JP2006231382A - ダイセット - Google Patents
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Abstract
【課題】 ダイセットを組み立てる際により安全に作業することができ、ダイセットをプレス機械に取り付ける際に、より簡便に取り付けることができ、上型と下型との干渉を防ぐためのストッパーが配置された状態でプレスが行われても装置が破損しないダイセットを提供する。
【解決手段】 上パンチ5が取り付けられた上パンチプレート3の下面3aには複数のガイドピン7が取り付けられており、下パンチ6が取り付けられた下パンチプレート2の上面2aには、複数のガイドピン7の下端部と対面する位置にそれぞれ複数の固定ストッパー8が固定されている。固定ストッパー8上にガイドピン7を載置することで、上パンチ5と下パンチ6とが互いに干渉しないように上パンチプレート3が保持されるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】 上パンチ5が取り付けられた上パンチプレート3の下面3aには複数のガイドピン7が取り付けられており、下パンチ6が取り付けられた下パンチプレート2の上面2aには、複数のガイドピン7の下端部と対面する位置にそれぞれ複数の固定ストッパー8が固定されている。固定ストッパー8上にガイドピン7を載置することで、上パンチ5と下パンチ6とが互いに干渉しないように上パンチプレート3が保持されるようになっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、プレス成形に用いられるダイセットに関するものであって、特に粉末成形の際のプレス成形時に使用されるダイセットに関するものである。
プレス成形において、製品ロットに応じて、プレス機械に取り付けられているダイセットを交換する場合がある。このようにプレス機械に取り付けられるダイセットを交換する必要がある場合には、その取り付け・取り外し時にダイセットに配置されている上下パンチが互いに干渉しないように保持する必要がある。また、ダイセットを交換した後、使用していないダイセットを保管する際にも、上下パンチが干渉しないように保持する必要がある。そのため、上下パンチの干渉を防止する目的で、ダイセットの保管時やプレス機械への取り付け時には、上パンチを保持する上パンチプレートと下パンチを保持する下パンチプレートとの間にブロック等のストッパーを介在させている。
一方、上下パンチやダイス等によりダイセットを組み立てる場合には、ダイセットの上パンチプレートをクレーン等で保持しておいて、その状態で上パンチプレートに上パンチを取り付け、さらに上パンチプレートをクレーンで保持した状態で、上パンチとダイスとの位置あわせを行うようにしている。このような金型の位置合わせの方法には、例えば下記特許文献1のような方法がある。特許文献1に開示されている技術は、上型と下型とを有するダイセットを載置台に載置し、さらに該載置台の下部にシリンダと弾性部材を設け、かつシリンダと配管を通じて連結する補助シリンダを上型と下型との間に介在させておくものである。このような構成では、上型と下型との位置合わせを行う際に、上型と下型とを有するダイセットを載置台上に載置すると、ダイセットの自重で弾性部材の弾性力に抗して載置台が押し下げられることにより、シリンダから補助シリンダに作動媒体が移動し、該補助シリンダにより上型が上方に押上られる。引用文献1の開示によれば、この構成により、上型を水平状態に保ちつつ上型と下型との位置決めを行うことができるとされている。
特許第2864924号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術においては、上型と下型との位置決め時に、載置台の下部に配置されているシリンダと上型を支持する補助シリンダとを連結する配管から作動媒体が漏れる可能性が全くないとは言い難い。また、シリンダと補助シリンダとの間の配管から作動媒体が漏れると、上型をクレーンのみで保持することになるが、上型をクレーンのみで保持した状態でのダイセットの組立作業は必ずしも安全な作業とは言えない。さらに、引用文献1に開示されているような上型と下型との保持形態では、該上型と下型とを有するダイセットをプレス機械に取り付ける際に、補助シリンダ等を当該ダイセットから離脱させる必要があり、作業が煩雑となる。さらに、補助シリンダをダイセットから除去し忘れると、補助シリンダがダイセット内に配置された状態でプレスが行われることになり、装置が破損してしまう。
