JP2006222243A - 半導体製造装置の洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置稼働率を向上可能な半導体製造装置の洗浄方法を提供する。
【解決手段】 本発明の半導体製造装置の洗浄方法では、半導体ウェハを処理する処理室6,7に半導体ウェハを搬入または搬出する際、半導体ウェハを待機させるためのロードロック室2または保管室5を有する半導体製造装置1に関する。ロードロック室2または保管室5に一対の電極を配置し、マイナスイオンを供給する。マイナスイオンをロードロック室2または保管室5内の不純物と反応させて該不純物を帯電させ、一対の電極に電圧を印加して形成された電界により、帯電した不純物を除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェハを処理室に搬入するためのロードロック室を有する半導体製造装置の洗浄方法に関する。
従来、半導体製造装置内で処理される半導体ウェハは、ウェハボックスやFOUP(Front Opening Unified Pod)から処理室に搬送される間に、製造装置内の雰囲気(大気圧)に暴露される。このため、装置雰囲気を洗浄する必要があり、主にULPA(Ultra Low Penetration Air)フィルタやケミカルフィルタなどのフィルタが使用されている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開平08−189681号公報 特開平09−275053号公報
しかしながら、ULPAフィルタは装置外部からの不純物の進入をある程度防止することができるが、装置内部で発生した不純物の除去は不可能である。また、このフィルタは、直径0.1μm以下の微小パーティクルを除去できない。
さらに、アンモニアや揮発性の有機物などは、ケミカルフィルタでしか除去することはできず、フィルター自体の寿命のため頻繁なメンテナンスが必要になり、装置稼働率を下げる原因となる。
本願発明はこのような不都合を解消するために発明されたもので、装置稼働率を向上可能な半導体製造装置の洗浄方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の第一の解決手段として代表的な発明は、半導体ウェハを処理する処理室に半導体ウェハを搬入または搬出する際、半導体ウェハを待機させるためのチャンバを有する半導体製造装置の洗浄方法において、チャンバに一対の電極を配置し、マイナスイオンをチャンバに供給し、マイナスイオンをチャンバ内の不純物と反応させて該不純物を帯電させ、一対の電極に電圧を印加して形成された電界により、前記帯電した不純物を除去する、ことを特徴とする。
紫外線をチャンバ内に照射して、チャンバ内のアンモニアまたは揮発性有機物を分解することを含んでもよい。
一対の電極に正電圧を印加して、帯電した不純物を、該一対の電極のいずれか一方の電極に吸着するようにしてもよい。
また、本願の第二の解決手段として代表的な発明は、半導体ウェハを処理する処理室へ半導体ウェハを搬送するための搬送室に隣接し半導体ウェハを待機させるためのチャンバを有する半導体製造装置の洗浄方法において、マイナスイオンをチャンバに供給し、マイナスイオンをチャンバ内のパーティクルと反応させて該パーティクルを帯電させ、チャンバ内に形成された電界により、帯電したパーティクルを集塵する、ことを特徴とする。
本発明の半導体製造装置の洗浄方法によれば、半導体製造装置の稼働率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る半導体製造装置の洗浄方法について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るマルチチャンバ型半導体製造装置を示す図である。半導体製造装置1は、半導体ウェハを搬入し加熱、成膜、マイナスイオンによる洗浄などの一連の処理を行うことができる枚葉式のマルチチャンバ型を採用している。
半導体製造装置1は、特に制限されないが、本実施の形態では、ロードロック室2、マイナスイオン洗浄装置3、搬送室4、保管室5、処理室6および処理室7の6つの部分から構成されている。半導体製造装置1は、半導体ウェハを、ロードロック室2から搬送室4を介して、処理室6または処理室7のいずれかのチャンバに搬入し、目的に応じた成膜が行われる。そして、成膜が完了あるいは別の半導体製造装置へ移送される場合は、ロードロック室2から半導体ウェハを搬出する。
