JP2006229818A - 立体画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の視点の画像を表示する際、元の画像データの視点数と表示する視点数に応じて明るさの調整をすることにより、立体画像をより見やすく表示する。
【解決手段】複数視点の入力画像データに基づき立体画像を表示する手段を備え、入力データを画像と3次元制御情報とに分離する分離手段と、画像データ復号手段、3次元制御情報を解析し、垂直方向の視点数、水平方向の視点数、画像縦横比、代表画像情報とを含む情報を取得する3次元制御情報解析手段、画像データ復号手段の出力と3次元制御情報解析手段のうちの前記水平方向の視点数、画像縦横比、代表画像情報とが入力される表示画像作成手段、表示画像作成手段の出力と水平方向の視点数とが入力される明るさ調整手段、明るさ調整手段により調整される表示制御情報を入力する表示手段、表示画像作成手段、明るさ調整手段、表示手段とを制御する制御手段を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体画像表示装置に関し、特に多視点立体画像を表示するための表示画像表示装置に関する。
従来から、3次元画像を表示する様々な方法が提案されている。その中でも一般的に用いられているのは、両眼視差を利用する「2眼式」と呼ばれる方法である。これは、両眼視差を持った左眼用画像と右眼用画像とを用意し、それぞれ独立に左右の眼に投影することにより立体視を行う方法である。2眼式の代表的な方式として、フィールドシーケンシャル方式やパララクスバリア方式が提案されている。
図13は、フィールドシーケンシャル方式の概念図である。図13に示すように、フィールドシーケンシャル方式13では、左眼画像13−1、13−3、…と、右眼画像13−2、13−4、…とが垂直方向に1画素おきに交互に配置されており、左眼画像の表示と右眼画像の表示とが交互に切り替えられて表示される。左眼画像13−1、13−3、…および右眼画像13−2、13−4、…は、通常の2次元表示の場合と比べて、垂直解像度が1/2になっている。観察者は、ディスプレイの切り替え周期に同期して開閉するシャッタ式のメガネを着用する。ここで使用されるシャッタは、左眼画像が表示されている時は左眼側が開いて右眼側が閉じ、右眼画像が表示されている時は左眼側が閉じて右眼側が開く。このようにすることにより、左眼画像は左眼のみで、右眼画像は右眼のみで観察されるため、立体視が可能となる。
図14は、パララクスバリア方式の概念図である。図14(A)は、視差が生じる原理を示す図である。一方、図14(B)は、パララクスバリア方式で表示される画面を示す図である。図14(A)に示すように、図14(B)に示す左眼画像と右眼画像とが水平方向1画素おきに交互にならんで配置された画像204を画像表示パネル200に表示し、同一視点の画素の間隔よりも狭い間隔でスリットを持つパララクスバリア201を画像表示パネル200の前面に置くことにより、左眼画像は左眼202だけで、右眼画像は右眼203だけで観察することになり、立体視が可能になる。
以上の方式では、2次元画像の表示も可能である。例えば、フィールドシーケンシャル方式では、観察者がメガネをはずすことにより、パララクスバリア方式や下記特許文献1の方式では、スリットの開口率を最大にすることにより、2次元画像を表示することができる。
また、特許文献1では、遮光のためのスリット表示用LCD、画像表示用LCD、バックライト照明の順で配置し、スリットを通して異なる視点の画像をそれぞれ、観察者の左目もしくは右目のある位置に集光させることにより、立体画像を表示する方法が開示されている。
この方式では、LCD上に表示されるスリットのパターンを変更することにより、任意の複数の視点の3次元画像を表示する。この際、バックライト照明と観察者との間にスリットが設置されるが、このスリットの遮光部の面積は表示する視点の数に比例して大きくなる。このため、3次元部分画像と2次元部分画像とが混在する表示を行う際に、各部分画像の明るさが一定とならない、或いは、3次元画像表示と2次元画像表示とを切り換えた際に画面の明るさが変化してしまうという問題がある。この問題を解決するために、表示の際の視点数に応じてバックライト照明を減光したり、画像データの輝度の取りうる範囲を変更したり、スリット全体の透過率を調整したりして、明るさを一定に保つ方法が開示されている。
特開平9−73049号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、複数の視点の画像を表示する際に、画像全体に対して明るさの調整を行なうため、画像内に含まれる各視点の画像の間の明るさの違いが存在する場合に、明るさの調整後にその違いが強調されてしまい、立体画像として見づらくなり、観察者の目が疲れてしまうという問題があった。
さらに、特許文献1では、視点の数を変えて立体表示を行なう際に、見る位置によって明るさが異なるため、観察位置によっては、各表示において明るさが異なってしまうという問題があった。例えば、2視点表示で2視点のデータを左右の眼で観察する場合と、3視点表示で最も明るい視点の画像を除いた残りの2視点を左右の眼で観察する場合とでは、明るさが違ってしまうという問題があった。
本発明は、立体画像として見やすくすることを目的とする。また、観察者の目が疲れないようにすることを目的とする。さらに、2視点表示と3視点とによる明るさの違いを少なくすることを目的とする。
本発明に係る立体画像表示装置は、立体画像データ内の視点数や表示する際の視点数のうち少なくとも一方に応じて明るさを調整すると共に、立体画像データ内の各視点の画像の明るさの違いが少なくなるよう、さらに明るさを調整することにより、複数の視点の画像の表示を行なうことを特徴とする。
