JP2006224592A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッド用Si基板 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッド用Si基板 Download PDF

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Abstract

【課題】 CR製法BJヘッドの長尺化。
【解決手段】 短辺の断面が(100)、長辺の断面が(110)で面方位が(110)のSi単結晶基板に、長辺と35.26度をなす角度で、側面が(111)面で囲まれた平行四辺形のインク供給口を複数連続的に配置することによって、実質上長尺のフルマルチインクジェット基板を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体に外部からエネルギーを加えることによって、所望の液体を吐出するインクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録ヘッドに用いる基板およびインクジェット記録ヘッドの製造方法に関する。
この種のインクジェット記録ヘッドに関し、例えば特開昭54−51837に記載されているインクジェット記録法は、熱エネルギーを液体に作用させて、液滴吐出の原動力を得るという点において、他のインクジェット記録方法とは異なる特徴を有している。即ち、上述の公報に開示されている記録法は、熱エネルギーの作用を受けた液体が過熱されて気泡を発生し、この気泡発生に基づく作用力によって、記録ヘッド部先端のオリフィスから液滴が形成され、この液滴が被記録部材に付着して情報の記録が行われるということを特徴としている。この記録法に適用される記録ヘッドは、一般に液体を吐出するために設けられたオリフィスと、このオリフィスに連通して液滴を吐出するための熱エネルギーが液体に作用する部分である熱作用部を構成の部とする液流路とを有する液吐出部および熱エネルギーを発生する手段である熱変換体としての発熱抵抗層とそれをインクから保護する上部保護層と蓄熱するための下部層を具備している。ところで、高密度、高精度のノズルおよび吐出口を形成する方法として特開平5−330066、および特開平6−286149に示されている方法が提案されている。また、特開平10−138478では、Si(110)基板に垂直エッチした供給口をハリを介して複数並列に配置して、インクジェット記録ヘッドを長尺化する手法が開示されている。
特開平10−138478号公報 特開平5−330066号公報 特開平6−286149号公報
これらの手法を用いて一度に幅広に印字できるインクジェット記録ヘッドを形成しようとすると、長大なSi基板が必要になってくる。前述した技術と同様にインク供給口を異方性エッチで開けるとすると、インク供給口は長く配列された吐出口に平行に開口しなければならない。この場合、基板面方位が(110)と等価で長辺の断面の方位が(111)と等価で、(111)方向に長大な基板が必要であった。しかしながら、従来の(110)の面方位で引き上げたSiウエハでは8インチΦのインゴットから(110)の角型基板を効率よく採ろうとすると、その一辺の最大値はたかだか140mm程度であった。また、(100)の面方位で引き上げたSiインゴットは直径12インチΦのサイズまで工業化されているが、このインゴットの長辺に平行に縦切りして(110)面を持つ角型基板を採ろうとすると、(111)と等価の面がインゴットの長辺に対して傾いてしまい、従来と同様の構成で長尺のインク供給口形成すると、供給口が基板に平行に作製できなかった。
上記のような問題点は、面方位が(110)のSi角型基板であって、基板の短辺の断面が(100)面と等価の面で形成され、基板の長辺断面が(110)と等価の面で形成されているSi基板上に、側面が(111)面と等価の面で囲まれた平行四辺形の平面形状を持ったインク供給口が分割され、インク供給口の長辺が基板長辺方向と35.26度±4度をなす角度で複数連続的に配置されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッドを提供することで解決される。
(作用)
基板にインク吐出圧力発生素子が設けられ、インク吐出圧力発生素子に対向するプレート側に吐出口が配されて、インク内に気泡を発生させて該吐出口基板に垂直にインクを吐出するインクジェット記録ヘッドにおいて、Si基板の単辺方向を(100)面、長辺方向を(110)面とし、長辺方向に35.26度±4度傾けて狭角が70.5度の平行四辺形状にマスクを設け、異方性エッチによりSi基板に垂直にインク供給口を開け、これを短いピッチで分割し、基板の長辺に平行な方向に配列することにより、基板の長辺の長さに近い印字幅のインクジェット記録ヘッド用のインク供給口を提供する。このとき、インク吐出口も周期的に斜めに配置されるので、吐出信号に位置のずれに応じて補正を行い、従来の直線状に配置された吐出口と同様の印字が可能になる。
