JP2006226384A - ゴムホース接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】相手パイプとの接続を容易になし得るとともにホースクランプのような別途の締付部品を用いることなく十分な固定力を得ることのできるゴムホース接続構造を提供する。
【解決手段】相手パイプ18の外周面に断面略鋸歯状を成す環状の抜止突起20を軸方向に複数形成するとともに、ゴムホース10には接続端部10Aの外周側に樹脂又はゴムから成る筒状の弾性体スリーブ26を隙間なく外嵌した状態に外挿してゴムホース10の接続端部10Aを相手パイプに対し圧入により嵌め合わせ、圧入後において別途のホースクランプによる締付けを行うことなく圧入のみにて固定を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】相手パイプ18の外周面に断面略鋸歯状を成す環状の抜止突起20を軸方向に複数形成するとともに、ゴムホース10には接続端部10Aの外周側に樹脂又はゴムから成る筒状の弾性体スリーブ26を隙間なく外嵌した状態に外挿してゴムホース10の接続端部10Aを相手パイプに対し圧入により嵌め合わせ、圧入後において別途のホースクランプによる締付けを行うことなく圧入のみにて固定を行う。
【選択図】 図1
Description
この発明は自動車のエンジンとラジエータとを連絡するラジエータホースに適用して好適なゴムホース接続構造に関する。
従来、各種流体の輸送を行うホースとして樹脂製のものやゴム製のものが用いられている。
後者のゴムホースの場合、剛性の相手パイプとの接続構造として従来図4に示すような接続構造が用いられていた。
後者のゴムホースの場合、剛性の相手パイプとの接続構造として従来図4に示すような接続構造が用いられていた。
この接続構造は、径方向外方に断面湾曲形状に環状に突出したバルジ部202を先端部に有する金属製等の剛性の相手パイプ204に対し、ゴムホース200を圧入により嵌め合わせた上、金属製のホースクランプ206にてゴムホース200の接続端部200Aを外周面から縮径方向に締め付けて、相手パイプ204に固定し抜止めをなすといったものである。
しかしながらこの接続構造の場合、ゴムホース200の接続のための部品として高価なホースクランプ206を必要とし、更にまた接続に際してホースクランプ206の装着作業が必要で、接続のための工数も多くなってしまう問題がある。
しかしながらこの接続構造の場合、ゴムホース200の接続のための部品として高価なホースクランプ206を必要とし、更にまた接続に際してホースクランプ206の装着作業が必要で、接続のための工数も多くなってしまう問題がある。
これに対して、ホースクランプを用いないクランプレスのゴムホース接続構造が下記特許文献1に提案されている。
図5はその具体例を示している。
同図において208はT字継手で分岐パイプ、即ちホース200を接続すべき剛性の相手パイプ204が三方に延び出している。
各相手パイプ204のそれぞれには、断面略鋸歯状をなして先端が鋭角を成し、ゴムホース200の圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対してはゴムホース200の内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の環状の抜止突起210が軸方向にそれぞれ複数形成されている。
ここで各環状の抜止突起210には、圧入側である先端側に圧入時の案内をなすテーパ形状のガイド面211が形成されている。
この接続構造では、ゴムホース200の接続端部200Aを相手パイプ204に対し軸方向の圧入により嵌め合わせる。
このとき相手パイプ204は、各環状の抜止突起210がゴムホース200の内面、詳しくは接続端部200Aの内面に食い込んでゴムホース200を抜止めする。
図5はその具体例を示している。
同図において208はT字継手で分岐パイプ、即ちホース200を接続すべき剛性の相手パイプ204が三方に延び出している。
