JP2006221716A - ディスク記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
簡易な構成で従来よりも消費電力を低減することができるディスク記録装置を提供する。
【解決手段】
ディスク記録装置の磁気ヘッド支持機構において、ヘッドアングル6は一端をヘッドアーム5を介して磁気ヘッド4と一体化され、ピック連結アングル8は一端を光ピックアップに固定され、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dはヘッドアングル6とピック連結アングル8とを遊嵌した状態で連結し、ヒンジ7の第2弾性部材7eはヘッドアングル6の突起部6gをY2側へ押圧し、ヘッドアングル6の係合部6c、6dのY2側下端をピック連結アングル8の係合面8dに当接させる。係合部6c、6dと係合面8dの当接部分を含む回転軸周りに、ヘッドアングル6はA1−A2方向に回動する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ディスクに対して磁界変調を利用して情報信号を記録するディスク記録装置に関するもので、特にディスク上を摺動して磁場をディスクに印加する磁気ヘッドの支持機構に関するものである。
現在、記録媒体に情報信号を記録するディスク記録装置として、磁界変調方式がある。この磁界変調方式とは、光磁気記録層を有するディスク(光磁気ディスク)に所定のレーザ光を照射し、その照射部に外部から情報信号に応じて磁場を反転させることにより、光磁気ディスクに記録していくものである。磁界変調方式においては、光ピックアップの対物レンズより照射される光スポット光軸に対し光磁気ディスクを挟んで対向する磁気ヘッドからディスクに磁界を印加して情報を記録する。このような磁界変調方式を用いたディスク記録装置として、MD(ミニ・ディスク)等が提供されている。このようなディスク記録装置の形態として、携帯可能な大きさにまで小型化されたものも提案されている。この種の携帯可能となされたディスク記録装置にあっては、携帯の利便性を向上させるため、より一層の小型化・薄型化や省電力化が要求されている。ディスクに磁界を印加する磁気ヘッドにおいても、小型化・薄型化や省電力化が当然必要となる。特に近年Hi−MD等の新しく磁界変調方式を利用した記録方式が提案され、従来のMDより磁界の強さを必要とするディスク記録装置も提案されているため、磁気ヘッドに印加される電流の低電流化や記録時の省電力化がより求められるようになってきている。
図10は従来の磁気ヘッド4の一形態を左右方向XのX1側から見て示す断面要部平面図である。なお、図10の磁気ヘッドは後述する本発明における磁気ヘッドと共通である。
磁気ヘッド4は対物レンズより照射される光スポット光軸に対し光磁気ディスクを挟んで対向して位置するコア4aと、そのコア4aの周囲に巻かれたコイル4bと、ディスクとの摺動部を有しコア4aとコイル4bとを保持するスライダー4cなどにより構成され、コイル4bに信号に応じた方向でかつ所定の磁界強度を磁気記録層に与えるために必要な電流を流すことによって、コア4aから光磁気ディスクに磁界が印加されることとなる。コア4aは磁場を発生させるためにフェライト等のマグネットによって形成されており、ディスクと直接接触すると、ディスクに傷を与える恐れや、コア4a自体が欠損する可能性があるため、スライダー4cのディスクとの摺動部から「D」なる距離を持ってコア4aはスライダー4cに保持される。すなわち記録時にスライダー4cとディスクとが接触する場合においては、コア4aの下端とディスクとの間にDなる隙間が空くように設定されている。
隙間Dが大きければディスクに印加される磁界強度が小さくなり、コア4aからより大きな磁界を発生させなければならなくなり、より大きな電流をコイル4bに流さなければならないこととなり、消費電力の増大やコイル4bの発熱等につながる。従って、出来る限りコア4aとディスクとの隙間Dは小さく、かつスライダー4cの磨耗などにより、コア4aとディスクが直接接触しないように適宜にDを設定することが必要となる。出来る限りコア4aとディスクとの隙間Dを小さくするためにはスライダー4cの磨耗を抑える必要があり、磁気ヘッド4をディスクに押圧する荷重は出来る限り小さく、またディスクの面ブレ等により磁気ヘッド4が上下動し、磁気ヘッド4をディスクに押圧する荷重が変動するため、磁気ヘッド4をディスクに押圧するばね定数も小さく設定することが課題となる。
また、ディスクの面ブレや振動等により、磁気ヘッド4と光ピックアップの光軸のずれが生じると、このずれ分を考慮してコア4aのサイズを大きく設計する必要があり、消費電力の増大につながってしまう。従って、磁気ヘッド4と光ピックアップの光軸のずれはなるべく抑えることが課題となる。
図11は従来技術のディスク記録装置をディスクの挿入・排出状態でX1方向から見た要部平面図、図12は従来技術のディスク記録装置を記録状態でX1方向から見た要部平面図、図13は従来技術のディスク記録装置を記録状態でX1方向から見た要部平面図であり、ディスクの上下動による磁気ヘッドの挙動を示す図である。
従来の磁気ヘッド支持機構を用いたディスク記録装置について以下に説明する。本ディスク記録装置で用いられるディスク120は、カートリッジ121に収納され、ディスク120に記録または再生を行う場合にはシャッターを開き、ディスク120が光ピックアップ102や磁気ヘッド4に臨むこととなる。光ピックアップ102は、対物レンズ102a、光源、光学系、光検出部を有する。
基台101の中央部には、ターンテーブル103aとスピンドルモータを有するディスク回転手段が設けられ、ディスク120はターンテーブル103aに装着され、ターンテーブルに一体固定されたスピンモーターによって回転駆動すると共に、光ピックアップ102内の半導体レーザによって実現される光源からの光ビームが、光学系によってディスク120の情報記録面に照射される。ディスク120には、光ビームが対物レンズ102aによって集束された状態で照射される。ディスク120によって反射された光ビームは、光ピックアップ102内の光学系によって光検出部に導かれる。光検出部による光ビームの検出結果に基づいて、例えば情報が再生される。