すなわち、本発明の一観点によれば、複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する表示手段を備えた立体画像表示装置であって、前記表示手段に表示する視点数である第1の視点数と、前記入力画像データ内に含まれる視点数である第2の視点数と、に応じて表示の明るさを調整するための第1の補正情報を作成する第1の補正情報算出手段と、前記入力画像データ内の視点の異なる画像データ毎に明るさを調整するための第2の補正情報を作成する第2の補正情報算出手段と、作成された前記第1の補正情報と前記第2の補正情報とに基づいて入力画像データを補正する補正手段と、を有する明るさ調整手段を備えることを特徴とする立体画像表示装置が提供される。
上記装置によれば、複数の視点の画像データから構成される入力画像データを入力し、表示する視点数に応じて明るさを調整し表示することができる。この立体表示装置によれば、視点数N(Nは1以上の整数)で適切な明るさになるように作成された入力画像データを、N以外の視点数の画像データに変換して表示する場合、元の画像データの視点数と表示する視点数に応じて明るさの調整をすることにより、立体画像をより見やすく表示することができる。
本発明の他の観点によれば、複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する表示手段を備えた立体画像表示装置であって、前記入力画像データを画像データと3次元制御情報とに分離する分離手段と、前記画像データを復号する画像データ復号手段と、前記3次元制御情報を解析し、垂直方向の視点数と、水平方向の視点数と、画像縦横比と、代表画像情報と、を含む情報を取得する3次元制御情報解析手段と、該画像データ復号手段の出力と前記3次元制御情報解析手段のうちの前記水平方向の視点数と、画像縦横比と、代表画像情報とが入力される表示画像作成手段と、該表示画像作成手段の出力と前記水平方向の視点数とが入力される明るさ調整手段と、該明るさ調整手段により調整される表示制御情報を入力する表示手段と、前記表示画像作成手段と、前記明るさ調整手段と、前記表示手段と、を制御する制御手段とを有することを特徴とする立体画像表示装置が提供される。
本発明の別の観点によれば、複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する立体画像表示方法であって、水平方向の視点数N1と、表示視点数N2と、が入力されたか否かを判定するステップと、両方が入力されたと判定された場合に、前記N1と前記N2とが等しいか否かを判定するステップと、前記N1と前記N2とが等しいと判定された場合に、補正は行なわずに入力画像データがそのまま出力画像データとして出力し、N1がN2より大きいと判定した場合は、前記N1と前記N2との違いに基づいて、前記入力画像データの各画素の輝度値に加算するための少なくとも一つ以上の補正値を求めるステップと、該補正値により明るさを調整し、調整後の明るさで立体画像を表示するステップとを有することを特徴とする立体画像表示方法が提供される。
本発明の立体表示装置によれば、視点数N(Nは1以上の整数)で適切な明るさになるように作成された入力画像データを、N以外の視点数の画像データに変換して表示する場合、元の画像データの視点数と表示する視点数に応じて明るさの調整をすることにより、立体画像をより見やすく表示することができる。
また、複数の範囲の輝度の値を持つ画素ごとに異なる明るさの調整を行なうため、局所領域ごとに、かつ、画素の輝度の値に応じた、細かい明るさの調整が可能である。
さらに、本発明の立体表示装置によれば、明るさの調整の際に、視点ごとの画像データの画素の輝度値の平均を求め、代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で、他の視点の画像の画素の輝度値の平均を割ったものを重み付けとして、補正値に反映することにより、各視点の画像データの明るさが均等になるように調整されるため、より見やすい立体表示が可能となる。
加えて、この際、代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で割ったものを重み付けとして、補正値に反映するため、同じ画像データを用いて表示する視点数が異なった場合であっても、一定の明るさで、表示することができるという利点がある。
以下、本発明の実施の形態による立体画像表示装置について図面を参照しつつ説明を行う。以下では、3Dを3次元または立体とし、2Dを2次元とし、立体画像を3D画像とし、通常の2次元画像を2D画像として説明を行なう。
図1は、本発明の第1の実施の形態による立体画像表示装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図1に示すように、本実施の形態による立体画像表示装置1は、3D画像データを入力とし、3D画像を表示する装置である。立体画像表示装置1は、3D画像データから画像データと3D制御情報とを分離する分離手段2と、3D制御情報を解析する3D制御情報解析手段3と、画像データを復号する画像データ復号手段4と、表示画像を作成する表示画像作成手段5と、明るさを調整する明るさ調整手段6と、各部を制御する制御手段7と、画像を表示する表示手段8と、を有している。
ここで、3D画像データは、画像データと3D制御情報とを有して構成されたデータである。上記各手段に関する詳細な説明は後述する。まず、3D画像データと3D制御情報とに関して説明を行なう。
図2は、3D画像データの一構成例を示す図である。図2に示すように、3D画像データは、ヘッダ11と画像データ12とから構成されており、ヘッダ11内に3D制御情報11aが含まれている。ヘッダ11の例としては、EXIF(Exchangeable Image File Format)ヘッダや、AVI(Audio Video Interleaved),ASF(Advanced Streaming Format)、WMV(Windows Media Video)、MP4などのファイルフォーマットのヘッダなどが挙げられる。また、画像データの例としては、未圧縮の画像データや、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やMPEG(Moving Picture Experts Group)などの圧縮方式で圧縮された圧縮画像データが挙げられる。3D制御情報11aは、3D画像データ内の画像データ12の構成に関する情報、3D画像を表示する際に表示を制御するための情報を含む。