各相手パイプ204のそれぞれには、断面略鋸歯状をなして先端が鋭角を成し、ゴムホース200の圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対してはゴムホース200の内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の環状の抜止突起210が軸方向にそれぞれ複数形成されている。
ここで各環状の抜止突起210には、圧入側である先端側に圧入時の案内をなすテーパ形状のガイド面211が形成されている。
この接続構造では、ゴムホース200の接続端部200Aを相手パイプ204に対し軸方向の圧入により嵌め合わせる。
このとき相手パイプ204は、各環状の抜止突起210がゴムホース200の内面、詳しくは接続端部200Aの内面に食い込んでゴムホース200を抜止めする。
この図5に示す接続構造の場合、ホースクランプ206による締付けを行わないため、圧入によるゴムホース200の拡管により締付力を確保することが必要となる。
この場合、ホース径が比較的小さいものであれば圧入力はそれ程大きくならず、作業者が手作業で微妙な調整を行いつつ、相手パイプ204をゴムホース200内部に圧入することが可能である。
この場合、ホース径が比較的小さいものであれば圧入力はそれ程大きくならず、作業者が手作業で微妙な調整を行いつつ、相手パイプ204をゴムホース200内部に圧入することが可能である。
この接続構造は、特に自動車のヒータホースの接続に好適に適用可能である。
例えば自動車に配管されるヒータホース(エンジンで温められた水を室内暖房用のヒータに導くホース)の場合、内径がφ13〜16mm(肉厚t=3〜4mm)の比較的小径のものである。このヒータホースにおいては、配管途中で分岐を形成することが求められることがあり、このような場合において、上記図5に示す接続構造を好適に適用することができる。
ヒータホースは小径であり、図5の接続構造に従って相手パイプ204を内部に圧入し接続固定することが比較的容易である。
例えば自動車に配管されるヒータホース(エンジンで温められた水を室内暖房用のヒータに導くホース)の場合、内径がφ13〜16mm(肉厚t=3〜4mm)の比較的小径のものである。このヒータホースにおいては、配管途中で分岐を形成することが求められることがあり、このような場合において、上記図5に示す接続構造を好適に適用することができる。
ヒータホースは小径であり、図5の接続構造に従って相手パイプ204を内部に圧入し接続固定することが比較的容易である。
一方、自動車のエンジンとラジエータとを連絡し、水輸送するラジエータホースにおいても近年配管分岐することの要請があり、この場合において上記の図5に示す接続構造を適用することが考えられる。
しかしながらラジエータホースの場合、内径がφ20〜50mm程度(肉厚t=3〜6mm程度)の大径のもので、このような大径のゴムホースの場合、次のような特有の問題が生ずる。
ホース径が大きいにも拘わらずその肉厚はホース径に比べて薄く、従って圧入により十分な緊迫力を得るためにホース200の接続端部200Aを大きく拡管しつつ相手パイプ204を圧入することが必要となる。
しかしながらラジエータホースの場合、内径がφ20〜50mm程度(肉厚t=3〜6mm程度)の大径のもので、このような大径のゴムホースの場合、次のような特有の問題が生ずる。
ホース径が大きいにも拘わらずその肉厚はホース径に比べて薄く、従って圧入により十分な緊迫力を得るためにホース200の接続端部200Aを大きく拡管しつつ相手パイプ204を圧入することが必要となる。
しかしながら、このように大きく拡管しつつ相手パイプ204をゴムホース内に圧入するとその際の抵抗力が大きくなりまた一方肉厚はそれほど厚くなく、加えて大径化によって強度(剛性)的にも相対的に弱くなることから、圧入の際にゴムホース200が座屈を起し易く、相手パイプ200の圧入を良好に行うことが難しくなる。
ホース径が一定以上に大きくなると、必要な圧入力が増大するため作業者が手作業で相手パイプ204をゴムホース200に圧入することができなくなり、そこでこの場合には図6に示すようなホースチャック212,圧入治具214を用いて機械的に相手パイプ204をゴムホース200に対し圧入することとなるが、ラジエータホースのような大径のゴムホース200は、ホース径の増大に比べて肉厚はそれほど厚くなく、一方で大きな圧入力で圧入することから、更には機械的な圧入では作業者が手作業で圧入する場合と異なって微妙な調整を成し得ないから、圧入の際にゴムホース200が図7に示しているように座屈を起し易く、圧入を良好に行えないといった問題が生ずるのである。
