JP2006226549A - 粉粒体加熱装置 - Google Patents

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【課題】 多量の粉粒体を効率よく均一に加熱することができ、集塵装置を付設する必要がない粉粒体加熱装置を提供する。
【解決手段】 粉粒体加熱装置1は、ケース6内に撹拌羽根12を有する撹拌機構7を設け、材料投入口4からケース6内に投入された粉粒体を撹拌羽根12により撹拌しながら材料排出口5に向けて搬送するパグミル型ミキサ2と、パグミル型ミキサ2内の上部に設けられ、撹拌羽根12よって撹拌されている粉粒体を加熱室15の下面から発生される遠赤外線の照射によって加熱する遠赤外線ヒータ3とを備えた構成とされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遠赤外線の照射によって粉粒体を加熱するための粉粒体加熱装置に関し、特に、砕石等の骨材やアスファルト混合物を加熱することに適する粉粒体加熱装置に関するものである。
従来、熱源により加熱された赤外線放射物質から遠赤外線を発生する装置(以下、「遠赤外線ヒータ」という)を設けた加熱炉等の内部にベルトコンベアを配置し、該ベルトコンベアに被加熱物を載せて搬送しながら、該被加熱物を、前記遠赤外線ヒータから発生される遠赤外線を照射することによって乾燥加熱するようにした遠赤外線加熱装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
一方、新規骨材をドライヤによって乾燥加熱してミキサに供給する経路の途中に、予備加熱装置によって加熱したアスファルト再生骨材を供給して、乾燥加熱された新規骨材と予備加熱されたアスファルト再生骨材を前記ミキサでアスファルト、再生用添加剤および石粉等を混合して撹拌することにより、アスファルト混合物を製造するアスファルトプラントが知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特開平8−296962号公報 特開平10−103623号公報 特開2002−129514号公報 特開2005−9163号公報
前記遠赤外線加熱装置に設けられた遠赤外線ヒータは、該ヒータから発生した遠赤外線を被加熱物に吸収させることにより、被加熱物の温度を上昇させて乾燥させるものであるが、遠赤外線を吸収して温度が上昇することができるのは、被加熱物の遠赤外線ヒータに面している部分のみであり、その他の部分は、被加熱物の相互間の熱交換により僅かに温度上昇が起こる程度である。したがって、前記遠赤外線加熱装置を用いてアスファルト混合物を製造するために使用する砕石等の粉粒体を乾燥加熱する場合、前記ベルトコンベアに粉粒体を厚く載せて搬送すると、粉粒体の下部側(内部側)まで十分に乾燥加熱することができないので、粉粒体の全体を均一に加熱するためには、ベルトコンベアに粉粒体を薄く広げて載せて搬送させるか、ベルトコンベアの搬送速度を遅くして遠赤外線の照射時間を長くせざるを得ず、この場合には、粉粒体の搬送量が減ったり、乾燥加熱時間が長くなったりして、多量の粉粒体の乾燥加熱を効率的に行うことができないという問題がある。逆に、粉粒体を効率的に乾燥加熱するために、多量の粉粒体を薄く載せられるように前記ベルトコンベアの幅を広くすると、搬送装置が大きくなるのは勿論のこと、前記遠赤外線ヒータも大きくなるので、遠赤外線加熱装置が大型化してその所要設置面積が大きくなるという問題がある。