図3は、3D制御情報11aの一例を示す図である。図3に示すように、3D制御情報11aは、水平方向及び垂直方向の視点の数12a、12bと、画像縦横比12cと、代表画像情報12dと、を含んだ構成を有している。ここで、水平方向及び垂直方向の視点の数12a、12bとは、3D画像データ内に含まれる視点の異なる画像データの数の情報を示す。また、画像縦横比12cとは、画像データ12の垂直方向の拡大縮小率を水平方向の拡大縮小率で割った値を表記した情報を示す。また、代表画像情報12dは、2D表示を行うときに、どの視点の画像データを選択するかに関する情報を含む。
図4及び図5は、3D画像データ内の画像データの一例について説明するための図である。例えば、図4(b)は、水平方向の視点の数が2、垂直方向の視点の数が1、画像縦横比が1の場合の画像データの例であり、図4(a)のような2つの視点の画像データ15a、15bを、図4(b)のように左右に並べて(15a、15b)、一枚の画像データとしたものが、3D画像データ内の画像データとなる。例えば、図4(d)は、水平方向の視点の数が2、垂直方向の視点の数が1、画像縦横比が2のときの画像データの例であり、図4(c)のような水平に2分の1に縮小された2つの視点の画像データを、図4(d)のように左右に並べて一枚の画像データとしたものが、3D画像データ内の画像データとなる。
例えば、図5は、水平方向の視点の数が4、垂直方向の視点の数が2、画像縦横比が1の場合の画像データの例であり、8つの視点18−1〜18−8までの画像データを、番号1から8のように視点順に左上から右下に並べて一枚の画像データとしたものである。これが、3D画像データ内の画像データとなる。
次に、立体画像表示装置1と、立体画像表示装置1内の各手段の動作について、図面を参照しつつ説明を行なう。まず、立体画像表示装置1に3D画像データが入力される。分離手段2は、入力された3D画像データを、ヘッダ及びそのヘッダに含まれる3D制御情報、画像データに分離して出力する。入力された3D画像データは、分離手段2に入力され、3D制御情報及びヘッダ、画像データにそれぞれ分離されて出力される。この3D制御情報は、3D制御情報解析手段3に、ヘッダと画像データは、画像データ復号手段4にそれぞれ入力される。
3D制御情報解析手段3は、入力された3D制御情報の解析を行い、解析された情報を出力する。ここで、垂直方向の視点数は1とする。解析された情報のうち、水平方向の視点N1と、画像縦横比F、代表画像情報が出力される。水平方向の視点数N1及び、画像縦横比F、代表画像情報が、表示画像作成手段5に、水平方向の視点数N1が明るさ調整手段6に、それぞれ入力される。
画像データ復号手段4は、入力された圧縮画像データを画像データであれば復号し、画像データでなければそのまま出力する手段であり、公知の復号手段と同じであるため説明は省略する。ここでは、入力された画像データは圧縮画像データとし、画像データ復号手段4は、この圧縮画像データから一枚の画像データを復号し、出力する。
制御手段7は、表示手段8で表示する画像の表示視点数を制御し、かつ、その際の表示視点数を出力する手段である。制御手段7は、表示視点数N2を出力する。表示画像作成手段5は、入力された画像データと、水平方向の視点数N1と、画像縦横比Fと、表示視点数N2と、代表画像情報と、から表示用画像を作成し、出力する手段である。表示画像作成手段5に、画像データと、水平方向の視点数N1と、画像縦横比Fと、表示視点数N2と、代表画像情報と、が入力される。ここで、N1=n、N2=mとする(n,mは1以上の整数である。)。
また、以下の説明では、表示画像作成手段5において、複数の視点の画像データを含む画像データを水平方向に縮小拡大する場合、同じ視点の画像データのみを、視点ごとにそれぞれ同じ率だけ縮小拡大するものとする。
図6、図7は、水平方向の視点数n>表示視点数mの場合における表示画像作成手段5が作成する出力画像データについて示す図である。図6の最上段の図は、表示画像作成手段5に入力された入力画像データの構成例を示す図である。この画像6−1は、I1からInまでのn個の視点の画像データから構成されており、各視点の画像データをIp(pは、1≦p≦nの整数であり、画像データの左上端から右下端にかけてラスタスキャンした際の各視点の画像データの番号を示す)とする。まず、表示画像作成手段5は、入力画像データから、図6の中段の図に示すように、連続する視点の画像データをm視点分つまりI1〜Imまでを抜き出す。この際、抜き出す視点の画像データは、連続した視点の画像データであれば、どの位置から抜き出してもよいが、代表画像情報が示す視点の画像データが含まれるように抜き出す。
その後、抜き出した画像データから、図6下段に示すように、水平方向にn/m倍に拡大した画像データを作成する。さらに、この画像データを水平方向にF/n倍の大きさにサイズを変更し、新たに画像データを作成する。
図7は、上記手順により作成された画像データに並び替えを行って作成した出力画像データについて説明するための図である。図7(a)は、並び替え前の画像データ7−1を示す図である。それぞれ視点毎に、並び替え前の画像データを縦の短冊状に水平方向にk分割する(kは1以上の整数)。この各短冊に相当する画像データを短冊データIjk(jは、1≦j≦mの整数であり、画像データの左端から並ぶ視点画像の視点番号を示す。また、kは各視点画像データの水平方向の分割数を示す)で表す。このように分割された縦の短冊を並び替え、出力画像データを作成する。図7(b)は、並び替え後の画像データ7−2を示す図である。まず、各視点の画像データの最も左側に存在する短冊データから、I11、I21、…、Ij1の順で並び替える。同様にして、各視点の画像データの最も右にある短冊データIjkまで順にすべて並び替えていき、並び替えた画像データを出力画像データとして出力する。
