JP2006226722A - 追尾受信機及び誤差情報生成方法及び通信装置 - Google Patents

追尾受信機及び誤差情報生成方法及び通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 回路規模が大きくなることを抑え、かつ位相の補正を高精度で行う追尾受信機を提供することを目的とする。
【解決手段】 アンテナ装置の出力する和信号と差信号とを入力して和信号と差信号とを合成したアナログ信号である和差合成信号を出力する信号合成部110と、信号合成部110が出力した和差合成信号を入力してディジタル信号に変換し、ディジタル信号に変換された和差合成信号からアンテナ装置の向きの誤差に対応するディジタル信号である誤差対応ディジタル信号を検出して出力する周波数制御部120と、周波数制御部120が出力した誤差対応ディジタル信号を入力し、位相を補正して位相補正ディジタル信号として出力する位相制御部130と、位相制御部130が出力した位相補正ディジタル信号を入力し、Az誤差信号とEl誤差信号とに復調して出力するAz/El誤差信号復調回路140とを備えた。
【選択図】 図6

Description

この発明は、通信相手の通信装置を追尾する追尾受信機に関する。
図9に、自動周波数制御機能と位相補正機能を有する従来の追尾受信機900の構成を示す(例えば特許文献1)。図中の移相器1は、外部コマンドにより位相を変える。0/π変調器2は、Σ信号とΔ信号の周波数を分離する。ハイブリッド3(HYB)は、Σ信号とΔ信号を合成する。周波数変換器4は、RF帯をIF帯に変換する。ハイブリッド5は、信号を分配する。移相器6と移相器14は、IF帯の信号と位相比較器8の局発信号の位相を調整する。ハイブリッド7は、信号の位相を0°と90°にして分配する。位相比較器8と位相比較器9は、IF帯をベースバンド信号に変換する。Az(Azimuth:方位角)/El(Elevation:仰角)誤差信号復調回路10は誤差信号を復調する。発振器11は、20MHzの信号を発振する。逓倍器12は、発振器出力を7逓倍する。ハイブリッド13とハイブリッド15とは、信号を分配する。移相器16と移相器17は、ハイブリッド15で分配した信号の位相を合わせる。位相比較器18は信号どうしの位相を比較する。ループフィルタ19(LF)は雑音を除去する。電圧制御発振器20(VCO)は所定の信号を発振する。局発信号生成部21は、局発信号を生成する。
次に動作について説明する。
(1)追尾受信機900にはアンテナからΣ信号(和信号)とΔ信号(差信号)が入力される。
(2)Δ信号は外部コマンドの位相設定によって移相器1で位相θ(後述のΣ/Δ位相差θ)を調整し、0/π変調器2で変調がかけられる。
(3)ハイブリッド3でΣ信号とΔ信号を合成した後、周波数変換器4でRF帯からIF帯(140MHz帯)に周波数変換する。
(4)位相比較器18で20MHz発振器11を7逓倍した信号と、周波数変換器4の出力信号位相を比較し、差分を出力する。
(5)ループフィルタ19で雑音を除去し電圧制御発振器20の制御電圧を生成する。
(6)この制御電圧によって電圧制御発振器20の出力信号の周波数が変わり、局発信号生成部21に入力される。このループにより周波数偏差Δθおよび固定位相θが補償される。20MHz発振器11を7逓倍した信号は位相比較器8と9の局発信号としても用いられる。
(7)移相器6と移相器14はIF帯の信号と位相比較器8の局発信号の位相差がゼロになるように位相を調整する。
(8)移相器16と17は位相比較器8と9への局発信号の位相差がゼロになるよう位相を調整する。
(9)位相比較器8と9の出力はAz/El誤差信号復調回路に入力され、誤差信号が得られる。
