JP2006229078A - 固体撮像装置、その製造方法及びカメラ - Google Patents

固体撮像装置、その製造方法及びカメラ Download PDF

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雄一 稲葉
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Abstract

【課題】 耐久性に優れたカラーフィルタを備えた固体撮像装置を提供する。
【解決手段】 複数の画素が配列されてなる固体撮像装置において、屈折率を異にすると共に光学膜厚を同じくする2種類の誘電体層を交互に積層されてなるλ/4多層膜にてスペーサ層を挟んた多層膜干渉フィルタ106を画素毎に所定波長の入射光を透過させるカラーフィルタとして用いる。そして、当該多層膜干渉フィルタ106の主面のうち、青色光を透過させるべき領域に穴部108を設ける。この場合において、穴部108の内径は波長λよりも小さい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置、その製造方法及びカメラに関し、特に、固体撮像装置が備えるカラーフィルタが透過させる光の帯域幅を拡大する技術に関する。
近年、デジタルカメラや携帯電話機等、固体撮像装置の適用範囲が爆発的に拡大しつつある。図11は、従来技術に係る固体撮像装置の構成を示す図である。図11に示されるように、固体撮像装置9は2次元配列された単位画素901の各行を垂直シフトレジスタ902により選択し、その行信号を水平シフトレジスタ903により選択して、画素毎のカラー信号を出力アンプ904から出力する。なお、固体撮像装置9は駆動回路905にて垂直シフトレジスタ902、水平シフトレジスタ903及び出力アンプ904を駆動する。
図12は固体撮像装置9の画素部分を示す断面図である。図12に示されるように、固体撮像装置9の画素部分はN型半導体層1001上にP型半導体層1002、層間絶縁膜1004、有機顔料タイプのカラーフィルタ1006及び集光レンズ1007を順次積層した構成を採っている。なお、P型半導体1002の層間絶縁膜1004側にはフォトダイオード1003が形成されており、層間絶縁膜1004中には遮光膜1005が形成されている。
固体撮像装置9に入射した光は集光レンズ1007にて集光され、カラーフィルタ1006にて特定の色に分光された後、フォトダイオード1003に入射する(例えば、非特許文献1参照。)。
「固体撮像素子の基礎」日本理工出版会、安藤・菰淵著、映像情報メディア学会編、1999年12月発行、p.183−188。
しかしながら、固体撮像装置の適用範囲としては車載用カメラも検討されており、かかる場合には固体撮像装置の耐久性が重要となる。すなわち、車載用カメラは直射日光や高温に曝される可能性が高く、かかる環境においても正常動作と長寿命を確保する必要があるからである。
これに対して、従来技術に係る固体撮像装置はカラーフィルタに有機顔料を用いており、直射日光や高温に曝されると変形したり、変質したりするため、正常動作と長寿命を確保することができない。
本発明は、上記のような問題に鑑みて為されたものであって、耐久性に優れたカラーフィルタを備えた固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体撮像装置は、複数の画素が配列されてなる固体撮像装置であって、λ/4多層膜にてスペーサ層を挟んでなり、画素毎に所定波長の入射光を透過させる多層膜干渉フィルタと、透過した入射光を光電変換する光電変換手段と、を備え、多層膜干渉フィルタの主面のうち、一つの画素に対応する部分に、複数の穴部又は溝部が設けられており、穴部の内径又は溝部の幅は波長λよりも小さいことを特徴とする。
このようにすれば、多層膜干渉フィルタは有機フィルタよりも高い耐久性を有するので、耐久性に優れたカラーフィルタを備えた固体撮像装置を提供することができる。
また、多層膜干渉フィルタにおいては透過させるべき光の波長に関わらずλ/4多層膜の膜厚を同じにする方が製造上有利であるところ、このような構成をとると、例えば、青色光の透過帯域幅が狭くなり感度が低下するといった弊害が生じる。このような問題に対して、多層膜干渉フィルタは専ら青色の光を分光する青色フィルタ部分を備え、穴部又は溝部は青色フィルタ部分に設ければ、青色光の透過帯域幅を拡張して固体撮像装置の感度を向上させることができる。