磁気ヘッド4は、弾性部105aを有し薄板状のサスペンション105の前端に固定され、サスペンション105の後端が、光ピックアップ102の後端に一体に取り付けられたコの字状のアングル106の上面部106aに固定されることにより、光ピックアップ102が記録・再生時にディスク120の径方向に走査する際に一体的に移動する。アングル106は光ピックアップ102の後端にねじ止め等により固定される下面部と、カートリッジ121上方に位置する上面部106aと、それらを連結するディスク120外径端面に対向する後面部によりコの字状に形成されている。磁気ヘッド4は、アングル106の上面部106aに後端を固定されたサスペンション105の弾性部105aにより、ディスク120に適宜の圧力で接触するように設定されている。磁気ヘッド4はディスク120に接触した状態で、光ピックアップ102の対物レンズ102aから照射される光ビームの光軸にコア4aのセンターを一致させるように位置調整がされる。
また、図11のように、ディスク120の挿入・排出時には、カートリッジ121と磁気ヘッド4とが当接して磁気ヘッド4やサスペンション105等の損傷を防ぐために、リフトレバー107の回動によってサスペンション105を上方に弾性変位させることにより、磁気ヘッド4をカートリッジ121上方に退避させる。そして図12のように、記録時においては、リフトレバー107とサスペンション105の当接が外れ、磁気ヘッド4が回動して、ディスク120に適宜の圧力で接触する。また記録時には、ディスク回転手段によってディスク120が所望の回転数で回転し、ディスク120に光ビームが対物レンズ102aによって集束された状態で照射され、光軸とディスク120を挟んで対向した位置に磁気ヘッド4が位置し、磁界を印加する。この時ディスク120自体の持つ面ブレおよびターンテーブル103aの持つ面ブレ成分により、ディスク120が上下動する。
例えば図13のようにディスク120がH1の幅で上下動する場合、ディスク120と接触する磁気ヘッド4はサスペンション105の弾性部105aの弾性変位により、軸線S104を中心として回動する。軸線S104は、サスペンション105とアングル上面部106aとの取付面近傍に位置し、磁気ヘッド4は軸線S104を中心とした円弧状に回動する。従って、ディスク120の上下動量H1により、磁気ヘッド4は軸線S104を中心とした円弧状に上下動することによってY方向にも「T1」移動することとなり、光ピックアップ102の光軸とずれる。
サスペンション105およびアングル上面部106aは、ディスク120の挿入・排出時および記録・再生時において、カートリッジ121との当接を防ぐため、上方に退避しなければいけない。そのため、サスペンション105とアングル上面部106aとの取付面近傍に位置する磁気ヘッド4の回動中心S104と、磁気ヘッド4とディスク120との摺動面とのZ方向の距離H2が大きくなり、ディスク120の上下動量H1による磁気ヘッド4の円弧動作軌跡のY方向成分T1も大きくなることとなる。従って、磁気ヘッド4と光ピックアップ102の光軸とのずれ量T1を見込んで磁気ヘッド4のコア4aのサイズを大きくする必要がある。磁気ヘッド4のコア4aのサイズを大きくすると消費電力が増大したり、インダクタンスが大きくなることにより高周波での記録の際に電流を転流する際の応答性が悪くなったりする問題が生じていた。
また、図11のような、ディスク120の挿入・排出時においてディスク120が上下動するフロント・ローディングタイプのローディング機構を用いる場合においては、カートリッジ121がターンテーブル103aを退避するためにカートリッジ121をその分上下動させる必要があり、サスペンション105の取付面であるアングル106の上面部106aがカートリッジ121の上下動分だけ上方に位置することとなるため、磁気ヘッド4回動中心である軸線S104がより上方に位置することとなり、記録時における磁気ヘッド4とディスク120との摺動面と軸線S104とのZ方向の距離H2がより離間するため、ディスク120の上下動による磁気ヘッド4のY方向移動量T1がより大きくなる。
これらの問題を解決するため、例えば特許文献1には、図14、図15、図16、図17に示す方法が開示されている。
磁気ヘッドをディスクに押圧するばね部である弾性部材127をディスクの背面側に配し、磁気ヘッドの回動中心となる軸線と、磁気ヘッドとディスクとの摺動面とのZ方向距離(図13でH2に相当)を小さくすることにより、ディスクの面ブレによる磁気ヘッドのY方向移動量(図13でT1に相当)が小さくなるようにしている。更に、磁気ヘッドのコアセンターと軸線とのY方向距離(図13でLに相当)が大きくなることにより、磁気ヘッドの回動軌跡円弧(図13でRに相当)が大きくなることで、ディスクの面ブレによる磁気ヘッドのY方向移動量が小さくなるようにしている。
また、磁気ヘッドをディスクに押圧するばね部(弾性部材127)をディスクの背面側に配した場合には、光ピックアップがX方向(図14のY軸、Z軸に直角に交差する方向)に移動する時などで磁気ヘッドにX方向に力が加わった場合に、ばね部のねじれによって磁気ヘッドがX方向に移動し、磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれが懸念されるが、その対策として特許文献1では、図16、図17(a)(b)のような方法が開示されている。
図16の方法では、標準設定位置からディスクが−Xd下がった状態で磁気ヘッドがディスクに接触している時のばね部である弾性部材127の変位状態にあわせて、磁気ヘッドアーム129の先端を曲げ加工等行い、弾性部材127の移動拘束を行う。 図17(a)の方法では、弾性部材127の両サイドに曲げ加工を行い、弾性部材127のねじれ剛性を上げる。図17(b)の方法では、弾性部材127の両サイド近傍に磁気ヘッドアーム129から曲げ加工等により側壁を設け、弾性部材127のX方向の移動規制を行う。
特開2000−268435号公報