上記のような現状を鑑みて、本発明の課題は、ダイセットを組み立てる際により安全に作業することができるダイセットを提供することである。また、ダイセットをプレス機械に取り付ける際に、より簡便に取り付けることができるダイセットを提供することである。さらに、上型と下型との干渉を防ぐためのストッパーが配置された状態でプレスが行われても装置が破損しないダイセットを提供することである。
上記本発明の課題を解決するために、請求項1に記載するダイセットは、下パンチプレートと、該下パンチプレートに取り付けられる下パンチと、前記下パンチプレートと対向して、該下パンチプレートに対し接近・離間可能に配置される上パンチプレートと、前記上パンチプレートに前記下パンチに対向して取り付けられる上パンチと、前記上パンチプレートに前記下パンチプレートの上面に向かって延在する形で固定されるガイドピンと、前記下パンチプレートと前記上パンチプレートとの間に配置されるとともに、前記下パンチの上端部と前記上パンチの下端部とを挿通するパンチ挿通孔、及び前記ガイドピンを挿通し前記上パンチプレートを前記下パンチプレートに対して位置決めする位置決め孔を有するダイスと、前記下パンチプレートの上面の前記ガイドピンと対面する位置に固定され、前記ガイドピンを載置することで、前記上パンチと前記下パンチとが干渉しないように、前記上パンチプレートを保持する固定ストッパーと、を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載するダイセットは、請求項1に記載したダイセットにおいて、前記上パンチは、成形品を成形する上パンチ側成形面を有し、前記下パンチは、成形品を成形するともに前記上パンチ側成形面の上下方向直下に形成される下パンチ側成形面を有し、前記固定ストッパーは、前記ガイドピンを載置したときに該ガイドピンと当接する載置面を有し、前記ガイドピンは、前記固定ストッパーに載置されたときに該固定ストッパーの前記載置面に当接する被載置面を有し、前記載置面から前記下パンチプレートの上面までの上下方向長さをA、前記上パンチプレートの下面から前記被載置面までの上下方向長さをB、前記上パンチプレートの下面から前記上パンチ側成形面までの上下方向長さをC、前記下パンチ側成形面から前記下パンチプレートの上面までの上下方向長さをDとしたとき、A+B≧C+D(式1)を満足することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載したダイセットは、請求項2に記載したダイセットにおいて、前記上パンチと前記下パンチとで成形される成形品のうち、前記上パンチ側成形面と前記下パンチ側成形面とで成形される部分の、プレス成形時における上下方向長さをLとしたとき、A+B≦C+D+L(式2)を満足することを特徴とする。
本発明のダイセットによれば、上パンチプレートに下パンチプレートに向かって延在するガイドピンが取り付けられており、下パンチプレートの上面には、該ガイドピンと対面する位置に固定ストッパーが配置されているので、固定ストッパーの上部とガイドピンの下部とを当接させて、ガイドピンを固定ストッパー上に載置することができる。さらに、固定ストッパーは、上パンチプレートに取り付けられている上パンチと下パンチプレートに取り付けられている下パンチとが干渉しないように、上パンチプレートと上パンチとを保持する。さらに、上パンチプレートに取り付けられているガイドピンは、上パンチプレートと下パンチプレートとの間に配置されているダイスの位置決め孔に挿通されて上パンチプレートを下パンチプレートに対して位置決めするものである。したがって、ガイドピンを固定ストッパーに載置した状態では、上パンチプレートは下パンチプレートに対して位置決めされ、かつ上パンチと下パンチとが干渉しない状態でダイセットが保持される。このような構成によれば、上パンチを上パンチプレートに取り付ける際に、まずガイドピンをパンチ挿通孔に挿通して上パンチプレートを位置決めした状態で固定ストッパーにより保持し、その状態で上パンチプレートに上パンチを取り付けることで、クレーン等の懸架手段を用いることなく、上パンチの取り付け及び位置決めを行うことができる。そのため、より安全にダイセットの組み立て作業を行うことが可能となる。また、固定ストッパーは、シリンダのように作動媒体を用いて上パンチプレートを保持するものではく、自身の剛性により上パンチプレートを保持するものであるので、信頼性も高い。また、上パンチプレートに上パンチが取り付けられている状態で、固定ストッパーにガイドピンを載置すると、下パンチと上パンチとが互いに干渉しない状態でダイセットを保管することができる。