また、本発明に係る固体撮像装置は、多層膜干渉フィルタは画素毎に異なる色の光を透過させ、穴部又は溝部は、それが設けられた部分が透過させるべき光の色毎に異なる周期で周期的に配設されていることを特徴とする。このようにすれば、透過させるべき光の色に関わらず穴部又は溝部の周期を一定にした場合と比較して、色ごとに最適な透過帯域幅を実現することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置は、穴部又は溝部は多層膜干渉フィルタの光が入射する側の主面に形成されていることを特徴とする。このようにすれば、穴部又は溝部を設けるための半導体プロセスを簡略化して、固体撮像装置の製造コストを低減し、かつ工期を短縮することができる。
また、穴部又は溝部は多層膜干渉フィルタの主面から誘電体層の数にして2層分又は3層分の深さを有することを特徴とする。このようにすれば、多層膜干渉フィルタの分光能力を確保しつつ、透過帯域幅を拡張することができる。
また、穴部又は溝部は、多層膜干渉フィルタの主面において1つの画素に対応する領域の一部のみに形成されていることを特徴とする。このようにすれば、穴部又は溝部を有する領域と有しない領域とは相異なる透過帯域幅を有し、両領域の透過光が1つの光電変換手段に入射するので、さらに透過帯域幅を拡張することができる。
また、穴部又は溝部は、格子状に配設されていることを特徴とする。このようにすれば、光の入射方向に依らずほぼ一定の分光特性を確保することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、多層膜干渉フィルタを備えた固体撮像装置の製造方法であって、多層膜干渉フィルタの主面にレジストを形成する工程と、多層膜干渉フィルタの最上層から数えて2層目の誘電体層をエッチングストッパとして、多層膜干渉フィルタの最上層の誘電体層をエッチングする工程と、多層膜干渉フィルタの最上層から数えて3層目の誘電体層をエッチングストッパとして、多層膜干渉フィルタの2層目の誘電体層をエッチングする工程と、を含むことを特徴とする。このようにすれば、本発明に係る固体撮像装置を製造するための工数を低減し工期を短縮することができる。
また、本発明に係るカメラは、複数の画素が2次元配列されてなる固体撮像装置であって、λ/4多層膜にてスペーサ層を挟んでなり、画素毎に入射光を分光する多層膜干渉フィルタと、分光された入射光を光電変換する光電変換手段と、を備え、多層膜干渉フィルタの主面のうち、一つの画素に対応する部分に、複数の穴部又は溝部が設けられており、穴部の内径又は溝部の幅は波長λよりも小さい固体撮像装置を備えることを特徴とする。このようにすれば、より高い色の再現性を有する画像を得ることができる。
以下、本発明に係る固体撮像装置及びその製造方法の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1] 固体撮像装置の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の画素部分を示す断面図である。図1に示されるように、固体撮像装置1は、N型半導体層101上にP型半導体層102、層間絶縁膜104、多層膜干渉フィルタ106及び集光レンズ107が順次積層されてなる。なお、P型半導体層102の層間絶縁膜104側にはN型不純物がイオン注入されてなるフォトダイオード103が画素毎に形成されている。隣り合うフォトダイオード103の間にはP型半導体層が介在しており、これを素子分離領域という。
また、層間絶縁膜104中には遮光膜105が形成されている。個々のフォトダイオード103と集光レンズ107とは対応関係にあり、遮光膜105は集光レンズ107を透過した光が対応関係に無いフォトダイオード103に入射するのを防ぐ。
多層膜干渉フィルタ106は所定の波長λの1/4に略等しい光学膜厚を有し、屈折率を異にする2種類の誘電体層、すなわち、高屈折率層としての二酸化チタン(TiO2)層と低屈折率層としての二酸化シリコン(SiO2)層とを8層、4組だけ交互に積層したλ/4多層膜にてスペーサ層を挟んだ構造を備えている。スペーサ層は透過させるべき光の波長に応じた光学膜厚を有している。ここで、光学膜厚とは、物理膜厚に屈折率を乗じて得られる指数を意味する。
図1から分かるように、多層膜干渉フィルタ106構造の物理膜厚は透過させる光の波長域毎に異なっており、赤色領域、緑色領域及び青色領域のそれぞれについて622nm、542nm、562nmである。
