JP6906484B2 - 案内ロボットシステム及びその制御方法 - Google Patents

案内ロボットシステム及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6906484B2
JP6906484B2 JP2018130235A JP2018130235A JP6906484B2 JP 6906484 B2 JP6906484 B2 JP 6906484B2 JP 2018130235 A JP2018130235 A JP 2018130235A JP 2018130235 A JP2018130235 A JP 2018130235A JP 6906484 B2 JP6906484 B2 JP 6906484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
store
guidance
robot
data
congestion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018130235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020009201A (ja
Inventor
浩 牧野
浩 牧野
安司 高野
安司 高野
大典 本田
大典 本田
小山 貴之
貴之 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2018130235A priority Critical patent/JP6906484B2/ja
Publication of JP2020009201A publication Critical patent/JP2020009201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6906484B2 publication Critical patent/JP6906484B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Toys (AREA)

Description

本発明は案内ロボットシステム及びその制御方法に関し、例えば、ショッピングモール等の施設などにおいて、店舗の案内を行う案内ロボットシステムに適用して好適なものである。
近年、店舗などに来店した顧客にその店舗等の情報を提供する案内ロボットが散見されるようになってきた。この種のロボットは、通常、予め登録された固定したメニューに従って店舗の案内や宣伝広告を顧客に提供している。
このようなロボットに関して、例えば、特許文献1には、店舗に来店した顧客の身長や顔の高さで大人、子供又は幼児などの属性を検出すると共に、店内カメラの撮影画像などに基づいて店内の混雑度合いを検出し、これらの検出結果に基づいてその顧客に最適な情報を表示又は発話等することが開示されている。
特開2008−055578号公報
ところで、かかる特許文献1では、店内の混雑度合いに基づいて適切な情報を表示又は発話等することが開示されているものの、例えば、店舗の周辺に人がいない状況や、店舗内(店内)が混雑している状況においても情報が提供される。
しかしながら、店舗の周辺に人がいない状況での店舗案内は宣伝効率が悪く、例えば、案内ロボットがバッテリで駆動するような場合は、バッテリの浪費に繋がる問題があるが、特許文献1ではそのような考慮はなされていない。また店内が混雑している状況の下では、これ以上の顧客を店内に呼び込むような案内を行うことは、店内の混雑に拍車を掛けることとなるため控える必要があるが、特許文献1ではこのような考慮もなされていない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、適切な状況の下で店舗の案内を行い得る案内ロボットシステム及びその制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、店舗の周辺の人に対して当該店舗の案内を行う案内ロボットシステムにおいて、前記店舗の案内を行う案内ロボットと、前記案内ロボットを制御するロボット制御装置とを設け、前記案内ロボットが、前記店舗の周辺において、人の混雑度合いを判定するための所定の第1のデータを取得すると共に、前記店舗の店内において、人の前記混雑度合いを判定するための所定の第2のデータを取得し、取得した前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記ロボット制御装置に送信し、前記ロボット制御装置が、前記案内ロボットから送信されてきた前記第1のデータに基づいて、前記店舗の周辺における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が一定以上混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内をしないように前記案内ロボットを制御すると共に、前記案内ロボットから送信されてきた前記第2のデータに基づいて、前記店舗の店内における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内は混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内を実行するよう前記案内ロボットを制御するようにした。
また本発明においては、店舗の周辺の人に対して当該店舗の案内を行う案内ロボットシステムの制御方法において、前記案内ロボットシステムは、前記店舗の案内を行う案内ロボットと、前記案内ロボットを制御するロボット制御装置とを有し、前記案内ロボットが、前記店舗の周辺において、人の混雑度合いを判定するための所定の第1のデータを取得すると共に、前記店舗の店内において、人の前記混雑度合いを判定するための所定の第2のデータを取得し、取得した前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記ロボット制御装置に送信する第1のステップと、前記ロボット制御装置が、前記案内ロボットから送信されてきた前記第1のデータに基づいて、前記店舗の周辺における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が一定以上混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内をしないように前記案内ロボットを制御すると共に、前記案内ロボットから送信されてきた前記第2のデータに基づいて、前記店舗の店内における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内は混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内を実行するよう前記案内ロボットを制御する第2のステップとを設けるようにした。
