JP2006228517A - 蛍光ランプ - Google Patents

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【課題】蛍光管2の両端部に端子台5を取り付けることにより、この両端部付近に広い範囲の非発光領域が生じるのを防ぐことができる蛍光ランプを提供する。
【解決手段】筒状の両端面から電極のリード線2aを引き出した直管型の蛍光管2を用いた蛍光ランプ1において、この蛍光管2の双方の端部に、当該端面をカバー部5bで覆うと共に、この端面に至る端部の外周面の一部に本体部5aを沿わせた端子台5を取り付け、この端面から引き出したリード線2aをこの端子台5のカバー部5bの内側から本体部5a内に導き、この本体部5aの外周側に露出した端子5cに接続した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、直管型の蛍光管を用いた蛍光ランプに関するものである。
例えば箱形のケースの上面に透明なガラス板を配置した宝石等のショーケースは、ケース内の手前側の内壁に、直管型の蛍光ランプを管軸方向に複数本並べて配置することにより、このケース内を均一に明るく照明することができるようにしている。また、天井や壁面に直管型の蛍光ランプを管軸方向に複数本並べて配置することにより、室内を均一に明るく照明する場合もある。
ところが、図7に示すように、従来の蛍光ランプ1は、蛍光管2の両端部を全周にわたって金属性の口金3で覆うと共に、これらの口金3の端面から管軸方向(図では左右方向)の外側に向けて口金ピン3aを端子として突出させていた。しかも、この蛍光ランプ1は、蛍光ランプ点灯装置4の上面の両端から上方に向けて突設したソケット4aの間に配置して、口金ピン3aをソケット4a内の図示しないソケット金具に挟持させることにより装着していた。従って、このようにして蛍光ランプ点灯装置4に装着された複数本の蛍光ランプ1を管軸方向に並べると、これらの蛍光ランプ1が隣接する部分に、口金3によって遮られたりソケット4aが介在することにより蛍光管2が照明光を発することができない非発光領域Aが広い範囲にわたって生じる。このため、従来の蛍光ランプ1は、管軸方向に複数本を並べて配置した場合に、これらの蛍光ランプ1の間に広い範囲の非発光領域Aが生じるので、この部分で照明が暗くなって均一にならないという問題が発生していた。特に、ショーケース等で蛍光ランプ1を用いる場合には、ケース内に照明ムラが生じて、全ての商品に充分な照明が行き渡らなくなっていた。
なお、上記問題を解消するために、蛍光管の端部の周側面のガラスを通して電極のリード線を引き出したり、この蛍光管の端部のガラス管を管軸に直行する方向に屈曲させ又は分岐させて、この屈曲や分岐させたガラス管の端面から電極のリード線を引き出すようにした蛍光ランプが従来からあった(例えば、特許文献1〜3参照。)。しかしながら、これらの蛍光ランプは、いずれも蛍光管のガラス管に対して特殊な加工を行う必要があり、従来から量産されて来た直管型の蛍光管をそのまま用いることができないために、製造コストが極めて高くなるという新たな問題が生じる。
特開平9−63537号公報 特開平9−102212号公報 特開2004−247276号公報
本発明は、蛍光管の両端部に取り付ける口金と口金ピンを廃し、この蛍光管の両端部に端子台を取り付けることにより、この両端部付近に広い範囲の非発光領域が生じるのを防ぐことができる蛍光ランプを提供しようとするものである。
請求項1の発明は、筒状の両端面から電極のリード線を引き出した直管型の蛍光管を用いた蛍光ランプにおいて、この蛍光管の双方の端部に、当該端面をカバー部で覆うと共に、この端面に至る端部の外周面の一部に本体部を沿わせた端子台を取り付け、この端面から引き出したリード線をこの端子台のカバー部の内側から本体部内に導き、この本体部の外周側に露出した端子に接続したことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記端子台の本体部の外周側に露出した端子が、この蛍光管の管軸方向に平行な金属板を、この本体部から管軸に直交する方向の外周側に向けて突設したものであることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記端子台の本体部に、この蛍光ランプを装着する蛍光ランプ点灯装置の装着部に係止するための係止部が設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、蛍光管は、端子台のカバー部によって端面が覆われると共に、本体部によって端部の外周面の一部が覆われるだけなので、この本体部を照明光の照射方向とは反対側に配置すれば、照射方向側の端部を端面近傍まで十分に露出させて照明光を発することができるようになる。