しかしながら、上記特許文献1が示す従来方法では、以下のような問題があった。ここで、磁気ヘッドがディスクを押圧する荷重と、弾性部材127のばね定数はなるべく小さくするほうが望ましい。これは、押圧荷重を大きくすることにより、ディスクと磁気ヘッドの摺動負荷が上がりスライダー4c(図10)が磨耗しやすくなるため、スライダー4cの磨耗分を考慮して図10に示されるコア4aとディスクとの隙間Dを大きめにとる必要があり、結果的にコイル4bへの印加電流を増やさねばならず、消費電力が増大するためである。
また、ばね定数を大きくすると、ディスクの上下動による磁気ヘッドがディスクを押圧する荷重の変動が大きくなるため、ディスクが上方に変位した時には押圧荷重が大きくなり、ディスクが下方に変位した時には押圧荷重が小さくなり、磁気ヘッドとディスクとの接触が不安定になるという不具合が生じる可能性がある。またそのため、ディスク面が標準位置での押圧荷重を大きくしなければならないことにもなり、結果的にスライダー4cが磨耗しやすくなり、スライダー4cの磨耗分を考慮して隙間Dを大きめにとる必要があり、コイル4bへの印加電流を増やさねばならず、消費電力が増大するためである。また、ディスクが磨耗した場合には、記録品質の低下につながることとなる。
図16に示される方法では、弾性部材127のY2側だけを拘束しても、図18に示すように、弾性部材127のばね定数が小さい場合には、振動等の外乱により、弾性部材127がY1方向に変位してねじれが発生してしまうという問題があった。またディスク面が標準設定位置や標準設定位置から+Xd上がった状態では、磁気ヘッドアーム129と弾性部材127との間に隙間が出てしまうため、弾性部材127のねじれが規制出来ず、振動等により磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれが生じるという問題があった。
また、磁気ヘッドアーム129の先端を曲げ加工等行い弾性部材127の移動拘束を行う方法は、磁気ヘッドアーム129の曲げ加工部が弾性部材127と干渉すると、磁気ヘッドが上方に持ち上がるために磁気ヘッドがディスクを押圧する荷重が低下してしまう。そのため、ディスクへの押圧荷重を安定させるためには、磁気ヘッドアーム129の曲げ加工部は大変な精度を要するという問題があった。
また、図17(a)の方法のように弾性部材127の両サイドに曲げ加工を行い、弾性部材127のねじれ剛性を上げる方法では、弾性部材127のばね定数が大きくなってしまい、結果的にスライダー4cが磨耗しやすくなるため、スライダー4cの磨耗分を考慮して図10に示されるコア4aとディスクとの隙間Dを大きめにとる必要があり、コイル4bへの印加電流を増やさねばならず消費電力が増大する。一方、ばね定数を小さくするように曲げ加工の範囲を狭くしたり、曲げ高さを低くすると、ねじり剛性が下がり、振動等により磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれが発生してしまう。
また、図17(b)の方法のように弾性部材127の両サイド近傍に磁気ヘッドアーム129から曲げ加工等により側壁を設ける方法では、弾性部材127のばね定数を小さくすると、図18のように弾性部材127のねじれの規制が行えず、磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれが生じるという問題があった。
つまり従来方法では、磁気ヘッドをディスクに押圧するばね定数の低減と、磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれの抑制との両立が困難であり、消費電力を低減することが困難であった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、簡易な構成で従来よりも消費電力を低減することができるディスク記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のディスク記録装置は、対物レンズを有しディスクに前記対物レンズから光ビームを照射する光ピックアップと、前記対物レンズと前記ディスクを挟み略対向し前記ディスクに磁場を与える磁気ヘッドとを備えるディスク記録装置において、
前記光ピックアップと一体化され、前記ディスクの外径端面に対向する第一の片を有する第一の部材と、
前記磁気ヘッドと一体化され、前記ディスクの外径端面に対向する第二の片を有する第二の部材と、
弾性体を有し前記第一の部材と前記第二の部材とを接続する接続手段と、
前記第一の片と前記第二の片とを当接させるように前記第二の部材を押圧する押圧手段とを備え、
前記磁気ヘッドが前記ディスクの記録面の略垂直方向成分を含む方向に変位するように、前記第二の部材は前記第一の部材との当接部分を含む回転軸周りに回動することを特徴とする。
このような構成によれば、磁気ヘッドの回動中心位置と磁気ヘッドがディスクに摺動する面との距離を低減でき、かつ磁気ヘッドの回動軌跡円弧半径を大きく出来るため、ディスクの上下動による磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれを低減することが可能になる。また、第二の部材への押圧力により、振動等による第二の部材のねじれによる磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれを低減することが可能になる。このずれはディスクの上下動に依らず低減することができる。このように磁気ヘッドと光ピックアップの光軸とのずれが低減するので、磁気ヘッドのコアのサイズを小さくすることができ、消費電力およびインダクタンスの低減が可能となる。
また、第二の部材のねじれを規制する押圧手段とは別に、弾性体を有する第一の部材と第二の部材との接続手段が設けられるので、この接続手段のばね定数を小さく設定することが可能である。これにより、ディスクが標準位置での押圧荷重を下げても磁気ヘッドとディスクの接触状態は安定化でき、磁気ヘッドのスライダーの摩耗を抑えることができるので、コアとディスクとの隙間を小さくでき、消費電力を低減できる。
また、本発明による消費電力の低減により、磁気ヘッドの発熱による損傷も防げる。
また、本発明は簡易な構成であるため、さほど各々の部品に高い精度を必要とせず安定した量産性に寄与することが可能となる。
また、本発明のディスク記録装置は、前記第二の部材の回転軸となる前記第一の部材と前記第二の部材の当接部分は、前記押圧手段が押圧する被押圧部の両サイド部に配置されることが望ましい。