また、請求項2に記載したような本発明のダイセットの構造によれば、上記式2を満足するので、上パンチプレートに上パンチを取り付けた状態で、上パンチプレートをガイドピンを介して固定ストッパーにより保持すると、上パンチと下パンチとの間に隙間が形成されるか、あるいは上パンチと下パンチとが互いに干渉しない程度に当接することになる。したがって、クレーン等の懸架手段を使用しなくても、上パンチと下パンチとが互いに干渉せず、かつ互いに位置決めされた状態で、ダイセットを保管したり移動させたりすることができる。
さらに、請求項3に記載した本発明の構成によれば、上記式3を満足するために、上パンチと下パンチとで製品(成形品)を狭持したときに、ガイドピンと固定ストッパーとの間に隙間が形成されるか、ガイドピンと固定ストッパーとが互いに干渉しない程度に当接することになる。したがって、ダイセットの保管状態のまま該ダイセットをプレス機械に取り付け、その状態でプレス成形を行うことが可能な構成となっている。そのため、ストッパー等をダイセットから取り外す必要がなく、ダイセットのプレス機械への取り付け作業がより簡便となる。さらに、固定ストッパーが予め下パンチプレートに固定されていてもプレス成形が可能であるので、ストッパー排除忘れによる装置の破損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態のダイセットの一例を示す模式図である。図1に示すダイセット1は、下パンチプレート2と、該下パンチプレート2に取り付けられる下パンチ6と、下パンチプレート2と対向して配置され、下パンチプレート2に対して接近・離間可能な上パンチプレート3と、該上パンチプレート3に下パンチ6と対向して取り付けられる上パンチ5と、該上パンチ5の下端部と下パンチ6の上端部とが挿通されるパンチ挿通孔4aを有するダイス4と、を有する。下パンチプレート2は下パンチ6に対して相対移動しない固定のパンチプレートである。また、上パンチ5は成形品を成形する上パンチ側成形面5aを有し、下パンチ6は、該下パンチ6の上パンチ側成形面5aの上下方向直下に形成され、該上パンチ側成形面5aとともに成形品を成形する下パンチ側成形面6aを有する。
さらに、上パンチプレート3の下面3aには下パンチプレート2に向かって延在する複数のガイドピン7が取り付けされており、このガイドピン7は、ダイス4に該ガイドピン7に対応して形成されている複数の位置決め孔4bにそれぞれ貫通されている。これにより、下パンチプレート2に取り付けされる下パンチ6に対して上パンチプレート3に取り付けされる上パンチ5が位置決めされるようになっている。ここで、ダイス4は図示しないダイスプレートにより、上パンチプレート3と下パンチプレート2との間で保持されており、該ダイスプレートをシリンダで上下方向に移動させることで、ダイス4を上パンチ5と下パンチ6との間で上下移動させることができる。
さらに、下パンチプレート2の上面2aには、上パンチプレート3から延在する複数のガイドピン7の下端部と対面する位置にそれぞれ複数の固定ストッパー8が固定されている。固定ストッパー8は、その上にガイドピン7を載置するものであり、具体的には、その載置面8aにガイドピン7の被載置面7aを当接させることにより、ガイドピン7を載置するものである。固定ストッパー8としては、該固定ストッパー8上にガイドピン7を介して上パンチプレート3を保持した際に、該固定ストッパー8に変形が生じない程度の剛性を有するものを使用することができる。具体的には、一般的な鉄系構造用部材により構成されるものを使用することができるが、十分な剛性を有するものであれば、樹脂や非鉄金属等により構成されるものを使用することもできる。
