JP3195212B2 - 磁気ヘッド昇降機構 - Google Patents
磁気ヘッド昇降機構Info
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Description
Disk) 装置などのように、磁気ヘッドを記録媒体に接触
させて、情報の記録を行う光磁気記録再生装置等に用い
られる磁気ヘッド昇降機構に関するものである。
(以下単にディスクと称する)が使用されるようになっ
てきているが、上記のディスクに情報を記録する方法の
一つとして、ディスクにピックアップよりレーザー光を
照射し、ディスク温度を上昇させるとともに、ディスク
に対しピックアップの反対側に対抗して位置する磁気ヘ
ッドによりディスク上の磁極の向きを変えて情報を記録
する磁界変調方式がある。この磁界変調方式では、オー
バーライトが可能なことから、データの書き込み時間が
短縮でき、光磁気ディスクの主要な記録方法となりつつ
ある。
を用いる記録方式においては、高い信頼性の確保、磁気
ヘッドの消費電力の低減、さらには、磁気ヘッドの小型
化等の理由で、磁気ヘッドがディスクに対して極力近接
した位置で、かつ、ディスクと所定の距離を安定して保
つように配置する必要があり、例えば、MD(mini dis
k)と呼ばれる規格のディスクにおいては、磁気ヘッド
は、ディスクの表面に一定の負荷をかけた状態で摺動し
ている。
摺動させる場合には、ディスク装着時に、磁気ヘッドが
離間している状態からディスクに接触させる必要がある
が、その際に磁気ヘッドが所定の力以上でディスクに接
触するなどしてディスクを損傷することのないように磁
気ヘッド昇降機構が構成されている。
すように、ディスクの挿入を図中の矢印B方向に行うフ
ロントローディング方式や、図8に示すように、同図
(a)の閉じた状態にて記録・再生を行い、同図(b)
の開いた状態にて図中の矢印K方向にディスクの挿入を
行ういわゆるカンガルーポケット方式などがあり、それ
ぞれの方式に応じて磁気ヘッド昇降機構の構成は異なる
が、例えば、フロントローディング方式の光磁気記録再
生装置の構成の一例を図9に基づいて説明する。
置において、ディスク108に情報の記録・再生を行う
ための光ビームを照射する対物レンズ101aが、ピッ
クアップ101の略中央部に設けられており、このピッ
クアップ101は、図示しないメインシャーシに対して
互いに平行となるように取り付けられたガイドシャフト
102及びガイドシャフト103と、図示しない駆動手
段とにより、メインシャーシに対して図の矢印C−D方
向に移動可能に取り付けられている。
107は、上記メインシャーシに対して図示しない駆動
手段により回転可能とされるとともに、上記対物レンズ
101aの移動方向の略延長線上に上記ターンテーブル
107の回転軸が位置するように設けられている。
型の磁気ヘッド取付けアングル104が固定されてお
り、取付け部104aには、磁気ヘッドブロック105
が固定されている。この磁気ヘッドブロック105は、
磁気ヘッド105aと、磁気ヘッド取付けアングル10
4への取付け部105dと、磁気ヘッド105aと取付
け部105dとの間に設けられ、磁気ヘッド105aが
ディスク108と接触するときに所定の接触圧となるよ
うに付勢力を与える板バネ部105bと、アーム部10
5cとから構成され、磁気ヘッド取付けアングル104
に対して、対物レンズ101aと磁気ヘッド105aと
が対抗する位置に来るように取り付けられている。
6aと、図示しない駆動手段とにより、装置本体に対し
て矢印I−J方向に回動可能とされており、図9に示さ
れた磁気ヘッド105aの上昇状態においては面106
bが磁気ヘッドブロック105の板バネ部105bと接
し、板バネ部105bの付勢力に抗して磁気ヘッド10
5aを上方に持ち上げて、ディスク108と接触しない
状態とされている。このとき、アーム部105cは磁気
ヘッド105aとある一定の距離をもって位置するよう
になっており、記録装置本体外部から振動や衝撃が加わ