また、蛍光管の電極から引き出されたリード線に接続された端子が端子台の本体部の外周側に露出するので、ソケットをこの蛍光ランプの端部の外周側に配置すればよくなり、複数本の蛍光ランプを管軸方向に並べた場合に、各蛍光ランプの間にソケットを配置する必要がなくなる。しかも、蛍光管の端面に配置される端子台のカバー部は、この端面から引き出された細いリード線を本体部内に導くためのスペースが確保できればよいので、管軸方向の幅を極めて薄くすることができる。このため、管軸方向に並べた複数本の蛍光ランプは、それぞれの蛍光管の端部の端まで照明光を発することができるだけでなく、隣接する蛍光ランプの間にも、幅の薄いカバー部が配置されるだけなので、非発光領域の範囲を十分に狭めることができるようになる。従って、本発明の蛍光ランプによれば、複数本を管軸方向に並べた場合に、隣接部の非発光領域による照明の不均一をなくすことができるだけでなく、この蛍光ランプを1本だけ、又は、管軸方向に直交する方向に複数本並べた場合にも、設置スペースの端に広い非発光領域が形成されるのを防止することができ、この設置スペースを有効に利用することができるようになる。また、この蛍光ランプは、従来からの直管型の蛍光管をそのまま用いることができるので、製造コストを低減することもできるようになる。
請求項2の発明によれば、蛍光ランプの端子が管軸方向に平行な金属板であるため、この端子の金属板をソケットの端子受け金具で挟持すれば、製造時の蛍光管の長さ精度のバラツキによる端子の位置誤差や蛍光管の熱膨張による端子の位置ずれが生じても、端子受け金具に挟まれた状態で端子が管軸方向に摺動するので、蛍光ランプが装着ができなかったり、装着後に接続が外れるようなおそれがなくなる。
請求項3の発明によれば、蛍光ランプの両端部に取り付けられた端子台の本体部の係止部が蛍光ランプ点灯装置の装着部に係止されるので、この蛍光ランプの装着を容易かつ確実なものとすることができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。なお、これらの図においても、図7に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
本実施形態は、図1に示すように、ショーケース内の照明を行うために管径を極めて細くした蛍光ランプ1について説明する。この蛍光ランプ1は、蛍光管2の両端部にそれぞれ端子台5を取り付けたものであり、図2には、この蛍光ランプ1の左側端部に取り付けられた端子台5を示す。また、この蛍光ランプ1は、図1に示すように、蛍光ランプ点灯装置4に装着される。なお、この図1では、蛍光ランプ1の両端部を図面に明瞭に示すために、管径に比べて管長を短くデフォルメして表示している。
蛍光管2は、図7に示した従来例と同じものであり、細長い円筒状のガラス管の内面に蛍光体を塗布し、左右の両端部の管内にフィラメント状の電極を配置すると共に、内部に低圧の水銀蒸気とアルゴンガスを封入してガラス管の両端を封口したものである。また、図3及び図4に示すように、この蛍光管2の両端面の封口部からは、それぞれ2本ずつのリード線2aが封止して外部に引き出されていて、これらのリード線2aが蛍光管2の内部で電極に接続されている。そして、この蛍光管2は、これらのリード線2aを通じて電極間に電圧を印加し、これによって生じた放電による紫外線を管内面の蛍光体により可視光に変換して発光することになる。
端子台5は、図1に示すように、上記蛍光管2の両端部に取り付けられたプラスチック成形品である。この端子台5は、本体部5aとカバー部5bとからなり、図2〜図4に示すように、本体部5aの下面から下方に向けて、金属板からなる2枚の端子5cが突出している。本体部5aは、蛍光管2の端部のほぼ下半分を覆うように、この端部の外周面に沿って配置された端子台5の構成部であり、前後と上下方向の面による断面がほぼE字を左に90°回転させた形状をなしている。そして、この本体部5aの底板の上方であって、前後の両側壁の間に蛍光管2の端部のほぼ下半分が配置されることになる。また、この本体部5aの両側壁の端部寄りの位置(図2〜図4では左寄りの位置)には、上部でのみこの側壁と繋がり、底板よりもさらに下方に突出した係止板5d(係止部)が形成されている。これらの係止板5dは、本体部5aの両側壁の上部から下方に向けて長く突設された、左右と上下方向に平行な板状であり、下端部の互いに向かい合う内側に係止用の突起が形成されている。従って、これらの係止板5dは、プラスチックの弾性によって、突起が形成された下端部が前後方向に弾性変形することになる。