このような構成によれば、第二の部材が、一対の第一の部材と第二の部材との当接部分の間を押圧されることにより、第二の部材のねじれを抑制しようというモーメントが働き、第二の部材のねじれを簡易にかつ安定して抑制することが可能となる。
また、本発明のディスク記録装置は、前記押圧手段が被押圧部に加える押圧力の略作用線上に、前記第二の部材の回転軸が位置するように構成されていることが望ましい。
このような構成によれば、第二の部材への押圧力が第二の部材の回動方向へのモーメントに寄与することを防ぐことになり、第二の部材への押圧力が磁気ヘッドとディスクとの押圧荷重に寄与することを低減出来るため、磁気ヘッドとディスクとの押圧荷重のばね定数の低減や押圧荷重のバラツキを低減することが可能となる。これにより、安定した磁気ヘッドとディスクの接触状態に寄与することが可能となる。
また、本発明のディスク記録装置は、前記第一の部材に対する前記第二の部材の移動を規制する移動規制手段を備えることが望ましい。
このような構成によれば、押圧手段や接続手段の過大な変位を防ぎ、外部からの衝撃による押圧手段および接続手段の変形を防ぐこととなる。また、衝撃等を考慮して必要以上に接続手段の剛性を上げる必要が無くなるため、接続手段のばね定数を低減することが可能となり、磁気ヘッドとディスクとの押圧力のばね定数を低減することが可能となる。これにより、磁気ヘッドのスライダーの摩耗を抑えることができるので、コアとディスクとの隙間を小さくでき、消費電力を低減できる。
具体的には、前記第二の部材は、前記第二の片から前記ディスク側に突出し、前記押圧手段が押圧する被押圧部を有する第三の片と、該第三の片から突出する突出片とを有し、前記第一の部材は、前記第三の片が遊嵌される孔を前記第一の片に有し、前記突出片は、前記第一の片を前記第二の片との間で挟み込むような構成であればよい。
このような構成によれば、押圧手段および接続手段の過大な変位を防ぎ、外部からの衝撃による押圧手段および接続手段の変形を防ぐこととなる。また、衝撃等を考慮して必要以上に接続手段の剛性を上げる必要が無くなるため、接続手段のばね定数を低減することが可能となり、磁気ヘッドとディスクとの押圧力のばね定数を低減することが可能となる。これにより、磁気ヘッドのスライダーの摩耗を抑えることができるので、コアとディスクとの隙間を小さくでき、消費電力を低減できる。
また、前記孔は、前記突出片が通過する孔を有する構成が望ましい。
このような構成によれば、第一の部材に対する第二の部材の移動規制を損なうことなく、第二の部材を第一の部材に組み込む際の作業が簡便化し、組立て作業において部品の変形を防ぐことが可能となる。
また、本発明のディスク記録装置は、前記第二の部材の回動位置を規制する回動規制手段を備える構成が望ましい。
このような構成によれば、接続手段の過大な変位を防ぎ、外部からの衝撃による接続手段の変形を防ぐこととなる。また、衝撃等を考慮して必要以上に接続手段の剛性を上げる必要が無くなるため、接続手段のばね定数を低減することが可能となり、磁気ヘッドとディスクとの押圧力のばね定数を低減することが可能となる。これにより、磁気ヘッドのスライダーの摩耗を抑えることができるので、コアとディスクとの隙間を小さくでき、消費電力を低減できる。
本発明のディスク記録装置により、簡易な構成で従来よりも消費電力を低減することができる。
以下、本発明の実施形態の一例を、図面に基づいて説明する。なお、各図および以下実施例において、装置本体上面から見て左右方向をX方向とし、右側方向をX1、左側方向をX2とする。装置本体の前後方向をY方向とし、後側方向をY1、前側方向をY2とする。装置本体の上下方向をZ方向とし、上側方向をZ1、下側方向をZ2とする。左右方向X、前後方向Y、上下方向Zの各方向はそれぞれの方向に対して垂直である。また、装置本体を右側方向X1側から見て時計方向をA1、反時計方向をA2とし、装置本体を上側方向Z1側から見て時計方向をB1、反時計方向をB2とする。
図1は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30を右前上側から見た斜視図である。図2は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30を上側方向Z1側から見た平面図である。図10は本発明の実施の一形態である磁気ヘッド4をX1側から見た断面要部平面図である。ディスク記録装置30は、記録媒体に対して、情報を記録し、または情報を再生するための装置である。
記録媒体は、音楽などの各種の情報が記録される媒体である。記録媒体として、例えば円盤状の光磁気ディスクが用いられる。以下、光磁気ディスクを「ディスク」と表記する。ディスクはカートリッジに収納され、ディスクの記録または再生を行う場合には図示しないシャッターを開き、ディスクを後述の光ピックアップ2や磁気ヘッド4に臨ませる。ディスク記録装置30は、基台1、光ピックアップ2、ディスク回転手段3、磁気ヘッド4および磁気ヘッド支持機構20を含んで構成される。基台1、光ピックアップ2、ディスク回転手段3、磁気ヘッド4および磁気ヘッド支持機構20等の各手段は、図示しない筐体に収容される。本発明は磁気ヘッド支持機構20に特徴を有するものであり、詳細は後述する。
基台1には、情報の記録および再生をするために、不図示のディスクが装着される。基台1は、基台基部1aを有する。基台基部1aは、基台1に装着されるディスクの情報記録面が対向され、大略的に、予め定める上下方向Zに垂直な一仮想平面に沿って配置される平面形状である。基台基部1aには、基台開口部1dが形成される。基台開口部1dは、左右方向Xおよび前後方向Yに沿った周縁部を有し、基台基部1aを貫通する。基台開口部1dは、例えばディスク回転手段3の配設位置と、光ピックアップ2のスライド変位の範囲とを考慮して形成される。基台基部1aには、複数、本実施形態では2つのガイドピン1e、1fが形成される。各ガイドピン1e、1fは、基台基部1aから上側方向Z1側に突出するとともに、前後方向Yに基台開口部1dを挟むようにして配置される。
