JP2006224252A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】均一性の高い研磨および高速研磨を可能とする研磨装置を提供する。
【解決手段】研磨パッド11は、その研磨面が被研磨材料Mにおける被研磨面E1の表面積より小さく、かつヤング率が10MPa以上である。被研磨面E1には、研磨剤供給部12から光触媒作用を有する研磨剤12Cが供給される。研磨剤12Cおよび被研磨面E1には、光照射部13から、研磨剤12Cおよび被研磨材料Mのいずれのバンドギャップよりも大きなエネルギーに相当する波長の光が照射される。研磨面E2から被研磨面E1へ押圧力が加わると共に、研磨面E2と被研磨面E1とが相対移動することにより被研磨面E1が研磨される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被研磨材料を化学的機械的に研磨するための研磨装置に係り、特に光触媒作用を利用して被研磨材料を化学的に研磨する研磨装置に関する。
従来、研磨装置では、研磨パッドとして、被研磨材料の被研磨面の面積より大きく、かつ軟らかい研磨面を有するものを用いて、被研磨材料の被研磨面全体を同時に研磨する方式が主に採用されている(特許文献1)。しかしながら、このような研磨方式では、研磨パッド側の研磨面が研磨剤を介して被研磨面の溝の内部や底部に接するため、被研磨面に微小なうねりが生じる。このため、高度な均一性が求められる平坦化加工には適さないという問題があった。また、硬度が非常に高い被研磨材料を研磨しようとする場合には、研磨速度が非常に遅くなり、従ってスループットが著しく低くなる。このため、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(窒化ガリウム)またはダイヤモンドなどの硬度が非常に高い被研磨材料については、この研磨方式は適さないという問題があった。
特開2004−266228号公報
前者の問題を克服するためには、例えば、研磨面の硬度を高くすること、また、後者の問題を克服するために、例えば、研磨粒子としてダイヤモンド粒子を用いることが考えられる。しかしながら、これらの方法では、かえってスクラッチ(傷)などのダメージを被研磨面に対して与えてしまい、被研磨面の表面の均一性が悪化してしまうという問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、均一性の高い研磨を可能とすると共に、高速研磨を可能とする研磨装置を提供することにある。
本発明の研磨装置は、以下の構成要素(A)〜(F)を備えたものである。
(A)被研磨材料を支持する支持手段
(B)被研磨材料の被研磨面の表面積より小さく、かつヤング率が10MPa以上の研磨面を有する研磨パッド
(C)光触媒作用を有する研磨粒子を含む研磨剤を前記被研磨材料上に供給する研磨剤供給手段
(D)研磨粒子および被研磨材料のいずれのバンドギャップよりも大きなエネルギーに相当する波長の光を、被研磨材料上の研磨剤および被研磨材料に照射する光照射手段
(E)光が照射された研磨剤を介して研磨パッドと被研磨材料との間に押圧力を加える圧力印加手段
(F)研磨面と被研磨面とを相対的に回動させる回動手段
本願発明の研磨装置では、ヤング率が10MPa以上の研磨面によって被研磨面が研磨される。これにより、研磨面の凸部のみを選択的に除去することが可能となる。
また、本願発明の研磨装置では、被研磨材料の被研磨面の表面積より小さな研磨面によって被研磨面が研磨される。このため、研磨面の被研磨面に対する投影面積が被研磨面の表面積よりも小さくなるので、研磨粒子を含む研磨剤を被研磨面に直接供給することが可能となると共に、被研磨面に直接供給された研磨剤および被研磨面に対して直接光を照射することが可能となる。その結果、光のエネルギーを吸収して光触媒として作用するようになった研磨粒子を、光触媒作用が失われる前に速やかに被研磨面のうち研磨面と対向する領域へ送り込むことが可能となる。また、光化学反応により被研磨面が酸化される。ここで、光触媒作用とは、光エネルギーによって生じる触媒作用のことであり、光化学反応とは、光エネルギーを吸収した物質の物理的、化学的性質が変化する反応のことである。
本発明の研磨装置によれば、被研磨面の表面積より小さく、ヤング率が10MPa以上の研磨面を有する研磨パッドによって被研磨面を研磨するようにしたので、被研磨面の凸部のみを選択的に除去することができ、その結果、被研磨面に微小なうねりが生じることはない。これにより、均一性の高い研磨が可能である。