ったときに、磁気ヘッド105aがアーム部105cに
当接することで、移動量を抑制し、他の構成部材との衝
突等による磁気ヘッド105aの損傷を防止するもので
ある。
6が矢印J方向に回動していくと、磁気ヘッド105a
は板バネ部105bの付勢力により矢印J方向に回動し
てゆき、ディスク108と接触する下降状態となる。こ
のとき板バネ部105bとリフトアングル106の面1
06bとは接触していない。つまり、上記において、磁
気ヘッド105aは、板バネ部105bの付勢力とディ
スク108との接触のみにより位置決めされることにな
り、この結果、ディスク108に対する磁気ヘッド10
5aの接触圧が所定の値となる。
は、磁気ヘッド105aとピックアップ101との相対
的な位置がずれないように一体化されているが、磁気ヘ
ッドブロック105と磁気ヘッド取付けアングル104
との間には、矢印A−B方向あるいは矢印C−D方向に
おいて、磁気ヘッド105aとピックアップ101との
間の位置関係を調節する機構が設けられていない。
け時に専用の取付け治具を用いて位置調整を行う必要が
あり、組み立て時には高度な熟練が必要とされていた。
また、取付け後の調整については考慮されていないの
で、万一、磁気ヘッド105aの位置がずれた場合に
も、再調整を行うことは困難であった。
生装置がある。この光磁気記録再生装置における磁気ヘ
ッド昇降機構には図の矢印A−B方向及び矢印C−D方
向に磁気ヘッドの調整機構を有している。上記の光磁気
記録再生装置は前記のカンガルーポケット方式と呼ばれ
るディスクの着脱方式を採用したもので、磁気ヘッド昇
降機構の構成もそれに対応して、ディスク108の着脱
時には、図10(b)に示すように、磁気ヘッドブロッ
ク105が矢印I方向に大きく回動するようになってい
る。
ックアップ101に磁気ヘッド取付けレバー110が軸
111を支点として矢印I−J方向に回動するととも
に、矢印C−D方向にスライド可能に取り付けられた略
L字型の磁気ヘッド取付けアングル109が固定され、
磁気ヘッドブロック105は磁気ヘッド取付けレバー1
10に取り付けられた状態となっている。
は矢印D方向及び矢印J方向に図示しない付勢手段によ
り付勢されており、矢印D方向については軸111に設
けられたビス部111aに螺着されたナット112に磁
気ヘッド取付けレバー110が当接することにより位置
決めされているので、ナット112の締め込み量を変更
することにより矢印C−D方向の位置調整は容易であ
る。上記のように、矢印C−D方向の調整が容易である
ことから、高い位置精度が要求される磁気ヘッド105
aとピックアップ101の位置調整に関して、まず、矢
印A−B方向についてのみ調整して、磁気ヘッドブロッ
ク105を取り付けた後、ナット112を締め込んで矢
印C−D方向の調整を行っていた。
磁気ヘッド昇降装置においては、上記のように矢印A−
B方向及び矢印C−D方向に調整機構を設けてはいる
が、各々調整の方法が異なっているため個別に位置調整
を行う必要があった。しかも、矢印A−B方向と矢印C
−D方向のそれぞれの調整の方向が90°ずれているの
で、調整を行うためには装置の向きを変えたり、作業者
が向きを変えるなどしなければならず、微調整を必要と
する作業においては好ましくなく、また、それゆえに位
置調整に手間がかかるものとなっていた。
磁気記録再生装置は、上記の課題を解決するために、磁
界変調方式の光磁気記録再生装置に用いられ、記録磁界
を形成するために磁気ヘッドを光磁気ディスクに対して
摺動させるべく、光磁気ディスクに該磁気ヘッドの接触
と離間とを行わせる磁気ヘッド昇降機構において、上記
磁気ヘッド昇降機構には、磁気ヘッドを押圧する板バネ
と、板バネを保持する板バネ保持体と、上記板バネ保持
体と上記板バネを押圧して磁気ヘッドをディスクから離
間させるヘッド上昇手段と、ディスク面に平行に板バネ
保持体と一体的に移動する移動体とが設けられており、
板バネ保持体に対する板バネの取付け方向及び位置を変