従来の追尾受信機900は以上のように構成されているので、ハイブリッド13で分配された後の信号の位相ずれを移相器6と14で正しく合わせられない時、またハイブリッド3で分配された後の位相ずれを移相器16と17で正しく合わせられない時は、Az/El誤差信号の劣化の原因となるという問題があった。また外部コマンドによる位相設定を行う移相器1は設定精度が11.25degおきであり、精度をあげるためには回路規模を大きくする必要がある。
特開2000−214243号公報
この発明は、回路規模が大きくなることを抑え、かつ位相の補正を高精度で行う追尾受信機を提供することを目的とする。
本発明の追尾受信機は、
所定の信号を受信し受信した前記所定の信号を用いて和信号と差信号とを生成して出力するアンテナ装置から前記和信号と前記差信号とを入力し、入力した前記和信号と前記差信号とに基づいて前記アンテナ装置の向きの誤差を示す誤差情報を出力する追尾受信機において、
前記アンテナ装置の出力する前記和信号と前記差信号とを入力し、入力した前記和信号と前記差信号とを合成し、前記和信号と前記差信号とを合成したアナログ信号である和差合成信号を出力する信号合成部と、
前記信号合成部が出力した前記和差合成信号を入力して所定の周波数のディジタル信号に変換し、所定の周波数のディジタル信号に変換された前記和差合成信号から前記アンテナ装置の向きの誤差に対応するディジタル信号である所定の周波数の誤差対応ディジタル信号を検出し、検出した前記誤差対応ディジタル信号を出力する周波数制御部と、
前記周波数制御部が出力した前記誤差対応ディジタル信号を入力し、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正し、位相を補正した前記誤差対応ディジタル信号を位相補正ディジタル信号として出力する位相制御部と、
前記位相制御部が出力した前記位相補正ディジタル信号を入力し、入力した前記位相補正ディジタル信号を前記誤差情報に復調して出力する誤差情報復調部と
を備えたことを特徴とする。
本発明により、位相の補正を高精度で行うことができる。また、位相補正の高精度化の場合に回路規模が大きくなることを抑えることができる。
実施の形態1.
図1〜図7を用いて実施の形態1を説明する。実施の形態1は、ディジタル信号処理により、後述する固定位相θとΣ/Δ位相差θとを一括して補正する追尾受信機に関する。
図1は、実施の形態1に係る追尾受信機100の使用形態を説明する図である。図1では、準天頂衛星310は、追尾受信機100とアンテナ装置311とを搭載している。なお、準天頂衛星については後述する。人工衛星500は、通信装置300aとアンテナ501とを備える。地球局600は、通信装置300bとアンテナ601とを備える。車両700は、、通信装置300cとアンテナ701とを備える。
(1)アンテナ装置311は、地球局600のアンテナ601から送信された信号(例えば、ビーコン)を受信し、受信した信号に基づき和信号と差信号とを出力する。
(2)追尾受信機100は、アンテナ装置311から前記和信号と前記差信号とを入力し、入力した和信号と差信号とに基づいてアンテナ装置311の向きの誤差を示すAZ誤差信号とEL誤差信号とを出力する。
(3)アンテナ装置311は、このAZ誤差信号とEL誤差信号とにより自身の向きが地球局のアンテナ601の方向に制御される。アンテナ装置311は方向を制御され、地球局600のアンテナ601との間で通信を行う。
(4)地球局600では、通信装置300bがアンテナ601を介して、方向が制御され
たアンテナ装置311との間で通信を行なう。また、車両700に搭載された通信装置300cも、方向が制御されたアンテナ装置311との間で通信することができ、例えば、アンテナ装置311がマルチビームアンテナの場合である。
なお、準天頂衛星310が人工衛星500との間で通信を行う場合も、地球局600と通信を行う場合と同様である。
図2〜図3を用いて「準天頂衛星」について説明する。「準天頂衛星」とは、通常の静止衛星に比べて高緯度地方において高い仰角の衛星をいい、高い仰角が得られることから静止衛星に比較して、建物等の遮蔽等の影響が少なく、通信場所が随時に変わる移動体の通信に適している。