特にこのような機械的な圧入、更には接続端部200Aを大きく拡管しつつ行う圧入では、その拡管部(接続端部200A)の軸心と、拡管を行っていないホース本体部の軸心との間にズレが生じ易く、而してそのような軸心がずれた状態で圧入により拡管部が軸方向に押されると、図7に示すような座屈を引き起こしてしまう。
ホース径が一定以上に大きくなると、必要な圧入力が増大するため作業者が手作業で相手パイプ204をゴムホース200に圧入することができなくなり、そこでこの場合には図6に示すようなホースチャック212,圧入治具214を用いて機械的に相手パイプ204をゴムホース200に対し圧入することとなるが、ラジエータホースのような大径のゴムホース200は、ホース径の増大に比べて肉厚はそれほど厚くなく、一方で大きな圧入力で圧入することから、更には機械的な圧入では作業者が手作業で圧入する場合と異なって微妙な調整を成し得ないから、圧入の際にゴムホース200が図7に示しているように座屈を起し易く、圧入を良好に行えないといった問題が生ずるのである。
特にこのような機械的な圧入、更には接続端部200Aを大きく拡管しつつ行う圧入では、その拡管部(接続端部200A)の軸心と、拡管を行っていないホース本体部の軸心との間にズレが生じ易く、而してそのような軸心がずれた状態で圧入により拡管部が軸方向に押されると、図7に示すような座屈を引き起こしてしまう。
尚樹脂ホースの場合、ゴムホースと異なって弾力性が乏しく、相手パイプ204への密着が不充分でシール性が低くなる。
また樹脂ホースは熱によって軟化する欠点があり、相手パイプ204との接続後においてエンジン等からの熱により軟化を起し、緊迫力が低下したりシール性が低下したりする問題を生じる。
また樹脂ホースは熱によって軟化する欠点があり、相手パイプ204との接続後においてエンジン等からの熱により軟化を起し、緊迫力が低下したりシール性が低下したりする問題を生じる。
そこでこのような樹脂ホースと相手パイプ204との接続構造として、樹脂ホースと相手パイプとの密着性を高め、また樹脂ホースが熱により軟化を生じた場合にもシール性を確保する目的で、樹脂ホースにおける接続端部の外側に筒状の弾性スリーブを外挿することが、例えば下記特許文献2,特許文献3に開示されている。
また相手パイプと直接接触する内面層が樹脂層で構成されたホースにおいても事情は同様で、このような場合においても同様の接続構造が提案されている(特許文献4)。
また相手パイプと直接接触する内面層が樹脂層で構成されたホースにおいても事情は同様で、このような場合においても同様の接続構造が提案されている(特許文献4)。
これに対して、相手パイプと直接接触する内面層及びカバー層ともにゴム層から成るゴムホースの場合、もともと弾力性に富んでいて相手パイプに対する密着性も高く、シール性は十分である。
またその全体或いは内面層が樹脂で構成された樹脂ホースのように熱の影響で軟化を起してシール性が低下したり、抜き力が小さくなったりするといった問題も有していない。
一方でこのゴムホースの場合、相手パイプ204を単に圧入しただけであると、その大きな弾力性に基づいて抜け易い問題があり、そこで従来にあってはこのようなゴムホースの接続構造として図4に示すような接続構造、即ちホースクランプ206を用いた接続構造が採用され、かかるホースクランプ206を用いて抜止めを図っているのが実状である。
或いはまた、図5に示すように小径のゴムホースにあっては、相手パイプ204に環状の抜止突起210を設けて、その抜止突起210のホース内面への食込作用に基づいて抜止めするようになしているのが実状である。
ところがゴムホースが大径化した場合、特有の問題が発生し、図4や図5に示す接続構造を適用することが困難化する。
またその全体或いは内面層が樹脂で構成された樹脂ホースのように熱の影響で軟化を起してシール性が低下したり、抜き力が小さくなったりするといった問題も有していない。