本発明の案内ロボットシステム及びその制御方法によれば、宣伝効率が悪い状況下での案内ロボットによる案内を抑制できる。
本発明によれば、適切な状況の元で店舗の案内を行い得る案内ロボットシステム及びその制御方法を実現できる。
本実施の形態による案内ロボットシステムの全体構成を示すブロック図である。 案内ロボットの構成例を示すブロック図である。 依頼店舗地図の説明に供する概念図である。 ロボット制御装置の構成例を示すブロック図である。 バックエンドシステムの構成例を示すブロック図である。 スキャニングデータに基づく混雑度の検出手法の説明に供する概念図である。 計測場所管理データの説明に供する図表である。 案内要否判定処理の処理手順を示すフローチャートである。 案内シナリオ切替え処理の処理手順を示すフローチャートである。 省電力案内シナリオ実行処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による案内ロボットシステムの構成
図1において、1は全体として本実施の形態による案内ロボットシステムを示す。この案内ロボットシステム1は、店舗2の案内(呼込みや宣伝広告を含む。以下、同様。)を行う案内ロボット3と、案内ロボット3を制御するロボット制御装置4と、案内ロボット3が取得したデータをロボット制御装置4を経由して取得し、これらのデータを蓄積して解析するバックエンドシステム5と、複数のエコーセンサ6とを備えて構成される。
案内ロボット3及びロボット制御装置4は、案内ロボット3により店舗の案内を行うサービス(以下、これを案内サービスと呼ぶ)の提供を依頼した店舗(以下、これを依頼店舗と呼ぶ)2が入居するショッピングモールなどの施設7内に配置される。またバックエンドシステム5は、かかる案内サービスを提供する事業者側に設置される。そして案内ロボット3及びロボット制御装置4間は、無線通信回線8を介して通信自在に接続され、ロボット制御装置4及びバックエンドシステム5間は、例えばインターネットなどのネットワーク9を介して通信自在に接続される。
またエコーセンサ6は、後述のように案内ロボット3から発信される問合せ用の電磁波(以下、これを問合せ用電磁波と呼ぶ)に応答して、自エコーセンサ6のセンサIDが重畳された電磁波(以下、これを応答用電磁波と呼ぶ)を送信する機能を有する通信装置である。エコーセンサ6は、各依頼店舗2の出入口前や店内の所定位置にそれぞれ配設される。
案内ロボット3は、図2に示すように、入出力装置群10、CPU11、主記憶装置12及び通信インタフェース13と、動力源としてのバッテリ14とを備えて構成される。
入出力装置群10は、カメラ20、マイクロホン21、ジャイロセンサ22、測域センサ23、スピーカ24、駆動機構25、位置センサ26及びバッテリ残量検出部27から構成される。
カメラ20は、外部を撮像し、その撮像映像の映像データを出力する撮像装置である。またマイクロホン21は、外部の音声を集音して電気変換し、かくして得られた音声データを出力する集音装置である。ジャイロセンサ22は、自案内ロボット3の角度や動きの角速度又は角加速度を検出する計測器である。スピーカ24は、音声データに基づく音声を出力する音響機器である。これらカメラ20、マイクロホン21、ジャイロセンサ22及びスピーカ24はそれぞれ汎用のものが用いられる。
測域センサ23は、自案内ロボット3の前方向を光でスキャニングしながら自案内ロボット3の前方に位置する各物体までの距離を測定する3次元走査型の光学距離センサから構成される。測域センサ23は、かかるスキャニングにより得られた自案内ロボット3の前方に存在する各物体までの距離をスキャニングデータとして出力する。
駆動機構25は、自案内ロボット3の可動部を稼動させるための機構であり、二足歩行機構又は車輪走行機構などの自案内ロボット3が移動するための移動機構を含む。また位置センサ26は、例えば、電磁波の送受信機から構成される。バッテリ残量検出部27は、バッテリ14のエネルギー残量を検出する機能を有する機能部である。
CPU11は、自案内ロボット3の動作制御を司るプロセッサである。また主記憶装置12は、例えば半導体メモリから構成され、CPU11のワークメモリとして利用される。通信インタフェース13は、例えば無線LAN(Local Area Network)カードから構成され、ロボット制御装置4(図1)との通信時におけるプロトコル制御を行う。
なお本実施の形態の場合、案内ロボット3の主記憶装置12には、地図情報30、案内シナリオ31、入出力部32、駆動制御部33、対話制御部34及びシナリオ実行制御部35が格納される。地図情報30は、依頼店舗2(図1)が入居する施設7(図1)全体の地図の情報のほか、その施設7内の各依頼店舗2の地図(以下、これを依頼店舗地図と呼ぶ)の情報を含む。
図3に示すように、依頼店舗地図30Aには、対応する依頼店舗2の入口2A及び出口2Bを含む内部空間構造の情報に加えて、その依頼店舗2の周辺や店内に設置された各エコーセンサ6の設置位置の位置情報も含まれる。図3は、依頼店舗2の入口2A及び出口2Bの前にそれぞれエコーセンサ6が設置されると共に、依頼店舗2の店内が8つのエリアAR1〜AR8に区分されて、エリアAR1〜AR8ごとにそれぞれエコーセンサ6が設置された例を示している。また依頼店舗地図30Aには、図3において矢印aで示すその依頼店舗2内における人の流れを表す情報や、その依頼店舗地図30Aにおける方位に関する情報も含まれる。図3では、エコーセンサ6の設置位置から依頼店舗2の入口2Aや出口2Bを見る方向(矢印b)を基準角度(0度)としている。
案内シナリオ31は、案内ロボット3が、依頼店舗2が入居する施設7への来訪者(以下、これを施設来訪者と呼ぶ)に依頼店舗2を案内する際の当該案内ロボット3の動作や発話内容などの行動内容を規定した情報である。案内ロボット3の主記憶装置12には、その施設7内の依頼店舗2ごとにそれぞれ作製された案内シナリオ31が予め格納される。
入出力部32は、ロボット制御装置4との間で必要な情報やコマンドをやり取りする機能を有するプログラムである。例えば、入出力部32は、ロボット制御装置4から目的地を指定した移動指示が与えられた場合に、これを受領して駆動制御部33に引き渡す。なお本実施の形態の場合、かかる移動指示では、移動先とすべき依頼店舗2内のいずれかのエコーセンサ6の設置場所が目的地として指定される。ここでは、かかるエコーセンサ6として、その依頼店舗2の入口2Aの前に設置されたエコーセンサ6の設置場所が目的地として指定されるものとする。
