JP2006224045A - 振動姿態変換ホーン - Google Patents

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Abstract

【課題】縦振動子を用いて、ほぼ完全な捩り振動が得られるようにする。
【解決手段】振動姿態変換ホーン4を、入力面6aに縦振動が入力される縦共振体6と、ノード位置にフランジ部7aを有する捩り共振体7とを組合わせて構成する。縦共振体6の放射面6b中央部に凹穴部8を設け、放射面6bをフランジ部7aに連結した際に、捩り共振体7の上半部分が縦共振体6に接触しないようにする。フランジ部7aに、捩り共振体7の本体部分の径方向に対し斜めに傾斜するスリット9を複数本設ける、これら各スリット9により、縦振動が捩り振動に変換され、捩り共振体7の放射面7bが、ほぼ完全な捩り振動で駆動される。
【選択図】図5

Description

本発明は、縦振動子を用いて捩り振動が得られるようにした振動姿態変換ホーンに係り、特に縦振動をほぼ完全な捩り振動に変換することができる振動姿態変換ホーンに関する。
一般に、捩り振動を得ようとする場合には、捩り振動用工具ホーンの入力面に、捩り振動子からの捩り振動を入力して行なうのが通例であるが、捩り振動子は、縦振動子に比較して高価であるとともに、大出力を得ることができないと云う問題がある。
そこで一部では、例えば特開平6−293074号公報に示すように、工具ホーンに振動変換部を設け、この振動変換部で縦振動を捩り振動に変換するようにした工具ホーンが提案されている。
特開平6−293074号公報
前記従来の工具ホーンににおいては、工具ホーンの一部に括れ部を設けて振動変換部としているため、工具ホーンの放射面が駆動時にふらついて動作が安定しないとともに、縦振動が完全に捩り振動に変換されずに、放射面での振動が捩り振動に縦振動が加わった,いわゆる不完全捩り振動しか得ることができないと云う問題がある。
本発明は、かかる現況に鑑みなされたもので、縦振動をほぼ完全に捩り振動に変換することができるとともに、加工に必要な大きな振幅を確実かつ安定して得ることができる振動姿態変換ホーンを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、捩り振動の振幅が大き過ぎる場合に、振幅を調節して、加工に必要な最適振幅を得ることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、捩り振動の振幅を大きくして、放射面の面積を大きくしても、加工に必要な最適振幅を得ることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、スリットを容易に加工にすることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、スリットの本数が少ない場合であっても、捩り振動を確実に得ることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、捩り共振体のフランジ部にスリットを設けるのと同様の捩り振動を得ることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明の他の目的は、縦振動をフランジ部あるいは各突出部材に均等に伝達することができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
本発明のさらに他の目的は、縦共振体の構造を簡素化してコストダウンを図ることができる振動姿態変換ホーンを提供するにある。
前記目的を達成するため本発明は、ノード位置にフランジ部を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記フランジ部の周縁部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を設け、前記捩り共振体に、前記フランジ部に径方向に対し斜め方向に傾斜する複数本のスリットを設けるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、フランジ部を、捩り共振体の本体部分に近い中心側が本体部分に向かって次第に板厚が厚くなる断面形状となるようにしたことを特徴とする。
本発明は、フランジ部を、捩り共振体の本体部分に近い中心側から周縁まで、各所ほぼ同一の板厚になるようにしたことを特徴とする。
本発明は、スリットを、直線状の孔形状となるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、スリットを、曲線状の孔形状となるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、ノード位置に外径側に突出する複数の突出部材を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記各突出部材の外端部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を設け、前記各突出部材を、捩り共振体の径方向に対し斜め方向に傾斜させるようにしたことを特徴とする。
本発明はまた、縦共振体を、放射面の中心部に捩り共振体を収容する凹穴部が設けられた柱状に形成するうにしたことを特徴とする。
本発明はさらに、縦共振体を、放射面の中央部に捩り共振体との接触を避ける凹部が設けられた門形状に形成するようにしたことを特徴とする。