また、前記アスファルトプラントは、予備加熱装置の内部にその一端側から投入したアスファルト再生骨材を他端側へ搬送しながら、バーナの燃焼ガスによる熱風で予備加熱するものである。しかし、該燃焼ガスとアスファルト再生骨材から発生する粉塵とが混合された排気が発生するので、該排気中の粉塵を除去するためにバグフィルタ等の集塵装置を固有に設備するか、新規骨材を乾燥加熱するドライヤからの排気中の粉塵を除去するバグフィルタ等の集塵装置を大きくして、前記予備加熱装置側の集塵装置を兼用させる必要がある。したがって、アスファルトプラントの所要設置面積が広くなると共に、予備加熱装置で発生する粉塵にアスファルトのミストが混在しているので、集塵装置としてバグフィルタを使用する場合には、濾布の目詰まりが起こりやすく、前記集塵装置のメンテナンスに手間が掛かるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、多量の粉粒体を効率よく均一に加熱することができ、集塵装置を付設する必要がない粉粒体加熱装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の点を特徴としている。
すなわち、請求項1に係る粉粒体加熱装置は、粉粒体を撹拌しながら搬送する撹拌搬送装置と、該撹拌搬送装置によって撹拌されている粉粒体を遠赤外線の照射によって加熱する遠赤外線発生装置とを備えていることを特徴としている。
この粉粒体加熱装置においては、遠赤外線発生装置を作動させると共に撹拌搬送装置を作動させると、該撹拌搬送装置によって撹拌されながら搬送される粉粒体に前記遠赤外線発生装置によって発生される遠赤外線が照射される。粉粒体は撹拌されるとその位置を順次入れ換えながら遠赤外線の照射を受けるので、粉粒体の全体が遠赤外線を良好に吸収して均一に発熱する。
請求項2に係る粉粒体加熱装置は、請求項1に記載の粉粒体加熱装置において、前記遠赤外線発生装置は、遠赤外線ヒータであることを特徴としている。
請求項3に係る粉粒体加熱装置は、請求項1または2に記載の粉粒体加熱装置において、前記撹拌搬送装置は、パグミル型ミキサまたはスクリュフィーダであることを特徴としている。
本発明によれば、以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る粉粒体加熱装置によれば、粉粒体が撹拌されてその位置を順次入れ換えながら遠赤外線の照射を受けるので、粉粒体の全体が遠赤外線を良好に吸収して均一に発熱し、これにより、粉粒体加熱装置は、大量の骨材やアスファルト混合物等の粉粒体を撹拌搬送装置で搬送しながら加熱する場合であっても、該粉粒体を短時間にかつ均一に加熱することができる。
また、バーナの燃焼ガスによる熱風を直接粉粒体に接触させないので、アスファルト再生骨材のようなアスファルトを含む粉粒体を加熱する場合であっても、アスファルトの性状が劣化することが少ないと共に、粉塵の発生を抑制することができ、粉塵を除去処理する集塵装置を付設する必要がなく、粉粒体加熱装置の設置場所についての制約を受けることがない。
請求項2に係る粉粒体加熱装置によれば、遠赤外線の発生熱源である高温の加熱ガスを粉粒体に接触させなくて済むので、粉粒体の搬送経路において粉塵の混入した加熱ガスを回収処理する設備を省略することができる。
請求項3に係る粉粒体加熱装置によれば、粉粒体の種類に応じて汎用のパグミル型ミキサとスクリュフィーダのいずれかを撹拌搬送装置として利用することができ、装置の構成が簡単となってその製作が容易である。
以下、本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置について、図面を参照して説明する。図1〜図3において、1は本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置である。この粉粒体加熱装置1は、粉粒体を撹拌しながら搬送する撹拌搬送装置としてのパグミル型ミキサ2と、該パグミル型ミキサ2によって撹拌されている粉粒体を遠赤外線の照射によって加熱する遠赤外線発生装置としての遠赤外線ヒータ3とを備えている。
前記パグミル型ミキサ2は、材料投入口4を前端側(図1で左端側)の上部に、材料排出口5を後端側(図1で右端側)の下部にそれぞれ設けた密閉状のケース6と、該ケース6の内部にケース6の長手方向(図1で左右方向)に沿って配設した撹拌機構7と、該撹拌機構7を回転させる電動機等の回転駆動装置(図示せず)とから構成されている。