上記2枚の端子5cは、本体部5aの底板の下面における中央寄りの位置(図2〜図4では右寄りの位置)から前後に並んで平行に下方に向けて突出している。各端子5cは、左右方向(蛍光管2の管軸方向)と上下方向に平行となるように配置された導電性の金属板であり、上部は、本体部5aの底板を貫通してその上方に突出している。このような端子5cは、端子台5の成形時にインサート成形によって設けてもよく、成形後に貫通孔に挿入して取り付けるようにしてもよい。なお、図3に示した端子5cは、端子台5の断面位置よりも手前側に配置されたものを表していて、上部は、破断線で示す本体部5aの底板の上面よりも上方の空間に突出している。
上記カバー部5bは、蛍光管2の端面を覆うように配置された端子台5の構成部であり、上半分が半円形で下半分が方形の前後と上下方向に平行な板状をなし、この方形の下端が本体部5aの端部側(図2〜図4では左側)と繋がって一体成形されている。また、このカバー部5bは、半円形の上半分の縁部が中央側(図2〜図4では右側)に向けて盆の縁のように突出しているので、蛍光管2の端部の外周面にも僅かにかかり、これによってこの蛍光管2の端面を確実に覆うようになっている。ただし、図3に示すように、このカバー部5bの内側面(図3では右側の面)と蛍光管2の端面との間には、この端面から引き出されたリード線2aが通る程度の隙間があけられる。
上記端子台5は、蛍光管2の端部に取り付けられる際に、この蛍光管2の端面から引き出された2本のリード線2aをカバー部5bの内側から本体部5a内の底板上に導き、この底板の上方に突出する2枚の端子5cの上部にそれぞれ半田付けやカシメ等により接続する。そして、この蛍光管2の端部を本体部5a上に配置すると共に、端面がカバー部5bに完全に覆われるようにして、耐熱性接着剤等により固着することにより取り付けられる。なお、この端子台5の蛍光管2への取り付けは、不用意に外れないような手段であれば、このような接着剤等による固着に限らない。
このようにして蛍光管2の両端部に端子台5を取り付けた蛍光ランプ1は、図1に示すように、蛍光ランプ点灯装置4に装着されて点灯する。蛍光ランプ点灯装置4は、内部に磁気安定器方式やインバータ方式等による点灯回路を備えた蛍光ランプ1の点灯装置であり、外部から供給される電源をこの点灯回路を介して端子5cに供給することにより蛍光ランプ1を点灯するようになっている。この蛍光ランプ点灯装置4の両端部の上面には、図5に示すように、装着部4bが形成されている。装着部4bは、本実施形態では、蛍光ランプ点灯装置4の上面よりも少し下がって形成され、端部寄りの位置(図5では左寄りの位置)の両側面に、凹状の係止受け部4cが形成されると共に、中央寄りの位置(図5では右寄りの位置)の上面に、前後に並んだ左右方向(管軸方向)に長い2本の端子孔からなるソケット4aが形成されている。また、係止受け部4cは、下部の凹状が係止用に特に深くえぐられていて、ソケット4aは、端子孔ごとに内部に端子受け金具が配置されている。従って、蛍光ランプ1は、端子台5をこの蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bに載置するように下降させると、前後の係止板5dがそれぞれ係止受け部4cの凹状内を下端部の突起により少し広がりながら下方に移動し、この係止受け部4cの下部の凹状が深くなった部分に突起が嵌り込むことにより係止される。また、この際、端子台5の2枚の端子5cも、それぞれソケット4aの端子孔に嵌入して内部の端子受け金具に挟持されるようになる。そして、この端子5cと端子受け金具との接続と、係止板5dの係止受け部4cによる係止により、蛍光ランプ1が蛍光ランプ点灯装置4に装着されることになる。
上記蛍光ランプ点灯装置4は、図1に示すように、左右方向の長さが蛍光ランプ1の長さとほぼ同じに形成されているので、図6に示すように、この蛍光ランプ1を装着した状態で、左右方向(管軸方向)に複数個を並べて配置した場合に、各蛍光ランプ点灯装置4の間をほとんど隙間なく配置すれば、隣接する蛍光ランプ1の間にもほとんど隙間がなくなる。また、この蛍光ランプ点灯装置4は、図1に示すように、前後方向の幅が蛍光ランプ1の端子台5の幅とほぼ同じに形成され、蛍光管2の直径よりも僅かに広いだけであるため、この蛍光ランプ1を装着した状態で、前後方向に複数個を並べて配置した場合に、各蛍光ランプ点灯装置4の間をほとんど隙間なく配置すれば、前後方向に隣接する蛍光ランプ1の間にも僅かな隙間が生じるだけとなる。
上記蛍光ランプ点灯装置4は、例えば図1の状態から左右方向の軸を中心に90°回転させて横向きとし、この図1における下面を、ショーケース内の手前側の内壁に固定することにより、蛍光ランプ1をこのショーケース内の手前側の位置に支持し、このケース内の後方側に向けて照明を行うことができる。この際、蛍光ランプ点灯装置4は、ショーケースの内壁にネジ等で固着しておいた取付金具6に両側面の凹溝を挟持させることにより、着脱容易に固定することができる。さらに、この蛍光ランプ点灯装置4は、例えば図1の状態から左右方向の軸を中心に180°回転させて、逆向きに天井面に固定することにより、蛍光ランプ1を室内照明用に用いることもできる。