本実施の形態においては、多層膜干渉フィルタ106のうち青色を検出するフォトダイオード103に入射する光を透過させる部分の集光レンズ107側には井戸のような穴部108が複数形成されている。すなわち、穴部108の側面は多層膜干渉フィルタの主面に直交している。また、穴部108は集光レンズ側から数えて第3層目までを貫通しており、その底には第4層目が露出している。
図2は、固体撮像装置の一画素分の平面図である。図2において、丸印は多層膜干渉フィルタ106に設けられた穴部108を示す。また、円形領域201は集光レンズ107が配設される位置を示し、矩形領域202はフォトダイオード103の位置に相当する。図2に示されるように、穴部108は直角格子状に配列されている。円形領域201内において、平面視した場合における穴部108の面積と穴部108以外の面積の比率は概ね1:1であって、内径は約100nmである。青色光の波長は概ね400nmから500nmであり、穴部108の内径は波長λよりも小さい。
[2] 穴部と分光特性の関係
次に、多層膜干渉フィルタに設けられた穴部と分光特性との関係について説明する。
(1) 穴部の深さと分光特性との関係
図3は、穴部の内径と間隔とが共に100nmである場合について、多層膜干渉フィルタの青色光を透過させる部分の分光特性を穴部の深さ毎に示すグラフである。図3において、穴部の深さは穴部が貫通する層数で示されている。また、グラフの縦軸は透過率を示し、横軸は波長を示す。なお、当該分光特性は、有限領域時間差分法(FDTD method: finite difference time domain method)を用いて算出されたものであって、多層膜干渉フィルタを構成するλ/4多層膜の層数は8層、4組、設定中心波長λは530nmで、多層膜干渉フィルタの主面に対して光が垂直に入射した場合に関するグラフである。
図3に示されるように、穴部の深さが1層から3層へと深くなるにつれて、透過光の帯域幅が拡大する。そして、穴部の深さが4層を超えると、多層膜干渉フィルタの分光能力が徐々に低下し、穴部の深さが6層を超えると波長域に関わらず入射光を透過させるようになる。
このため、本実施の形態においては穴部108が貫通する層数を3層として、多層膜干渉フィルタ106の分光能力を確保しつつ、透過帯域幅の拡大を図っている。
図4は、多層膜干渉フィルタ106に穴部108を設けた場合の分光特性と、設けない場合の分光特性とを示すグラフである。図4において、グラフ400は穴部108を設けた場合の青色光透過領域の分光特性を示し、グラフ401は穴部108を設けない場合の青色光透過領域の分光特性を示す。また、グラフ402、403はそれぞれ緑色透過領域及び赤色透過領域の分光特性を示す。図4に示されるように、穴部108を設けることによって青色透過領域の帯域幅が短波長側に拡大される。
(2) 穴部の割合と分光特性との関係
次に、多層膜干渉フィルタを平面視したときに穴部が占める面積比と分光特性との関係について説明する。
図5は、穴部の内径が180nmで穴部の間隔が20nmである場合について、穴部の深さと透過率との関係を示すグラフである。図5に示されるように、この場合には、穴部の深さが2層と3層とでは分光特性はほとんど変わらない。また、穴部の深さが4層以上では分光能力が失われる。
図6は、穴部の内径が20nmで穴部の間隔が180nmである場合について、穴部の深さと透過率との関係を示すグラフである。この場合には、図6に示されるように、穴部の深さが7層でも分光能力を有する一方、深くなるに連れて長波長の光を透過させるようになるので、青色光のみを透過させるという目的にはそぐわない。
穴部の深さが3層の場合について透過帯域幅を比較すると、穴部の内径と間隔とが共に100nmの場合が最も広く、穴部の内径が180nmの場合がこれに続き、穴部の内径が20nmの場合が最も狭い。従って、穴部の内径と間隔とを概ね同じような大きさにすれば望ましい分光特性を得ることができる。
[3] 多層膜干渉フィルタ106の製造方法
次に、多層膜干渉フィルタ106の製造方法について説明する。図5は多層膜干渉フィルタ106を製造する諸工程を示す図である。図5において、多層膜干渉フィルタ106の製造工程は(a)から(f)へと進む。また、N型半導体層101、P型半導体層102、フォトダイオード103及び遮光膜105は図示を省略した。