次にn<mの場合について説明する。図8は、n<mの場合における表示画像作成手段5(図1)が作成する出力画像データを示す図である。図8の上段の図は、表示画像作成手段に入力された入力画像データ8−1を示す図である。この画像8−1は、n個の視点の画像データから構成されており、各視点の画像データをIp(pは、1≦p≦nの整数であり、画像データの左端から並ぶ視点画像の視点番号を示す。)とする。表示画像作成手段は、入力画像データ8−1から、連続する視点の画像データをn視点分、つまりI1からInまでをそのまま抜き出した後、さらに、補間により作成した残りの(m−n)視点分のデータを追加して、図8の中段に示す画像データ8−2を作成する。ここで補間の方法は、例えば、既にある視点の画像から、画像内にある各オブジェクトの構造を解析し、異なる視点からみた画像を作成する方法でもよい。また、補間の方法は公知のいかなる方法であっても良い。また、補間ができない場合は、補完対象の領域に黒い画像を挿入し、非表示エリアとしてもよい。
このように視点を補間した図8中段の画像データに対して、図8下段に示すように、水平方向にn/m倍に縮小した画像データを作成する。さらに、この画像データを、水平方向にF/n倍の大きさにサイズを変更した画像データを作成し、並び替えを行なった画像を出力画像とする。このときの並び替えはn>mの場合に説明した方法と同様とする。
最後にn=mの場合は、図示しないが、表示画像作成手段は、入力画像データに対し、並べ替えのみを行なった画像を出力画像として出力する。このときの並び替えもn>mの場合に説明した方法と同様である。また、出力画像として出力するととともに、出力した画像のうちいずれの視点の画像が代表画像情報で示された視点の画像かを示す画像位置情報を出力する。明るさ調整手段6(図1)は、入力された水平方向の視点数及び表示手段8(図1)で表示する画像の表示視点数、視点数毎の画像データの輝度の総和、各総和の比を用いて算出した輝度への補正値、同じく入力された画像データの各画素の輝度に対して加えることにより、輝度を補正した画像データを出力する。
図9は、図1に示す明るさ調整手段6の構成例を示す機能ブロック図である。図9に示すように、明るさ調整手段6は、水平方向の視点数N1と、表示視点数N2と、画像位置情報と、画像データと、を入力とし、基準補正情報算出手段9−1と、スイッチ9−2と、修正補正情報算出手段9−3と、補正手段9−4と、を有している。
次に、図面とフローチャートとを用いて、図9に示す明るさ調整手段6を構成する各手段が、入力された画像データの各画素の輝度に対して補正を行なう際の動作の流れについて説明する。
図10は、明るさ調整手段6の動作の流れを示すフローチャート図である。図10に示すように、処理が開始されると、まず、ステップS1において、明るさ調整手段6の電源投入時やリセット時に、明るさ調整手段6を制御する制御部が、スイッチ9−2を操作して、端子10aと10bとが接続された状態とし、ステップS2に進む。判定ステップS2において、基準補正情報算出手段9−1は、水平方向の視点数N1と、表示視点数N2と、が入力されたか否かを判定し、両方が入力されたと判定した場合は(YES)、判定ステップS3に進み、そうでない場合は(NO)判定ステップS2に戻る。
判定ステップS3において、基準補正情報算出手段9−1は、N1とN2とが等しいか否かを判定し、等しいと判定した場合は(YES)ステップS4へ進み、そうでない場合は(NO)ステップS5へ進む。ステップS4において、基準補正情報算出手段9−1は、スイッチ9−2の端子10aと10cとをつなぐようスイッチ10を操作する。この際、補正は行なわれず、入力画像データがそのまま出力画像データとして出力される(状態a)。
次いで、ステップS5において、基準補正情報算出手段9−1は、スイッチ9−2の端子10aと10bとをつなぐようにスイッチ9−2を操作し、判定ステップS6に進む。判定ステップS6において、基準補正情報算出手段9−1は、N1がN2より大きいか否かを判定し、大きいと判定した場合は(YES)ステップS7へ進み、そうでない場合は(NO)ステップS8へ進む。ステップS7において、基準補正情報算出手段9−1は、視点数N1と表示視点数N2とから、基準の補正情報(以下、「基準補正情報」と称する。)を作成し、補正手段9−4に出力し、ステップS9に進む。
ここで補正情報とは、入力画像データの各画素の輝度値に加算するための少なくとも一つ以上の補正値と、その補正値を適用する輝度レベル(0から255までの値)との組み合わせで表される補正パターンの情報と、補正情報に含まれる補正パターンの総数とを示す。例えば、ステップS7で算出される補正情報の例を表1に示す。
Figure 2006229818
表1において、このときの補正情報は、補正パターンの総数Aが3とする。この場合、補正パターン1は、例えば、「0から50(=輝度レベルL1)までの画素の輝度値に対して、―5(=補正値 D1)減算することを意味する情報」であり、補正パターン2は、「51から200(=輝度レベルL2)までの画素の輝度値に対して、―10(=補正値 D2)減算することを意味する情報」であり、補正パターン3は、「201から255(=輝度レベルL3)までの画素の輝度値に対して、―20(=補正値 D3)減算することを意味する情報」となる。
このときの各補正値Di(iは整数、1≦i≦A)の算出方法について説明する。補正値Diは下記の式1から算出することができる。
Di = di + {(N2 − N1) × αi + N2 × βi} (1)