更することにより、光磁気ディスクの接線方向及び法線
方向に磁気ヘッドの位置が調整可能とされていると共
に、上記板バネ保持体には、板バネ側に設けられた2ヵ
所の長穴の内の一方に貫通する回動軸と、他方の長穴に
対して回動可能に嵌合するとともに、板バネの平面と略
平行の面内で揺動する揺動突起とが設けられており、上
記板バネは、上記一方の長穴を介して、上記回動軸にビ
スを螺着させることによって上記板バネ保持体に取り付
けられることを特徴としている。
方向及び法線方向の磁気ヘッドの位置の調整が、装置本
体の向きや、作業者が位置を変えることなく行えるよう
になり、位置調整にかかる時間を低減することができ
る。
は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成に加
えて、上記の移動体と一体的に設けられるとともに、ヘ
ッド上昇手段により持ち上げられる板バネに当接して、
その上昇方向の移動量を制限するヘッド移動制限手段が
設けられていることを特徴としている。上記の構成によ
り、磁気ヘッドは、ヘッド上昇手段とヘッド移動制限手
段とにより保持されるので、光磁気記録再生装置に対し
外部から衝撃等が加えられても、磁気ヘッドが、装置内
部の他の構成部材と接触したりして損傷することはな
く、また、他の構成部材との間隙はほとんど必要ないの
で、小型化が容易である。
は、上記の課題を解決するために、請求項1又は2の構
成に加えて、上記板バネ保持体が、移動体と板バネ保持
体との間に設けられたディスク面と平行な軸において回
動可能とされるとともに、板バネ保持体側に移動体との
当接部を設けることにより、板バネ保持体の回動範囲が
設定されていることを特徴としている。上記の構成によ
り、板バネ保持体の移動体に対する回動範囲が任意に設
定可能となるので、板バネ保持体の取り付け位置とディ
スク面との間の高さが異なっていても、回動範囲の設定
により、磁気ヘッドのディスクに対する所定の接触圧を
同じにすることができる。
て説明すれば、以下の通りである。なお、以下の実施の
形態ではMDを対象としているが、同様の構成を有する
ものであれば他の光磁気記録再生装置であっても適用が
可能であることは言うまでもない。また、以下の各図に
おいて、矢印A−B方向を前後方向、矢印C−D方向を
左右方向、そして、矢印E−F方向を上下方向として定
義する。このとき、矢印G−H方向は矢印E−F方向を
軸とする回転方向で、矢印E方向から見てそれぞれ時計
回り、反時計回りの方向とし、また、矢印I−Jは矢印
C−D方向を軸とする回転方向で、矢印C方向側から見
て、それぞれ時計回り、反時計回りの方向とする。さら
に、以下では、ディスクに磁気ヘッドが当接し、記録可
能とされている状態を磁気ヘッドの下降状態と呼ぶ一
方、ディスクから磁気ヘッドが離れ、ディスクの着脱が
可能とされている状態を磁気ヘッドの上昇状態と呼ぶこ
とにする。
施の形態に係る磁気ヘッド昇降機構の説明に必要な部分
の構成とその動作について説明する。図2に示すよう
に、ディスク上に情報の記録・再生を行う光ビームを照
射する対物レンズ1aが略中央部に設けられたピックア
ップ(移動体)1は図示しないメインシャーシに対し
て、互いに平行に取り付けられた2本のガイドシャフト
2・3と図示しない駆動手段とにより矢印C−D方向に
スライド可能に取り付けられている。なお、図2は前記
した磁気ヘッドの下降状態を示している。
1のセンターに設けられている図示しないクランピング
プレートに嵌入するとともに、磁力によりクランピング
プレートを吸着して、ディスク11を固定するようにな
っており、また、ターンテーブル10の回転軸は、対物
レンズ1aの移動方向の延長線上に位置するように上記
メインシャーシ上に設けられている。
ッドブロック6上に設けられた磁気ヘッド6aが上記の
対物レンズ1aと対抗する位置に来るように、磁気ヘッ
ド取付けレバー(板バネ保持体)5と、磁気ヘッド取付
けアングル(移動体)4とを介して上記のピックアップ
