JP2006228535A - Ac電源コード固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をすることなく、利用者にとっては安全で、取り扱いの容易なAC電源コード固定装置を提供することを目的としている。
【解決手段】 電子・電気機器の筐体2にインレット3を固定する際に、前記電子・電気機器の筐体2と前記インレット3との間に挟み込むことにより前記電子・電気機器の筐体に固定させる台座部11と、前記台座部に接続され、折れ曲がることによりAC電源コードを所定の状態に支える支持部12と、前記支持部に接続され、AC電源コード、又はプラグ部分を巻き付けるように包んで固定するバンド状の固定部13を有するようにAC電源コード固定装置構成する。
【選択図】図5

Description

本発明はAC電源コード固定装置に関し、特に電子・電気機器にAC電源を受電するための器具(インレット)に接続されたAC電源コードのプラグがインレットから離脱することを防止するためのAC電源コード固定装置に関するものである。
電子・電気機器では、機器の筐体側にインレットを備え、機器を目的の場所に設置してからAC電源コード側のプラグをインレットに差し込むことにより外部電源を受電するタイプのものが多い。特にコンピュータやその周辺装置、マイクロコンピュータで制御されるような電子・電気機器にはこの種のタイプのものが多い。ところが、このような電子・電気機器は、作動中に電源供給が突然ストップしてしまうと、機器の立ち上げに多大な時間を要したり、場合によっては機器の故障原因になり兼ねない。そのため、機器の筐体側にインレットを備えたタイプの電子・電気機器では、機器の周辺にいる利用者が誤って電源コードを引っかけたり、地震等の衝撃によりインレットから電源コードのプラグが離脱してしまうことを防止するためにAC電源コード固定装置を備えるようにすることが望ましい。
現状でもAC電源コード固定装置には様々なタイプのものが提供されていたり、考案されている。しかしながら、AC電源コード固定装置の製造元においてはより製造コストの優れたものを追求し、電子・電気機器の製造元においてはAC電源コード固定装置の機器の筐体への取り付けコストのより優れたものが、電子・電気機器の設置者や利用者においては取り扱いのより容易な構造のものが望まれるようになってきている。そのため、前記のAC電源コード固定装置に対する要請は今後一層強まってくるものと予想される。
前記のような要請に対しては、「プラグを係止する簡単な機構を電気機器に設けるだけで、プラグの脱落を完全に防止するともに、比較的安価で汎用性に優れたACコード固定装置を提供すること」を目的として「電気機器1のインレット2にACコード3を介してプラグ4が接続されており、電気機器1にはプラグ4の抜け防止をする係止具5が備えている。係止具5は、一端をL字状に曲げて電気機器1にネジ6で固定する取付穴7と、他端はプラグ4を締め付け可能な様にバンド形状とし樹脂製で一体形成され、係止部9の穴9aにバンド8を通して固定する」技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−6811号公報 (第2−4頁)
しかしながら、前記のような従来技術においては、AC電源コード固定装置を機器の筐体にネジ止めで固定するようにしてあるために、機器の筐体にネジ穴を開けなければならない上に、ドライバなどの工具を用いてネジ止めが必要となり、電子・電気機器の製造元においてはコスト高となってしまうとともに、ネジ止めをするための手間が生じてしまう。
また、前記のようなAC電源コード固定装置を装着した電子・電気機器を保管したり、運搬するときなどでは電子・電気機器の筐体面からプラグの長さ分程突起してしまうため、その都度取り外さないと邪魔になり、場合によっては怪我の原因になることも考えられる。
本発明は、電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をすることなく、利用者にとっては安全で、取り扱いの容易なAC電源コード固定装置を提供することを目的としている。
図1は、本発明の実施形態の説明図が示してある。本発明のAC電源コード固定装置1は、電子・電気機器の筐体にインレットを固定する際に、前記電子・電気機器の筐体と前記インレットとの間に挟み込むことにより前記電子・電気機器の筐体に固定させる台座部11と、前記台座部に接続され、折れ曲がることによりAC電源コードを所定の状態に支える支持部12と、前記支持部に接続され、AC電源コード、又はプラグ部分を巻き付けるように包んで固定するバンド状の固定部13とから構成することにより、電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をする必要のないAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。