以上に述べたように、面方位が(110)のSi角型基板であって、基板の短辺の断面が(100)面と等価の面で形成され、基板の長辺断面が(110)と等価の面で形成されているSi基板上に、側面が(111)面と等価の面で囲まれた平行四辺形の平面形状を持ったインク供給口が、50mm以下に分割され、長辺方向と35.26度をなす角度で複数連続的に配置されたことを特徴とするインク供給口によって、安価な基板を用いて、一度に印字幅が広い高速のインクジェット記録ヘッドが製作可能になった。
[実験1]
以下に、本発明に至る実験の結果について説明する。
図1は本発明に至る実験に用いた、(110)面を持ったインクジェット記録ヘッド基板の概略図を示したものである。短辺の断面が(100)で、長辺の断面が(110)で、短辺の長さが150mm、長辺の長さが330mm、厚さが0.9mmとした。この基板は、(100)面を持った種結晶をチョクラルスキー法により引き上げたインゴットを、引き上げ方位と平行にスライスして製造した。
102は、基板に垂直に貫通させたインク供給口で、狭角70.5度の平行四辺形の平面形状とした。インク供給口の長辺は、基板の長辺に対して35.26度傾斜させた。
ここで供給口の長辺の長さを0.5〜80mmの範囲で変化させて基板を作製し、プロセス中に掛かる力を想定し、最大50Gの加速度を加えて、基板の強度をテストした。インク供給口の幅は160μmとした。
この結果、供給口の長辺が50mm以上では、基板の破損が発生することが判った。
[実施態様例]
種結晶として(100)と等価の方位を持つ一辺8〜20mmの円柱または角柱状のSi単結晶を用い、チョクラルスキー法によってSiインゴットの引き上げを行う。これは、Si上はとして一般的な(100)方位の基板を得る時のインゴットと同じものである。このインゴットを、通常とは切断方位を90度回転させて加工し、(110)面の大判の長方形のウエハを作製する。A4版の紙の長手方向に一度に印字できるインクジェット記録ヘッドを作製するためには、ウエハの長辺方向は320mm以上必要となる。A4版の紙の短手方向に一度に印字できるインクジェット記録ヘッドを作製するためには、ウエハの長辺方向は230mm以上必要となる。
このインゴットを、図24のように長手方向に平行にスライスして、面方位が(110)と等価の面を有する長方形基板を切り出す。図2はこの基板の概略を示した図である。基板の長辺方向の断面が(110)と等価の面、短辺方向が(100)と等価の面になっている。また、異方性エッチングで垂直の貫通穴を形成する際に、貫通穴の平面形状は側面が(111)面で囲まれた平行四辺形となり、その平行四辺形の一辺は、基板の長辺と35.26度の傾きを持つことになる。
この時、基板方位のズレは±4度程度ならば、短く分割された供給口の形成に実質的な問題は生じない。
図1は本発明による実施態様例を示すインクジェット記録ヘッドのベース基板の模式図である。基板としては面方位が(110)と等価の面を持ち、長辺の断面が(110)と等価の面を持ち、短辺の断面が(100)と等価の面を持つSiウエハが用いられる。このウエハは長辺方向に230mm以上の長さを持つことを特徴としている。基板にはインクを裏面から供給するための貫通穴102があけられている。この平行四辺形の平面形状を持ったインク供給口の側面は、基板の長辺と35.26度の傾きを持っているため、インク供給口の近傍に配置されたインク吐出用のヒーター103も、同じ傾きを持って配置されることになる。ここで、インク供給口は、ある程度のピッチで複数に分割され、基板の長辺に平行に配列されている。これは、基板の強度を低下させないという効果、インクジェット記録ヘッド基板の幅を狭く抑える効果、印字する紙の送り方向に対するインク吐出口の位置のばらつきを少なくするという効果がある。
図18は、図1のAA′断面を示したものである。供給口の幅Xは一般には50〜300μm、望ましくは80〜200μm、最適には100〜200μmである。供給口の長さYは一般には0.5〜20mm、望ましくは1〜10mm、最適には1.5〜5mmである。
図17はさらに、樹脂等でインクジェット記録ノズルを形成したもののAA′断面部の構造を示したものである。下部のインク供給口222方向から供給されたインクがヒーター212で加熱され発泡しノズル216から吐出する。
次に、本発明によるインクジェット記録ノズルのプロセスを図3〜17を使って順を追って説明する。
(1)基板面方位(110)のシリコン基板201に、例えば熱酸化やCVD法などで絶縁膜202を形成し、フォトリソ技術によって図3(平面図 図19)のようにインク供給口を設けるための所望のパターンを形成する。