本発明は、ノード位置にフランジ部を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記フランジ部の周縁部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を設け、前記捩り共振体に、前記フランジ部に径方向に対し斜め方向に傾斜する複数本のスリットを設けるようにしているので、縦共振体からフランジ部の周縁部に与えられた縦振動が、各スリットにより捩り振動に変換されて捩り共振体に伝播することになる。このため、縦振動をほぼ完全な捩り振動に変換することができるとともに、加工に必要な大きな振幅を確実かつ安定して得ることができる。
本発明はまた、フランジ部を、捩り共振体の本体部分に近い中心側が本体部分に向かって次第に板厚が厚くなる断面形状に形成しているので、捩り振動の振幅が大き過ぎる場合に、振幅を調節して、加工に必要な最適振幅を得ることができる。
本発明はまた、フランジ部を、捩り共振体の本体部分に近い中心側から周縁まで、各所ほぼ同一の板厚となるようにしているので、捩り振動の振幅を大きくして、放射面の面積を大きくしても、加工に必要な最適振幅を得ることができる。
本発明はまた、スリットを、直線状の孔形状となるようにしているので、スリットを加工する際にその加工が容易となり、スリットの本数が多い場合でも、容易に加工することができる。
本発明はまた、スリットを、曲線状の孔形状となるようにしているので、スリットの本数の少ない場合であっても、捩り振動を確実に得ることができる。
本発明はまた、ノード位置に外径側に突出する複数の突出部材を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記各突出部材の外端部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を設け、前記各突出部材を、捩り共振体の径方向に対し斜め方向に傾斜させるようにしているので、縦共振体からの縦振動が、各突出部材により捩り振動に変換され、捩り共振体のフランジ部にスリットを設けるのと同様に、加工に必要な振幅を有するほぼ完全な捩り振動を、容易に得ることができる。
本発明はまた、縦共振体を、放射面の中心部に捩り共振体を収容する凹穴部が設けられた柱状に形成するようにしているので、縦振動を、フランジ部あるいは各突出部材に均等に伝達することができる。
本発明はさらに、縦共振体を、放射面の中央部に捩り共振体との接触を避ける凹部が設けた門形状に形成するようにしているので、縦共振体の構造を簡素化してコストダウンを図ることができる。
以下、本発明を図面を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係る振動姿態変換ホーンを備えた捩り振動用工具装置を示すもので、この捩り振動工具装置1は、縦振動子3で駆動される駆動ホーン2と、縦振動を捩り振動に変換するための振動姿態変換ホーン4と、捩り振動用工具ホーン5とで構成されている。
前記振動姿態変換ホーン4は、図3ないし図7に示すように、縦共振体6と捩り共振体7とで構成されており、前記縦共振体6は、入力面6a側が細径で放射面6bが太径の段付き円柱状に形成され、放射面6bの中心部には、後に詳述する捩り共振体7の上半部分を非接触で収容するための凹穴部8が設けられている。
一方、前記捩り共振体7は、図3ないし図8(a),(b)に示すように、ノード位置に円柱状のフランジ部7aを有する円柱状に形成されており、この捩り共振体7は、フランジ部7aよりも上方部分を、縦共振体7の凹穴部8内に収容した状態で、フランジ部7aの周縁部が、縦共振体6の放射面6bに連結されるようになっている。したがって、縦共振体6と捩り共振体7とが連結された状態では、図3,図4,図6および図7に示すように、捩り共振体7の放射面7b側の下半部分のみが外部に露出した状態となっている。
前記フランジ部7aは、図6ないし図8(a),(b)に示すように、捩り共振体7の本体部分に近い中心側が本体部分に向かって次第に板厚が厚くなる断面形状をなしており、この板厚が厚くなる部分には、図9に示すように、捩り共振体7の径方向に対し斜め方向に傾斜する直線孔状のスリット9が、周方向に等間隔でかつ傾斜角度を同一にして複数設けられている。そして、縦共振体6の放射面6bからフランジ部7aの周縁部に入力された縦振動は、これら各スリット9により捩り振動に変換され、捩り共振体7の放射面7bでは、加工に最適な振幅を有する安定したほぼ完全な捩り振動を得ることができるようになっている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
図1および図2に示す捩り振動用工具装置1において、縦振動子3に通電し、振動姿態変換ホーン4を構成する縦共振体6の入力面6aに縦振動を入力すると、この縦振動は、縦共振体6の放射面6bからフランジ部7aの周縁部に伝えられる。そして、この縦振動は、フランジ部7aの各スリット9によって捩り振動に変換され、捩り共振体7の放射面7bは、ほぼ完全な捩り振動で駆動されることになる。このため、捩り振動用工具ホーン5は、捩り振動で駆動されることになる。
図10ないし図15(a),(b)は、振動姿態変換ホーン4の振動状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示すものである。
すなわち、図10は、縦共振体6に縦振動が入力されていない中立状態を示しており、また図11(a),(b)は、縦共振体6に縦振動が入力されて、縦共振体6が縦振動している状態を示している。また図12は、捩り共振体7のフランジ部7aに縦振動が入力されていない中立状態を示しており、また、図13(a),(b)は、フランジ部に縦振動が入力されて捩り共振体7が捩り振動さている状態を示している。さらに図14は、振動姿態変換ホーン4の縦共振体6に縦振動が入力されていない中立状態を示しており、また図15(a),(b)は、振動姿態変換ホーン4の縦共振体6に縦振動が入力されて、捩り共振体7が捩り振動している状態を示している。