また、固定部13に面ファスナーやケーブルタイを用いることにより、利用者にとって取り扱いの容易なAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。
電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をすることなく、利用者にとっては安全で、取り扱いの容易なAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。
(実施例)
図1には本発明の実施の形態の説明図が示してある。左側の図面は本発明のAC電源コード固定装置を電子・電気機器の筐体に取り付ける前の平面図である。AC電源コード固定装置1は、電子・電気機器の筐体と前記インレットとの間に挟み込まれる台座部11と、前記台座部に接続さた支持部12と、前記支持部に接続され、AC電源コード、又はプラグ部分を巻き付けるように包んで固定するバンド状の固定部13とから構成することにより、電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をする必要のないAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。
本発明のAC電源コード固定装置において、台座部11、支持部12、および固定部13間の接続方法は特に限定しないが、例えばポリエステル樹脂やポリカーボネート樹脂を材質にして一体整形とすることで製造コストも低く抑えることも可能となる。
右側の図面は、台座部11、支持部12、および固定部13を一体整形して製造した場合のAC電源コード固定装置1の側面図を表している。
図2は、本発明のAC電源コード固定装置を電子・電気機器の筐体に装着する前の斜視図が示してある。台座部11と支持部12は所定の角度となるように折り曲げて使用する。
図3は、電子・電気機器の筐体2、及びインレット3とAC電源コード固定装置との関係を示す斜視図が示してある。電子・電気機器の多くは、筐体2にインレット3の形状に応じた穴を開け、インレット3を筐体2に差し込み、インレットの側面に設けられた抜け防止突起で固定されている。本発明のAC電源コード固定装置は、台座部11にインレット3の形状に応じた穴を開けた構造とし、台座部11を筐体2とインレット3の間に挟むかたちでインレット3を筐体2に差し込みインレットの側面に設けられた抜け防止突起で固定されるものである。
図4、図5、図6は、電子・電気機器の筐体2にAC電源コード固定装置を取り付ける手順を示す斜視図である。先ず図4で示すように電子・電気機器の筐体2とAC電源コード固定装置の台座11の穴の位置を合わせる。次に図5で示すようにインレット3をAC電源コード固定装置の台座11を挟んだかたちで筐体2に差し込みインレットの側面に設けられた抜け防止突起で固定する。次に図6で示すように電子・電気機器の筐体2に固定されたインレット3にプラグ41を差し込み、AC電源コード固定装置の固定部13をAC電源コード42を巻き付けるように包んで固定する。これにより、電子・電気機器の筐体に穴を開けるなどの加工をすることなく、利用者にとって取り扱いの容易なAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。
図7は、AC電源コード固定装置の台座部11の上部にスリット111を入れ、かつ固定部13に面ファスナーを使用した例の斜視図が示してある。固定部13の内側の面に面ファスナー(ループ面またはフック面)131を、外側に面ファスナー(面ファスナー131に対応するループ面またはフック面)132を貼付してある。
図8は、筐体2にインレット3が装着済み(図示してはいないが、インレット3の裏面には電源コードが配線済み)の状態における、図7で示したAC電源コード固定装置を装着する場合の例を示す斜視図である。筐体2には面ファスナー(面ファスナー131に対応するループ面またはフック面)21が貼付してあるが、面ファスナー21の使用方法については図9で説明するので、ここでは説明を省略する。