基台開口部1dには、ガイドレール1gが設けられる。ガイドレール1gは、左右方向Xに延びて配置され、光ピックアップ2を左右方向Xに案内する。ガイドレール1gは、基台開口部1dの前後方向YのY2端部寄りに配置され、基台基部1aに設けられる。
基台基部1aの後端付近には一対のX2方向への円筒状の突起1b、1cが形成されている。円筒状の突起1bおよび1cにはリフトレバー9の穴が嵌合され、リフトレバー9がA1−A2方向に回動可能に支持されている。
ディスク回転手段3は、基台開口部1dに設けられ、基台1に装着される不図示のディスクを、上下方向Zに略平行な軸線S3まわりに回転駆動する。ディスク回転手段3は、ターンテーブル3aおよびスピンドルモータ3bを有する。ターンテーブル3aは、基台基部1aの略中央部に配置され、基台1に装着される不図示のディスクに嵌合され、ターンテーブル3aに装着されたマグネットによってディスクに装着された金属製の板体をターンテーブル3a側に吸引することにより、ディスクを保持する。情報の記録及び再生時において、スピンドルモータ3bはターンテーブル3aを回転することによって、ディスクを軸線S3まわりに回転駆動する。ディスク回転手段3は、ターンテーブル3aが基台基部1aから上側方向Z1側に部分的に突出される状態で、例えば、ねじ等の取付け片によって基台1に固定される。
光ピックアップ2は、ディスクの情報記録領域を走査可能とするため、スクリュー10とガイドレール1gにより、ディスクの記録面に平行で、ディスクの径方向である左右方向Xにスライド変位可能に基台1に支持される。情報記録領域は、ディスクにおいて情報を再生および記録可能な領域である。
光ピックアップ2は、対物レンズ2a、図示しない光源、光学系、光検出部および2軸アクチュエータを有する。光ピックアップ2からは、例えば半導体レーザによって実現される光源からの光ビームが、光学系によって不図示のディスクの情報記録面に照射される。ディスクには、光ビームが対物レンズ2aによって集束された状態で照射される。ディスクによって反射された光ビームは、光学系によって光検出部に導かれる。光検出部による光ビームの検出結果に基づいて、例えば情報が再生される。
対物レンズ2aは、2軸アクチュエータによって、光軸に略平行なフォーカシング方向と、光軸に略垂直なトラッキング方向とに変位駆動される。対物レンズ2aは、フォーカシング方向に変位駆動されてディスクに近接および離反する方向に変位し、トラッキング方向に変位駆動されてディスクの情報記録面に沿って変位する。本実施の形態では、フォーカシング方向は上下方向Zに略平行であり、トラッキング方向は左右方向Xに略平行である。
磁気ヘッド支持機構20は光ピックアップ2の後側に連結され、磁気ヘッド支持機構20が有するヘッドアーム5の先端には磁気ヘッド4が固定されている。これにより、光ピックアップ2と磁気ヘッド4は左右方向Xに一体で変位する。
磁気ヘッド4は、ディスクに情報を記録するときディスクに当接され、記録すべき情報に応じて変調される磁界を、ディスクに与える。磁気ヘッド4は、ディスクに対して基台1と反対側に配置され、ディスクに臨んで設けられ、ディスクに情報を記録するとき、ディスクが間に介在する状態で、対物レンズ2aと対向する位置に配置される。磁気ヘッド4は対物レンズ2aより照射される光スポット光軸に対しディスクを挟んで対向して位置するコア4aと、そのコア4aの周囲に巻かれたコイル4bと、ディスクとの摺動部を有しコア4aとコイル4bを保持するスライダー4cとを含んで構成されている。
以下に、本発明の実施の一形態である磁気ヘッド支持機構20について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の一形態である磁気ヘッド支持機構20の右前上側からの(a)分解斜視図 と(b)完成斜視図である。図4は、本発明の実施の一形態である磁気ヘッド支持機構20の結合状態を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z1側 からそれぞれ見て示す平面図である。図5は、磁気ヘッド支持機構20を構成するヘッドアングル6を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z2側 からそれぞれ見て示す平面図である。図6は、磁気ヘッド支持機構20を構成するピック連結アングル8を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z2側 からそれぞれ見て示す平面図である。
以下に、磁気ヘッド支持機構20を構成する各部品について説明する。
ヘッドアーム5はY方向に伸びた薄板形状であり、軽量化を考慮して板厚が薄くても剛性が得られるように両サイドに曲げ形状が施してある。ヘッドアーム5の先端部に磁気ヘッド4が固定される。
ヘッドアングル6は薄板状ではあるが剛性のある部材であり、ディスク記録装置に組付け状態にてディスクの外径端面と対向する連結面6bと、連結面6bの上部にあり連結面6bと略直角にY2方向へ突出するように曲げられ先端に幅広面6a1を有するT字状の平面を有するT字状平面6aと、連結面6bの下端中央付近からY2方向に連結面6bと略直角に曲げ加工された位置規制片6eとにより構成されている。連結面6bの下部で位置規制片6eの両サイドには係合片6c、6dが下方Z2方向・外側X方向へと突出するように形成され、係合片6cと6dの下端は同一高さになるように形成されている。位置規制片6eは係合片6c、6dの略中央部に形成され、位置規制片6eの中央部にはZ1方向への凸部6fを有し、凸部6f中央部にはY1方向への突起部6gが形成されている。位置規制片6eの両サイドには突出片6hが形成されている。ここで、係合片6c、6dの下端と凸部6f上端すなわち突起部6gの上端は同一高さになるように形成され、かつ係合片6c、6dのY2側の面と、突起部6gのY1側端面はY方向で同一位置になるように形成されている。すなわち係合片6cと6dのY2側面下端を結ぶ線上の略中央部に、突起部6gのY1側面上端が位置することとなる。
