1−ζ(v))%に低下させるための命令(強度低下命令)を生成する(ステップS11)。そして、この強度低下命令生成手段430は、さらに、ロボットRAの移動速度を(1−ζ(v))%に低下させるための命令(速度低下命令)を生成する(ステップS12)。そして、センサ制御手段400は、ステップS10に進む。これにより、非優先ロボットとしてのロボットRAは、制御部83によって、超音波センサ81a〜81dの強度を(1−ζ(v))%に低下させると共に、移動速度を(1−ζ(v))%に低下させる。
また、ステップS5において、ロボットRA,RBのタスクの優先度が等しい場合(PA=PB)、センサ制御手段400は、バッテリレベル判定部412によって、ロボットRAのバッテリレベルLAと、ロボットRBのバッテリレベルLBとの高低を、ロボット情報データベース240を参照して判定する(ステップS6)。
ステップS6において、ロボットRAのバッテリレベルの方が高い場合(LA>LB)、バッテリレベル判定部412は、ロボットRBを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。そして、センサ制御手段400は、ステップS8に進む。
また、ステップS6において、ロボットRBのバッテリレベルの方が高い場合(LA<LB)、バッテリレベル判定部412は、ロボットRAを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。そして、センサ制御手段400は、ステップS8に進む。
また、ステップS6において、バッテリレベルLA,LBが等しい場合(LA=LB)、センサ制御手段400は、識別番号判定部413によって、ロボットRAのID番号NAと、ロボットRBのID番号NBとの大小を、ロボット情報データベース240を参照して判定する(ステップS7)。なお、前記したステップS5〜ステップ7は、特許請求の範囲に示す優先順位判定ステップに相当する。
ステップS7において、ロボットRAのID番号の方が大きい場合(NA>NB)、識別番号判定部413は、ロボットRBを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。そして、センサ制御手段400は、ステップS8に進む。
また、ステップS7において、ロボットRBのID番号の方が大きい場合(NA<NB)、識別番号判定部413は、ロボットRAを特定する信号(非優先ロボット特定信号)を強度低下命令生成手段430に出力する。そして、センサ制御手段400は、ステップS8に進む。
また、センサ制御手段400は、ステップS10の処理を実行した後(非優先ロボットRの超音波センサ81a〜81dの出力強度および移動速度が低下している場合)、再び、ロボット間距離判定手段404によって、ロボット間距離D1が設定値α以下であるかどうかを判定する(ステップS2)。そして、ロボット間距離D1が設定値αより大きくなった場合(ステップS2:No)、センサ制御手段400は、ロボット間距離算出手段402によって、接近解除信号を強度低下命令生成手段430に出力する。強度低下命令生成手段430は、非優先ロボットRの超音波センサ81a〜81dの出力強度および移動速度を通常状態に戻すための命令(復帰命令)を生成し、入出力手段100を介して、非優先ロボットRに出力する(ステップS10)。これにより、非優先ロボットRは、超音波センサ81a〜81dの強度および移動速度を通常状態に復帰させる。
なお、本発明のロボット制御装置3による前記した各ステップを、一般的なコンピュータに実行させることによりロボット制御プログラムとして実現することもできる。このロボット制御プログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
本実施形態によれば、ロボット制御装置3は、センサ制御手段400によって、強度低下命令および速度低下命令を、接近しつつあるロボットRA,RBのいずれか(非優先ロボットR)に発信する。非優先ロボットRは、超音波センサ81a〜81dの出力強度を低下させるので、ロボットRA,RBから出力されるパルス波は干渉することがない。そのため、ロボットRA,RBは、障害物を精度よく検出することができる。
また、非優先ロボットRは、通常よりも障害物を検出しにくくなっているが、速度低下命令によって、移動速度を低下させるので、障害物に衝突しにくくなる。なお、低下させた移動速度を0(停止)としてもよい。また、非優先ロボットRは、障害物検知部80の制御部83によって、強度低下命令に基づいて、表示ランプ82を点灯または点滅させる。これによって、非優先ロボットRの近くにいる人は、この非優先ロボットRが通常よりも障害物を検出しにくくなっていることを認識することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、優先度を決定するための観点として、タスクを開始する時刻が近づいたらタスク優先度を上げるものとしたが、これに限定されるものではなく、種々の観点を導入することができる。例えば、(1)人とコミュニケーションをとっているタスクは最優先する、(2)全体としてタスクを一刻も早く終了させる、(3)全体としてバッテリ消費電力を少しでも節約する、(4)操作者(ユーザ)が任意に設定する、などしてもよく、あるいは、これらを適宜組み合わせるようにしてもよい。
また、本実施形態では、ロボット制御装置3の強度低下命令生成手段430は、ロボットRの超音波センサ81a〜81dの出力強度を(100−ζ(v))%に指定する強度低下命令を生成するものとしたが、超音波センサ81a〜81dの検知距離を指定する強度低下命令を生成するようにしてもよい。これにより、強度低下命令を受けたロボットRは、指定された検知距離になるように出力強度を低下させる。この場合には、接近しつつある2台のロボットRの超音波センサ81a〜81dが状況に応じて出力強度を変化させていたり、超音波センサ81a〜81dの配設位置が異なっていたり、あるいは超音波センサ81a〜81dの性能が互いに異なっていたとしても、双方の超音波センサ81a〜81dによる干渉を防止することができる。