図2は、準天頂衛星の軌道の一例をあらわしている。この例の準天頂衛星は、赤道面から約45度の傾斜角になるように遠地点で約40、000km、近地点で約32、000kmの上空を地球の自転に合わせて1日に1周回する。また、準天頂衛星は、昇交点赤経(赤道面との交点)において120度ずつ離れるように準天頂衛星310、準天頂衛星320及び準天頂衛星330の3機が配置される。しかしこれに限らず、軌道、及び機数の配置は、この例と異なる方式でも構わない。
図3は、地上を固定して考えた場合に、図2における準天頂衛星の軌道を示している。図3に示すように、準天頂衛星310、準天頂衛星320、準天頂衛星330は、会合点60を交点とする「8の字」を描くように周回する。3機の準天頂衛星は、8時間ずつ交代するように、切れ目なく日本上空に位置する。図3に示す状態において、準天頂衛星320は「8の字の上部の軌道」(日本を囲む部分)に入る。準天頂衛星320は、会合点60を通過し「8の字の上部の軌道」に入り再び会合点60に戻るまでに8時間を要する。また、このとき準天頂衛星310は「8の字の上部の軌道」から出て、準天頂衛星320と入れ替わり会合点60を通過し準天頂衛星330の位置に向かう。準天頂衛星310は会合点60から図の準天頂衛星330の位置に到達するまで8時間かかる。また、このとき、準天頂衛星330は会合点60に向かうが、準天頂衛星330の位置から会合点60に到達するまでに8時間を要する。したがって、8時間ごとに、「8の字の上部の軌道」には準天頂衛星310、準天頂衛星320、準天頂衛星330のいずれかが入れ替わりで存在する。日本では、「8の字の上部の軌道」に存在する準天頂衛星からの信号を高仰角受信することができる。
図4(出典:www2.crl.go.jp/ka/control/efsat/index−J.html)は、準天頂衛星310が高仰角であることを、静止衛星との比較において示す図である。静止衛星は仰角が48度以下と小さいため、ビルなどに電波がさえぎられる。これに対して、準天頂衛星310は仰角が60度以上(図4では60度以上とあるが、70度以上も可能である)と大きいため、ビルの谷間でも電波が遮られることが少ない。
次に図5を用いて、実施の形態1に係る追尾受信機100の基本構成を説明する。追尾受信機100はアンテナ装置311の出力する和信号(Σ信号ともいう)、差信号(Δ信号ともいう)を入力する。なお、信号合成部110、周波数制御部120、位相制御部130、誤差情報復調部140の各構成要素の各動作はお互いに関連しており、各構成要素の動作は一連の工程に置き換えることができる。この置き換えにより誤差情報生成方法の発明の実施形態とすることができる。下記(1)〜(4)の各かっこ書は、誤差情報生成方法の発明の実施形態の場合の各工程を示す。
(1)信号合成部110は、入力した和信号と差信号とを合成し、和差合成信号として出力する。この和差合成信号はアナログ信号である(和信号と差信号とを合成する工程)。(2)周波数制御部120は和差合成信号を入力し、和差合成信号を所定の周波数のディ
ジタル信号に変換する。そして、ディジタル信号に変換された和差合成信号からアンテナ装置311の向きの誤差に対応する「誤差対応ディジタル信号」を検出し出力する(誤差対応ディジタル信号を検出する工程)。
(3)位相制御部130は、周波数制御部120から誤差対応ディジタル信号を入力する。そして、入力した誤差対応ディジタル信号の位相を補正し、位相補正ディジタル信号として出力する。位相制御部130は、固定位相θ(内部位相)と、Σ/Δ位相差θ(外部位相)との両者を、ディジタル信号処理によって、一括して補正する。図5に示すように、「固定位相θ1」は、位相制御部130が入力する誤差対応ディジタル信号について、信号合成部110から位相制御部130に至る信号経路に起因して生じる位相の変動量を示す。「固定位相θ」は、追尾受信機100内部の信号経路およびディジタル回路の信号処理のタイミングずれに起因して発生する位相変動である。また、「Σ/Δ位相差θ」は、位相制御部130が入力する誤差対応ディジタル信号について、アンテナ装置311から信号合成部110までの信号経路に起因して生じる位相の変動量を示す。「Σ/Δ位相差θ」は、追尾受信機100外部の信号経路に起因して発生する位相変動である(誤差対応ディジタル信号の位相を補正する工程)。