ピック連結アングル8は略L字状の薄板状ではあるが剛性のある部材であり、ディスクの情報記録面と略並行で光ピックアップ2の後方一部に連結される平面状のピック取付面8aと、ディスク記録装置に組付け状態にてディスクの外径端面と対向する第1片部8bとによって構成される。第1片部8bは下方の略長方形状のヒンジ取付面8cと、ヒンジ取付面8cと平行でY2方向に僅かに突出した係合面8dにより構成されている。係合面8dの上部には両サイドが上方への突起部を有する凹字溝8eが形成され、下方中央部には上方が幅広部8f1で下方が幅広部8f1より若干幅の狭い幅狭部8f2である2種類の幅を有する段付角孔8fが形成されている。段付角孔8fの幅広部8f1はヘッドアングル6の位置規制片6eの突出片6hの幅よりも幅広く形成され、幅狭部8f2は位置規制片6eの突出片6hの幅よりも狭く、位置規制片6eの突出片6hがない幅狭部よりは若干幅広く形成されており、幅狭部8f2の下端面にはZ1方向に僅かに突出している突起部8f3が形成されている。
ヒンジ7は弾性を有する薄板形状である。ヒンジ7の長方形状の上方部7aと下方部7bの両サイドには剛性を上げるために曲げ加工が施してある。中央部には上方部7aと下方部7bとを連結する部材であり、両サイドに適宜の幅を有する第1弾性部材7c、7dが形成されている。第1弾性部材7c、7dは、ディスクへ適宜の押圧力で磁気ヘッド4を当接させ、かつディスクの面ブレによる磁気ヘッド4のディスクへの押圧力の変動が極力少なくなるように、かつディスクの挿排出時に磁気ヘッド4を退避させる際のたわみにも応力的に耐えうるように幅・厚み等の形状が適宜に設定されている。第1弾性部材7c、7dの間には第2弾性部材7eが下方部7bからZ1方向に突出して形成され、第2弾性部材7eにはY2方向への曲げ加工が施されている。
磁気ヘッド支持機構20は上記のヘッドアーム5、ヘッドアングル6、ヒンジ7、ピック連結アングル8から構成される。以下に磁気ヘッド支持機構20を構成する各部品の結合関係について詳細に説明する。
ヘッドアーム5の前後方向YのY2側端部付近に磁気ヘッド4が接着剤等により固定される。ヘッドアーム5は前後方向YのY1側端部付近をヘッドアングル6のT字状平面6aの幅広面6a1にスポット溶接等により固定される。
ヘッドアングル6はピック連結アングル8に対して下記のように組み立てられる。ヘッドアングル6の位置規制片6eおよび突出片6hをピック連結アングル8の段付角孔8fの幅広部8f1へY1側から挿入し、同時にヘッドアングル6のT字状平面6aの幅狭部をピック連結アングル8の凹字溝部8eに遊嵌させて、この状態からピック連結アングル8に対してヘッドアングル6をZ2方向に移動させて位置規制片6eを幅広部8f1から幅狭部8f2へと移動させることにより、ヘッドアングル6の位置規制片6eとピック連結アングル8の幅狭部8f2との遊嵌状態によるX方向への規制、および2つの突出片6hと連結面6bとによりピック連結アングル8の係合面8dを隙間を持って挟み込むことによるY方向の規制とB1−B2方向の規制がヘッドアングル6の下端付近でなされる。また、ヘッドアングル6のT字状平面6aの幅狭部とピック連結アングル8の凹字溝部8eとの遊嵌によって、ピック連結アングル8に対するヘッドアングル6の上部でのX方向の規制がなされる。また、ヘッドアングル6のT字状平面6aの幅広面6a1のY1側端面6a2がピック連結アングル8の係合面8dに当接することと、ヘッドアングル6の連結面6bとピック連結アングル8の係合面8dとの当接により、A1−A2方向に一定の回転量以上ヘッドアングル6が回動しないように移動規制がなされる。
この状態で、ヘッドアングル6の連結面6bとヒンジ7の上方部7a、およびピック連結アングル8のヒンジ取付面8cとヒンジ7の下方部7bとが、それぞれスポット溶接等により接合・固定される。ヒンジ7を介してヘッドアングル6とピック連結アングル8が接合されることにより、ピック連結アングル8に対してヘッドアングル6のZ方向の移動規制がなされ、ヘッドアングル6の位置規制片6eとピック連結アングル8の突起部8f3により、ヘッドアングル6のZ2方向への移動規制がなされる。ヘッドアングル6は、ピック連結アングル8に対して、ヘッドアングル6の突出片6hおよび位置規制片6eとピック連結アングル8の幅狭部8f2とが遊嵌された状態、およびヘッドアングル6のT字状平面6aの幅狭部とピック連結アングル8の凹字溝部8eとが遊嵌された状態で、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dを介して支持された状態になる。この状態で、ヒンジ7の第2弾性部材7eがヘッドアングル6の位置規制片6eの突起部6gをY2方向に押圧して、ヘッドアングル6下方部すなわち係合部6c、6dのY2側下端をピック連結アングル8の係合面8dに当接させる。係合部6c、6dと係合面8dの当接部分を含む回転軸周りに、ヘッドアングル6は第1弾性部材7c、7dの弾性変位によるばね力によりA1−A2方向に回動する。
以上の結合関係によって、ヘッドアーム5を介してヘッドアングル6に固定された磁気ヘッド4は、ピック連結アングル8に対してヒンジ7の第1弾性部材7c、7dを介して支持された状態になり、ヘッドアングル6の回動により磁気ヘッド4は上下Z方向成分および前後Y方向成分を含む方向に変位可能となる。
次に、上記の磁気ヘッド支持機構20をディスク記録装置に組み込んだ場合の動作について説明する。磁気ヘッド支持機構20をディスク記録装置に組み込む際、ディスクと磁気ヘッド4が当接状態にて光ピックアップ2の光軸と磁気ヘッド4のコア4aのセンター位置とを合わせて、光ピックアップ2にピック連結アングル8のピック取付面8aをねじ等で固定する。
図7は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30であり、ディスクの挿入・排出状態で左右方向XのX1側から見て示す要部平面図、図8は本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30であり、記録状態で左右方向XのX1側から見て示す要部平面図である。また、図9は、(a)記録状態、(b)ディスクの挿入・排出時での磁気ヘッド支持機構20をX1側から見て示す要部拡大平面図である。