また、本実施形態では、超音波センサ81a〜81dの検知領域は、水平面上に円形であるものとして説明したが、センサの種類、個数、および配置によって、円形にならない場合には、実機ごとにロボットRの超音波センサ81a〜81dの検知領域を合成した検知領域γを予め測定しておく。この場合、センサ強度が何dBになっているかを示す線をトレースすることにより、この合成した検知領域γの境界線を求めることができる。なお、外界センサを超音波センサ81a〜81dとして説明したが、本発明において、外界センサは、反射波により障害物を検出するセンサであればよく、送信波は、例えば光や電波等であってもよい。
本発明の実施形態に係るロボット制御システムAのシステム構成図である。 ロボットのブロック図である。 図2に示す障害物検知部を示すブロック図である。 図2に示す障害物検知部による検知領域を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 ロボット制御装置のブロック構成図である。 ロボット制御装置のタスク管理手段で行われる処理を説明するための説明図である。 ロボット制御装置のセンサ制御手段のブロック構成図である。 ロボット制御装置のセンサ制御手段で行われる処理を説明するための説明図である。 ロボット制御装置のセンサ制御手段の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基地局
2 ルーター
3 ロボット制御装置
4 ネットワーク
5 端末
80 障害物検知部
81a〜81d 超音波センサ(外界センサ)
82 表示ランプ(表示手段)
83 制御部
100 入出力手段
200 記憶手段
210 地図情報データベース
220 タスク情報データベース(タスク情報記憶手段)
230 タスクスケジュールデータベース
240 ロボット情報データベース(ロボット情報記憶手段)
300 制御手段
310 データベース管理手段
320 優先度データ生成手段
330 タスク管理手段
340 タスク実行命令生成手段
400 センサ制御手段
402 ロボット間距離算出手段
404 ロボット間距離判定手段
406 検出限度間距離算出手段
408 検出限度間距離判定手段
410 優先順位判定手段
411 タスク優先度判定部
412 バッテリレベル判定部
413 識別番号判定部
420 速度算出手段
430 強度低下命令生成手段
R ロボット

Claims (18)

  1. 現在位置に関する現在位置情報を検出する位置情報検出手段と、周囲の障害物を検出する外界センサとを有して所定のタスクを実行する複数の移動ロボットを制御するロボット制御装置であって、
    前記位置情報検出手段で検出された現在位置情報を、前記複数の移動ロボットから入力すると共に、所定の命令を前記複数の移動ロボットに出力する入出力手段と、
    この入出力手段に入力する現在位置情報を前記移動ロボットの識別情報と共に記憶するロボット情報記憶手段と、
    このロボット情報記憶手段に記憶された現在位置情報に基づいて、前記移動ロボットの外界センサを制御する命令を生成するセンサ制御手段とを備え、
    前記センサ制御手段は、
    前記ロボット情報記憶手段に記憶された現在位置情報に基づいて、任意の2つの移動ロボット間の距離を算出するロボット間距離算出手段と、
    このロボット間距離算出手段で算出された距離が第1の所定値以下であるかどうかを判定するロボット間距離判定手段と、
    このロボット間距離判定手段で距離が第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、所定の基準に基づいて、優先順位を判定する優先順位判定手段と、
    この優先順位判定手段で判定された優先順位が低い移動ロボットに対して、この移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させる命令である強度低下命令を生成する強度低下命令生成手段と、
    を有することを特徴とするロボット制御装置。
  2. 前記ロボット間距離判定手段で距離が前記第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットのそれぞれの外界センサの検出限度距離の間の最短距離を算出する検出限度間距離算出手段と、
    この検出限度間距離算出手段で算出された距離が第2の所定値以下であるかどうかを判定する検出限度間距離判定手段とをさらに備え、
    前記優先順位判定手段は、前記検出限度間距離判定手段で距離が第2の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、前記所定の基準に基づいて、優先順位を判定することを特徴とする請求項1に記載のロボット制御装置。
  3. 前記タスクを優先的に実行すべき度合いを示す優先度と、前記タスクの進行状況とを移動ロボット別に記憶するタスク情報記憶手段をさらに備え、
    前記所定の基準は、前記移動ロボットが実行中のタスクについての前記タスク情報記憶手段に記憶された優先度を含んで決定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロボット制御装置。
  4. 前記入出力手段は、前記移動ロボットのバッテリ残量情報をさらに入力し、
    前記ロボット情報記憶手段は、この入出力手段に入力するバッテリ残量情報をさらに記憶し、
    前記所定の基準は、前記タスク情報記憶手段に記憶された優先度と、前記ロボット情報記憶手段に記憶されたバッテリ残量情報とを含んで決定されることを特徴とする請求項3に記載のロボット制御装置。
