JP2006223985A - 水性ガスシフト反応触媒 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 Cu、Ni、CoおよびSnから選ばれる1種以上の元素と、アルカリ土類金属酸化物とを含み、前記元素の含有量が酸化物換算で40〜80重量%の範囲にあり、アルカリ土類金属酸化物の含有量が1〜10重量%であり、残部が前記以外の無機酸化物であることを特徴とする水性ガスシフト反応触媒。前記アルカリ土類金属酸化物のモル数(Mae)と前記元素の酸化物のモル数(Mam)とのモル比(Mae)/(Mam)が0.01〜0.2の範囲にある。
【選択図】 なし
Description
しない発電システムとして燃料電池が注目されている。このような燃料電池は、家庭や事業所など固定設備、自動車などの移動設備などでの使用を目的に本格的な開発研究が行われている。
このような炭化水素系燃料を、まず水蒸気改質、部分酸化などの反応により水素ガス、COガスに変換し、COガスを除去して水素ガスを得る。この水素は、アノードに供給され、アノードの金属触媒によってプロトン(水素イオン)と電子に解離し、電子は回路を通じて仕事をしながらカソードに流れ、プロトン(水素イオン)は電解質膜を拡散してカソードに流れ、カソードにて、電子、水素イオンとカソードに供給される酸素とから水を生成し電解質膜に拡散する。すなわち、酸素と燃料ガスに由来する水素とを供給して水を生成する過程で電流を取り出すメカニズムになっている。
従来、COガス除去技術として、深冷分離法、PSA法、有機・金属膜分離法などが提案されているがCO除去レベル、コンパクト性、耐久性、コストなどの点において一長一短があるといわれている。一方、改質ガス中に微量の酸素を加えてCOを選択的に酸化する方法が検討されており、種々活性成分が提案されている。例えば、Pt−Ru合金触媒を用いることによって100〜200ppm程度のCOが許容できることが報告されているが、一方で安全上の問題があることが指摘されている。
また、Debora J,Myers et al,Electrochemical Technology Program,American Institute of Chemical Engineers March 10-14,2002(非特許文献1)には、水性ガスシフト触
媒の担体の調製法としてグリシン−硝酸法が検討されている。具体的には、硝酸セリウムとセリアへのドーピング剤(ジルコニウム等)とを水に溶解し、これにグリシンを混合する。この混合物を加熱し、水を蒸発させて硝酸化合物を急速に酸化させる。生成した粉末
を空気中、800℃で2時間焼成し、比評面積が30〜60m2/gの均一にドーピングされたセリア粉末を調製する。この粉末にPd、Co等の活性金属を担持させて水性ガスシフ
ト触媒を調製する。そして、このようにして得られた水性ガスシフト触媒は活性が高い旨が報告されている。
シフト触媒が開示され、かかる触媒は、酸化亜鉛および/または酸化マグネシウムを、銅原子1に対し0.3〜2.5原子用いることが開示されている。
特許文献6に記載された転化触媒では、塩化亜鉛を用いているためか、生成する水の影響を受け、長期に使用できない欠点があった。すなわち耐水性が不充分であった。
上記問題点に鑑み、本願発明者等は鋭意検討した結果、活性金属元素と、アルカリ土類金属酸化物とを組み合わせることで、活性が高く、しかも長時間持続できる触媒が得られることを見出した。
前記無機酸化物が、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニアから選ばれる1種以上であることが好ましい。
前記無機酸化物がアルミナであることが好ましい。
水性ガスシフト反応触媒
本発明に係る水性ガスシフト反応触媒は、活性金属としてのCo、Ni、Co、Snからなる群から選ばれる少なくとも1種以上の元素と、アルカリ土類金属酸化物とを含む。
活性金属元素としては、Co、Ni、Co、Snからなる群から選ばれる元素が用いられる。これらの元素は、触媒調製時には、通常酸化物として触媒中に含まれており、シフト反応触媒として作用時に金属にまで還元されて使用される。
この範囲にあれば金属微粒子の表面積が高く、高活性を維持することができる。
金属微粒子の平均粒子径が大きすぎると金属微粒子の表面積が低下するために活性が不充分となることがある。
水性ガスシフト反応触媒をステンレス製反応管に充填し、触媒層温度250℃で30分間水素還元した後、触媒層を60℃に維持し、N2Oガスをパルス導入する。1、2回目
のパルスは化学吸着が起こりその後パルス面積より小さくなる。パルス面積が変化しなくなるまで続け、その面積から始めの1、2回の小さな面積を引いたものを化学吸着量とした。以下の算式により求める。
(1)計算パラメーター
Vcham/mol・g-1:化学吸着量
MW:担持金属原子量
σm/nm2:担持金属断面積
SF:ストイキオメトリー(1とした)
c/重量%:担持金属量
ρ/g・cm-3:担持金属密度
(2)計算式
金属分散度、Dm/%=化学吸着サイト/担持金属原子数×100