ここで、diは補正パターンiの補正値の基本値であり、α、βは重み係数である。例えば、d1=7、N1=4、N2=2、α1=0.5、β1=0.5とした場合、D1は−5となる。同様に、d2=12、N1=4、N2=2、α2=0.5、β2=0.5とした場合は、D2は−10となる。同様に、d3=22、N1=4、N2=2、α3=0.5、β3=0.5とした場合、D3は−20となる。上記の補正値の計算式は一例であり、「元の画像の水平方向の視点数N1と、実際に表示する表示視点数N2との視点数の差」と、「表示視点数N2」とのそれぞれに対して、異なる重み付けを行うような式であれば、これ以外の式も適用可能である。
また、補正値D1の値は定数であっても良いし、「元の画像の水平方向の視点数N1と、実際に表示する表示視点数N2との視点数の差」と、「表示視点数N2」の2つの値を入力として、これらの値に対応する補正値D1を出力するようなテーブルをあらかじめ用意しておき、このテーブルから補正値D1を決定してもよい。
Figure 2006229818
表2は、補正情報の別の構成例を示す表である。例えば、表2に示すように、補正パターンの総数Aを2とし、補正値 D1=0、D2=−20と設定してもよい(D2はd2=22、N1=4、N2=2、α2=0.5、β2=0.5として(1)式より求めることができる。)。この場合、入力画像データの画素の輝度値が200以下の画素には、補正を行なわないことを意味する。
Figure 2006229818
表3は、補正情報のさらに別の構成例を示す表である。表3に示すように、補正パターンの総数Aを1とし、補正値 D1=−5(このときのD1は表1のD1と同様にして求める)と設定してもよい。
表3の場合には、入力画像データの画素の輝度値が50以下の画素に対してのみ、補正を行なうことを意味し、そうでない画素には補正を行なわないことを意味する。従って、上記のように補正パターンの総数Aを1にする、或いは、補正値に“0”を設定することにより、特定の部分にのみ補正をかけることが可能となる。特定な部分とは、例えば、画像データ内において最初から明るい部分(輝度の高い部分)や、暗い部分(輝度の低い部分)などに対してのみ補正を行うことがを意味する。
本実施の形態による立体表示装置1が備える表示手段8は、従来例で説明したパララクスバリア方式と同様に、光を遮光するスリットを表示するスリット表示用LCDを、画像を表示するLCDの前面(又は背面)に設置することにより、視点の異なる画像を表示する表示手段である。この場合、複数の視点の画像を表示するには、各スリットの開口部の間隔が大きくなるようなスリットパターンをスリット表示用LCDに表示させれば良いが、このようにすると、光を遮光する遮光部の面積が大きくなることを意味する。この際、遮光部の面積が大きくなるのに比例して表示する画像の明るさは弱くなる。このことを予め考慮し、例えばN1の視点数で表示する表示装置に適した明るさになるように3D画像データが作成されていた場合、N1より小さい値であるN2の視点数で表示すると、明るさが明るくなりすぎるという問題がある。しかしながら、上記のようにして表示する画像データの輝度に対して、視点数N1とN2との違いに応じて算出された補正値を加算し明るさを調整することより、適切な明るさで立体画像を表示することができる。
図10のステップS9において、表示視点数情報N2と、画像位置情報、画像データが、修正補正情報算出手段9−3に入力されると、修正補正情報算出手段9−3は、入力された画像データから各視点の画像データの輝度の平均値Ra(aは整数。1≦a≦N2)を求め、ステップS10に進む。
ステップS10において、修正補正情報算出手段9−3は、各視点の画像データの輝度の平均値のうち、画像位置情報が示す視点の平均値で全ての平均値を割った値qa(aは整数。1≦a≦N2)を修正補正情報として作成する。このときの修正補正情報は、画像位置情報が示す視点の画像データの明るさを1とした場合の、他の各視点の画像データの明るさの比に相当する。また、この際、輝度の平均の代わりに輝度の値の総和、又は輝度の値の最大値を用いても良い。ステップS10で作成した修正補正情報と、表示視点数情報N2を出力し、ステップS11に進み、ステップS8で作成された基準修正補正情報とステップ10で修正された修正補正情報とに基づいて、輝度を補正する。
ステップS4からは、ステップS12に進み状態a)輝度補正をせずに入力画像データをそのまま出力する。ステップS11からは、ステップS13に進み、状態b)入力画像データが暗くなるように補正して出力するか、ステップS14に進み、状態c)入力画像データを明るくなるように補正して出力する。
以下に、ステップS11における補正手段9−4の処理についてフローチャート図を用いて説明する。図11は、ステップS11における補正手段9−4の動作の流れを示すフローチャート図である。図11に示すように、まず、ステップS12において、表示視点数情報N2と、画像データと、基準補正情報と、修正補正情報と、が補正手段9−4(図9)に入力され、ステップS13に進む。ステップS13において、画像から補正対象の画素の輝度値を、左上から右下にかけて順に1画素ずつ選択し、かつ、補正情報カウントCを1に設定し、ステップS14に進む。ここで、補正情報カウントCとは、現在使用する補正値が、補正情報内の補正パターンにおいて、いくつめのものであるかを示す情報とする(Cは整数。1≦C≦A)。ステップS14において、補正情報内のC番目にある輝度レベルをバッファB1に、補正値をB2にそれぞれ代入し、判定ステップS15に進む。判定ステップS15において、補正対象画素の輝度値が輝度レベルB1以上であるか否かを判定し、B1以上であれば(YES)ステップS16に進み、B1未満であれば(NO)ステップS18に進む。ステップS16において、補正情報カウントCを1だけインクリメントし、判定ステップS17に進む。判定ステップS17において、補正情報カウントCが補正パターンの総数Aより小さいか否かが判定され、小さければ(YES)ステップS14へ戻り、そうでなければ(NO)判定ステップS20へ進む。
