JP2006222516A - 地上デジタルテレビジョン放送の送出方法、ならびに中継装置。 - Google Patents

地上デジタルテレビジョン放送の送出方法、ならびに中継装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明は、局からの地上デジタルテレビジョン放送を受信エリアに設置した中継装置から携帯端末へ送信する際に、他の受信エリアに置かれた固定用受信端末の放送受信環境を干渉することなく、携帯端末に対して安定的な受信環境の享受を可能とする送出方法と、その送出方法を実現するための中継装置を提供することにある。
【解決手段】
中継装置において地上デジタルテレビジョン放送を受信し、この受信信号のスペクトルを構成する13個のOFDMセグメントのうち、中央に配置される携帯端末向けのOFDM以外の12個のOFDMセグメントの帯域を抑圧手段により減衰し、これを送出することを特徴とする。
【選択図】 図1(a)(b)

Description

本発明は、地上デジタルテレビジョン放送における携帯端末向けに特化した放送信号を送信するための送出方法、ならびに前述の送出方法を実施するための中継装置に関するものである。
日本のデジタル放送規格(以下、ISDB−T方式と記す。)においては、送信する信号帯域を13個のセグメントに区分けしており、伝送パラメータが同一である1つ、若しくは複数のセグメントで構成される階層を複数同時に伝送することが可能である。このうち、伝送パラメータの項目の1つである変調方式が64QAMである階層については、1セグメント当たりの伝送ビットレートが大きいために、13セグメント全ての帯域の信号を受信する固定用受信端末向けとされている。一方、送信する信号帯域の中央部の1セグメントのみで構成される階層(以下、部分受信階層と記す。)は、変調方式がQPSK若しくは16QAMであるために、伝送ビットレートは小さいが受信処理を行う上で雑音や妨害などに強く、一般には部分受信階層のみを受信する携帯端末向けとされている。
また日本の地上デジタル放送では各放送局の放送電波は、一般的に放送対象区域内のあらゆる地域で当該放送を受信可能とするために、複数の放送用無線局で放送ネットワークが構成される。この放送用無線局は親局と中継局に分類され、そのうち中継局は親局放送装置、若しくは中継局放送装置から送出される放送信号を受信して電波を再発射する方法が一般的であるが、放送信号を固定無線回線や有線回線を利用して受信する方法も取られている。そして各中継局では、放送電波で伝送されるTS(Transport Stream)信号は全て親局と同一であるが、その送信周波数は親局と同一である場合と、異なる場合とがある。
また各放送用無線局の送信周波数は、当該放送エリアの放送用周波数利用状況に応じて決められる。すなわち、受信世帯の分布や地形などに起因する電波伝搬環境を考慮して決められる送信出力により電波を発射した場合、他の放送用無線局の受信に対して妨害を与えることのないように当該送信周波数は選択される。このように新規の放送用無線局は、既設の放送用無線局を受信している固定用受信端末に対し、受信障害を及ぼすことがない検討に基づく仕様で設置されるが、新設放送用無線局によって想定外の受信障害が発生した場合には、全ての固定用受信端末に対して受信設備を移動させるといった、何らかの受信対策を実施する必要性がある。
特開2004−112542号公報(1頁目、図1) 特開2002−101032号公報(1頁目、図1)
地上デジタルテレビジョン放送では、固定的に受信設備を設置して放送信号の全帯域を受信する固定用受信端末向け放送信号を優先したネットワークが構成される。このため、携帯電話などに代表される携帯端末で地上デジタルテレビジョン放送の部分受信階層のセグメントのみを受信する場合においては、都市部のビル影や屋内、さらに地形による影響によって電波が遮蔽されるために、受信処理を行う上で雑音や妨害などに強い特徴を持つ変調方式のQPSKや16QAMの信号であっても受信することができない空間(以下、受信不能エリアと記す)が点在する。このため、この受信不能エリアを解消する対策として、固定用受信端末向けに送信されている地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信し、当該受信不能エリアに対して電波を再発射する中継装置を設置することが必要となる。