(4)誤差情報復調部140は、位相制御部130から位相補正ディジタル信号を入力し、位相補正ディジタル信号を「AZ誤差信号、EL誤差信号」(誤差情報の一例)に復調して出力する(誤差対応ディジタル信号を誤差情報に復調する工程)。
図6を用いて追尾受信機100の具体的構成を説明する。図6は、図5をより具体化した構成である。図に示すように、追尾受信機100は、信号合成部110、周波数制御部120、位相制御部130、Az/EL誤差信号復調回路140(誤差情報復調部)を備える。
信号合成部110は、0/π変調器111とハイブリッド112とを備える。
(1)0/π変調器111は、Σ信号とΔ信号の周波数を分離する。
(2)ハイブリッド112は、Σ信号とΔ信号とを合成し、合成信号(和差合成信号)を出力する。
周波数制御部120は、周波数変換器121、バンドパスフィルタ122、A/D変換器123、直交検波回路124、周波数偏差検出回路125、ループフィルタ126、D/A変換器127、電圧制御発振器128、局発信号生成部129a、16MHz発振器129bとを備える。
(1)周波数変換器121は、信号をRF帯からIF帯(4MHz帯)に変換する。
(2)バンドパスフィルタ122は、雑音および周波数変換後の不要波を除去する。
(3)A/D変換器123は、アナログ信号をディジタル信号に変換する。
(4)直交検波回路124は、信号をIF帯からベースバンドに変換する。
(5)周波数偏差検出回路125は、周波数偏差を検出する。
(6)ループフィルタ126は、雑音を除去する。
(7)D/A変換器127は、ディジタル信号をアナログ信号に変換する。
(8)電圧制御発振器128は、制御電圧により出力する信号の周波数を変化させる。
(9)局発信号生成部129aは、局発信号を生成する。
(10)16MHz発振器129bは、16MHzの周波数の信号を発振する。
位相制御部130は、固定位相検出回路131(内部位相検出部の一例)、加算器132(対応補正値入力部の一例)、位相補正部133とを備える。
(1)固定位相検出回路131は、固定位相θを検出する。
(2)加算器132は、外部コマンドの位相設定による対応補正値の入力を受け付け、固定位相検出回路131で検出された固定位相θと対応補正値と加算する。ここで「対応補正値」とは、前記のΣ/Δ位相差θに対応する補正値である。固定位相θは検出で
きるが、Σ/Δ位相差θは検出できない。このため、対応する補正値を対応補正値として外部コマンドにより入力する。なお、後述のように、本実施の形態1に係る追尾受信機100では、対応補正値を0.1度の刻みで変化させながら入力することができる。
(3)位相補正部133は加算器132の出力値分だけ位相を補正する。これにより、Σ/Δ位相差θと固定位相θとを一括して補正することが可能となる。
次に図6を参照して動作を説明する。
(1)周波数変換器121により4MHz帯に変換された信号は、バンドパスフィルタ122で雑音および周波数変換後の不要波が除去された後に、A/D変換器123で16MHz発振器129bをクロックとして、4倍サンプリングされる。
(2)以降の回路は全てディジタル信号処理により実現する。
(3)A/D変換後、直交検波回路124によりIF帯からベースバンドの信号(誤差対応ディジタル信号)に周波数変換される。
(4)周波数偏差検出回路125は周波数偏差(Δθ)を検出し、ループフィルタ126で雑音を除去し、電圧制御発振器128(VCO)の制御電圧を生成する。この制御電圧によって電圧制御発振器128の出力信号の周波数が変わり、局発信号生成部129aに入力される。このループによりΔθが補償される。
