JP2006229561A - リーダライタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数のアンテナが各々の通信対象となるRFIDタグと正確に通信することができるリーダライタ装置を提供すること。
【解決手段】
本発明に係るリーダライタ装置は、同一の中心間距離Pでマトリクス状に隣接して配列されたコイルアンテナ2a〜2cと、コイルアンテナ2a〜2cを介してRFIDタグ3a〜3cに記録された情報の読み取り・書き込みを行うリーダライタモジュール102a〜102cとを備えている。
コイルアンテナ2a〜2cの直径(外形寸法)は、RFIDタグ3a〜3cがコイルアンテナ2a〜2c上に近接配置されたときのRFIDタグ3a〜3cとコイルアンテナ2a〜2cの中心との間の距離hよりも大きく、コイルアンテナ2a〜2cの中心間距離Pの4分の3よりも小さい。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リーダライタ装置に関し、特に、RFID(Radio Frequency Identification)タグ等のタグに記録された情報の読み取り及び書き込みを行うリーダライタ装置に関する。
近年、医療や薬品開発の分野において、医薬品の安全性確保を目的に、大量かつ多種類の試薬を用いて試験、研究を行う傾向にある。この場合、例えば試薬が注入された大量の試験管を個別に管理する必要性がある。従来は、全ての試験管の底面に二次元バーコードを貼り付け、スキャナーによって試験管の底面側から二次元バーコードの記録情報を一括で読み込むことにより、各試験管内の各試薬の情報管理をしていた。なお、各試験管は、試験管ラックにマトリクス状に設けられた取り付け穴に取り付けられる。
しかし、二次元バーコードは、主に各試験管のID情報を記録できるだけで、記録可能な情報量も少ない。また、二次元バーコードは一度印刷したら書き換えることが不可能であったため、後になってから、二次元バーコードの記録情報に情報を追加したり、二次元バーコードの記録情報を訂正したりすることができなかった。
また、二次元バーコード表面に付着する結露やごみが原因で、スキャナーにより二次元バーコードの記録情報を読み込むことができなくなることがあった。
このため、大量の医薬品を個々に情報管理するのに、リーダライタ装置を用いてRFIDタグに記録された情報を非接触で情報取得することができるRFIDシステムの適用が望まれていた。
従来から、近接型のRFIDタグを用いたシステムが開発されてきた。このRFIDシステムにおいては、電磁誘導の原理を利用した方法によって、リーダライタ装置とRFIDタグとが通信することが可能である。また、近接型のRFIDタグを用いる場合、リーダライタ装置から対象となるRFIDタグまでの通信距離は、0〜数十cm程度の距離である。
RFIDシステムのリーダライタ装置は、情報通信用のアンテナを有し、このアンテナを介して、通信対象となるRFIDタグと通信する。RFIDタグとしては、パッシブ型のRFIDタグが用いられる。パッシブ型のRFIDタグは、電池を内蔵せず、RFIDタグ自身のアンテナを介して、リーダライタ装置からのキャリア信号を受信し、このキャリア信号から電力供給を受ける。
このようなRFIDタグを用いたRFIDシステムの一例として、例えば、容器内で移動する動物や物品に取り付けられたRFIDタグと、容器内に隣接配置され、RFIDタグとの間で情報の送受信を行う複数のリーダと、複数のリーダからの信号を解析するデータ処理装置を具備し、RFIDタグと複数のリーダとの間で送受信される個体識別番号を含むデータとこのデータを送受信できたリーダの位置に基づいて、容器内の動物や物品の軌跡を測定する技術が記載されている(特許文献1)。