ここで固定用受信端末用の受信設備が、中継装置からの電波が到達する範囲内に設置してある場合には、この中継装置から発射される電波信号が固定受信用端末に混入することは容易に想定できる。また当該中継装置からの送信周波数は、移動受信する場合においても携帯端末の受信周波数を変更する必要がないように、受信した信号と同じ周波数とすることが一般的である。
このため混入した1つ、若しくは複数の中継装置の信号は固定受信用端末に対してデジタル変調特有の干渉障害、すなわち受信障害を与える恐れがあり、中継装置の電波が到達する範囲内に固定受信用の受信設備が設置されている場合には、受信不能エリア対策として中継装置を新規に設置することは、容易ではない状況であった。一方、中継装置の出力を小さくすることによって妨害を抑制することが可能であるが、出力を小さくするほど受信エリアが狭くなるために、全ての受信不能エリアを解消するのに必要な中継装置の数を増大させる必要があった。
さらに公共交通機関の移動体車内における受信不能エリアの解消をはかる場合には、中継装置の移動に伴って電波が到達する範囲も移動するため、移動ルートの周辺エリアに所在する各固定用受信端末に対し、受信障害を与える可能性が推測される。また、前記公共交通機関の移動ルート周辺の放送受信エリアにおいて、他の放送事業者に所属する放送用無線局が、こちらの設置した中継装置と同一の周波数を使用している場合も想定される。このようなケースでは、固定用受信端末に対して混信障害による妨害を発生する可能性は更に高まることが容易に想定される。このため、前述した移動体車内における受信不能エリアを解消することを目的とし、該車内の方々に中継装置を設置することは、運用コストの面や、あるいは更なる混信・電波障害を促す懸念があることから、その実現性は限りなく低い。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、局からの地上デジタルテレビジョン放送を受信エリアに設置した中継装置から携帯端末へ送信する際に、他の受信エリアに置かれた固定用受信端末の放送受信環境を干渉することなく、携帯端末に対して安定的な受信環境の享受を可能とする送出方法と、その送出方法を実現するための中継装置を提供することにある。
本発明のうち請求項1記載の発明は、中継装置において地上デジタルテレビジョン放送を受信し、この受信信号のスペクトルを構成する13個のOFDMセグメントのうち、中央に配置される携帯端末向けのOFDMセグメント以外の12個のOFDMセグメントの帯域を抑圧手段により減衰し、これを送出することを特徴とする。
ここで固定用受信端末における受信処理では、変調方式がQPSKや16QAMである部分受信階層の信号と比較して、変調方式が主として64QAMである部分受信階層以外の信号は、干渉障害や混信による影響を受けやすい。このため、13セグメント全てのスペクトルを同一のレベルで送信する場合と比較すると、本発明の送信方法では、中継装置から送信される信号によって、他の受信エリアに置かれた固定用受信端末に混入する部分受信階層以外の帯域の信号レベルを低下できることで、前述の干渉障害や混信による影響を軽減させる効果がある。
そして請求項1に記載した送出方法を実施するための中継装置としては請求項2のように、放送局からの地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、該増幅受信周波数信号のうちの所定の帯域のみを送出信号として通過させるRFフィルターと、該送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン放送用の中継装置であって、前記RFフィルターは、地上デジタルテレビジョン放送の信号の帯域を分割構成する13個のOFDMセグメントのうち、携帯端末向け以外に割り振られた12個のOFDMセグメントを減衰し、携帯端末向けに割り振られたOFDMセグメントのみを送出信号として通過させる特性を有していることを特徴とする。
ここで受信設備及び送信設備は、放送信号を送受信できる手段の全てを意味する概念であり、例えば受信設備であれば受信アンテナや有線受信設備などが挙げられる。また抑圧する帯域については、基本的に固定端末向けに割り振られた帯域を対象としているが、将来的に想定される移動端末向けに割り振られた帯域においても抑圧することに支障はない。さらに送信設備であれば、送信アンテナなどが代表例として挙げられる。また当該中継装置は、受信した信号を周波数変換することなくRFフィルターにて抑圧処理を施すことから、簡易な構成が可能となる。