また入出力部32は、測域センサ23(図2)から出力された上述のスキャニングデータと、マイクロホン21(図2)から出力された音声データとを必要時にロボット制御装置4に送信する。以下においては、適宜、これらスキャニングデータ及び音声データをまとめて計測データと呼ぶ。
駆動制御部33は、ロボット制御装置4から入出力部32を介して与えられる上述の移動指示に従って駆動機構25を制御することにより、当該移動指示において指定された目的地に自案内ロボット3を移動させたり、必要な動作を案内ロボット3に発現させる機能を有するプログラムである。
実際上、駆動制御部33は、入出力部32を介してかかる移動指示が与えられた場合、地図情報30を参照し、ジャイロセンサ22の出力に基づいて方向を逐次確認すると共に、カメラ20から出力される映像データと、測域センサ23から出力されるスキャニングデータとに基づいて自案内ロボット3の進行方向の障害物を検知しながら、これを避けつつ対応する依頼店舗2まで移動するよう駆動機構25を制御する。
また駆動制御部33は、かかる依頼店舗2の周辺まで移動すると、位置センサ26を駆動して赤外線などからなる問合せ用電磁波発信させる。この結果、その依頼店舗2に設置された各エコーセンサ6からは、上述のようにそのエコーセンサ6のセンサIDが重畳された応答用電磁波が送信される。かくして駆動制御部33は、これらの応答用電磁波を受信した位置センサ26の出力に基づいて、これら応答用電磁波の受信方向から現在の案内ロボット3の位置及び向きを認識しながら、自案内ロボット3が所定方向(通常は入口の方向)を向いた状態で対応するエコーセンサ6上に位置するように駆動機構25を制御する。
なお、このような駆動制御部33による自案内ロボット3の移動制御は、ロボット制御装置4からの移動指示が与えられた場合だけでなく、その後、案内ロボット3がその依頼店舗2周辺や店内の混雑状況を把握するために当該依頼店舗2の周辺や店内を移動する際にも同様に行われる。
対話制御部34は、依頼店舗2の案内をする際に案内シナリオ31において規定された内容の発話音声をスピーカ24から出力させる機能を有するプログラムである。また対話制御部34は、施設来訪者から話しかけられたときにもその施設来勝者との対話を行うように自案内ロボット3の発話を制御する。具体的に、対話制御部34は、マイクロホン21を介して取り込んだ施設来訪者の発話内容を音声認識処理により認識し、認識結果に応じた発話音声をスピーカ24から出力させる。
シナリオ実行制御部35は、そのとき対象としている依頼店舗2の案内シナリオ31に従った案内を案内ロボット3が実行するよう駆動制御部33及び対話制御部34を制御する機能を有するプログラムである。実際上、シナリオ実行制御部35は、対応する案内シナリオ31に従って、必要なタイミングで駆動制御部33を介して駆動機構25を駆動させることにより、案内シナリオ31で規定された動作を案内ロボット3に発現させる一方、必要なタイミングで対話制御部34に指示を与えることにより、その案内シナリオ31で規定された内容の発話音声をスピーカ24から出力させる。
一方、図4は、ロボット制御装置4の構成例を示す。この図4に示すように、ロボット制御装置4は、CPU40、主記憶装置41及び通信インタフェース42などの情報処理資源を備える汎用のコンピュータ装置から構成される。CPU40及び主記憶装置41の構成及び機能は案内ロボット3の対応部位(CPU11又は主記憶装置12)と同様であるため、ここでの詳細説明は省略する。
通信インタフェース42は、案内ロボット3及びバックエンドシステム5のそれぞれと通信するための無線LANカード及びNIC(Network Interface Card)などから構成される。通信インタフェース42は、案内ロボット3やバックエンドシステム5との通信時におけるプロトコル制御を行う。
なおロボット制御装置4の主記憶装置41には、入力データ処理部43、計測データ記憶部44、混雑状況判定部45、サービス内容送信部46、計測場所管理テーブル47及び地図情報48が格納される。入力データ処理部43、計測データ記憶部44、混雑状況判定部45及び計測場所管理テーブル47の詳細については後述する。
サービス内容送信部46は、予め登録された依頼店舗2ごとの案内シナリオを管理し、これら依頼店舗2ごとの案内シナリオを初期時に案内ロボット3に送信する機能を有するプログラムである。案内ロボット3は、この案内シナリオを図2の案内シナリオ31として主記憶装置12に格納して管理し、この案内シナリオ31に従って施設来訪者に対する依頼店舗2の案内を行う。
また地図情報48は、予めバックエンドシステム5(図1)から与えられた自ロボット制御装置4が設置された施設7(図1)全体の地図や、その施設7内の依頼店舗2ごとの図3について上述した依頼店舗地図30Aの情報である。この地図情報48が初期時に案内ロボット3に配信され、この地図情報が図2の地図情報30としてその案内ロボット3の主記憶装置12(図2)に格納されて管理される。
他方、図5は、バックエンドシステム5の構成例を示す。バックエンドシステム5は、CPU50、主記憶装置51及び通信インタフェース52などの情報処理資源を備える汎用のサーバ装置から構成される。CPU50及び主記憶装置51の構成及び機能は、図2について上述した案内ロボット3の対応部位(CPU11又は主記憶装置12)と同様であるため、ここでの説明は省略する。通信インタフェース52は、例えばNICなどから構成され、ロボット制御装置4との通信時におけるプロトコル制御を行う。
なおバックエンドシステム5の主記憶装置51には、計測データ記憶部53及び地図情報記憶部54が格納されている。計測データ記憶部53は、各施設7にそれぞれ配置された各案内ロボット3がそれぞれロボット制御装置4に送信した上述の計測データ(スキャニングデータ及び音声データ)をこれらロボット制御装置4からそれぞれ収集して管理する機能を有するプログラムである。
また地図情報記憶部54は、予め登録された案内ロボット3が配置された各施設7の全体地図や、その施設7内の依頼店舗2ごとの依頼店舗地図30Aの情報を記憶及び管理する機能を有するプログラムである。地図情報記憶部54が管理しているこれらの地図の地図情報のうち、対応する地図の地図情報が各ロボット制御装置4にそれぞれ配信され、この地図情報が図4の地図情報48としてそのロボット制御装置4の主記憶装置41に格納されて管理される。
(2)案内要否判定機能
次に、かかる案内ロボットシステム1に搭載された案内要否判定機能について説明する。この案内要否判定機能は、ロボット制御装置4が、案内ロボット3から送信されてくる計測データ(スキャニングデータ及び音声データ)に基づいて依頼店舗2周辺やその店内における施設来訪者の混雑状況を判定し、判定結果に基づいて案内ロボット3によるその依頼店舗2の案内の要否を判定する機能である。