前記ケース6は、左右の側壁8a,8aの下部に一対の円弧状の底部8b,8bが結合されると共に、前、後端において前記両側壁8a,8aと両底部8b,8bとに前、後端壁8c,8cが結合されて、上端が開口された箱状のケース本体8と、該ケース本体8の上端にその開口部を閉鎖するように取り付けられた蓋板9と、前記ケース本体8を設置部に据え付けるための脚部10とを備えている。そして、前記材料投入口4が前記蓋板9に固定されてケース本体8の内部に連通して設けられ、前記材料排出口5が前記ケース本体8の底部8bに固定されてケース本体8の内部に連通されている。
前記撹拌機構7は、前記ケース6の長手方向に沿って設けられ、前記ケース本体8の前、後端壁8c,8cに軸回り回転自在に支持された一対の平行な回転軸11,11と、各回転軸11,11にその半径方向に突き出して取り付けられ、周方向および軸方向に一定間隔をあけて配設された複数本の撹拌羽根12とを備え、前記各回転軸11,11がその材料投入口4側の端部に固定したスプロケット13に巻き掛けたチェーン14を介して前記回転駆動装置(図示せず)に連結されている。そして、前記各撹拌羽根12の掻き上げ面は、粉粒体を材料投入口4側から材料排出口5側に向けて搬送し得るように回転軸11に垂直な面に対して傾斜されている。
前記遠赤外線ヒータ3は、前記パグミル型ミキサ2のケース6の蓋板9の下面、すなわちケース6の内部の上方に固定して設けた扁平な矩形箱状の加熱室15を備え、該加熱室15内にバーナ等の燃焼装置(図示せず)からの燃焼ガスが送風機等によって入口15aから導入されて出口15bから排出されることにより、該加熱室15が加熱されるようになっている。そして、前記加熱室15の下面(ケース6の内部に露出する面)に、加熱されると遠赤外線を放射可能なセラミックス、例えば酸化アルミニウム(Al)が溶射して被覆されている。
前記のように構成された粉粒体加熱装置1においては、前記遠赤外線ヒータ3の燃焼装置を作動させてその燃焼ガスを前記加熱室15に送って該加熱室15を加熱すると共に、前記パグミル型ミキサ2の回転駆動装置(図示せず)を作動させて前記撹拌機構7を回転させ、前記材料投入口4からアスファルト再生骨材等の粉粒体をケース6内に投入する。該ケース6内に投入された粉粒体は、撹拌機構7の撹拌羽根12によって、ケース6内の底部から上方へ掻き上げられて落下する動作を繰り返しながら撹拌されてケース6内を材料排出口5側へ搬送される。その間、前記粉粒体は、前記撹拌羽根12の撹拌動作によってその位置を順次入れ換えながら、燃焼装置からの燃焼ガスで加熱された前記加熱室15の下面から発生される遠赤外線の照射を受けるので、前記粉粒体の全体が遠赤外線を良好に吸収して均一に発熱して、効率よく温度上昇する。前記粉粒体加熱装置1のケース6内で加熱された粉粒体は材料排出口5から排出されて所要箇所に搬送されて使用される。
なお、前記粉粒体加熱装置1の加熱対象となる粉粒体としては、アスファルト再生骨材の他に、例えば、砕石、砂、砂利、石粉、石灰、セメント等の単体またはこれらのうちの複数の混合物が挙げられる。さらに、粉粒体にアスファルトや再生用添加剤等の通常アスファルト混合物に添加される各種の添加材料を混合したものも挙げられる。
前記実施の形態に係る粉粒体加熱装置1によれば、前記ケース6内に撹拌羽根12を有する撹拌機構7を設け、材料投入口4からケース6内に投入された粉粒体を撹拌羽根12により撹拌しながら材料排出口5に向けて搬送する撹拌搬送装置としてのパグミル型ミキサ2と、パグミル型ミキサ2内の上部に設けられ、前記撹拌羽根12によって撹拌されている粉粒体を、加熱室15の下面から発生される遠赤外線の照射によって加熱する遠赤外線発生装置としての遠赤外線ヒータ3を備えた構成とされている。