さらに本送出方法を実現するための中継装置としては請求項3のように、 放送局からの地上デジタルテレビジョン放送信号を受信する受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、ローカル発振器と、増幅受信周波数信号を中間周波数に変換する周波数変換器と、該中間周波数信号を増幅するIF増幅器と、増幅中間周波数信号のうちの所定の帯域のみを通過させるIFフィルターと、該IFフィルターを通過後の増幅中間周波数信号を送信周波数信号に変換する周波数変換器と、送信周波数信号を増幅するRF増幅器と、増幅送信周波数信号におけるRF増幅器によって発生する不要信号帯域を減衰し所定の帯域のみを送出信号として通過させる送信用バンドパスフィルターと、送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン用の中継装置であって、前記IFフィルターは、地上デジタルテレビジョン放送の信号の帯域を分割構成する13個のOFDMセグメントのうち、携帯端末向け以外に割り振られた12個のOFDMセグメントの帯域を減衰し、携帯端末向けに割り振られたOFDMセグメントの帯域のみを送出信号として通過させる特性を有したものである。
本中継装置で適用するIFフィルターについては、RFフィルターに比べて非常に狭い帯域での抑圧特性を有するものであり、例えば携帯電話などの携帯端末に対して一層良好な周波数特性をもつことが推測される。また部分受信階層以外のセグメント帯域の搬送波に対して大きな減衰特性を実現することが可能であるため、他の受信エリアに置かれた固定用受信端末に対して、干渉障害や混信の低減を一層効果的に行える。
本発明のうち請求項4に記載した中継装置は、地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信するための受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、ローカル発振器と、増幅受信周波数信号を中間周波数に変換する周波数変換器と、DSP(Digital Signal Processor)と、DSPを通過後の中間周波数信号を送信周波数信号に変換する周波数変換器と、送信周波数の信号を増幅するためのRF増幅器と、増幅送信周波数信号におけるRF増幅器によって発生する不要信号帯域を減衰し所定の帯域のみを送出信号として通過させる送信用バンドパスフィルターと、送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン用の中継装置であって、前記DSPは、13個のOFDMセグメントで構成される地上デジタルテレビジョン放送の受信信号について、該受信信号の中央部に配置されている1個のOFDMセグメントと同一の信号のみで構成されるOFDM送信信号に変換する機能を具備していることを特徴とする。
また本中継装置が、地上デジタルテレビジョン放送の電波を受信した後に再送信する場合、送信周波数は固定用受信端末に対する受信障害を発生させないことを念頭に選択されるため、受信信号の周波数と同一にするとは限らないものである。さらに移動体車内への設置が想定される態様のものでは、移動に伴って送信周波数を適宜変更するような手法を採る場合もある。
本発明によれば、他の受信エリアに置かれた固定用受信端末に対して干渉障害や混信の発生を防ぎ、安定的な放送受信環境を維持しながら携帯端末向けの放送も同時に提供できる。従って、携帯端末の受信不能エリアの解消を図ることに際して、中継装置の設置時に固定用受信端末の放送受信環境へ影響を与えることなく、容易に対策を遂行できることから、地上デジタルテレビジョン放送における携帯端末向けサービスの利便性を飛躍的に高めるための効果的な手段となりえる。
また、当該中継装置から発射される部分受信階層の帯域の信号レベルを抑制しないため、
携帯端末の受信可能エリアはそのままの状態で確保されるので、受信不能エリアの解消のために中継装置をむやみに増やす必要がない。
以下、本発明による携帯端末向けの地上デジタルテレビジョン放送の送信方法、及びこの送信方法を実施するための中継装置の構成について、各図面に基づいて以下に説明する。