ディスクを挿入・排出する状態においては、リフトレバー9がヘッドアーム5を上部に移動させ、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dが弾性変位し、ヘッドアングル6が係合片6c、6dとピック連結アングル8の係合面8dとの当接部を回転軸としてA1方向に回動し、磁気ヘッド4およびヘッドアーム5を回動させて、磁気ヘッド4、ヘッドアーム5をカートリッジ43から退避させる(図7)。ヘッドアングル6のT字状平面6aの幅広面6a1のY1側端面6a2の位置は、後述するディスク記録状態からディスク挿入・排出状態に亘ってヘッドアングル6が回動する際に支障にならないように、かつヘッドアングル6の回動量が必要以上に大きくならないように、ディスク挿入・排出状態の回動量を僅かに過ぎた位置で、ヘッドアングル6の回動が規制されるように適宜に設定されている。
記録時においては、リフトレバー9が図示しないモーター等の駆動源によりA2方向に回動し、ヘッドアーム5との当接が解除され、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dの付勢力により、ヘッドアングル6・ヘッドアーム5・磁気ヘッド4が一体的にA2方向へ回動し、磁気ヘッド4がディスク41と当接する(図8)。磁気ヘッド4は、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dの付勢力によりディスク41に所定の押圧力で当接する。記録時においてはディスク回転手段3によってディスク41が所望の回転数で回転し、ディスク41に光ビームが対物レンズ2aによって集束された状態で照射され、光軸とディスク41を挟んで対向した位置に磁気ヘッド4が位置し、磁界を印加する。
この時、ディスク41自体の持つ面ブレおよびターンテーブル3aの持つ面ブレ成分により、ディスク41が上下動する。例えば図8のようにディスク41がH1の幅で上下動する場合、ディスク41と接触する磁気ヘッド4はヒンジ7の第1弾性部材7c、7dの弾性変位により、軸線S4を中心として回動する。軸線S4の位置は、ヘッドアングル6の係合片6c、6dとピック連結アングル8の係合面8dとの当接部近傍であり、磁気ヘッド4とディスク41との摺動面とは、高さ方向であるZ方向でH21の距離に位置し、磁気ヘッド4は軸線S4を中心とした円弧状に回動する。軸線S4の位置はカートリッジ43の後ろに配置されるため、磁気ヘッドの回動軸線S4と磁気ヘッドとディスクとの摺動面との高さH21を小さくでき、かつ磁気ヘッド4の回動軌跡円弧半径Rを大きく出来るため、ディスク41の上下動量H1による磁気ヘッド4の軸線S4を中心とした円弧動作軌跡のY方向成分T11を極力抑えることが可能となり、光ピックアップ2の光軸と磁気ヘッド4とのずれを低減することが可能となる。これにより、磁気ヘッドのコア4aのサイズを小さくでき、消費電力を低減できる。
ヘッドアングル6は、下端の位置規制片6eの突起部6gをヒンジ7の第2弾性部材7eによりY2方向に付勢され、係合片6c、6dの下端がピック連結アングル8の係合面8dのY1側の面に当接される。ヒンジ7の第2弾性部材7eの押圧力Fにより、ヘッドアングル6の係合片6cと位置規制片6eの突起部6gとの距離L1(図5(b))によるモーメントF×L1、およびヘッドアングル6の係合片6dと位置規制片6eの突起部6gとの距離L2(図5(b))によるモーメントF×L2がヘッドアングル6に付加されることとなる。これにより、ヘッドアングル6の係合片6c、6dとピック連結アングル8の係合面8dとの当接を保持し、外乱や振動によるヘッドアングル6のねじれを防ごうとするモーメントが働くこととなり、ヘッドアングル6のねじれによる磁気ヘッド4と光ピックアップ2の光軸とのずれを防ぐことが可能となる。このモーメントはディスク41の上下動に依らず働くので、ディスク41の上下動に依らずずれを防ぐことができる。これにより、磁気ヘッド4のコア4aのサイズを小さくでき、消費電力を低減できる。
また、ヘッドアングル6のねじれを規制するヒンジ7の第2弾性部材7eとは別に第1弾性部材7c、7dが設けられるので、第1弾性部材7c、7dのばね定数を小さく設定することが可能である。これにより、ディスク41が標準位置での押圧荷重を下げても磁気ヘッド4とディスク41の接触状態は安定化でき、磁気ヘッド4のスライダー4cの摩耗を抑えることができるので、コア4aとディスク41との隙間D(図10)を小さくでき、消費電力を低減できる。
また、アングル6の係合片6c、6dの下端と位置規制片6eの突起部6gの上端は同一高さになるように形成されているので、第2弾性部材7eの押圧力の略作用線上にヘッドアングル6の回転軸が存在することとなり、第2弾性部材7eの押圧力によるヘッドアングル6のA1−A2方向へのモーメントは働かないこととなる。第2弾性部材7eの押圧力によるヘッドアングル6のA1−A2方向へのモーメントが働かないことで、第2弾性部材7eの押圧力がヘッドアングル6の回動方向へのモーメントに寄与することを防ぐことになり、第2弾性部材7eの押圧力が磁気ヘッド4とディスク41との押圧荷重に寄与することを低減出来るため、磁気ヘッド4とディスク41との押圧荷重のばね定数の低減や押圧荷重のバラツキを低減することが可能となる。これにより、安定した磁気ヘッド4とディスク41の接触状態に寄与することが可能となる。
また、磁気ヘッド支持機構20において、ヘッドアングル6の位置規制片6eとピック連結アングル8の幅狭部8f2とが適宜の隙間を持ってヘッドアングル6の下端付近のX方向への移動を規制し、ヘッドアングル6の2つの突出片6hと連結面6bがそれぞれピック連結アングル8の係合面8dを板厚方向で適宜の隙間を持ってヘッドアングル6の下端付近のY方向およびB1−B2方向への移動を規制し、かつヘッドアングル6の位置規制片6eの下面とピック連結アングル8の段付角孔8fの突起部8f3が適宜の隙間を持ってヘッドアングル6のZ2方向への移動を規制することとなる。また、ヘッドアングル6のT字状平面6aの幅狭部とピック連結アングル8の凹字溝部8eとは適宜の隙間を持っており、ヘッドアングル6の上部でのX方向への移動を規制すると共に、ヘッドアングル6のT字状平面6aの幅広面6a1のY1側端面6a2がピック連結アングル8の係合面8dに当接することと、ヘッドアングル6の連結面6bとピック連結アングル8の係合面8dとの当接により、ヘッドアングル6がA1−A2方向で所定の回動量以上に回動しないように規制される。