1に取り付けられている。なお、磁気ヘッドブロック6
を磁気ヘッド取付けレバー5に取り付ける際には、後述
する調整機構により、対物レンズ1aに対して磁気ヘッ
ド6aが所定の位置となるように高い精度で調整されて
いる。
4と磁気ヘッド取付けレバー5と磁気ヘッドブロック6
のピックアップ1に対する取付け状態について図3に基
づいて更に詳しく説明する。図3(a)に示すように、
略L字型をした磁気ヘッド取付けアングル4は、取付け
面4aにてピックアップ1後方の取付け部1bに取り付
けられ、取付け面4aに垂直で矢印A方向側にある面4
bと矢印B方向側にある面4eがある。また、上部に
は、磁気ヘッド取付けレバー5を取りつける軸7が貫通
する穴4dと、軸7のビス部7aが螺着されるビス穴4
cが設けられている。
記面4eに当接する上昇制限突起(当接部)5aと、上
記面4bに当接する下降制限突起(当接部)5b(図3
(b))が設けられ、また、上記軸7を貫通させる穴5
cが上昇制限突起5aが形成された面に設けられてい
る。同様に、下降制限突起5bが形成された面にも軸7
を貫通させる図示しない穴が設けられている。上記にお
いて、軸7が上記の各穴5c・穴4d等に通されたあ
と、磁気ヘッド取付けアングル4のビス穴4cに螺着さ
れ、これにより、磁気ヘッド取付けレバー5は、磁気ヘ
ッド取付けアングル4に対して軸7を中心に矢印I−J
方向に回動可能とされている。また、磁気ヘッド取付け
レバー5は図示しない付勢手段により矢印J方向に付勢
されているが、上記の下降制限突起5bと面4bとの当
接により停止している(図3(b))。
は、さらに、ほぼ長方形状の調整口5gが設けられた揺
動突起5fが上部に突出している。この揺動突起5f
は、前記調整口5gと揺動突起5fの3方を囲むように
形成された開口部5eとにより、バネ性を有した状態で
矢印C−D方向に若干移動可能とされている。さらに、
後述の磁気ヘッドブロック6を取り付けるためのビス穴
5hが設けられている。
孔6e及び長手円孔6fが形成された取付け部6dと、
一端が取付け部6dに取り付けられ、他端に磁気ヘッド
6aが設けられており、ディスクがセットされている時
には、磁気ヘッド6aをディスク方向に押圧する付勢力
を与える板バネ部(板バネ)6bが設けられている。上
記の板バネ部6bにより、下降状態において磁気ヘッド
6aが所定の接触圧にてディスク11と接触することに
なる。さらに、磁気ヘッド6aが上昇状態のとき、磁気
ヘッド6aの先端と板バネ部6bの側部と当接するアー
ム部(ヘッド移動制限手段)6cが設けられている。
付けレバー5への取付けは揺動突起5fが長手円孔6e
に嵌入するとともに、図示しないビスにより、長手円孔
6fがビス穴5hに固定されることにより行われてい
る。
生装置の構成及び動作について説明する。図2に示すよ
うに、リフトアングル(ヘッド上昇手段)8は、磁気ヘ
ッド6aの昇降を行わせるもので、装置本体に対して、
支点8aにより支持されるとともに、図示しない駆動手
段により矢印I−J方向に回動可能とされている。そし
て、図2に示す磁気ヘッド6aの下降状態においては、
磁気ヘッドブロック6とディスク11との間でどちらに
も接触していないが、磁気ヘッド6aの上昇状態におい
ては、面8bが板バネ部6bを上方に押圧している。
生装置において、それぞれ磁気ヘッド6aの下降状態及
び上昇状態のときの矢印D方向からみた図であるが、図
4(a)に示される磁気ヘッド6aの下降状態において
は、磁気ヘッド6aはディスク11に接触し、ディスク
11への記録が可能な状態となっている。このときの磁
気ヘッド6aのディスク11への接触圧は、ディスク1
1への負荷が最小となるように、かつ、高い信頼性をも
って記録が可能なように、すなわちディスク11のうね
り、ディスク11上のほこり、傷などによって磁気ヘッ
ド6aがはね、磁気ヘッド6aとディスク11との間に
隙間が出来たりしない最小の値となるように板バネ部6
bの荷重が設定されている。
アングル8が矢印I方向に回動していくと、リフトアン