図15(a),(b)から明らかなように、縦共振体6を縦振動させることにより、捩り共振体7の放射面7bが、ほぼ完全な捩り振動で駆動されていることが判る。
しかして、縦共振体6と捩り共振体7とを組合せて振動姿態変換ホーン4を構成しているので、縦振動をほぼ完全な捩り振動に変換することができるとともに、加工に必要な大きな振幅を確実かつ安定して得ることができる。
図16(a),(b)は、本発明の第2の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における捩り共振体7に代え、捩り共振体17を用いるようにしたものである。
すなわち、前記捩り共振体17は、図16(a),(b)に示すように、ノード位置に円板状のフランジ部17aを有する円柱状に形成されており、このフランジ部17aには、前記第1の実施の形態の場合と同様、捩り共振体17の径方向に対し斜め方向に傾斜する直線状のスリットが、周方向に等間隔でかつ傾斜角度を同一にして複数設けられている。
前記フランジ部17aは、前記第1の実施の形態におけるフランジ部7aと異なり、捩り共振体17の本体部分に近い中心側から周縁まで、各所ほぼ同一の板厚となる断面形状をなしており、これにより放射面17bでの捩り振動の振幅を拡大できるようになっている。
なお、その理由は必ずしも明確ではないが、前記第1の実施の形態におけるフランジ部7aのように、捩り共振体7の本体部分に近い中心側が、本体部分に向かって次第に板厚が厚くなる断面形状とした場合には、ノード位置から離れる部分の面積が大きくなるため、この部分の変換効率に引きずられて全体の変換効率が低くなり、捩り共振体7の放射面7bにおける振動振幅が小さくなる傾向を示すが、本実施の形態におけるフランジ部17aのように、捩り共振体17の本体部分に近い中心側から周縁まで、各所ほぼ同一の板厚となるようにした場合には、ノード位置から離れる部分の面積が小さくなるため、全体の変換効率が高くなり、捩り共振体17の放射面17bにおける振動振幅が大きくなる傾向を示すからであるものと思われる。
しかして、各所ほぼ同一の板厚を有するフランジ部17aを備えた捩り共振体17を用いるようにしているので、捩り振動用工具ホーン5の放射面の面積を大きくして加工面の拡大を図った場合であっても、加工に必要な最適振幅を得ることができる。
図17(a),(b)は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、前記第2の実施の形態における捩り共振体17において、フランジ部17aに設けられるスリット19の本数を少なくしたものである。
なお、その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、スリット19の本数を少なくしても、前記第2の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、スリット19の本数を少なくした分だけ加工が容易となり、コストダウンを図ることができる。
図18(a),(b)は、本発明の第4の実施の形態を示すもので、前記第3の実施の形態におけるスリット19の位置を、周方向に不等間隔としたものである。
なお、その他の点については、前記第3の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、フランジ部17aに設けられるスリット19の位置を、周方向に不等間隔賭しているので、スリット19位置の割付けに時間を要せず、加工がさらに容易となり、さらなるコストダウンを図ることができる。
図19(a),(b)は、本発明の第5の実施の形態を示すもので、前記第2の実施の形態における捩り共振体17に代え、捩り共振体27を用いるようにしたものである。
すなわち、前記捩り共振体27は、図19(a),(b)に示すように、ノード位置に、前記第2の実施の形態におけるフランジ部17aと同一構成のフランジ部27aを有する円柱状に形成されているが、前記第2の実施の形態における捩り共振体17と異なり、本体部のフランジ部27aよりも下側の部分が、フランジ部27aよりも上側の部分に比較して細径に形成され、全体として段付き円柱状をなしている。また、前記フランジ部27aには、前記第2の実施の形態におけるスリット19と同一構成のスリット29が複数設けられている。
なお、その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、捩り共振体27を段付き円柱状に形成して放射面27bの面積を小さくしているので、その分捩り振動の振幅を拡大することができる。
図20は、本発明の第6の実施の形態を示すもので、前記第2の実施の形態における捩り共振体17に代え、捩り共振体37を用いるようにしたものである。
すなわち、前記捩り共振体37は、図20(a),(b)に示すように、ノード位置に、非円板状(図においては四角板状)のフランジ部37aを有する円柱状に形成されており、このフランジ部37aには、前記第2の実施の形態におけるスリット19と同一構成のスリット39が複数設けられている。そして、これら各スリット39により、縦振動が捩り振動に変換され、放射面37bが捩り振動で駆動されるようになっている。