上記構成の蛍光ランプ1は、端子台5のカバー部5bによって蛍光管2の左右の端面とこの端面に極めて近い端部が覆われると共に、本体部5aによってこの蛍光管2の端部の外周面における下半分が覆われるだけなので、少なくとも上方には、この蛍光管2の外周面を端面に極めて近い端部に至るまで充分に露出して照明光を発することができるようになる。しかも、蛍光ランプ点灯装置4の上面や端子台5の本体部5aの内側面を反射率の高い鏡面や白色面等にしておけば、蛍光管2の外周面から下方に照射される照明光も、上向きに反射して有効に利用することができるようになる。
また、この蛍光ランプ1は、端子台5の本体部5aから下方に端子5cを突出させるので、蛍光ランプ点灯装置4のソケット4aをこの蛍光ランプ1の端部の下方に配置すればよくなり、例えば複数本の蛍光ランプ1を左右方向(管軸方向)に並べた場合に、各蛍光ランプ1の間に図7に示した従来のソケット4aを配置する必要がなくなる。しかも、蛍光管2の端面を覆うように配置される端子台5のカバー部5bは、この端面から引き出された細いリード線2aを導くためのスペースが確保できればよいので、左右方向の幅を極めて薄くすることができる。このため、図6に示すように、隣接する蛍光ランプ1の間に生じる非発光領域Aの範囲を図7に示した従来の非発光領域Aよりも十分に狭めることができるようになる。さらに、蛍光ランプ1を単独で用いる場合にも、設置スペースの端まで蛍光管2の発光部を配置することができるようになる。
また、この蛍光ランプ1は、従来からの直管型の蛍光管2をそのまま用いることができるので、ガラス管の端部からリード線を引き出したり、この端部を屈曲や分岐させた特殊な蛍光管を用いる必要がなくなる。このため、従来からの蛍光管2に、口金を取り付ける代わりに、端子台5を取り付けるだけでよいので、安価に製造することができるようになる。
また、この蛍光ランプ1は、端子台5の本体部5aから下方に突出する端子5cが左右方向(管軸方向)に平行な金属板であるため、これらの端子5cをソケット4aの端子受け金具で挟持すれば、製造時の蛍光管2の長さ精度のバラツキによる端子5cの左右位置誤差や蛍光管2の熱膨張による端子5cの左右位置ずれが生じても、ソケット4aの端子受け金具に挟まれた状態で端子5cが左右方向に摺動することができるので、この蛍光ランプ1が蛍光ランプ点灯装置4に装着ができなかったり、装着後に端子5cの接続が外れるようなおそれがなくなる。
また、この蛍光ランプ1は、端子台5の本体部5aの係止板5dが蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bの係止受け部4cに弾性によって係止されるので、この蛍光ランプ1の蛍光ランプ点灯装置4への装着を容易かつ確実なものとし、取り外しも容易に行うことができるようになる。
なお、上記実施形態では、端子台5がプラスチック成形品からなる場合を示したが、この端子台5の材質は任意であり、蛍光管2のリード線2aと端子5cに絶縁を施しておけば、金属製の端子台5を用いることもできる。また、この端子台5は、本体部5aとカバー部5bとからなるが、これら本体部5aとカバー部5bの形状や構成も任意である。即ち、本体部5aは、蛍光管2の端面に至る端部の外周面に沿ったものであれば、形状は問わない。また、この本体部5aは、蛍光管2の端部の外周面の全部に沿ったものでは、この蛍光管2の端部を全周にわたって覆うことになるので、この外周面の一部に沿ったものである必要はあるが、上記実施形態のように、この外周面の下半分に沿ったものに限るものではなく、照明光を照射する方向とは反対側の外周面にのみ沿うようになっていればよい。カバー部5bも、蛍光管2の端面を、リード線2aが通る隙間を確保して覆うものであればよく、上記実施形態のように、上半分を半円形にする必要はなく、この縁部を盆の縁のように突出させる必要もない。実際、上記実施形態のカバー部5bにおける盆の縁状の突出部は、蛍光管2が封口された端面付近を隠して、外観の見栄えを良くするためのものにすぎない。さらに、この端子台5は、別部品の本体部5aやカバー部5bを組み合わせたものであってもよい。