ここで、リーダライタ装置のアンテナを、同一間隔あけてマトリックス状に複数配置し、複数のRFIDタグをリーダライタ装置の各アンテナの位置に対応させて設け、RFIDタグがリーダライタ装置の各アンテナと一対一対応で各々通信する場合を想定する。
このとき、隣接するアンテナ間の距離が短く、アンテナが互いに近接している場合、相互誘導によって、リーダライタ装置のアンテナが、これに対応して配置されたRFIDタグではなく、隣接するRFIDタグと通信してしまう場合があった。
このような場合、リーダライタ装置のアンテナとRFIDタグとの通信が一対一対応とならず、リーダライタ装置は各アンテナがどのRFIDタグと通信しているのかを特定できなくなる。すなわち、試験管にRFIDタグを貼り付けた場合であれば、リーダライタ装置のアンテナと通信している特定のRFIDタグを貼り付けた試験管が、マトリクス状に配列された複数の取り付け穴のうち、どこの取り付け穴に取り付けられているのか特定できない場合があった。
また、仮にリーダライタ装置の各アンテナと複数のRFIDタグとが一対一対応で通信できたとしても、リーダライタ装置の各アンテナが同時に複数のRFIDタグと各々通信しようとした場合、リーダライタ装置の各アンテナから出力された電波が隣接するアンテナ間で互いに干渉してしまう。このため、リーダライタ装置は複数のRFIDタグ各々に記録された情報を正確に取得できない場合があった。
また、RFIDタグからの送信信号は一般に弱電力であるため、リーダライタ装置の各アンテナがRFIDタグからの送信信号を受信する際、RFIDタグからの送信信号はリーダライタ装置の互いに隣接するアンテナからの電波と干渉しやすく、リーダライタ装置は複数のRFIDタグ各々に記録された情報を正確に取得できない場合があった。
なお、電波の干渉問題を解決するための参考技術として、通信可能領域が互いに重なるように配列された複数のアンテナ装置のうち、複数のアンテナ装置上を移動するRFIDタグと通信するアンテナ装置を、複数のアンテナ装置の受信信号強度がもっとも高いものに基づいて特定することにより、RFIDタグの位置を判別する位置判別装置が記載されている(特許文献2)。
特開2002−58648号公報 特開平07−30961号公報
このように、従来のRFIDシステムでは、複数のアンテナが近接している場合に、アンテナ同士が互いに影響を及ぼすため、複数のアンテナが、各々の通信対象となるRFIDタグと正確に通信することができないという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、複数のアンテナが、各々の通信対象であるタグと正確に通信することができるリーダライタ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるリーダライタ装置は、同一の中心間距離でマトリクス状に隣接して配列された複数のコイルアンテナと、複数のコイルアンテナに各々接続され、読み取りおよび書き込み可能に情報が記録されたタグが複数のコイルアンテナ上に近接配置されたとき、複数のコイルアンテナを介して、タグに記録された情報の読み取りまたは書き込みを行う複数のリーダライタモジュールとを備え、コイルアンテナの外形寸法は、タグが複数のコイルアンテナ上に近接配置されたときのタグとアンテナの中心との間の距離よりも大きく、コイルアンテナの上記中心間距離の4分の3よりも小さいことを特徴とするものである。
このような構成にしたことにより、複数のアンテナが、通信対象であるタグと正確に通信することができる。
また、コイルアンテナの送信出力は、タグが複数のコイルアンテナ上に近接配置されたときのタグとコイルアンテナの中心との間の距離に応じて、設定されてもよい。
また、タグに記録された情報は、特に医薬品に関する情報であってもよい。
本発明によれば、複数のアンテナが、通信対象となるRFIDタグと正確に通信することができる情報認識システムを提供することができる。
発明の実施の形態.