また、被研磨面の表面積より小さな研磨面を有する研磨パッドによって被研磨面を研磨するようにしたので、光照射手段から被研磨面上の研磨剤および被研磨材料に直接光を照射することができる。これにより、光触媒作用および光化学反応を利用して被研磨面を酸化することができるので、例えば、SiCなどの非酸化系セラミックスのように硬度の非常に高い材料であっても容易に研磨することができる。さらに、光のエネルギーによって光触媒として作用するようになった研磨粒子を、光触媒作用が失われる前に速やかに被研磨面うち研磨面と対向する領域へ送り込むようにしたので、研磨粒子の光触媒作用により被研磨面をより容易に酸化することができ、ゆえに高速研磨が可能となる。
また、研磨パッドを複数備えるようにした場合には、飛躍的に高速に研磨することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る研磨装置1の概略構成を表したものである。図2は、本実施の形態の研磨装置1の構成要素の一部を拡大したものである。この研磨装置1は、支持部材10(支持手段)、研磨パッド11、研磨剤供給部12(研磨剤供給手段)、光照射部13(光照射手段)、支持部材駆動部20(圧力印加手段、回動手段)および研磨パッド駆動部21(圧力印加手段、回動手段)により構成されている。
支持部材10はZ軸に垂直な平面を有する円板を含んで構成されており、その平面上に被研磨材料M(例えば、半導体基板)をその被研磨面の裏側から着脱可能に保持するための保持機構(図示せず)を有している。この支持部材10は支持部材駆動部20により駆動されるようになっている。支持部材駆動部20は、Z軸に平行な方向に回転軸20Aを有しており、保持機構により保持された被研磨材料MをZ軸に垂直な面内で回転させるものである。
研磨パッド11は、図2に示したように、ヤング率が10MPa以上の円板形状の石英により形成されている。この研磨パッド11は、被研磨材料Mにおける被研磨面の面積よりも小さな面積で、かつZ軸に垂直な平面11Aと、この平面11Aの外縁に設けられた周面11Bとを有している。また、研磨パッド11は、研磨パッド駆動部21から延長され、Z軸に平行な棒状のロッドに着脱可能に接続されている。研磨パッド駆動部21は、Z軸に平行な方向に回転軸21Aを有しており、研磨パッド11を介して支持部材10上に保持された被研磨材料Mに対して押圧力を加えると共に、平面11AをZ軸に垂直な面内で回転させ、X−Y平面内で任意の方向に移動させることができるようになっている。
研磨剤供給部12は、研磨剤12Cを貯蔵した貯蔵部12Aと、この貯蔵部12Aから研磨剤12Cを吐出するための研磨剤吐出部12Bとを備えている。研磨剤吐出部12Bの先端は、支持基板11のうち被研磨材料Mと接する部分と所定の間隔を有する位置にあり、被研磨材料Mの被研磨面E1に吐出するようになっている。
研磨剤12Cは、研磨粒子12C−1が分散媒12C−2中に分散されたものである。ここで、研磨粒子12C−1は、光触媒作用を有する粒状の物質、例えば粒径0.1μm以下のTiO2 (二酸化チタン)で構成されており、研磨粒子12C−1を構成する物質のバンドギャップEg以上のエネルギーを持つ光L(TiO2 のバンドギャップは3.0〜3.2eVなので、TiO2 を研磨粒子12C−1として用いた場合には、波長が413nm〜387nmより短い紫外光)のエネルギーを吸収した場合には、活性化して近接する物質を強力に酸化する作用を有している。また、研磨パッド11によって押圧力が加えられた場合には、研磨粒子12C−1は被研磨材料Mを研磨する作用を有している。一方、分散媒12C−2は、極性溶媒、例えばH2 OやH2 2 であり、研磨粒子12C−1が凝集して所望の粒径よりも大きくなることを抑制する作用を有している。
光照射部13は、光源13Aを光導波部13Bの一端部に備えたものである。光導波部13Bの他端側は支持基板11のうち被研磨材料Mと接する部分と所定の間隔を介して配置されており、光源13Aからの光Lを研磨パッド11による研磨面に導くようになっている。
次に、本実施の形態の研磨装置1の作用・効果について説明する。
本実施の形態の研磨装置1では、まず、支持部材10の平面上に被研磨材料Mが載置されると、保持機構により被研磨材料Mが保持される。その後、支持部材駆動部20が作動し、保持された被研磨材料MがZ軸に垂直な面内で高速回転(例えば、500rpm〜100000rpm程度の回転数)する。