グル8の面8bが板バネ部6bに当接し板バネ部6bは
矢印I方向に曲げられていく。また、同時に、図示しな
い付勢手段によって矢印J方向に付勢されていた磁気ヘ
ッド取付けレバー5もこの付勢力に抗して矢印I方向に
回動し、図4(b)に示す磁気ヘッド6aの上昇状態と
なる。この磁気ヘッド6aの上昇状態においては磁気ヘ
ッド6a及び板バネ部6bはリフトアングル8とアーム
部6cに挟まれた状態で固定されるため、他の部品との
間隙を小さくすることが可能となり、小型化に寄与する
ことができる。もちろん、記録装置外部からの衝撃をう
けても磁気ヘッド6aが移動することがないので、他の
部品との接触等による損傷は生じにくくなる。
て、磁気ヘッド取付けレバー5の矢印I方向への回動は
上昇制限突起5aと面4eとの当接により位置決めされ
るが、このときの板バネ部6bの撓みによる付勢力と磁
気ヘッド取付けレバー5に与えられる付勢力とでは、磁
気ヘッド取付けレバー5に与えられる付勢力のほうが大
きく、また、その付勢力の大きさは磁気ヘッド6aがア
ーム部6cに当接したときに上昇制限突起5aと面4e
が当接するように調整されている。
て、磁気ヘッド6aがディスク11に接触することによ
り板バネ部6bの撓みによる付勢力、すなわち、磁気ヘ
ッド6aのディスク11に対する接触圧は、磁気ヘッド
取付けレバー5に与えられる矢印J方向の付勢力より小
さいが、磁気ヘッド取付けレバー5の矢印J方向への回
動は、図3(b)に示したように、下降制限突起5bが
面4bに当接することによって位置決めされているの
で、磁気ヘッド取付けレバー5に与えられる矢印J方向
の付勢力が磁気ヘッド6aの接触圧に寄与することはな
い。
回動範囲は、その上限が上昇制限突起5aと面4eとの
当接により制限され、また、下限が下降制限突起5bと
面4bとの当接により制限されているので、上昇制限突
起5aあるいは下降制限突起5bの高さの調整、もしく
は面4b、面4eの位置の変更等により、上記の回動範
囲を変更することができる。
について説明する。図1に示すように、磁気ヘッドブロ
ック6の磁気ヘッド取付けレバー5に取り付けは図示し
ないビスを長手円孔6fを介してビス穴5hに螺着する
ことによって行われる。このとき、矢印A−B方向につ
いては従来例と同様に位置調整しながら行うが、長手円
孔6fのビス穴5hへの固定は仮止め(少々の負荷では
動かないがある一定以上の負荷を加えると動く状態)と
しておく。そして、治具13を調整口5gに差し込みこ
れを矢印C−D方向に傾けてやれば、バネ性をもった調
整口5gの撓みによって、揺動突起5fが矢印G−H方
向に回動することになる。その結果、磁気ヘッドブロッ
ク6がビス穴5hを支点として回動し、磁気ヘッド6a
の矢印G−H方向(実際には調整口5gの撓みは微小で
あり、略矢印C−D方向と見なせる)の位置調整が可能
となる。この状態において仮止めをしておいたビスを締
めることによって位置調整が完了する。
調整が矢印A−B方向及び矢印C−D方向のいずれの方
向とも装置の上方から行うことが可能となり、調整中に
装置本体の向きを変えたり、作業者が向きを変えたりす
る必要がなく、作業性を向上することができる。
て説明すれば、以下の通りである。なお、図5ではリフ
トアングル8が記載されていないが、実施の形態1で示
した図2と同様の位置に設けられている。
気ヘッド取付けアングル4に回動可能とされた磁気ヘッ
ド取付けレバー5を介して磁気ヘッドブロック6を取り
付けて、ピックアップ1に保持させていたが、本実施の
形態では、略コの字型の磁気ヘッド取付けアングル(移
動体)9に直接磁気ヘッドブロック6が取り付けられて
おり、この磁気ヘッド取付けアングル9には、実施の形
態1の磁気ヘッド取付けレバー5に構成されていたもの
と同様の取付け部9aに若干のバネ性を有するように加
工された揺動突起(位置調整手段)9b、略長方形状を
有する調整口(位置調整手段)9c、及び図示しないビ
ス穴が形成されている。その他の構成については実施の