図1(a)(b)のそれぞれに示すものは、地上デジタルテレビジョン放送信号のスペクトル(図1(a))と、携帯端末向け送出方法の適用後における送信信号のスペクトル(図1(b))をそれぞれ示したものである。
尚、ここで示した送信信号のスペクトルは後述の図2に示す特性を持つRFフィルター及びIFフィルターをそれぞれ採用した場合における、第1乃至第3実施形態に基づく中継装置1a,1b,1cの出力信号を例として記載している。
まず本中継装置の構成を説明する前に、ごく一般的な地上デジタルテレビジョン放送信号のスペクトルについては図1(a)のように示される。この場合、6MHzの帯域を13個のセグメントに分割するとともに、固定用受信端末向けには変調方式64QAM部分を配置し、携帯端末向けには帯域の中央部に変調方式QPSK部分を配置している。そして本発明では後述する中継装置1a,1b,1cを用いて図1(b)のようなスペクトルの放送信号を送出するものである。さらに図2に示すものは、本発明で適用されるRFフィルター2、IFフィルター3の基本的な特性を示したものである。
次に、図3(a)(b)は、固定用受信端末が受信している放送用無線局のスペクトルと、他の中継装置から発射された電波が固定用受信端末に混入した場合の信号のスペクトルとを比較表示したものである。
尚、ここでは部分受信階層の変調方式がQPSK、その他12セグメント全ての変調方式が64QAMである最も一般的運用例に基づいて記載している。
そして図3(a)に示すように、固定用受信端末では受信に供している放送用無線局の信号レベルと新規に設置された他の中継装置より発射された同一送信周波数の信号レベル差が小さくなるほど、干渉障害や混信が発生する可能性が高くなる。そこで図3(b)に示すように新規に設置される中継装置が本発明の送出方法を採用することによって、部分受信階層と比較して、干渉障害や混信による影響を受けやすい部分受信階層以外のセグメントの帯域では、受信に供している放送用無線局の信号と新規に設置された中継装置より発射された同一送信周波数の信号とのレベル差を大きくすることが可能となる。
そして図4は、以下に示す第1乃至第3実施形態の各中継装置1a,1b,1cに実装する、RFフィルター2とIFフィルター3のそれぞれを説明するためのブロック図の一例である。ここでRFフィルター2及びIFフィルター3の特性は、部分受信階層以外の帯域に対して一定以上の減衰量を確保する必要はなく、当該減衰量が高くなるにつれ固定用受信端末に対する干渉障害や、あるいは混信による影響を軽減する効果が高まる。尚ここで、部分受信階層以外のセグメント帯域において部分受信階層の帯域に隣接する一部の搬送波は、RFフィルター2とIFフィルター3の特性が有限であることから、充分な抑圧処理を施すことが困難となる。このため干渉障害や混信による影響のために、当該搬送波で伝送するデジタル信号に誤りが発生することが想定されるが、携帯端末では受信処理の過程において誤り訂正処理を行うために、RFフィルター2とIFフィルター3とが一定の周波数特性を確保することによって、受信障害を回避するしくみとなっている。
次に図5は、本発明の第1実施形態の中継装置1aであり、主として受信設備4と、RF増幅器6と、RFフィルター2と、送信設備5とから構成するものである。
前記受信設備4から受信した地上デジタルテレビジョン放送の信号は、RF増幅器6において所定のレベルに増幅し、またRFフィルター2では部分受信階層以外の帯域の信号を抑圧し、送信設備4から各携帯端末へ放送信号を送出する。
尚、図5では地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する手段の一例として、受信設備4によって放送電波を受信する方法を示したが、これが例えば、固定無線回線や有線回線を利用して受信する方法であっても良い。
次に、図6は本発明の第2実施形態の中継装置1bであり、この中継装置1bは主として受信設備4と、RF増幅器6と、ダウンコンバージョン用の周波数変換器7aと、ローカル発振器8aと、IF増幅器9と、IFフィルター3と、アップコンバージョン用の周波数変換器7bと、RF増幅器6と、送信用バンドパスフィルター11と、送信設備5とから構成している。