次に、研磨剤12Aが研磨剤供給部12から被研磨材料Mの被研磨面E1に吐出されると共に、光照射部13から研磨粒子12C−1のバンドギャップよりも大きなエネルギーに相当する波長の光Lが被研磨面E1に吐出された研磨粒子12C−1に照射される。この際、光Lは、被研磨面E1全体に照射されてもよいが、図1に示したように、被研磨面E1のうち研磨パッド11の研磨面E2と接している領域の近傍であって、被研磨面E1の回転により研磨面E2と直ちに接することとなる領域にのみ照射するようにしてもよい。いずれにしても、光のエネルギーを吸収して光触媒として作用するようになった研磨粒子12C−1を、光触媒作用が失われる前に速やかに被研磨面E1のうち研磨面E2と対向する領域へ送り込む必要がある。
続いて、研磨パッド駆動部21により、研磨パッド11を介して支持部材10上に保持された被研磨材料Mに対して押圧力(例えば、1kPa〜1Mpa程度の圧力)が加わると共に、研磨パッド11がZ軸に垂直な面内で高速回転(例えば、500rpm〜100000rpm程度の回転数)し、かつX−Y平面内で移動する。但し、被研磨材料Mおよび研磨パッド11のいずれか一方を回転させるだけで十分な研磨速度が得られる場合や、十分な均一性が得られる場合には、いずれか一方を回転させるだけでもよい。
これにより、研磨粒子12C−1の光触媒作用により被研磨面E1が局所的に酸化されると共に、被研磨面E1から酸化された部分が研磨パッド11によって除去される。
このように、本実施の形態によれば、被研磨面の表面積より小さく、ヤング率が10MPa以上の研磨面E2を有する研磨パッド11によって研磨するようにしたので、被研磨面E1の凸部のみを選択的に除去することができ、よって、被研磨面E1に微小なうねりが生じることはなく、均一性の高い研磨が可能となる。
また、被研磨面E1の表面積より小さな研磨パッド11によって研磨するようにしたので、光照射部13から被研磨面E1上の研磨粒子12C−1および被研磨面E1に対して直接光を照射することができる。これにより、光触媒作用および光化学反応を利用して被研磨面E1を酸化することができ、例えば、SiCなどの非酸化系セラミックスのように硬度の非常に高い材料であっても容易に研磨することが可能になる。さらに、光のエネルギーによって光触媒として作用するようになった研磨粒子12C−1を、光触媒作用が失われる前に速やかに被研磨面E1のうち研磨面と対向する領域へ送り込むようにしたので、研磨粒子12C−1の光触媒作用により被研磨面E1をより容易に酸化することができ、ゆえに高速研磨が可能となる。
従って、本実施の形態の研磨装置1を用いると、被研磨材料Mが、SiC(Eg=2.93eV,λ=243nm),GaN(Eg=3. 27eV,λ=379nm)またはダイヤモンド(Eg=5.47eV,λ=227nm)などの硬度の非常に高いワイドバンドギャップ半導体や、誘電体結晶、Si,GaAs,InP,サファイア、LiNbO3 または水晶などのオプトエレクトロニクスデバイス材料で構成されていても、均一性高く研磨することができると共に、高速に研磨することができる。
以下に、被研磨材料Mとして、SiC単結晶、ダイヤモンド単結晶またはGaAsで構成されたものを用いた実験結果およびそれに対する考察を示す。
〔第1の実施例〕
本実施例では、SiC単結晶を被研磨材料Mとして選択した。SiC単結晶は、高硬度で耐熱性や耐食性にも優れており、化学的にも極めて安定なワイドバンドギャップ半導体であり、成形加工を行うことが非常に困難な材料である。しかしながら、後述のように、図3および図4に示した実験結果から、上記研磨装置1を用いることにより、高速研磨が可能であると考えられる。以下に、本実施例の研磨装置1の実験条件を示す。
なお、図3は、XPS(X線光電子分光装置)を用いて、被研磨面E1の表面組成状態を分析した結果を表したものである。ここで、図3中の実線Aは、光Lを被研磨面E1に照射した後の表面組成状態、図3中の破線Bは、光Lを被研磨面E1に照射した後、被研磨面E1を研磨パッド11を用いて研磨したときの表面の組成状態を表している。図4(B)は、実施例として、光Lを被研磨面E1に照射した後、被研磨面E1の一部を研磨パッド11を用いて研磨したときの被研磨面E1の凹凸の様子を表したものである。これに対して、図4(A)は、比較例として、光Lを照射しなかったときの被研磨面E1の凹凸の様子を表したものである。