また、固定ストッパー8は、ガイドピン7を該固定ストッパー上に載置したときに、上パンチプレート3、上パンチ5及びガイドピン7の重心が安定するように、下パンチプレート2の上面に複数配置されている。具体的には複数の固定ストッパー8を、下パンチプレート2の上面内において所定間隔以上それぞれ離間させて配置するのがよい。図1に示す本実施形態のダイセット7においては、下パンチプレート2の上面2aの外周側に複数の固定ストッパー8が所定間隔以上隔てて設けられており、特に下パンチプレート2の上面2aの4隅に設けられている。このように、固定ストッパー8を下パンチプレート2の上面2aに複数設るようにしているので、固定ストッパー8に載置されるガイドピン7や、ダイス4に形成されるパンチ挿通孔4aも、上パンチプレート3やダイス4に、その面内で所定間隔以上それぞれ離間されるかたちで設けられている。
ここで、載置面8aから下パンチプレート2の上面2aまでの上下方向長さをA、上パンチプレート3の下面3aから被載置面7aまでの上下方向長さをB、上パンチプレート3の下面3aから上パンチ側成形面5aまでの上下方向長さをC、下パンチ側成形面6aから下パンチプレート2の上面2aまでの上下方向長さをDとしたとき、A+B≧C+Dを満足するように、それぞれの上下方向長さが設定されている。これによれば、上パンチプレート3に上パンチ5が取り付けられている状態で、上パンチプレート3に取り付けられているガイドピン7を下パンチプレート2に固定されている固定ストッパー8上に載置すると、下パンチプレート2に保持されている下パンチ6と上パンチ5との間に隙間15が形成される。したがって、この固定ストッパー8にガイドピン7が載置される状態においては、上パンチ5と下パンチ6との干渉が回避されることになる。
さらに、下パンチプレート2の上面2aに予め固定ストッパー8が固定されているため、上パンチ5と下パンチ6との干渉を防止する目的で、別途ストッパーを上パンチプレート3と下パンチプレート2との間に配置する必要がない。また、本構成によれば、固定ストッパー8は下パンチプレート2の上面2aのガイドピン7と対面する位置に配置され、上パンチプレート3を固定ストッパー8とガイドピン7との当接により保持しているので、ガイドピン7も固定ストッパー8とともにストッパーとしての機能を果たすようになっている。そのため、本実施形態のダイセット1においては、ガイドピン7をストッパーの一方として機能させることができるので、ダイセット1の形状がコンパクトとなる。
次に、本実施形態の使用形態について説明する。図2は、本実施形態のダイセット1を用いたプレス成形工程、特に粉末プレス成形工程における、該ダイセット1の形態を示すものである。まず、図示しない補助シリンダにより、ダイス4(ダイス本体とダイスホルダとを含む)を図の位置にまで移動させる。これにより、ダイス4に形成されているパンチ挿通孔4aに下パンチ6の上部の一部が挿通している形態となる。この段階において、ダイス4のパンチ挿通孔4aと下パンチ6とにより凹部が形成される。この凹部がキャビティの一部を構成する。ダイス4と下パンチ6とによりキャビティの一部が形成されれば、そのキャビティに粉末材料を充填し、該キャビティに充填されている粉末材料を下パンチ6と上パンチ5とにより加圧することで、粉末成形品を得ることができる。
このとき、本実施形態のダイセット1においては、上パンチ5と下パンチ6とで成形される成形品のうち、上パンチ側成形面5aと下パンチ側成形面6aとで成形される部分の、プレス成形時における上下方向長さをLとしたとき、A+B≦C+D+Lを満足するように、それぞれの上下方向長さが設定されている。これによれば、本実施形態のダイセット1を使用して製品のプレス成形を行うと、プレス成形時にはガイドピン7の被載置面7aと固定ストッパー8の載置面8aとの間に必ず隙間が形成されることになる。そのため、固定ストッパー8が下パンチプレート2の上面2aに固定されたままプレス成形を行うことができる。したがって、本実施形態のダイセット1においては、プレス機器に該ダイセット1を、上パンチ5と下パンチとが干渉しない保存状態のまま取り付けても、その状態のままプレス成形を行うことができるため、ストッパーの除去忘れに基づくプレス機器の破損を防止することができる。