一方でこのゴムホースの場合、相手パイプ204を単に圧入しただけであると、その大きな弾力性に基づいて抜け易い問題があり、そこで従来にあってはこのようなゴムホースの接続構造として図4に示すような接続構造、即ちホースクランプ206を用いた接続構造が採用され、かかるホースクランプ206を用いて抜止めを図っているのが実状である。
或いはまた、図5に示すように小径のゴムホースにあっては、相手パイプ204に環状の抜止突起210を設けて、その抜止突起210のホース内面への食込作用に基づいて抜止めするようになしているのが実状である。
ところがゴムホースが大径化した場合、特有の問題が発生し、図4や図5に示す接続構造を適用することが困難化する。
本発明は以上のような事情を背景とし、相手パイプとの接続を容易になし得るとともに、ホースクランプのような別途の締付部品を用いることなく十分な固定力、即ち抜力を得ることのできるゴムホース接続構造を提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、剛性の相手パイプに対して、接続端部の内面層及びカバー層ともにゴム層から成るゴムホースを圧入により嵌め合わせて接続するゴムホース接続構造であって、前記相手パイプの外周面に、断面略鋸歯状をなして先端が鋭角をなし、前記ゴムホースの前記圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対しては該ゴムホースの内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の環状の抜止突起を軸方向に複数形成するとともに、該ゴムホースには、前記接続端部の外周側に樹脂又はゴムからなる筒状の弾性体スリーブを隙間なく外嵌した状態に外挿して、該ゴムホースの接続端部を前記相手パイプに対し圧入により嵌め合わせ、圧入後において別途のホースクランプによる締付けを行うことなく圧入のみにて固定を行うようになしたことを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記ゴムホースが自動車のエンジンとラジエータとを連絡して水輸送を行う内径φ20〜50mm,肉厚が3〜6mmの太径のラジエータホースであることを特徴とする。
以上のように本発明は、相手パイプの外周面に環状の抜止突起を軸方向に複数形成する一方、ゴムホースには接続端部の外周側に弾性体スリーブを外挿して、その接続端部と相手パイプとを圧入により嵌め合わせ、クランプレスで接続固定するようになしたもので、本発明によれば、ゴムホースの接続端部に対し相手パイプを良好に圧入して接続を行うことができるとともに、その接続状態でゴムホースの接続端部に大きな緊迫力を与え得て、強い固定力,抜力を実現することができる。
本発明においては、ゴムホースの接続端部に弾性体スリーブを外挿することによって実質的にその接続端部が部分的に厚肉となる。
従ってその接続端部に対して相手パイプを圧入する際、そのような弾性体スリーブを外挿していない場合に較べて圧入の際の抵抗は高くなる。
にも拘わらず本発明によれば、相手パイプの圧入時にゴムホースの座屈を良好に抑制することができる。その理由は以下のとおりである。
即ち、ゴムホースに対して相手パイプを圧入したときに上記のような座屈が生じるのは、接続端部との間の摩擦に抗して相手パイプを圧入したときに接続端部が大きく拡径することによって摩擦量が増大し、その結果その拡径部分の軸心と、それ以外の部分のゴム本体部の軸心とが心ずれし、その状態で拡管部即ち接続端部が軸方向に強く押され、圧入する力がホースを座屈する力に変ってしまうことが主たる原因である。
従ってその接続端部に対して相手パイプを圧入する際、そのような弾性体スリーブを外挿していない場合に較べて圧入の際の抵抗は高くなる。
にも拘わらず本発明によれば、相手パイプの圧入時にゴムホースの座屈を良好に抑制することができる。その理由は以下のとおりである。
即ち、ゴムホースに対して相手パイプを圧入したときに上記のような座屈が生じるのは、接続端部との間の摩擦に抗して相手パイプを圧入したときに接続端部が大きく拡径することによって摩擦量が増大し、その結果その拡径部分の軸心と、それ以外の部分のゴム本体部の軸心とが心ずれし、その状態で拡管部即ち接続端部が軸方向に強く押され、圧入する力がホースを座屈する力に変ってしまうことが主たる原因である。