(2)AlやCu等の抵抗が低く、TMAH(テトラ・メチル・アンモニウム・ハイドライド)等の異方性エッチング用エッチャントに対するエッチング速度が大きな金属を堆積、パターニングして、下層配線205と犠牲層204を形成する。エッチング犠牲層は、裏面からエッチングが進行してエッチャントが犠牲層に到達するとSiウエハよりエッチングレートが格段に速いので短時間にエッチングされ、犠牲層パターンに対応した開口部を開けることができるものである。この時のパターンは基板に対して垂直にエッチング穴があくように、狭角が70.5度をなす平行四辺形とし、平行四辺形の長辺および短辺は(111)と等価の面に平行になるように配置する。
また、この犠牲層の平行四辺形の長辺は、図19のように基板の長辺に対して35.26度傾けて、複数に分割し基板長辺に平行に配列する。
(3)基板表面上にエッチングストップ層206〜207として、SiNやSiON、SiO2等の膜を堆積する。
積層されたエッチングストップ層のトータルの膜厚は、好ましくは2000Å〜1μm、さらに好ましくは3000〜9000Å、最適には4000〜8000Åである。この図では、エッチングストップ層は単機能な膜となっているが、層間絶縁膜を兼用しても良い。
(4)プラズマCVD等を使って、SiNやSiON、SiO2等の膜を堆積して層間絶縁膜208とする。さらに、層間絶縁膜にコンタクトホール209を形成する。
(5)インク供給口に合わせて、インク吐出圧力発生素子としてヒーター部212形成する。ヒーター材料としては、Ta、TaN、TaNSi等などの金属膜をスパッターや真空蒸着等によって堆積しパターニングする。さらに電力供給用の電極211としてAl、Mo、Ni、Cu等の金属膜を同様にして形成する。なお特に図示してはいないが、ヒーターには耐久性の向上を目的として保護膜を付けても良い。また、配線とヒーターの形成の順番等に特に制限がないのは言うまでもない。
(6)樹脂製のノズルの密着性を上げるためと、裏面をアルカリエッチャントから保護するために、耐食性の高い樹脂膜213を形成する。そして、ヒーター部とインク供給口部をパターニングする。
(7)インク流路確保のために、強アルカリや有機溶剤等で溶解可能な樹脂でパターン214を形成する。このパターンは、印刷法や感光性樹脂によるパターニング等で形成する。
(8)インク流路のパターンの上に、被覆樹脂層215を堆積する。この被覆樹脂層は微細パターンを形成するので感光性レジストが望ましく、さらに流路を形成した樹脂層214を除去する際のアルカリや溶剤等によって変形変質しない性質が必要である。
(9)次に流路の被覆樹脂層をパターニングして、ヒーター部に対応したインク吐出口216と電極の外部接続部を形成する。この後、被覆樹脂層を光や熱等によって硬化する。
(10)この基板のノズル形成面側を保護するため耐食性レジストで保護膜217を形成する。
(11)裏面の樹脂製保護膜と絶縁膜をフォトリソ技術を使ってインク供給口のパターン部分218を除去しウエハ面を露出させる。このパターンの形状は、図20のように犠牲層とは鏡像関係になるように形成する。
裏面のエッチングマスク膜の製法は、CVDや熱酸化に限定されるものではなく、アルカリエッチャントに対して耐食性があるものであれば良い。
(12)次に裏面の平行四辺形の狭角の近傍部分(裏面の平面図20)に、エッチング先導孔219をあける。一般的には、レーザー加工などが用いられるが、放電加工、プラスト等でも良い。
この先導孔は、エッチングストップ層に限りなく近くまであける。先導孔の深さは、一般には基板厚さの60%以上、好ましくは70%以上、最適には80%以上である。また、基板を貫通してはならない。この先導孔によって、平行四辺形の狭角から発生する斜めの(111)面が抑制される。
(13)この基板をアルカリ系エッチャント(KOH、TMAH、ヒドラジン等)に浸け、(111)面が出るように異方性エッチングすると、平面形状が平行四辺形の貫通穴220が形成される。
(14)エッチングストップ層206〜207のSiN等の膜をフッ酸等の薬液または、ドライエッチ等で部分的に除去してインク供給口221を開口する。
(15)次に、図16のように保護膜217を除去し、最後にインク流路形成材を除去し、インクの流路222を確保する。
上記プロセスにおいて、基板の加工手順は特に限定されるものではなく、任意に選ぶことができる。
印字するときには、紙の送り方向に対するノズルの傾きを補正するように、電流を流すヒーターを選択制御しながら順次駆動を行う。
以下に、本発明の実施例を説明する。
図1は本発明による、(110)面を持ったインクジェット記録ヘッド基板の概略図を示したものである。短辺の断面が(100)で、長辺の断面が(110)で、短辺の長さが150mm、長辺の長さが330mm、厚さが0.9mmとした。この基板は、(100)面を持った種結晶をチョクラルスキー法により引き上げたインゴットを、引き上げ方位と平行にスライスして製造した。