次に、本発明のダイセット1の分解工程及び組み立て工程について、図3〜図7を用いて説明する。図3〜図7に示される例においては、下パンチ6として第1下パンチ6bと第2下パンチ6cとを有するダイセット1の分解・組み立て工程について説明している。図3、図4は、ダイセット1の分解工程を説明するものである。まず図3(a)において、上パンチ5が上パンチプレート3に取り付けられている状態で上パンチプレート3をクレーン9によりダイセット1から外し、上パンチプレート3を保持箇所に保持させた後に上パンチプレート3から上パンチ5を取り外す。次に、図3(b)において、ダイセット1からダイス4を取り外し、図3(c)において、下パンチプレート2から第1下パンチ6bを取り外す。ダイス4はダイスホルダ10に保持されており、このダイスホルダ10からダイス4本体のみを取り外すようになっている。ダイスホルダ10は図示しない補助シリンダにより上下動可能になっている。ここでは、ダイス4本体とダイスホルダ10とを含めて本発明に係るダイスとしている。次に、図4(a)において、下パンチプレート2から第2下パンチ6cを取り外す。最後に、図4(b)において、コア11をダイセット1から取り外す。この状態で、さらに上パンチ5が外された上パンチプレート3のガイドピン7をダイスホルダ10に形成された位置決め孔4bに挿通させることで、上パンチプレート3を保持することができる。なお、本実施形態においては、上パンチプレート3は、上パンチ5と下パンチ6とが干渉しない状態で固定ストッパー8により保持されているので、その状態で上パンチ5を上パンチプレート3から取り外し、その後上パンチプレート3をダイセット3から排除するようにしてもよい。これによれば、上パンチ5の取り外し時に上パンチプレート3をクレーンで懸架する必要がないので、より安全に作業することができる。
図5〜図7は、本実施形態のダイセット1の組み立て工程について説明するものである。まず、図5(a)において、ダイセット1に保持されている上パンチプレート3をクレーン9によりダイセット1より取り外す。ダイセット1から取り外した上パンチプレート3は作業に影響が及ばない箇所にクレーン9で待機させておいてもよいし、所定の載置箇所に載置しておくようにしてもよい。
次に、図5(b)において、コア11をダイセット1に取り付け、図6(a)において、下パンチプレート2に第2下パンチ6cを取り付け、図6(b)において、下パンチプレート2に第1下パンチ6bを取り付ける。このとき、上パンチプレート3は作業には影響が及ばない箇所に配置されているため、作業の安全性は確保されている。
続いて、図6(c)において、図示しない補助シリンダにより上下位置が調整されているダイスホルダ10に、ダイス4を取り付ける。このとき、予め下パンチプレート2に取り付けられている下パンチ6a、6bを、ダイス4に形成されているパンチ挿通孔4aに貫通させることで、容易にダイス4を下パンチ6a、6bに対して位置決めすることができる。
次に、図7(a)において、下パンチ6a、6bにより位置決めされたダイス4が保持されているダイスホルダ10を補助シリンダにより上方に移動させる。具体的には、ダイス4に形成されているパンチ挿通孔4aに、下パンチ6a、6bが一部進入するようにして、パンチ挿通孔4aと下パンチとにより上パンチ5を保持するための凹部が形成されるようにする。その状態で、ダイス4と下パンチとにより形成された凹部に上パンチ5を進入させて、上パンチ5を保持する。このように、上パンチ5をダイス4に保持した状態で、上パンチプレート3のガイドピン7をダイスホルダ10に形成されている位置決め孔4bに挿通させ、クレーン9等の懸架手段を用いて、該ガイドピン7を下パンチプレート2に固定されている固定ストッパー8上に載置する。このとき、上パンチプレート3に上パンチ5は取り付けられておらず、互いに上下方向に相対移動できるようになっている。最後に、図7(b)において、上パンチプレート3に上パンチ5を取り付ける。
このような取り付け方法においては、固定ストッパー8によりガイドピン7が載置されている状態では、クレーン等の懸架手段によらず上パンチプレート3を保持することができるため、上パンチプレート3に上パンチ5を取り付ける際には、クレーン等の懸架手段により上パンチプレート3を懸架し続ける必要がなく、上パンチ5の取り付け時における作業の安全性を確保することができる。さらに、上パンチ5は、ダイス4に形成されているパンチ挿通孔4aに保持された状態で上パンチプレート3に取り付けられるようになっており、ダイス4あるいは下パンチ6a、6bに対して位置決めされた状態で上パンチプレート3に取り付けられることになる。そのため、上パンチプレート3への上パンチ5の取り付け時における位置決めの煩雑さを解消することができる。