ロードロック室2は、処理室6,7に半導体ウェハを搬入または搬出する際に、半導体ウェハを待機させるためのチャンバである。ロードロック室2は、半導体ウェハを半導体製造装置1の外部から搬入し、処理が終了した時に、半導体ウェハを外部へ搬出するロードロック機構を有している。具体的には、半導体ウェハを搬入すると、ロードロック室2は、室内雰囲気を外部および搬送室4から隔離し、大気圧から真空状態に雰囲気を変化させる。そして、真空状態になったら、ロードロック室2は、半導体ウェハを搬送室4へ搬入する。
マイナスイオン洗浄装置3は、マイナスイオン洗浄のためのマイナスイオンの取り出しと供給を行う装置である。すなわち、マイナスイオン洗浄装置3で形成されたマイナスイオンを、ロードロック室2および保管室5へ供給し、それぞれのチャンバ内の壁、テーブル、搬送アームの駆動機構あるいはウェハカセットなどの構造物に付着したパーティクルの洗浄を行う。
本実施の形態では、マイナスイオンは、酸化物イオン(O2−)、酸素マイナスイオンラジカル(O)または酸化物イオンと酸素マイナスイオンラジカルの混合物(単原子イオン)などから構成されている。これにより、炭素を主成分にするパーティクルがチャンバ内に付着している場合などに、高い除去効率を期待することができる。なお、マイナスイオン洗浄装置3の構成例については、図3に詳述する。
搬送室4は、ロボットアームなどを有する半導体ウェハの搬送チャンバである。搬送室4は、特に制限されないが、本図のように各チャンバの中心に配置しており、各チャンバ間の半導体ウェハの移動を行う。
保管室5は、処理室が作業中である場合に、半導体ウェハを一旦保管するチャンバである。保管室5には、大量のウェハカセットが保管されており、処理室の作業状態を監視している、図示しない半導体製造装置1の制御装置の命令にしたがって、搬送室4のロボットアームは、保管室5から各チャンバへウェハカセットの搬入を行う。
本実施の形態では、ロードロック室2と保管室5は、マイナスイオン洗浄装置3にそれぞれ接続されており、マイナスイオンの供給を受け、ロードロック室2と保管室5に配置された一対の電極に電圧を印加することにより、それぞれのチャンバのクリーニングを行う。
マイナスイオンは、パーティクルを帯電する作用があり、本実施の形態ではこの帯電作用を利用して、ロードロック室2と保管室5のパーティクルが発生しやすい部位に、マイナスイオンを照射し電界をかけて集塵し除去する。
なお、ロードロック室2と保管室5には、紫外線(UV)照射装置も有しており、紫外線を室内に照射する。これにより、アンモニアや揮発性有機物は、酸化窒素などに分解されて除去される。
処理室6および処理室7は、半導体ウェハ上に半導体を成膜するチャンバである。処理室6および処理室7は、CVD成膜処理やプラズマクリーニングやスパッタ処理などの、様々な成膜装置やクリーニング装置で構成してもよく、製造する半導体の種類に応じて変更が可能である。
なお、本実施形態では、半導体製造装置1をロードロック室2、搬送室4、保管室5、処理室6、処理室7の5つのチャンバから構成したが、成膜する半導体の種類に応じて、種々変更が可能である。また、本実施の形態では、半導体ウェハの加熱用のチャンバを特に設けていないが、加熱用チャンバを別途設けてもよい。
さらに、本実施の形態における半導体製造装置1が成膜する対象は、必ずしも半導体ウェハに限られるものではなく、たとえば液晶表示装置用の基板であってもよい。特に、ソーダガラスなどの本質的に不純物の多い基板において、本実施の形態のマイナスイオン洗浄装置3によって、歩留まりの向上が期待できる。
図2は、図1に示すロードロック室2の構成例を示す図である。ロードロック室2は、チャンバ11、ガス供給装置12、排気装置13、制御装置14、供給管15、排気管16、UV照射装置17、電極18および直流電源19から構成されている。
チャンバ11は、FOUP(Front Opening Unified Pod)構造を有しており、図示しない減圧装置によって、大気圧から真空状態まで減圧可能な圧力容器である。ウェハカセットは、チャンバ正面に設けられた開口部から搬入された後、チャンバ11内が真空状態に減圧された後に、ロードロック室2と搬送部4と仕切るゲートが開いて、搬送部4のロボットアームがウェハカセットを捕獲し、ロードロック室2から搬出する。