102は、基板に垂直に貫通させたインク供給口で、狭角70.5度の平行四辺形の平面形状とした。インク供給口の長辺は、基板の長辺に対して35.26度傾斜させた。長辺の長さは3mm、幅は160μmとした。このインク供給口の近傍に、インク吐出用のヒーター103を配置した。また、ヒーターに電力を供給する配線104を各ヒーターに結線した。
このインクジェット記録ヘッドを使って、吐出周波数8KHzで印字テストを行ったが、270mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
以下に、本発明の他の実施例を説明する。
構成は実施例1と同様で、インク供給口の長辺の長さを5mm、幅を220μmとした。
このインクジェット記録ヘッドを使って、吐出周波数5KHzで印字テストを行ったが、270mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
本発明によるインクジェット記録ノズルの実施例のプロセスフローを図21〜37を使って順を追って説明する。
(1)330×150mm厚さ0.9mmで基板面方位(110)、短辺の方位が(100)、長辺の方位が(110)のシリコン基板301に、熱酸化法でSiO2 302を14000Å形成し、フォトリソ技術によって図21(平面図 図19)のようにインク供給口を設けるための所望のパターンを形成した。
(2)Al99.5Cu0.5を2000Å堆積、パターニングして、下層配線305と犠牲層304を形成した。エッチング犠牲層は、裏面からエッチングが進行してエッチャントが犠牲層に到達するとSiウエハよりエッチングレートが格段に速いので短時間にエッチングされ、犠牲層パターンに対応した開口部を開けることができるものである。この時のパターンは基板に対して垂直にエッチング穴があくように、狭角が70.5度をなす平行四辺形とし、平行四辺形の長辺および短辺は(111)と等価の面に平行になるように配置する。
また、この犠牲層の平行四辺形の長辺は、図19のように基板の長辺に対して35.26度傾けて、複数に分割し基板長辺に平行に配列する。
犠牲層の長辺は3mm、幅は160μmとした。
(3)基板表面上にプラズマCVDでSiN膜を6000Å堆積、パターニングしてエッチングストップ層306とした。
(4)プラズマCVDを使って、SiN膜を7000Å堆積して層間絶縁膜307とした。さらに、ドライエッチングを使って層間絶縁膜にコンタクトホール308を形成する。
(5)インク供給口に合わせてTaSiNを600Å堆積、パターニングしてインク吐出圧力発生用ヒーター部309形成した。さらに電力供給用の電極310としてAlCu膜を形成した。
(6)次にヒーター保護膜311として、プラズマCVDのSiNを3000Å堆積、パターニングした。
(7)インクの発泡によるキャビテーションからヒーターを保護するため、Taを3000Å堆積パターニングして、耐キャビテーション膜312を形成した。
(8)樹脂製のノズルの密着性を上げるためと、裏面をアルカリエッチャントから保護するために、耐食性の高い樹脂膜(日立化成製 HIMAL)313を2μm塗布焼成して形成し、ヒーター部とインク供給口部をパターニングで露出させた。
(9)インク流路確保のために、強アルカリや有機溶剤等で溶解可能な樹脂ポリメチルイソプロペニルケトン(東京応化 ODUR−1010)314をリソグラフィーを使ってパターニングした。
(10)インク流路のパターンの上に、表1に示した感光性樹脂315を使ってインク流路層を形成した。
(11)次に流路の被覆樹脂層をパターニングして、ヒーター部に対応したインク吐出口316と電極の外部接続部を形成する。この後、被覆樹脂層を熱によって硬化した。
(12)この基板のノズル形成面側を保護するため耐食性レジストで保護膜(OBC 東京応化)317を形成する。
(13)裏面の樹脂製保護膜と絶縁膜をフォトリソ技術を使ってインク供給口のパターン部分318を除去しウエハ面を露出させる。このパターンの形状は、図20のように犠牲層とは鏡像関係になるように形成する。
(14)次に裏面の平行四辺形の狭角の近傍部分(裏面の平面図20)に、YAGレーザーを用いてエッチング先導孔319を開けた。
この先導孔は、エッチングストップ層に限りなく近くまであける。この先導孔によって、平行四辺形の狭角から発生する斜めの(111)面が抑制される。
(15)この基板をTMAH(テトラ・メチル・アンモニウム・ハイドライド)に9時間浸け、(111)面が出るように異方性エッチングした。
平面形状が平行四辺形の貫通穴320が形成される。
(16)図36のようにエッチングストップ層306のSiN膜をCDE(ケミカルドライエッチ)で部分的に除去してインク供給口321を開口した。
(17)図37のように保護膜317を除去し、最後にインク流路形成材を除去し、インクの流路322を確保する。
このインクジェット記録ヘッドを使って、吐出周波数5KHzで印字テストを行ったが、270mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