まず、層間絶縁膜104上に、高周波(RF)スパッタ装置を用いて、二酸化シリコン層501、503と二酸化チタン層502、504とを交互に積層したλ/4多層膜を形成し、更に、二酸化チタン層504上に二酸化シリコンからなるスペーサ層505を形成する(図5(a))。
次に、透過させるべき波長域に応じた膜厚にスペーサ層505をエッチングする。すなわち、スペーサ層505上にレジスト506を形成し、スペーサ層505の赤色光を透過させるべき部分をエッチングする(図5(b))。レジスト506を除去した後、更に、スペーサ層505上にレジスト507を形成し、スペーサ層505の緑色光を透過させる部分をエッチングする(図5(c))。
このスペーサ層505のエッチングに際しては、例えば、ウエハ一面にレジストを塗布し、露光前ベーク(プリベーク)の後、ステッパなどの露光装置によって露光を行い、レジスト現像、および最終ベーク(ポストベーク)によって、レジスト506や507を形成する。その後、4フッ化メタン(CF4)系のエッチングガスを用いて、物理的にスペーサ層505のエッチングを行う。
次に、高周波(RF)スパッタ装置を用いて、二酸化チタン層508、510と二酸化シリコン層509、511とを交互に積層したλ/4多層膜を形成する(図5(d))。そして、二酸化シリコン層511の青色光を透過させるべき領域にレジスト512を形成する。レジスト512を形成するには、例えば、上述のような方法によれば良い。
レジスタ512を形成した後、4フッ化メタン系のエッチングガスを用いて、ガス流量40sccm、圧力0.05Torr,RFパワー200Wのエッチング条件のもとで、二酸化シリコン層511をエッチングし、塩素系のエッチングガスを用いて、ガス流量60sccm、圧力0.05Torr,RFパワー150Wのエッチング条件のもとで、二酸化チタン層510をエッチングする。再び、4フッ化メタン系のエッチングガスを用いて二酸化シリコン層509をエッチングした後、レジスト512を除去する。このようにして、穴部108が形成される(図5(f))。
[4] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1) 上記実施の形態においては、高屈折率層の材料として二酸化チタンをい用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
すなわち、高屈折率層の材料として、二酸化チタンに代えて、窒化シリコン(Si34)や三酸化二タンタル(Ta23)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)等、他の材料を用いても良い。また、低屈折率層の材料についても二酸化シリコン以外の材料を用いても良い。多層膜干渉フィルタに用いる材料の如何に関わらず本発明の効果を得ることができる。
(2) 上記実施の形態においては、専ら多層膜干渉フィルタ106の青色光を透過させるべき領域に穴部を設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしても良い。
図8は、本変形例に係る多層膜干渉フィルタの形状を2種類示す断面図である。まず、図8(a)には、赤色、緑色及び青色のそれぞれ穴部を設けた多層膜干渉フィルタが示されている。多層膜干渉フィルタに穴部を設けることによって得られる効果は透過させるべき光の波長域によって異なるので、透過させるべき光の波長に応じて穴部の内径や深さ、穴部以外の部分との面積比を調整する必要がある。
この場合において、上記実施の形態にて説明した製造方法を用いれば、レジストパターンを変化させることによって穴部の位置や形状を異ならせることができる。このようにすれば、領域毎により適切な帯域幅の光を透過させることができる。
次に、図8(b)には、青色領域の一部にのみ穴部を設けた多層膜干渉フィルタが示されている。このようにすれば、青色領域の穴部を設けた領域と設けなかった領域とで分光特性を異ならせることができるので、透過させるべき光の帯域幅を更に拡大することができる。
なお、穴部を一部に設けるのは青色領域のみ限定されないのは言うまでも無く、他の領域においても同様に、一部分にのみ穴部を設けることによって同様の効果を得ることができる。また、穴部の有無によってのみならず、ひとつの領域に設ける穴部の形状を異ならせることによっても同様の効果を得ることができる。