ここで受信設備4が受けた地上デジタルテレビジョン放送の信号は、RF増幅器6で増幅した後、周波数変換器7aでローカル発振器8aから出力する信号によって中間周波数に変換する。次いで、この周波数変換器7aから出力した信号は、IF増幅器9で増幅した後にIFフィルター3で部分受信階層以外の帯域の信号を抑圧する。次にIFフィルター3から出力した信号は、周波数変換器7bで再び送信周波数に変換し、さらに、RF増幅器6で規定レベルに増幅した後に、送信用バンドパスフィルター11で不要信号成分を除去し、最後に送信設備5から各携帯端末へ送出する手順を経る。
尚、図6では地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する手段の一例として、受信設備4によって放送電波を受信する方法を示したが、これが例えば、固定無線回線や有線回線を利用して受信する方法であっても良い。
また当該中継装置1bの送信周波数は、受信した地上デジタルテレビジョン放送の信号と異なるものでも良く、その場合には図7のように、2つのローカル発振器8b,8cによって構成する(これを第3実施形態とする)。
さらに図8に示すものは、本発明の第4実施形態の中継装置1dであり、主として受信設備4と、RF増幅器6と、周波数変換器7a、7bと、ローカル発振器8dと、DSP(Digital Signal Processor)10と、RF増幅器6と、RFフィルター2と、送信設備5とにより構成している。ここで受信設備4から受信した地上デジタルテレビジョン放送の信号は、RF増幅器6で増幅した後に周波数変換をしてDSP10に入力する。そしてDSP10において13個のOFDMセグメントで構成した信号を、部分受信階層のOFDMセグメントのみで構成した信号へと処理した後に送信周波数に変換し、その後RF増幅器6で増幅する。さらにRF増幅器6で発生する不要周波数成分の信号を送信用バンドパスフィルター11で除去し、送信設備5から各携帯端末へ送出する。
尚、図8では地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する手段の一例として、受信設備4によって放送電波を受信する方法を示したが、これが例えば、固定無線回線や有線回線を利用して受信する方法であっても良い。
また図9に示すものは、図8の中継装置1dに実装するDSP(Digital Signal Processor)10のブロック図である。
まずDSP10に入力された信号は、LPF(ローパスフィルター)18にて周波数変換器7aで発生する不要高周波成分の信号を除去した後、A/D部19でデジタル信号に変換し、さらに直交復調12する。こうして得られた時間軸信号は、FFT(Fast Fourier Transform)13処理して周波数軸信号に変換し、12セグメント信号除去部14において部分受信階層1セグメントの周波数帯域の信号のみを通過する方法によって、部分受信階層以外の12セグメントの周波数帯域の信号を除去する処理を施す。
こうして得られた部分受信階層のみで構成した信号は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)15処理し、LPF18にて不要高周波成分の信号を除去した後に直交変調16し、さらにD/A部17でアナログ信号に変換する。このような一連の処理を経て、13個のOFDMセグメントで構成した地上デジタルテレビジョン信号から、部分受信階層以外のセグメントの信号成分を完全に除去することができる。
ここで、上記実施例に示した第1乃至第4実施形態の各中継装置1a,1b,1c,1dにおいて、受信信号を受信設備4から入力する場合には、RF増幅器6に入力する信号レベルは変動することが想定されるため、RF増幅器6は出力レベルを一定とするために入力信号レベルに応じて増幅度を制御する機能を具備することも想定される。
また、同じく第1乃至第4実施形態の各中継装置1a,1b,1c,1dは、地上デジタルテレビジョン放送において部分受信階層の運用を実施していることが前提である。このため、部分受信階層の運用を実施しないことを想定する場合には、当該各中継装置1a,1b,1c,1dは受信信号から部分受信階層の運用の有無を検出し、さらに部分受信階層の運用を実施していない場合には、電波の送信を停止する機能を具備することも想定される。