判定ステップS20において、補正対象画素が画像内の最後の画素か否かを判定し、最後の画像であれば(YES)補正した画像を出力して補正手段9−4の処理を終了し、そうでなければ(NO)補正処理を行なっていない残りの画素に対して補正を行なうためステップS13に戻る。
ステップS18に進んだ場合には、補正対象画素の水平方向における左端からの画素位置と表示視点数情報N2とから、どの位置の視点の画像かを求め、補正対象画素がどの視点の画像かを求める。次いで、修正補正情報から、求めた視点に対応する重み付け係数を選択し、ステップS19に進む。ステップS19において、求めた重み付け係数を補正値B2に乗算し、新しい補正値を作成する。この新しい補正値を補正対象画素の輝度値に加算し、加算した値が0より小さければ0に、255より大きければ255にクリッピングして、補正した輝度に変更した後、判定ステップS20へ進む。
以上のように、補正手段9−4は、入力画像データの明るさが暗くなるように明るさが調整された画像データを出力する(状態b)。
次に、ステップS8において、基準基準補正情報算出手段9−1は、視点数N1と表示視点数N2から基準補正情報を作成し補正手段9−4に出力し、ステップS9に進む。
このとき、ステップS8で算出される補正情報の例を表4に示す。
Figure 2006229818
このときの各補正値Diを算出するための計算式は、視点数N1>表示視点数N2であったステップS7の場合とは異なり、下記の(2)式を用いて、補正値Diを算出する。
Di = d’i ― {(N2 − N1) × γi − N2 × ηi} (2)
ここで、d‘iは補正パターンIiの補正値の基本値であり、γi、ηiは重み係数である。例えば、d’1=18、N1=2、N2=3、α1=0.5、β1=0.5とした場合、D1は20となる。同様に、d’2=8、N1=2、N2=3、α2=0.5、β2=0.5とした場合、D2は10となる。同様に、d’3=3、N1=2、N2=3、α3=0.5、β3=0.5とした場合、D3は5となる。
また、補正値Diの値は、D1で述べたように、定数であっても良いし、「元の画像の水平方向の視点数N1と、実際に表示する表示視点数N2との視点数の差」と、「表示視点数N2」との2つの値を入力として、これらの値に対応する補正値Diを出力するようなテーブルをあらかじめ用意しておき、このテーブルから補正値Diを決定してもよい。或いは、補正値Diは定数であっても良い。
ステップS7で説明したように、視点数N1の視点数で表示する表示装置に適した明るさになるように3D画像データが作成されていた場合、N1より大きい値であるN2の視点数で表示すると、スリットの遮光部の面積が大きくなり、表示する画像の明るさが暗くなる。しかし、上記のように、表示する画像データの輝度に対して補正値を加算して、明るさを強くすることより、適切な明るさで表示することが可能である。
以下、ステップS9からS11までの動作に関しては既に説明済みである重複は避ける。以上のようにして、補正手段9−4は、補正した画像データを作成し出力する。
以上のように、補正手段9−4は、入力画像データの明るさが明るくなるように明るさが調整された画像データを出力する(状態c)。
1)上述の補正値は、3D画像データの視点数N1と表示視点数N2との差分をとり、その差に合わせて作成された補正値であるため、さまざまな数の視点数をもつ3D画像データが入力された場合であっても、入力にあわせて、より細かく明るさの制御をすることにより、表示を適切な明るさで行うことが可能である。
2)また、実際に表示する視点数N2が大きくなればなるほど、スリットの遮光部の面積が大きくなり、その結果、表示が暗くなるため、N2の大きさに合わせて補正値を変更することにより、表示手段8の特性に合わせた明るさの調整を行なうことが可能である。
3)また、明るさの調整の際に、視点毎の画像データの画素の輝度値の平均を求め、代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で、他の視点の画像の画素の輝度値の平均を割ったものを重み付け値として補正値に反映することにより、各視点の画像データの明るさが均等になるように調整される。従って、より見やすい立体表示が可能となる。さらに、この際に、代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で割ったものを重み付けとして補正値に反映すると、同じ画像データを用いて表示する視点数が異なった場合であっても、一定の明るさで表示することができる。
また、複数の範囲の輝度の値を持つ画素毎に異なる明るさの調整を行なうことにより、局所的な領域毎に、画素の輝度の値に応じて、明るさを細かく調整することが可能である。
以上のようにして、明るさが調整された画像データが、表示手段8に入力される。表示手段8は、入力された画像データを、2Dもしくは3D表示する手段であり、かつ、3D表示の際、制御手段7により表示する画像の表示視点数を制御することができる手段である。
図12は、表示手段8の動作を説明するための概念図である。
図12の(A)は、表示視点数N2=2のときの表示手段8を、装置の上部から見た上面図である。例えば、表示手段8は、バックライト100と、画像表示用LCD101と、スリット表示用のLCD102と、を有して構成されている。この場合に、制御手段7がスリット表示用のLCD102を制御して、スリットの開口率や開口部分S1の周期を2視点用に設定したスリットのパターンを、スリット表示用のLCD102上に形成することにより、2つの視点の画像を表示させることができる。
図12(B)は、表示視点数N2=3のときの表示手段8を、装置の上部から見た図である。2視点のときと同様に、制御手段7がスリット表示用のLCD102を制御して、スリットの開口率や、開口部分S2の周期を3視点用に設定したスリットのパターンを、スリット表示用のLCD102上に形成することにより、3つの視点の画像を表示することができる。このようにして、表示手段8は、スリットのパターンを変えることにより、表示手段8は、表示視点数N2に合わせて表示する視点数を変更して、入力された画像データを表示することができる。