したがって、パグミル型ミキサ2内に投入された粉粒体は、ケース6内で撹拌羽根12により撹拌されてその位置を順次入れ換えながら、遠赤外線ヒータ3から遠赤外線の照射を受けるので、前記粉粒体の全体が遠赤外線を良好に吸収して均一に発熱し、これにより、粉粒体加熱装置1は、大量の骨材やアスファルト混合物等の粉粒体をパグミル型ミキサ2で搬送しながら加熱する場合であっても、前記粉粒体を短時間にかつ均一に加熱することができる。
また、前記パグミル型ミキサ2内に投入された粉粒体は、バーナの燃焼ガスによる熱風と直接接触して加熱されることがないので、アスファルト再生骨材のようなアスファルトを含む粉粒体を加熱する場合であっても、アスファルトの性状が劣化することが少ないと共に、粉塵の発生を抑制することができ、粉塵を除去処理する集塵装置を付設する必要がなく、粉粒体加熱装置1の設置場所についての制約を受けることがない。
また、遠赤外線ヒータ3は、その遠赤外線の発生熱源である高温の加熱ガスを粉粒体に接触させなくて済むので、粉粒体の搬送経路において粉塵の混入した加熱ガスを回収処理する設備を省略することができる。
次に、前記粉粒体加熱装置1を適用した一例について説明する。
図3は、前記粉粒体加熱装置1をアスファルトプラントに適用した例である。このアスファルトプラント16は、新規骨材をドライヤで乾燥加熱して新規骨材エレベータで振動篩に送って分級した後に貯蔵ビンに貯蔵し、この貯蔵された加熱状態の新規骨材を計量槽17で計量してミキサ18に投入し、該ミキサ18内で前記新規骨材が別途に計量、混合された石粉、アスファルト等と一緒に撹拌されて新規アスファルト混合物を製造するアスファルトプラントにおいて、常温のアスファルト再生骨材を予備加熱して前記ミキサ18に供給してアスファルト混合物を製造するようにしたものである。なお、新規骨材を乾燥加熱して前記計量槽17を経てミキサ18に供給するまでの経路に用いる装置は、従来周知のものであるので図示を省略している。
図3において、常温のアスファルト再生骨材を予備加熱して前記ミキサ18に供給する装置Hは、常温のアスファルト再生骨材を貯蔵する再生骨材コールドビン19と、該再生骨材コールドビン19の下に配置されたベルトコンベア20と、再生骨材コールドビン19から前記ベルトコンベア20によって排出された常温のアスファルト再生骨材を予備加熱する前記粉粒体加熱装置1と、該粉粒体加熱装置1で予備加熱された粉粒体をサージビン21に供給する再生骨材エレベータ22と、前記サージビン21内に貯蔵された予備加熱状態のアスファルト再生骨材を排出して、シュート23によって前記計量槽17に供給するスクリュコンベア24とを備えている。
前記装置Hにおいては、再生骨材コールドビン19に投入された常温のアスファルト再生骨材は、前記ベルトコンベア20により搬送されて材料投入口4から前記粉粒体加熱装置1に投入される。該粉粒体加熱装置1内に投入されたアスファルト再生骨材は、材料排出口5へ向かってパグミル型ミキサ2によって撹拌搬送されながら、前記粉粒体加熱装置1の遠赤外線ヒータ3によって、例えば、50〜60℃に予備加熱される。このようにして予備加熱されたアスファルト再生骨材は、材料排出口5から再生骨材エレベータ22によってサージビン21に送られて貯蔵され、所要時にスクリュコンベア24によってシュート23を介して前記計量槽17に投入されて計量される。そして、前記計量槽17で計量されたアスファルト再生骨材は、ミキサ18において乾燥加熱された新規骨材に混入されて、アスファルトと石粉、必要に応じて再生用添加剤等と一緒に撹拌混合されて再生加熱アスファルト混合物として製造される。