ガス供給装置12は、マイナスイオン洗浄装置3と接続しており、マイナスイオン洗浄装置3が取り出したマイナスイオンは、供給管15を介してロードロック室2へ供給される。排気装置13は、減圧装置および図示しないポンプに接続されており、チャンバ11を減圧したり、マイナスイオン洗浄時に発生した酸化窒素などの排気に用いられる。
制御装置14は、ガス供給装置12および排気装置13に制御信号を出力して、チャンバ11へのマイナスイオンの供給を制御し、チャンバ11内をパーティクルのイオン化に適した圧力に制御する。また、制御装置14は、チャンバ11内に設けられた電極18やUV照射装置17に制御信号を出力して、マイナスイオン洗浄の工程を制御している。
UV照射装置17は、波長200nm以下の紫外線をチャンバ11内に照射する装置である。
一対の電極18は、直流電源19から電圧を供給されて、チャンバ11内に電界を発生させる。これにより、チャンバ11内のパーティクルは、マイナスイオンにより帯電してイオン化し、一対の電極18の一方の電極に集塵される。パーティクルとしては、炭素(C)などの有機物がある。また、アンモニアや揮発性有機物は、UV照射装置17により照射された紫外線により酸化窒素などに分解される。これにより、装置内部で発生した不純物の除去が可能となり、また、直径0.1μm以下の微小パーティクルであっても除去することができる。
さらに、アンモニアや揮発性の有機物などは、ケミカルフィルターでしか除去することはできなかったが、本実施の形態によれば、酸化窒素に分解して除去することができる。このため、ULPAフィルターやケミカルフィルターの頻繁なメンテナンスが不要になり、装置稼働率を大幅に上昇させることができる。
本実施の形態では、ロードロック室2を例にとって説明したが、保管室5においても同様に構成されている。すなわち、保管室5は、ガス供給装置12、排気装置13、制御装置14、供給管15、排気管16、UV照射装置17、電極18および直流電源19を有しており、ロードロック室2と同様のマイナスイオン洗浄が行われる。
図3は、図1に示すマイナスイオン洗浄装置3の構成例を示す図である。マイナスイオン洗浄装置3は、マイナスイオンをロードロック室2あるいは保管室5へ供給して、それぞれの室内で電界をかけて、室内の洗浄を行う洗浄装置である。マイナスイオン洗浄装置3は、イオン取り出しユニット21およびイオン搬送ユニット22から構成される。
イオン取り出しユニット21は、処理室31、接触電極31a、引出し電極31b、ヒータ31c、温度センサ31d、圧力センサ31e、直流電源32、ガス供給装置33、排気装置34、制御装置35、ガス供給管36およびガス排気管37から構成される。
処理室31は、マイナスイオンソースSからマイナスイオンを取り出すための処理室である。酸化物イオン(O2−)、酸素マイナスイオンラジカル(O)または酸化物イオンと酸素マイナスイオンラジカルの混合物(単原子イオン)などを生成するマイナスイオンソースSには、たとえば、細野 秀雄 他、セラミックス37(2002)No.12、p968−971「ナノポーラス結晶 12CaO・7Alを舞台とした活性酸素のエンジニアリングとその応用」および、K.Hayashi et al.,Nature vol.419,p462(2002)「Light−induced conversion of an insulating refractory oxide into a persistent electronic conductor」に開示されている材料を適用することが可能である。
処理室31は、接触電極31a、引出し電極31b、ヒータ31c、温度センサ31dおよび圧力センサ31eから構成されている。そして、マイナスイオンソースSは、マイナス電極31a上にセットされ、プラス電極31bはマイナス電極31aと対向して配置される。
接触電極31aは、ガス供給装置33によって供給される原料ガスが通過する1以上の開口を有する。図4(a)および図4(b)に示すように、接触電極31aは、その外形状に応じた開口形状を有する。この開口を介して、原料ガスが、マイナスイオンソースSの接触電極31aに接している面にのみ供給される。接触電極31aのマイナスイオンソースSと反対側の面には、ヒータ31cが配置されている。