形態1と同一であるので、改めて説明はしない。
示すように、磁気ヘッド6aの下降状態(図6(a))
から上昇状態(図6(b))への動作は、リフトアング
ル8の面8bが板バネ部6bに当接して、板バネ部6b
が矢印I方向に曲げられていくことによってのみ磁気ヘ
ッド6aは上方に移動することとなる。本実施の形態2
でも、実施の形態1と同様に磁気ヘッド6aの位置調整
が可能となる。
形態2では磁気ヘッド6aの位置調整が可能であるが、
図6(b)に示すように、実施の形態2のような構造で
あると、磁気ヘッドブロック6の取り付け高さh2 は、
光磁気記録装置の形態によっては異なることになる。従
って、異なる取り付け高さを有する光磁気記録装置にお
いて、同じ板バネ部6bを使用すると、磁気ヘッド6a
のディスク11に対する接触圧が異なる値となってしま
うので、最適な接触圧を維持することはできない。しか
し、そのために、光磁気記録装置の各機種ごとに磁気ヘ
ッドブロック6の構成を変更するのでは、コストの上昇
を招く。そこで、実施の形態1では、回動する磁気ヘッ
ド取付けレバー5に磁気ヘッドブロック6を取り付ける
ことにより、異なる取り付け高さを有していても、その
回動範囲の調節により、同じ磁気ヘッドブロック6の使
用を可能としているのである。
けるディスク11の上面と磁気ヘッドブロック6の取付
け面までの高さが、例えば、図4(b)及び図6(b)
に示すようにそれぞれh1 、h2 となっており、これら
はh1 >h2 とされているとする。一方、磁気ヘッドブ
ロック6は、磁気ヘッド6aとディスク11との間に隙
間ができたりしない最小の値になるような荷重で磁気ヘ
ッド6aがディスク11へ接触するように設定する必要
があるので、同一の磁気ヘッドブロック6を使用しよう
とすると、実施の形態1では、取付け部6dまでの高さ
の差(h1 −h2 )だけ、実施の形態2に比べて磁気ヘ
ッド6aを下方向に下降させる必要があり、そのために
磁気ヘッド取付けレバー5の回動を利用している。
テーブル10のセンターから取付け部6dの矢印B方向
端面までの矢印A−B方向の距離s1 とs2 との関係
は、同一の磁気ヘッドブロック6を使用していることか
らs1 <s2 となることがわかる。
の各実施の形態において、同一の磁気ヘッドブロック6
を用いたとき、磁気ヘッド6aの回動角度が取付け面6
d間での高さの差(h1 −h2 )分、すなわち磁気ヘッ
ド取付けレバー5の回動分異なるため、磁気ヘッド6a
の下降状態において、磁気ヘッド6aとピックアップ1
の対物レンズ1aを高い位置精度で対向させるために必
要となるのである。
磁気ヘッド6aの上昇状態から下降状態になるときに回
動するような構成とすることにより、ディスクの上面と
磁気ヘッドブロック6の取付け面6d間での高さが記録
装置の他の部品等の制約により変わっても、同一の磁気
ヘッドブロック6を汎用的に使用することが可能とな
り、共通化によるコストの低減や、磁気ヘッドブロック
6の製品品質の安定化を図ることができる。
置は、以上のように、磁界変調方式の光磁気記録再生装
置に用いられ、記録磁界を形成するために磁気ヘッドを
光磁気ディスクに対して摺動させるべく、光磁気ディス
クに該磁気ヘッドの接触と離間とを行わせる磁気ヘッド
昇降機構において、上記磁気ヘッド昇降機構には、磁気
ヘッドを押圧する板バネと、板バネを保持する板バネ保
持体と、上記板バネ保持体と上記板バネを押圧して磁気
ヘッドをディスクから離間させるヘッド上昇手段と、デ
ィスク面に平行に板バネ保持体と一体的に移動する移動
体とが設けられており、板バネ保持体に対する板バネの
取付け方向及び位置を変更することにより、光磁気ディ
スクの接線方向及び法線方向に磁気ヘッドの位置が調整
可能とされていると共に、上記板バネ保持体には、板バ
ネ側に設けられた2ヵ所の長穴の内の一方に貫通する回
動軸と、他方の長穴に対して回動可能に嵌合するととも
に、板バネの平面と略平行の面内で揺動する揺動突起と
が設けられており、上記板バネは、上記一方の長穴を介