=Vcham・SF・MW/(c/100)×100
金属表面積(触媒1g当たり)
Am(m2/g)=Vcham・6.02×1023・SF・σm・10-18
金属表面積(担持金属1g当たり)
Am(m2/g)=Vcham・6.02×1023・SF・σm・10-18・100/c
平均粒子径
Sm(nm)=2r×109=6c/(Am×100×ρ×106)×100×109
=60c/(Am×ρ)
なお、還元処理については後述する。
アルカリ土類金属酸化物としては、BeO、MgO、CaO、SrO、BaO、RaOから選ばれる1種以上のアルカリ土類金属酸化物が用いられる。なかでもMgOは耐水性の向上
効果が高いので好ましい。
[無機酸化物]
本発明の水性ガスシフト反応触媒は、さらに、活性金属元素、アルカリ土塁金属酸化物以外に、無機酸化物を含んでいる。無機酸化物としては、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニアから選ばれる1種以上が好ましい。
なかでも、アルミナは活性金属元素の酸化物およびアルカリ土類金属酸化物との複合酸化物とした場合に高比表面積の触媒が得られ、活性および耐水性に優れた効果が発現されるので好適である。
本発明に係る水性ガスシフト反応触媒では、活性金属元素が酸化物としての含有量が40〜80重量%の範囲にあり、アルカリ土類金属酸化物の含有量が1〜10重量%の範囲にある。本発明に係る触媒、通常の状態では、各酸化物の混合物でも、また複合酸化物となっていてもよく、使用時に還元されて活性金属元素が金属化される。
活性金属元素の含有量が酸化物として前記範囲にあれば、水性ガスシフト反応活性を高くすることができる。活性金属元素の含有量が少ないと、水性ガスシフト反応活性が不充分となる。活性金属元素の含有量が多すぎると、アルカリ土類金属酸化物、無機酸化物の含有量が少なくなり、耐水性が不充分となったり(アルカリ土類金属酸化物不足)、活性が不充分となったり(無機酸化物不足)することがある。
水)との相互作用が強いため、活性金属のシンタリングを抑制するとともに、無機酸化物
の耐水性を向上させ、また、水蒸気がアルカリ土類金属酸化物と結合することにより水性ガスシフト反応を促進していると考えられる。
、さらには100〜300m2/gの範囲にあることが好ましい。この範囲にあれば高い
触媒活性が発現される。
上記した水性ガスシフト触媒は公知の方法で製造することができる。
具体的には、Cu、Ni、Co、Snの活性金属化合物溶液を、アルカリ土類金属化合物溶液とを混合して、無機酸化物を誘導する化合物、および酸・アルカリを添加して、中和・加水分解すればよい。
さらに、必要に応じて用いる無機酸化物を誘導する化合物として、水溶性のものが望ましく、具体的には、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、塩化アルミニウム、珪酸ナトリウム、硝酸酸化ジルコニウム、硫酸酸化ジルコニウム、硫酸チタン、四塩化チタン等が挙げられる。
ついで、各水溶液を混合する。混合比率は得られる水性ガスシフト反応触媒中の組成が前記範囲となるように混合する。各原料水溶液を混合する際は、適度に撹拌を行いながら均一に混合することが好ましい。また、必要に応じて混合した水溶液あるいは生成するヒドロゲルのpHが5.5〜10.5、さらには6.5〜9.0の範囲となるように酸および/またはアルカリを加えてもよい。酸、アルカリとしては、触媒としての機能を阻害しないものが望ましく、酸としては、硝酸、硫酸、塩酸、有機酸などがあげられ、アルカリとしては水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウムの他に、アンモニア、アミン類などが挙げられる。
混合により活性金属元素の酸化物、アルカリ土類金属酸化物、無機酸化物の混合ヒドロゲルが生成する。
生成したヒドロゲルのpHが前記範囲を外れると、ゲル化が不充分となり、比表面積が低下し、活性が低下することがある。
洗浄は、副生した塩、過剰の塩基を除去することができれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができる。例えば、純水、好ましくは温水、あるいはアンモニア水などを用いて洗浄することができる。
乾燥して得た酸化物粉体は、約3mm以上の凝集体がある場合は粉砕し、約1mm以下の粉体とすることが望ましい。粉砕することによって、後に高温で焼成する際に凝集体がそのまま硬い固まりになることがなく、しかも均一に焼成することができ、成型して用いる場合も成型が容易でかつ強度に優れた成型体が得られる。
・複合酸化物粉体を水に分散させた分散液を噴霧乾燥する方法
・複合酸化物粉体をそのまま成型容器に充填し、加圧して成型する方法
・複合酸化物粉に水分を加え、必要に応じて成型助剤を加えて混練し、ダイスより押し、適当な長さに切断したペレットにする方法
・ペレットを回転造粒機にて球状に成型する方法
等が挙げられる。
複合酸化物粉体または成型体の焼成温度が高すぎると、比表面積が低下し、得られる触媒の活性が不充分となることがある。