引出し電極31bは、マイナスイオンソースSから取り出されたマイナスイオンが通過する開口を有する。
温度センサ31dは、ヒータ31cの温度を測定するセンサである。ヒータ31cは、マイナスイオンソースSからマイナスイオンが容易に取り出せる温度に設定されている。たとえば、処理室内の温度は、本実施の形態においては、約250℃〜約1000℃、好ましくは約400℃〜約800℃、より好ましくは約700℃に設定されている。250℃以下ではマイナスイオンソースS中のマイナスイオンが活性化せず、取り出すのが困難になる。1000℃以上では、活性なマイナスイオンが通常に比して非常に多く発生し、マイナスイオンソースSは変性するおそれがある。また、マイナスイオンソースSを取り付ける部分の耐熱性を確保するため特殊なセラミックや金属が必要になるなど、装置上の制約が多くなる。
圧力センサ31eは、処理室31内の圧力を測定する。処理室31内の圧力は、マイナスイオンソースSから取り出されたマイナスイオンソースが、イオン搬送ユニット22にスムースに供給される圧力に設定されている。たとえば、処理室内の圧力は、本実施の形態においては、約10−3Paに設定されている。
直流電源32は、制御装置35の制御にしたがって接触電極31aと引出し電極31bとの間に所定の電圧を印加する。これにより、接触電極31a上にセットされたマイナスイオンソースSに、マイナスイオンを取り出すために最適な電圧が印加される。
マイナスイオンソースSが、ヒータ31cによって所定の温度に加熱されると、印加された電界によって、マイナスイオンソースSからマイナスイオンが取り出される。この際に、印加された電界が弱すぎると、処理に必要なマイナスイオンを取り出すことができない。一方で、印加される電界が強すぎると、ロードロック室2、保管室5を洗浄するために必要な量を超えたマイナスイオンが取り出される。
必要以上のマイナスイオンが取り出されると、処理対象以外の部分(引出し電極31b、ヒータ31cまたは処理室31の内壁など)において生じるマイナスイオンとの反応が、本来必要な処理に影響を与えることとなる。
このため、直流電流32が印加する電圧の大きさは、マイナスイオンソースSに印加される電界の強さが、処理に必要な量のマイナスイオンを取り出すことができるような強さに設定されている。具体的には、マイナスイオンソースSに印加される電界の大きさが、約100〜約600V/cm、好ましくは約200〜500V/cm、さらに好ましくは300V/cm近傍になるように、直流電源32が印加する電圧の大きさが設定される。600V/cm以上では電極31a,31b間で放電の可能性が生じ、100V/cm未満ではマイナスイオンが取り出せないことがある。
ガス供給装置33は、ガス供給管36を介して処理室31に接続されている。ガス供給装置33は、制御装置35の制御にしたがって、マイナスイオンが取り出されたマイナスイオンソースSに、新たなマイナスイオンを補充するためのガスを、処理室31内に供給する。本実施の形態では、処理室31内の圧力よりも高い分圧で、酸素ガスを供給する。マイナスイオンソースSの両面に酸素分圧の勾配が形成され、マイナスイオンソース中を引出し電極側に流れるイオン流の駆動力となるため、処理が行われている工程中において、継続的にマイナスイオンソースSから、マイナスイオンを取り出すことができる。
排気装置34は、ガス排気管37を介して処理室31に接続されている。排気装置34は、排気ポンプなどを備え、制御装置35の制御にしたがって、処理室31内のガスを排気し、処理室31内の圧力を所定の圧力に設定する。
制御装置35は、マイクロコンピュータなどで制御され、マイナスイオンをマイナスイオンソースSから取り出すためのプログラムを記憶している。制御装置35は、記憶しているプログラムにしたがってイオン取り出しユニット21の動作を制御し、マイナスイオンをマイナスイオンソースSから取り出す。
イオン搬送ユニット22は、ガス供給装置41およびイオン搬送管42から構成される。イオン搬送ユニット22は、イオン取り出しユニット21で取り出したマイナスイオンを、ロードロック室2および保管室5に搬送するために設けられている。イオン搬送ユニット22は、ロードロック室2と接続されている。