なお、その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、フランジ部37aを非円板状にしても、前記第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図21(a),(b)は、本発明の第1の実施の形態を示すもので、前記第2の実施の形態における捩り共振体17に代え、捩り共振体47を用いるようにしたものである。
すなわち,前記捩り共振体47は、図21(a),(b)に示すように、その本体部分の長さが、一波長共振する寸法に設定されており、そのノード位置には、前記第2の実施の形態におけるフランジ部17aと同一構成のフランジ部47aが設けられ、またこのフランジ部47aには、前記第2の実施の形態におけるスリット19と同一構成のスリット49が複数設けられている。
なお、その他の点については、前記第2の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、一波長共振用の捩り共振体47を用いても、半波長共振の場合と同様の効果を得ることができる。
図22(a),(b)は、本発明の第8の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における縦共振体6に代え、縦共振体56を用いるようにしたものである。
すなわち、前記縦共振体56は、図22(a),(b)に示すように、入力面56aから放射面56bまで、各所同一形状寸法の角柱状をなしており、その放射面56b中央部には、図示しない捩り共振体7の上半部分を非接触で収容するための凹穴部58が設けられている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用同一である。
しかして、角柱状の縦共振体56を用いても、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図23(a),(b)は、本発明の第8の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における縦共振体6に代え、縦共振体66を用いるようにしたものである。
すなわち、前記縦共振体66は、図23(a),(b)に示すように、入力面66aから放射面66bまで、各所同一形状寸法の角柱状に形成されており、その放射面66b側の端部には、捩り共振体7の上半部分との接触を避けるための凹部68が設けられ、全体として門形状をなしている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
しかして、凹部68を有する縦共振体66を用いた場合であっても、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、前記各実施の形態においては、捩り共振体7,17,27,37,47の各フランジ部7a,17a,27a,37a,47aに設けられているスリット9,19,29,39,49が、直線孔状に形成されている場合を例に採って説明したが、曲線孔状をなすスリットを用いるようにしてもよい。そしてこれにより、スリットの本数が少ない場合であっても、捩り振動を確実に得ることができる。
図24(a),(b)は、本発明の第10の実施の形態を示すもので、前記第1の実施の形態における捩り共振体7に代え、捩り共振体77を用いるようにしたものである。
すなわち前記捩り共振体77は、図24(a),(b)に示すように、ノード位置に外径側に突出する複数の突出部材80を有する円柱状に形成されており、前記各突出部材80は、捩り共振体77の径方向に対し斜め方向に傾斜して設けられている。そしてこれにより、各突出部材80が前記第1の実施の形態におけるスリット9と同様に機能して、縦振動が捩り振動に変換され、捩り共振体77の放射面77bでは、加工に最適な振幅を有する安定したほぼ完全な捩り振動を得ることができるようになっている。
なお、その他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成となっており、作用も同一である。
図25および図26(a),(b)は、前記捩り共振体77の振動状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示すものであり、図25は、捩り共振体77の各突出部材80に縦振動が入力されていない中立状態を示し、また図26(a),(b)は、各突出部材80に縦振動が入力されて捩り共振体77が捩り振動している状態を示している。
図26(a),(b)からも明らかなように、各突出部材80に縦振動を入力することにより、捩り共振体77の放射面77bが、ほぼ完全な捩り振動で駆動されていることが判る。
しかして、スリット9を用いずに突出部材80を用いた場合であっても、スリット9の場合と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係る振動姿態変換ホーンは、縦振動子を用いて捩り振動が得られる振動姿態変換ホーンとして有用であり、特に縦振動をほぼ完全な捩り振動に変換することができる振動姿態変換ホーンとして適している。