この他、穴部を直角格子状に配置する代わりに六角格子状に配置しても良い。また、穴部の分布は均一でなくとも良く。一端から他端に向かって段階的に穴部の分布の粗密が遷移するとしても良い。このようにしても透過帯域幅を拡大することができる。また、穴部を設ける箇所は集光レンズ側の主面に限られず、フォトダイオード側に穴部を設けても良い。
図9は、本変形例に係る穴部の配置を示す図であって、図9(a)は穴部が六角格子状に配置されている多層膜干渉フィルタを示す平面図であり、図9(b)は穴部の分布が画素中央ほど密で、画素周辺へと向かうに連れて疎になる多層膜干渉フィルタを示す平面図である。また、図9(c)はフォトダイオード側の主面に穴部を設けた多層膜干渉フィルタを示す断面図である。
また、穴部の形状は円筒状が好適であるが、多角柱状とする場合には角数が多い方が望ましい。
また、穴部に代えて溝部を設けても良い。すなわち、溝部の幅が透過すべき光の波長よりも小さい溝部を複数、多層膜干渉フィルタの主面上に平行に形成しても良い。また、穴部と溝部とを併用しても良い。
(3) 上記実施の形態においては、専らλ/4多層膜が8層である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、8層に代えて4層や12層、16層、或いはそれ以上等、8層以外の層数のλ/4多層膜を用いても良い。
また、スペーサ層にはλ/4多層膜の高屈折率層と同じ材料を用いても良いし、低屈折率層と同じ材料を用いても良い。また、λ/4多層膜を構成する何れの層の材料とも異なる材料を用いても良い。
(4) 上記実施の形態においては特に言及しなかったが、本発明をカメラに適用すれば以下のような効果が得られる。図10は、本変形例に係るカメラの主要な構成を示すブロック図である。図10に示されるように、デジタルカメラ8はレンズ801、固体撮像素子802、色信号合成部803、映像信号作成部804及び素子駆動部805を備えている。
レンズ801はデジタルカメラ8に入射した光を固体撮像装置802の撮像領域上に結像させる。固体撮像装置802は入射光を光電変換して色信号を生成する。素子駆動部805は固体撮像装置802から色信号を取り出す。色信号合成部803は固体撮像装置802から受け付けた色信号に色シェーディングを施す。映像信号作成部804は色信号合成部803にて色シェーディングを施された色信号からカラー映像信号を生成する。カラー映像信号は最終的にカラー画像データとして記録媒体に記録される。
この場合において、上述のように、固体撮像装置802が備える多層膜干渉フィルタに穴部を設ければ、多層膜干渉フィルタの分光特性を改善することができるので、デジタルカメラ8はより忠実に色を再現することができる。
本発明に係る固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法及びカメラは、固体撮像装置が備えるカラーフィルタが透過させる光の帯域幅を拡大して、より忠実に色を再現する技術として有用である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の画素部分を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る固体撮像装置の一画素分の平面図である。 8層のλ/4多層膜からなる多層膜干渉フィルタの青色光を透過させる部分の分光特性を穴部の深さ毎に示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る多層膜干渉フィルタ106に穴部108を設けた場合の分光特性と、設けない場合の分光特性とを示すグラフである。 穴部の内径が180nmで穴部の間隔が20nmである場合について、穴部の深さと透過率との関係を示すグラフである。 穴部の内径が20nmで穴部の間隔が180nmである場合について、穴部の深さと透過率との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る多層膜干渉フィルタ106を製造する諸工程を示す図である。 本発明の変形例(2)に係る多層膜干渉フィルタの形状を2種類示す断面図である。 本発明の変形例(2)に係る穴部の配置を示す図である。 本発明の変形例(4)に係るカメラの主要な構成を示すブロック図である。 従来技術に係る固体撮像装置の構成を示す図である。 従来技術に係る固体撮像装置7の画素部分を示す断面図である。
符号の説明
1………………………………………固体撮像装置
7………………………………………デジタルカメラ