実際上、ロボット制御装置4は、施設7(図1)内の各依頼店舗2の案内サービスをそれぞれ実施すべく、各依頼店舗2に順番に移動するよう案内ロボット3に対して適宜移動指示を送信する。この移動指示において指定される目的地は、通常、対象となる依頼店舗2の入口前に設置されたエコーセンサ6の近辺である。
そして、この移動指示を受領した案内ロボット3は、受領した移動指示において指定された目的地に移動した後に、そのとき対象としている依頼店舗2の入口2A(図3)に測域センサ23(図1)を向けて位置し、測域センサ23により依頼店舗2の入口周辺を一定の時間間隔(数秒〜数分間隔)で複数回スキャニングすることにより一定時間間隔のスキャニングデータを取得する。
また案内ロボット3は、その依頼店舗2の出口2B(図3)に設置されたエコーセンサ6近辺に移動し、このエコーセンサ6近辺で測域センサ23(図1)を向けて位置し、上述と同様にして複数回分のスキャニングのスキャニングデータを取得する。
さらに案内ロボット3は、この後、その依頼店舗2の店内の各エリアAR1〜AR8のエコーセンサ6近辺に順番に移動し、これらエコーセンサ6近辺においてマイクロホン21から出力される音声データを順次取得する。
そして案内ロボット3は、このようにして依頼店舗2の周辺(入口2A及び出口2Bの前)で取得したスキャニングデータや、店内で取得した音声データを計測データとして、当該計測データと、その計測データを取得したときの日時及びそのときの自案内ロボット3の基準角度に対する傾き角度をロボット制御装置4に送信する。
ロボット制御装置4は、案内ロボット3から送信されてきた依頼店舗2の周辺や店内で取得した計測データ等に基づいて、その依頼店舗2の周辺や店内における施設来訪者の混雑の度合い(以下、これを混雑度と呼ぶ)をそれぞれ算出する。
具体的に、ロボット制御装置4は、依頼店舗2の入口2A及び出口2Bの前で取得されたスキャニングデータに基づいて、図6に示すように、前後のスキャニングのスキャニング結果を順次比較することにより、依頼店舗2の入口2Aや出口2Bの前で滞留する施設来訪者(図6での黒点)の人数(滞留人数)を順次取得し、これらの平均値を算出する。そしてロボット制御装置4は、その依頼店舗2の周辺について予め設定された最大人数に対するその平均値の割合を、その依頼店舗2の周辺の混雑度として算出する。
またロボット制御装置4は、依頼店舗2の店内の各エコーセンサ6上でそれぞれ取得された音声データごとに、その音声データに基づく音声に含まれる施設来訪者ごとの声紋の数からそのエコーセンサ6が設置されたエリアAR1〜AR8(図3)に存在する施設来訪者の人数を推定する。さらにロボット制御装置4は、このようにして得られた各エリアAR1〜AR8内の施設来訪者の推定人数の合計値を、その依頼店舗2の店内に存在する施設来訪者の合計人数の推定値として算出する。そしてロボット制御装置4は、その依頼店舗2の店内について予め設定された最大人数に対するその合計人数の推定値の割合を、その依頼店舗2の店内の混雑度として算出する。
そしてロボット制御装置4は、このようにして算出したその依頼店舗2の周辺及び店内の各混雑度に基づいて、例えば、その依頼店舗2の周辺の混雑度が予め設定された第1の閾値(以下、これを周辺混雑度閾値と呼ぶ)未満の場合には、その依頼店舗2の周辺が施設来訪者で混雑していないと判断して、その依頼店舗2の案内を一定時間行わずに待機するよう案内ロボット3を制御する。これにより効率が低い状況でのその依頼店舗2の案内サービスの実行を抑制し、バッテリ14(図1)の浪費を避ける。
またロボット制御装置4は、その依頼店舗2の周辺の混雑度が周辺混雑度閾値以上であり、かつその依頼店舗2の店内の混雑度が予め設定された第2の閾値(以下、これを店内混雑度閾値と呼ぶ)未満の場合には、その依頼店舗2の周辺は混雑しているが当該依頼店舗2の店内は混雑していないと判断して、その依頼店舗2の案内を行うよう案内ロボット3を制御する。かくして、このとき案内ロボット3は、その依頼店舗2の周囲に存在する施設来訪者に対するその依頼店舗2の案内を実行する。
これに対して、ロボット制御装置4は、その依頼店舗2の周辺の混雑度が周辺混雑度閾値以上であり、かつその依頼店舗2の店内の混雑度が店内混雑度閾値以上である場合には、その依頼店舗2の周辺も店内も混雑していると判断して、その依頼店舗2の案内を中止するよう案内ロボット3を制御する。かくして、このとき案内ロボット3はその依頼店舗2の案内を中止し、これによりその依頼店舗2の店内が施設来訪者で混雑している状況下での案内ロボット3による更なるその依頼店舗2への施設来訪者の呼び込みが抑制される。
以上のような案内要否判定機能を実現するための手段として、ロボット制御装置4の主記憶装置41には、図4に示すように、上述のサービス内容送信部46及び地図情報48に加えて、入力データ処理部43、計測データ記憶部44、混雑状況判定部45及び計測場所管理テーブル47が格納されている。
入力データ処理部43は、案内ロボット3から送信されてきた上述のスキャニングデータや音声データに基づいて、対応する依頼店舗2の周辺や店内に存在する施設来訪者の人数をそれぞれ検出する機能を有するプログラムである。また計測データ記憶部44は、入力データ処理部43により検出された対応する依頼店舗2の周辺や店内における施設来訪者の人数を後述する計測場所管理テーブル47に登録する機能を有するプログラムである。
混雑状況判定部45は、対象としている依頼店舗2について、計測場所管理テーブル47に登録されたその依頼店舗2の周辺及び店内における施設来訪者の人数に基づいて、その依頼店舗2の周辺及び店内の混雑度を算出し、施設来訪者に対するその依頼店舗2の案内の要否を判定する機能を有するプログラムである。混雑状況判定部45は、この判定の判定結果を案内ロボット3に返信する。
一方、計測場所管理テーブル47は、上述した案内要否判定機能に関連して、上述のように案内ロボット3が計測データ(スキャニングデータや音声データ)を取得すべき場所(各エコーセンサ6上であり、以下、この場所を計測場所と呼ぶ)や、その計測場所で実際に取得された計測データに基づいて得られた情報を管理するために利用されるテーブルである。
この計測場所管理テーブル47は、図7に示すように、番号欄47A、計測場所ID欄47B、計測場所名欄47C、センサID欄47D、計測日欄47E、計測時刻欄47F、計測方向欄47G、計測結果欄47H、混雑度欄47I、周辺混雑度閾値欄47J、店内混雑度閾値欄47K及び判定欄47Lを備えて構成される。計測場所管理テーブル47では、1つの行が1つの計測場所に対応する。