まず、本発明に係るリーダライタ装置を含むRFIDシステムの構成について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るリーダライタ装置を含むRFIDシステムの構成を示す図である。
図1において、RFIDシステムはリーダライタ装置1、このリーダライタ装置1に接続されたパーソナルコンピュータ6およびRFIDタグ3を備えている。
リーダライタ装置1は、複数のコイルアンテナ2を有する。コイルアンテナ2は、リーダライタ装置1の上面に設けられたプリント基板101上にマトリクス状に隣接して配列されている。複数のコイルアンテナ2は、各々、同等の構造・特性を有し、円形コイル状に形成されている。また、複数のコイルアンテナ2の中心間距離は同一である。
試験管ラック4は、試験管5を取り付けるための複数の取り付け穴401を有する。複数の取り付け穴401は、プリント基板101上に配列された複数のコイルアンテナ2の位置に対応するように、同一の中心間距離でマトリクス状に設けられている。なお、図1では、例示として、3行5列にマトリクス状に設けられたものを示している。
試験管ラック4の外周面に設けられた外淵4aは、リーダライタ装置1に設けられた凹部1aに嵌合される(図1の矢印Aの方向)。
RFIDタグ3は、無線通信によって駆動する非接触ICタグである。このRFIDタグ3の一例として、ICチップ上にコイルが配設されたコイルオンチップがある。RFIDタグ3は、各試験管5の底面に装着されている。このRFIDタグ3には、ID番号等、装着された医薬品や物品を識別するための識別情報が記録されている。また、識別情報の他、血液の採取日、医薬品の成分、化学物質の種類や調合日、レンタル商品の返却期限や製造日、食品や飲料水等の賞味期限等の各種情報を、RFIDタグ3に記録することもできる。
パーソナルコンピュータ6は、例えばUSBケーブル7を用いて、リーダライタ装置1に接続されている。
パーソナルコンピュータ6にはリーダライタ装置1を制御するためのソフトウエアが予めインストールされている。パーソナルコンピュータ6の表示部6aには、図1に示されるように、例えば3行5列に整列された各RFIDタグ3に関する情報が表示される。
リーダライタ装置1は、USBケーブル7を介して入力されるパーソナルコンピュータ6からの命令信号に従い、複数のコイルアンテナ2を介してRFIDタグ3と通信を行い、RFIDタグ3に記録された情報の読み込みや書き込みを行う。なお、リーダライタ装置1への命令信号は、キーボード6bからコマンド入力される。
次に、リーダライタ装置の内部構成を図に基づいて説明する。
図2は本発明に係るリーダライタ装置の内部構成を示す模式図である。
図2では、図1で示されたマトリクス状に配列されたコイルアンテナ2およびRFIDタグ3の一部を模式的に抜き出したものを示している。
図2に示されるように、リーダライタ装置1は、複数のコイルアンテナ2a、2b、2c、リーダライタモジュール102a、102b、102c、交流/直流変換器109およびUSBハブ111を有する。
図2において、リーダライタ装置1のコイルアンテナ2a、2b、2cが中心間距離Pで配列されている。コイルアンテナ2a〜2cは円形コイル状であって、直径(外形寸法)がDであるとする。
また、RFIDタグ3a、3b、3cが、コイルアンテナ2a、2b、2cの各中心の位置に対応するように、中心間距離Pで配列されている。
また、コイルアンテナ2a、2b、2cの中心とRFIDタグ3a、3b、3cとの間の距離、すなわち通信距離はhであるとする。
リーダライタモジュール102a〜102cは、トランシーバ回路103a〜103c、電源制御回路104a〜104cおよびマイクロコントローラ105a〜105cにより構成されている。
トランシーバ回路103a〜103cは、コイルアンテナ2a〜2cからの受信信号の強度を測定できる機能を含む。電源制御回路104a〜104cは、トランシーバ回路103a〜103cによる受信信号強度の測定結果に応じて、コイルアンテナ2a〜2cへの電力供給を制御する。例えば、コイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離が近すぎて、受信信号強度が大きくなった場合には、マイクロコントローラ105a〜105cの指示により、電源制御回路104a〜104cがコイルアンテナ2a〜2cへの供給電力が小さくなるように制御する。