Figure 2006224252
図3中の実線Aにおいて104eV付近にピークがあることから、被研磨面E1のうち光Lが照射された領域には、酸化膜(SiO2 )が形成されたことが確認できる。また、101eV付近にもピークがあることから、光Lが照射された後の表面には、SiCが依然として残存していることが確認できる。一方、図3中の破線Bにおいて104eV付近にピークが無いことから、被研磨面E1のうち光Lが照射され研磨パッド11により研磨された領域には、酸化膜(SiO2 )がほとんど残存していないことが確認できる。
なお、光Lによる光化学反応は以下の化(1)のように進行すると考えられる。すなわち、化(1)に示したように、まず、活性酸素種により、O原子が表面のSi−C結合の合間に挿入され、Si−O−Cが形成される。続いて、COが引き抜かれ、Si−Si結合が形成される。その後、Si−Si結合の一部が酸化されて酸化膜(SiO2 )が表面に形成されると考えられる。
Figure 2006224252
次に、比較例(図4(A))では、光Lが照射されていないので、被研磨面E1のうち研磨面E2が接した部分だけが研磨されていることが確認できる。一方、本実施例(図4(B))では、光Lが照射されたので、被研磨面E1のうち研磨面E2が接した部分だけでなく、その周辺まで研磨されていることが確認できる。
これらのことから、本実施例のように光Lを照射することがSiCの高速研磨において有効であることが確認できる。従って、光Lの波長および強度、ならびに研磨パッドの回転速度および荷重を適切に選択することにより、被研磨面E1の光化学反応による酸化速度を、量産化に耐え得る程度にすることが可能になる。
〔第2の実施例〕
本実施例では、ダイヤモンド単結晶を被研磨材料Mとして選択した。但し、被研磨材料Mは、#100の大きなダイヤモンド砥粒を集積して形成されたカップ型ダイヤモンド砥石リングで構成されている。このダイヤモンド単結晶は、SiC単結晶と同様に、高硬度で耐熱性や耐食性にも優れており、化学的にも極めて安定なワイドギャップ半導体であり、成形加工を行うことが非常に困難な材料である。しかしながら、後述のように、図5(A),(B),(C)に示した実験結果から、本実施例の研磨装置1を用いることにより、平坦化加工、高速研磨が可能であると考えられる。以下に、本実施例の研磨装置1の実験条件を示す。
なお、図5(A)〜(C)は、被研磨面E1の凹凸の様子を表したものである。ここに、図5(A)は比較例1としての研磨前の状態、図5(B)は、比較例2としての、光触媒作用を有さない研磨剤を使用したときの状態、また、図5(C)は、実施例として、光触媒作用を有する研磨剤12Cを使用したときの状態をそれぞれ表したものである。
Figure 2006224252
なお、光触媒作用は以下の化(2)〜化(7)のように進行すると考えられる。
Figure 2006224252
Figure 2006224252
Figure 2006224252
Figure 2006224252
Figure 2006224252
Figure 2006224252
比較例(図5(B))では、研磨剤に光触媒作用がないので、研磨前の被研磨面E1(図5(A))と同様に、大きな凹凸が存在していることが確認できる。一方、本実施例(図5(C))では、研磨剤12Cに光触媒作用があるので、被研磨面E1に大きな凹凸が存在せず、平坦であるのが確認できる。
これらのことから、被研磨面E1の表面積より小さく、ヤング率が10MPa以上の研磨面E2を有する研磨パッド11、および光触媒作用を有する研磨剤12Cを用いることが、ダイヤモンド単結晶の平坦化加工および高速研磨において有効であることが確認できる。従って、光Lの波長および強度、ならびに研磨パッドの回転速度および荷重を適切に選択することにより、被研磨面E1の光触媒作用による酸化速度、および被研磨面E1の光触媒作用と研磨パッド11の硬度(ヤング率が10MPa以上)によって実現される平坦化加工を量産化に耐え得る程度にすることが可能になる。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、研磨パッド11を1つとして説明したが、図6に示したように、複数の研磨パッド11を備える構成とすることがより好ましい。1つ当たりの研磨パッドが被研磨面E1に接触する面積が小さくても、研磨パッド11を複数備えることにより接触面積が大きくなるので、大きな研磨面E2を被研磨面E1全体に接触させて研磨する場合と同等かそれ以上の研磨速度を達成することが容易となるからである。