そして番号欄47Aには、計測場所管理テーブル47のそのエントリ(行)に付与された識別番号が格納され、計測場所ID欄47Bには対応する計測場所に対して付与されたその計測場所に固有の識別子が格納される。また計測場所名欄47Cには、その計測場所の名称が格納され、センサID欄47Dには、その計測場所に設置されたエコーセンサ6(図1)のセンサIDが格納される。
計測日欄47Eには、その計測場所において最後に計測データ(スキャニングデータ及び音声データ)が取得された日付が格納され、計測時刻欄47Fには、その計測データが取得された時刻が格納される。さらに計測方向欄47Gには、その計測を行ったときの案内ロボット3のマイクロホン21や測域センサ23の基準角度からの傾き角度が格納され、計測結果欄47Hには、そのとき取得された計測データに基づいて検出された施設来訪者の人数が格納される。
さらに混雑度欄47Iには、そのとき取得された計測データに基づいて検出された施設来訪者の人数に基づいて算出された対応する依頼店舗2の周辺又は店内における混雑度が格納される。本実施の形態の場合、依頼店舗2の入口2A及び出口2Bにおいてそれぞれ検出された施設来訪者の各人数に基づいてその依頼店舗2の周辺の混雑度が算出され、当該依頼店舗2の店内の各エリアAR1〜AR8においてそれぞれ検出された施設来訪者の各人数に基づいてその依頼店舗2の店内の混雑度が算出される。
さらに周辺混雑度閾値欄47Jには、上述のように予め設定されたその依頼店舗2の周辺の混雑度の閾値である周辺混雑度閾値が格納され、店内混雑度閾値欄47Kには、上述のように予め設定されたその依頼店舗2の店内の混雑度の閾値である店内混雑度閾値が格納される。さらに判定欄47Lには、その計測場所について判定された対応する依頼店舗2の案内を実行するか否かの判定結果が格納される。
図8は、上述のような案内要否判定機能に関連して本案内ロボットシステム1のロボット制御装置4において実行される一連の処理(以下、これを案内要否判定処理と呼ぶ)の流れを示す。
この案内要否判定処理は、ロボット制御装置4が案内ロボット3に移動先の依頼店舗2を指定した移動指令を送信した後、その依頼店舗2に到達した案内ロボット3からその依頼店舗2の周辺及び店内での計測データ(スキャニングデータ及び音声データ)と、その計測データを取得したときの日時及び案内ロボット3の向き(基準角度に対する案内ロボット3の傾き角度)とが送信されてきたタイミングで開始される。
そしてロボット制御装置4の入力データ処理部43(図4)は、このとき受領した計測データ等に基づいて、その依頼店舗2の入口2A(図3)や出口2B(図3)にそれぞれ存在する施設来訪者の人数を検出すると共に、依頼店舗2の店内の各エリアAR1〜AR8にそれぞれ存在する施設来訪者の人数を検出し、これらの人数や、その計測データを取得したときの日時及び案内ロボット3の向きなどの情報を計測データ記憶部44(図4)に引き渡す。また計測データ記憶部44は、入力データ処理部43から与えられたこれらの情報のうち、人数を計測場所管理テーブル47(図7)における対応するエントリ(行)の計測結果欄47H(図7)に格納し、日時を計測日欄47E及び計測時刻欄47Fにそれぞれ格納し、案内ロボット3の向きを計測方向欄47Gに格納し、この後、混雑状況判定部45(図4)を呼び出す(S1)。
混雑状況判定部45は、計測データ記憶部44に呼び出されると、その依頼店舗2の周辺や店内の混雑状況の判定を開始し(S2)、まず、その依頼店舗2の周辺が施設来訪者で一定以上混雑しているか否かを判断する(S3)。この判断は、上述した周辺最大人数に対するその依頼店舗2の周辺における施設来訪者の合計人数の割合(つまりその依頼店舗2の周辺の混雑度)を算出し、その算出結果が上述の周辺混雑度閾値以上であるか否かを判定することにより行われる。
そして周辺最大人数に対するその依頼店舗2の周辺における施設来訪者の合計人数の割合が周辺混雑度閾値未満の場合には、この判断で否定結果が得られる。かくして、このとき混雑状況判定部45は、その依頼店舗2の案内を一定時間行わずに待機するよう案内ロボット3に指示を与える(S4)。この場合、かかる一定時間後に案内ロボット3が上述と同様にしてその依頼店舗2の周辺や店内の計測データを再度収集し、これをロボット制御装置4に送信することにより、ステップS1以降の処理が再度実行される。
これに対して、周辺最大人数に対するその依頼店舗2の周辺における施設来訪者の合計人数の割合が周辺混雑度閾値以上の場合には、ステップS3の判断で肯定結果が得られる。かくして、この場合、混雑状況判定部45は、その依頼店舗2の店内が施設来訪者で一定以上混雑しているか否かを判定する(S5)。この判断は、上述した店内最大人数に対するその依頼店舗2の店内における施設来訪者の合計人数の割合(つまりその依頼店舗2の店内の混雑度)を算出し、その算出結果が上述の店内混雑度閾値以上であるか否かを判定することにより行われる。
そして店内最大人数に対するその依頼店舗2の店内における施設来訪者の合計人数の割合が店内混雑度閾値未満の場合には、この判断で否定結果が得られる。かくして、このとき混雑状況判定部45は、その依頼店舗2の周囲でその依頼店舗2の案内を実行するよう案内ロボット3に指示を与える(S6)。以下においては、この指示を案内実行指示と呼ぶ。以上により、この案内要否判定処理が終了する。
これに対して、店内最大人数に対するその依頼店舗2の店内における施設来訪者の合計人数の割合が店内混雑度閾値以上の場合には、この判断で肯定結果が得られる。かくして、このとき混雑状況判定部45は、その依頼店舗2の案内を行う案内サービスの実行を中止するよう案内ロボット3に指示を与える(S7)。以上により、この案内要否判定処理が終了する。
(3)案内シナリオ切替え機能
次に、かかる案内ロボット3に搭載された案内シナリオ切替え機能について説明する。この案内シナリオ切替え機能は、案内ロボット3が、搭載されたバッテリ14(図2)のエネルギー残量が予め設定された第1の閾値(以下、これを第1のエネルギー残量閾値と呼ぶ)以下となった場合に、実行する案内シナリオ31(図2)を省電力用の案内シナリオに切り替えさせる機能である。
実際上、案内ロボット3には、依頼店舗2ごとの案内シナリオ31のデータとして、通常時用の案内シナリオ(以下、これを通常案内シナリオと呼ぶ)のデータと、通常案内シナリオに比べて案内ロボット3の動きが少ない省電力用の案内シナリオ(以下、これを省電力案内シナリオと呼ぶ)のデータとが予めロボット制御装置4から与えられる。また案内ロボット3は、これら依頼店舗2ごとの通常案内シナリオ及び省電力案内シナリオをその依頼店舗2の案内シナリオ31として主記憶装置12に格納して管理している。