また、上記実施形態では、端子5cが左右方向(管軸方向)に平行な金属板である場合を示したが、精度誤差や位置ずれによる不都合が生じなかったり、別途この不都合を解消する手段があれば、このような金属板である必要はなく、この配置方向も限定されない。例えば、端子台5の本体部5aの下面から突出する端子5cがピン状であってもよく、これを上記実施形態と同様の端子受け金具で挟持すれば、この端子受け金具に挟まれた状態で左右方向に摺動することも可能となる。さらに、この本体部5aの下面に金属パッド状の端子5cを露出させるだけでもよい。端子5cが金属パッド状である場合には、蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bに、ソケット4aに代えて、この端子5cに接点を押し当てるような接続具を設ければよい。さらに、この端子5cは、必ずしも本体部5aの下面に設ける必要はなく、この本体部5aの外周側、即ち蛍光管2の端部に沿う内側とは反対側のいずれかの場所に設ければよく、例えば上記実施形態の本体部5aの場合には、側壁の外側面に設けることも可能である。
また、上記実施形態では、端子台5の本体部5aに係止板5dを形成する場合を示したが、この係止板5dも、蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bの係止受け部4cと共に、これらが組み合わさって係止されるものであれば、構成は任意である。例えば、上記実施形態の前後の係止板5dは、下端部に内向きの突起が形成されているが、端子台5の成形加工を容易にするために、これらの突起を外向きのものとすることもできる。そして、この場合には、蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bの係止受け部4cを、凹状ではなく、孔状にして、この孔に係止板5dを挿入すれば係止されるようにする。ただし、このように係止受け部4cを孔状にした場合には、蛍光ランプ点灯装置4の前後方向の幅も、端子台5の幅より広くする必要がある。さらに、この端子台5には、必ずしも係止板5dのような係止部を設ける必要はなく、例えば蛍光ランプ点灯装置4の装着部4bがこの端子台5を抱え込むように固定したり、端子5cをソケット4aに挿入するだけで、蛍光ランプ1が抜け落ちることがないように固定することができる機構が設けられていれば、係止部は設けなくてもよい。
本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプとこれを装着した蛍光ランプ点灯装置を示す全体斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプの左側端部に取り付けた端子台を示す部分拡大正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプの左側端部に取り付けた端子台を示す部分拡大縦断面正面図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光管の左側端部とここに取り付ける端子台とを斜め下方から示す部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、蛍光ランプとこれを装着する蛍光ランプ点灯装置の左側端部を示す部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示すものであって、管軸方向に並べた2本の蛍光ランプとこれらを装着した蛍光ランプ点灯装置を示す部分拡大正面図である。 従来例を示すものであって、管軸方向に並べた2本の蛍光ランプとこれらを装着した蛍光ランプ点灯装置を示す部分拡大正面図である。
符号の説明
1 蛍光ランプ
2 蛍光管
2a リード線
4 蛍光ランプ点灯装置
4a ソケット
4b 装着部
5 端子台
5a 本体部
5b カバー部
5c 端子
5d 係止板

Claims (3)

  1. 筒状の両端面から電極のリード線を引き出した直管型の蛍光管を用いた蛍光ランプにおいて、
    この蛍光管の双方の端部に、当該端面をカバー部で覆うと共に、この端面に至る端部の外周面の一部に本体部を沿わせた端子台を取り付け、この端面から引き出したリード線をこの端子台のカバー部の内側から本体部内に導き、この本体部の外周側に露出した端子に接続したことを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 前記端子台の本体部の外周側に露出した端子が、この蛍光管の管軸方向に平行な金属板を、この本体部から管軸に直交する方向の外周側に向けて突設したものであることを特徴とする請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 前記端子台の本体部に、この蛍光ランプを装着する蛍光ランプ点灯装置の装着部に係止するための係止部が設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の蛍光ランプ。
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