本発明によるインクジェット記録ノズルの実施例のプロセスフローを図39〜
42を使って順を追って説明する。
(1)250×150mm厚さ0.7mmで基板面方位(110)、短辺の方位が(100)、長辺の方位が(110)のシリコン基板401に、熱酸化法でSiO2402を7000Å形成し、フォトリソ技術によって図21(平面図 図19)のようにインク供給口を設けるための所望のパターン403を形成した。
(2)poly−Siを3000Å堆積、パターニングしてエッチング犠牲層404を形成した。
(3)基板表面上にプラズマCVDでSiN膜を6000Å堆積、パターニングしてエッチングストップ層405とした。
(4)Al99.5Cu0.5を3000Å堆積、パターニングして、下層配線406を形成した。
以後は実施例3と同様の工程で、インクジェット記録ヘッドを形成した。
このインクジェット記録ヘッドを使って、吐出周波数7KHzで印字テストを行ったが、220mm幅全域にわたって、印字のカスレ、濃度ムラ、インクの不吐出のない高品位な印字物が得られた。
Figure 2006224592
本発明によるインクジェット記録ヘッド基板を示す概略図。 本発明によるSi(110)ベース基板を示す概略図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドのベース基板の断面の拡大図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドのベース基板の表面のインク供給口パターンの概略図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドのベース基板の裏面のインク供給口パターンの概略図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。 本発明によるインクジェット記録ヘッドの工程フローを示す図。
符号の説明
101 (110)面Si単結晶基板
102 インク供給口
103 ヒーター
104 電極
201 (110)面Si単結晶基板
202 絶縁膜
203 インク供給口開口部
204 犠牲層
205 下層電極
206 エッチングストップ層
207 エッチングストップ層
208 層間絶縁膜
209 コンタクトホール
211 上層電極
212 ヒーター
213 樹脂膜
214 インク流路形成樹脂
215 ノズル形成樹脂
216 ノズル
217 保護レジスト
218 裏面インク供給口パターン
219 レーザー先導孔
220 インク流路
221 インク流路
222 インク流路
301 Si(110)基板
302 SiO2
303 インク供給口パターン
304 犠牲層
305 下層電極
306 SiN膜
307 SiN膜
308 コンタクトホール
309 TaSiN膜
310 上層電極
311 保護膜
312 耐キャビテーション膜
313 HIMAL膜
314 インク流路形成部材
315 ノズル形成樹脂
316 ノズル
317 保護レジスト
318 裏面インク供給口パターン
319 レーザー先導孔
320 インク流路
321 インク流路
322 インク流路
401 Si(110)基板
402 SiO2
403 インク供給口パターン
404 犠牲層(ポリシリコン膜)
405 エッチングストップ層(SiN膜)
406 下層電極

Claims (5)

  1. 面方位が(110)のSi角型基板であって、基板の短辺の断面が(100)面と等価の面で形成され、基板の長辺断面が(110)と等価の面で形成されているSi基板上に、側面が(111)面と等価の面で囲まれた平行四辺形の平面形状を持ったインク供給口が分割され、インク供給口の長辺が基板長辺方向と35.26度±4度をなす角度で複数連続的に配置されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記分割されたインク供給口は、50mm以下に分割されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 該Si基板の長辺が140mm以上であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 該インク供給口は、異方性エッチング技術を用いて貫通されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド用Si基板。
  5. 該Si基板は、(100)方位のSi単結晶を種結晶として150mm以上の長さのSiインゴットを引き上げ、それをインゴットの引き上げ方向と垂直に、インゴットの長手方向にスライスして作製されたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド用Si基板。
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