そして案内ロボット3は、通常時には、そのとき対象としている依頼店舗2の通常案内シナリオを実行することにより、当該通常案内シナリオに従って、その依頼店舗2の周囲にいる施設来訪者に対するその依頼店舗2の案内を実行する。また案内ロボット3は、バッテリ14のエネルギー残量を常時監視しており、バッテリ14のエネルギー残量が上述の第1のエネルギー残量閾値未満となった場合には、その後に実行する案内シナリオを省電力案内シナリオに切替え、当該省電力案内シナリオに従って、施設来訪者に対するその依頼店舗2の案内を実行する。
図9は、このような案内シナリオ切替え機能に関連して案内ロボット3のシナリオ実行制御部35(図2)により実行される一連の処理(以下、これを案内シナリオ切替え処理と呼ぶ)の流れを示すフローチャートである。この処理は、図8について上述した案内要否判定処理のステップS6においてロボット制御装置4からの案内実行指示を案内ロボット3が受領すると開始される。
そしてシナリオ実行制御部35は、まず、主記憶装置12(図2)に格納されているその依頼店舗2の通常案内シナリオのデータに基づいて、当該通常案内シナリオに従ったその依頼店舗2の案内をその依頼店舗2の周囲で施設来訪客に対して行うよう駆動制御部33(図2)及び対話制御部34(図2)を制御する(S10)。
そしてシナリオ実行制御部35は、通常案内シナリオに従ったその依頼店舗2の1回分の案内が終了すると、バッテリ残量検出部27(図2)により検出されたその時点におけるバッテリ14のエネルギー残量を取得し(S11)、取得したエネルギー残量が上述の第1のエネルギー残量閾値未満であるか否かを判定する(S12)。
そしてシナリオ実行制御部35は、この判断で否定結果が得られた場合にはステップS10に戻り、この後、ステップS10〜ステップS12の処理を繰り返す。
一方、シナリオ実行制御部35は、やがてバッテリ14のエネルギー残量が第1のエネルギー残量閾値未満となることによりステップS12で肯定結果が得られた場合には、これ以降使用する案内シナリオを省電力案内シナリオに切り替える(S13)。
そしてシナリオ実行制御部35は、この後、この省電力案内シナリオに従って、バッテリ14のエネルギー残量が、案内ロボット3が動作を行い得る最低限度のエネルギー残量(以下、これを第2のエネルギー残量閾値と呼ぶ)となるまで、その依頼店舗2の案内を実行するよう駆動制御部33及び対話制御部34を制御し(S14)、この後、バッテリ14のエネルギー残量がこの第2のエネルギー残量閾値未満となると、この案内シナリオ切替え処理を終了する。
図10は、上述の案内シナリオ切替え処理のステップS14におけるシナリオ実行制御部35の具体的な処理内容を示す。シナリオ実行制御部35は、案内シナリオ切替え処理のステップS14に進むと、この図10に示す省電力案内シナリオ実行処理を開始し、まず、駆動制御部33を介して駆動機構25(図2)を制御することにより、案内ロボット3をその依頼店舗2の入口2A(図3)の前にまで移動させる(S20)。
続いて、シナリオ実行制御部35は、主記憶装置12(図2)に格納されているその依頼店舗2の省電力案内シナリオのデータに基づいて、当該省電力案内シナリオに従ったその依頼店舗2の案内を施設来訪客に対して行うよう駆動制御部33(図2)及び対話制御部34(図2)を制御する(S21)。
次いで、シナリオ実行制御部35は、バッテリ残量検出部27(図2)により検出されたその時点におけるバッテリ14のエネルギー残量を取得し(S22)、取得したエネルギー残量が第2のエネルギー残量閾値未満であるか否かを判断する(S23)。そしてシナリオ実行制御部35は、この判断で否定結果を得るとステップS21に戻り、この後、ステップS21以降の処理を繰り返す。
そしてシナリオ実行制御部35は、やがてバッテリ14のエネルギー残量が第2のエネルギー残量閾値未満となることによりステップS23で肯定結果を得ると、駆動制御部33及び対話制御部34を制御することにより、施設来訪者に対するその依頼店舗2の案内を停止させる(S24)。
またシナリオ実行制御部35は、この後、自案内ロボット3がバッテリ14のエネルギー残量の欠乏により停止予定である旨の停止予告をロボット制御装置4に送信する(S25)。またシナリオ実行制御部35は、自案内ロボット3がその依頼店舗2を離れて予め設定された所定の待機場所に移動するよう駆動制御部33を制御し(S26)、この後、この省電力案内シナリオ実行処理を終了する。
なお上述の待機場所に移動した案内ロボット3に対しては、この後、バッテリ14の充電又は交換が行われる。
(4)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態の案内ロボットシステム1では、対象とする依頼店舗2の周辺の施設来訪者が少ないときにはその依頼店舗2の案内を行わないように案内ロボット3を制御する。従って、本実施の形態の案内ロボットシステム1によれば、宣伝効率が悪い状況下での案内ロボット3による依頼店舗2の案内を抑制することができ、バッテリ14の浪費を抑止することができる。
また本案内ロボットシステム1では、対象とする依頼店舗2の店内が施設来訪者で混雑している状況のときにもその依頼店舗2の案内を行わないように案内ロボット3を制御する。従って、本実施の形態の案内ロボットシステム1によれば、店内の混雑に拍車を掛けるような状況下での依頼店舗2の案内を抑制することができる。
かくするにつき、本実施の形態の案内ロボットシステム1によれば、真に案内が必要な適切な状況下においてのみ案内ロボット3による依頼店舗2の案内を行い得る案内ロボットシステムを実現することができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、施設7全体の地図や依頼店舗2の地図の地図情報30と、ジャイロセンサ22の出力と、案内ロボット3が依頼店舗2に設置されたエコーセンサ6との通信に基づいて、ロボット制御装置4により指定された目的地まで移動するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば上述の地図情報30と、案内ロボット3がGPS(Global Positioning System)情報とに基づいてロボット制御装置4により指定された目的地まで移動するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、案内ロボット3の測域センサ23から出力されるスキャニングデータに基づいて依頼店舗2の周辺の混雑度を検出すると共に、マイクロホン21から出力される音声データに基づいて依頼店舗2の店内の混雑度を検出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、依頼店舗2の周辺や店内の混雑度をそれぞれかかるスキャニングデータ及び音声データの双方を利用して検出するようにしてもよい。また依頼店舗2の周辺や店内の混雑度を、スキャニングデータ及び音声データに加え又は代えて、これ以外のデータ(例えばカメラ20から出力される映像データなど)を用いて検出するようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、案内ロボット3のバッテリ14のエネルギー残量に応じて実行すべき案内シナリオ31を通常用と省電力用の2種類用意するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、案内ロボット3のエネルギー消費量が異なる3つ以上の案内シナリオ31を用意し、案内ロボット3のバッテリ14のエネルギー残量に応じてこれらの案内シナリオ31を切替えながら、その案内シナリオ31に従った案内を案内ロボット3が実行するようにしてもよい。