このように、ドライヤによって乾燥加熱された新規骨材をミキサ18に供給する経路において前記新規骨材にアスファルト再生骨材を混入し、これらに前記ミキサ18でアスファルトと石粉等を添加して撹拌混合することにより再生加熱アスファルト混合物を製造する場合、常温のアスファルト再生骨材を前記粉粒体加熱装置1で予備加熱すると、前記常温のアスファルト再生骨材は全体が均一に所定温度に加熱されるので、通常160〜180℃に乾燥加熱された新規骨材の温度を著しく低下させる心配がなく、該新規骨材へのアスファルト再生骨材の混入率を増加させることができる。また、前記混入率を一定とした場合は、新規骨材の加熱温度を低下させて、ドライヤの加熱バーナで燃焼する燃料を少なくすることにより、二酸化炭素の排出量を抑制することができる。
次に、前記粉粒体加熱装置1を適用した他の例について説明する。
図4は、前記粉粒体加熱装置1をアスファルトスタッカに適用した例である。このアスファルトスタッカ25は、自走する車両Rのフレーム26の前端部に第1フィーダ(搬入フィーダ)27を設け、前記フレーム26の後端部に第2フィーダ(搬出フィーダ)28を設け、それらの中間部のフレーム26上に前記粉粒体加熱装置1を設置して構成されている。
前記アスファルトスタッカ25においては、アスファルト舗装の舗設現場でダンプトラック29から供給された加熱アスファルト混合物を第1フィーダ27の前端部のホッパ27aに受け入れて、該第1フィーダ27と第2フィーダ28を作動させると共に前記粉粒体加熱装置1を作動させると、前記ホッパ27aに受け入れられた加熱アスファルト混合物は、第1フィーダ27の搬送部によって後端側上方へ送られてシュート27bから前記粉粒体加熱装置1内に投入される。
前記粉粒体加熱装置1内に投入された加熱アスファルト混合物は、前記アスファルトプラントに適用した例と同様にして予備加熱された後に、前記第2フィーダ28の前端部上に送り出されて、第2フィーダ28の搬送部によって後端側上方へ送られ、シュート28aからアスファルトフィニッシャ30のホッパ30a内に投入される。アスファルトフィニッシャ30は、ホッパ30aに投入された加熱アスファルト混合物を路盤上に敷き均す。
前記のように、車両Rのフレーム26上に第1フィーダ27と第2フィーダ28とを設けたアスファルトスタッカにおいて、前記第1フィーダ27と第2フィーダ28との間に、第1フィーダ27によって投入された加熱アスファルト混合物を加熱する粉粒体加熱装置1を配置した構成とすると、ダンプトラック29から供給された加熱アスファルト混合物の温度が110〜120℃程度に低下した場合でも、前記粉粒体加熱装置1によって再度加熱することにより、その温度を140〜150℃程度の舗設に適する温度まで容易に上昇させることができる。
次に、本発明に係る粉粒体加熱装置1の効果を確認するために行った試験について示すと、以下のとおりである。
試験に用いた粉粒体加熱試験装置31は、図5に示すように、架台32上に下部にスクリュコンベア33を設けたホッパ34を設置すると共に、撹拌機構7を有するパグミル型ミキサ2に遠赤外線ヒータ3を設けてなる粉粒体加熱装置1を、その材料投入口4を前記スクリュコンベア33の出口に接続して前記架台32上に設置した構成とされている。
前記粉粒体加熱装置1で加熱対象となる粉粒体として、加熱アスファルト混合物(密粒度アスファルト混合物、骨材最大粒径13mm)を選定して、前記ホッパ34に投入量約1.5t/hで投入した。ホッパ34に投入された加熱アスファルト混合物は、前記スクリュコンベア33によって図5で左から右へ向かって搬送され、材料投入口4から粉粒体加熱装置1のパグミル型ミキサ2の内部へ投入される。そして、パグミル型ミキサ2内に投入された加熱アスファルト混合物は、上部に設けられた遠赤外線ヒータ3から発生される遠赤外線により加熱されながら、パグミル型ミキサ2の撹拌羽根12によって撹拌されつつ搬送されて、材料排出口5から外部へ排出される。
前記ホッパ34へ投入する直前および材料排出口5から排出された直後に測定した加熱アスファルト混合物の温度は表1に示すとおりであり、加熱アスファルト混合物が粉流体加熱装置1で加熱されることにより、その温度が約30℃上昇した。このときに加熱アスファルト混合物がパグミル型ミキサ2(粉粒体加熱装置1)の内部に滞留していた時間は、約180秒であった。