(6)次に固定位相検出回路131で固定位相θを検出する。
(7)外部コマンドによる位相設定(対応補正値)を「θ」とすると、加算器132がθ+θ=θ
を演算し、「θ」のぶんだけ位相補正部133が位相を補正する。
(8)位相補正部133の出力はAz/El誤差信号復調回路140に入力され、誤差信号(誤差情報)が得られる。
位相の補正についてはディジタル処理で行うが、例えば、位相360degを12ビット(=2^12=4096値)で表すとすれば、
360÷4096=0.087deg
となり、約0.1degの刻みで位相の補正量を可変することができる。ディジタル処理により位相補正を行うので、ハードウェア規模を変えずに精度を向上することができる。仮にこれをアナログの移相器で実現しようとした場合、非現実的な規模のハードウェアとなってしまう。このように、位相補正部133では12ビットの場合、約0.1degステップで位相を補正できる。このため、従来の外部コマンドによる位相設定「θ」は11.25degステップで可変していたので、本実施の形態の追尾受信機100では、100倍の精度で補正できることになる。
また前記の「θ」をゼロにするように位相補正が実施されるので、従来、移相器で生じていた位相ずれがゼロになり、より精度の高いAz/El誤差信号を得ることができる。
また、従来では複数の位相器を様々な箇所に配置して位相を補正していた。しかし本実施の形態1の追尾受信機100では位相制御部130において一括して位相を補正するので、各位置に位相器を配置することが不要となる。
次に図7を用いて直交検波回路124の動作を説明する。
(1)A/D変換器123の出力は、cos(ωt+θ)と表せる。16MHz発振器129bからの16MHzクロックを用いて、4MHz信号生成部1246において4MHzの信号cosωtが生成される。ここでω=2πf、θは基準波cosωtとの位相差である。
(2)乗算器1241において、以下の乗算が行われる。
cos(ωt+θ)・cosωt=1/2{cos(2ωt+θ)+cosθ}
(3)次に2倍の周波数成分を除去するLPF1243を通すことによりcosθ成分が得られ、一般にIch信号(誤差対応ディジタル信号の一例)と呼ぶ。
(4)同様に乗算器1242において、以下の乗算が行われる。
cos(ωt+θ)・sinωt=1/2{sin(2ωt+θ)+sinθ}
(5)次に2倍の周波数成分を除去するLPF1244を通すことによりsinθ成分が得られ、一般にQch信号(誤差対応ディジタル信号の一例)と呼ぶ。
(6)上記のcosθ成分、sinθ成分からθが時間ごとに変動するならば基準波と受信波との間に周波数偏差Δθが存在することになる。周波数偏差検出回路125ではIch信号とQch信号の作る角度をモニタし、現在の時刻と1クロック前の時刻の間に変化する位相変化量から周波数偏差を検出する。
実施の形態1の追尾受信機100は、位相制御部が誤差対応ディジタル信号の位相を補正するので、高精度の位相補正が可能となる。また、ディジタル処理により位相を補正するので、回路を小型化することができる。
実施の形態1の追尾受信機100は、固定位相検出回路が固定位相θを検知するので、固定位相を一括して補正することができる。
実施の形態1の追尾受信機100は、加算器がΣ/Δ位相差θを入力しディジタル処理するので、位相を高精度で補正することができる。
実施の形態1の追尾受信機100は、位相制御が固定位相とΣ/Δ位相差θとを一括して補正するので、回路を小型化することができる。また、一括して補正するので、効率的に補正することができる。
実施の形態1の通信装置は、追尾受信機100の出力する誤差情報に基づき向きが制御されたアンテナ装置311と通信を行う。従って、高精度で向きが制御されたアンテナ装置311と通信するので、安定した通信を行うことができる。
実施の形態2.