還元処理温度が150℃未満の場合は、活性金属の酸化物の還元が不充分となり、充分な活性が得られないことがある。
なお、還元処理時間は、還元処理温度によって異なるが、通常、0.5〜5時間が好ましい。
還元処理後の水性ガスシフト触媒は、できるだけ、外気や水分と接触させないようにして、CO除去反応に使用される。
[実施例]
以下、実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
水性ガスシフト反応触媒(1)の調製
硝酸銅(II)三水和物181.7gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gとを水4333.
3gに溶解しA液とした。
.8gに水2533.3gを加え、さらに水酸化ナトリウム32.5gを溶解しB液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
いで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して水性ガスシフト反応触媒(1)を調製し
た。
水性ガスシフト反応触媒(1)0.8mlを、内径6mmのステンレス製反応管に充填し
、触媒層温度250℃で水素−窒素混合ガス(H2濃度10体積%)の流通下で1時間還元
処理した。還元処理後の水性ガスシフト触媒について、上記した方法で、金属微粒子の平均粒子径および触媒1gあたりの量を求めた。これらの数値を併せて表1に示す。
耐水性試験
上記活性試験と同様にして1時間還元処理した後、触媒層温度を110℃に降温し、つい
で、前記反応用混合ガスを供給して触媒層の水素−窒素混合ガスと置換し、反応用混合ガスの供給を停止するとともに反応管の前後をバルブにて閉じ、ついで、触媒層の温度を室温まで降下させて、水蒸気を結露させた。その後、窒素ガスを供給しながら、130℃で4時間乾燥し、ついで、活性試験と同様に還元処理-反応を行ない、反応温度を、200
℃、230℃、250℃として、CO転化率を評価した。水蒸気の結露処理を行わないものとの転化率の差が耐水性の評価となり、差のないものが、耐水性がよいことを示す。
[実施例2]
水性ガスシフト反応触媒(2)の調製
硝酸銅(II)三水和物91.7gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gとを水2173.3gに溶解し、63.5%硝酸を56.3g加えA液とした。
.4に水4493.3gを加え、B液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
結果を表1に示す。
[実施例3]
水性ガスシフト反応触媒(3)の調製
硝酸銅(II)三水和物244.6gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gとを水5506
.6gに溶解しA液とした。
1に水1160gを加え、さらに水酸化ナトリウムを70.9g加え溶解しB液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
結果を表1に示す。
[実施例4]
水性ガスシフト反応触媒(4)の調製
硝酸銅(II)三水和物183.5gと硝酸マグネシウム六水和物6.5gとを水4066.6gに溶解しA液とした。
.3に水2600gを加え、さらに水酸化ナトリウム29.0gを加え溶解しB液とした
。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化マグネシウムおよびアルミナからなる複合酸化物粉体(4)を得た。
結果を表1に示す。
[実施例5]
水性ガスシフト反応触媒(5)の調製
硝酸銅(II)三水和物183.5gと硝酸マグネシウム六水和物37.7gとを水4386.6gに溶解しA液とした。
.5に水2280gを加え、さらに水酸化ナトリウム42.8gを加え溶解しB液とした
。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で
1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化マグネシウムおよびアルミナからなる複合酸化物粉体(5)を得た。
結果を表1に示す。
[実施例6]
水性ガスシフト反応触媒(6)の調製
硝酸コバルト(II)六水和物183.4gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gとを水4040gに溶解しA液とした。
.1に水2626.7gを加え、さらに水酸化ナトリウム31.1gを加え溶解しB液と
した。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化マグネシウムおよびアルミナからなる複合酸化物粉体(6)を得た。
結果を表1に示す。
[実施例7]
水性ガスシフト反応触媒(7)の調製
硝酸銅(II)三水和物182.3gと硝酸カルシウム四水和物15.3gとを水4146.7gに溶解しA液とした。
.8gに水2520gを加え、さらに水酸化ナトリウム32.7gを溶解しB液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