Figure 2006226549
この結果から、本発明に係る粉粒体加熱装置1を用いることにより、従来の遠赤外線加熱装置と比較して大量の加熱アスファルト混合物(粉粒体)を短時間でかつ均一に加熱できることが確認できた。また、加熱する前後の加熱アスファルト混合物に含まれるアスファルトの性状は表2に示すとおりであり、本発明に係る粉粒体加熱装置1により加熱アスファルト混合物を加熱しても、該混合物に含まれるアスファルトの性状に大きな変化はないことが確認できた。
Figure 2006226549
なお、前記実施の形態に係る粉粒体加熱装置1においては、前記パグミル型ミキサ2を2軸の撹拌機構7を有するものとして構成したので、粉粒体の撹拌を効果的に行えて好ましいが、撹拌機構7は2軸のものに限らず、1軸のものまたは3軸以上のものであってもよい。また、撹拌搬送装置としては、前記パグミル型ミキサ2に限らず、スクリュフィーダを用いることができる。
前記パグミル型ミキサまたはスクリュフィーダは、粉粒体の種類に応じて適宜に使い分けて使用することができると共に、装置の構成が簡単となってその製作が容易である。
また、前記実施の形態に係る粉粒体加熱装置1においては、前記遠赤外線ヒータ3の加熱室15を扁平な矩形箱状に形成したが、これに代えて、外周に加熱により遠赤外線を放射可能なセラミックスを溶射した配管を前記ケース6の蓋板9の下面に水平面内で蛇行させて配置し、該配管内に燃焼ガスを通すようにした構成としてもよい。
本発明で用いることができる遠赤外線ヒータ3は遠赤外線発生装置のうち温度放射に分類されるもので、具体的には、通電による電気抵抗からの発熱を利用する方式、油やガス等を用いた熱源による二次加熱を利用する方式、放電による加熱を利用する方式等がある。このほかに、遠赤外線発生装置としては、気体放電を利用した冷放射に分類されるもの、レーザ作用を利用した誘導放出に分類されるもの等がある。
本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置を示す縦断面図である。 同じく正面図である。 本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置をアスファルトプラントに用いた例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置をアスファルトスタッカに用いた例を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係る粉粒体加熱装置の効果を試験するために用いた加熱試験装置の縦断面図である。
符号の説明
1 粉粒体加熱装置
2 パグミル型ミキサ
3 遠赤外線ヒータ
4 材料投入口
5 材料排出口
6 ケース
7 撹拌機構
8 ケース本体
9 蓋板
11 回転軸
12 撹拌羽根
15 加熱室
15a 入口
15b 出口
16 アスファルトプラント
18 ミキサ
19 再生骨材コールドビン
21 サージビン
22 再生骨材エレベータ
24 スクリュコンベア
25 アスファルトスタッカ
27 第1フィーダ(搬入フィーダ)
28 第2フィーダ(搬出フィーダ)
R 車両

Claims (3)

  1. 粉粒体を撹拌しながら搬送する撹拌搬送装置と、該撹拌搬送装置によって撹拌されている粉粒体を遠赤外線の照射によって加熱する遠赤外線発生装置とを備えていることを特徴とする粉粒体加熱装置。
  2. 前記遠赤外線発生装置は、遠赤外線ヒータであることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体加熱装置。
  3. 前記撹拌搬送装置は、パグミル型ミキサまたはスクリュフィーダであることを特徴とする請求項1または2に記載の撹拌搬送装置。
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