して、上記回動軸にビスを螺着させることによって上記
板バネ保持体に取り付けられる構成である。
気ヘッドの光磁気ディスクの接線方向及び法線方向に対
する位置調整が行えるので、取り付けが容易になり、再
調整も可能である。しかも、上記両方向の位置調整が一
括して行えるので、位置調整作業にかかる時間を短縮す
ることができるという効果を奏する。
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、上記の移
動体と一体的に設けられるとともに、ヘッド上昇手段に
より持ち上げられる板バネに当接して、その上昇方向の
移動量を制限するヘッド移動制限手段が設けられている
構成である。
えて、磁気ヘッドが、ヘッド上昇手段とヘッド移動制限
手段とにより保持されるので、光磁気記録再生装置に対
し外部から衝撃等が加えられても、磁気ヘッドが、装置
内部の他の構成部材と接触したりして損傷することはな
く、また、他の構成部材との間隙はほとんど必要なくな
るので、容易に小型化することができるという効果を奏
する。
は、以上のように、請求項1又は2の構成に加えて、上
記板バネ保持体が、移動体と板バネ保持体との間に設け
られたディスク面と平行な軸において回動可能とされる
とともに、板バネ保持体側に移動体との当接部を設ける
ことにより、板バネ保持体の回動範囲が設定されている
構成である。
果に加えて、板バネ保持体の移動体に対する回動範囲が
調節できるので、板バネ保持体の取り付け位置とディス
ク面との間の高さが異なっていても、回動範囲を調節し
てり、磁気ヘッドのディスクに対する接触圧を所定の値
とすることができる。つまり、光磁気記録再生装置の構
成に依存することなく、同一の板バネ保持体、板バネ、
磁気ヘッドの組み合わせを使用することができるので、
部品の共通化が可能となり、コストの低減と、製造品質
の安定化に寄与することができるという効果を奏する。
おける、磁気ヘッド取付けレバーの拡大斜視図である。
示す概略斜視図である。
おける主要部を示すものであり、同図(a)は、ピック
アップに対する磁気ヘッド取付けアングルと磁気ヘッド
取付けレバーと磁気ヘッドブロックの分解斜視図であ
り、同図(b)は磁気ヘッド取付けアングルと磁気ヘッ
ド取付けレバーとの取り付け状態を示す部分切欠斜視図
である。
ら見た説明図であり、同図(a)は、磁気ヘッドが下降
状態にあるときの説明図であり、同図(b)は、磁気ヘ
ッドが上昇状態にあるときの説明図である。
を示す概略斜視図である。
ら見た説明図であり、同図(a)は、磁気ヘッドが下降
状態にあるときの説明図であり、同図(b)は、磁気ヘ
ッドが上昇状態にあるときの説明図である。
式の一例でフロントローディング方式を説明する斜視図
である。
式の一例でカンガルーポケット方式を説明するもので、
同図(a)はディスク装着部が閉じている時の状態を示
す斜視図であり、同図(b)はディスク装着部が開いて
いる時の状態を示す斜視図である。
略斜視図である。
り、同図(a)は磁気ヘッドの下降状態を示す概略斜視
図であり、同図(b)は磁気ヘッドの上昇状態を示す概
略斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】磁界変調方式の光磁気記録再生装置に用い
られ、記録磁界を形成するために磁気ヘッドを光磁気デ
ィスクに対して摺動させるべく、光磁気ディスクに該磁
気ヘッドの接触と離間とを行わせる磁気ヘッド昇降機構
において、 上記磁気ヘッド昇降機構には、磁気ヘッドを押圧する板
バネと、板バネを保持する板バネ保持体と、上記板バネ
保持体と上記板バネを押圧して磁気ヘッドをディスクか
ら離間させるヘッド上昇手段と、ディスク面に平行に板
バネ保持体と一体的に移動する移動体とが設けられてお
り、板バネ保持体に対する板バネの取付け方向及び位置
を変更することにより、光磁気ディスクの接線方向及び
法線方向に磁気ヘッドの位置が調整可能とされていると
共に、 上記板バネ保持体には、板バネ側に設けられた2ヵ所の