101…………………………………N型半導体層
102…………………………………P型半導体層
103…………………………………フォトダイオード
104…………………………………層間絶縁膜
105…………………………………遮光膜
106…………………………………多層膜干渉フィルタ
107…………………………………集光レンズ
108…………………………………穴部
201…………………………………円形領域
202…………………………………矩形領域
400、401、402、403…グラフ
501、503、509、511…二酸化シリコン層
502、504、508、510…二酸化チタン層
505…………………………………スペーサ層
506、507、512……………レジスト
701…………………………………レンズ
702…………………………………固体撮像素子
703…………………………………色信号合成部
704…………………………………映像信号作成部
705…………………………………素子駆動部

Claims (9)

  1. 複数の画素が配列されてなる固体撮像装置であって、
    λ/4多層膜にてスペーサ層を挟んでなり、画素毎に所定波長の入射光を透過させる多層膜干渉フィルタと、
    透過した入射光を光電変換する光電変換手段と、を備え、
    多層膜干渉フィルタの主面のうち、一つの画素に対応する部分に、複数の穴部又は溝部が設けられており、
    穴部の内径又は溝部の幅は波長λよりも小さい
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 多層膜干渉フィルタは専ら青色の光を分光する青色フィルタ部分を備え、
    穴部又は溝部は青色フィルタ部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 多層膜干渉フィルタは画素毎に異なる色の光を透過させ、
    穴部又は溝部は、それが設けられた部分が透過させるべき光の色毎に異なる周期で周期的に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 穴部又は溝部は多層膜干渉フィルタの光が入射する側の主面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 穴部又は溝部は多層膜干渉フィルタの主面から誘電体層の数にして2層分又は3層分の深さを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 穴部又は溝部は、多層膜干渉フィルタの主面において1つの画素に対応する領域の一部のみに形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 穴部又は溝部は、格子状に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 多層膜干渉フィルタを備えた固体撮像装置の製造方法であって、
    多層膜干渉フィルタの主面にレジストを形成する工程と、
    多層膜干渉フィルタの最上層から数えて2層目の誘電体層をエッチングストッパとして、多層膜干渉フィルタの最上層の誘電体層をエッチングする工程と、
    多層膜干渉フィルタの最上層から数えて3層目の誘電体層をエッチングストッパとして、多層膜干渉フィルタの2層目の誘電体層をエッチングする工程と、
    を含むことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  9. 複数の画素が2次元配列されてなる固体撮像装置であって、
    λ/4多層膜にてスペーサ層を挟んでなり、画素毎に入射光を分光する多層膜干渉フィルタと、
    分光された入射光を光電変換する光電変換手段と、を備え、
    多層膜干渉フィルタの主面のうち、一つの画素に対応する部分に、複数の穴部又は溝部が設けられており、
    穴部の内径又は溝部の幅は波長λよりも小さい固体撮像装置
    を備えることを特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012064824A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Toshiba Corp 固体撮像素子、その製造方法、カメラ

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