本発明の第1の実施の形態に係る振動姿態変換ホーンが組込まれた捩り振動用工具装置を示す全体構成図である。 図1の分解図である。 図2の振動姿態変換ホーンの詳細斜視図である。 図3と同様の正面図である。 図3の分解図である。 図3と同様の断面斜視図である。 図6と同様の正面縦断面図である。 (a)は捩り共振体の正面図、(b)はその振動振幅を示すグラフである。 捩り共振体を上方から見た構成図である。 縦共振体に縦振動が入力されていない中立状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示す説明図である。 (a)は縦共振体に縦振動が入力されて縦共振体が伸びた状態を示す図10相当図、(b)は縦共振体に縦振動が入力されて縦共振体が縮んだ状態を示す図10相当図である。 捩り共振体のフランジ部に縦振動が入力されていない中立状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示す説明図である。 (a)は捩り共振体のフランジ部に縦振動が入力されて捩り共振体が左方向に捩れている状態を示す図12相当図、(b)は同様の右方向に捩れている状態を示す図12相当図である。 振動姿態変換ホーンの縦共振体に縦振動が入力されていない中立状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示す説明図である。 (a)は振動姿態変換ホーンの縦共振体が伸びて捩り共振体が左方向に捩れている状態を示す図14相当図、(b)は振動姿態変換ホーンの縦共振体が縮んで捩り共振体が右方向に捩れている状態を示す図14相当図である。 (a)は本発明の第2の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図,(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第3の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図、(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第4の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図、(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第5の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図、(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第6の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図、(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第7の実施の形態に係る捩り共振体を示す正面図、(b)は同様の平面図である。 (a)は本発明の第8の実施の形態に係る縦共振体を放射面側から見た構成図、(b)は(a)のXXII−XXII断面相当図である。 (a)は本発明の第9の実施の形態に係る縦共振体を示す斜視図、(b)は同様の正面図である。 (a)は本発明の第10の実施の形態に係る捩り共振体を示す斜視図、(b)は同様の平面図である。 捩り共振体の突出部材に縦振動が入力されていない中立状態を、有限要素法を用いて解析した結果を示す説明図である。 (a)は捩り共振体の突出部材に縦振動が入力されて捩り共振体が左方向に捩れている状態を示す図25相当図、(b)は同様の右方向に捩れている状態を示す図25相当図である。
符号の説明
1 捩り振動用工具装置
2 駆動ホーン
3 縦振動子
4 振動姿態変換ホーン
5 捩り振動用工具ホーン
6,56,66 縦共振体
6a,56a,66a 入力面
6b,7b,17b,27b,37b,47b,56b,66b,77b 放射面
7,17,27,37,47,77 捩り共振体
7a,17a,27a,37a,47a フランジ部
8,58 凹穴部
9,19,29,39,49 スリット
68 凹部
80 突出部材

Claims (8)

  1. ノード位置にフランジ部を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記フランジ部の周縁部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を備え、前記捩り共振体は、前記フランジ部に径方向に対し斜め方向に傾斜する複数本のスリットを有していることを特徴とする振動姿態変換ホーン。
  2. フランジ部は、捩り共振体の本体部分に近い中心側が本体部分に向かって次第に板厚が厚くなる断面形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の振動姿態変換ホーン。
  3. フランジ部は、捩り共振体の本体部分に近い中心側から周縁まで、各所ほぼ同一の板厚となっていることを特徴とする請求項1記載の振動姿態変換ホーン。
  4. スリットは、直線状の孔形状をなしていることを特徴とする請求項1,2または3記載の振動姿態変換ホーン。
  5. スリットは、曲線状の孔形状をなしていることを特徴とする請求項1,2または3記載の振動姿態変換ホーン。
  6. ノード位置に外径側に突出する複数の突出部材を有する捩り共振体と;この捩り共振体の前記各突出部材の外端部に放射面が連結されるとともに、入力面に縦振動が入力される縦共振体と;を備え、前記各突出部材は、捩り共振体の径方向に対し斜め方向に傾斜していることを特徴とする振動姿態変換ホーン。
  7. 縦共振体は、放射面の中心部に捩り共振体を収容する凹穴部を有する柱状をなしていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の振動姿態変換ホーン。
  8. 縦共振体は、放射面の中央部に捩り共振体との接触を避ける凹部を設けた門形状に形成されていることを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の振動姿態変換ホーン。
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