次に図8を用いて実施の形態2に係る追尾受信機200を説明する。実施の形態1の追尾受信機100の構成を示す図6と同じ機能の構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。
図8では、追尾受信機200の周波数制御部120の構成が、実施の形態1の追尾受信機100の周波数制御部120の構成と異なっている。追尾受信機200では、追尾受信機100の周波数制御部120におけるループフィルタ126から局発信号生成部129aまでの周波数を補正する経路がなくなっているかわりに、周波数補正部1210を備える。周波数偏差が小さく、信号がバンドパスフィルタ122の帯域内に入る場合に用いることができる。
周波数補正部1210は、周波数偏差補償回路1211、周波数偏差検出回路125、ループフィルタ126、電圧制御発振器128を備える。また、局発信号生成部129aには、発振器1220が接続されている。
周波数補正の動作を説明する。
(1)周波数偏差検出回路125は周波数偏差(Δθ)を検出し、ループフィルタ126で雑音を除去し、検出した周波数偏差に基づき電圧制御発振器128の制御値を生成する。この制御値によって電圧制御発振器128の出力周波数が変わり、周波数偏差補償回路1211に入力されΔθが補償される。
(2)周波数補正部1210がディジタル回路で構成されるため、図6の追尾受信機100に比べて、より精度の高い周波数偏差補償が実現できる。
(3)この場合、周波数変換器121は、固定の発振器1220から出力される信号を用いて局発信号生成部129aで生成される信号を局発信号として周波数変換を行う。
以上説明した追尾受信機100、追尾受信機200は、従来の追尾受信機が有する自動周波数制御機能と位相補正機能の精度を改善し、回路を小型化することができる。上記追尾受信機100、追尾受信機200は以下に示す構成を備える。
以上説明した追尾受信機100及び追尾受信機200は、
(1)自動周波数制御機能と位相補正機能をベースバンドで行うことを特徴とする。
(2)また、RF帯からIF帯に周波数変換するミキサの局発信号と、IF帯からベースバンドに周波数変換する直交検波部のミキサの局発信号とを異なる源振を用いることを特徴とする。
(3)自動周波数制御機能と位相補正機能とを別々の回路で実現することを特徴とする。(4)位相補正部では、外部からコマンドで与えられる位相設定も含めて補正することを特徴とする。
(5)IF帯以降の回路は全てディジタル化することを特徴とする。
(6)追尾受信機100は自動周波数制御機能をアナログ回路で実施し、追尾受信機200ではディジタル回路で実現することを特徴とする。
追尾受信機100及び追尾受信機200の構成により以下の効果を得ることができる。(1)直交検波部の直交度ずれがなくなる。
(2)外部コマンドで与えられる位相設定により、位相調整する回路は従来移相器を用いていたのに対して、位相補正部は約100倍精度の高い位相補正が可能になり、また回路を小型化することができる。
(3)従来ではRF帯からIF帯に周波数変換するミキサの局発信号とIF帯からベースバンドに周波数変換する直交検波部のミキサの局発信号の間に微少な位相差が生じていたのに対して、位相差がゼロになるように補正することができるため位相差は生じない。
(4)追尾受信機200の構成の場合、追尾受信機100に比べて、より精度の高い周波数偏差補償を実現することができる。
実施の形態2の追尾受信機200は、ディジタル処理を行う周波数補正部1210を備えたので、より精度の高い周波数偏差補償が実現できる。
実施の形態1における追尾受信機の使用形態を示す。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における準天頂衛星を説明する図である。 実施の形態1における追尾受信機100の構成を示す。 実施の形態1における追尾受信機100の具体的な構成を示す。 実施の形態1における直交検波回路の構成を示す。 実施の形態2における追尾受信機200の構成を示す。 従来の追尾受信機900の構成を示す。
符号の説明
1 移相器、2 0/π変調器、3 HYB、4 周波数変換器、5 HYB、6 移相器、7 HYB、8 位相比較器、9 位相比較器、10 Az/El誤差信号復調器、11 20MHz発振器、12 7逓倍器、13 HYB、14 移相器、15 HY
B、16 移相器、17 移相器、18 位相比較器、19 LF、20 VCO、21
局発信号生成器、22 BPF、60 会合点、100 追尾受信機、101 アンテナ、110 信号合成部、111 0/π変調器、112 ハイブリッド、120 周波数制御部、121 周波数変換器、122 BPF、123 A/D変換器、124 直交検波回路、125 周波数偏差検出回路、126 LF、127 D/A変換器、128 VCO、129a 局発信号生成部、129b 16MHz発振器、130 位相制御部、131 固定位相検出回路、132 加算器、133 位相補正部、140 誤差情報復調部、220 周波数制御部、300a,300b,300c 通信装置、310
準天頂衛星、311 アンテナ装置、320,330 準天頂衛星、500 人工衛星、600 地球局、601 アンテナ、700 車両、701 アンテナ、900 追尾受信機、1210 周波数補正部、1211 周波数偏差補償回路、1220 発振器、1241 乗算器、1242 乗算器、1243 LPF、1244 LPF、1246
4MHz信号生成部。

Claims (9)