  5. 前記所定の基準は、前記タスク情報記憶手段に記憶された優先度と、前記ロボット情報記憶手段に記憶されたバッテリ残量情報および前記移動ロボットの識別情報とから決定されることを特徴とする請求項4に記載のロボット制御装置。
  6. 前記強度低下命令生成手段は、前記強度低下命令と共に、前記移動ロボットの移動速度を低下させる命令である速度低下命令を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロボット制御装置。
  7. 前記センサ制御手段は、
    前記ロボット情報記憶手段に記憶された時刻別の現在位置情報に基づいて、前記移動ロボットの速度を算出する速度算出手段をさらに備え、
    前記強度低下命令生成手段は、
    前記速度算出手段で算出された速度に基づいて、前記外界センサの出力強度を低下させる割合を変化させるような強度低下命令を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のロボット制御装置。
  8. 前記強度低下命令生成手段は、前記外界センサの出力強度または前記外界センサの検知距離を指定する強度低下命令を生成することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のロボット制御装置。
  9. 請求項1乃至請求項8に記載のロボット制御装置から前記強度低下命令を受ける移動ロボットであって、
    前記外界センサの出力強度が低下している場合に、そのことを示す表示手段を備えることを特徴とする移動ロボット。
  10. 現在位置に関する現在位置情報を検出する位置情報検出手段と、周囲の障害物を検出する外界センサとを有して所定のタスクを実行する複数の移動ロボットを制御するロボット制御装置のロボット制御方法であって、
    前記位置情報検出手段で検出された現在位置情報を、前記複数の移動ロボットから受信する受信ステップと、
    受信した現在位置情報に基づいて、任意の2つの移動ロボット間の距離を算出するロボット間距離算出ステップと、
    このロボット間距離算出ステップで算出された距離が第1の所定値以下であるかどうかを判定するロボット間距離判定ステップと、
    このロボット間距離判定ステップで距離が第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、所定の基準に基づいて、優先順位を判定する優先順位判定ステップと、
    この優先順位判定ステップで判定された優先順位が低い移動ロボットに対して、この移動ロボットの外界センサの出力強度を低下させる命令である強度低下命令を生成する強度低下命令生成ステップと、
    この強度低下命令生成ステップで生成された強度低下命令を、前記優先順位判定ステップで判定された優先順位が低い移動ロボットに送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とするロボット制御方法。
  11. 前記ロボット間距離判定ステップに続いて、
    前記ロボット間距離判定ステップで距離が前記第1の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットのそれぞれの外界センサの検出限度距離の間の最短距離を算出する検出限度間距離算出ステップと、
    この検出限度間距離算出ステップで算出された距離が第2の所定値以下であるかどうかを判定する検出限度間距離判定ステップとをさらに含み、
    前記優先順位判定ステップは、前記検出限度間距離判定ステップで距離が第2の所定値以下であると判定された2つの移動ロボットに対して、前記所定の基準に基づいて、優先順位を判定することを特徴とする請求項10に記載のロボット制御方法。
  12. 前記所定の基準は、前記所定のタスクを優先的に実行すべき度合いを示す優先度を含んで決定されることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のロボット制御方法。
  13. 前記所定の基準は、前記優先度と、前記移動ロボットのバッテリ残量を示すバッテリ残量情報とを含んで決定されることを特徴とする請求項12に記載のロボット制御方法。
  14. 前記所定の基準は、前記優先度と、前記バッテリ残量情報および前記移動ロボットの識別情報とから決定されることを特徴とする請求項13に記載のロボット制御方法。
  15. 前記強度低下命令生成ステップに続いて、前記移動ロボットの移動速度を低下させる命令である速度低下命令を生成する速度低下命令ステップをさらに含み、
    前記送信ステップは、この速度低下命令を前記強度低下命令と共に、前記優先順位判定ステップで判定された優先順位が低い移動ロボットに送信することを特徴とする請求項10乃至請求項14のいずれか一項に記載のロボット制御方法。
  16. 前記受信ステップで受信された現在位置情報に基づいて、前記移動ロボットの速度を算出する速度算出ステップをさらに含み、
    前記強度低下命令生成ステップは、前記速度算出ステップで算出された速度に基づいて、前記外界センサの出力強度を低下させる割合を変化させるような強度低下命令を生成することを特徴とする請求項10乃至請求項15のいずれか一項に記載のロボット制御方法。
  17. 前記強度低下命令生成ステップは、前記外界センサの出力強度または前記外界センサの検知距離を指定する強度低下命令を生成することを特徴とする請求項10乃至請求項16のいずれか一項に記載のロボット制御方法。
  18. 請求項10乃至請求項17のいずれか一項に記載のロボット制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするロボット制御プログラム。
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