本発明は店舗の案内を行う種々の形態の案内ロボットシステムに広く適用することができる。
1……案内ロボットシステム、2……店舗、3……案内ロボット、4……ロボット制御装置、6……エコーセンサ、7……施設、11,40……CPU、14……バッテリ、20……カメラ、21……マイクロホン、23……測域センサ、24……スピーカ、25……駆動機構、27……バッテリ残量検出部、30,48……地図情報、31……案内シナリオ、32……入出力部、33……駆動制御部、34……対話制御部、35……シナリオ実行制御部、43……入力データ処理部、44……計測データ記憶部、45……混雑状況判定部、46……サービス内容送信部、47……計測場所管理テーブル。

Claims (6)

  1. 店舗の周辺の人に対して当該店舗の案内を行う案内ロボットシステムにおいて、
    前記店舗の案内を行う案内ロボットと、
    前記案内ロボットを制御するロボット制御装置と
    を備え、
    前記案内ロボットは、
    前記店舗の周辺において、人の混雑度合いを判定するための所定の第1のデータを取得すると共に、前記店舗の店内において、人の前記混雑度合いを判定するための所定の第2のデータを取得し、取得した前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記ロボット制御装置に送信し、
    前記ロボット制御装置は、
    前記案内ロボットから送信されてきた前記第1のデータに基づいて、前記店舗の周辺における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が一定以上混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内をしないように前記案内ロボットを制御すると共に、前記案内ロボットから送信されてきた前記第2のデータに基づいて、前記店舗の店内における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内は混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内を実行するよう前記案内ロボットを制御する
    ことを特徴とする案内ロボットシステム。
  2. 前記ロボット制御装置は、
    前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内も混雑していると判定した場合には、前記店舗の案内を実行しないよう前記案内ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の案内ロボットシステム。
  3. 前記案内ロボットは、
    動力源としてのバッテリと、
    前記バッテリのエネルギー残量を検出するエネルギー残量検出部と、
    前記店舗の案内をする際の当該案内ロボットの行動内容を規定した案内シナリオとして、通常用の第1の案内シナリオ及び省電力用の第2の案内シナリオのデータがそれぞれ格納された記憶装置と
    を備え、
    前記エネルギー残量検出部により検出される前記バッテリの前記エネルギー残量を監視し、当該エネルギー残量が予め設定された閾値以上のときには前記第1の案内シナリオに従って前記案内を行い、当該エネルギー残量が当該閾値未満となった場合には前記第2の案内シナリオに従って前記案内を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の案内ロボットシステム。
  4. 店舗の周辺の人に対して当該店舗の案内を行う案内ロボットシステムの制御方法において、
    前記案内ロボットシステムは、
    前記店舗の案内を行う案内ロボットと、
    前記案内ロボットを制御するロボット制御装置と
    を有し、
    前記案内ロボットが、前記店舗の周辺において、人の混雑度合いを判定するための所定の第1のデータを取得すると共に、前記店舗の店内において、人の前記混雑度合いを判定するための所定の第2のデータを取得し、取得した前記第1のデータ及び前記第2のデータを前記ロボット制御装置に送信する第1のステップと、
    前記ロボット制御装置が、前記案内ロボットから送信されてきた前記第1のデータに基づいて、前記店舗の周辺における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が一定以上混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内をしないように前記案内ロボットを制御すると共に、前記案内ロボットから送信されてきた前記第2のデータに基づいて、前記店舗の店内における前記混雑度合いを判定し、前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内は混雑していないと判定した場合には、前記店舗の案内を実行するよう前記案内ロボットを制御する第2のステップと
    を備えることを特徴とする案内ロボットシステムの制御方法。
  5. 前記第2のステップにおいて、前記ロボット制御装置は、
    前記店舗の周辺が前記一定以上混雑しており、かつ前記店舗の店内も混雑していると判定した場合には、前記店舗の案内を実行しないよう前記案内ロボットを制御する
    ことを特徴とする請求項に記載の案内ロボットシステムの制御方法。
  6. 前記案内ロボットには、
    動力源としてのバッテリが搭載され、
    前記第2のステップにおいて、前記案内ロボットは、
    前記バッテリのエネルギー残量を監視し、
    当該エネルギー残量が予め設定された閾値以上のときには通常時用の第1の案内シナリオに従って前記案内を行い、当該エネルギー残量が当該閾値未満となった場合には省電力用の第2の案内シナリオに従って前記案内を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の案内ロボットシステムの制御方法。