また、上記の補正手段9−4では、最終的に補正手段9−4で作成した補正値を入力画像データの画素の輝度に加算することにより、入力画像データを補正したが、この補正値を、輝度に対する重み付けの値として、入力画像データの輝度に乗算することにより補正を行なっても良い。
例えば、ステップS7で算出される補正情報の別の構成例を表5に示す。
Figure 2006229818
表5において、このときの補正情報は、補正パターンの総数Aが3、補正パターン1は、「0から50(=輝度レベルL1)までの画素の輝度値を95(=補正値 D1)%の明るさにする、つまり、0.95を乗算することを意味する情報」、補正パターン2は、51から255(=輝度レベルL2)までの画素の輝度値を90(=補正値 D2)%の明るさにする、つまり、0.9を乗算することを意味する情報」となる。
このときの各補正値Di(iは整数、1≦Ii≦A)の算出方法の例について以下に説明する。補正値Diは(3)式から算出される。
Di = 100 - di + {(N2 − N1) × αi + N2 × βi} (3)
ここで、d1は補正パターンIiの補正値の基本値であり、α、βは重み係数とする。
例えば、d1=7、N1=4、N2=2、α1=0.5、β1=0.5とした場合、D1は95となる。同様に、d2=12、N1=4、N2=2、α2=0.5、β2=0.5とした場合、D2は90となる。
このようにして、求めた補正値を、ステップS11において入力画像データ内の画素の輝度の値に修正補正情報と共に乗算することにより補正を行なってもよい。
また、上記の補正手段9−4において補正を行なう際に、視点毎の画像データからそれぞれエッジを抽出してもよい。この際、抽出の方法は、従来の方法のいずれであっても良く、例えば、2次微分処理、ハフ変換や、張法、収縮法、延長跡法を用いた方法などが挙げられる。このようにしてエッジを抽出した後、エッジと判定された場所の画素及びその周辺の画素に関しては、補正を行わないようにしてもよい。この場合、エッジと判定された画素の4近傍の画素又は8近傍の画素などを周辺の画素の例として挙げることができる。このようにすることにより、エッジ部分に対しては明るさの調整を行わずにして、エッジでの表示のぼやけの発生を防止しつつ明るさ調整を行うことができる。
また、上記補正手段9−4において輝度を補正する際に、隣り合う視点の画像データから特定領域毎に視差を求め、その視差の値によって、さらに輝度の値に補正を行なってもよい。例えば、視差抽出手段を補正手段9−4の前段に設置し、入力画像データから、隣り合う視点の画像データを抜き出し、画像マッチングなどにより、特定領域毎に視差を求め、領域毎に求めた視差を補正手段9−4に入力してもよい。この場合、特定領域の視差が立体表示した画像が表示面よりも飛び出してみえる領域であることを示す場合は、その領域の明るさがさらに強くなるように補正の値をより大きくして補正を行なってもよい。逆に引っ込んでみえる領域である場合は明るさがさらに弱くなるように補正の値をより小さくして補正を行なってもよい。
また、飛び出してみえる領域であり、かつ、補正の値が正の値の場合のみ、その領域の明るさがさらに強くなるように補正の値をより大きくして補正を行なってもよいし、引っ込んでみえる領域であり、かつ、補正の値が負の値の場合のみ、その領域の明るさがさらに弱くなるように補正の値をより小さくして補正を行なってもよい。
また、飛び出してみえる領域であり、かつ、補正の値が負の値の場合、もしくは、引っ込んでみえる領域であり、かつ、補正の値が正の値の場合には、補正を行なわないようにしてもよい。立体画像は、一般的に、手前に飛び出した画像が明るいほど飛び出し感が強く、逆に奥に引っ込んだ画像が暗いほど奥行き感が強まる。そこで、上記のように、明るさの調整を行なう際に視差を考慮に入れることにより、明るさの調整により、立体感を協調することができ、また逆に立体感が弱まることを防ぐことができるという利点がある。
以上に説明したように、本実施の形態による立体表示装置によれば、視点数N(Nは1以上の整数)で適切な明るさになるように作成された入力画像データを、N以外の視点数の画像データに変換して表示する場合に、元の画像データの視点数と表示する視点数とに応じて明るさの調整をすることにより、立体画像をより見やすく表示することができる。
また、複数の範囲の輝度の値を持つ画素毎に異なる明るさの調整を行なうため、局所領域ごとに、かつ、画素の輝度の値に応じた、細かい明るさの調整が可能である。
また、本実施の形態による立体表示装置によれば、明るさの調整の際に、視点毎の画像データの画素の輝度値の平均を求め、他の視点の画像の画素の輝度値の平均を代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で除算したものを重み付けとして、補正値に反映することにより、各視点の画像データの明るさが均等になるように調整されるため、より見やすい立体表示が可能となる。
さらに、この際に、代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均で割ったものを重み付けとして補正値に反映するため、同じ画像データを用いて表示する視点数が異なった場合であっても、一定の明るさで、表示することができるという利点がある。
本発明は、立体画像表示装置に利用可能である。