各トランシーバ回路103a〜103cは、共振回路106a〜106cおよびアンテナケーブル107a〜107cを介してコイルアンテナ2a〜2cに各々接続されている。共振回路106a〜106cはコイルアンテナ2a〜2cの送信周波数に対応されて設けられている。アンテナケーブル107a〜107cにはツイストペアケーブルや同軸ケーブルが用いられている。
電源制御回路104a〜104cは、直流電源ケーブル108a〜108cにより、交流/直流変換器109に接続されている。なお、紙面の関係から、図2では、電源制御回路104b、104cと交流/直流変換器109が接続されていない図となっている。また、電源制御回路104a〜104cは、交流/直流変換器109から入力される電源を、トランシーバ回路103a〜103cおよびマイクロコントローラ105a〜105cに、供給する。
交流/直流変換器109には、交流電源につながれた交流電源ケーブル120が接続されている。リーダライタモジュール102a〜102cへの電源供給は、電源が交流電源ケーブル120、交流/直流変換器109および直流電源ケーブル108a〜108cを介して、電源制御回路104a〜104cに供給されることにより行われる。
各トランシーバ回路105a〜105cとパーソナルコンピュータ6は、USBケーブル110、USBハブ111およびUSBケーブル112a〜112cを介して接続されている。パーソナルコンピュータ6とリーダライタ装置1との間の命令信号のやり取りや情報伝送は、USBケーブル110、USBハブ111およびUSBケーブル112a〜112cを介して行われる。
なお、リーダライタモジュール102a〜102cへの電源供給は、パーソナルコンピュータ6に入力される電源をUSBケーブル110、USBハブ111およびUSBケーブル112a〜112cを介して、トランシーバ回路105a〜105cに供給することにより行ってもよい。
RFIDタグ3a〜3cとコイルアンテナ2a〜2cは、図2に示されるように、相互インダクタンスM〜M11によりそれぞれ磁気結合されている。
ここで、発明者は実験を試み、コイルアンテナ2a〜2cが、各々の通信対象となるRFIDタグ3a〜3cとの間で正確な通信が行えるためには、コイルアンテナ2a〜2cのコイル直径Dを、コイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離(通信距離)hよりも大きく、コイルアンテナ2a〜2cの中心間距離Pの4分の3よりも小さく設定する必要があることをはじめて見出した。
このように設定する必要性について、アンテナ2aの垂直放射磁界分布図およびリーダライタ装置の誤認識率−コイルアンテナの直径D/コイルアンテナの中心間距離Pの関係を示す図を用いて、詳細に説明する。
図3は、アンテナの垂直放射磁界分布を示す概略図である。
図4は、リーダライタ装置の誤認識率−コイルアンテナの直径D/コイルアンテナの中心間距離Pの関係を示す図である。
図3(a)において、紙面に表されたX−Z面は、図2に示されたコイルアンテナ2aおよび2bの中心線を含み、図1に示されたプリント基板101の表面に対して垂直な面で切断したときの断面を示すものである。
図3(b)は、コイルアンテナの一般的な磁界の方向を説明する図である。
図3(b)において、コイルアンテナ2aに、紙面上反時計まわりに電流iが流れているとすると、図に示されるように、Zの方向にHzの大きさの磁界が生じる。具体的に磁界領域を図3(a)の断面図に示すと、コイルアンテナ2aに生じる磁界は、HやHに示されるような指向性を有した分布を形成する。
このように形成された磁界分布の特徴として、図3(a)に示されたHの磁界分布が、コイルアンテナ2aとRFIDタグ3aとが通信可能となる限界であるとすると、このときのコイルアンテナ2aの中心における磁界分布のZ方向の限界距離hmaxはアンテナ2aの直径Dと略同一寸法となり、コイルアンテナ2aの中心とRFIDタグ3aとの間の距離hは、少なくとも限界距離hmaxよりも小さく設定される必要がある。
従って、コイルアンテナ2aの直径Dはhmaxと略同一寸法であることから、コイルアンテナ2aの直径Dを、コイルアンテナ2aの中心とRFIDタグ3aとの間の距離(通信距離)hよりも大きく設定する必要がある。