先ず、筐体2からインレット3を矢印の方向に抜き出すのであるが、インレット3の裏面には既に電源線が配線されている。そのため、図2で示したような台座部11にスリットの入っていないAC電源コード固定装置では、インレット3に配線された電源線を一旦取り外さないと装着は出来ない。しかしながら、例えば材質にポリエステル樹脂やポリカーボネート樹脂を用い、図7で示すような台座部11にスリット111を入れたAC電源コード固定装置を使用する場合、これらの樹脂は柔軟性、弾性に富み、スリット111部分を左右に拡げるたり、前後に捻ることによりスリット111部分の隙間を拡張して電源線を通すことが可能であるとともに、電源線を通した後は元の形状に復元する。そのため、インレット3に電源線が配線済の電子・電気機器にも、電源線の配線を外すことなく電子・電気機器の筐体にAC電源コード固定装置1を容易に装着することが可能となる。
図9は、図7で示したような固定部13に面ファスナーを使用したAC電源コード固定装置を電子・電気機器の筐体2に装着し、電源コードをインレット3から取り外した状態例を示した斜視図である。AC電源コード固定装置の支持部12を電子・電気機器の筐体に接するまで折り曲げ、固定部13の面ファスナー(フック面またはループ面)131に相対する位置に図8で示すように面ファスナー(ループ面またはフック面)21を貼付することにより、電子・電気機器がAC電源の受電の不要なときには、AC電源コード固定装置全体を電子・電気機器の筐体面に密着させるように折り畳めるので電子・電気機器の筐体から突起することがなくなり、利用者にとって安全なAC電源コード固定装置を提供することが可能となる。なお、面ファスナー21の貼付位置は、図9におけるインレット3の下方であっても勿論構わない。
(付記1)
電子・電気機器にAC電源を受電するインレットからAC電源コードが離脱することを防止するための装置であって、
前記電子・電気機器の筐体と前記インレットとの間に挟み込まれる台座部と、
前記台座部に接続された支持部と、
前記支持部に接続され、AC電源コード、又はプラグ部分を巻き付けるように包んで固定するバンド状の固定部と、
を有することを特徴とするAC電源コード固定装置。
(付記2)
前記固定部は、面ファスナーを用いてAC電源コード、又はプラグ部分を前記支持部に固定することを特徴とする付記1記載のAC電源コード固定装置。
(付記3)
前記固定部は、ケーブルタイを用いてAC電源コード、又はプラグ部分を前記支持部に固定することを特徴とする付記1記載のAC電源コード固定装置。
(付記4)
前記固定部、支持部、台座部の各接続部分は、自由な角度に可逆的に折り曲げられることを特徴とする付記1、付記2、及び付記3記載のAC電源コード固定装置。
本発明の実施の形態の説明図 本発明の実施の形態を示す斜視図1 本発明の実施の形態を示す斜視図2 本発明の実施の形態を示す斜視図3 本発明の実施の形態を示す斜視図4 本発明の実施の形態を示す斜視図5 本発明の実施の形態を示す斜視図6 本発明の実施の形態を示す斜視図7 本発明の実施の形態を示す斜視図8
符号の説明
1 AC電源コード固定装置
2 電子・電気機器の筐体
3 インレット
11 台座部
12 支持部
13 固定部
14 文書表示手段
21 面ファスナー
41 プラグ
42 AC電源コード
111 スリット
131 面ファスナー
132 面ファスナー

Claims (3)

  1. 電子・電気機器にAC電源を受電するインレットからAC電源コードが離脱することを防止するための装置であって、
    前記電子・電気機器の筐体と前記インレットとの間に挟み込まれる台座部と、
    前記台座部に接続された支持部と、
    前記支持部に接続され、AC電源コード、又はプラグ部分を巻き付けるように包んで固定するバンド状の固定部と、
    を有することを特徴とするAC電源コード固定装置。
  2. 前記固定部は、面ファスナーを用いてAC電源コード、又はプラグ部分を前記支持部に固定することを特徴とする請求項1記載のAC電源コード固定装置。
  3. 前記固定部は、ケーブルタイを用いてAC電源コード、又はプラグ部分を前記支持部に固定することを特徴とする請求項1記載のAC電源コード固定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011029129A (ja) * 2009-07-03 2011-02-10 Kimitaka Otsuki Acコード脱落防止具
KR101944042B1 (ko) * 2017-12-08 2019-01-30 이규배 충전케이블의 분리방지용 결속밴드

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