ガス供給装置41は、イオン搬送管42を介して、ロードロック室2および保管室5に接続される。ガス供給装置41は、キャリアガスを供給して、イオン取り出しユニット21で取り出したマイナスイオンを、ロードロック室2および保管室5に搬送する。本実施の形態では、不活性ガス、もしくは不活性ガスと原料ガスの混合ガスから成るキャリアガスを、処理室31内の圧力に対応させて、約50sccmで供給する。
なお、ガス供給装置41は、図2におけるガス供給装置12に対応しており、イオン搬送管42は、供給管15に対応している。
このようにマイナスイオンは、マイナスイオンソースSを加熱して電界を印加するという簡単な方法で得ることができる。これにより、イオン取出ユニット21を簡単な構成とすることができる。
なお、上記したマイナスイオンソースSからは、目的の酸化物イオン(O2−)等と共に、目的以外のイオン(例えばH−イオンなど)が取り出される場合がある。この場合は、イオン取り出しユニット21とイオン搬送ユニット22との間に、質量分離器等から構成されるイオン選別ユニットを設け、単色化、即ち酸化物イオン(O2−)または酸素マイナスイオンラジカル(O−)の選別を行ってもよい。
また、マイナスイオンを用いた除去処理は、準大気圧下で実行可能であるため、上記した除去装置を、複雑な圧力制御機構等を設けることなく、大気圧下で処理を実行する他の装置に搭載したり、組み合わせたりすることができる。
例えば、上記した除去装置を、洗浄装置、メッキ装置およびウエハプローバ装置等に搭載して、または、組み合わせて、大気圧下で行われる洗浄処理、メッキ処理およびプローブ処理の前や後に上記した除去処理を行うことができる。なお、メッキ装置やウェハプローバ装置では、金属が半導体ウェハ表面に存在し、酸化による有機物の除去は難しいため、水素を利用した還元により有機物を除去する。
本実施の形態のマイナスイオン洗浄装置3は、必要に応じて種々の変更が可能であって、たとえば処理室31内の温度や圧力は、使用する環境やマイナスイオンソースに応じてそれぞれ異なる。
次に、上記したマイナスイオン洗浄装置3の動作について説明する。マイナスイオンソースSは、予め接触電極31a上に固定されている。また、ロードロック室2および保管室5のうちの処理対象のチャンバとイオン搬送ユニット22の接続口が開口される。
イオン取り出しユニット21の制御装置35、イオン搬送ユニット22のガス供給装置41および処理対象のチャンバは、例えばオペレータの処理開始指示に応答して、以下に示す動作をそれぞれ開始する。
制御装置35は、初めに、ガス供給装置33を制御して、酸素ガス(または酸素ガスと不活性ガスとの混合ガス)を処理室31内に供給する。続いて、制御装置35は、圧力センサ31eによる測定結果を用い、排気装置34を制御して処理室31内の圧力を所定の圧力(約10−3Pa)に設定する。
また、制御装置35は、温度センサ31dによる測定結果を用い、ヒータ31cを制御して接触電極31a上にセットされたマイナスイオンソースSを約700℃に加熱する。その後、制御装置35は、直流電源32を制御して、接触電極31aと引出し電極31bとの間に電圧を印加することにより、上記した強さの電界をマイナスイオンソースSに印加する。これにより、マイナスイオンソースS内のマイナスイオンが印加された電界によって取り出され、引出し電極31bが有する開口を介してイオン搬送ユニット22に供給される。
上記イオン取り出しユニット21で取り出されたマイナスイオンは、イオン搬送ユニット22のガス供給装置41によって、キャリアガスと共に処理対象のチャンバ内に搬送される。処理対象のチャンバは、図示しない温度センサによる測定結果を用い、室内の構造物の温度を所定の温度に加熱する。
また、制御装置35は、図示しない処理対象のチャンバの圧力センサによる測定結果を用い、排気装置を制御して処理室内の圧力をパーティクルがイオン化しやすい真空レベルに設定する。
ガス供給装置41によって処理室内に供給されたマイナスイオンは、処理対象のチャンバのパーティクルと反応する。詳細には、酸化物イオン、酸素マイナスイオンラジカルまたは酸化物イオンと酸素マイナスイオンラジカルを含む単原子イオンから構成される酸素マイナスイオンがパーティクルと反応する。