しかるに本発明では、弾性体スリーブの外挿によって接続端部を部分的に厚肉となして挿入時に座屈を抑制することができる。
即ちこの場合には上記のような拡管部とそれ以外のゴム本体部との軸心の心ずれを生ぜしめることなく、接続端部とホースとの間の摩擦に抗して相手パイプを圧入することができる。或いはまた心ずれが生じたとしてもその心ずれは小さく、従ってその軸心の心ずれに起因した上記の座屈の問題を引き起こさないのである。
即ちこの場合には上記のような拡管部とそれ以外のゴム本体部との軸心の心ずれを生ぜしめることなく、接続端部とホースとの間の摩擦に抗して相手パイプを圧入することができる。或いはまた心ずれが生じたとしてもその心ずれは小さく、従ってその軸心の心ずれに起因した上記の座屈の問題を引き起こさないのである。
一方で相手パイプの圧入後、即ち接続後においては接続端部の厚肉化によって大きな緊迫力,シール性が得られる。
従って本発明は、ゴムホースが大径のホースであっても良好に相手パイプとの接続を行うことができ、しかもホースクランプのような締付部品を別途に用いなくても強固な固定力を得ることができる。
従って本発明は、ゴムホースが大径のホースであっても良好に相手パイプとの接続を行うことができ、しかもホースクランプのような締付部品を別途に用いなくても強固な固定力を得ることができる。
本発明は、比較的小径のホースに適用することも可能であるが、大径のホース例えばラジエータホースのようなゴムホースの接続に適用して特に効果の大なるものである(請求項2)。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図3において、10は自動車のエンジンとラジエータとを連絡して水輸送するラジエータホースとして用いられる押出成形のゴムホースで、内面ゴム層(内面層)12と、繊維補強層16と、外側のカバーゴム層(カバー層)14との積層構造をなしている。
図1〜図3において、10は自動車のエンジンとラジエータとを連絡して水輸送するラジエータホースとして用いられる押出成形のゴムホースで、内面ゴム層(内面層)12と、繊維補強層16と、外側のカバーゴム層(カバー層)14との積層構造をなしている。
この実施形態において内面ゴム層12,カバーゴム層14の何れもEPDMにて構成されている。
ここで繊維補強層16は省略することも可能である。
尚10Aは、ゴムホース10における接続端部を表している。
この実施形態において、ゴムホース10は内径D=φ33mmの大径のもので、肉厚t1は4mmである。
ここで繊維補強層16は省略することも可能である。
尚10Aは、ゴムホース10における接続端部を表している。
この実施形態において、ゴムホース10は内径D=φ33mmの大径のもので、肉厚t1は4mmである。
18は剛性の相手パイプ(ここでは樹脂製、但し金属製であってもよい)で、その外周面に環状突起20が軸方向に沿って複数形成されている。
ここで環状突起20は、ゴムホース10の圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対してはゴムホース10の内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の爪として働くもので、図1及び図3に示しているように断面略鋸歯状をなし、先端が鋭角をなしている。
ここで環状突起20は、ゴムホース10の圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対してはゴムホース10の内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の爪として働くもので、図1及び図3に示しているように断面略鋸歯状をなし、先端が鋭角をなしている。
この環状突起20のそれぞれの圧入側となる先端側の面は、圧入時の案内をなすテーパ形状のガイド面22とされ、また後側の面が管体外周面から軸直角方向に立ち上る立上り面24とされている。
26はゴムホース10の接続端部10Aに隙間なく外嵌状態に外挿された弾性体スリーブで、この弾性体スリーブ26の外挿により、接続端部10Aが実質的に部分的に厚肉を成している。