JP2018130235A 2018-07-09 2018-07-09 案内ロボットシステム及びその制御方法 Active JP6906484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130235A JP6906484B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 案内ロボットシステム及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018130235A JP6906484B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 案内ロボットシステム及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020009201A JP2020009201A (ja) 2020-01-16
JP6906484B2 true JP6906484B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=69151824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018130235A Active JP6906484B2 (ja) 2018-07-09 2018-07-09 案内ロボットシステム及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6906484B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024004557A (ja) * 2022-06-29 2024-01-17 株式会社日立製作所 移動体導入支援システム及び移動体導入支援方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11335012A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Hitachi Ltd エレベーターの案内装置
JP2002222033A (ja) * 2001-01-29 2002-08-09 Nec Corp 省電力システム、タスク省電力処理方法、及びそのプログラム
JP6440483B2 (ja) * 2014-12-17 2018-12-19 シャープ株式会社 通信システム、サーバ装置、ロボット、情報処理方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020009201A (ja) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5157595B2 (ja) 接客システム及び接客方法
KR101182853B1 (ko) 자동 주차 대행 시스템 및 방법
JP6927234B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
US11467581B2 (en) Autonomous moving body for moving between floors using an elevator, control program of autonomous moving body, method of controlling autonomous moving body, and system server for controlling autonomous moving body from remote place
JP7192380B2 (ja) 運転支援装置、車両、運転支援システム、運転支援方法、及び運転支援用コンピュータプログラム
KR20180039977A (ko) 공항용 보조 로봇 및 그의 동작 방법
JP6961804B2 (ja) ロボット案内システム
KR20120086140A (ko) 맞춤 자동 주차 서비스를 제공하기 위한 단말과 장치 및 그 방법
JP6870548B2 (ja) ドライバレス輸送システム
JP7095220B2 (ja) ロボット制御システム
JP2019053506A (ja) 自動運転車両
KR20180040839A (ko) 공항 로봇 및 그를 포함하는 공항 로봇 시스템
CN109709947B (zh) 机器人管理系统
KR20190078454A (ko) 분산 클라우드 기반의 자율주행 시스템 및 방법
KR20190088824A (ko) 로봇 청소기 및 그 제어 방법
JP2022122909A (ja) 管理装置
JP2019049937A (ja) ロボット管理装置及びロボット管理システム
US20220315062A1 (en) Information processing apparatus, control apparatus for moving body, method of controlling information processing apparatus, and method of controlling moving body
KR20150074871A (ko) 주차장의 주차 관리 방법
KR20190095193A (ko) 인공 지능 시스템의 동작을 관리하는 인공 지능 장치 및 그 방법
JP6906484B2 (ja) 案内ロボットシステム及びその制御方法
KR20180031153A (ko) 공항 로봇 및 그와 연결되는 서버의 동작 방법
KR20180040907A (ko) 공항 로봇
KR20180038884A (ko) 공항 로봇 및 그를 포함하는 공항 로봇 시스템
US11964402B2 (en) Robot control system, robot control method, and control program

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210506

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210430

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210603

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6906484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150