本発明の一実施の形態による立体画像表示装置の構成例を示す機能ブロック図である。 3D画像データの一構成例を示す図である。 3D制御情報の一構成例を示す図である。 3D画像データ内の画像データの一構成例を示す図である。 3D画像データ内の画像データの一構成例を示す図である。 表示画像作成手段が作成する出力画像データについて説明するための図である。 表示画像作成手段が作成する出力画像データについて説明するための図である。 表示画像作成手段が作成する出力画像データについて説明するための図である。 明るさ調整手段の構成例を示す機能ブロック図である。 明るさ調整手段の動作の流れを示すフローチャート図である。 補正手段の動作の流れを示すフローチャート図である。 図12(A)、(B)は、表示手段の動作を説明するための概念図である。 フィールドシーケンシャル方式を説明するための概念図である。 パララクスバリア方式を説明するための概念図である。
符号の説明
1 立体画像表示装置
2 分離手段
3 3D制御情報解析手段
4 画像データ復号手段
5 表示画像作成手段
6 明るさ調整手段
7 制御手段
8 表示手段
9−1 基準補正情報算出手段
9−2 スイッチ
9−3 修正補正情報算出手段
9−4 補正手段
100 バックライト
101 画像表示用LCD
102 スリット表示用LCD
200 画像表示パネル
201 パララクスバリア
202 右眼
203 左眼

Claims (11)

  1. 複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する表示手段を備えた立体画像表示装置であって、
    前記表示手段に表示する視点数である第1の視点数と、前記入力画像データ内に含まれる視点数である第2の視点数と、に応じて表示の明るさを調整するための第1の補正情報を作成する第1の補正情報算出手段と、前記入力画像データ内の視点の異なる画像データ毎に明るさを調整するための第2の補正情報を作成する第2の補正情報算出手段と、作成された前記第1の補正情報と前記第2の補正情報とに基づいて入力画像データを補正する補正手段と、を有する明るさ調整手段を備えることを特徴とする立体画像表示装置。
  2. 前記明るさ調整手段は、前記入力画像データに含まれる画素の輝度値に対して補正を行なうことにより、表示の明るさを調整する手段であることを特徴とする請求項1記載の立体画像表示装置。
  3. 前記明るさ調整手段は、前記第1の視点数と、前記第2の視点数とのうち少なくとも一方に応じて明るさを調整するとともに、さらに、前記立体画像データ内の各視点の画像の明るさの違いが少なくなる方向に明るさを調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の立体画像表示装置。
  4. 前記明るさ調整手段は、前記輝度値を複数の異なるレベルに分類し、該異なるレベルに分類された輝度値に対して、それぞれ異なる補正を行なう手段であることを特徴とする請求項2又は3に記載の立体画像表示装置。
  5. 前記複数のレベルの数が2であり、かつ、少なくとも一方のレベルに対しては補正を行なうことを特徴とする請求項4に記載の立体画像表示装置。
  6. 前記第2の補正情報算出手段は、異なる視点の画像データ毎に輝度の平均を求め、基準の視点の画像データの輝度の平均との比を求め、前記比が一定になるように輝度の値を補正するための第2の補正情報を作成する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示装置。
  7. 第2の補正情報算出手段は、前記基準の視点の画像データを、前記入力画像データ内に含まれる、いずれの視点が基準の視点であるかを示す代表画像情報から求める手段を含むことを特徴とする請求項6に記載の立体画像表示装置。
  8. それぞれの画素の輝度値を前記代表画像情報が示す視点の画像の画素の輝度値の平均により除算した値を画素に対する重み付け値として補正値に反映することを特徴とする請求項7に記載の立体画像表示装置。
  9. 複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する表示手段を備えた立体画像表示装置であって、
    前記入力画像データを画像データと3次元制御情報とに分離する分離手段と、
    前記画像データを復号する画像データ復号手段と、
    前記3次元制御情報を解析し、垂直方向の視点数と、水平方向の視点数と、画像縦横比と、代表画像情報と、を含む情報を取得する3次元制御情報解析手段と、
    該画像データ復号手段の出力と前記3次元制御情報解析手段のうちの前記水平方向の視点数と、画像縦横比と、代表画像情報とが入力される表示画像作成手段と、
    該表示画像作成手段の出力と前記水平方向の視点数とが入力される明るさ調整手段と、
    該明るさ調整手段により調整される表示制御情報を入力する表示手段と、
    前記表示画像作成手段と、前記明るさ調整手段と、前記表示手段と、を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする立体画像表示装置。
  10. 複数の視点の画像データを含む入力画像データに基づいて立体画像を表示する立体画像表示方法であって、
    水平方向の視点数N1と、表示視点数N2と、が入力されたか否かを判定するステップと、
    両方が入力されたと判定された場合に、前記N1と前記N2とが等しいか否かを判定するステップと、
    前記N1と前記N2とが等しいと判定された場合に、補正は行なわずに入力画像データがそのまま出力画像データとして出力し、N1がN2より大きいと判定した場合は、前記N1と前記N2との違いに基づいて、前記入力画像データの各画素の輝度値に加算するための少なくとも一つ以上の補正値を求めるステップと、
    該補正値により明るさを調整し、調整後の明るさで立体画像を表示するステップと
    を有することを特徴とする立体画像表示方法。
  11. 請求項10に記載のステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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