  1. 所定の信号を受信し受信した前記所定の信号を用いて和信号と差信号とを生成して出力するアンテナ装置から前記和信号と前記差信号とを入力し、入力した前記和信号と前記差信号とに基づいて前記アンテナ装置の向きの誤差を示す誤差情報を出力する追尾受信機において、
    前記アンテナ装置の出力する前記和信号と前記差信号とを入力し、入力した前記和信号と前記差信号とを合成し、前記和信号と前記差信号とを合成したアナログ信号である和差合成信号を出力する信号合成部と、
    前記信号合成部が出力した前記和差合成信号を入力して所定の周波数のディジタル信号に変換し、所定の周波数のディジタル信号に変換された前記和差合成信号から前記アンテナ装置の向きの誤差に対応するディジタル信号である所定の周波数の誤差対応ディジタル信号を検出し、検出した前記誤差対応ディジタル信号を出力する周波数制御部と、
    前記周波数制御部が出力した前記誤差対応ディジタル信号を入力し、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正し、位相が補正された前記誤差対応ディジタル信号を位相補正ディジタル信号として出力する位相制御部と、
    前記位相制御部が出力した前記位相補正ディジタル信号を入力し、入力した前記位相補正ディジタル信号を前記誤差情報に復調して出力する誤差情報復調部と
    を備えたことを特徴とする追尾受信機。
  2. 前記位相制御部は、
    入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正するための補正値を取得し、取得した前記補正値に基づいて、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正することを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  3. 前記位相制御部は、
    前記信号合成部から自己に至る信号経路等に起因して自己が入力する前記誤差対応ディジタル信号に生じる位相の変動量を示す内部位相を検出する内部位相検出部と、
    前記内部位相差検出部が検出した前記内部位相差に基づいて、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正して出力する位相補正部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  4. 前記位相制御部は、
    前記アンテナ装置から前記信号合成部までの信号経路に起因して自己が入力する誤差対応ディジタル信号に生じる位相の変動量を示す外部位相に対応する対応補正値を入力する対応補正値入力部と、
    前記対応補正値入力部が入力した前記対応補正値に基づいて、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正して出力する位相補正部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  5. 前記位相制御部は、
    前記信号合成部から自己に至る信号経路に起因して自己が入力する前記誤差対応ディジタル信号に生じる位相の変動量を示す内部位相を検出する内部位相検出部と、
    前記アンテナ装置から前記信号合成部までの信号経路に起因して自己が入力する誤差対応ディジタル信号に生じる位相の変動量を示す外部位相に対応する対応補正値を入力する対応補正値入力部と、
    前記内部位相検出部が検出した前記内部位相と、前記対応補正値入力部が入力した前記対応補正値とに基づいて、入力した前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正して出力する位相補正部と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  6. 前記周波数制御部は、
    検出した前記誤差対応ディジタル信号の前記周波数を補正して前記位相制御部に出力する周波数補正部を備えたことを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  7. 前記アンテナ装置は、
    方位角と仰角とにより向きが特定され、
    前記誤差情報復調部は、
    前記誤差情報として、前記方位角の誤差を示す方位角誤差情報と前記仰角の誤差を示す仰角誤差情報とを出力することを特徴とする請求項1記載の追尾受信機。
  8. 所定の信号を受信し受信した前記所定の信号を用いて和信号と差信号とを生成するアンテナ装置が生成した前記和信号と前記差信号とに基づいて、前記アンテナ装置の向きの誤差を示す誤差情報を生成する誤差情報生成方法において、
    前記和信号と前記差信号とを和差合成信号として合成する工程と、
    前記和差合成信号を所定の周波数のディジタル信号に変換し、所定の周波数のディジタル信号に変換された前記和差合成信号から前記アンテナ装置の向きの誤差に対応するディジタル信号である所定の周波数の誤差対応ディジタル信号を検出する工程と、
    検出された前記誤差対応ディジタル信号の位相を補正する工程と、
    位相が補正された前記誤差対応ディジタル信号を前記誤差情報に復調する工程と
    を備えたことを特徴とする誤差情報生成方法。
  9. 請求項1記載の追尾受信機の出力する前記誤差情報に基づき向きが制御された前記アンテナ装置と通信することを特徴とする通信装置。
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