長穴の内の一方に貫通する回動軸と、他方の長穴に対し
て回動可能に嵌合するとともに、板バネの平面と略平行
の面内で揺動する揺動突起とが設けられており、 上記板バネは、上記一方の長穴を介して、上記回動軸に
ビスを螺着させることによって上記板バネ保持体に取り
付けられる ことを特徴とする磁気ヘッド昇降機構。 - 【請求項2】上記の移動体と一体的に設けられるととも
に、ヘッド上昇手段により持ち上げられる板バネに当接
して、その上昇方向の移動量を制限するヘッド移動制限
手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
磁気ヘッド昇降機構。 - 【請求項3】上記板バネ保持体が、移動体と板バネ保持
体との間に設けられたディスク面と平行な軸において回
動可能とされるとともに、板バネ保持体側に移動体との
当接部を設けることにより、板バネ保持体の回動範囲が
設定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
磁気ヘッド昇降機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29580795A JP3195212B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気ヘッド昇降機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29580795A JP3195212B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気ヘッド昇降機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09139038A JPH09139038A (ja) | 1997-05-27 |
JP3195212B2 true JP3195212B2 (ja) | 2001-08-06 |
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ID=17825428
Family Applications (1)
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JP29580795A Expired - Fee Related JP3195212B2 (ja) | 1995-11-14 | 1995-11-14 | 磁気ヘッド昇降機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3195212B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1317827C (zh) * | 2003-10-24 | 2007-05-23 | 恩益禧电子股份有限公司 | 输出电路 |
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JP2003016755A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-17 | Nippon Chemicon Corp | 磁界変調ヘッド |
-
1995
- 1995-11-14 JP JP29580795A patent/JP3195212B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN1317827C (zh) * | 2003-10-24 | 2007-05-23 | 恩益禧电子股份有限公司 | 输出电路 |
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JPH09139038A (ja) | 1997-05-27 |
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