なお、図3(a)で示されるように、X軸に対する角度θが20°〜30°の範囲であるとき、著しく磁界分布のZ方向の限界距離が小さくなる傾向にある。
次に、図4に示されたリーダライタ装置の誤認識率−コイルアンテナの直径D/コイルアンテナの中心間距離Pの関係を示す図について、説明する。
図4において、縦軸はリーダライタ装置1の誤認識率を示しており、横軸はコイルアンテナの中心間距離Pに対するコイルアンテナの直径Dの大きさD/Pを示している。
例えば、図2に示されたリーダライタ装置1のコイルアンテナ2aは本来コイルアンテナ2aに対応するRFIDタグ3aと一対一対応に通信する必要があるが、誤ってコイルアンテナ2aが本来の通信対象ではないRFIDタグ3bと通信した場合のリーダライタ装置の認識誤り率を、D/Pを変動させながら測定した。
また、図2で示されたコイルアンテナ2a〜2cの磁界限界距離hmaxに対するコイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離(通信距離)hの比h/hmaxを0.5として測定した。
測定の結果、図4に示されるような結果が得られた。図4によれば、誤認識率を0%とするには、D/Pを約0.75以下とする必要があることがわかった。
以上のように、実験の結果、コイルアンテナ2a〜2cが、各々通信対象となるRFIDタグ3a〜3cとの間で正確な通信が行えるためには、コイルアンテナ2a〜2cのコイル直径(外形寸法)Dを、コイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離(通信距離)hよりも大きく、コイルアンテナ2a〜2cの中心間距離Pの4分の3よりも小さく設定する必要があることが判明した。
次に、図1及び図2を用いて、本発明に係るRFIDシステムの動作について説明する。
図2において、交流電源ケーブル120、交流/直流変換器109および直流電源ケーブル108a〜108cを介して、リーダライタモジュール102a〜102cに電源供給がされる。なお、リーダライタモジュール102a〜102cは、USBケーブル110、USBハブ111およびUSBケーブル112a〜112cを介して電源供給を受けてもよい。
次に、パーソナルコンピュータ6を用いて、RFIDタグ3a〜3bの記録情報に対して読み込みまたは書き込みを行わせる命令信号を入力する。パーソナルコンピュータ6から入力された命令信号は、USBケーブル110、USBハブ111およびUSBケーブル112a〜112cを介して、リーダライタ装置1のマイクロコントローラ105a〜105cへ出力される。
次に、マイクロコントローラ105a〜105cは、パーソナルコンピュータ6により入力された命令信号に従い、トランシーバ回路103a〜103c、アンテナケーブル107a〜107cおよび共振回路106a〜106cを介して、コイルアンテナ2a〜2cを制御する。
次に、各コイルアンテナ2a〜2cは、各RFIDタグ3a〜3cと通信を確立し、各リーダライタモジュール102a〜102cは各RFIDタグ3a〜3cの記録情報に読み込みまたは書き込みを行う。この際、RFIDタグ3a〜3cは、コイルアンテナ2a〜2cからのキャリア信号から電源供給を受ける。
このとき、コイルアンテナ2a〜2cのコイル直径(外形寸法)Dを、コイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離(通信距離)hよりも大きく、コイルアンテナ2a〜2cの中心間距離Pの4分の3よりも小さく設定するようにしたので、隣接するコイルアンテナ2a〜2b間で互いに電波の干渉を生じることもなく、複数のコイルアンテナ2a〜2cが各々の通信対象となるRFIDタグ3a〜3cと正確に通信することができる。すなわち、コイルアンテナ2aはRFIDタグ3aと、コイルアンテナ2bはRFIDタグ3bと、コイルアンテナ2cはRFIDタグ3cと、それぞれの間で正確な通信が確立されている。
また、コイルアンテナ2a〜2cおよびRFIDタグ3a〜3c間の通信が確立した後、トランシーバ回路103a〜103cは、アンテナ2a〜2cからの受信信号の強度を測定する。そして、電源制御回路104a〜104cは、トランシーバ回路103a〜103cによる受信信号強度の測定結果に応じて、アンテナ2a〜2cへの電力供給を制御する。たとえば、受信信号強度が大きいときには、電源制御回路104a〜104cは、マイクロコントローラ105a〜105cの指示に従い、アンテナ2a〜2cへの供給電力を小さくなるように制御する。