以上、本発明のダイセットについて、実施の形態を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。特にプレス成形工程として粉末成形工程を例示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、その他のプレス成形工程においても採用することができる。また、本実施形態においては、補助シリンダによりダイスあるいはダイスホルダが上下方向に移動するような、いわゆるウイズドロアル方式のダイセット構造に関して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ダイスあるいはダイスホルダが上下方向において固定されるその他の方式のダイセット構造であってもよい。
1 ダイセット
2 下パンチプレート
3 上パンチプレート
4 ダイス
5 上パンチ
6 下パンチ
7 ガイドピン
8 固定ストッパー
2 下パンチプレート
3 上パンチプレート
4 ダイス
5 上パンチ
6 下パンチ
7 ガイドピン
8 固定ストッパー
Claims (3)
- 下パンチプレートと、
該下パンチプレートに取り付けられる下パンチと、
前記下パンチプレートと対向して、該下パンチプレートに対し接近・離間可能に配置される上パンチプレートと、
前記上パンチプレートに前記下パンチに対向して取り付けられる上パンチと、
前記上パンチプレートに前記下パンチプレートの上面に向かって延在する形で固定されるガイドピンと、
前記下パンチプレートと前記上パンチプレートとの間に配置されるとともに、前記下パンチの上端部と前記上パンチの下端部とを挿通するパンチ挿通孔、及び前記ガイドピンを挿通し前記上パンチプレートを前記下パンチプレートに対して位置決めする位置決め孔を有するダイスと、
前記下パンチプレートの上面の前記ガイドピンと対面する位置に固定され、前記ガイドピンを載置することで、前記上パンチと前記下パンチとが干渉しないように、前記上パンチプレートを保持する固定ストッパーと、
を有することを特徴とするダイセット。 - 前記上パンチは、成形品を成形する上パンチ側成形面を有し、前記下パンチは、成形品を成形するともに前記上パンチ側成形面の上下方向直下に形成される下パンチ側成形面を有し、前記固定ストッパーは、前記ガイドピンを載置したときに該ガイドピンと当接する載置面を有し、前記ガイドピンは、前記固定ストッパーに載置されたときに該固定ストッパーの前記載置面に当接する被載置面を有し、
前記載置面から前記下パンチプレートの上面までの上下方向長さをA、前記上パンチプレートの下面から前記被載置面までの上下方向長さをB、前記上パンチプレートの下面から前記上パンチ側成形面までの上下方向長さをC、前記下パンチ側成形面から前記下パンチプレートの上面までの上下方向長さをDとしたとき、A+B≧C+Dを満足することを特徴とする請求項1に記載のダイセット。 - 前記上パンチと前記下パンチとで成形される成形品のうち、前記上パンチ側成形面と前記下パンチ側成形面とで成形される部分の、プレス成形時における上下方向長さをLとしたとき、A+B≦C+D+Lを満足することを特徴とする請求項2に記載のダイセット。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105252809A (zh) * | 2015-11-10 | 2016-01-20 | 北京京城环保股份有限公司 | 一种散料固化成型模具及散料固化成型方法 |
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-
2005
- 2005-02-25 JP JP2005051516A patent/JP2006231382A/ja active Pending
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