26はゴムホース10の接続端部10Aに隙間なく外嵌状態に外挿された弾性体スリーブで、この弾性体スリーブ26の外挿により、接続端部10Aが実質的に部分的に厚肉を成している。
ここで弾性体スリーブ26は、樹脂製とすることもできるし、またゴム製とすることもできる。
またゴム製とする場合において、その断面の中間部に補強層を設けておいても良いし、或いはまたそのような補強層のないものであっても良い。
また樹脂製とする場合において、樹脂としてPA6,PA12等のポリアミド樹脂やポリプロピレン樹脂等を好適に用いることができる。
この弾性体スリーブ26の肉厚t2は、樹脂製の場合には0.5〜2mmとすることができ、またゴム製とする場合には2〜5mmとすることができる。
またゴム製とする場合において、その断面の中間部に補強層を設けておいても良いし、或いはまたそのような補強層のないものであっても良い。
また樹脂製とする場合において、樹脂としてPA6,PA12等のポリアミド樹脂やポリプロピレン樹脂等を好適に用いることができる。
この弾性体スリーブ26の肉厚t2は、樹脂製の場合には0.5〜2mmとすることができ、またゴム製とする場合には2〜5mmとすることができる。
図2及び図3は、ゴムホース10に対し相手パイプ18を圧入し接続する前の状態を表している。
図示のようにこの接続構造では、予めゴムホース10の接続端部10Aに弾性体スリーブ26を隙間なく外嵌状態に外挿しておく。
ここで弾性体スリーブ26は、その内径を接続端部10Aの外径と同等としておくこともできるし、或いはまた接続端部10Aの外径よりも小径として、弾性体スリーブ26に接続端部10Aに対する締め代を持たせておくこともできる。
図示のようにこの接続構造では、予めゴムホース10の接続端部10Aに弾性体スリーブ26を隙間なく外嵌状態に外挿しておく。
ここで弾性体スリーブ26は、その内径を接続端部10Aの外径と同等としておくこともできるし、或いはまた接続端部10Aの外径よりも小径として、弾性体スリーブ26に接続端部10Aに対する締め代を持たせておくこともできる。
このようにしてゴムホース10の接続端部10Aに弾性体スリーブ26を外挿した状態で、相手パイプ18をゴムホース10の接続端部10A内部に軸方向に圧入して両者を接続する。
ゴムホース10の接続端部10A及びこれに外挿された弾性体スリーブ26は、相手パイプ18の圧入により拡管し、その拡管に基づいて相手パイプ18に対する緊迫力が発生する。
ゴムホース10の接続端部10A及びこれに外挿された弾性体スリーブ26は、相手パイプ18の圧入により拡管し、その拡管に基づいて相手パイプ18に対する緊迫力が発生する。
そしてその緊迫力に基づいて、接続端部10Aが相手パイプ18の外周面に十分に密着し、高いシール性が得られる。
また接続端部10Aに対し弾性体スリーブ26が径方向に重ねられることによって、接続端部10Aの拡管率を比較的小さく抑えても大きな緊迫力が得られる。即ち相手パイプ18に対する密着及びこれに基づくシール性に加えて大きな固定力、具体的には強い抜力が得られる。
また接続端部10Aに対し弾性体スリーブ26が径方向に重ねられることによって、接続端部10Aの拡管率を比較的小さく抑えても大きな緊迫力が得られる。即ち相手パイプ18に対する密着及びこれに基づくシール性に加えて大きな固定力、具体的には強い抜力が得られる。
以上のように本実施形態によれば、ゴムホース10の接続端部10Aに対し相手パイプ18を良好に圧入して接続を行うことができるとともに、その接続状態でゴムホース10の接続端部10Aに高い緊迫力を与え得て、強い固定力,抜力を実現することができる。
また本実施形態では、接続端部10Aを部分的に弾性体スリーブ26の外挿によって厚肉となしてあるため、拡管率を小さく抑えつつ十分な圧入力、即ち圧入後におけるゴムホースの接続端部の緊迫力を実現することができ、この場合には拡管部とそれ以外のゴム本体部との軸心の心ずれが生じないか或いはその心ずれを小さく抑え得るため、本実施形態によれば相手パイプ18の圧入時にゴムホース10の座屈を良好に抑制することができる。
一方で相手パイプ18の圧入後即ち接続後においては、接続端部10Aの厚肉化によって大きな緊迫力,シール性が得られる。