なお、一般にコイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離が大きければ大きいほど、トランシーバ回路103a〜103cによる受信信号強度は小さくなるので、コイルアンテナ2a〜2cの中心とRFIDタグ3a〜3cとの間の距離に応じて、電源制御回路104a〜104cは、アンテナ2a〜2cへの供給電力を制御する。
このような制御により、各コイルアンテナ2a〜2cからの輻射を制限することができる。その結果、各コイルアンテナ2a〜2c間相互の干渉をより低減することができ、複数のコイルアンテナ2a〜2cが各々の通信対象となるRFIDタグ3a〜3cと正確に通信することができる。また、更に、各コイルアンテナ2a〜2cとこれに対応された各RFIDタグ3との間の通信速度をより速くすることができ、通信時間の短縮も図れる。
また、コイルアンテナ2a〜2cとRFIDタグ3a〜3cとの間の距離hが短い場合、コイルアンテナ2a〜2cとRFIDタグ3a〜3cとの結合係数が大きくなり、RFIDタグ3a〜3cに大きな電力が供給されてしまい、RFIDタグ3a〜3cが発熱し高温になる場合がある。しかし、本発明では電源制御回路104a〜104cによりRFIDタグ3a〜3cへの供給電力を制御できるようにしたので、RFIDタグ3a〜3cが発熱し高温になることを防止することができる。この結果、RFIDタグ3a〜3cの高温化により試験管やこれに注入された試薬までもが高温となり、試験管に変形が生じ、試薬が変質してしまうことを防止できる。
なお、コイルアンテナ2aが正方形状に形成されていた場合には、正方形の一辺の長さ(外形寸法)を、コイルアンテナ2aの中心とRFIDタグ3aとの間の距離hよりも大きく、コイルアンテナ2a〜2cの中心間距離Pの4分の3よりも小さく設定する必要がある。
本発明に係るリーダライタ装置を含むRFIDシステムの構成を示す図である。 本発明に係るリーダライタ装置の内部構成を示す模式図である。 アンテナの垂直放射磁界分布を示す概略図である。 リーダライタ装置の誤認識率−コイルアンテナの直径D/コイルアンテナの中心間距離Pの関係を示す図である。
符号の説明
1 リーダライタ装置
101 プリント基板
102a〜102c リーダライタモジュール
103a〜103c トランシーバ回路
104a〜104c 電源制御回路
105a〜105c マイクロコントローラ
106a〜106c 共振回路
107a〜107c アンテナケーブル
108a〜108c 直流電源ケーブル
109 交流/直流変換器
110 USBケーブル
111 USBハブ
112a〜112c USBケーブル
2、2a〜2c コイルアンテナ
3、3a〜3c RFIDタグ
4 試験管ラック
5 試験管
6 パーソナルコンピュータ。

Claims (3)

  1. 同一の中心間距離でマトリクス状に隣接して配列された複数のコイルアンテナと、上記複数のコイルアンテナに各々接続され、読み取りおよび書き込み可能に情報が記録されたタグが上記複数のコイルアンテナ上に近接配置されたとき、上記複数のコイルアンテナを介して、上記タグに記録された情報の読み取りまたは書き込みを行う複数のリーダライタモジュールとを備え、
    上記コイルアンテナの外形寸法は、上記タグが上記複数のコイルアンテナ上に近接配置されたときの上記タグと上記コイルアンテナの中心との間の距離よりも大きく、上記コイルアンテナの上記中心間距離の4分の3よりも小さいことを特徴とするリーダライタ装置。
  2. 上記コイルアンテナの送信出力は、上記タグが上記複数のコイルアンテナ上に近接配置されたときの上記タグと上記コイルアンテナの中心との間の距離に応じて、設定されることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ装置。
  3. 上記タグに記録された上記情報は、医薬品に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載のリーダライタ装置。
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