(a)は地上デジタルテレビジョン放送の一般的な送信信号の帯域を示す説明図であり、(b)は、本中継装置による抑圧後の送信信号の帯域の状態を示す説明図である。 一般的なバンドパスフィルターの周波数特性を示す説明図である。 (a)は従来の受信信号レベルと侵入信号レベルとの差位を示すグラフであり、(b)は本発明による受信信号レベルと侵入信号レベルとの差位を示すグラフである。 (a)は本中継装置に実装されるRFフィルター及びIFフィルターの電気的回路を示す説明図、(b)は同じく、本中継装置に実装されるRFフィルター及びIFフィルターの構造を示す説明図である。 本中継装置の第1実施形態を示すブロック図である。 本中継装置の第2実施形態を示すブロック図である。 本中継装置の第3実施形態を示すブロック図である。 本中継装置の第4実施形態を示すブロック図である。 図8の中継装置に実装されるDSPのブロック図である。

Claims (4)

  1. 中継装置において地上デジタルテレビジョン放送を受信し、この受信信号のスペクトルを構成する13個のOFDMセグメントのうち、中央に配置される携帯端末向けのOFDMセグメント以外の12個のOFDMセグメントの帯域を抑圧手段により減衰し、これを送出することを特徴とする地上デジタルテレビジョン放送の送出方法。
  2. 放送局からの地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信する受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、該増幅受信周波数信号のうちの所定の帯域のみを送出信号として通過させるRFフィルターと、該送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン放送用の中継装置であって、
    前記RFフィルターは、地上デジタルテレビジョン放送の信号の帯域を分割構成する13個のOFDMセグメントのうち、携帯端末向け以外に割り振られた12個のOFDMセグメントを減衰し、携帯端末向けに割り振られたOFDMセグメントのみを送出信号として通過させる特性を有していることを特徴とする地上デジタルテレビジョン放送の中継装置。
  3. 放送局からの地上デジタルテレビジョン放送信号を受信する受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、ローカル発振器と、増幅受信周波数信号を中間周波数に変換する周波数変換器と、該中間周波数信号を増幅するIF増幅器と、増幅中間周波数信号のうちの所定の帯域のみを通過させるIFフィルターと、該IFフィルターを通過後の増幅中間周波数信号を送信周波数信号に変換する周波数変換器と、送信周波数信号を増幅するRF増幅器と、増幅送信周波数信号におけるRF増幅器によって発生する不要信号帯域を減衰し所定の帯域のみを送出信号として通過させる送信用バンドパスフィルターと、送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン用の中継装置であって、
    前記IFフィルターは、地上デジタルテレビジョン放送の信号の帯域を分割構成する13個のOFDMセグメントのうち、携帯端末向け以外に割り振られた12個のOFDMセグメントの帯域を減衰し、携帯端末向けに割り振られたOFDMセグメントの帯域のみを送出信号として通過させる特性を有していることを特徴とする地上デジタルテレビジョン放送の中継装置。
  4. 地上デジタルテレビジョン放送の信号を受信するための受信設備と、該受信設備からの受信信号を増幅するRF増幅器と、ローカル発振器と、増幅受信周波数信号を中間周波数に変換する周波数変換器と、DSP(Digital Signal Processor)と、DSPを通過後の中間周波数信号を送信周波数信号に変換する周波数変換器と、送信周波数の信号を増幅するためのRF増幅器と、増幅送信周波数信号におけるRF増幅器によって発生する不要信号帯域を減衰し所定の帯域のみを送出信号として通過させる送信用バンドパスフィルターと、送出信号を送り出す送信設備とから構成する地上デジタルテレビジョン用の中継装置であって、
    前記DSPは、13個のOFDMセグメントで構成される地上デジタルテレビジョン放送の受信信号について、該受信信号の中央部に配置されている1個のOFDMセグメントと同一の信号のみで構成されるOFDM送信信号に変換する機能を具備していることを特徴とする地上デジタルテレビジョン放送の中継装置。
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