従って本実施形態によれば、ゴムホース10が大径のホースであっても良好に相手パイプ18との接続を行うことができ、しかもホースクランプのような締付部品を別途に用いなくても強固な固定力を得ることができる。
従って本実施形態によれば、ゴムホース10が大径のホースであっても良好に相手パイプ18との接続を行うことができ、しかもホースクランプのような締付部品を別途に用いなくても強固な固定力を得ることができる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明は例えば上記ラジエータホース以外の各種用途のホースの接続構造に適用することも可能である等、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変形を加えた形態で構成可能である。
10 ゴムホース
10A 接続端部
12 内面ゴム層(内面層)
14 外面ゴム層(カバー層)
18 相手パイプ
20 環状突起
26 弾性体スリーブ
10A 接続端部
12 内面ゴム層(内面層)
14 外面ゴム層(カバー層)
18 相手パイプ
20 環状突起
26 弾性体スリーブ
Claims (2)
- 剛性の相手パイプに対して、接続端部の内面層及びカバー層ともにゴム層から成るゴムホースを圧入により嵌め合わせて接続するゴムホース接続構造であって
前記相手パイプの外周面に、断面略鋸歯状をなして先端が鋭角をなし、前記ゴムホースの前記圧入方向の相対移動を許容する一方、逆方向に対しては該ゴムホースの内面に食い込んで抜止めをなす一方向性の環状の抜止突起を軸方向に複数形成するとともに、該ゴムホースには、前記接続端部の外周側に樹脂又はゴムからなる筒状の弾性体スリーブを隙間なく外嵌した状態に外挿して、該ゴムホースの接続端部を前記相手パイプに対し圧入により嵌め合わせ、圧入後において別途のホースクランプによる締付けを行うことなく圧入のみにて固定を行うようになしたことを特徴とするゴムホース接続構造。 - 請求項1において、前記ゴムホースが自動車のエンジンとラジエータとを連絡して水輸送を行う内径φ20〜50mm,肉厚が3〜6mmの太径のラジエータホースであることを特徴とするゴムホース接続構造。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100764851B1 (ko) * | 2005-12-16 | 2007-10-09 | 주식회사 엘지화학 | 호스 연결용 니플을 갖는 사출 성형품 |
JP2010001918A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Kojima Press Industry Co Ltd | ホースクランプの保持構造 |
WO2011058877A1 (ja) * | 2009-11-10 | 2011-05-19 | 株式会社トヨックス | ホース継手 |
JP2021060057A (ja) * | 2019-10-04 | 2021-04-15 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 管継手とパイプの接続構造及び接続方法 |
JP2021516321A (ja) * | 2018-01-24 | 2021-07-01 | ザルトリウス ステディム ノース アメリカ インコーポレイテッド | 流体移送組立体 |
-
2005
- 2005-02-16 JP JP2005039836A patent/JP2006226384A/ja active Pending
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KR100764851B1 (ko) * | 2005-12-16 | 2007-10-09 | 주식회사 엘지화학 | 호스 연결용 니플을 갖는 사출 성형품 |
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JP7364412B2 (ja) | 2019-10-04 | 2023-10-18 | 三菱ケミカルインフラテック株式会社 | 管継手とパイプの接続構造及び接続方法 |
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