付着している炭素(C)は、酸素マイナスイオンと反応してイオン化される。そして、処理室内に設けられた一対の電極18に電流が印加されると、電極18の一方の電極側に集塵される。酸素マイナスイオンは、構造物の内部まで反応させることができるので、構造物に深くまで入り込んだパーティクルも除去が可能である。
さらに、UV照射装置17により、アンモニアや揮発性有機物は、マイナスイオンの強酸化作用により酸化窒素に分解されて除去される。したがって、装置内部で発生した不純物の除去が可能となり、また、直径0.1μm以下の微小パーティクルであっても除去することができる。
なお、本発明においては、必要に応じて種々の変更が可能であって、たとえば、マルチチャンバ型の半導体装置構成ではなく、インライン型の半導体製造装置への利用も可能である。この場合に、マイナスイオン洗浄装置3は、成膜する内容に応じて配置する。
さらに、本実施の形態においては、バッチ式半導体製造装置のロードロック室および保管室を洗浄の対象にして説明したが、枚葉式半導体製造装置のロードロック室および保管室内に配置された半導体ウェハの表面洗浄を含むものである。すなわち、マイナスイオンの照射による不純物の洗浄方法を利用すれば、チャンバ内のパーティクルのクリーニングと、半導体ウェハ上に形成された膜中に存在する有機物の除去も同時に行うことができる。
従来のプラズマクリーニングでは、半導体ウェハに形成された膜自体を削ってしまうため、チャンバ内のパーティクルの除去と、膜中に存在する有機物の除去つまり半導体の膜質改善はそれぞれ別に行わなければならなかった。しかしながら、本発明の半導体製造装置および製造方法では、マイナスイオンを利用しているので、チャンバ内のパーティクルの除去と、半導体の膜質改善の両者を同時に行うことができる。
本発明の実施形態に係るマルチチャンバ型半導体製造装置を示す図である。 図1に示すロードロック室の構成例を示す図である。 図1に示すマイナスイオン洗浄装置の構成例を示す図である。 図3に示す有機物除去室のマイナス電極の構成を示す図である。
符号の説明
1 半導体製造装置
2 ロードロック室
3 マイナスイオン洗浄装置搬送室
4 搬送室
5 保管室
6 処理室
7 処理室
11 チャンバ
12 ガス供給装置
13 排気装置
14 制御装置
15 供給管
16 排気管
17 UV照射装置
18 電極
19 直流電源
21 イオン取り出しユニット
22 イオン搬送ユニット
23 マイナスイオン洗浄ユニット
31 処理室
31a 接触電極
31b 引出し電極
31c ヒータ
31d 温度センサ
31e 圧力センサ
32 直流電源
33 ガス供給装置
34 排気装置
35 制御装置
36 ガス供給管
37 ガス排気管
41 ガス供給装置
42 イオン搬送管

Claims (4)

  1. 半導体ウェハを処理する処理室に半導体ウェハを搬入または搬出する際、半導体ウェハを待機させるためのチャンバを有する半導体製造装置の洗浄方法において、
    前記チャンバに一対の電極を配置し、
    マイナスイオンを前記チャンバに供給し、
    前記マイナスイオンを前記チャンバ内の不純物と反応させて該不純物を帯電させ、
    前記一対の電極に電圧を印加して形成された電界により、前記帯電した不純物を除去する、ことを特徴とする半導体製造装置の洗浄方法。
  2. 紫外線を前記チャンバ内に照射して、前記チャンバ内のアンモニアまたは揮発性有機物を分解することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置の洗浄方法。
  3. 前記一対の電極に正電圧を印加して、前記帯電した不純物を、該一対の電極のいずれか一方の電極に吸着することを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置の洗浄方法。
  4. 半導体ウェハを処理する処理室へ半導体ウェハを搬送するための搬送室に隣接し半導体ウェハを待機させるためのチャンバを有する半導体製造装置の洗浄方法において、
    マイナスイオンを前記チャンバに供給し、
    前記マイナスイオンを前記チャンバ内のパーティクルと反応させて該パーティクルを帯電させ、
    前記チャンバ内に形成された電界により、前記帯電したパーティクルを集塵する、ことを特徴とする半導体製造装置の洗浄方法。
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