結果を表1に示す。
[実施例8]
水性ガスシフト反応触媒(8)の調製
硝酸銅(II)三水和物182.3gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gと硝酸酸化ジルコニウム二水和物219.1gを水6773.3gに溶解しA液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化コバルト、酸化マグネシウムおよび酸化ジルコニウムからなる複合酸化物粉体(8)を得た。
いで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して水性ガスシフト反応触媒(8)を調製し
た。
結果を表1に示す。
[実施例9]
水性ガスシフト反応触媒(9)の調製
硝酸銅(II)三水和物116.2gと硝酸コバルト(II)六水和物63.3gと硝酸マグネ
シウム六水和物16.9gを水4040gに溶解しA液とした。
.1gに水2626.7gを加え、さらに水酸化ナトリウム31.0gを溶解しB液とした。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化コバルト、酸化マグネシウムおよび酸化アルミニウムからなる複合酸化物粉体(9)を得た。
いで粉砕し、粒度を20〜42メッシュに調整して水性ガスシフト反応触媒(9)を調製し
た。
結果を表1に示す。
[比較例1]
触媒サンプルの調製
硝酸銅(II)三水和物183.5gを水4000gに溶解しA液とした。
9に水2666.7gを加え、さらに水酸化ナトリウム26.1gを加え溶解しB液とし
た。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で
1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅およびアルミナからなる複合酸化物粉体を得た。
得られた触媒について、実施例1と同様にして評価した。
[比較例2]
触媒サンプルの調製
硝酸銅(II)三水和物183.5gと硝酸マグネシウム六水和物207.8gを水613
3.3gに溶解しA液とした。
4に水533.3gを加え、さらに水酸化ナトリウム118.7gを加え溶解しB液とし
た。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化マグネシウムおよびアルミナからなる複合酸化物粉体を得た。
得られた触媒について、実施例1と同様にして評価した。
[比較例3]
触媒サンプルの調製
硝酸銅(II)三水和物281.3gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gを水5306
.7gに溶解しA液とした。
5gに水1360gを加え、さらに水酸化ナトリウム93.6gを加え溶解しB液とした
。
このヒドロゲルスラリーを50℃で30分間撹拌して熟成した後、ゲルをろ過し、温水で充分に洗浄を行った。洗浄したゲルは、120℃で1昼夜乾燥し、ついで、350℃で1時間、大気中にて焼成を行い、酸化銅、酸化マグネシウムおよびアルミナからなる複合酸化物粉体を得た。
得られた触媒について、実施例1と同様にして評価した。
[比較例4]
触媒対比用サンプルの調製
硝酸銅(II)三水和物45.9gと硝酸マグネシウム六水和物16.9gを水6133.
3gに溶解し、さらに63.5%硝酸を126.5g加えA液とした。
.5に水5506.7gを加えB液とした。
ついで、B液を50℃に加温し、撹拌しながらA液を添加し、ヒドロゲルを調製した。
得られた触媒について、実施例1と同様にして評価した。
Claims (5)
- Cu、Ni、CoおよびSnから選ばれる1種以上の元素と、アルカリ土類金属酸化物とを含み、前記元素の含有量が酸化物換算で40〜80重量%の範囲にあり、アルカリ土類金属酸化物の含有量が1〜10重量%であり、残部が前記以外の無機酸化物であることを特徴とする水性ガスシフト反応触媒。
- 前記アルカリ土類金属酸化物のモル数(Mae)と前記元素の酸化物のモル数(Mam)とのモル比(Mae)/(Mam)が0.01〜0.2の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の水性ガスシフト反応触媒。
- 前記無機酸化物が、アルミナ、シリカ、ジルコニア、チタニアから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の水性ガスシフト反応触媒。
- 前記アルカリ土類金属酸化物がマグネシアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水性ガスシフト反応触媒。
- 前記無機酸化物がアルミナであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水性ガスシフト反応触媒。
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