以上のピック連結アングル8に対するヘッドアングル6の移動規制によって、ヒンジ7の第1弾性部材7c、7dおよび第2弾性部材7eの過大な変位を防ぎ、外部からの衝撃によるヒンジ7の第1弾性部材7c、7dおよび第2弾性部材7eの変形を防ぐこととなる。また、上記の移動規制により、衝撃等を考慮して必要以上に第1弾性部材7c、7dの剛性を上げる必要が無くなるため、第1弾性部材7c、7dのばね定数を低減することが可能となり、磁気ヘッド4とディスク41との押圧力のばね定数を低減することが可能となる。これにより、磁気ヘッド4のスライダー4cの摩耗を抑えることができるので、コア4aとディスク41との隙間D(図10)を小さくでき、消費電力を低減できる。
は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30を右前上側から見た斜視図である。 は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30を上側方向Z1側から見た平面図である。 は、本発明の実施の一形態である磁気ヘッド支持機構20の右前上側からの(a)分解斜視図 と(b)完成斜視図である。 は、本発明の実施の一形態である磁気ヘッド支持機構20の結合状態を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z1側 からそれぞれ見て示す平面図である。 は、磁気ヘッド支持機構20を構成するヘッドアングル6を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z2側 からそれぞれ見て示す平面図である。 は、磁気ヘッド支持機構20を構成するピック連結アングル8を(a)X1側、(b)Y1側、(c)Z2側 からそれぞれ見て示す平面図である。 は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30をディスクの挿入・排出状態でX1側から見て示す要部平面図である。 は、本発明の実施の一形態であるディスク記録装置30を記録状態でX1側から見て示す要部平面図である。 は、(a)記録状態、(b)ディスクの挿入・排出時での磁気ヘッド支持機構20をX1側から見て示す要部拡大平面図である。 は、磁気ヘッド4の一形態をX1側から見て示す断面要部平面図である。 は、従来技術のディスク記録装置をディスクの挿入・排出状態でX1方向から見た要部平面図である。 は、従来技術のディスク記録装置を記録状態でX1方向から見た要部平面図である。 は、従来技術のディスク記録装置を記録状態でX1方向から見た要部平面図であり、ディスクの上下動による磁気ヘッドの挙動を示す図である。 は、従来技術のディスク記録装置をX2方向から見た要部平面図である。 は、従来技術のディスク記録装置をX2方向から見た要部平面図であり、ディスクの上下動による状態を示す図である。 は、従来技術の磁気ヘッド支持機構の要部拡大図である。 は、従来技術の磁気ヘッド支持機構の要部拡大図である。 は、従来技術の磁気ヘッド支持機構の弾性部材のねじれを示す図である。
符号の説明
1 基台
2 光ピックアップ
3 ディスク回転手段
4 磁気ヘッド
5 ヘッドアーム
6 ヘッドアングル
7 ヒンジ
8 ピック連結アングル
9 リフトレバー
10 スクリュー
20 磁気ヘッド支持機構
30 ディスク記録装置
41 ディスク
43 カートリッジ
127 弾性部材
129 磁気ヘッドアーム
132 接合面
133 弾性部材押さえバネ
151 磁気ヘッドアーム光ピックアップ取付面

Claims (7)

  1. 対物レンズを有しディスクに前記対物レンズから光ビームを照射する光ピックアップと、前記対物レンズと前記ディスクを挟み略対向し前記ディスクに磁場を与える磁気ヘッドとを備えるディスク記録装置において、
    前記光ピックアップと一体化され、前記ディスクの外径端面に対向する第一の片を有する第一の部材と、
    前記磁気ヘッドと一体化され、前記ディスクの外径端面に対向する第二の片を有する第二の部材と、
    弾性体を有し前記第一の部材と前記第二の部材とを接続する接続手段と、
    前記第一の片と前記第二の片とを当接させるように前記第二の部材を押圧する押圧手段とを備え、
    前記磁気ヘッドが前記ディスクの記録面の略垂直方向成分を含む方向に変位するように、前記第二の部材は前記第一の部材との当接部分を含む回転軸周りに回動することを特徴とするディスク記録装置。
  2. 前記第二の部材の回転軸となる前記第一の部材と前記第二の部材の当接部分は、前記押圧手段が押圧する被押圧部の両サイド部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のディスク記録装置
  3. 前記押圧手段が被押圧部に加える押圧力の略作用線上に、前記第二の部材の回転軸が位置するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスク記録装置。
  4. 前記第一の部材に対する前記第二の部材の移動を規制する移動規制手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のディスク記録装置。
  5. 前記第二の部材は、前記第二の片から前記ディスク側に突出し、前記押圧手段が押圧する被押圧部を有する第三の片と、該第三の片から突出する突出片とを有し、
    前記第一の部材は、前記第三の片が遊嵌される孔を前記第一の片に有し、
    前記突出片は、前記第一の片を前記第二の片との間で挟み込むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のディスク記録装置。
  6. 前記孔は、前記突出片が通過する孔を有することを特徴とする請求項5に記載のディスク記録装置。
  7. 前記第二の部材の回動位置を規制する回動規制手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のディスク記録装置。
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