また、上記実施の形態では、研磨パッド11の平面11A上に研磨面E2を設けていたが、図7に示したように、研磨パッド11の周面11Bに研磨面E2があるような構成としてもよい。これにより、被研磨面E1のうち凹凸の部分をより選択的に研磨することが可能となり、被研磨面E1をより均一に加工することが可能となる。但し、このような構成では、研磨パッド11が被研磨面E1に接触する面積が小さくなり、研磨速度が低下するので、周面11Bを上記のように回転軸に対して平行となるように設ける代わりに、回転軸に対して傾斜するように設けたり、図8に示したように、研磨パッド11を複数備えることが好ましい。
本発明の一実施の形態に係る研磨装置の概略構成図である。 研磨パッドの構成を説明するための図である。 第1の実施例でのXPS測定結果を表した図である。 第1の実施例での被研磨面の様子を表した図である。 第2の実施例での被研磨面の様子を表した図である。 図2の研磨パッドの一変形例の構成を説明するための図である。 図2の研磨パッドの他の変形例の構成を説明するための図である。 図2の研磨パッドのその他の変形例の構成を説明するための図である。
符号の説明
1…研磨装置、10…支持部材、11…研磨パッド、11A…平面、11B…周面、12…研磨剤供給部、12A…貯蔵部、12B…研磨剤吐出部、12C…研磨剤、12C−1…研磨粒子、12C−2…分散媒、13…光照射部、13A…光源、13B…光導波部、20…支持部材駆動部、21…研磨パッド駆動部、E1…被研磨面、E2…研磨面、L…光、M…被研磨材料

Claims (9)

  1. 被研磨材料を支持する支持手段と、
    前記被研磨材料の被研磨面の表面積より小さく、かつヤング率が10MPa以上の研磨面を有する研磨パッドと、
    光触媒作用を有する研磨粒子を含む研磨剤を前記被研磨材料上に供給する研磨剤供給手段と、
    前記研磨粒子および被研磨材料のいずれのバンドギャップよりも大きなエネルギーに相当する波長の光を、前記被研磨材料上の研磨剤および前記被研磨材料に照射する光照射手段と、
    前記光が照射された研磨剤を介して前記研磨パッドと前記被研磨材料との間に押圧力を加える圧力印加手段と、
    前記研磨面と前記被研磨面とを相対的に回動させる回動手段と
    を備えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記研磨パッドは円板形状の平面上に研磨面を有するものであり、前記研磨面は、前記被研磨材料の被研磨面に対して平行に回動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記研磨パッドは円板形状の周面上に研磨面を有するものであり、前記研磨面は、前記被研磨材料の被研磨面に対して垂直に回転する
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  4. 前記被研磨材料に対して複数の研磨パッドを備えた
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の研磨装置。
  5. 前記研磨パッドの研磨面は、石英により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  6. 前記被研磨材料は、ワイドバンドギャップ半導体により構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  7. 前記被研磨材料は、SiC,GaN,またはダイヤモンドにより構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の研磨装置。
  8. 前記被研磨材料は、オプトエレクトロニクスデバイス材料である
    ことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  9. 前記被研磨材料は、誘電体結晶、Si,GaAs,InP,サファイア、LiNbO3または水晶により構成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の研磨装置。
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